【土曜時代ドラマ】大江戸もののけ物語(5)[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】大江戸もののけ物語(5)[解][字]

旗本の次男坊・新海一馬(岡田健史)と謎の妖怪・天の邪鬼(本郷奏多)がバディを組み、江戸のさまざまな事件を解決。妖怪一つ目小僧(石井正則)に命を狙われる一馬。

番組内容
人間と妖怪の仲を裂こうとする百鬼(藤本隆宏)は、妖怪一つ目小僧(石井正則)に一馬(岡田健史)の命を狙うよう命じる。一つ目小僧は清庵和尚(イッセー尾形)を陥れ、名前を書かれると命を失う恐ろしい帳面に、一馬の名前を書かせる。直後から一馬は原因不明の病に陥り、手の施しようがなくなる。お雛(平尾菜々花)は天の邪鬼(本郷奏多)たちに一馬を助けてほしいと頼むが…。
出演者
【出演】岡田健史,本郷奏多,山田杏奈,森川葵,平尾菜々花,青山美郷,石井正則,藤本隆宏,甲本雅裕,イッセー尾形,【語り】美輪明宏
原作・脚本
【作】川﨑いづみ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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キーワード出現数ベスト20

  1. 師匠
  2. 一馬
  3. 和尚様
  4. 目小僧
  5. 一馬殿
  6. 旦那様
  7. 太助
  8. 猫又
  9. 人間
  10. 清庵様
  11. ヒッヒッヒッ
  12. ヒヒヒ
  13. 大丈夫
  14. お前
  15. 手習
  16. 妖怪
  17. 邪鬼
  18. 清庵
  19. 先生
  20. 一之進

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(天の邪鬼)一馬~!

(一馬)天の邪鬼!

うわあ~っ!

ぐっ… うわあ~っ!

ああ~っ!

くっ…!
(忠勝)ああ~っ!

うっ… ぬあ~っ!

まさか 天の邪鬼が
結界を破ることができるとはな…。

お呼びでしょうか。

遅かったな。

相 済みませぬ。

お前が後生 大事にしている
その帳面の出番が来たぞ。

これのことですか。

で 私めは 一体何を?

私のはかりごとを邪魔する者は
許さん。

新海一馬を始末しろ。

(一つ目小僧)御意。

ヒッヒッヒッ…。

フッフッフッ…。

ハッハッハッ…!

(八兵衛)ああっ! うわあっ!

(八兵衛の女房)旦那様!
旦那様 しっかりしてください!

旦那様~!

旦那様~!

旦那様! しっかりしてください!
旦那様!

すいません すいません すいません…。

(一つ目小僧)ヒヒヒ…。
ヘヘヘ… 愉快だ 愉快だ ホホホ…。

アヒヒヒ…。
≪(百鬼)お前 何をしているのだ?

へえ 楽しんでいるのですよ。

ヒャヒャヒャ… おや…?

しっかりしてください! 旦那様!

旦那様!

ああ~!
旦那様…。

あっ!
(雇い人たち)旦那様!

旦那様! ああ~っ! 旦那様!

(一つ目小僧)ヒヒヒ… ハハハ…。

ウヒャヒャヒャ…。

何だ もう終わりか…。

≪(百鬼)お前 人が苦しんで死ぬのを
見るのが そんなに楽しいか?

へえ。 これほど楽しいことは
この世に ありましょうか。

それにしても この あこぎな金貸しは

あちこちから 恨まれていたので

恨む者を見つけるのも たやすいことで。
ヒッヒッヒッ…。

これは面白い! ヒヒヒ…。

≪(百鬼)そんなことを
している暇はない!

さっさと あの男を片づけろ!

フン… ほい。

お呼びのようで 百鬼様。

何を もたもたしておる!

さっさと 新海一馬を始末しろ!

分かっておりますよ。

あの男を殺すのに
最も面白いすべが あります。

面白い すべ?

あの男は この世で
最も信頼している者に

恨まれて死ぬのです。

オホホホ…。

それは何者だ?

あの男を 幼き頃より見守ってきた
大切な お ひ と。

ヒッヒッヒッ…。

新海一馬は…

清庵和尚に殺されるのです。

清庵に…。

はい 面白いでしょう?
ヒッヒッヒッ…。

<何だか 恐ろしいことが
始まりそうですね。

どうにかして
食い止めなければなりません>

バカ師匠!

どうやら 私は
おようちゃんに恋してしまったようです。

(およう)一馬様。

フッ…。

あ~ すっきりした! ヘヘヘ…。

おっ 焼けた 焼けた。

おっ あち あちち…。

自分だけ すっきりして
おようねえちゃんは

モヤモヤしただけだろ! バカ師匠が!

バカ師匠?
ん?

よかったら その話
聞かせてくれぬか?

えっ?

いいのか?
ああ。

聞いてくれるのか!?
おお…。

うちの師匠はな
本当にバカなんだよ!

この間もな 池に落とした手ぬぐい
拾おうとして

自分も落ちちゃったんだよ!

それはな あ… 晴が後ろから
つっついたから落ちたのに

全く気付いてないんだよ!

ハハハ… そうか。
うん ありがとう。

あっ あとな 次郎吉が
手習いやりたくないから

ズルして
墨をひっくり返したんだけどな

それも 全く気付かないで

「次郎吉 大丈夫か!」って
必死に拭いてやってな。

そうでしたか どうも。

あっ この間もな お咲が
早く うちに帰りたいからって

「頭痛い」って うそついたんだよ。

そしたらな お咲をおぶって
家まで連れて行って

お医者まで呼んでやったんだよ。
ああ 大丈夫か? ああ…。

あとな 長太が泣くのなんて
いつものことなのに

泣きやむまで そばに いてやるんだよ。

はあ はあ はあ…。

ってなわけなんだよ!
本当にバカだろ? うちの師匠は。

おお…。

話は もういいか?

ああ うん。
それでは。

あっ 誰だか知らないが ありがとな!
師匠の話 聞いてくれて。

ああ! すっきりした!

ん? これじゃ 師匠と同じじゃないか!

そんなに あの男が好きなら
話にならん。

ん?

(太助)兄貴 もう 俺のお菓子…。

おい おい お前。

ん?

手習い塾の一馬師匠を知っておるか?

うん 知ってるよ。
師匠が どうかしたのか?

(おなかの鳴る音)
ん?

あっ。

腹が減っているのか。
うん。

さっき 兄ちゃんに
菓子を取られたんだ。

ヒッヒッヒッ… そうか そうか。

ありがとう!
では 頼んだぞ。

同じ話を
和尚様にすればいいんだね?

そうだ。
できるだけ 大げさにだ。

任せとけ!

ヘッヘッヘッ…。

これでよい これでよい。

めでたし めでたし。

ヘッヘッヘッ…。
ホッホッホッ…。

清庵様! はあ はあ はあ…

はあ はあ… おはようございます。

(清庵)ああ 一馬殿 おはようございます。
あの これ… 見てください。

何だか かわいらしいでしょう?
うちの庭に落ちていたんです。

清庵様に見ていただこうと
持って参りました。

清庵様? どうかなさいましたか?

一馬殿 ちょっと お話が…。
はい。

あの 清庵様… 話とは?

清庵様?

ん~… 一馬殿。

どうか お気を悪くしないで
聞いていただきたいのですが…。

はい。

昨日… もそっと。

昨日 太助が
妙なことを言いだしましてね。

妙なこと?
ええ。

一馬殿が
手習い塾の踏み台を…

わざと壊したって
言うんですよ。

手習い塾の踏み台?

少し前に
一馬殿が直してくれたものですよ。

痛っ! お~…。

おやおや これは 一馬殿。
お早いですな。

昨日 太助が
これで けがをしたものですから。

ああ あの踏み台ですか。
ええ。

それを 私が壊した?
ん~。

どうして
私が壊さねばならないのですか?

その~…。

[ 回想 ] あの踏み台は 師匠が
俺を けがさせようとして

わざと壊したんだよ。
えっ?

それがバレないように
後で 自分で直したんだ。

何を言いだすんですか 太助は!

一馬殿が そんなことするわけ
ないではありませんか。

そんな! ひどいよ 和尚様!

何で 師匠の味方ばかりするんだよ!

何で 僕の言うこと
信じてくれないんだよ!

何か 心当たりがございますか?

えっ?
ねえ。

太助との間で 何か こう
行き違いがあって

そのようなことを言ったのではないかと
思うんですよ。

一馬殿… 心当たりが?

一馬殿。

申し訳ありません。
どうしました?

あの… 太助は
いつも いたずらばかりして

私を困らせるものですから

懲らしめてやろうと思って つい。

まさか 太助が
本当に けがをするとは思わず…。

申し訳ありません。
(清庵)一馬殿…

そのような話を
私が うのみにするとでも…。

私が やりました。 申し訳ありません。

申し訳ありません…。

御破算。

願いましては 26文なり

8文なり 4文では?

(子どもたち)はい はい…!

あっ では… おその!

(おその)38文です。

よくできた!

では 次 いくぞ。
(子どもたち)はい!

(読経)

(ため息)

(読経)

清庵様。

はい?

あの… どちら様で?

あの…。
そなたのお経が乱れておりましたが

どうかなさいましたか?

何か 思い悩みがおありかと…。

太助は 何で あんなうそを言ったんだ?

それに 清庵様を欺いてしまった。

≪(一つ目小僧)新海一馬殿。

お待ち申し上げておりました。

あの… あなたは?

わっ! あっ… どうかしました!?

どこか お悪いんですか?

大丈夫ですか?

めでたし めでたし。

ヒヒヒ…。
あの… あなたは?

(しゃっくり)

はっ! はあっ!

ヘッヘッヘッ…
ホッホッホッ…。

一つ目?

一つ目… 一つ目…

あった…。

「一つ目小僧が持っている死怨帳に
恨んでいる人間の名前を書くと

書かれた者は
えたいの知れない病にかかり

三日三晩 地獄の苦しみを味わう。

その後 死に至る」。

恐ろしい妖怪だな。

ん?

(源之進)一馬は?

また 居眠りをしているのでは
ないでしょうか?

(せつ)フフフ…。

ちょ… 旦那様 すぐ来ますから!
あっ もう…。 父上。

ん~ ん~ 遅い… ん~。

(階段が きしむ音)
(鈴の音)

一馬! 開けるぞ!

お前! 飯…。

どうした? ん?

お… おお!
おお~! 一馬!

どうした おい! しっかりしろ!
一馬!

手習い塾…。
(せつ)えっ?

手習い塾に行かねば…。

そんな体で
行けるわけがないでしょう。

お願いします! 先生!
(町医者)うん。

これは…。
先生 一馬は 何の病なのでしょう?

先生…。

ううっ…。

しっかりしろ! 一馬! 一馬!
一馬!

(源之進)一馬!
(せつ)しっかりなさい!

<それから 一馬は
昼夜を問わず 苦しみ続けたのでした>

代わろうか?
(せつ)熱が引かぬのです。

うおっ… ゴホッ。 一馬 大丈夫か!
一馬 一馬… ああ!

しっかりして!

一馬!

みんな ここだ! 師匠!

(子どもたち)師匠!

はあ はあ… ふっ ああ…。
(お雛)師匠!

あっ ああ…。
師匠! 師匠!

(子どもたち)師匠! 師匠…!

あの… お医者様は?

昨日 見ていただいたのですが
何の病か分からぬのです。

そんな…。

はやり病かもしれません。
そなたらに うつったら 事です。

早く家へ帰りなさい。

嫌だ。

えっ?

師匠のそばにいるんだ。
おいらも いる! おいらも そばにいる!

あたしも そばにいる!
おいらも!

(一馬のせきこみ)

師匠 師匠!
大丈夫か 師匠!

(子どもたち)師匠! 師匠!

≪(清庵)ごめんください!

はい。
清庵様!

一馬殿が重い病に…。

こちら 蘭方医の内藤玄悦先生です。

内藤玄悦 先…
あっ! あの 高名な!

診ていただいてもらっても
よろしゅうございますか?

もう はい! もう はい!
よろしくお願いします!

お願いいたします。
(玄悦)では…。

これは…。
どうなんでしょう 先生!

先生…。

はて…

このような奇妙な病は
見たことがない。

先生…。

申し訳ありませんが

私では お役に立てませぬ。
ああ…。

はっ…! はっ…!

どうかなさいましたか?
清庵様。

(一馬のせきこみ)

(源之進)一馬!
(子どもたち)師匠! 師匠…!

師匠! 大丈夫か!
(源之進)おい 一馬!

(子どもたち)師匠! 師匠…!

(源之進)おい 一馬!
(一之進)一馬!

おい 太助!
(泣き声)

どうしたんだよ?

編みがさのおじさんに
聞かれたんだよ。

一馬師匠に
何か 悪さされたことはないかって。

教えてくれたら
まんじゅうを くれるって。

あっ まんじゅう!

おい 何の話だよ?

だから 俺 うそついたんだよ。

師匠に けがさせられたって。

それを 和尚様にも話せって。

えっ?

俺のせいだ きっと…。

俺が あんな うそついたから
師匠は 病になっちゃったんだよ。

そんなわけ…。

おい 太助!

その 編みがさのおじさんって
どんなやつだ?

えっ? うん… えっと

かさを深く かぶって
えっと 首から黒い帳面を下げて…。

聞かせてくれぬか?

はっ… あいつだ!

待ちなさい。

一緒に帰ろう。

ありがとうございました。

お… お大事に。

(おその)和尚様 帰ろう?

おっ 帰ろう 帰ろう。

何となく 固まって帰ろう。

どうか… どうか 神様 仏様
あらゆる神様

一馬様をお守りください。

一馬様が助かるのであれば
私は どうなっても…。

(せつ)あの… どちら様で?

ようと申します。
失礼します!

あっ あっ…。

あの それで…。

何だ?

はい…。

お… ようちゃん…。

ん… どうした? ん?

おようちゃん…。

おようちゃん… ん? 誰だ?

おようちゃんとは 誰だ?

♬~

猫又! おい 猫又!

猫又!
(猫又)何だい?

なんとかしてくれよ 猫又!

このままだと 師匠が死んじゃうよ!
(猫又)おい 落ち着いて。

いきなり 変な病になるなんて
おかしいよ!

あれは あの編みがさの野郎が
師匠に 何かしたに決まってるんだ!

編みがさの野郎って

一体 そいつ どんなやつだったんだい?
えっと

首から黒い帳面 下げて
不気味に笑って。

そいつに 太助が たぶらかされて

師匠に けがさせられたって
和尚様に言いつけたんだよ。

それは 一つ目小僧だな。

(河童)一つ目小僧だって?

えっ… ひいい!

ひいいって
気持ち悪い声 出してんじゃないよ!

おい 気持ち悪い声って河童か?

河童が 何か言ったのか?
ああ…。

そいつは 妖怪 一つ目小僧だ。

えっ… あいつは妖怪なのか?

えっ でも 私にも見えたぞ。

一つ目小僧も 人間に化けてるんだよ。
そうなのか。

ひいい…。 一つ目小僧って言ったら…。

一つ目小僧の死怨帳に書かれた人間は

三日三晩 苦しんだあと 死ぬ。

死ぬ?

えっ… 師匠が死ぬってことか?

どういうことだよ 猫又!

その一つ目小僧が
師匠を殺めちまうってことか!

とにかく
一つ目小僧を捜し出さないと。

分かった あいつを捜せばいいんだな。
あっ ちょっ… お雛ちゃん!

一つ目小僧… 師匠のこと 殺めたら
許さないからな!

なあ 天の邪鬼
その一つ目小僧ってのは…。

一つ目小僧の死怨帳は

恨みを持った人間が書かなければ
殺すことはできない。

じゃあ 一馬に恨みを持った人間が
いるってことかい?

ない ない ない。
あの一馬が恨まれるなんて。

一つ目小僧は

ささいな疑念ですら 呪いをかけて
強い恨みに変えることができるんだ。

それって ちっちゃな恨みを
大きくしちゃうってことか?

猫又。
何だい?

さっき お雛は その太助って子が

一馬の悪口を
清庵和尚に話したと言っていたな。

じゃあ まさか…。

(鈴の音と猫の鳴き声)

あの妖気は…。

(猫又)何をお調べになって
おられるのですか?

ああ…。 あの あなたは?

和尚様がお知りになりたいのは
恐らく 一つ目のことです。

一つ目?
はい。

これは全て
妖怪 一つ目小僧の仕業です。

一つ目小僧…。
はい。

一馬殿の病は
一つ目小僧によるものだと言うのですか。

はい。

一つ目が… 一馬殿を。

和尚様。
はい?

なぜ 聞き入れてくださるのですか?

妖怪の仕業などと言われて
どうして?

ただならぬ気配を感じたんです。

ただならぬ気配?
病床に伏した一馬殿の体から

妖気のようなものが漂っていたんです。

はっ…! はっ…!

どうかなさいましたか?
清庵様。

うっ! ぐっ… 痛っ…。
和尚様?

和尚様!

はあ…。

その者の名前をここに書けば

楽になれますよ。
そなたは…。

ああ…!

ヒッヒッヒッ…。
そうそう。 それでよい それでよい。

(猫又)和尚様 大丈夫ですか?

私は 一体 なんてことを…。
和尚様。

教えてください。

どうすれば
一馬殿を助けることができるんですか?

えっ?
そなたは知ってるはずでしょう!

どうやれば
一馬殿を助けることができるんですか!

だって そなたも また…。

気付いていたんですね…。

(清庵)一馬殿は そなたたちと
私たち 人間をつなぐために

なくてはならない存在なのです。

邪悪な心を持つ者に
亡き者にされてはならないのです!

それなのに 私は…。

さあ! どうやれば 一馬殿を…。

(猫又)一つ目小僧から 死怨帳を奪い

「新海一馬」と書かれた紙を
破り捨てねばなりません。

けれども 破り捨てた者は
代わりに 三日三晩 苦しんだ末…。

和尚様…!

一馬殿!

(猫の鳴き声)
うおっ!

和尚様が 血相を変えて
飛び出しちまった。

えっ?
一馬を助けるために…。

一馬は 人間と妖怪をつなぐために
なくてはならない存在だって!

けど どこに行くつもりなんだ?

そうか… 和尚様は知ってるんだ。

どういうことだい?

行こう。

和尚様が危ない。

(一之進)一馬!
(せつ)一馬!

(一之進)一馬!
男の子でしょ!

(一之進)一馬!
頑張るのです!

(せつ 一之進)一馬!

ヘッヘッヘッ…。

ん~ いい顔だな ヒヒヒ…。

(清庵)やはり ここにおったか!

ん?

一つ目小僧!

お前は
死怨帳に書かれた人間が

苦しむ姿を見るのを
何より好む!

ウヒヒ… そのとおりだ。 ウヒヒ…。

愚かな!

愚か? ヒャッハハハハ!

ほい。

ほい。
おおっ!

ヒヒヒ…
愚かなのは お前だろう。

大切な 大切な
お前が 最も心を許している

一馬の名前を ここに書いたのだから。

[ 回想 ] ほれ。 ふんっ。

ホホホホホ… さあ。

そうそう。 それでよい それでよい。

ヒッヒッヒッ…。
めでたし めでたし。

ほい。
あっ あっ あっ ああっ…。

ヒヒヒ…
やった やった やってやった!

ハハハ…。 バカめ ヒヒヒ…。

愚か者めが… ヒヒヒヒヒ…。

≪(百鬼)功徳を積んだ
僧の心まで惑わせるとは

お前は恐ろしいやつだ 一つ目小僧。
ハハハ…。

しかし 所詮
人間など そんなものだ。

だからこそ
人間は 我々のしもべになるべきなのだ。

さようで。

お主… 誰と話しておる?

ヒッヒッヒッ…。
(お雛)和尚様!

お雛! 来るんじゃない!

和尚様 こいつ! こいつだ!

こいつが師匠を!
おう お前か。

よくしゃべるガキだったな。
ヒャッハハハ…。

この野郎!

この野郎!
お? おお おお…。

やめなさい!
危ない… いててて…。

この野郎!
こらこらこら…。

師匠にかけた呪いを解け!

フンッ もう遅い。

(2人)えっ?
ほっ。

ほっ。

へいっ。

ほいっ。
ヒヒヒヒヒッ…。

あっ あっちだ!
動くんじゃない!

そなたは ここにいなさい!

和尚様…。

和尚様!

さ~て そろそろ死んだかな?

へ~ん
でも 死に際を見られなかったのは

残念無念。 ハッハッハッ…。

待て! 一つ目!
ん?

何だ? じじい。
よくも ここまで。

はっ!

はあっ!
ぐっ!

ふっ!

おい 何だ! 何するんだ!

渡せ! 帳面を渡せ!

フンッ。 すばしっこい じじいめ。

ん… ふん!

ん?

(読経)

あっ… くうっ!

おい やめろ!

ええい!
ああっ! うっ…。

私が そなたのような者に
たぶらかされたせいで

一馬殿が…!

おい じじい!

それを破けば お前は死ぬのだぞ。

それが どうした?
ん?

あっ…。

バカめ…。

うっ…。

うう…っ。
ヒッヒッヒッ…。

これで お前も おしまいだ。

ヒヒヒヒヒ…!

じじい。

たっぷり苦しんで 死にさらせ。

お~ いい顔だな。

ヒヒヒ…。

和尚様!
あ? ちっ。

ほい。

和尚様! 和尚様!

和尚様! 大丈夫ですか!?

誰か! 誰か助けてください!

助けてください! 和尚様が!

ウヒャヒャヒャ…!
退散 退散! あっ ちょっと 河童!

天の邪鬼!
一馬を連れて逃げろ!

あんた 何言ってんだい!
逃げろ! ここは 俺が なんとかする。

「新海一馬様 私は この度

手習い塾の手伝いを
辞めることにいたしました」。

♬~

♬「あ そ~れ」

♬「お よいしょ」

♬~

♬「昔から あるんだよ」

♬「人間と妖怪が」

♬「祭りの音頭で意気投合(go go go!)」

♬「河童には水かけて」

♬「猫又には猫じゃらし」

♬「ツンデレな いい奴」

♬「あぁ~ 天の邪鬼」

♬「この地球の真ん中で」

♬「踊れ 踊れ 妖怪音頭」

♬「みんなで ジャンケンポン!」

♬「あと出しだよ もう一回!」

♬~