ドラマ カンパニー~逆転のスワン~(4)「チャラい代役」[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマ カンパニー~逆転のスワン~(4)「チャラい代役」[字]

脇坂(西村まさ彦)は高野(宮尾俊太郎)の悪魔役案に激怒。青柳(井ノ原快彦)と由衣(倉科カナ)を恫喝する。青柳は王子役に娘が好きな那由多(古川雄大)の名を出すが

詳細情報
番組内容
脇坂(西村まさ彦)は高野(宮尾俊太郎)の悪魔役案に激怒。青柳(井ノ原快彦)と由衣(倉科カナ)を恫喝する。そして、高野が演じる予定だった王子の代役に推挙した有名外国人ダンサーも却下。青柳は咄嗟に、娘が追っかけをしているアイドルダンサー・那由多(古川雄大)の名を出す。すると、脇坂の態度が豹変。その足で青柳と由衣は那由多の所属する芸能事務所に直行し、とんとん拍子で出演交渉がまとまったのだが…
出演者
【出演】井ノ原快彦,倉科カナ,宮尾俊太郎,織田梨沙,古川雄大,小林美奈,松尾龍,栗山廉,尾花貴絵,大谷玲凪,藤谷理子,田畑志真,前川泰之,中川晴樹,坂井真紀,小西真奈美,西村まさ彦,黒木瞳
原作・脚本
【原作】伊吹有喜,【脚本】梅田みか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

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(青柳)高野さんには
王子 ジークフリートではなく

悪魔 ロットバルトを演じていただきます。

(高野)
この俺に 脇役を踊れっていうのか?

いいえ 脇役ではありません。

瑞穂先生は 10年前 全く新しい解釈の
「白鳥の湖」を作ろうとしていたんです。

その作品の男性の主役は 王子ではなく
悪魔 ロットバルトなんです。

(瑞穂)悠なら 私が作り上げた
新たなロットバルトを

演じてくれるかもしれないって。

まさか自分が
悪魔を演じる日が来るとはね。

(脇坂)駄目だ 駄目だ 駄目だ。
悪魔が主役なんて 聞いたこともない!

社長は これ見て カンカンだ。

中止だ。 記者会見 中止だ。
(由衣 青柳)えっ。

ちょちょちょちょ…
ちょっと待ってください!

ちゃんと説明させてください。
この新解釈の「白鳥の湖」では

悪魔は 悪魔でも
とっても魅力的な悪魔なんですよ。

おいおい いいか
うちは製薬会社なんだぞ。

イメージキャラクターが
悪魔でいいわけないだろう。 あっ。

ったく 何考えてるんだ お前は。

予定どおり 高野は主役で
紗良さんと踊らせる。

いいな。

そうか… 製薬会社で 悪魔は駄目か…。

(由衣)い… 今頃 気付いたんですか!?
青柳さん!

ちょっと しっかりしてくださいよ。
ちょっと待ってよ。

瀬川さんだって
気付いてなかったでしょうよ!

わ… 私は 高野さんの
体調を整えるのが

仕事ですからね。
汚え…。

記者会見が中止!?
申し訳ありません!

あの… イメージキャラクターを務める
高野さんが

悪魔を演じるということが
その製薬会社のイメージとして

まあ… 損なわれるというか…。

悠に 悪魔 ロットバルトを踊らせたいって
言いだしたの青柳さんでしょ。

いやいやいや… それは そうなんです。
そうなんですけど

その… 会社としての その…。

あの すみません!

高野さんに
出演していただきたい一心で…。

僕に 悪魔を演じて 舞台の上で
もう一度 輝いてほしいって言った

あの言葉は 何だったんだ?

君の意思は どこにある?

(乃亜)大体 お宅の会社

チケットの買い上げから
手ぇ引いた割に 注文が多いのよ。

とにかく 悠が 悪魔を演じられるように
会社を説得してください。

うちは 新解釈「白鳥の湖」の
稽古に入ります。

紗良。

分かりました。

すみません…。

分かりました… なんて言って
大丈夫なんですか? 青柳さん。

脇坂さんと 社長を説得する材料
何かあるんですか?

いや 特に。
はあ!?

だって しょうがないじゃないか
あの場は ああでも言わないとさ。

出た その場限りの上っ面仕事。

そんなことないよ 俺だって
あのまま上演してほしいと思ってるよ。

じゃあ 脇坂さんに
はっきり言ったらいいじゃないですか。

リストラ覚悟で。

言うよ!
脇坂さんに正面切って言うよ!

高野さんが 悪魔を演じる以外に

道はない!

で?
で?

いや そこまで言うからには

我が社のイメージアップにつながる
手だてでもあるのか?

ああ それは あの… 王子役に

その 高野さんに匹敵するぐらいの
すばらしい人を連れてくるとか。

例えば?
例えば?

えっと… それは… ちょっと…。

悪魔の話は もう終わりだ。

今度は 白鳥の話をしようじゃないか。
白鳥? 白鳥。

オデット役を踊る 紗良さんのことだ。

実は 有明社長の娘だから

コネで 主役を踊っていると
うわさされてるらしいんだ。

ああ… 確かに
カンパニーの団員たちの間でも

そういう雰囲気はありますね。

それを社長が 大変 悲しんでおられる。

まあ そこで 考えたんだよ。

今回の公演のオデットは
オーディションで選ぶ。

えっ でも 紗良さんがオデットじゃないと
社長が お怒りになるんじゃ…。

当たり前だ。
オデットは 紗良さんに決まってる。

あっ すいません もう一回 お願いします。

オデットをオーディションで選ぶ。
うん…。

オデットは 紗良さんに決まってる。
えっ?

出来レース!?

おい 君 人聞きの悪いこと言うなよ。

紗良さんは
あくまで 実力で選ばれるんだ。

ああ どうせなら 一般公募にして
大々的にやろう。

高野 悠が選ぶ オデット オーディション。
いいねえ。

うん いいだろう。
いや~ どうでしょう…。

出来レースの審査なんて
高野さんが引き受けるかどうか…。

それを説得するのが 君らの仕事だろう。

♬~

どうして 俺が 出来レースの
オーディションの審査なんか

しなきゃいけないんだ。
高野さん… し~っ し~っ。

あの 本当に申し訳ありません。

ただ これもですね
バレエ団の公演を盛り上げようという

社長の気持ちから生まれた企画でして。

形だけでも
ご協力いただけたらと思ってます。

あなたは やはり体裁を整えることしか
考えてないんだな。

俺は そんな茶番に
つきあうつもりはないね。

いや お気持ちは分かりますけども
そこをなんとか…。

オーディション?

いいんじゃないんですか?
瑞穂先生。

大事なのは 結果より過程です。

ダンサーたちも
やる気が出るでしょうし

これで カンパニー全体の実力が
底上げされることになれば

茶番にも意味があるわ。

ありがとうございます!

高野さん どうですか?

好きにすればいい。

ありがとうございます!
本当に!?

それからですね ちょっといいかな。
ああ…。

王子役についてなんですけど

高野さん。 高野さんに代わる
すばらしい方ってなると

なかなか難しくてですね…。
ちょっと ずうずうしいんじゃないの?

キャスティングまで
高野君にお願いするなんて。

すいません すいません。
いや それなら考えがある。

セルゲイは どうでしょう?
セルゲイ?

セルゲイって まさか…。
なるほど それは いい案ね。

セルゲイ・イワノフが
ジークフリートなら。 最高です!

やっぱり あの セルゲイ・イワノフ!
すごい…。

すごい人なの?

世界的に有名なスターダンサーですよ。

ってか あの本に載ってる人ですよ。
何で知らないんですか?

今回の敷島バレエ団の公演は

新解釈「白鳥の湖」を
上演することに決定いたしました。

新解釈の「白鳥の湖」って?

この作品は
王子とロットバルトの関係に焦点を当て

従来の振り付けを
大きく変えるつもりです。

主演の高野 悠さんには

悪魔 ロットバルトを
演じていただきます。

えっ 高野さん 王子じゃないの?

ってことは 悪魔が主役!?

いよいよ 蒼太さんにも
チャンスが回ってきたんじゃないですか?

そして 白鳥 オデットと
黒鳥 オディールは

従来どおり一人二役ですが

今回は 有明さんからのご提案により

オーディションで選ぶことになりました。

審査員長は
高野さんに務めていただきます。

高野 悠が選ぶ
白鳥 オデット オーディションです!

私たちにも 主役のチャンスが
あるってこと?
え~ すごい!

一般公募って書いてあるけど…。
はい カンパニーの団員だけでなく

広く募集して
大々的にオーディションを行います。

公募で オデットを選ぶなんて 紗良さん

オデット 誰かに取られちゃっても
いいのかしら?

(紗良)高野さんに選んでもらえるなんて
光栄だわ。

(美波)こんばんは。
どうも。

驚いたよ。 バレエやってたんだね。
(美波)ちょっとだけです。

あの… どこかバレエ団に所属して
踊ってるの?

いいえ。
ああ そうなんだ。

あんなに上手なのに もったいないね。

そんな 私なんか 大したことないんです。

バレエは 本当に選ばれた人だけが
踊る世界だから。

そうかなあ…。 僕なんかは
バレエに関しては 素人だけど

君の踊り また見てみたいな。

(店長)美波ちゃん お客さん。

あっ…。
じゃあ また。

ありがとうございました。

♬~

150人近くも来るなんて やっぱり
高野さんの人気って すごいんだね。

97番から104番まで
101番残して帰っていいよ。

次 121番から128番の方 入ってください。

皆さん お入りください。

よろしくお願いします。

あれ? もう一方… 125番の方は?
ああ…。

(美波)すみません!

あっ…。

バレエは 本当に選ばれた人だけが
踊る世界だから。

きれい…。

♬~

(高野)121番 124番 127番と128番

お疲れさま。
あとの人は 通過。

(高野)それと 125番。
あっ はい…。

背中のゼッケンが逆さまだぞ。

あっ すいません… すいません。

あっ。

青柳さん あの人 知り合いですか?

ああ いや… まあね。

あの125番の子なんですけど

どっかで見たことあるような気が
してたんですけど

さっき分かりました。

2010年の国際ジュニアバレエコンクールで
入賞した 高崎美波です。

ああ。
えっ。

ああ 本当だ。

あそこで結果出せば
世界中のバレエ団が注目して

スカラシップで 留学や研修ができるのよ。

どうりで 見覚えがあるはずね。

確か ロシアに1年ぐらい行ってて
舞台にも何度か立ってたはずよ。

ええ ええ。
はあ~ 彼女 そんなにすごい人なんだ。

あの 青柳さん
その子と どういう知り合いですか?

さっきから ずっと変ですよね?

いやいや 何言ってんの
そんなことないよ。

知り合い?
あっ いやいや

知り合いってほどでもないんですよ。
あの~ そういうんじゃないんですよ。

すいません…。
一時は 期待された
才能あるダンサーだったのに…。

それから さっぱり
話を聞かなくなったのよね。

履歴書も 真っ白ですし。

そんな彼女が どうして
うちのオーディションに現れたのか…。

もし このオーディションが
出来レースじゃなかったら

面白いことになってたわね。

何で 俺が 休日に
こんなお使いしなきゃいけないんだよ。

ああ すいません。
はい。

あの~ 注文していたバレエシューズ
受け取りに来たんですけど…。

はい 少々お待ちください。
あっ すいません。

パパ?
佳奈!

お前 こんなとこで 何やってんだよ。
えっ それは こっちのセリフだよ。

私は ママの付き添い。

佳奈 どれがいいかしら。

何か すてきなのいっぱいあって まよ…。

やだ 私のあと つけてきたの?
ちが… 違うよ そんなわけないだろ。

だって この間
バレエ教室 のぞいてたじゃない。

違う 違う それは だから…。

やめてよ こんなところで 恥ずかしい。

お待たせしました。
お取り寄せのお客様のお名前は…。

えっと… 高野 悠です。

これで大丈夫ですよね?
はい かしこまりました。

ねえ ママ 聞いた? 高野 悠だって。
うん…。

えっ 何でパパが 高野 悠の
バレエシューズ 取りに来てんの?

ああ パパ 敷島バレエ団の担当だから。

えっ もしかして 高野 悠が
敷島バレエ団の公演に出るの?

まあ そんな詳しいことは
ちょっと言えないんだけど

それが どうかしたか?
ん? 別に。

えっ パパ知らないの?
ん?

ママ 高野 悠の大 大 大ファンなんだよ!
えっ!?

そうなのか?

ふ~ん…。 あっ でも 高野君は
今 俺が面倒見てるんだけどね。

はあ!? うそつかないでよ!
いや 本当だよ。

彼 ほら 日本 久しぶりだからさ
俺がいないと 何もできないんだよ。

へえ~ どんなことしてるわけ?

まあ 基本は この 体のケアだよね。

あと それから まあ 身の回りの
ああだこうだって…。

あなたに 体のケアなんて
できるわけないでしょ。
あっ?

どうせ 雑用か何か
頼まれてるだけなんでしょ?

ち… ち… 違うよ。 何が違うのよ。
いやいや 違いますよ。

だから 何が違うのって言ってるじゃない。
何がじゃなくてさ…。

ママ 試着室 空いたよ。

は~い。
どうぞ!

チケットぐらい取ってあげれば?

ママ ほとんど追っかけだもん 高野 悠の。

ふっ。
仲直りするチャンスかもよ。

あの お前は どうなの? どうなの?

バーバリアンJ 見に行ってんの?
うん まあね。

見て。

那由多は 昔 クラシックバレエやってて
基礎がちゃんとできてるから

ダンスも何でも踊れるの。

ふ~ん… バレエやってたのか。
うん。

高野さんに代わる
新しい王子候補なんですが…。

高野さんのご紹介で
世界的に有名なバレエダンサーの

セルゲイ・イワノフさんと
出演交渉できることになりました。

もし出ていただけたら 高野さんと

ダブル主演で
大いに話題になると思います。

いや こういうバレエファンしか
飛びつかないようなやつじゃなくて

もう 誰もが知ってる
もっと分かりやすいスターにしろよ。

悪魔が 主役だっていう
イメージを払拭する

もっと派手なキャストをさ。

いやいや… 派手なキャストっていっても
クラシックバレエの舞台ですし

踊れないと始まらないし…。

あっ… いや まさか

バーバリアンJのメンバー
連れてくるわけにもいかないし…。

バーバリアンJだと?

ああ すいません ちょっと…。
いいね。 えっ?

バレエの舞台に アイドルが主役か…。

これは話題になるぞ いいじゃないか。

ああ… そうですか。

あっ そういえば メンバーの一人が
バレエ経験者だったような…。

何? そうか じゃあ決まりだな!
えっ。

君 たまには いいこと言うじゃないか。
ありがとうございます!

よし そうと決まったら 善は急げだ。

早速 バーバリアンJの事務所に行って
出演の打診してこい!

社長 喜ぶぞ~。

はい!

本当に大丈夫なんですか?

セルゲイさんにもオファーしてるんだし

それに バーバリアンJのダンスって
バレエと全然違うし…。

いや でも まだ セルゲイさんが
引き受けてくれるかどうか分からないし

だったら できること 全部やっといた方が
いいんじゃないかな?

あっ そうですね…。
うん。

お待たせしました。 あっ どうも。
こちらへ。

(大谷)クラシックバレエの舞台に
うちのダンサーを ねえ…。

メンバーの水上那由多さんは
バレエ経験者だと お聞きしました。

是非 王子役の候補に挙げさせて
いただけないかなと思ったんですが

難しいですかね?

いいお話じゃないですか。

本当ですか!?

バーバリアンJは ちょうど これから
メンバーのソロ活動にも

力を入れていこうという時期でね。

那由多の今後を考えても
きっと貴重なキャリアになる。

青柳さん。
はい!

うちの那由多を 男にしてやってくれ。
お… 男…。

うそみたいだな。
バーバリアンJの社長がさ

クラシックバレエの舞台に
大乗り気なんて…。

もしかしたら これが
突破口になるかもしれないぞ。

でも こんなキャスティング
瑞穂先生も高野さんも 納得しますかね?

早く相談しないと またもめますよ。

そうだった…。

まあ でも 会社が納得する
王子役を見つけないことには

新解釈の「白鳥の湖」は
上演できないわけでしょ?

そうですね…。

まあ 今は オーディションで
忙しいだろうから

終わったらさ 瑞穂先生と高野さんと
もう一度 ちゃんと話し合ってみるよ。

はい…。

あの… 高野さん。

私なりに リハビリのメニューを
考えてみたんですが

よかったら聞いてもらえませんか?

ここのところ
高野さんの全身の動きを観察していて

気付いたことがあるんです。

腰を悪くしたのは
膝から来ているのではないかと…。

ですから 腰の痛みは
アイシングで緩和して

まずは 膝の負担の重点を…。
いや いい。

君は 余計なことを考えなくていい。

頼まれたことだけを きっちりやってくれ。

どうせ 余計なことですよ~だ。

あれ? ユイユイさん 一人飲みっすか?

わあ 珍しい!
ねっ 一緒に飲みましょ。

(りさ子)飲みましょ。
(真帆)うんうんうん。

私なりにさ 高野さんの体が 少しでも
いい状態になるようにさ

一生懸命 勉強したのに…

バッサリ拒絶されちゃってさ…。

やっぱり 世界レベル
求められちゃうんだね。

そうなのよ!
でも 瀬川さんだって

世界レベルのアスリート
担当してたじゃん。 そうなのよ。

でも… そう簡単には
信用してもらえないのよね…。

(一同)う~ん…。
そっか…。

ユイユイさん 元気出してよ。

瀬川です。 よし もっと勉強するぞ!
(一同)オ~!

私たちも 今 オーディションに向けて

張り切って 猛練習してるんです!
そうなんだ…。

もう こんなチャンスもらえるなんて
最高!

だって 今までオデットは
天地がひっくり返っても

紗良さん以外 ありえなかったんですよ。

それも 高野さんに選んでもらえるなんて
もう 夢みたい!

うちも 駄目もとやけど 頑張る。

ちょっとだけやけど
夢に近づいてる気がする。

いや~ いいよな~ 王子の
オーディションもしてくれないかな~。

やってくれはったって どうせ無理やんか。
はあ? お前もな。

お前も!
(りさ子)飲み過ぎなんだから。

食べ過ぎちゃ 駄目だよ。
(真帆)今日は いいの。

何 頼む?
(ため息)

お疲れさまです。

お疲れさま。

青柳さん 敷島バレエ団の
お仕事されてたんですね。

ああ… いや オーディションの時は
びっくりしたよ。

あとで聞いたけど
すごいバレリーナだったんだね。

国際バレエコンクールで入賞したって。

あれは ただの 過去の栄光です。

そんなことないよ。 そのあとも
海外の舞台で 活躍したんでしょ?

ああ そうですね。

今思えば あれが私のピークっていうか
限界だったのかなって…。

限界?

ロシアのバレエ団で研究中に

やっと チャンスをもらえて
重要な役で 舞台に立ったんです。

その時 私 大失敗しちゃって…。

それ以来
本番の舞台に立つのが怖くなって…

練習ではできても 本番になると

足がすくんで
思うように踊れなくなって…。

だから 私は
バレエから逃げ出してしまった…。

そんなことがあったのか…。

でも あの時 青柳さんが
私に勇気をくれたから…。

君の踊り また見てみたいな。

もう一度だけ 挑戦してみようって

オデットのオーディション
受けてみようって思えたんです。

青柳さんのおかげです。
ハハ… 僕は何も…。

私 精いっぱい頑張ります。

だから… 見ててくださいね。

2次審査 頑張って。

はい。

言えないよなあ…。

♬~

(乃亜)では 78番。

♬~

ちょっとだけやけど
夢に近づいてる気がする。

君は もう帰っていい。
お疲れさま。

残りは 通過。

あの 何でですか?

私の どこが駄目やったんでしょうか?

下手だから。

君 才能ないよ。

ひどい…。

(乃亜)
第2次オーディション 最後の2名です。

では 125番。

始めて。

♬~

頑張れ。

♬~

(乃亜)次は 126番。

♬~

125番

通過だ。

ありがとうございます。

126番も通過。

(乃亜)はい 今日の審査は 以上です。

瑞穂先生…。

君は もっと自分の踊りに
集中した方がいい。

オデットは ほかの白鳥と競ったりしない。

王子の永遠の愛を信じて 舞ってるんだ。

それは分かってますけど

これは オーディションだから。
だから?

一回一回の踊りが 本番のように
真剣でなければ 何の意味もない。

そんなことも分からないなら
君を選ぶことはない。

参加するだけ無駄だ。

♬~

高野さん 最終審査で 紗良さんを
落とすかもしれないってことですか?

俺は 最初から 本気で審査をしている。
本気でって…。

今回の「白鳥の湖」の舞台にふさわしい
オデット オディールを 僕が本気で選ぶ。

いいですよね? 瑞穂先生。

あ… あの… 高野さんの
バレエに対する情熱は

よく理解してるつもりなんですけど…。
同じ舞踏家として

本気で選んだ結果が
紗良じゃないのなら

まあ それは受け止めるしかないでしょう。

(乃亜)いいんですか? 瑞穂先生。

もし紗良さんが落ちたら

敷島バレエ団のプリンシパルが
主役から降りるってことになるんですよ。

その時は その時よ。 覚悟を決めるわ。

だって これは 高野 悠が選ぶ
オデット オーディションなんでしょ?

お疲れさまでした。

何をそんなに怒ってるんだ。

へえ~ 分かります?

人の気持ちなんて 全く興味ないのかと
思ってましたけど。

あれだけ乱暴な運転をされれば
誰だって分かる。

僕が 会社の方針に背いて 本気で
オーディションするって言ったからか?

いいえ そのことについては
私は むしろうれしいぐらいです。

じゃあ 何だ?

参加者に あんな言い方するなんて
ありえない。

ひどすぎます!

何のことだ?

「下手だから。 君 才能ないよ」
って言ったの 忘れたんですか?

いや 覚えてるが…

僕は 本当のことを言っただけだ。
はあ…。

だから それが駄目だって言ってるんです。

同じ本当のことを伝えるのだって
もっと言い方があるじゃないですか!

才能がない人は 早めに
見切りをつけた方が幸せだと思うけど。

はあ… それは 高野さんの考えでしょ?

あなた 王者の才能を持ってるから

才能のない人の気持ちが
分からないんです。

情熱 努力 仲間。

この3つがそろえば 必ず頂点に立てる。

私が 信じて
ずっと大事にしてきた言葉です。

高野さんは
バカみたいだって思うでしょうけど

王者の才能を持ってない
ほとんどの人は

そうやって 歯を食いしばって
頑張ってるんです。

私も信じて やってきた。

でも 駄目だった。

全員が 高野 悠になれるわけじゃ
ありません。

どんなに努力しても 夢に届かない。

そういう人の気持ちも 考えてください。

彼女たちが どんな思いで
オーディションに挑んでいたのか

分かりますか?

言いたいことは それだけか。

♬~

2次審査 頑張って。

はい。

俺は 一体 どうしたいんだ…。

それでは 最終オーディションを始めます。
高崎美波さんが まだ…。

ここまで通過している参加者は 8名。

7番。
はい。

24番。
はい。 76番。

はい。 (乃亜)77番。
はい。

89番。 はい。
96番。 はい。

125番。

あっ あの… 高崎美波さんが まだ…。

126番。
はい。

高崎さんは 欠席かしら? あっ いえ
そんな連絡は 受けてないんですが…。

始めよう。
ええ。

はい。 今日は お一人ずつ
「白鳥の湖」第3幕

黒鳥 オディールのヴァリエーションと
コーダ部分を踊っていただきます。

では 7番の方から。
どうしたんだろう…。

お願いします。
(KIKKO)はい。

♬~

瀬川さん ごめん。 出かけてくる。
えっ?

ちょっと… 出かけてくるって どこに…。

やっと チャンスをもらえて
重要な役で 舞台に立ったんです。

その時 私 大失敗しちゃって…。

私は バレエから逃げ出してしまった…。

駄目だ! 逃げちゃ 駄目だ!

♬~

何で こんなとこにいるんだ。

青柳さん…。

どうして オーディションに来ないんだ。

それは…。

怖い気持ちは 分かる。

でも 逃げちゃ駄目だ! ここで逃げたら

また ずっと
バレエから逃げ続けることになる。

私は 逃げてない。

あのオーディション
出来レースなんでしょ?

オデットは
紗良さんに決まってるんですよね?

どうして それを…。

私 聞いちゃったんです。

(泣き声)
(リョウ)泣くなよ。

このオーディションさ
どうせ出来レースらしいよ。

俺 紗良さんが話してるの
聞いちゃったんだ。

だから 泣くなって。

青柳さん 知ってたんですよね…。

なのに どうして
言ってくれなかったんですか?

何で 私に 頑張ってなんて
言ったんですか?

それは 本当にごめんなさい。

いいんです。 どちらにしろ 私なんか
選ばれるわけないんですから。

なのに ちょっと褒められたら
その気になって…。

確かに 会社が決めたオーディションは
出来レースだった。

でも 高野さんは 最初から
公正な審査をしてたんだよ。

今回の舞台にふさわしいオデットを
本気で選ぶって。

でも…。

会社の立場としては
主役は 紗良さんでなければ困る。

でも 君には 諦めてほしくないんだよ。

いろいろなことを乗り越えてきた
君が踊るからこそ

見ている人の心が動くんだと思う。

10代の頃とは また違う 今の君だからこそ
踊れる白鳥があると思うんだ。

俺は どんな結果が出てもいいと思ってる。

だから オーディションに来てほしい。

君の踊りを
もう一度 見せてほしいんだよ。

次 126番 有明紗良さん。

♬~

125番 高崎美波さんですが

棄権ということでいいでしょうか?

しかたないでしょう。

待ってください!

悠。

いいでしょう。
はい。

では 125番 高崎美波さん
スタンバイしてください。

♬~

本番になると 足がすくんで
思うように踊れなくなって…。

高崎さん。

続けますか?

大丈夫?

オーディションは これで…。

高崎さん 向こうで休もっか。

大丈夫? 歩ける?

やはり 君には 才能がないようだ。

今日のゼッケンは 曲がってる。

フッ 気にしなくていい。

僕も裁縫の才能は ゼロだ。

もう一度 最初から。

偉そうに。

♬~

オデットの時と 全然違う。

♬~

よかった…。

よかったですね。

オーディションの結果を発表する。

オデット オディール役は…

有明紗良。

ありがとうございます。

そして もう一つ 発表がある。

第2幕 「二羽の白鳥」
ビッグスワン役の一人に

高崎美波。

私が…?

やった…。

ありがとうございます。

一生懸命 頑張ります。

なかなか いいとこあるじゃない。

(乃亜)皆さん 本当にお疲れさまでした。

え~ 高崎美波さんは…。
今… 今 何かしました?

何言ってるの してないよ。
いや しましたよね?

してないよ 何も。
え~?

いや~ 無事にオーディション終わって
よかった よかった。

のんきなこと言ってますけど

早く瑞穂先生と高野さんに
王子役のこと言わないと。

分かってるよ。 今日 ちゃんと話すから。

気合い入れていきましょう!
おう!

あの… 王子役は 誰がやるんですか?

早く決まらないと 落ち着かなくて。

それなら心配いらないわ。

昨日 セルゲイから連絡があって

今回の舞台に ゲストで
出演してくれることになったんだ。

(紗良)そうなんですか?
うん。 (乃亜)皆さ~ん!

セルゲイ・イワノフが うちのカンパニーの
客演に来てくれることになったのよ!

すげえ!

ああ… ちょっと待って ちょっと待って
ちょっと待ってくださいね。

あっ 瑞穂先生 高野さん
申し訳ありません。

あの… 実は 今 セルゲイさんのほかにも
王子候補あたっておりまして…。

え?
ほかにもだと?

セルゲイ以上のバレエダンサーなんて
どこを探したって見つからないぞ。

ああ… あの 高野さん 何だろう…。

バレエダンサーじゃない方にも…。

いやいや ちょ… ちょ… ごめんなさい。
どういうこと?

あの 新解釈の「白鳥の湖」を
無事に上演するために

お二人に お話があります。
何でしょう。

あのですね…。
(脇坂)これは どうも。

敷島先生 高野さん
いつもお世話になっております。

ああ こちらこそ。
あの 何の御用でしょうか?

ええ。 まあ 高野さんのケガの状態などを
伺いまして

我が社で もろもろ調整させていただき

今日は 新たな王子役を
お連れいたしました。

(瑞穂 高野)新たな王子役?

あっ 脇坂さん。
こういう形では ちょっと…。

ご紹介しましょう。 皆さん ご存じ

バーバリアンJの
ダンサーとして活躍中の

水上那由多君です。

(那由多)ち~っす。

那由多です よろしく。
(どよめき)

あっ… あっ すいません すいません。

これは 一体 どういうことでしょうか?

申し訳ありません
青柳の説明不足だったようで…。

もともと このキャスティングは
彼の発案でして。

えっ!?
そうなのか?

いや そうなんですけど
これには 訳がありまして…。

あれ? どうしたの?

何か 空気重くないっすか?

あっ 那由多さんは あの こう見えて

クラシックバレエの経験が
あるみたいですよ。

経験者って あなた
バレエどれぐらい やってらしたの?

ああ 子供の時に ちょっとだけ。

姉ちゃんと一緒に 近所のバレエスクール
通ってたんですよ。

あっ 問題ないっす。

俺 この世に踊れない踊りないんで。

バレエなんて ちょろいっすよ。

あっ すいません あの 皆さん
これから皆さんに 説明しますんで…。

高野 悠っすよね?

俺 知ってますよ 世界の高野。

ちっす。

♬~

王子 ジークフリートは
水上那由多でいきます。

高野さんが いなくなりました。
いなくなった!?

世界の高野も 俺に恐れをなしたか。
お前 いいかげんにしろよ!

そんなに俺の体に触りたいの?
触りたいです!

バレエを愛して
バレエに人生懸けてんだよ。

♬「ずっと前から…」