[終]緊急取調室 #9[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
[終]緊急取調室 #9[字]
<キントリ、最後の戦い!そして解散へ!!>『緊急取調室』第4シーズン、ついに最終回!ハイジャック犯、仲間の逮捕…渦巻く謎を“マル裸”にできるのか―!?
◇番組内容
キントリのメンバー・菱本(でんでん)が、国土交通副大臣・宮越(大谷亮平)の秘書を切りつけた容疑で逮捕された!菱本の無実を信じる有希子(天海祐希)たちは、菱本を救うために力になりたいと現れた、ハイジャック犯・大國塔子(桃井かおり)の国選弁護人・空見子(大塚寧々)と手を組むのだが…。
ハイジャック事件、塔子の急死、菱本逮捕――渦巻く謎のカギを握る宮越を、キントリは“マル裸”にできるのか!?
◇出演者
天海祐希、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、工藤阿須加、塚地武雅、池田成志、でんでん、小日向文世大谷亮平、尾上寛之、中村静香、生島勇輝、大塚寧々 ほか
◇脚本
井上由美子
◇演出
常廣丈太(テレビ朝日)
◇音楽
林ゆうき
◇主題歌
緑黄色社会『LITMUS』(EPICレコードジャパン)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】都築歩(テレビ朝日)、残間理央(テレビ朝日)、松野千鶴子(アズバーズ)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/kintori/
☆Twitter
https://twitter.com/kintori_tvasahi
☆Instagram
https://www.instagram.com/exkintori/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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- 宮越
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(梶山勝利)菱さんが逮捕された!?
(東 奨太)
菱本さんは犯人じゃありません。
弁護士の羽屋田空見子です。
菱本警部補のために
お役に立ちたいと考えております。
(小池明大)宮越先生の秘書に
カーッとなって
切りつけたそうですね。
(小池)
なんで そんな事したんです!?
(小池)あなたは 取り調べ専門の
刑事じゃないですか。
そんな人が 黙秘するんですか?
(宮越 肇)この男に襲われたんだ。
(須田太郎)110番してください。
(菱本 進)ハハハハハ…!
警察官なら… もう ここにいるぞ。
(空見子の声)現役の刑事が
政治家の秘書に
怪我を負わせるなんて
余程の理由があったとしか
思えません。
適任の弁護士を
ご紹介したいと思います。
あの… なぜ 菱本のために
そこまで?
皆さんの事を
大國塔子から聞いていました。
(空見子)彼女は あなた方にだけ
ハイジャック事件の真相を
話したそうですね。
(大國塔子)東が
ハイジャックを持ちかけてきた。
波島パーク疑惑は
醜悪以外の何ものでもない!
(東 修二)パソコンに
疑惑の証拠を入れておけば
警察が証拠品として押収します。
(塔子)あいつは 宮越肇から
「全部かぶって 自殺しろ」って
言われたって。
大國が
公判の途中で亡くなった今
せめて
彼女が信頼した あなた方の
力になりたいと思いました。
あの… よければ これから
面会を取り付けますが…。
ありがとうございます!
私も九段署に同行します。
我々は関係者だ。
面会許可は下りない。
頭を下げてみる。
菱やんの口から
事件の事が聞きたい。
(空見子)お察しします。
留置係に問い合わせてみましょう。
ありがとうございます。
(渡辺鉄次)
頼りになりそうな人ですね。
少なくとも敵じゃない。
今は…。
うーん… 僕は ちょっと
引っかかったなあ…。
弁護士って 基本 警察とは
相いれない関係ですよね。
頼まれてもいないのに
警察の力になりたいなんて
思うかな?
私のほうで経歴を調べてみます。
僕たちは 怪我をした秘書の周辺を
探ります。 行こう。
私は
奨太くんに会いに行ってみる。
(小石川の声)子供の電話とはいえ
ちょっと気になるんでね。
(施錠音)
(小石川)電話をくれたよね…
「菱本さんは犯人じゃない」って。
何か思い当たる事でも
あったのかな?
(奨太)…死ね。
菱本さんは はめられたんだよ。
あいつ… 宮越に!
(東 逸子)奨太!
知りもしない事を言っちゃ駄目!
小石川さんに おわびしなさい。
お忙しいところ
わざわざ来てくださっ…。
(奨太)お母さんは黙ってて!
僕は知ってる!
あいつは 人の命を
なんとも思ってない奴じゃないか。
須田さんだって
きっと お父さんみたいな死に方
させられるよ!
(小石川)奨太くん 落ち着こう。
申し訳ありません。
あの子
あれから学校に行ってなくて…。
「お前の親父は
卑怯な死に方をした」と
言われたみたいで…。
すっかり変わってしまいました。
菱本さんを助けてあげて。
ありがとう。
(奨太)でも…
僕は 一生 誰にも謝らない。
だって 宮越が謝らないから…。
(階段を上る音)
(小石川)
奨太くんの傷は深かったよ。
東さんの自殺を公にする事で
せめてもの真実を
勝ち取ったつもりだったけど…。
(小石川)それが
奨太くんを苦しめてしまった。
中途半端な真実では
誰も救われない…。
(小石川)「真壁ちゃん…」
完全な真実を手に入れよう。
「たとえ
火の粉が降りかかろうと…」
それでこそ キントリ!
それを目指して
7年間やってきたんじゃない。
そのためには
宮越の尻尾をつかまなきゃね。
「菱やんに何が起こったのか…」
しっかり確かめてくる!
(足音)
すいません。
やはり
関係者である真壁さんの面会は
認められませんでした。
そうですか…。
では お待ちします。
どうぞよろしくお願い致します。
♬~
あの… 大國塔子について
お聞きしてもいいですか?
どうぞ。
彼女は
「急病」という発表でしたが…。
死因に疑いはありません。
事前に 体調不良など
訴えていなかったんですか?
残念ながら
打ち明けてくれませんでした。
完全には 弁護人の私を
信頼していなかったんでしょうね。
それが一番の悔い。
大國は
取り調べで何を語ったの?
調書に残っていない
事実があるんですよね?
すみません。
捜査上の秘密は
弁護士でも教えられません。
フフッ… 合格。
あなたは信頼できる人ですね。
…試したの?
弁護士だから
人を見る目はあるほうだけど
仕事にプライドを持って
一緒に闘える人かどうかを
確認するのは 当然でしょ。
…合格。
フフッ…!
真壁さん
警察も法曹界も
あきれるくらいに古い体質よ。
まるで化石ね。
一緒に 風穴を開けましょう。
はい!
お待たせしました。 どうぞ。
(ため息)
弁護士の羽屋田空見子です。
真壁さんも
面会を希望しておられました。
黙秘されているそうですね。
できる範囲で構いません。
私に事情を話して頂けませんか?
(ため息)
わかりました。
政治家相手でも
ひるまない弁護士を知っています。
推薦させてください。
先生 弁護してくれ。
それができればいいんですが
自分が担当した事件と近いものを
お引き受けするのは難しいです。
あんたがやってくれたら話す。
♬~
(ブザー)
(ドアの閉まる音)
♬~
空気が悪いなあ。
(留置係)しゃべらないで。
さあ 下がって。
♬~
(須田)九段署の方に
申し上げたとおりです。
あの刑事が グラスを割って
私に切りつけてきました。
その時の状況を
詳しく話して頂けませんか?
♬~
(須田)先生は 本棚を背に
ここに座っておられました。
あの刑事は
コート掛けの前の ここに。
私は ここに控えておりました。
凶器になったグラスは どこに?
テーブルの上です。
私がお出ししたものでした。
(渡辺)菱本は
なぜ そんな乱暴を?
なぜも何も
いきなり怒りだしたんです!
もう いいですか?
(渡辺)もう少しだけ
話を聞かせてください。
菱本は
宮越先生に会いに来た理由を
口にしませんでしたか?
大國塔子が拘置所で亡くなった
ニュースを見て来た
という事でした。
それで…?
波島パーク疑惑について
明らかにすべきだ
大國が死んだからって
このまま済むと思うなと
脅してきました。 先生は…。
(宮越)私に
やましいところはありません。
波島を選んだのは
私の考える公園整備の計画に
最も
ふさわしい場所だったからです。
胸を張って申し上げます。
あれは 国民のための選択でした。
(割れる音)
(宮越)
その辺にして頂けませんか?
(渡辺)すみません。
事件当日 何があったのか
正確に把握する必要があります。
ニュースは
ご覧にならないんですか?
北海道の選挙区と
連絡を取り合わなければ
ならないんです。
ナベさん
今日のところは行きましょう。
えっ?
お忙しいところ 失礼しました。
菱さんが
あの弁護士に頼みたい…?
うん。 羽屋田弁護士が
引き受けてくれたら
事件の事を話すって
言ったんだって。
かなり ハードルは高いですよね。
っていうか 本当に
大丈夫なんですか? この先生…。
羽屋田空見子 旭川市生まれ。
東大法学部入学と同時に上京。
卒業後 司法試験に合格。
大手のベルビー法律事務所に
所属して
2007年に独立。
現在46歳 独身。
事務所の経営も私生活も
特に不審な点は なし。
(玉垣)でも 企業弁護士が
大國塔子の国選弁護を
引き受けたのは
売名行為だって書いてある雑誌も
ありますよ。
議員立候補でも
狙ってるんじゃないかって…。
菱やんのために
一緒に闘おうって言ってくれた。
それで十分。
(携帯電話の振動音)
彼女から! 弁護の事じゃない?
はい 真壁です。
今日は失礼します。
若者はいいねえ…。
こんな時でもデート?
すみません。
(玉垣)信じらんない!
それで…?
(空見子)弁護士会は
いい顔しないでしょうが
乗りかかった船です。
お引き受けしたいと思います。
「ありがとうございます!」
「我々も 被害者に
話を聞く事ができました」
「今 梶山が 宮越副大臣の調書を
請求してます」
宮越は 内閣改造で
初入閣が予想されてるようね。
そうなれば 親子2代の入閣。
どんな手を使っても
自分の不利になる事は消すはずよ。
(操作音)
心してかかりましょう。
(アナウンサー)「今週末
小規模な内閣改造を行う事を
正式に表明しました」
「今回の人事では
官房長官 法務大臣
国土交通大臣
財務大臣の交代が焦点です」
「中でも注目が 国土交通副大臣
宮越肇氏の起用です」
(宮越)「そのような
嬉しい噂があるんですか?」
「若輩者の私が入閣など
考えておりません」
「しかし 私が行った
観光資源開発の取り組みや
災害時における ハザードマップの
国民への周知活動などが
評価して頂けたのなら
まあ… 本当に嬉しい限りです」
「もし 総理からご指名の暁には
全力で国民に尽くし
日本の国土を
繁栄に導きたいですね」
(北斗 偉)
決まったようだな。
今のコメントは
国土交通大臣の内示があった
という意味だ。
危険を冒して
支えてきたかいがあったな。
なんだ?
いえ…。
(北斗)警視庁は
様々な問題を抱えている。
省庁との連携は不可欠だ。
宮越さんが 国交大臣になれば
例えば
緊急時のテロ対策の連携など
スムーズに進むだろう。
(山上)あの…
そのために 菱本さんの口を封じた
という事ですか?
(北斗)菱本は罪を犯した。
裁かれなければならない。
(北斗)きれい事では
東京都の治安は保てない。
(北斗)
我々は 正義を遂行してるんだ。
はい。
(足音)
お前
何を こそこそやってるんだよ?
(渡辺)おい!
(山上)うっ…!
部長に何か命じられて
動いてるのか!?
自分は
自分の意思で動いています!
上の言いなりになったり
しません!
俺は お前が
いいデカになると思ってる。
前の上司のモツさんが
俺の事を そう思ってくれたのと
同じだ。
気持ち悪い事
言わないでください。
山上!
キントリのみんなが
菱本さんを信じるように
俺は お前を信じてる!
(携帯電話の振動音)
宮越副大臣の調書を
手に入れました。
羽屋田弁護士も もうすぐ来る。
須田さんの供述と突き合わせれば
何かわかるかもしれない。
僕と山上が 須田さんから
聴取した事を お伝えします。
(空見子)お待たせしました。
よく手に入りましたね。
聴取を行ったのは
事件翌日の午後1時
場所は国会議事堂内。
担当したのは
九段署の小池警部補です。
最初に 犯行の状況について
尋ねています。
詳細を読み上げます。
(小池)ここが
犯行現場の議員会館だとして
先生のご覧になったままを
お答え頂けますか?
(宮越)ええ。 私は
本棚を背に座っていました。
本棚
ちょっと やってくれるかな?
あの刑事は
コート掛けの前にいました。
(小池)じゃあ ほら コート掛け。
(捜査員)はい!
須田は
そちらに控えていました。
(小池)じゃあ 私が須田さんを…。
で 凶器になったグラスは
どこに?
ああ… テーブルの上です。
須田が出したものです。
あの刑事は それをいきなり…。
(割れる音)
(宮越)何を…。
(切りつける音)
(須田)うわっ…!
(宮越)
うわあ~! 誰か…! 誰か!
以上です。
(小石川)ナベちゃん。
(渡辺)はい!
須田さんの供述と食い違いは?
それが… 全くありません。
全く?
(渡辺)我々の聞き込みの結果を
並べます。
「先生は
本棚を背に座っておられました」
「あの刑事はコート掛けの前に」…。
確かに 全く同じ。
ああ 同じだ。
見事なくらい。
(空見子)これでは
事実に争う点はありませんね。
傷害罪及び
器物損壊罪になるでしょう。
あとは どれだけ
情状面を引き出せるかですが
このまま黙秘では 不利ですね。
いいえ 先生
我々は希望を抱きました。
(小石川)先生
これは どんなペンですか?
えっ… ただのボールペンでは?
(小石川)タマちゃんは?
春さんらしい
おしゃれなペンだなあと。
(小石川)山上くん
戻ってきたんだね。 どう?
自分には
ブルーのペンに見えます。
(小石川)長い事 取り調べを
やってきて 知った事ですが
ある状況を
2人以上の人間が表現する場合
必ず 食い違いが生じます。
ただし 食い違いが
起こらないケースもあります。
本人たちが
前もって打ち合わせをして
そのとおりに話すと
決めている場合です。
つまり 宮越副大臣と須田さんは
口裏を合わせている
というわけですね。
(小石川)それが明らかなのは
位置を説明したところです。
宮越は 菱本のいた場所を
コート掛けの前だと言っている。
須田さんも同じ。
しかし 現場の写真を見ると
この季節だから
コートは掛かっていません。
「洋服掛けの前」 あるいは
「入り口側」と表現するのが
普通です。
なのに 2人とも
「コート掛け」と言っているのは
あらかじめ そう示し合わせていた
と考えられます。
やっぱり 菱やんは はめられた!
だから
黙ってるんじゃないでしょうか?
(小石川)羽屋田先生
宮越副大臣を捜査協力の目的で
聴取できないでしょうか?
菱本は そうさせるために
あえて
黙秘しているのかもしれません。
わかりました。
内閣改造の最中に
国会議員を警察に呼ぶのは
かなり難しいですが
それだけに価値もあります。
やってみましょう!
(妻)どうした?
(夫)早く帰ってきてください。
シャンプーしてたら 後ろに気配が…。
そういうときあるから。
≪(猫の鳴き声)ニャーオ!
何かいる! 早く帰ってきてください!
無理だよ メキシコだし。
いつ帰ってきますか?
あした? あした? あしたとか?
No te preocupes!
え? ねぇ ちょっと…。
<部屋があなたを守ります>
<セキュリティ賃貸住宅 「D-room」>
おかえりなさい。
ニャーオ!
ひぃ!
ふふっ。 ただいま。
<見学会やります>
(有希子の声)
羽屋田空見子について
もっと詳しく調べたほうがいい。
(小石川の声)あれ?
息もぴったりだと思ったのに
何か問題でも?
(玉垣)あっ
僕の勘を信じてくれたんですか?
えっ?
あれ…。
菱やんが言ってた事が
気になってさ…。
空気が悪いなあ。
「空気が悪い」?
菱やんが あんな時に
意味もない事を言うはずがない。
羽屋田空見子の事じゃないかな?
(渡辺)でも 菱本さんが自分で
羽屋田先生に
弁護をお願いしたいと
言ったんですよね?
菱さん 羽屋田が怪しいって
知らせるために
あえて そう言ったんでしょうか?
最初に ここに来た時
菱やんに会うのを
急ぎすぎだと思った。
だから
乗ってみようと思ったんだね。
春さん わかってた?
でも 確信が持てなかった…。
菱やんが逮捕されて
冷静になれてるか
自信がなかったから。
では その勘が当たってるかどうか
確かめましょう。
もう一度
周辺の聞き込みをお願いします。
(山上)何も出てきませんよ。
あの人は
周到に隠しているはずです。
(ため息)
羽屋田空見子は
宮越副大臣と繋がっています。
グルって事か?
宮越副大臣の車に 彼女が
乗っているところを見ました。
一度は
空港警備にあたっていた時。
もう一度は…
菱本さんが逮捕された日の夜です。
(小石川の声)なんで
今まで黙っていたの?
君が
捜査一課に異動してきた時から
おかしいとは思っていたけど…。
申し訳ありませんでした!
キントリの行動を見張るように
宮越副大臣に頼まれたのが
最初です。
そのあとすぐ 部長に命じられて
一課に来ました。
でも…。
ナベさんに
「信じてる」と言われて…
苦しくなって…。
(山上)すみません…!
謝るくらいなら…
なんで そんなスパイみたいな
役目を引き受けたんだよ!?
(山上)自分は ハイジャックに
鉢合わせた身として
東さんの告発の行方が
どうなるのか 確かめたかった。
決して
出世がどうとか
そういうわけではなくて…。
わかってるよ。
善さんの息子だもんね!
はい。
おお… 中田さんの…。
ええっ!? ほ… 本当ですか?
ええっ!?
(玉垣)ええっ!? えっ…!
えっ… ええっ?
ちょっと それ…
隠す事かな~? それ。
中田の息子だと言って
甘やかされたくなかったんです。
いやいやいや…。
はあ…。 えっ?
皆さんをだました分
必ず取り戻します!
(小石川)解散まで日がないね。
宮越と羽屋田の関係を固めて
追及しましょう。
政治に ご興味おありなんですね。
宮越を参考人として
聴取させようと動いてみたけど
拒否された。
入閣の噂は 本当のようね。
大臣になれば
ますます 手が出せなくなる。
諦めませんよ。
次の策を練ります。
私も絶対に諦めない性質なの。
私たち
長い付き合いができそうね。
絶対に無理。
覚えてます?
2009年 あなたは
当時 衆議院議員だった宮越肇と
対談してましたね。
対談の仕事は
300件以上してるから。
うん…。
「羽屋田弁護士は
若手ホープ 宮越議員の政治手腕に
期待していると笑顔で語った」
(従業員)お待たせ致しました。
ありがとう。
あなたの実家は 旭川市…
宮越家の地元選挙区。
…でしょ?
あなたが
宮越と会っていたところを
見た刑事がいるの。
でも あなたは
それを我々に言わなかった。
これ以上の証拠がある?
大國塔子の死については?
本当は 弁護人のあなたに
体調を崩してるって
伝えてたんじゃないの?
宮越の指示?
それに答える事はできない。
宮越の指示で見殺しにしたの?
それって殺人じゃない…!
仮に そうだったとしても
法律的には
殺人まで問う事は無理ね。
あなた それでも弁護士?
…言ったでしょ?
化石みたいな世の中に
風穴を開けたいって。
そのためには
政界に進出する足掛かりがいるの。
すり寄る相手すら選ばない。
大したプライドね。
っていうか
プライドなんて ないじゃない。
菱本の弁護を
引き受けようとしたのも
大國塔子の
国選弁護人になったのも
宮越のため。
そこをつかれると… 痛いわね。
菱本さんが逮捕された直後に
宮越先生から電話があったの。
「驚いたな…」。
驚いたな…。
刑事が私を脅すんですか?
まるでヤクザだな。
(菱本)
それは あなたの事でしょう。
自分の悪事を隠すために
警察幹部に報酬をチラつかせ
証拠を隠滅させた。
♬~
ハッタリだとしたら…
ただじゃ済みませんよ。
(菱本)ご心配なく。
根拠があって言ってますから。
(宮越)定年前の刑事さんだと
思ってたら…
侮れませんねえ。
(宮越)あなたには
黙って頂かなくてはいけませんね。
(割れる音)
♬~
(切りつける音)
(須田)うわっ…!
いい仕事をしなさい。
うわあ~! 誰か…!
誰か!
(警備員)どうかしましたか?
(宮越)この男に襲われたんだ。
(須田)110番してください。
この人が…。
(菱本)ハハハハハ…!
(空見子の声)随分
手荒なまねをなさったんですね。
(宮越)「大事な時期だ」
「警察に逮捕させて
黙らせるしかないと思った」
わかりました。
私が 裁判で
矛盾を指摘されないように
供述内容を考えます。
(空見子)「私は
本棚を背に座っていました」
(有希子の声)
あなたが台本を書いて
2人に覚えさせたのね。
(空見子)「あの刑事は
コート掛けの前にいました」
つい 「コート掛け」って…。
言っちゃったのよね。
私 旭川の花咲町で育ったの。
寒い場所だから
3シーズン コートが必要だった。
(有希子の声)
その原稿はありますか?
(空見子の声)文書に残すと思う?
では…
それを証言して頂く事は
できますか?
あなたも
罪に問われるかもしれないけど
菱本の冤罪を晴らすためには
必要なの。
♬~
証言します。
「プライドなんか ないんだ」って
言われて… 目が覚めた。
まだ間に合うよね?
(空見子)これ 渡しておきます。
大國塔子が文章を書き込んでた
っていう本?
「はばたけ 羽根をもがれても」
死期を悟ってたんだな…。
弁護人が味方ではない事にも
気づいてた…。
宮越を保護責任者遺棄致死で
引っ張ろうよ!
羽屋田空見子は
証言を約束してくれた。
彼女の証言だけじゃ弱いな。
証拠は何もない。
ひっくり返されたら おしまいだ。
不安はあるけど…
彼女は裏切らないと思う。
その証しに
これをくれたんじゃないかな。
春さん 急がないと!
(アナウンサー)「宮越肇国土交通副大臣が
起用される予定です」
まずは はしごを外すか。
非常識ですよ…。
内閣改造の行われている時に
事情聴取だなんて。
(小石川)「では 単刀直入に」
「弁護士の羽屋田空見子先生が
話してくれました」
(須田)「何をです?」
「菱本が
あなたを襲ったのではなく
宮越先生が
あなたにグラスで切りつけた事」
「そして 菱本の犯行だと
虚偽の供述をした事です」
なんの事です?
なぜ 羽屋田先生が
そんな作り話を…。
作り話なんですか?
私は 菱本という刑事に グラスで
切… りつけられたんです。
羽屋田弁護士は
「証言する」と言っていますが。
馬鹿馬鹿しい。
ところで お怪我の具合
いかがですか?
あっ… 大した傷じゃありません。
すぐに治ります。
ありがとうございます!
うちの刑事がやった事なのに
お気遣い頂いて。
本当に 宮越副大臣が
やったわけでもないのに
お気遣い頂いて!
(小石川)
東奨太くんを覚えていますか?
東さんの…。
(小石川)
奨太くんが言ってましたよ。
須田さんだって
きっと お父さんみたいな死に方
させられるよ!
(小石川)気づいてますか?
あなたは駒でしかありません。
果たして 宮越先生は
顔に傷をつけられてまで
仕える相手でしょうか?
♬~
須田さん その傷は残りますよ
恐らく 一生。
♬~
崩れた。
(須田)「被害届は… 取り下げます」
「その代わり 先生を追及する事は
お控えください」
えっ?
これまで 先生が名実ともに
お父様の後を継がれる日を夢見て
ついてきました。
先生のやり方が間違っていると
思った事はありますが…
この節目で
邪魔する事はできません!
私は 秘書を辞めます!
(記者)「宮越大臣
国土交通大臣に就任されて
今の心境はいかがですか?」
政治家になって 閣僚になる事が
一つの目標でもありました。
大臣となったからには
国民の皆様のため
より一層 気合を入れて
公務にあたる所存です。
「特に観光資源開発には
力を注ぎたいと思っております」
「多くの観光資源が開発される事で
その地域の経済の活性化を促し
より潤った日本を
つくっていきたいと思います」
(記者)「宮越大臣
ありがとうございます」
(しんじ)お疲れさまです!
(かやの)お疲れさまです!
(しんじ)
腹ごしらえしちゃってください。
差し入れ?
はい。
(かやの)菱本さんの好きな
レバニラとサバの塩焼きです!
私たちも
菱本さんの事 信じてます。
きっと また
皆さんで来てくれる日を
待ってますから。
必ず行くよ。
お食事中に すいませ~ん。
(ドアの閉まる音)
秘書の須田が
被害届を取り下げました。
菱本も 手続きが完了次第
釈放されます。
(北斗)この辺で手を打ったら
いかがです?
あの時 回収したパソコンの事も
忘れろと言うんですか?
須田の聴取の際 「駒に過ぎない」と
おっしゃっていましたね。
お気に召しませんか?
あなた方も駒です!
…私もね。
駒には駒の生き方がある。
無理に正義を通そうとしても…
潰されるだけです。
(ドアの開閉音)
駒の生き方なんて
知らないっつうの。
元気に走るものを
駒と言うんだけどね。
だったら 走りますか。
日本を担う政治家を
マル裸にする事が
キントリ最後の事件なんて…
悪くない。
面白くなって…
きたじゃない!
菱やん!
(菱本)おう…。
苦労かけたな。
宮越が事情聴取を受け入れた。
戻る?
(菱本)いや
その前に行きたい所がある。
(山上)どちらですか?
ん?
モツさん!
ナベ! 背 伸びた?
ええ ちょっとばかし。
俺 今 隣の溜池署にいる。
菱さん 釈放って聞いて
ひと言 言いたくて。
お疲れさまでした!
(菱本)ありがとな。
頼まれてたやつだ。
北海道警の知り合いに頼んだ。
持ってけ!
さすがモツさん!
やるやるとは聞いて…。
(監物)おいおい おいおい…。
いつまでパシらせんだよ!
♬~
こちらへ。
警視庁にも
勇気のある方がいるんですね。
こんな所に
現役の議員を呼びつけるなんて。
ご協力 感謝申し上げます。
(小石川)来て頂けるとは
思っていませんでした。
今夜
第3次朝倉内閣が発足します。
私も 国交大臣として
階段に立ちます。
その前に 面倒な事は全て
片付けておきたいと思いました。
手短に願いますよ。
須田さんは 被害届を取り下げて
お辞めになったそうで…。
私の政務が滞るのを
心配したからでしょう。
責任感の強い男ですから。
(小石川)そうでしょうか?
事件の真相が漏れるのを恐れて
姿を消したのでは?
(宮越)隠さなければならない事は
ありません。
では 改めて お聞きします。
須田さんに切りつけたのは
菱本ではなく
あなたではありませんか?
フフッ…
何を言い出すのかと思えば…。
(小石川)
では 大國塔子はどうでしょう?
あなたは 弁護人だった
羽屋田空見子に命じて
体調不良を訴えた大國を
病院に行かせなかった。
(ノック)
(宮越)「妄想がすぎるよ」
「立場のある私が
そんな危ない橋を渡るはずがない」
「羽屋田弁護士は
全てを話してくれましたよ」
(梶山の声)たとえ 罪に問われても
証言すると約束してくれました。
やはり そういう事か…。
やはり?
いや…
それを確認したくて来たんだ。
(菱本)先生
冷たい水は こりごりです。
この度は
申し訳ありませんでした。
菱本さんが無実である事は
証言させて頂きます。
本当の目的は なんですか?
(菱本)あんたには もう一つ
見えない底があったんだ。
30年前 あなたのご両親は
宮越の父親が進めた
複合型施設の開発により
店を失い 借金を背負って
自分の家に火をつけたそうですね。
知られたくないから
同情されたくないから
両親の死因については
隠してたのに…。
警察は
横の繋がりもあるんでね。
(空見子)両親が死んだ時
私は高校生だった。
電車に乗って 抗議のために
宮越の父の私邸を訪ねた。
でも 彼は 家にいなかった。
代わりに出てきたのが
当時 小学生だった宮越肇。
(宮越)お前みたいな奴の
来る所じゃないんだよ!
(空見子の声)許せなかった…。
猛勉強して弁護士になったのも
あいつに近づいて復讐するため。
(ため息)
ねえ… 宮越の指示で
大國塔子を見殺しにしたって
におわせたのは嘘?
悪くない筋書きでしょ?
宮越は 初入閣を果たした途端
弁護士に殺人を命じたと
暴露されて 失脚するの。
大國塔子の命を犠牲にして
目的を果たそうとしたなんて
宮越の父親が
あなたのご両親にした事と
同じじゃない!
アハハ…!
もう 全部 終わり。
復讐もできないまんま…。
私の人生…
この30年は なんだったの?
(空見子)私の努力 私の思い
あなたたちが無駄にしたのよ!
(割れる音)
(空見子)ああっ…!
こんなところで死なせない!
無駄かどうかは
これからの生き方次第!
きちんと罪を償いなさい!
せっかく生き残った命でしょう!
♬~
(梶山の声)わかりました 菱さん。
事情聴取は中止します。
(宮越)中止?
さっきまでの勢いは
どうしたんです?
今日は お帰り頂いて結構です。
(ため息)
♬~
今度はありませんよ。
♬~
二重の裏があったなんて…。
ちょっと気づかなかった。
宮越 どうなるの?
少なくとも
大國塔子の死に関与する罪には
問えません。
(玉垣)菱さんを陥れた罪は?
(小石川)被害届を
取り下げられてしまった以上
そっちも難しいだろうな。
(渡辺)東さんの無念は
晴らせないんですか?
宮越は入閣しました。
上との結びつきは
ますます強くなる。
我々の担当事案でない限り
宮越に近寄る事すらできません。
いや…。
これが我々を
宮越のところに導いてくれる。
罪に問う事だけが
我々の仕事じゃないよね。
(菱本)そんなつまんない
仕事じゃないよ。
他にもできる事がある。
これが本当の最後の大勝負!
♬~
皆さん 出番です。
(一同)うぇーい。
(記者の声)総理官邸では
朝倉総理と進政党の的場代表の…。
(記者の声)第3次朝倉改造内閣の
閣僚名簿が発表されました。
午後10時前には 初閣議が
行われる事になっています。
(携帯電話の振動音)
(携帯電話の振動音)
(増本)先生 どうしました?
いや…。
先に総理官邸に行ってくれ。
(携帯電話の振動音)
♬~
(ドアの開く音)
♬~
(宮越)どういう事です?
(小石川)これの事ですか?
(小石川)亡くなった東さんが
あなたに命じられて
波島パーク疑惑の相手と
連絡を取る時に使っていた
証拠のレンタル携帯です。
なぜ あなたが持ってる?
託されました
ある人物から。
その節は どうも。
(ドアの開く音)
東さんは 亡くなる前
その携帯を
息子さんに送ってたんです。
(小石川)
奨太くんに謝ってください。
謝る? 何をです?
(小石川)あなたは 東さんに
疑惑の全てを背負って死ねと
言った。
それが発端となり
彼は非業の死を遂げた。
言いがかりだ。
(菱本)日本の将来を担う子供に
嘘ついていいのかい?
私は謝らない。
上に立つ者がブレたら
国民が混乱する。
それが父の教えだったからね。
都合のいい教え。
私は その教えに従って
ここまで来た。
父から学んだ事は それだけだ。
これまで褒められる事だけを
してきたわけじゃないが
今日から私は生まれ変わる!
失策をした父を超える
立派な政治家になるつもりだ。
(小石川)勝手に生まれ変わって
もらっちゃ困るな!
奨太くんは
お父さんの死を受け止めた。
あなたも 自分のやった事から
目を背けてはいけない!
(ノック)
(増本)先生!
(増本)警察を呼びましょうか?
警察なら ここにいます。
♬~
(ため息)
つらい思いをしているのは
気の毒だね。
確かに 私は
君のお父さんに「死ね」と言った。
でも 本気じゃなかった。
国会で疲れていた時でね
君のお父さんとは
長い仲だったから
つい当たってしまったんだ。
君たちだって
悪気なく友達に
「死ね」って言う事があるだろう?
あれと同じだよ。
(宮越)
君は この悲劇を乗り越えて
立派な人になってください。
思った事を言えばいい。
携帯… もらえますか?
(奨太)先生は
先生のお父さんが嫌いなの?
僕は お父さんが好き。
(奨太)これは お父さんが
僕を信じてくれた証拠なんです。
(奨太)宮越先生…。
いい政治家になってください。
♬~
♬~
バックアップ取ってますから。
もちろん。
(記者の声)宮越肇衆議院議員は
国土交通大臣を辞任しました。
波島パークを巡る
数々の疑惑に加え
先日の
大手物流会社キャリバリーでの
違法薬物関連の事件についても
国交省と取引があった事が
判明しており
警視庁で捜査が進められています。
(記者)宮越元副大臣と
警視庁上層部の癒着は
かねてより噂になっていました。
次の質問 どうぞ。
死んだ大國塔子は 公判で
爆弾が偽物だったと言ってますね。
警察は
宮越元副大臣の証拠を隠すために
本物だと
偽ったんではありませんか?
次の質問 どうぞ。
答えてください。
警視総監や副総監は
関与なしと言っていますが
だとしたら
刑事部長が窓口だったのでは?
女が偉そうに言うんじゃないよ!
今のは 肯定と捉えていいですね!?
(記者たちの怒号)
はい これで 最後。
持ってって。
はい。
(菱本)よし!
結構な数あるね。
(小石川)いや これで全部かな?
(玉垣)よいしょ。
(菱本)よいしょ…。
最後だから言うけどさ 菱やん
宮越に1人で会いに行くなんて
水くさい。
なんで そんなむちゃしたの?
(菱本)いやあ… ちょっと宮越に
言ってやりたい事が
あっただけだよ。
菱さんは 我々を代表して
行ってくれたんですよ。
違う 違う。
最後に
いい格好したかったんだよ。
バレたか…。
(一同の笑い声)
(足音)
(渡辺)片付きましたね。
遅かったじゃない?
(山上)立川市で
8億円の現金強奪事件の捜査に
進展があったので
そちらのほうに引っ張られました。
お世話になりました。
(渡辺)よし 行くぞ!
(山上)はい!
さて 僕も戻らなきゃ。
もう ここで
油を売る事もないんですね…。
では。
♬~
(小石川)さてと 見納めだ。
8億円か… 落としたかったなあ。
(菱本)さすが おばはん。
♬~
おい! 最後の締めにやるか?
♬~
(一同)うぇーい!
(小石川)さあ!
行こうか 菱さん。
じゃあな。
ああ… そうだ。
懐かしいものが出てきたんだ。
おお~!
辞表は 俺が預かる。
フッ…。
(施錠音)
(電話)
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