刑事7人 #6[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
刑事7人 #6[解][字]
東山紀之主演ドラマ『刑事7人』待望の第7シリーズ!個性派揃いのスペシャリスト集団が、時代と共に進化する≪超凶悪犯罪≫や≪未解決難事件≫に挑む!
◇番組内容
10年前、青山新(塚本高史)が逮捕し更生したはずの笹井誠(佐藤祐基)が、「人を殺した」と自首してきた!笹井を信じる青山は、捜査を進めるが…!?一方、天樹悠(東山紀之)は、笹井が犯行現場について黙秘していることが気になり、聞き込みを開始する。送検までの48時間、専従捜査班が真実を追う!
◇出演者
天樹悠…東山紀之
水田環…倉科カナ
野々村拓海…白洲迅
青山新…塚本高史
片桐正敏…吉田鋼太郎
堂本俊太郎…北大路欣也
【ゲスト】佐藤祐基
◇脚本
小峯裕之
◇監督
安養寺工
◇音楽
奈良悠樹
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】山川秀樹(テレビ朝日)、秋山貴人(テレビ朝日)、和佐野健一(東映)、井元隆佑(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/keiji7_07/
☆Twitter
https://twitter.com/keiji_7ninジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説
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キーワード出現数ベスト20
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(セミの鳴き声)
(笹井 誠)
ありがとうございました!
はい! オッケーです。
(青山 新)ほら。
(笹井)ありがとうございます。
(青山)おお。
順調そうじゃねえか。
(笹井)青山さんのおかげです。
あっ…
勉強は ちゃんとやってますから。
来年には合格して
介護士になれるように頑張ります。
出所して 1年か…。
もう 大丈夫そうだな。
えっ?
いつまでも
刑事が会いに来るんじゃ嫌だろ。
お前の顔も
もう 見飽きたしな。
青山さん
本当にありがとうございました。
笑顔 忘れんなよ。
はい!
じゃあな。
(小村理乃の声)
「ハリネズミの ハリルは
それでも まえに すすみます」
(理乃の声)
「くらい トンネルが つづき
まえが みえずに
ふあんに なっても
それでも ハリルは すすみます」
(理乃)「やあ ハリルくん」
「いじわるキツネの フォーキーが
こえを かけてきました」
「けれど ハリルは
ゆうわくには まけません」
「ごめんよ ぼく いかなくちゃ」
「ハリルは まっすぐ まえを みて
ぐんぐん すすみます」
(パトカーのサイレン)
(野々村拓海)
被害者は 尾原喜一郎さん 53歳。
現在 周辺で
目撃者を捜しています。
後頭部に損傷が見られますね。
(水田 環)その割に
血の痕がほとんどない。
(青山)別の場所で殺されて
ここに運ばれたって事ですかね?
だとしたら 普通
あの辺りの茂みに
隠したりとかしません?
(天樹 悠)確かに 犯人には
遺体を隠す意図がない。
つまり 目的は
犯行現場をわからなくする事。
(堂本俊太郎)死亡推定時刻は
昨夜の7時から9時の間。
死因は脳挫傷。
ああ… 後頭部に
かなり強い力が加えられている。
しかも 致命傷の一撃のあと
さらに
頭部に衝撃が加えられている。
駄目押しで2度目を?
いや それは なんとも言えんが
傷痕から
凶器の形状を推定してみた。
こういった形だろう。
(堂本)それから これは
事件とは 直接 関係ないが
ご遺体の額に
何かを叩きつけられたような
傷があった。
2週間ほど前についた傷だと
推察される。
(野々村)被害者の尾原さんは
不動産業を営む傍ら
無料で高齢者向けに
資産運用のセミナーを開いたり
繁華街を夜回りパトロールしたり
様々なボランティアに
精を出していたようです。
周囲からは 「仏の尾原」と
呼ばれていたそうで…。
(青山)仏の尾原…。
(野々村)昨日も区の公民館で
セミナーを開いていたようです。
(片桐正敏)綾瀬本町交番に
尾原喜一郎さんを殺害したという
男が出頭してきた。
(野々村)えっ?
(片桐の声)男は
凶器に使用したと思われる
鉄材を持参してきたらしい。
男の名前は 笹井誠
平成元年生まれ 32歳。
(青山)えっ?
(片桐)笹井には 強盗と過失致死の
マエがあるらしい。
裏取りは 所轄に任せて
この件に関しては…。
ちょっと 青山…!
(ドアの開く音)
もうっ…。
(青山)笹井!
あっ すいません…。
どういう事だよ! 説明しろ。
本当にお前がやったのか?
ああ。
どうして…。
どうして?
クズだからだよ。
(青山)嘘だろ… 笹井!
ちょっ… 青山くん!
♬~
(片桐)笹井が持参した鉄材に
付着していた血液が
被害者のものと一致した。
犯行動機に関しては
被害者と目が合った際
見下されたような気がしたので
腹が立って やったと
供述している。
あいつは
そんな奴じゃないんですよ。
絶対 何かの間違いです。
本人が そう 供述してるの!
そもそも青山くん
彼と どういう関係?
俺が刑事になって
初めて手錠を掛けた相手
なんですよ。
初めて?
(マウスのクリック音)
ああ… これですね。
10年前の
江戸川区資産家強盗致死事件。
笹井誠は 知人の唐沢潤也と2人で
金銭目当てで塩崎家に侵入。
その際 物音に気づいた
長男の塩崎勇気さんと
鉢合わせし…。
(塩崎勇気)おい 何やってんだよ!
逃げんなよ…!
(頭をぶつける音)
強盗に 過失致死が乗っかった。
その笹井を逮捕したのが
当時 西葛西署刑事課に
配属になったばかりの…。
俺が あいつを見つけたんです。
♬~
(笹井)だから
何回も言わせんなよ!
(青山の声)取り調べの時も
あいつ
もう 人生投げてるって感じで
悪ぶってて…。
俺 そういう気持ち わかるんで
放っとけなくて。
(セミの鳴き声)
シャツ ありがとうございます。
ああ いいよ。
似合ってんじゃねえか。
(青山の声)けど あいつ
刑務所で心入れ替えて
更生したんです!
俺 それ 見届けたんですよ。
勉強は ちゃんとやってますから。
来年には合格して
介護士になれるように頑張ります。
青山さん
本当にありがとうございました。
(片桐)ただ 笹井は
犯行場所に関しては黙秘している。
(野々村)
完落ちじゃないって事ですか?
(片桐)うん。
もう一つ 気になる事が。
笹井は なぜ ひと晩待ってから
出頭したのか…。
被疑者の留置は 最大で48時間だ。
時間がねえぞ。
環さん 俺 探ってみます。
ちょっと 青山くん…。 もう~!
♬~
こちらです。
暑い…。
あいつは馬鹿なんですよ。
10年前の強盗事件も
母ちゃんの介護費用が
必要だからって…。
結局 母ちゃん
服役中に死んじまって…。
でも 今は 介護福祉士目指して
真面目に勉強してて…。
で その勉強道具はどこにあるの?
えっ?
参考書もノートも どこにもない。
そんなはずは…。
ああ… あいつ 被害者のご両親に
償いたいっていって
毎月 必ず 少ない給料から
おわびの金を送ってたんです。
あいつは そういう奴なんですよ。
笹井の保護観察期間が
終了したのって いつ?
去年の3月ですかね。
そのタイミングで
送金をピタリとやめてる。
えっ?
ああ…。
あの 2階の笹井さんについて
お伺いしたいんですけど。
(女性)あの人 何かやったの?
ああ…
ある容疑がかかってまして。
やっぱりね…。
あいさつどころか
目も合わせないの。
なんだか 感じ悪くてね。
それに 私
この前 見ちゃったのよ。
あの人が
自転車を盗もうとするところ。
(青山)自転車?
(男性)おい! それ 俺の自転車!
近所じゃ 人を殺した事がある
なんて噂もあって…。
ねえ。
危ないわよね。
(雅代)3年ほど
尾原さんの家政婦を
務めさせて頂いておりました。
どうぞ。
失礼します。
ありがとうございます。
(雅代)まさか殺されるなんて…。
どうぞ。
お邪魔します。
失礼します。
感謝状が こんなに…。
これは 尾原さんのものですか?
ええ そうです。
拝見します。
(野々村)何かの略字ですかね?
昨日の夜ですか?
(松原)ええ。
夜に 突然 笹井から「辞める」って
電話がかかってきたんですよ。
何かあったんだろうなと思って…。
でも まさか
殺人とは思わなかったですけどね。
電話があったのは 何時頃ですか?
(松原)私が帰る頃だから
夜の8時ぐらいですかね。
なんだか
慌てた様子だったけど。
犯行の直後かもね。
笹井の普段の働きぶりは
どうでしたか?
まあ 仕事自体は
そつなくやってくれてたんだけど
何 考えてるかわかんない
っていうか…。
あっ… なんだか 反社っぽい奴と
絡んでたみたいだしね。
反社?
(松原の声)あの辺りじゃ
割と有名な男で
確か… そうそう
唐沢潤也とか いってたかな。
えっ?
どうしたの?
10年前の強盗致死事件の
共犯者です。
(野々村)被害者の尾原さんですが
善人であるがゆえに
恨みを買う事もあったそうです。
(片桐)何? それ。
どういう事?
額の傷ですが 2週間ほど前
夜回りしていた時に
水商売の女性に
バッグで殴られた時のものだと。
(室井実花)ふざけんな!
お節介がすぎるゆえ
その分
逆恨みされるケースもあったとか。
その線で追えば 笹井との接点が
出てくるかもしれませんね。
(片桐)根っからの善人と
根っからの悪人ってか?
唐沢と会ってたそうだな。
(青山)まだ つるんでたのか?
どうでもいいだろ。
なぜ 犯行現場を
教えようとしない?
(青山)ん?
(青山)「本当は
やってないからじゃないのか?」
「だから言えないんだろ」
(笹井)道だよ。
道端で殺したんだよ。
じゃあ どこの道だよ?
お前な やってねえなら
やってねえって 正直に言えよ!
誰でもよかった。
あ?
忘れられねえんだよな。
あの時 人を殺した時の感触が。
ふざけんなよ!
お前 そんな奴じゃねえだろ!
わかってんだよ!
あんたに俺の何がわかんだよ!
(携帯電話の振動音)
はい。
わかりました。
落ち着いた?
落ち着いてなんか
いられないですよ。
あいつ 絶対 何か隠してます。
現場付近で発見された
キャップから
笹井のDNAが出たそうよ。
もっと冷静になって。
この際だから言うけど
あんたは人を信じすぎ。
人間って そんな単純じゃないの。
笹井が 本当に更生してたかなんて
青山くんには…。
あんたに何がわかんだよ!
(ため息)
大体 子どもなんですよ。
いきなり怒鳴って。
私より年上のくせに。
(片桐)フッ… フフフ…
ハハハハ…!
なんですか?
え~?
だってさ なんだか 彼氏の愚痴
聞かされてるみたいでさ。
人が真面目に
話してるんですけど。
ごめん ごめん…。
はんぺんって いいですよね。
は?
だって 「はんぺん」ですよ。
「半分の片方」ですよ。
愛おしくないですか?
いや ちょっと 何言ってるか
わかんないんですけど。
そもそも 味もないですしね。
それに
まあ 見た目もこんなですから…。
ただね いろんな具材の味を
染み込んで 染み込ませて
最終的に とっても
おいしくなるじゃないですか
はんぺん。
親父さん
俺にも はんぺん くれ。
(店主)はんぺん?
ああ もう売り切れだよ。
ええ?
(店主)ない。
(片桐)なんだよ…
もう まさかのだな。
じゃあ フォアグラ。
(店主)フォ… フォアグラ?
すいません
なんか 誘ってもらっちゃって。
いや 僕も飲みたかったんだよ
今日は。
ありがとうございます。
(ため息)
俺のやり方
間違ってるんですかね。
間違ったやり方なんて
ないと思うけどな この仕事に。
(青山)でも 天樹さんは いつも
正解の道を行くじゃないですか。
俺は そんなふうには…。
いや 自分でもわかってるんですよ
暴走してるって。
けど
信じてやりたいっていうか…。
なら 突き進めばいい。
真っすぐに進むなら
それは
暴走じゃないんじゃないかな。
僕は嫌いじゃないけどね
青山くんのやり方。
♬~
…おはようございます。
被害者の足取りを追うから。
えっ?
どうせ また飲みすぎたんでしょ
家にも帰らないで。
今日一日しかないんだから。
行くよ! はんぺん。
はんぺん?
フッ… なんでもない。
行くの? 行かないの?
(ドアの開く音)
(畑中篤史)
ええ 確かに おととい
尾原さんのセミナーがありました。
質問にも丁寧に答えてくれるって
評判で。
セミナーのあと
どこへ行ったかわかりますか?
(畑中)さあ…
帰ったんじゃないですかね。
では
この男に見覚えはないですか?
笹井誠というんですけど。
どうだろう…
参加者にはいなかったような…。
もしかしたら キャップを
かぶっていたかもしれません。
キャップ…?
畑中さん! ほら 例の…。
(畑中)ああ… あの男か。
(青山)これ 笹井ですね。
笹井と尾原さんは 事件当日に
この公民館に来てた。
なんとも挙動不審で
声をかけようとしたら
スーッといなくなったんですよ。
(理乃)「ぐるぐるぐると
さかを
ころがり おちて しまいました」
「けれど ハリルは たちあがり
それでも まえに すすみます」
えっ?
お忙しいところ
申し訳ありません。
こちらの公民館には
よく来られるんですか?
(理乃)月曜と水曜
週に2回来ています。
という事は おとといも?
はい 夕方に。
あの… 何かあったんですか?
ああ… その日 起きた
殺人事件を追ってまして。
殺人事件?
その本…
『ハリルのちいさなだいぼうけん』。
(理乃)よくご存じですね。
あまり有名じゃないのに。
あの… その絵本 どちらで?
頂いたんです。
私 前まで外出するのが怖くて
実家の花屋から
一歩も出ないような生活を
してたんです。
でも ある日 この絵本が
匿名で送られてきたんです。
匿名で?
(青山)あれ 笹井が
刑務所で出会った本なんです。
本なんか読んだ事ないあいつが
何度も何度も読み返したって
言ってて…。
ハリネズミの主人公ハリルが
どんな状況に追い込まれても
希望を探し続けるっていう…。
まあ 説明しちゃうと
単純なんですけど
なんか妙に心に染みる本で…。
ひょっとして…。
えっ?
環さん?
青山くん 行くよ!
ええっ?
もう いい加減にしてくれよ。
お前が 自転車を盗もうとしてた
って聞いて
防犯カメラを確かめてみた。
(キーを打つ音)
(青山)よく見ると これは
盗もうとしたわけじゃない。
お前は この
黄色い点字誘導ブロックの
邪魔になってる自転車を
どかしてたんだな。
違えよ。
チャリ パクろうとしただけだよ。
事件の日 お前は
『ハリルのちいさなだいぼうけん』を
朗読していた
小村理乃さんを見ていた。
彼女に あの絵本を送ったのは
お前だな。
違う。
もう 俺の事なんて
放っといてくれよ!
もう 来るんじゃねえよ!
♬~
俺は お前を信じるって
決めたんだよ。
(ドアの開閉音)
♬~
(濱田)ちょっとー!
この除菌できる洗剤 速乾じゃない!
≪フキンの菌が 食器につくかも!?≫
除菌できる洗剤は 速乾でしょ!
置くだけで乾いてく ≪清潔≫
≪速乾プラス カラッと除菌!≫カラッと除菌!
♬~
(新津) 「バスタブクレンジング」!
≪シューーーっと まんべんなく≫
60秒後 流すだけ
(主婦)ラク~!
♬~こすらず洗える
「バスタブクレンジング」
銀イオンプラス大好評!
10年前に笹井の共犯者だった
唐沢潤也から話を聞きました。
(唐沢潤也)確かに 何度か
笹井に会いに行った事はあるけど
あいつ
すっかり真面目になっちまって
全然 面白くねえんだよ。
(野々村)真面目に…?
おい 本当に笹井がやったのか?
尾原を恨んでる奴なんて
この街には いっぱいいるぜ。
(野々村の声)
尾原は 複数の人物を脅し
金銭を要求していたそうです。
えっ… どういう事?
2週間前に
尾原をバッグで殴った女性
室井実花さんについても
唐沢から話が聞けました。
室井実花さんは 尾原から
風俗で働いてる事
親にバラされたくなけりゃ
100万よこせと
脅迫を受けていたそうです。
(実花)ふざけんな!
(尾原喜一郎)
いっぱい持ってるんでしょ?
尾原は善人じゃなかった…。
公民館に居合わせた
笹井誠 尾原喜一郎 小村理乃
この3人が どう繋がり
あの日
いかに事件が起きたのか…。
足立署が 笹井の送検の準備を
始めてるそうだ。
えっ?
送検は 明日の朝なんじゃ…!
ああ… なんか
署長が出張に出るみたいでな
なるべく早く
片 つけたいらしい。
あれ? 青山は?
単独捜査。
♬~
♬~
10年前に事件を起こした
笹井誠について
お話を
聞かせて頂けませんでしょうか?
(ため息)
(塩崎大吾)話す事なんて
何もありません。
息子を死なせた男なんて…。
今 笹井に
殺人の容疑がかかっています。
(塩崎沙織)えっ?
けど 私たちは すでに
更生していたと考えています。
ある刑事が
彼の更生を信じてるんです。
彼について お話を
聞かせて頂けませんでしょうか?
尾原に脅されていた女性…
名前は室井実花。
脅し取られた金額は100万円。
2人がもめた日付は7月19日。
ここに「MM100」と…。
つまり この略語は
金を脅し取る相手のイニシャルと
金額だった。
となると 事件の日は…。
「HA300」
クソッ…!
(野々村)尾原に脅されていた
人物を捜してるんです。
誰か知りませんか?
(男性)さあ…。
最近は この辺じゃ
脅してなかったと思うけどなあ。
結構広まってたからね
尾原の悪い噂。
ハハッ…!
(秒針の音)
(鐘)
(鐘)
♬~
♬~
あった…!
♬~
そういう事か…。
♬~
堂本先生 お聞きしたい事が…。
ようやくわかったよ
お前が何を隠してたのか。
ハリネズミのハリルは
全身にトゲを光らせて
その中でビビってる。
あなたに
ある話を聞いてほしくて来ました。
ある愚かな男の話。
あなたの知らない男の話。
ある遠い日の事
その男は罪を犯しました。
母の介護費用が欲しくて
強盗に押し入り
その時に 一人の未来ある男性を
死に至らしめてしまった。
彼は全てを自供し 刑に服した。
幸運にも 情に厚い刑事と出会い
さらに ある絵本とも出会った。
(笹井)「ハリネズミの ハリルは
それでも まえに すすみます」
心を入れ替え
服役後 更生の道を歩みだした。
(環の声)仕事を見つけ 働き
夜は
介護福祉士になるために勉強を。
毎月 給料日には
亡くなった被害者の
ご両親に向けて
少ない給料から お金を送り
贖罪を果たそうとした。
けれど 更生への道は
決して簡単なものではなかった。
(従業員)なあ 笹井
このニュース お前の事?
(従業員)ハハッ!
今の目 怖っ! ハハハ…!
(環の声)彼の過去を
知った者たちの中には
心ない言葉をぶつける者もいて
彼は 職を転々とする羽目に…。
いつしか 彼は
人と目を合わせる事が怖くなり
暗く 自分の内へと
塞ぎ込むようになっていった…。
おはようございます。
(女性)おはようございます。
えっ 何? 感じ悪っ!
そして ある日
10年前の事件の被害者のご両親に
呼び出された。
(大吾)もう 金は結構だと
言ってるんだ。
せめてものおわびとして
お金だけは…!
お願いします!
もういいから…。
顔を上げて!
(笹井)お願いします!
(環の声)その時 彼は
自分の過去の罪から
逃れられない事を悟った。
きっと 彼は 絶望の淵に
立たされていた事でしょう。
そんな中で あなたと出会った。
…えっ?
(環の声)
自分にできる事は何かと考え
せめて 被害者の墓に
花を手向けようとしたんです。
(店員)あと よろしくね。
(理乃)はい。
(落とす音)
♬~
(笹井)あの…。
すみません!
ありがとうございます。
♬~
その後 彼が 何度も
この店の前に足を運ぶ姿を
近隣の方が目撃しています。
あなたが殻に閉じこもっていると
知った彼は
あなたに この絵本を送った。
「ハリルのちいさなだいぼうけん」
知らねえっつってんだろ!
焼却場から見つけたよ。
それと… これも。
お前が 一生懸命 勉強した証しだ。
違う…。
違う! 違う!
この絵本に
あなたは勇気づけられ
朗読のボランティアを始める事に。
そんなあなたを見て
彼もまた 励まされていた。
あの… 話がよくわかりません。
あなたたちが調べている事件と
私と なんの関係があるのか…。
そう。
あなたにとって あの日は
いつもどおりの日だった。
ただ一つ ある出来事を除いては。
ある出来事…?
公民館で残業していた職員に
話を聞くと
裏手で 何か大きな音がしたと
教えてくれました。
…えっ!
あなたは 家路に就こうとして
鉄材を倒してしまったのでは
ありませんか?
(鉄材の倒れる音)
お前は あの日 朗読会に参加し
元気をもらい
そのまま立ち去ろうとした。
(理乃の声)キャーッ!
(鉄材の倒れる音)
(荒い息遣い)
(荒い息遣い)
大丈夫ですか!?
(理乃)はい…。
彼は驚きながら
とっさに あなたの事を考えた。
あなたに
人を死なせてしまったという
罪悪感を味わわせたくないと…。
(環の声)あなたを守りたいと…。
ここは俺が片付けておくんで!
(理乃)えっ…?
はい どうぞ…
お帰りください。
ありがとうございます…!
(青山の声)お前は そのあと
尾原の遺体と鉄材を持ち去り
全ての罪をかぶるため
更生しようとした自分の痕跡を
全て消し去った。
♬~
(環の声)翌朝
彼は 10年前の被害者の墓に
花を供えると…。
(環の声)あなたの笑顔が
失われていない事を確認し
交番へと出頭した。
全ては あなたの笑顔を
守るためだったんです。
♬~
そうだよな? 笹井。
(笹井)違う!
そんな奴 関係ねえ!
俺だよ。 俺がやったんだよ。
それでいいだろ?
それでいいだろ…?
♬~
お前は本当に馬鹿だよ。
お前は… 本当に馬鹿だ。
尾原喜一郎を死なせたのは
小村理乃さんじゃない。
ここに書かれた「HA」とは
あなたのイニシャルですね?
畑中篤史さん。
なんの事です?
あなたは 違法賭博の件で
尾原から 300万円を払えと
脅されていましたね?
そんな大金
払えるわけないだろ!
じゃあ 一緒に警察行こっか!
放せ!
(尾原)
何もかも ぶちまけてやるよ!
(ぶつかる音)
尾原さん!
♬~
(天樹の声)その時 あなたは
この場所を まもなく
理乃さんが通る事に思い立った。
♬~
(鉄材の倒れる音)
ああっ! キャーッ!
遺体を解剖した先生によると…。
ご遺体が頭部に受けた
2度目の衝撃だが
お前さんの言うとおり
立てかけた鉄材が倒れて
当たったのだとしたら
衝撃の強さも角度も
一致すると言える。
尾原さんを殺したのは
畑中篤史… あなたです。
な… 何を馬鹿な事を…。
あなたが出したゴミを
押収しました。
その中にあった靴の裏に
血液を踏んだ形跡があった。
♬~
ツイてたと思ったら…。
クソッ…。
あんなクズ 死んで当然だろうが。
クソッ…! クソッ!
彼女じゃなかった…?
(ため息)
お前は… 本当に馬鹿だよ。
馬鹿で…
優しくて…。
(青山)後先 考えられなくて…。
♬~
お前は
クズなんかじゃねえんだよ!
♬~
青山さん…
なんで あんたが泣いてるんだよ。
馬鹿野郎…。
♬~
笹井誠さんですよね?
ああ。
優しいお顔…。
私も あなたに助けられました。
♬~
気持ち 伝わりました。
お待たせしました。
お墓参りですか?
…はい。
気持ち 伝わると思いますよ。
♬~
♬~
(理乃の声)
「ハリネズミの ハリルは
それでも まえに すすみます」
「くらい トンネルが つづき
まえが みえずに
ふあんに なっても
それでも ハリルは すすみます」
(野々村)いやあ 青山さんの熱意が
真実を暴きましたね!
なんだ? お前
馬鹿にしてんのか?
まあな!
っていうか なんで 俺の前に
こんなに はんぺん
いっぱいあるんですか?
(片桐)いいから食え。
はんぺん馬鹿。
はんぺん馬鹿!?
(片桐)ハハハ…!
食いますけどね 好きだから。
(野々村)僕にも分けてくださいよ。
おお 食え食え 食え食え!
はんぺんで打ち上げだ!
すみません! 生 もう一杯!
(店員)はーい!
(片桐)食え はんぺん馬鹿。
(青山)なんなんですか?
その はんぺん馬鹿って。
おお~!
で なんですか?
(片桐)はんぺんとは?
(青山)はんぺんとは…
考えた事ないですね。
(佐藤 愛)西園寺和子は 別荘で
自ら毒をあおって自殺した。
(西園寺大輔)乗り切った!
(チャイム)
家の中を見せてもらっても
いいですか?
(愛)今 踏み込まれたら
終わりだよ。
(大輔)何 勝手に… おい!
あなた 誰なんです?
〈これまでの放送を全部見るなら
TELASAで〉