ドラマ カンパニー~逆転のスワン~(2)「招かれざる客演」[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ドラマ カンパニー~逆転のスワン~(2)「招かれざる客演」[字]
苦心の末ようやく高野(宮尾俊太郎)の客演同意を取り付けた青柳(井ノ原快彦)と由衣(倉科カナ)だったが、瑞穂(黒木瞳)の頑なな反対で、客演は白紙撤回されてしまい…
詳細情報
番組内容
苦心の末、ようやく高野(宮尾俊太郎)の客演同意を取り付けた青柳(井ノ原快彦)と由衣(倉科カナ)。ところが、瑞穂(黒木瞳)の頑なな反対で、客演は白紙撤回されてしまい、高野の信頼も失ってしまう。青柳たちは社長(岩松了)や上司の脇坂(西村まさ彦)から激怒され窮地に追い込まれる。なすすべなく落ち込みながらも奮起してバレエへの理解を深めようと努める青柳だったが、偶然、ある物を見つけて高野のもとへ走る。
出演者
【出演】井ノ原快彦,倉科カナ,宮尾俊太郎,織田梨沙,小林美奈,松尾龍,栗山廉,尾花貴絵,大谷玲凪,藤谷理子,田畑志真,岩松了,坂井真紀,小西真奈美,西村まさ彦,黒木瞳
原作・脚本
【原作】伊吹有喜,【脚本】梅田みかジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(脇坂)これから君は
バレエと長いつきあいになるんだからな。
(青柳)異動!?
(脇坂)これを成功させること。
それが君のミッションだ。
関係者は バレエ団を
カンパニーと言うらしい。
カンパニー…。
(瑞穂)今回の公演からは チケットを
買い上げていただけなくなったと。
その援助がなくなれば
うちのカンパニーは 赤字確実。
赤字確実!?
(舞)この子を育てるために 引退する!
(由衣)引退!?
今度は 離婚届かよ。
(悦子)毎日 少しずつ腐っていくみたい。
私をリストラするつもりなんですね…。
上から言われた仕事だけを
こなしているようでは
今の時代は 駄目なんだよ!
高野 悠というダンサー知ってるか?
社長のお嬢さんが
是非 彼と踊りたいと言ってるそうだ。
(高野)本気で僕に
この公演に出てほしいと思ってる?
はい… はい!
うそだ。
会社から言われて
しかたなく頼みに来てるだけ。
僕は あなたのような
無能な人間が大嫌いなんだ。
何で俺ばっかり こんな目に遭うんだよ。
だから 青柳さんは 駄目なんですよ。
言われたことだけやって
自分からは 何もしない。
本気で何かをやりたいとか
思ったことないんでしょ?
(悦子)「久しぶりに見たバレエの舞台は
華やかで輝いていて
現実を忘れさせてくれる。
どうして あんなに美しいんだろう。
どうして あんなに高く跳べるんだろう。
私も 人生に一度だけでも
あんなふうに跳んでみたい」。
高野さん!
あなた バレエのことも 僕のことも
何も分かってない。
はい おっしゃるとおりです。
でも そんな私でも
あなたの踊りに感動したんですよ!
人生に たった一度だけでも
あなたのように跳んでみたいんです!
(乃亜)高野君が うちの公演に出るって
言ったの?
はい 高野さんは
知名度も人気も抜群です。
チケット完売 間違いなしです。
私は…
反対です。
えっ?
高野 悠が うちのカンパニーの
舞台に上がることは
私が許しません。
でも 高野さんは 以前
敷島バレエ団に所属してたわけですよね?
瑞穂先生の教え子じゃないですか。
なのに どうして…。
とにかく…
うちのカンパニーをやめたダンサーに
主役を踊らせるわけにはいかないの。
♬~
もともと 高野君の才能を見いだしたのは
瑞穂先生なの。
へえ~。 どうぞ。
あっ すいません…。
彼が 中学生の時に スカウトして
東京に連れてきたのよ。
中学生の頃からって すごい才能ですね。
でも そんな まな弟子を
自分の舞台に出したくないって
2人の間に何があったんですか?
彼が 二十歳の頃 記念公演で「白鳥の湖」を
上演することが決まったのね。
あっ あの頃は 私も踊ってたのよ。
ああ…。
高野君 王子役をやらせてくれって
瑞穂先生に直訴したのよ。
今のプリンシパルより
俺の方が踊れるって。
ああ 言いそう…。
えっ それで 瑞穂先生は?
そんなわがまま 許すはずないじゃない。
もう ぶち切れよ。
それで 高野君は 突然 姿を消しちゃって
海外に飛び出しちゃった。
瑞穂先生は 大事に育て上げた高野さんに
裏切られた。
う~ん…。
もう それ以来 2人は?
一度も会ってないんじゃない?
だから 高野 悠が
うちのカンパニーの公演に出るなんて
奇跡みたいなことなのよ。
また振り出しに戻っちゃったね。
っていうか 普通 瑞穂先生に確認してから
オファーするもんじゃないんですか?
いや… だってさ まさか瑞穂先生の方から
断ってくるなんて思わないじゃん。
ああ もう 今更 高野さんに
何て言えばいいんだよ もう…。
はあ!
えっ!
高野さん どうしよう…。
どうしよう!
はい。
はい… はい 青柳です。
お疲れさまです。
別に疲れてないけどね。
さすが 世界のトップダンサーは
違いますね。
敷島バレエ団の稽古は いつ始まる?
こっちは すぐにでも
合流できる準備は できてるんだけどね。
それなんですけど 今 調整中といいますか
何と言いますか…。
何を調整する必要があるんだ。
主役がいなきゃ 何も始まらないだろう。
あの… 早急に 確認して
連絡させていただきます。
あとさ 僕に送り迎えの車をつけないって
どういうつもり?
練習に行くのに
いちいちタクシー拾えっていうの?
いや タクシーぐらい…。
ちょ… ちょ… ちょ…。
あっ 送迎車ですね はい 分かりました。
そちらも早急に用意させていただきます。
じゃあ 失礼します。
(ため息)
ちょっと…。
相変わらず 偉そうに…。
どうするんですか?
うん…。
(有明)「今回の合併には 新たな可能性
新たな未来が広がっております」。
(有明)「共に盛り上げましょう」。
おお。
おお。
青柳君 瀬川君 いいところに来た。
入って 入って。
ああ… あの… 高野さんについて
トラブルというか…
ちょっと報告がありましてですね…。
それより これ見てよ これ。
高野 悠を
うちのイメージキャラクターにという話
社長が 大層 お喜びでねえ。
新会社のプロモーション映像でも
高野 悠が王子役をやる
敷島バレエ団「白鳥の湖」のイメージを
全面的に打ち出すことに決定した!
ちょ… ちょっと待ってください。
じ… 実はですね
敷島瑞穂先生が
高野さんの出演に反対でして…。
ん? ですから プロモーションの
映像の撮影っていうのは
ちょっと難しいかと…。
それを なんとかするのがお前の仕事だろ。
高野が来れなきゃ
チケット売れないんだぞ!
まあ 敷島先生だって
折れて承諾するに決まってるさ。
ああ そうですかね…。
結構 手ごわそうでしたけど…。
分かった 分かった。
最終的には 俺が説得するから。
とにかく プロモーション映像を
撮らないことには
社長の機嫌を 損ねることになる。
あっ でも そこで2人が
鉢合わせちゃったら
高野さんに断ってないこと
瑞穂先生に ばれちゃうじゃないですか。
そんなの高野 悠と 敷島バレエ団
別々に撮影すりゃいいじゃないか。
え~ そんなことして大丈夫ですか?
大丈夫だって。
あとは 宣伝部が うちのね
全部うまくやるから。
えっ じゃあ ここさえ乗り切れば
本当に説得してくださるんですよね?
そうそう そうすりゃ
万事うまくいくから。
君たちの仕事は 撮影場所に
時間どおり 高野を連れてくること。
それだけだ。
(美波)こんばんは。
あっ ああ こんばんは。
この前は ありがとうございました。
ああ いえいえ。
すみません!
すみません。
ああ いえ。
885円になります。
800… 85円…。
バレエ お好きなんですか?
ああ これ あの ちょっと
勉強しなきゃいけなくて…。 へえ~…。
じゃあ。
≪(店長)美波ちゃん!
はい?
美波ちゃん
卵の位置が違うでしょ これ…。
ちょっと…。 ああ すみません!
ああ いいっすよ いいっすよ。
美波ちゃん ちゃんとしてよ ほら。
ああ すいません。 あの 高野さんの
控え室のコーヒーなんですけど
オーガニックコーヒーに
替えていただけますか?
すいません。
めんどくさい人なんです。
高野さん!
お迎えに上がりました。
どうぞ。
お迎えって…
まさか 僕に この車に乗れっていうのか?
すみません 毎日使える 社用車となると
これしかなくて…。
毎日?
今日から 私 高野さんの
専属運転手をやらしていただきます。
身の回りのお世話など
何でも言ってください。
トレーナーが 運転手か。
よくやるな。
私だって
好きでやってるわけじゃないから!
ハハハ…。
おっ!
すいません すいません。
あっ。
あっ おはようございます。
おはようございます。
高野さん! この度は
弊社のプロモーション映像に
ご出演いただき ありがとうございます。
別に あんたのために
引き受けたわけじゃない。
客寄せパンダは
宣伝をしないと意味がないから。
アハハ… あの 今日は
よろしくお願いします。
安ワゴンの振動で 腰を痛めてなければね。
すいませんね!
安ワゴンしか用意できなくて!
まあ まあ まあ…。
♬~
やっぱ すごいなあ。
踊ってる時は かっこいいですよねえ。
♬~
カット!
(拍手)
高野さん すばらしい踊りでした。
お疲れさま…。
あっ これぐらいじゃ 疲れないですよね。
クタクタだよ 撮影のカメラの位置に
気を遣いながら踊るのは 大変なんだ。
ハハ… ですよね…。
ああ言えば こう言う。
瑞穂先生 何だろう…。
あっ 瑞穂先生 すいません 青柳です。
あっ 何か お電話いただいてたみたいで…
はい。
えっ!
えっと ちょっと それは…
困るというか…。
ちょっと待ってください。
瑞穂先生 瑞穂先生!
瑞穂先生!
瑞穂先生が どうかしたんですか?
いや… 撮影現場を見てから
演出を考えたいからって
あと5分で到着するって。
えっ 5分!
早く高野さんに出てってもらわないと!
どうしよう どうしよう…。
どうするって 私に聞かれても…。
おはようございます!
社長…。
おはようございます。
脇坂さん…。
おはようございます。
これはこれは 高野さん
初めまして 社長の有明です。
この度は 面倒なことを
引き受けていただいて
本当にありがとうございます。
世界の高野さんに
我が社の顔になっていただけるなんて
もう 光栄ですよ。
いやね 娘が
敷島バレエ団のプリンシパルを
務めさせていただいておりまして
この私も バレエの魅力に
すっかり はまりましてですね
今や ずぶずぶです。
それでですね いかがでしょう。
このあと 社長と記念撮影を
お願いできませんか?
別にいいですよ。
(脇坂)そりゃよかった。
ありがとうございます。
社長 社長!
頼むよ。
座ったまま…。
ちょっと ごめんなさい。
脇坂さん 脇坂さん。
ああ… すいません! 駄目なんです!
高野さん これから
取材がありましてですね…。
ああ はいはい はいはい。
えっ 聞いてないけど。
いや もう 言ったじゃないですか
大事な取材が入ってるって。
瀬川さん 急いで 車回して!
はい!
いきますね。 ありがとうございます
もう一枚撮りますね。
何枚も撮りなさい 何枚もね。
まずいことになったんですよ。
このままだと
高野さんと瑞穂先生が
鉢合わせしちゃうんです。
瑞穂先生から 早く入りたいって
連絡来たんですよ。
何!? 何で断らないんだ?
いや 断ろうと思ったんですけど
電話切られちゃったんですから…。
…ったく しょうがないな。
まあ こういうのはね 実際
会っちゃえば なんとかなるもんだから。
そういうもんですかね…。
瀬川さん?
おはようございます。
ご無沙汰しています。
敷島バレエ団の「白鳥の湖」に
出演させていただくこと
光栄に思っています。
それは 何かの間違いです。
私の舞台に
あなたを立たせるつもりはありません。
そう言いましたよね?
あっ 社長。
どうも いつもお世話になっております。
こちらこそ。
そうでしたか。
僕は ただ 瑞穂先生が
チケットさばきに お困りかと思い
引き受けただけです。
アハハハ 失礼。
私は 困ってなど おりません。
あなたは うちのカンパニーに
必要のないダンサーです。
ちょっと これは どういうことなんだ?
いや あの…
これには いろいろと事情がありまして…。
すいません。
あの… 申し訳ありません。
うそをつくつもりは なかったんです。
これには ちょっとした行き違いが…。
撮影は 中止です。
失礼いたします。
だから 言ったでしょ!
もう君たちのことは 信用できない。
高野さん… 高野さん!
どうなってるんだ!
どうなってるんだ? 青柳。
えっ!? あっ 申し訳ありません!
社運を懸けたプロジェクトなんだぞ。
何としてでも 成功させろ!
はい それは もう…。
とにかく あの2人の関係を修復しろ。
もし できなければ… 分かってるな。
申し訳ありませんでした!
もう日本にいる必要もなくなったから
僕は ロンドンに戻る。
いや ちょっと待ってください!
なんとか瑞穂先生 説得しますんで。
説得? 勘違いしないでくれ。
出るか出ないかを決めるのは 僕の方だ。
(小声で)ま~た 偉そうに。
あんな失礼なことを言われたのは
初めてだ。
すいません。
(小声で)自分だって
いつも失礼だっつうの。
どうしても 僕に出演してほしいなら
きちんと誠意を見せてほしい。
誠意? …というのは?
瑞穂先生の方から 僕に頭を下げて
公演に出てくれって言うなら
考え直してもいい。
ちょっと。 元はといえば
高野さんが 瑞穂先生を
裏切ったんですよね? 瀬川さん!
分かりました。
あの~ 少しお時間
頂けませんでしょうか?
さあね。
そろそろ東京にも 飽きてきたからな。
返事は 早くね。
はいっ!
押さないで。
止まって! 手 きれいに!
ああ 首 首 首 きれいに!
ああ 軸 軸 軸 軸 軸ぶれてる!
もう 何年バレエやってんの!
(弾き間違える音)
(KIKKO)あっ すいません。
怖い…。
鬼の形相ですね…。
つま先忘れたの!?
そこ!
(リョウ)今日の瑞穂先生 マジやばくね?
あのモード 本当 きついわ。
おお!
(紗良)あなたたちのせいよ。
おお…。
何度同じこと言わせるの!
もう やめていいよ。
はい…。
ちょ… どこ行くんですか。
今 言ってたじゃん。
(ため息)
この度は 申し訳ありませんでした。
瑞穂先生のお気持ちも考えずに
高野さんに 出演依頼してしまいまして…。
すいませんでした!
でも 高野さんに出ていただければ
チケットは売れると思います。
このカンパニーのためにも…。
まるで カンパニーの一員みたいな
口の利き方ですね。
すいません…。
でも 昔のことよりも 今 この公演を
成功させることの方が
大切なんじゃないんですかね?
お話しは 終わり?
なら 帰ってちょうだい。
あなたは 何も分かってない
バレエのことも カンパニーのことも。
はあ… どうすれば 瑞穂先生と高野さんを
仲直りさせられるかなあ…。
どちらも譲らない。
意地の張り合いって感じですよねえ。
うん。 何でさ 十何年も前の話で
あんなに険悪になれんだろうね。
≪ホンマにさ
撮影でドタキャンとか最悪やん!
≪本当に。
≪最近 瑞穂先生 マ~ジで怖くない?
青柳さん。
うん? あれ…。
(りさ子)本当 PVで踊るの
楽しみにしてたのに。
(優希)高野 悠が踊ってるとこ
見たかった。 (真帆)見たかった~。
あの何でも屋の有明さんが
ポカやったらしいよ。
(真帆)使えへんなあ。
(リョウ)最悪よ。
有明じゃなくて 青柳なんだけどね…。
あれ? 瀬川さん ちょっと!
どうも~! ユイユイさんだ!
瀬川です。
青柳さんも
こっちで一緒に飲みませんか?
ハハハ…。 ねえ!
ちょっと行きたくねえな…。
私は 駅前のファミレスでバイトしてます。
私は ショップ店員。
私 自転車で宅配してます。
僕は カラオケ!
ユイユイさん 今度 来てください。
瀬川です。
ハハハハハ…。
まあ でも みんな バイトしてるんですね。
そりゃ そうですよ。
バレエスクールのクラスで
子供たち教えてるだけじゃ
まあ ギャラは お小遣い程度なんで。
トウシューズだって 自前だし。
1足8, 000円くらいするのに
2週間で 履きつぶしちゃうから。
高っ!
やっぱ ダンサーって 大変なんですね。
青柳さん!
感心してる場合じゃないでしょ。
カンパニーのこと 何も分かってないって
言われたんだから
いろいろ聞くチャンス チャンス!
あっ そうか。
あ~ あの あの… 瑞穂先生って
どんな先生ですかね?
(リョウ)えっ どんな先生?
う~ん… 例えば
厳しいとか 怖いとか 気難しいとか
何話していいか分かんないとか…。
全部 自分で答え言っちゃってますけど。
確かに レッスンの時は 厳しいけど
でも ふだんは 結構 優しいよね。
えっ そうなの?
ダイエットのことも
そこまで きつく言わはらへんもん。
でもさ 公演前になるとさ キ~ッて
めっちゃヒステリーになるよね。
あれピリピリすんのよね。
ねえねえ ねえねえ ねえねえ!
一度 怒ったら 根に持つタイプとか…
あったりする?
いや そんなことは ないかな。
すごいどなられても 次の日 会ったら
忘れちゃってるって感じ。
ああ そうか…。
じゃあ 何で 高野さんのこと
許さないんだろう…。
何? 何? 何? 有明さん
瑞穂先生と仲よくなりたいんですか?
仲よく!? えっ! えっ!
いやいやいや… まあまあ… まあね…。
そもそも 瑞穂先生は
ろくにバレエを知らないような人とは
ちゃんと話さないかもね。
確かに。
だよね…。
今のままだと 相手にされないか…。
じゃあさ 有明さん
バレエ やってみたら?
えっ!? いい! いいやん!
いいじゃないですか 青柳さん!
私たちが 教えてあげますよ。
いやいや いやいや…。
それは もう 遠慮しときます。
いやいや…。
よいしょ。
これで どうすればいいんですか?
いてててて…。
ほら こうやって やるの。
もっと おなか引っ込めんと ちょっと。
どうすれば いいですかね これ。
アハハハハ。
右手? 右手って どっちでしたっけ?
離す… 離す… 離してどうするんですか?
下の脚 もっと伸ばして!
あ~っ!
あ~! 痛い 痛い 痛い!
無理 無理 無理!
え~っと これが コール・ド・バレエ。
群舞だな。
で これが ソロ。
ってことは この人は ソリスト。
王子 ジークフリートは
悪魔 ロットバルトによって
白鳥の姿に変えられてしまったオデットに
愛を誓う。
で これが 白鳥のオデットと…。
あっ 来た!
悪魔 ロットバルト。 悪い顔して…。
で これが オデットに そっくりの
黒鳥 オディール…。
なるほど。 だから 一人二役なのか…。
(悦子)
「相馬バレエスクールの相馬 薫先生は
昔 敷島バレエ団で
主役を踊っていた方だそう。
そんな すごい先生に習えるなんて…」。
ん?
(佳奈)お父さん。
うわあっ!
えっ 何してるの?
ちょ… 佳奈…。
バレエなんか見ちゃって。
お母さんと共通の話題
作ろうとしてんの?
違う 違う 違う 違う これは仕事だよ。
いきなり来たら びっくりするだろ?
いきなり入ってきちゃ悪い?
まだ ここも 私んちでしょ。
もちろん もちろん もちろん。
佳奈さえ よければ
いつだって帰ってきて いいんだからな。
うわ ありえない。 こんな汚い部屋
お母さん見たら キ~ッてなる。
違う 違う 違う 違う。
これは たまたまだ たまたまなんだよ。
いつもはな きれいに掃除してんだよ。
気にしないで 冬物のコートとか
ブーツ取りに来ただけ。
ああ ちょ ちょ ちょ…
そんなこと言うなよ。
もっと ゆっくりしてけよ。
ゆっくり話したいのは
お母さんとじゃないの?
あっ。 そういえばさ
お母さんが習ってる
相馬 薫先生ってさ 敷島バレエ団の人?
うん そうだよ。
ふ~ん…。
(脇坂)おお 来た 来た。
青柳君 こっち こっち。
あっ お疲れさまです。
いや~ 社長を
あんなに怒らしてしまって
この先 どうしようかなと思ってて…。
俺にできるのは ここまでだ。
え?
あとは自分で なんとかしろ。
あのカンパニーと 心中したくなければな。
いやいやいや… そんな…。
パ~ッと飲んで 飲んで。
今日はね この店で 飛びっ切り輝いてる
女の子を 隣につけてやるから。
いやいや… 脇坂さん
そういう問題じゃないんですよ…。
ミーナちゃん こっち こっち!
ああ…。 大丈夫ですか? 大丈夫ですか?
ミーナちゃん こちらね 私の部下の青柳。
よくしてやってくれ。
初めまして ミーナと申します。
ああ… 初めまして 青柳と申します。
あっ。
バレエ お好きなんですか?
いらっしゃいませ。
驚いたよ いつもと全然 雰囲気違うから。
でも そうしてると
見た目だけじゃなくて
中身も違う人に見えるね。
あっ オデットとオディールか…。
青柳さん やっぱり
バレエ関係のお仕事なんですね?
ああ… まあ 一応ね…。
私 バレエ 好きなんです。
もっとバレエの話 聞かせてほしいな。
いや そんな… バレエの話ができるほど
詳しくないし…。
じゃあ 私が教えてあげましょうか?
バレエの何が知りたい?
何もかもかな…。
じゃあ また来るよって
言いたいところだけど
ここは 俺一人じゃ 無理かな…。
よいしょ。
ありがとう さようなら。
ここか…。
あっ…。
何だ あいつ!
…ったく 何 デレデレしてんだよ!
(悲鳴)
いやいやいや… 違う 違うんですよ。
怪しい者じゃなくて… さよなら。
はあ…。
ちょっと こんなところで何やってるのよ。
何やってるのって
これには 訳があるんだよ。
えっ まさか 私のこと
ストーカーしてるの?
違うって! ここの先生に
話があったから来たの! 仕事なの!
どうだか…。
バレエ 習ってたんだな。
えっ?
いや お前の言うとおりさ
俺… 悦子のことを
分かろうとしてなかったのかもしれない。
すまなかった。
そんなことより!
何 何 何 何!
離婚届は!? もう出してくれた?
出してないよ! 俺 何度も言ったじゃん!
もう一回 話し合いたいんだよ。
だから 何度も言ったでしょ!
話し合うことなんか ないんだってば!
(相馬)青柳さん どうかしました?
はっ すいません。
何でもないんです。
おい 何だよ あの色男はよ。
お前 さっき ボディータッチされて
喜んでたじゃないかよ。
はあ? バレエを
そういう目でしか見られないなんて
はっ! いやらしい!
ちょっと… 何だよ それ!
いや… あの… あのさ 今日は
敷島バレエ団にいた 主役やってたさ
相馬 薫先生って いないのか?
えっ さっきの先生が そうだけど?
えっ! 相馬 薫先生って… 男なの!?
で 何で ずっと そこにいるわけ?
何でって… 仕事ですから。
帰ってくれ 気が散る。
私 気配消してますから。
あの… 中臀筋から
外もものストレッチって
いつも そのやり方でやってます?
だったら 何?
ああ それでも いいんですけど
膝を反対の足に引っ掛けてやると
もっと効果的ですよ。
ここは もっと…。
高野君ね 彼のことは よく知っています。
当時 「白鳥の湖」の公演で
王子 ジークフリートをやったのは
僕ですから。
えっ じゃあ 高野さんに 俺の方が
踊れるって言われちゃったのって…。
あっ すいません…。
ハハハハ いえ。
それは あながち間違いじゃないですよ。
えっ?
あの時の高野君は すごかった…。
技術は 飛び抜けていたし
独特の色気と表現力があって
何より 新鮮な輝きに満ちあふれていた。
彼のような人を バレエの申し子
というんだろうなと思いました。
じゃあ どうして 瑞穂先生は
高野さんを
王子役に
抜てきしなかったんでしょうか?
「白鳥の湖」は ただでさえ
王子の負担の大きい作品なんです。
あっ ありがとうございます。
全4幕 ほぼ 出ずっぱりだし
2幕で オデット 3幕で オディールと
一度の舞台に2回も パ・ド・ドゥを
踊らないといけませんからね。
はあ… あの パ・ド・ドゥっていうのは
あれですよね。
男性と女性が組んで 踊るやつですよね。
ええ。
男性は女性を 両腕で高々と持ち上げて
リフトをしたり
腰や膝など 体への負担が大きい。
欧米では 小さい頃から男女で組んで
パ・ド・ドゥの稽古をしてるから
自然なサポートが身につくんですが
日本では 個人のテクニックが優先で
女性をサポートする指導を受ける機会が
少ないんです。
なるほど…。
(相馬)類いまれな才能を持つ 高野君も
女性のサポートに関しては
まだまだ未熟だった…。
彼が そこで
無理にパ・ド・ドゥの稽古に励んだら
確実に腰を痛めてしまう。
瑞穂先生は そう思ったんです。
高野君のことを
本当に大事に思っていましたから。
そうだったんですか…。
さっきは すいませんでした。
私 いつもの癖で 手が出ちゃって…。
よく知らない人間に
体を触られるのが苦手なんだ。
よく知らない人ですよね…。
何でトレーナーやってるんだ?
そんな… いいですよ
興味ないの バレバレですよ。
私 バレーボール選手だったんです。
将来 オリンピックに出る!
なんて 言ってたんですけど
推薦で
バレーボールの名門校に進学したら
そんな夢 すぐに打ち砕かれました。
私ぐらいの選手 ゴロゴロいて
控えの控えにも選ばれなかった。
それでも 人一倍努力して
やっと試合に出られた頃には
練習のし過ぎで 膝のじん帯損傷…。
あっさり選手生命を絶たれました。
その時のコーチに勧められて
トレーナーの専門学校に進んだんです。
要は 私には 世界で戦う才能がなかった。
だから 羨ましいんです。
高野さんみたいな
王者の才能を持った人が。
♬~
高野さんは 瑞穂先生と
どうやって知り合ったんですか?
まだ札幌にいた頃
地元で開かれたコンクールに出た。
そこで審査員をしていたのが
瑞穂先生だった。
先生は 東京に来て
すぐレッスンするべきだと
自分の家に 僕を住まわせ
学校にも通わせてくれた。
地方のバレエスクールで
好き勝手踊っていた僕に
バレエの全てを
一から たたき込んでくれた。
僕の人生は そこから始まったんだ。
高野さん… 本当は 瑞穂先生に
伝えたいことがあるんじゃないですか?
分かったような口を利くな!
いつまでも君たちの答えを待ってると
思わないでくれ。
私は 思ったんです。
高野さん 本当は 瑞穂先生に
謝りたいんじゃないかって…。
高野さんも 瑞穂先生も
お互いを思う気持ちは同じ。
もしかしたら 2人とも
一緒に舞台 作りたいんじゃないかな。
ああ おはようございます。
おはようございます。
おはようございます。
手伝いましょうか?
いや… これ 瑞穂先生に
捨てといてって頼まれたんで…。
ああ そうですか…。
はい。 よいしょ!
ああ!
大丈夫? 大丈夫ですか?
ごめんなさい。
これは…。
どうかしました?
瀬川さん。 高野さんって
今日 オフだったよね?
はい その予定です。
ホテル! 行ってみましょう!
ああ 高野さん!
もしかして 本当に
ロンドンに帰っちゃうつもりですか?
いちいち運転手に報告する義務はない。
ああ あの… これ見てください!
瑞穂先生が持ってたんです。
これも 全部!
高野さんだったら
この意味 分かりますよね?
成田空港まで。
♬~
瑞穂先生!
お願いします 高野さん止めてください!
先生が捨てたのは 全部…
高野さんが出演した
海外公演のパンフレットですよね。
先生は一人 海外へ 高野さんが踊る公演を
見に行かれてたんですよね。
誰よりも早く その才能を見抜いて
大切に育て上げてきた高野さんの成長を
ご自分の目で 見届けたかった…。
遠く離れていても
ずっと 高野さんのことを
思い続けてたんじゃないんですか?
はあ…。
高野さんが 空港に向かってます。
このままだと
ロンドンに帰ってしまいます。
高野さんを止められるのは
瑞穂先生しかいないんです。
お願いします!
お願いします!
全く あなたたちは
プライドってものがないの?
頭なんてね
そう簡単に下げるものではありません。
そんな暇があったら新しいスポンサーでも
探してきたら どうでしょう。
そんなこと言わないでくださいよ。
僕は どうしても 瑞穂先生と高野さんには
仲直りしてほしいんです!
お願いします!
お願いします!
(足音)
高野さん!
わざわざ海外まで来て…
何度も客席から
僕の踊りを見てくれていたんですね。
それでも 僕を使いたくないということは
昔も今も
僕には あなたの舞台に立つ実力がないと
思ってるんですね。
あのパリの舞台は 「くるみ割り人形」。
スパニッシュは なかなか よかったわ。
ニューヨークでの「海賊」
初めてのソリストなのに 堂々としてた。
でも ロンドンで見た「ジゼル」の
ヒラリオンは ひどい出来だった。
主役と張り合っちゃ駄目なのよ。
そして ロンドンで
初めてプリンシパルを務めた
「ロミオとジュリエット」は
すばらしかった。
お客様を とりこにしていた。
そこまで 高野さんを認めているのに
どうして…。
世界に通用する 一流のダンサーだと
認めているからこそ
うちのカンパニーに
出すわけにはいかないのよ。
今の敷島バレエ団は スターも育ってない。
技術も芸術性も まだまだ…。
とても あなたとは釣り合わない。
悠に見合う カンパニーではないの。
だから たとえ 命運が尽きるかもしれない
今回の大事な公演であったとしても
悠に出てもらうわけには いかないのよ。
あなたが 立つべき舞台ではない。
先生らしくないな。
簡単に諦めないでください。
今のレベルが まだまだなら
世界レベルに引き上げればいい。
あの時 「王子を踊るのは10年早い」と
先生に言われた。
「欧米の同い年の子が
どれだけ うまくリフトするのか
知ってるのか」と…。
それが 悔しくて…
じゃあ 欧米で学んでやる。
そう決心して
僕はカンパニーを飛び出した。
迷惑をかけて 申し訳ありませんでした。
僕と一緒なら できます。
あの時かなわなかった「白鳥の湖」を
僕に踊らせてください。
変わってませんね。
あなたは 昔から 勝手なことばかり。
一度出ると決めたら…。
弱音を吐かないことよ。
はい。
意外といいとこあるじゃない。
ねっ 青柳さん…。
うそでしょ…。
はい はい。
よかった…。
(泣き声)
あ~! 汚い。
ごめんなさい ごめんなさい。
♬~
いろいろあったけど 完成してよかった。
本当 よかったですね。
青柳さんの首も 一応つながりましたし。
えっ?
まあ 明日から 高野さんも
敷島バレエ団の稽古に合流でしょ。
万事順調に進んでるし
これでチケットが完売したら
あれ? 俺は出世しちゃうのかな…。
どこまでも おめでたいですねえ。
(笑い声)
しかし この車 どうにかなんないのかな?
世界の高野を送り迎えするのに。
ですよね…。
あっ 私 高野さんに
ミネラルとマグネシウムを
買ってくるように言われたんで
行ってきます。
はい じゃあ 後ほど。
はい!
う~ん…。
すぐに持ってこいって
言われたんだけどなあ…。
♬~
高野さん。
高野さん。
えっ!
えっ。
えっ。 えっ?
高野さん 高野さん 高野… あっ 高野…。
失礼しました!
ちょ… ちょ… ちょっと待って!
高野さん?
大丈夫ですか?
腰… やっちゃった…。
ぎっくり腰とかですかね?
いや もっと やばい感じのやつ。
ちょっと駄目かも…。
駄目って?
もう… 踊れないかも。
え~っ!?
結局 全然 変わってない
上っ面だけの まんまですね!
自分の体のことは 一番よく分かってる。
今回は 無理だ。
悠には 降板してもらいましょう。
待て!
ゆうべ 真帆が ここで 幽霊見たって。
高野さん言ってましたよね?
舞台で輝けないんだったら
死んだ方が マシだって。