木曜劇場・推しの王子様 #02【ダメ男の育成がスタート!彼女の涙の理由】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

木曜劇場・推しの王子様 #02【ダメ男の育成がスタート!彼女の涙の理由】[字][解][デ]

泉美の会社で働く事になった航。雑用として仕事を覚えようとするが全く役に立たず一同驚愕する。そこで泉美は航に言葉遣いやマナーについて教えようとするが…

ご案内
【番組公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/oshinooujisama/ 
【公式Twitter】https://twitter.com/oshi_no_oji/ 
【公式インスタグラム】https://www.instagram.com/oshi_no_oji/
番組内容
彼を上等な男に育てよう。外見も中身も、最高の王子様に――。乙女ゲームを手がけるベンチャー企業『ペガサス・インク』の社長を務める泉美(比嘉愛未)は、自身の理想通りに作った推しキャラ『ラブ・マイ・ペガサス』の主人公・ケント様にそっくりな航(渡邊圭祐)に出会う。だが航は、ケント様に似ているのは外見だけで、がさつで無神経、おまけに無気力な男だった。そんな航に、乙女ゲームに出会う以前の、
番組内容2
夢もやりたいこともなく退屈な日々を送っていたかつての自分を重ねた泉美は、彼を『ペガサス・インク』で雇うことにする。今はまだ何者でもない航がケント様になれるかどうかを、副社長の光井(ディーン・フジオカ)と賭けた泉美は「絶対、ちゃんと育ててみせる」と宣言し……。
泉美から航を紹介された芽衣(徳永えり)や有栖川(瀬戸利樹)、マリ(佐野ひなこ)ら『ペガサス・インク』のスタッフは、ケント様にそっくりな
番組内容3
その姿に驚きを隠せない。航は、とりあえずプランナーの有栖川の下につき、雑用から始めて仕事を覚えることになった。ところが航は、社会人の常識どころか、漢字や敬語すらろくに知らないような有様。困り果てた有栖川たちは、このままだと大きな問題を起こしかねないから泉美にもきちんと面倒を見てほしい、と訴えた。そんなある夜、仕事を終えて帰路についた泉美は、公園で野宿しようとする航を目撃し……。
出演者
比嘉愛未、渡邊圭祐、ディーン・フジオカ、白石聖、徳永えり、瀬戸利樹、佐野ひなこ、谷恭輔、藤原大祐 / 船越英一郎 他
スタッフ
【脚本】
阿相クミコ、伊達さん(大人のカフェ) 
【音楽】
瀬川英史 
【主題歌】
Uru『Love Song』(ソニー・ミュージックレーベルズ) 
【挿入歌】
DEAN FUJIOKA『Runaway』(A-Sketch) 
【編成企画】
狩野雄太、江花松樹 
【プロデュース】
貸川聡子 
【演出】
木村真人 
【制作】
フジテレビ 
【制作著作】
共同テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 有栖川
  2. 泉美
  3. ケント様
  4. 芽衣
  5. 頑張
  6. 会社
  7. お願い
  8. 社長
  9. 日高
  10. 会食
  11. 織野
  12. 一同
  13. 何者
  14. 失礼
  15. マリ
  16. 杏奈
  17. 一度
  18. 今日
  19. 自分
  20. 社外

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから → 民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」

他にも、無料お試し期間のある配信サービスがありますので、以下バナーなどからラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。



created by Rinker
ポニーキャニオン

(女性)乙女ゲーム 『ラブ・マイ・ペガサス』
ケント様は

日高社長の理想のタイプ
ということでしょうか?

私の推しですね。

私たちの手で この世界に また
新しい推しを誕生させましょう。

(一同)はい。

ケント様?

何 これ。 サウサゲ?
何? サウサゲって。

(光井)育てればいいんだよ
泉美ちゃんが。

理想の王子様にすればいい。

(男性)おい おい おい!
終わってんだよ 始まる前から。

居場所なんて どこにもない。

あなたの居場所は 用意するから。

私が
あなたの人生を変えてみせる。

今日から うちで働いてもらう
五十嵐 航君です。

(一同)えっ!?
あっ… どうも。

(有栖川)本当に似てる。

(芽衣)顔のパーツも 雰囲気も
ケント様そっくり。

(織野)奇跡の再現率だ…。

どこで知り合ったんですか?

あっ… ざっくり言うと…

空から降ってきた?

(一同)えっ?
(マリ)大丈夫ですか?

疲れてますか?
(芽衣)幻でも見たんじゃ…。

(織野)
でも 実物は こうして 現に…。

まあ 詳しいことは
今度 ゆっくり。

ねっ?
何の仕事してもらおうか?

あ~ 雑用から始めて
あとは 適性 見て 決めようかな。

じゃあ
アリスに付いてもらおうかな。

分かりました。

プランナーの 有栖川 遼です。
よろしく。

プランナー
っていうのは

ゲームを企画する仕事ね。
で こちらが

副社長でディレクターの
光井 倫久さん。

よろしく。

まあ 現場監督
みたいなもんかな。

システムをつくる
エンジニアの

織野 洋一郎さん。
よろしく。

デザイナーの
小原マリさんと

渡辺 芽衣さん。
どうも~。

よろしくお願いします。

近々 インターンの子も
来ることになってるし

新しいメンバーと一緒に
頑張っていきましょう。

(一同)お願いします。

さすが 泉美ちゃん
ホントに雇っちゃうなんて。

私だって
半分 大丈夫かなって思ってる。

もう ミッチーが
変なこと言うからだよ。

いいじゃん 面白くなりそうだし。

ハァ。
あっ そうだ。

今週 金曜日の 会食なんだけどさ。

ああ ETホールディングスの
白石社長?

そうそう。 白石社長の娘さん
高校生なんだけど

『ラブ・マイ・ペガサス』の
ケント様の 大ファンなんだって。

へ~ そうなんだ。

ねえ あの
ケント様そっくりのイケメン

連れてったら
面白いことになりそうじゃない?

えっ?
ちょっと待って。 連れてくの?

いいじゃん
こんな似てんだからさ。

いや ホント
似てるってだけだから。

ねっ でもさ…
よく 雇うことにしたね。

あんなに嫌がってたのに。

ちょっとだけ

昔の自分に似てるなって
思っちゃって。

《何やっても うまくいかねえし》

《夢なんて…
持つだけ無駄なんだ》

私も 夢とか 何もなかったけど

乙女ゲームとミッチーに出会って
今の場所にいるでしょ?

彼も 何か きっかけさえあれば
変わるのかなって思ったの。

それに 私 どうしても許せなくて。

何が?

ケント様と そっくりなのに

中身が 全然イケてないなんて
あり得ない!

そこか。

よし。 じゃあ これで あらためて
賭けもスタートってわけだ。

今は何者でもない彼が

果たして
ケント様になれるのかどうか。

賭けるっていうことは

育てられたら
何か もらえるってことだよね?

そうだな…。

泉美ちゃんの最初の推しだった

宝積寺 涼介の レアグッズを
プレゼント。

はい 乗った~。
はい。 よし きた~。

面白くなる これ。

絶対 ちゃんと育ててみせる。

いや むずっ。

あの…。

はい?
ケント様って 誰っすか?

はい?

いや みんな 俺のこと

ケントって呼ぶから
誰かなと思って。

(有栖川)
知らないで入ってきたんかい…。

そんな有名人なんすか?


あっ。

はいはい。 もしも~し?

(マリ)あっ あっ… あっ。

失礼いたしました。
ペガサス・インクでございます。

かしこまりました。
伝えておきます。

(芽衣)あっ ちょ… ちょいちょい。
(マリ)失礼いたします。

ちょ… ちょっと。
はい。

さっき送ってくれた
一斉メールなんだけど…。

はい。
(芽衣)う~ん…

改行は した方がいいかな~。
あと 宛名もないしね。

宛名?
あと 漢字?

「変身願います」って
『仮面ライダー』じゃないんだから。

あっ そっか。

あれ? 返信って
漢字 どう書くんだっけ?

それ 本気で言ってる?

えっ?
(有栖川)はい これ。

ビジネスマナーとか
うちの会社のルールが

簡単にまとめられた 「社員心得」

読んで
気に留めといてもらえると。

分かりました。

(有栖川)んっ?
あれ?

どこですか?
(有栖川)何が?

どこの木ですか?
木に とめるんですよね?

あっ あれか。

マジか。

何 これ。
ざらざらして貼りづらっ。

えっと~… これは?

織野さんが
書類のコピーを頼んだらしく

そしたら 洗ったばかりの手で
その書類を触ったらしく

乾かそうとしたらしく

給湯室のコンロを
使おうとしたらしく

燃えたらしく。
なるほど。

(有栖川)泉美さん 結論から言うと
あの新人君 無理っす!

まだ 初日だし…。
(織野)いや 初日とか

そういうレベルではないと
思います。

(マリ)常識がないっていうか
もう 通用しないっていうか。

(芽衣)漢字も
読めないし 書けないし

てか 言葉 知らないし。
(有栖川)燃やすし。

いや 落ち着いて。
泉美さん。

はい。
ちゃんと 面倒 見てください!

わっ 分かった。

《ヤバいと思っていたけど
これほどとは…》

《リアルな男子を育てるなんて
やっぱり 難しいのかな》

(通知音)

《推しは
今日も変わらず 尊い…》

≪(物音)

≪(物音)

《この差! 王子様との差!》

《うわ~》

あ~ ちょっと待った!

あなた いいかげんにしなさいよ。

何が?

まず その鼻 拭いて。

航君 あなたには

社会人としてのルールを
知ってもらいます。

まずは 言葉遣いとマナー。
ああ。

挨拶とか礼儀とか
人を不快にさせない態度。

ああ。
人の話を聞いてるときに

頬づえは突かない。
ああ。

「ああ」じゃなくて
返事は 「はい」ね!

(吸う音)
それも それも それも それも…。

落とした物を食べない~!

《駄目だ…
NG行為のラッシュに

とてもじゃないけど
注意が追い付かない》

めんどくさいな。
休憩中ぐらい休ませてよ。

休ませて… ください!

ハァ…。

《何なの これ…》

《王子様への道 遠過ぎでしょ》

♬~

かしこまりました。 19時までは
会社におりますので。 はい。

お待ちしております。
失礼いたします。

はい。 今の敬語

どれが尊敬語で どれが丁寧語で
どれが謙譲語か 分かった?

けんじょ… えっ?
謙譲語。

謙譲語っていうのは 自分のことを
こう へりくだるときに使う

敬語のこと。
へりくだる? えっ…。

あっ… だから
へりくだるっていうのは…。

ヘリコプターが 下に…。
違う違う 違う違う。

そのヘリじゃない。
分っかんねえよ もう。

例えばね 「私は会社にいる」

これを 社外の人…
あっ 社外の人っていうのは

会社の人じゃない
外の人ってことね

その社外の人に言うときは

「私は会社におります」に
なるわけ。

社外の人には 「おります」 OK?

ああ…。

おります。
おります。

おります。 OK。

誰だって 失礼な人とは
話したくないでしょ?

敬語を使えば 相手に対して
敬う意思がありますよ

ってことになるから…。
敬う?

敬う。
気持ちいいコミュニケーションがとれる。

奇麗な言葉遣いは
無料でできる身だしなみなの。

はい。
ちゃんとメモして覚えといて。

それ 読めるの?

分かんない。 読めないかも。

そう思うんだったら もうちょっと
奇麗に 書いてくれる?

書いてる。
いや 書いてない…。

(有栖川)
あの新人君 相当 ヤバいっすよ。

見た目は
ケント様そっくりなのにな。

似てるからこそ
余計に あらが目立つ…。

君たちだって
最初は そうだっただろ?

何もないところから成長して
一人前になってった。

彼だって 何者かに
なれるかもしれないだろ?

まあ 確かに。

まあ わくわくしながら
まずは 様子を見てみよう。

≪はい。
≪確かに。 うん。

≪よいしょ。

何で ここに貼ってあるんだ?

ハァ…。

んっ?

ん~?

何してるの?

えっ?

いや… あの…。

ねえ
まさか ここで寝ようとしてんの?

夜 涼しいし 結構いけるよ。

いけるよじゃないよ。
どっかしら泊まりなさいよ。

ネカフェの金が
もったいないんだよ。

今までは日払いだったけど
これからは 給料 月一じゃん。

それまで 金が持たない。

あのね あなた もう
うちの社員になったんだから

社会人としての常識を
考えてちょうだい。

うっさいな…。

《く~。 こんなときに限って
ケント様に激似》

あ~ もう!

言っとくけど 期間限定だからね。

ちゃんと
家賃 払えるようになったら

強制的に追い出すから。
分かってるよ。

トイレとお風呂は あっちで…。
知ってる。

《誘ってきたのは そっちだろ》

(せきばらい)
で どこで寝ればいいの?

あそこ 使っていいから。

あっ 分かった。

さっきも言ったけど
あなたは もう うちの社員なの。

社会人たるもの 周りの人に

恥ずかしいと思われるような…。
はいはい。

あ~ めんどくさ…。

めんどくさくない!

言ってたよね。

自分には 居場所なんか ないって。

その人が
その場所にいるためには

ちゃんと守らないといけない
約束事がある。

自分の居場所を見つけて

人生 変えてみたいって
思わない?

育てたいって言ったのは
あんただろ。

あっ。
はっ…。

♬~

ごめん。

言っとくけど

同じ家に住むからって
変な気 起こさないでよね。

夜ばいなんてしたら 即行 首。

「よばい」って? 何が4倍なの?

4倍じゃなくて 夜ばい。

夜中に 部屋に 忍び込ん…。

あっ…。 もう いいから!
早く お風呂 入って 寝なさい。

はい。

(ドアの開閉音)
あ~。

さっきから 何してんの?
んっ?

雑誌 読んでるの。

見出しだけ見て 情報収集して

気になるページは 後から
しっかり読むことにしてる。

へ~。

あっ そっか。 今日か。

へ~ 何か セレブじゃん。

これは 世間から求められている
社長の 日高 泉美。

まあ 素の私じゃないけど

会社のためには
こういうことも やらないと。

大変そうだね。

社長って そういうものだから。
ふ~ん。

他人事みたいに言ってるけど
あなたも

覚えること いっぱいあるでしょ。

はい。 着替えて 行くよ。
うん。

あっ。 一緒に出社したら
変に誤解されそう。

あなた 先 行って。
うん。

うちに住んでることは
くれぐれも 内緒だからね!

うん。

分かった?
うん。

本日は お越しくださり
ありがとうございます。

(草野)いや とんでもない。
このたびは

よろしくお願いします。
(有栖川)よろしくお願いします。

それでですね…。
ほい。

(有栖川)
ちょっと 「ほい」じゃないだろ。

ハハ。 あっ すいません。

いえいえ。
あっ そっか。 お茶っす。

んっ?
えっ?

あっ 気にしないでください。
(草野)あっ はい。

あっ そっか 敬語…。 お茶が…。

《社外の人には 「おります」
OK?》

おります OK?

お茶がおります。

あっ…。 おいしいお茶とか
そういうことですかね?

ハハハハハ…。
(草野)ハハハ…。

おいしいお茶。
おい。

もう 社外の人とは
当面 しゃべらないように!

返事!
そこまで きつく言わなくても。

ねえ 泉美ちゃん。

航君 アリスに謝って。

さ~せん。

よし。 じゃあ 企画会議 始めるか。

頼むよ アリス。

はい。

ランタン・ホールディングスには
一度

出資を断られてしまいましたが

もう一度 ぶつけてみたいと思い

新しく
企画書を作り直してみました。

コンセプトは こちら。

スローライフを送りながら
恋愛する 癒し系乙女ゲーム

『恋する森の中へ』です。

スローライフ?
(有栖川)そう。

『どうぶつの森』シリーズの
大ヒットは 記憶に新しいですが

多くの人にとって
牧歌的な生活への憧れは

普遍的です。
確かに。 キャンプブームだし

ソロキャンとかグランピングとかも
はやってるし いいんじゃない?

うん。
(芽衣)うん。 ランタンにも

プレゼンしやすくなりますね。

キャラクターは どうします?

3兄弟…。

3兄弟にするのは どうかな?

それぞれのキャラクターに
個性を持たせて

ヒロインを取り合うの。

しっかり者の長男に

ミステリアスな次男
甘えん坊の末っ子。

(芽衣)あ~ いい いい!
(マリ)いい!

面白くなりそうだ。
ブラッシュアップしてみます。

もう一回 チャンスもらえるよう
頑張ろう。

(一同)はい。

泉美ちゃん ちょっといい?
あっ うん。

今週 金曜日の 白石社長との

会食の件なんだけどさ。
あっ うん。

さっき 向こうの担当の方と
電話で話して

やっぱさ
彼 一緒に連れてけない?

えっ!?
いや

ケント様に激似の社員がいるって
言ったら 大喜びしちゃってさ。

その
ケント様の大ファンの娘さん

どうしても会わせたいっていって
もう 盛り上がっちゃってさ。

えっ じゃあ もう
連れてくって言っちゃったの?

ごめん。 言っちゃった。

嘘…。

会食?

やだよ そんな めんどくさそうな。

業務命令です。

はい これ。

この辺の挨拶だけ覚えといて。

下の方の これ 何?
ああ それは

私 お薦めの
ケント様キラーフレーズ集。

はっ?

会食にね ケント様のファンの
女の子が 来るの。

会話に困ったら カッコイイ感じで
それ 言ってみて。

「何色にも染まらない君が
僕を狂わせる」

うん まあ いいんじゃない?

あっ あとは
ケント様っぽく たたずんで

一緒に
静かに フレンチ食べれば OK。

うん。

そっか…。 フレンチ!
へっ?

蓮君 わざわざ ありがとね。

暇だったからいいけど。

あっ
うち 一応 中華料理屋だからね。

ホテルで働いてたんでしょ?
手伝ってよ~。

まあ いいんですけど~。
ありがと~。

何でも やれんだね。
ストリートライブも

やってたっしょ。
えっ 見てたの?

うん。
何だ。 今度 声 掛けてよ。

俺 プロのミュージシャン
目指してるんだ。

へ~。

じゃあ 始めましょっか。

あ~ ちょっと待った。

スーツのボタンは
座るときは 取るの。

シルエットが崩れて
余計な しわが 入らないように。

しわ? 別に大丈夫っしょ。

大丈夫とか
そういうことじゃないから。

取りあえず 言うとおりにして。

まずは ナプキンを取って
二つ折りにして 膝に掛けます。

最初は 前菜ね。

ナイフとフォークで食べて。

あ~ 違う。
外側の物から使っていくの。

内側の方が 手に近くない?
いちいち 突っ掛かんないで。

あと これ 何?

余り?
余りとか ないから。 デザート用。

もう 意味 分かんねえよ。

じゃあ 食べるよ。

うわ 何か ごみ付いてんじゃん。
汚え。

(蓮・泉美)あ~!
それは食材 黒トリュフ。

ハァ… あ~ もう やめやめ。

勝手に やめないでよ。
まだ 前菜だけど…。

もう 何で こんな面倒なこと
しなきゃいけないの?

ナイフがどうとか
食べ方がどうとかさ。

ただのカッコつけじゃん。

カッコつけなんかじゃない。

フレンチに
限ったことじゃなくて

マナーやエチケット
っていうのは

周りの人に 不快感を
与えないための 気配りで

いろんな立場の人が 人間関係を
うまくやっていくために

少しだけ必要なことなの。

もう
みんな 好きにすりゃいいのに。

《どうしよう…》

《彼を育てる自信が
なくなってきた…》

《会食まで
あと2日しかないし…》

(有栖川)
あっ また このアカウント。

公式に 感想 寄せてくれてる。

あ~ ラブラブケントさんね。

結構 フォロワーも
多いんだよね~。

コメントも
的確なんだよな。

新イベントの
ルートの分岐が

うまくいってないんじゃ
ないかとか。

(芽衣)絶対 分かってる人だよね。
(織野)うん。

みんな ちょっと いいか?
(一同)はい。

今日から
インターンで入ってもらう

古河さんだ。

初めまして。
古河 杏奈 大学3年生です。

よろしくお願いします。
(一同)よろしくお願いします。

社長の日高です。 よろしくね。

あっ… 日高 泉美だ…。

あっ… あっ あっ すいません。

あの
私 日高さんに すごい 憧れてて

『ラブペガ』 大好きで

あの ラブラブケントなんて
恥ずかしいアカウント名で

SNSやってたりなんかして。

(芽衣・有栖川)えっ?
(芽衣)えっ? ラブラブケントって

あなただったの?
(杏奈)あっ はい。

そりゃあ 優秀だわ。

新人君より使えそう。

杏奈?

えっ?

えっ えっ えっ? 嘘!?
えっ 航君?

(杏奈)ホント 驚いた。

すごいね ペガサス・インクで
働いてるなんて。

色々あって
たまたま入れてもらっただけ。

迷惑 掛けてばっかり。
全然 役に立ってない。

(杏奈)そうなんだ。

いや でも 元気そうでよかった。

どうしてるかな~って
ず~っと思ってたから。

えっ?

高校 中退して どこに行ったか
分からなくなってたから

心配だったの。

また会えて うれしい。

杏奈は この会社 入りたいの?

うん。 乙女ゲーム 大好きだし
日高社長のこと 尊敬してるんだ。

きらきらしてて カッコ良くて
憧れる~。

ただいま。

あっ おかえり。

家に帰ってまで
毎日 仕事なんだ?

うん。 日中は
取材やら 打ち合わせやらで

こういう調べ物とかは
夜じゃないと できないからね。

うわ
チャットも たまりまくってる…。

(有栖川)「泉美さん
原案のチェック お願いします」

(芽衣)「キャラクター A案とB案
どちらがいいですか?」

(織野)「修正デザイン 実装しました」
(マリ)「泉美さんの意見も

聞きたいです」

何で そんなに頑張るの?

えっ?

社長なんだし もう成功してるし
別に いいじゃん。

そんなに必死になんなくても。

一度 船をこぎだしたら
こぎ続けないといけないんだよ。

航君は 何かある?

今まで頑張ってきたこととか。

別に… ない。

《確かに 時々 ふと思う》

《何で こんなに
頑張ってるんだろうって》

《こぎ続けないといけない》

《そこで止まったら
溺れちゃうから》

♬~ (上戸)大人になってハグキが下がると
根元が無防備に…

実は ここが…ムシ歯リスク3倍!

だからハミガキは「オレンジのクリニカ」

《歯の根元まで しっかりコーティング》

《フッ素がムシ歯を防ぐ!》
♬~「オレンジのクリニカ」

♬~

(新津) 「バスタブクレンジング」!

≪シューーーっと まんべんなく≫

60秒後 流すだけ
(主婦)ラク~!

♬~こすらず洗える
「バスタブクレンジング」

銀イオンプラス大好評!

(息子)<母は… どんな人だったんですか?>

(父)<厳しくて 優しい人でした>

<矛盾してますね>
<人はみんな 矛盾しているものです>

<ともみさんも矛盾していますか?>
<矛盾だらけです>

<そんな人が先生でもいいんですか?>

<みんな ホッとするんじゃないでしょうか>

<僕も 先生になれるかもしれないですね>

<ほら 小さな希望が生まれましたよ>

長男の目元を もうちょっと上で
いいんじゃない?

もうちょっと上。 分かりました。
うん。

(あくび)
あっ いいね いいね。

(芽衣)これくらいですか?
うん。 そんな感じ。

せめて
そういう態度くらい改めろよ。

あっ いや…

これって
どれも 同じじゃないんすか?

同じように見えても
ちょっとずつ変えてあるんだよ。

同じように見えるなら
やる意味あんのかなって。

いいかげんにしろよ!

(有栖川)小さな違いが
大きな差に つながるんだ。

みんな 1mm単位にこだわって
つくってんだよ。

いや でも…。
まあ まあ。

経験を積めば
違いが分かる男になるさ。

ごめん アリス。
まだ 彼 この業界のこと 何も…。

(有栖川)いいえ。
これは やる気の問題です。

態度に出てんだよ。

やる気がないなら もう来るな。
迷惑だ。

♬~

♬~

《その人が
その場所にいるためには

ちゃんと守らないといけない
約束事がある》

《態度に出てんだよ》

《やる気がないなら もう来るな》

♬~

あのさ…。

会社で働くの 大変だったら
無理しないでいいよ。

えっ?

そもそも 私が
あなたを育てるって言って

うちの会社に
引っ張りこんだわけだし…。

あなたが
それを いいと思わなかったら

こっちも 無理強いはできない。

でも あしたの
白石社長との会食だけは

出席してもらえないかな?

お願い。

うん。

ありがとう。

あしたが終わったら
あとは 好きにしていいから。

♬~

♬~

昨日との違い 分かるかな?

ちょっと いいか?

大変か? ぶっちゃけ。

まあ そりゃ そうだよな。

何にも知らない環境に入って
一から 色々 言われて

そりゃ やんなるよ。

そんなんじゃないけど。

でも 泉美ちゃんは 君のことを
本気で育てようと思っている。

それは 彼女が 自分が
何者でもなかったころのことを

よく知っているからだ。

何者でもなかったころの自分?

彼女も ゼロから始めて

一生懸命 頑張って
ゲームをヒットさせて。

それで 今の
日高 泉美という 存在になった。

でも それで終わりじゃない。

どんな評価も受け止めて

これからも 前に進んでいかなきゃ
ならないんだ。

《一度 船をこぎだしたら
こぎ続けないといけないんだよ》

そんな泉美ちゃんが
君を会社に入れたのは

君も 何者かに
なれるかもしれないって

彼女が
そう思ってるからじゃないのかな。

まあ 俺も まだ
諦めるのは早いと思うけどね。

まあ もちろん 君の人生だから
どうするかは 君が決めればいい。

会食の件 よろしく。

嘘!?

ごめん。 急きょ イベントで
エラーが起きたらしくて。

俺 対応するから
泉美ちゃん そっち お願い。

うん。 分かった…。 うん。

ミッチー 来れなくなった。

えっ マジ?

私たちで頑張ろう。

あっ…。

よし。 行こう。

♬~

♬~

≪(井上)おっ 日高?

うわ~ 奇遇だね。

どうも。 井上君も 会食?

おう。
ランタン・ホールディングスの水嶋社長と。

えっ?
タイアップの話 大詰めなんだ。

ハハハハハ。 じゃあな。

誰?

前の職場で同僚だった 井上君。

プランナーなんだけど

ランタンとのタイアップの話
進んでるみたい。

(佐々木)日高社長 今日は
どうも ありがとうございます。

こちらこそ。
社長の白石です。

日高と申します。
本日は お忙しい中

お時間を…。
お~!

彼が 例の…。

確かに
ケント様の生き写しですね。

菜美 挨拶しなさい。

よっ… よろしくお願いします。

今日は お会いできて光栄です。

よろしくお願いします。

「この星に手が届けば 君に贈ろう」

(白石)ハハハハハ。
まったく 恥ずかしがって。

どうぞ お座りください。

はい。

(佐々木)
複数の企業が出資すると

制約が増えて
作品の自由度が下がるのは

制作に当たる皆さんにとっては
避けたいことでしょう。

(白石)なるほど。 それで

製作委員会方式は
お考えではないと。

ええ。 できれば 一社単独での
資金調達を 考えております。

(佐々木)でも それは

リスク分散の考えからすると
やや不安ですね。

不安箇所は拭えるよう しっかりと
企画段階で考慮してるつもりです。

なるほど。 どうでしょう? 社長。

(白石)う~ん。 そうですね~。

何とか
ご検討いただけませんでしょうか?

あっ。

あっ… あの すいません。

だっ… 大丈夫ですか?
あっ あっ…。

申し訳ございません。
あっ ちょ… 失礼します。

あの 「何色にも染まらない君が

僕を狂わ…」
今じゃない 今じゃない。

(泣き声)
あっ あっ すいません…。

「どうやら 僕は 異世界に迷い…」
今じゃないから。

(菜美の泣き声)
あっ 本当に もう…。

すいません。

ううん。

どっちみち
条件が合わなかったから

断られてたと思う。

まあ 『ラブぺガ』のファンは
たぶん 1人 減ったけどね。

でも 覚えてくれたんでしょ?
教えたこと。

その気持ちが うれしかったよ。

≪(井上)水嶋社長
もう一度 チャンスを!

お願いします!

日高社長でしたね
ペガサス・インクの。

はい。 先日は
突然 お邪魔して 失礼しました。

いやいや。

あれは
なかなか 熱いスピーチでしたよ。

あなた 面白い方ですね。

えっ?

(十蔵)
あらためて 場を設けましょう。

もう一度 企画について
お話 聞かせていただけますか?

ホントですか! 実は

新しい企画を ご提出しようと
思っておりまして…。

そうでしたか。
はい。

ぜひ
そちらの話も伺いたいですね。

ありがとうございます。

(井上)社長 表まで お送りします。

では また。
はい。

やったじゃん
もう一回 会えるって。

うん。
水嶋社長に 思いが伝わった。

日高
お前 何か 勘違いしてないか?

別に お前の実力が
認められたわけじゃないからな。

マスコミに出て
ちやほやされてて

どうせ 奇麗な女社長って
思われてるだけだ。

えっ だって お前
何にもしてないじゃん。

クリエーティブなこと
全部 スタッフ任せ。

なのに 手柄は 社長が総取り?
水嶋社長だって

お前が 女社長として
もてはやされてるから

声を掛けたんだ。

いい気になんなよ。

えっ 何してんの?

ふざけんなよ!

何てことしてくれたんだ!

人を不快にさせないのが
マナーだと教わりました…。

は~!?
そっちこそ マナー違反でしょ。

ごめんなさい。

私の育て方が悪くて。

行くよ。

もう… あれは やり過ぎだよ。

ごめん。

謝らなくていい。
えっ?

やり過ぎだけど すかっとした。

でも 井上君が言ってたこと

全部 間違いってわけじゃない。

社長として 取材 受けたり
評価されたりしてるけど

実際は ただ
みんなの期待に応えなきゃって

水面下で
いっつも 足 ばたばたさせて

ぎりぎり 何とか やってるだけ。

でも…。

泉美さんが頑張ってるから

他のみんなも頑張れてる
っていうか。

俺は 何ていうか…。

すごいなって思ったよ。

見えないとこで動いて
表にも出て 指示とかも出して。

たぶん 他の人たちも

そういう泉美さんを知ってるから
頑張ってるんだと思うし。

知らなかった。

何者かになるのって大変だなって
思ってたけど

何者かでい続けるのって

もっと大変なんだなって。

♬~

♬~

はい。

そっちじゃない。

こっち。

♬~

♬~

「おります」 「おります」

おはよう。

コーヒー 飲む?

あの…。

会社のことなんですけど。

あっ うん。

俺 もうちょっと
頑張ってみたいです。

会社も辞めないし

マナーも ちゃんと覚えたいと
思っております。

だから…

もっと 俺に 色々 教えて…。

んっ?

おっ えっ… え~っと…。

教えてって…。

おし… おし…。

教えてちょうだい!

はい アウト~。
それ もう ため口。

え~? もう マジか…。

はい やり直し。
むずっ。

難しくないでしょ?
難しい。 どれだよ?

教えてもらうんだから…。
いやいや 教えてくださいでしょ?

普通。

失礼なこと言って
すいませんでした。

俺 まだ 全然
ゲームのこと分かってなくて…。

でも… あの…

これから頑張ります。

正直… まだ 違いとか
全然 分かってないけど。

それは 同じの2部
コピーしただけだから。

えっ?

これ?
ドンマ~イ。

頑張って。
(織野)惜しいな。

頭を下げるっていう礼儀は
覚えたみたいだね。

ちゃんと教育しました。
おお。

じゃあ 育てるのは継続?

(バイブレーターの音)

はい 日高です。

あっ… 分かりました。

よろしくお願いいたします。

みんな 聞いて。

ランタンから
来週 来てくださいって。

お~!
(有栖川)えっ? やった~! やった!

新しい企画 『恋する森の中へ』

絶対 実現させましょう!

よ~し みんな 頑張ろう!

(芽衣)は~い。
(有栖川)はい!

よ~し やるぞ~。

よいしょ。

よし。

♬~

[さらに…]