[新]遺留捜査 初回2時間SP #1[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]遺留捜査 初回2時間SP #1[解][字]

シリーズ10周年!あの風変わりな刑事・糸村聡が再始動!
現場の遺留品に秘められた声を読み取り、ラストで明かされる三分の真実とは!?
主演:上川隆也
ゲスト:柄本明

◇番組内容
財界の大物・深谷成章(山田明郷)が、自宅で毒殺された。邸宅には成章の妻・美幸、百貨店社長の長男・尚一、ジムを経営する長女・佳菜子、画廊を営む次男・俊介、それにメイドの奥田彩月(中山忍)の面々。3兄弟は相続をめぐって対立しており、中でも中森司郎作の名画『黄昏』は時価3億円とも言われ、皆その画を欲していた。神崎莉緒(栗山千明)らとともに臨場した糸村聡(上川隆也)は、成章の画材の中から1本のスプーンを見つける。
◇番組内容2
なぜスプーンが画材に…!?糸村は疑問に思う。科捜研研究員・村木繁(甲本雅裕)の鑑定により、そのスプーンには微量の絵の具とペインティングオイルが付着していたことが判明。そんな折、毒物が混入された紅茶ポットから意外な人物の指紋が発見され、捜査は急展開を迎える!しかも、古美術鑑定の重鎮・園田蓮(柄本明)が、事件の背後に見え隠れして…。園田は過去の事件で、佐倉路花(戸田恵子)が黒幕とにらんだ狡猾な男だったが…!?
◇出演者
上川隆也、栗山千明、永井大、戸塚純貴、宮﨑香蓮・梶原善、甲本雅裕、戸田恵子
【ゲスト】柄本明、中山忍、山谷花純、山田明郷、福井裕子、草野イニ、山田キヌヲ、永野宗典 ほか
◇脚本
大石哲也
◇演出
長谷川康
◇音楽
吉川清之

【主題歌】小田和正『風を待って』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【チーフプロデューサー】佐藤凉一(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、丸山真哉(東映)、谷中寿成(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/iryu_2021/
☆Twitter
 https://twitter.com/iryusousa_tva

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  1. 彩月
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  10. 中森司郎
  11. 中森
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  13. 佳菜子
  14. 自分
  15. 美術展
  16. 深谷家
  17. 雨宮
  18. 園田
  19. 岩田
  20. 殺害

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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もう使ってるじゃんって。
(一同 笑い)

無理しないで 無理しないで。
(丸々さん)言われちゃいました。

♬~

♬~

(深谷尚一)親父
そろそろ聞かせてもらえるかな。

どうして
俺たち きょうだいを集めたのか。

(深谷成章)そろそろ 私も
終活をしようと思う。

お前たちの会社の代表も
全て降りるつもりだ。

財産分与については
先日 弁護士に意向を伝えてある。

絵は?

あの絵は どうするの?

中森司郎の『黄昏』だよ!
あの絵は 誰が相続するの?

お前たちではない事は確かだ。

♬~

(ドアの開閉音)

(奥田彩月)旦那様
何か お持ちしましょうか?

そうだな。 いつものを頼む。

(彩月)はい 承知しました。

(ドアの開閉音)

♬~

(チャイム)

(須藤温香)おはようございます。
社長のお迎えに上がりました。

(彩月)ああ…
俊介さん まだ お休みよ。

朝食は?
今日 寝坊しちゃって…。

じゃあ キッチンにいらっしゃい。
一緒に食べましょう。

ありがとうございます。

(ノック)
あなた もう8時よ。

(美幸)ああーっ!

(美幸)ああっ… ああ…。

♬~

(神崎莉緒)被害者は 深谷成章。
あの京谷デパートの会長ですよね。

(佐倉路花)そう。
関西政財界の大物よ。

だから 私たち特対が
呼ばれたんですね。

(路花)死因は?
鑑識の話では

なんらかの毒物による
中毒死だろうって。

この中に混入されてたか。

へえ~…。

なかなか いい絵じゃない。
被害者が描いたものかしら?

中森司郎っていう
画家のものらしいです。

なんでも
市場価格 3億の価値があるって。

3億!? はあ~…!

まあ 美術品なんていうのは

鑑定家が 1万円って言えば
1万円だし

3億って言えば
3億になる世界だからね。

(雨宮 宏)佐倉さん

事情聴取の準備ができました。
(路花)オーケー。

俺は 防犯カメラのチェックしてくるわ。
(路花)よろしく。

(自転車のブレーキ音)

あっ ご苦労さまです。

ご苦労さまです。

♬~

ご苦労さまです。

ご苦労さまです。

あの… 警察の皆さんなら
下にいますけど。

あっ… お構いなく。

すいません。

ご苦労さまです。

♬~

(路花)被害者の成章さんは

どんなご用件で
皆さんをお集めに?

(美幸)この子たちの会社の
代表を退いて

経営の一線から身を引きたいと。

あとは… 財産分与について。

では 成章さんのアトリエにあった
紅茶は どなたが?

(彩月)私が お運びしました。

(ノック)
旦那様 お持ちしました。

(深谷)入ってくれ。

(路花の声)時間は 何時頃ですか?

(彩月の声)夜の10時頃です。

その際 何か気づいた事は?

いえ… いつもと
お変わりありませんでした。

他に どなたか
お部屋に入った方はいませんか?

(尚一)そんな事より…

中森司郎の絵を
アトリエから出したいんですが。

はあ?
そんな事して どうすんのよ?

とりあえず 俺が預かる。

ちょっ… なんで兄貴が?
勝手な事すんなよ。

(美幸)やめなさい! 見苦しい。

(園田 蓮)ほな 私が
預かりましょか?

(俊介)園田さん。

困ります! 勝手に入られては。

(俊介)構いません。 今日 ここで
商談の予定だったんです。

(園田)聞きましたで
お父さんの事。

せっかく 中森司郎の絵が拝めると
思うてたのに

残念やなあ…。

その節は どうも。

はて?
どこぞで お会いしました?

冗談や。

あんたみたいな きれいな刑事はん
忘れるはずないやろ。

ハハハハハ…。
どうも 光栄です。

なあ? ハハハ…。

んっ?

なんで こんな所に…
スプーンが?

♬~

検視の結果 死因は
ヒ素による中毒死と判明しました。

やはり 部屋にあった紅茶ポットに
混入されていました。

ヒ素の出どころも気になるわね。
ええ。

死亡推定時刻は?

昨夜の10時から12時の間です。

(岩田)屋敷周りの防犯カメラ
全て確認しましたけど

外部からの侵入者 不審人物は
見当たりませんでした。

…って事は
犯人は 家の中にいた人間。

三きょうだいは
絵の事で いがみ合ってましたね。

うーん…。

長男の深谷尚一は
京谷デパートを受け継ぎ

長女の佳菜子は
資金援助を得て スポーツジム

次男の俊介は 画廊を
それぞれ経営。

夕べは 財産分与の話も
出たみたいだし

遺産絡みの犯行とも考えられる。

じゃあ 俺たちは

この いがみ合ってる
三きょうだいを当たるか。

はい。
よろしく。

神崎と糸村くんは

紅茶を運んだメイドの
奥田彩月を当たってみて。

はい。
ちょっと 糸村くん 聞いてる?

はい? あっ…。

長男はデパート
長女はスポーツジム

次男は画廊を…
ってところまで。

あーっ!
それ 現場にあったものですよね?

勝手に
持ってきちゃったんですか!?

はい。 でも このスプーン

画材や絵の具が入っていた
ケースに

大切に保管されていたんです。

なんで こんなものが
入っていたのか

気になりませんか?

(雨宮・莉緒・路花)なりません。
あれ?

いいから 行きますよ ほら!
いや あの こっちじゃなくて…。

いってきます。
早く行って。

だから 夕飯は いいって。

帰る時間だって わかんないんだし
うん… あっ… うん… うん…。

仕事中だから切るよ もう!
はあ~…。

どなたと話してたんですか?
はあ はあ はあ…。

心臓が…!

随分と お困りの様子でしたけど。

村木さん お母様が 東京から
お見えになってるんです。

へえ~。
京都に遊びに来たんですか?

長~い独身生活を心配して

お見合いの話
持ってきたんですよね?

私はね 恋愛がいいの!

なのに 老い先短いからって

早く片付けたいんですよ
あの人は!

それが 村木さんの結婚?

私には 私の人生があるって
言ってるのに

全く 聞く耳 持たないんだから。

それが どうも
相手がタイプじゃなかったようで。

それで荒れてたんだ。

じゃあ このスプーンの鑑定
なる早で お願いします。

ちょっと あなた。

あなたも全然聞いてないね!

子供が口にしない事でも
母親は理解してる。

…って誰かが言ってました。

神崎さん 行きましょう。
はい。

聞いてるじゃねえか…。

馬鹿ー!!

(岩田)京谷デパート
身売りするって話が

浮上してるそうですね。

(尚一)身売りじゃなく
業務提携です。

(雨宮)最近 実家に
頻繁に足を運んでいたのは

経営方針を巡って

深谷会長と もめていたからじゃ
ありませんか?

(尚一)違います。

あの絵を… 中森司郎の絵を
譲ってくれと頼んでいたんです。

あの絵を?

うちが交渉を進めているのは
アメリカの

PENNY HILLS COMPANYという
デパートです。

そこの社長から
業務提携の条件として

あの絵を譲ってほしいと
打診されているんです。

アメリカのデパートの社長が
なぜ あの絵を?

中森司郎は 東洋のモネと呼ばれ
海外でも人気があるんです。

(岩田)へえ~。

でも 深谷会長は
そんな価値のある絵の

あなたへの譲渡は
認めてくれなかったから…。

疑うなら 弟か妹のほうでしょ。

んっ? 2人は 深谷会長と何を?

(尚一の声)弟は あの絵を
金儲けに利用しようとして

親父と よく言い争ってました。

妹は妹で

経営するフィットネスクラブの
事業拡大を反対され

親父を恨んでましたよ。

(岩田)派手な演出ですねえ!

(佳菜子)
今 流行りのエクササイズよ。

人気もありそうだし

これなら 事業拡大したい気持ちが
わかりますよ。

何が言いたいの?
えっ?

ああ いやね…
あなたのお父様の深谷会長が

こちらの融資を断ったって話
小耳に挟みましてね。

あの年になると 世の中のニーズに
ついてこれないのよ。

でも お兄さん 言ってましたよ。

妹は 貪欲な肉食獣だ。

欲しいものを手に入れるためなら
手段を選ばないってね。

つまり 私なら
ためらいなく父を殺せる?

…かもしれませんね。

(市原 仁)佳菜子さん。

あっ 市原さん… ちょっと失礼。

♬~

(市原)大丈夫?
うん。

ちょっと ごめんなさい。

あの方は どちら様ですか?

(従業員)経営コンサルタントの
市原さんです。

社長の相談相手ですよ。

どうもありがとう。

♬~

こんにちは。

先ほどは
どうもありがとうございました。

京都府警の糸村といいます。

(温香)深谷画廊の須藤といいます。

あっ… 深谷画廊というと

次男の俊介さんが経営している
お店ですね。

ええ。 そちらで 営業企画を
担当させてもらってます。

あの この花壇は…?

会長が ひと月ほど前に
作ったものです。

ほお~…。

何が植わってるんでしょう?

さあ?
私も聞いてみたんですけど…。

(温香)何を植えられたんですか?

それは 咲いてからのお楽しみだ。

はい。

深谷会長とは そんなふうに
親しくなさっていたんですか?

親しいなんて そんな…。

時々 頼まれて

画材道具や絵の具などを
届けに来た程度です。

なるほど。 あっ では…。

このスプーンに
見覚えありませんか?

さあ…。

ちょっと 記憶にありません。

(俊介)須藤くん。

行こうか。
はい。

失礼します。
ありがとうございました。

(温香)すいません。

♬~

昨夜 深谷会長のアトリエに
紅茶を運んだ際

30分ほど いらしたそうですね?
(彩月)はい。

何か お話でも?

(彩月)お食事や お体の相談を
受けていました。

もしかして 深谷会長とは
何か特別な関係だったとか?

フッ まさか…。

確かに 旦那様には
良くして頂きましたが

決して怪しまれるような関係では
ありません。

もういいですか?
私 やる事ありますので。

♬~

(ドアの閉まる音)

(風鈴)

今朝ほどは どうも。

おや?
もう 犯人 捕まったんか?

(路花)
捜査は始まったばかりですよ。

(園田)そうやったら

こんな所で油売ってたら
あかんやろ。

(路花)世の中の表と裏を
知り尽くした園田さんなら

事件に関して

何か ご存じなんじゃないかと
思いましてね。

(園田)残念ながら
あんたが喜ぶようなネタは

ないなあ。
(路花)それは残念。

ところで あの中森司郎の絵

本当に 3億もの価値が
あるんですか?

無知いうんは怖いなあ。

あの絵 今やったら 最低5億や。

5億!?

今 世に出回ってる中森司郎の絵は
たった十数点。

その中でも
『黄昏』は 貴重な一枚や。

(路花)深谷会長は
そんな貴重な絵を

どうやって
手に入れたんですかね?

詳しくは よう知らん。

ただ 会長は
あの絵を売りに出すどころか

表に出す事も
許さなかったそうや。

それは なぜです?

それこそ 七不思議の一つや。

(園田の声)会長が あの絵に
どんな思いを抱いていたか

それは あの人にしか
ようわからん。

ほな… お先に。

何か わかったら教えてや。

どこぞの誰が会長を殺したとか。

はい。 ヘヘヘヘヘ…。

誰が あんたなんかに。

♬~

お疲れ~。

なんの用?

姉貴に 面白いもの
見せてやろうと思ってさ。

何? これ。

市原本人に聞いてみたら?
どう答えるか楽しみだね。

(俊介)じゃあ。

(佳菜子)市原さん。
大丈夫?

はい あなたが勝手に置いていった
スプーンの鑑定結果です。

ありがとうございます。

フランスの老舗ブランド
カルデア社の製品でした。

経年劣化から見て
恐らく40年以上前のものでしょう。

まあ 当時としては
かなりの高級品だったでしょうね。

そんなに古いものだったんですか。

それと このスプーンに
微量ですが

絵の具とペインティングオイルが
付着しておりました。

絵の具とオイル?

両方とも フランスの
Mercoline社の製品ですが

絵の具は
成分の土系顔料に特徴があり

ペインティングオイルは
ラベンダーから抽出したものですが

両方とも すでに
廃盤になってございました。

絵の具が付着していたという事は
もしかしたら このスプーンを

筆代わりに使っていた
という事でしょうか?

まさかの~!

スプーンで油絵を描くなんて話は
聞いた事がにゃい!

念のために 深谷会長の絵に
使われていた絵の具も

調べてもらえませんか?
いやいや…。 それ調べたからって

事件 解決するわけじゃ
ないっしょ!?

えっ… 嘘!
どうしました?

紅茶ポットに付着していた指紋が
前科者リストと一致しました。

「殺人」…。

(二宮)
皆さんご存知の
あの大きな洗剤の中身は

約7割が水だったんです

(主婦達)ええ~っ! (主婦A)ほとんど水

はい ほとんど水です
あんなに重かったのに!?

ほとんど水 運んでます
(主婦B)きちんと測ってたのに!?

ほとんど水 ショック~

まあ…そうなりますよね

だから 《脱!ほとんど水洗剤》

《はい どーん! 新NANOXは 約7割が

洗濯成分で 濃いーの》

<5大汚れを最強洗浄!>

「ナノック~ス」 <クオカード当たる!>

奥田彩月に
殺人の前科がありました。

えーっ!?

23年前 二十歳の時に
同棲相手を殺害しています。

相手は ギャンブル好きの
たちの悪い男だったようですが。

金出せ ほら。
やめて!

(たたく音)
キャッ!

♬~

(彩月)うっ!
(刺す音)

その後 懲役7年の刑を受け

出所後に
深谷家で働き始めています。

なんで そんな女が
深谷家で雇ってもらえたんだ?

うーん…
なんか 訳がありそうねえ。

神崎 糸村くんと調べて。

それが 糸村さん
私に この資料を渡したまま

どこかへ消えちゃいました。

え~!? …ったく 糸村!

じゃあ…
殺人の前科があると知ってて?

(美幸)ええ。 彩月さんを
この家に連れてきたのは

主人です。

主人が知り合いの保護司から
相談を受けて雇い入れたの。

(美幸の声)そんな人間を
家の中に置くのは怖いからと

反対したけど

主人は
頑として聞き入れなかった。

ご主人は なぜ そこまでして
見ず知らずの人の面倒を?

さあ?
あの人の考える事なんて…。

40年以上 連れ添ったけど

私 ずっと
隠し事されてたような気がする。

奥田彩月さんの事

ご主人の愛人だったと
思ってらっしゃるんですね?

♬~

♬~

奥田彩月さんは 出所後

しばらく
この施設にいたんですね?

(綾瀬 央)ええ。

他に頼る場所は
なかったんですか?

例えば 実家とか。

彼女 高校生の時に
母親を亡くして

他に 身寄りが
なかったようなんです。

父親は?

父親の事は知らないと
言っていましたね。

そうなんですか。

深谷会長は 知り合いの保護司から
相談を受けて

奥田彩月さんを引き取ったと
ご家族には話しているんですが。

(綾瀬)いえ
そんなはずありませんよ。

深谷会長が ここへいらしたのも
その時が初めてでしたから。

隠し子!?

ええ。 奥田彩月は 深谷会長の
隠し子なんじゃないでしょうか?

どういう事よ?

奥田彩月は
母一人 子一人の家庭で育ち

父親は 誰だか
わからないそうです。

深谷会長も 保護司から
相談を受けたのではなく

自ら 彼女を引き取りに
出向いているんです。

つまり
家族に嘘をついていたって事?

はい。 路頭に迷った娘を
見ていられず

手を差し伸べたとは
考えられませんか?

確かに。

だとしたら 奥田彩月の
深谷家での立ち位置も

微妙なものになるわね。

深谷会長を
実の父親だと知っていたなら

殺害する動機にも繋がります。

(市原)佳菜子さん どうしたの?
急に 会いたいだなんて。

あなたの事
調べさせてもらった。

経歴は全部 嘘。

私みたいな女性経営者に近づき

結婚をちらつかせて
お金を引き出しては 姿を消す。

もう少しで
私も餌食になるところだった。

あの 佳菜子さん…。

もう二度と その顔 見せないで。

美大なんかで よく スプーンを
デッサンしたりするけど

スプーンで油絵を描くなんて
聞いた事ないね。

そうですか。
ありがとうございました。

(美幸)ちょっと いいかしら?

はい。

あなたが 深谷家のために
尽くしてくれた事には

感謝してる。

でも 私は
2人の姿を見るのが つらかった。

言いたい事は わかるわね?

承知しました…。

(ドアの開く音)

誰? こんな時間に。

(彩月)佳菜子さん…
どうされたんですか?

(佳菜子)放っといて!

(美幸)佳菜子… どうしたの?

お母さん…。

(嗚咽)

♬~

(伊坂)この屋敷の権利は
奥様に全て譲渡すること。

それ以外の財産は
奥様と3人のお子様方に

法的に 公正に
相続させてほしいとの事です。

(俊介)全て公正か…。
ええ。

誰からも不満が出ないように
してくれと頼まれました。

ふ~ん… わかった。

(俊介)中森司郎の絵は?

誰にお渡しするかは
決めておられました。

誰なんだよ?

遺言としては
伺っておりません。

じゃあ 親父が死んだ以上
誰が相続しても構わないな?

だから 勝手に決めんなよ!
(美幸)おやめなさい!

中森司郎の絵は
妻である私が預かります。

あの絵を どう処分するかは
私が決めます!

(岩田)こんにちは。

京都府警の者ですが。

警察が 何か?

今日 あなたが
深谷家に出向いたのは

深谷会長の遺言を
伝えるためですよね?

内容について
少々 お話し頂けませんかね?

申し訳ありませんが
守秘義務がありますので。

(雨宮)ああ…
ちょっと待ってください。

深谷会長が殺害された事件の
手掛かりが

遺言に隠されてるかも
しれないんです。

内容に関して
不審な点は一切ありません。

屋敷に仕える
奥田彩月さんに関しては

どうですかね?

もしかして 彼女 成章さんの
隠し子なんじゃないですか?

もし そうなら

彼女も 遺産を受け取る権利が
ありますよね。

お答えできません!

♬~

(莉緒の声)自分だけ
遺産がもらえないと知った事で

犯行に及んだ…。

そういう事ですか?

自分は捨てられたと思って
恨んでいたか…。

(岩田)父親がいないせいで

貧しい生活を送っていた
奥田彩月は

DV男に引っかかった揚げ句に
殺人。

一方 深谷家のきょうだいたちは
何不自由なく育てられ

多額の遺産まで残される。

そりゃあ 恨みたくもなるわな。

(ドアの開く音)

ヒ素の出どころが わかりました。

ひと月前 奥田彩月が

花壇の害虫駆除目的で
購入したそうです。

事件から まだ3日。

彼女は ほとんど
家から出てないはず。

(岩田)殺人の証拠
まだ隠し持ってる可能性があるな。

一か八か 揺さぶってみるか。

(電話)

はい 深谷でございます。

「京都府警の佐倉です」

明日 そちらのお屋敷を

もう一度
調べさせて頂きたいんですけど

どなたか
立ち会いをお願いできますか?

わかりました。
奥様にお伝えしておきます。

(路花)「ありがとうございます」

失礼致します。

オーケー。

♬~

どちらから?

(彩月)警察です。

明日 もう一度
家の中を調べさせてほしいと。

そう…。

(門扉の開く音)

(門扉の閉まる音)

♬~

見てください これ!

わかった。 その小瓶
すぐ 科捜研で調べてもらって。

ブツさえ出りゃあ
こっちのもんですね。

じゃあ 佐倉さん
悪いですけど 明日 俺…。

うん? ああ… わかった。

申し訳ない。

ねえ 岩田。

気持ちは変わらないの?

まあ 散々考えて
出した結論なんで…。

すいません。

そうね…。

失礼します。

♬~

瓶の中から 微量ですが
ヒ素が検出されました。

深谷会長殺害に使用されたものと
成分も一致します。

ありがとう。 借りるね。
あっ…。

美川依子さん
あなた 昨夜遅くに

この小瓶を
ゴミ置き場に出しましたよね?

(美川依子)あっ… はい。

これは ご自分のものですか?

いえ 彩月さんに
捨てておくように頼まれて…。

彼女 今 どこに?

(ドアの開く音)
こんにちは。

あっ 糸村さん。

あの 社長でしたら 今日は
一日 外に出てますけど…。

あっ いえ。 温香さんに

油絵を教えて頂けないかと
思いまして。

油絵ですか?
はい。

このスプーンには

絵の具とペインティングオイルが
付着していたんですね。

ですが どの画材店で聞いても

スプーンで油絵なんか描かない
って言われてしまいまして。

なので 本当かどうか
試してみたくて。

ハハッ… わかりました。

ありがとうございます!

どうもありがとうございました。

(温香)頑張ってください。
はい。

(携帯電話の着信音)

はい もしもし 糸村です。

糸村くん のんきに
どこ ほっつき歩いてんのよ!

奥田彩月の逮捕状が出たわ。
今 みんなで行方を追っている。

「糸村くんも すぐに合流して!」

あの 奥田彩月さんでしたら…
なんていうんでしょうね?

川の向こうを その…
歩いていらっしゃいますけど。

確保! すぐに確保して!!

あ… はい 了解です。

奥田彩月さん。

深谷成章さん殺害の容疑で
逮捕状が出ています。

(路花)あなたが ゆうべ
捨てさせた小瓶よ。

この小瓶からヒ素が検出され

深谷会長殺害に使われたものと
成分が一致した。

深谷会長を殺害したのは
あなたね?

はい…。

紅茶の中にヒ素を混ぜて
旦那様に飲ませました。

動機は なんだったのかしら?

(路花)もしかして 深谷会長に
捨てられた事への恨み?

まさか 私が旦那様の隠し子だって
思ってるんですか?

ええ。

ハハッ…。

私は 旦那様の隠し子なんかじゃ
ありません。

私を雇い入れたのは 旦那様の
単なる気まぐれなんですから。

じゃあ どうして
深谷会長を殺したんですか?

あの人は

殺人犯のレッテルを貼られて
苦しんでた あなたを

救ってくれた恩人でも
あったはずです。

だから あなたも
会長と その家族に

懸命に尽くしてきたんじゃ
ないんですか?

(彩月)確かに
最初は感謝していました。

でも 15年ですよ。

15年も経てば
重荷にしかなりませんよ。

旦那様を殺したのは

もう そんな重荷から解放されて
楽になりたかったんです。

(ため息)

私は そういう女なんです。

♬~

(路花)彼女の証言に矛盾はない。
物証もそろってるしね。

でもね 動機が
いまひとつ 釈然としないのよね。

ええ。 なんか 納得いきません。

ヒ素の処分や逃走の段取りも
ずさんといえば ずさんです。

揚げ句の果てに 糸村さんなんかに
捕まっちゃうんだもんな。

そういえば 奥田彩月さんは
なぜ あんな所にいたんでしょう?

(電話)

はい 特対。

(諸積健吾)京都地検の諸積だ。

奥田彩月の取り調べは
どうなってる?

先ほど犯行を自供しました。
証拠の裏付けも取れてます。

ならば 早急に
身柄付きで送検してくれ。

あとの調べは こちら主導でやる。

そんなに急がなくても…。
(不通音)

地検から。
奥田彩月の送検 急げって。

いつもは 徹底的に証拠を集めろ
って言うくせに…。

どういう風の吹き回しですか?

(村木)残念ながら

深谷会長の描いた絵に
使われている絵の具と

スプーンに付着した絵の具
一致しませんでした。

一つもですか?
はい。 ゼロです ゼロ~。

でも もう
犯人 捕まったんでしょ?

だったら
この件は もう しまい。

さあ 今日こそ
ちゃんと話し合って

おふくろに出ていってもらうぞ!

ごきげんよう。

♬~

(ドアの開く音)

戻りました。
うわっ 糸村…。

お前 まだいたのか。
岩田さんこそ。

何してるんですか?
こんな時間まで…。

あれ?

もしかして これって…。

ああ。 一身上の都合ってやつだ。

そうですか…。

寂しくなりますね。
おい やめろ。

無理して湿っぽくするな。
無理するな。

わかりました。

糸村。
はい。

お前 何かにつけ
消えていなくなるけど

不思議と
捜査の役に立ってるんだよな。

恐縮です。

でも 佐倉さんの小じわ
増やすような事だけは

ほどほどにな。

はい… なるべく。

「なるべく」じゃねえよ!

(笑い声)

(美幸)警察から連絡があったわ。

彩月さんが罪を認めたそうよ。

(尚一)なんで あの人が…。
なんで 親父を殺したんだ?

(美幸)「楽になりたかった」。
彼女 そう言ったそうよ。

(俊介)ふざけんなよ!

誰のおかげで 人並みの生活が
できたと思ってんだよ!

(佳菜子)でも これで
落ち着いて暮らせるじゃない。

姉さんは 悔しくないのかよ?

いくら嘆いたって お父さんは
もう戻ってこないでしょ!

母さん 改めて頼む。
あの絵 俺に譲ってくれ!

母さんだって 京谷デパート
盛り返してほしいだろ?

兄さん 勝手な事 言うなよ!

もう 絵の話は
やめてちょうだい!

(尚一)母さん?

母さん! 母さん!
(俊介)母さん 大丈夫?

母さん。

母さん 大丈夫?

何かあったのか?

一人で抱えてないで
話してくれよ。

(雨宮)岩田さんが転属!?
聞いてませんよ そんな話。

お母さんの介護。

奥さんに任せっきりだったけど
限界だったそうよ。

だからね 仕事の負担が軽くなる
内勤に希望を出したの。

佐倉さん 知ってたんですか?
まあ 一応ね。

大事な戦力を失うのは痛いけど
家族の一大事なら仕方ないわ。

神崎 まさか お前も?

ええ。 佐倉さんから聞いてました。
マジかよ…。

おはようございます。
(路花)はい おはよう。

おはようございます。
(雨宮)ちょちょちょ… 糸村さん。

岩田さん 昨日付で
異動になっちゃったんですよ。

知ってますよ。
昨日 挨拶しましたから。

糸村さんまで?

何? じゃあ
知らなかったの 俺だけ?

あっ 佐倉さん
これ 見てもらえますか?

深谷画廊で 美術展が
開かれるそうなんですよ。

目玉は 深谷会長が所蔵していた
中森司郎の『黄昏』。

開催は2カ月後のようですね。

犯人が送検されたばかりよ。
タイミング早すぎない?

(俊介)美術展の発表
すごい反響だよ。

あとは こちらの落合エリさんに

話題性のある絵を
集めてもらうだけだ。

(落合エリ)任せてください。

美術ファンがうなる名画を
集めてみせます。

(俊介)それから 今回の担当は
須藤くん 君に任せる。

落合さんを
しっかりサポートしながら

準備してくれ。
私一人でですか?

こういう企画は
若い女性の感性が大切なんだ。

それに 落合さんは
すご腕のキュレーターだ。

いい勉強になると思うよ。

及ばずながら。

でも…。

親父への恩を
返したいんじゃないのか?

いいチャンスじゃないか。

♬~

(温香)糸村さん。

あっ 温香さん。

美術展 いかがですか?

もう 緊張しっぱなしです。

でも なんとか無事に
初日を迎えられそうです。

それは よかったですね。

絵のほうは どうですか?

もうすぐ出来上がります。

でも 思ったようには
いかないもんですね。

へえ~。 面白いタッチですね。

あっ これで仕上げてみたんです。
ほら。

あれ? これ…。

なんでしょう?
いや なんとなく

中森司郎のタッチに
似てるような気が…。

あっ 温香さん

中森先生に お弟子さんって
いたんでしょうか?

ええ 一人だけ。

今回の美術展の
コメントが欲しくて

なんとか捜し出しました。

どうぞ。
すいません。

えー 「宗像剛」…。

宗像さん
美術展にも いらっしゃいますよ。

♬~

こちらなんですが…。

(宗像 剛)確かに これ

中森先生が使ってたスプーンと
一緒です。

はあ…。

ちなみに 中森さんは

フランスのメルコリーヌ社の
絵の具やペインティングオイルを

使ってはいませんでしたか?

よくご存じですね。
だとしたら これは

中森司郎さんのもので
間違いありません。

えっ?
中森さんは

よく このスプーンを使って
絵を描いていたんでしょうか?

全部というわけじゃありませんが

このスプーンを使うと こう
独特のタッチが出るんですよ。

それにしても これ どこで?

ああ… 深谷成章さんの
遺品の中にあったんです。

先生 よく手放したな。

そんなに大事になさっていた
ものなんですか?

ええ。 絵を描く道具は
一切 人には触れさせない

厳しい人でしたから。

♬~

(俊介)園田先生
よく いらしてくださいました。

お招きありがとう。
それにしても 大盛況やなあ。

やはり 中森司郎の絵の力は
絶大でした。

これで ますます価値が上がると
ええなあ。

ほな 見させてもらいましょうか。

♬~

(園田)こりゃ あかんわ。
(俊介)先生?

俊介はん この美術展 すぐ中止や。
えっ?

贋作や。

ここにある美術品
ほとんど贋作や。

(俊介)そんな まさか…。

これ どこぞの誰が集めた?
落合エリさんっていう

メトロポリタンのキュレーターを
やっていた方です。

知らんな。 あんた
はめられたんとちゃうか?

(俊介)須藤。
はい。

贋作だ。 中止にする。
お客様 誘導して。

(俊介)
お客様 申し訳ございません。

こちらの不手際で
トラブルが発生しました。

誠に勝手ながら 急きょ
美術展を中止させて頂きます。

申し訳ございません。

駄目です。 落合さんの電話
全然繋がりません。

彼女に用意してもらった作品が
全部 贋作だったなんて…。

(俊介)そもそも 彼女と一緒にいて
何も疑わなかったのか?

肩書も本名も
全部嘘だったんだぞ。

私の注意が足りませんでした。

まさか 君 落合エリと

裏で手を結んでたなんて事
ないよな?

私 そんな事してません。
信じてください!

じゃあ それを証明してみせてよ。

証明って言われても…。

(アナウンサー)「京都の贋作詐欺事件で
京都府警は 先ほど

深谷画廊の従業員
須藤温香容疑者を

詐欺容疑で逮捕しました」

「須藤容疑者は

同じく手配中の
自称 落合エリ容疑者と共謀し

深谷画廊主催の美術展で
贋作を展示し

多額の手数料を
だまし取った疑いがあり

警察は調べを続けています」
へえ~…。

おはようございます。
(莉緒・雨宮)おはようございます。

(路花)おはよう。
うん? 何かあったんですか?

深谷画廊の美術展で
贋作詐欺事件が発生したんですよ。

そうなんですよ。

で そこにいた園田さんって人が
贋作 見破ったんですよ。

えっ? 糸村くん
なんで そんな事 知ってるの?

僕も居合わせたんです たまたま。

おかげで このスプーンの事が
少しわかってきました。

スプーンは いいですから。

じゃあ 須藤温香が
詐欺容疑で捕まった事も?

温香さんが?

二課の話によると
彼女の口座に

詐欺の共犯者から お金が
振り込まれていたんだそうよ。

それは知りませんでした…。

(解錠音)

(刑務官)奥田彩月
これより裁判所に向かう。

出なさい。

はい。

(刑務官)深谷家
今 大変な事になってるわね。

えっ?
深谷画廊に勤めていた女性社員が

贋作詐欺事件を起こして
捕まったのよ。

私じゃありません。
えっ?

旦那様 殺したの
私じゃありません!

言いたい事があるなら
法廷で言いなさい。

さあ。

(男)ふざけんな! あんな判決
納得できるわけねえだろう!

(刑務官)わかったから
おとなしく歩け! ほら!

ああっ…!
(男)うわっ!

何すんだ てめえ!
(刑務官)よせ!

(警報音)

(男)うわーーっ!!

わかりました。 では 至急。

奥田彩月が裁判所から逃亡した。

急いで彼女を捜し出すわよ。
(雨宮・莉緒)はい。

♬~

(パトカーのサイレン)

ご苦労さまです。

(カメラのシャッター音)

(路花)遺体で見つかるなんて
どういう事?

検視官の見立てでは

背中を
鋭利な刃物で刺された事による

失血性ショック死。

死亡推定時刻は 昨夜の9時から
11時の間だそうです。

凶器は?
まだ見つかっていません。

うん?

神崎さん。
はい。

これ…。
うん?

どうして
10円玉と100円玉ばかり…。

公衆電話じゃないでしょうか。

あれって この2種類の小銭しか
使えませんよね?

雨宮 周辺の公衆電話を調べて。

どこかの防犯カメラに
被害者が映ってるかもしれない。

はい!

はあ…。
奥田彩月 逃亡する直前に

刑務官に 自分は無実だって
訴えていたそうよ。

旦那様 殺したの
私じゃありません!

もし… もしもよ それが事実なら

会長殺しの真犯人は
他にいるって事かもしれない。

その場合 奥田彩月が逃亡して
一番困るのは その真犯人です。

つまり 奥田彩月を殺したのは
深谷会長を殺害した真犯人…?

(路花)とりあえず 2人は
逃走の際の状況を調べて。

はい。 行きましょう 糸村さん。
はい。

奥田彩月 犯人じゃなかったか…。

(刑務官)奥田彩月は
模範的な生活を送っていました。

彼女が逃走したきっかけに
心当たりはありませんか?

うん?

これ 新品ですねえ。

それに…

携帯会社とも契約されてません。

糸村さん!

お願いします。
正直に話してください。

すいません。

護送中に 深谷画廊で起こった
贋作詐欺事件の話をしました。

贋作詐欺事件?

画廊に勤める女性が

詐欺師と手を組んで
贋作詐欺を起こしたって。

♬~

手編みの靴下…?

奥田彩月 裁判所に向かう途中

深谷画廊の贋作詐欺事件の事を
知り

様子がおかしくなったそうです。

ええっ?

佐倉さん
須藤温香と話できませんか?

何か 手掛かりが
つかめるかもしれません。

わかった。 二課と掛け合ってみる。

お願いします。

あれ?

奥田彩月が裁判所から逃亡し
今朝 遺体で発見されたわ。

えっ…?

彼女 贋作詐欺の話を聞いて
突然 無実を訴えたそうよ。

(路花)須藤さん あなた

深谷会長の事件で
何か隠してる事はない?

隠し事なんて
そんなのありません!

奥田彩月とは…?
以前から親しくしていたの?

屋敷に
社長をお迎えに行った時に

よく食事の用意を
してもらいました。

でも それ以上のお付き合いは…。

では 今回の贋作詐欺事件は?

もしかして 奥田彩月も
一枚かんでいたって事は?

待ってください!

私 今回の事には
一切関わってません!

でも 銀行口座に

落合エリという女から お金が
振り込まれていたんでしょ?

なんで
そんなお金が振り込まれたのか

本当に わからないんです!

今回の美術展 あなたと落合エリで
準備したそうね?

はい。

それが社長の指示でしたから。

(温香の声)元々 この美術展は
社長が企画したものでした。

落合さんとは
パーティーで知り合い

協力を依頼したんだそうです。

社長には 自信がないと
何度もお断りしました。

でも

亡くなった深谷会長に恩を返す
チャンスだろって言われて。

深谷会長に?

私 小さい時から身寄りがなくて
施設で育ったんです。

美術の勉強をしたかったけど
生きるのに精いっぱいで

画材店でバイトするぐらいしか
できませんでした。

でも そんな時

深谷会長に声をかけられたんです。

あの…。
はい。

須藤温香さんですよね?

…はい。

深谷と申します。

深谷さん…?

それで
画廊で働くようになったの?

はい。

だから なんとしても
今回の美術展 成功させたくて…。

なのに なんで こんな事に
なっちゃったんだろう…。

♬~

(駒野敬子)奥田彩月…
よく覚えてます。

でも 殺されたなんて…。

実は 奥田さんの私物の中に

こんなものがあったんです。

この靴下は もしかして
以前 奥田さんが

こちらに入所していた時に
作ったものではないでしょうか?

それ まだ持ってたんですね。

覚えているんですか?

ええ もちろん。

彼女にとって それは
更生の支えだったんです。

支え…?

今回の美術展は

中森司郎の絵のお披露目も兼ねた
大事なイベントです。

それを 準備から全て
須藤温香に丸投げするって

おかしいと思いませんか?

(路花)深谷俊介は

展示物が 最初から
贋作である事を知っていた。

そして 温香さんは
そのスケープゴートにされた。

奥田彩月は その事に気づいて
逃亡したんだとしたら

深谷俊介か その周辺の人間に
接触した可能性が高いと思います。

(ドアの開く音)

ありました。
奥田彩月の防犯カメラ映像。

時間は午後8時3分。
公衆電話を使ってます。

公衆電話の通話記録は?
取り寄せました。

奥田彩月が電話をしていたのは
深谷家の屋敷です。

深谷家?

(夫)
<妻が妊娠。 わが家は自給自足を決意した>

まずは井戸だ!

<水は出なかった。
しかし僕の心には火がついた>

<牛を飼い 稲を植え…>

<鶏を飼った>

自給自足 サイコー。
(妻)はぁ…。

<石を削り 布を織り 時は流れた>

<そして ある日 力尽きた>
これだけ…。

<というわけで わが家の自給自足は

電気だけ
ということになった>

<電気を自給自足する家。 大和ハウス>

おとといの夜8時過ぎ

奥田彩月さんから こちらに
電話がかかってきましたね?

通話記録は約15分。
調べはついてます。

電話は私が受けました。

はい 深谷でございます。

依子さん 私よ。

(依子)「彩月さん?」

お願い…
電話を取り次いでくれる?

誰に取り次いだんですか?

(美幸)私よ。

私が話したの。

彩月さんとは どんな話を?

(美幸)お金を貸してくれと
頼まれたわ。

もちろん断ったし
出頭するように勧めた。

なぜ 彩月さんが

殺害した相手の家族に
お金の無心をするんですか?

それって矛盾してませんか?

彩月さんは 逃げる直前
自分は無実だと訴えていました。

そして 逃亡後 すぐに殺された。

彼女の話が事実なら

彩月さんが
真っ先に連絡をとるのは

真犯人と考えるのが妥当です。

それと もう一つ。

彩月さんは 逃亡する直前

贋作詐欺事件で 須藤温香さんが
逮捕された事を聞いているんです。

その温香さんに話を聞きましたが

例の贋作事件 本人は
身の潔白を訴えていました。

全く心当たりがないと。

だから何?
そんな事 私に言われても困るわ。

それに 私は おととい
屋敷から一歩も外には出てない。

依子さんが証人よ。

間違いありません。

では もう一つだけ。

おとといの夜
俊介さんは こちらに?

これ以上
もうお話しする事はありません。

用が済んだら お帰りください。

♬~

(ため息)

電話に出たのが
あの奥さんだとしてもよ

奥田彩月殺害の実行犯は
別だとも考えられる。

ええ。 一番の被疑者は
贋作詐欺事件を仕掛けた張本人

深谷俊介。
(路花)うん。

動機は さておき
まずは 俊介の身柄を押さえて

詳しく話を聞くしかないわね。
(雨宮・莉緒)はい。

中森先生は かなり
自由奔放な方だったようですね?

(中森サキ)ええ そりゃあ もう…。
ふらりと家を出ては

2~3日 帰らない事なんて
ザラでした。

(サキ)おかえりなさい。
(中森司郎)ああ ただいま。

(サキの声)一度 1週間くらい
家を空けた事があって

さすがに心配になって

何してたんですか?
って聞いたら

入院してたって言うんです。

その時は もう びっくりしました。

ん? あの絵は…?

夫が亡くなる直前
手掛けていた絵です。

モデルは私。

ほう…。

はあ~…。

中森先生は風景画しか描かないと
聞いていました。

あれは下絵です。

下絵…?

一度 下絵を描き
その上から色を重ねると

色彩の深みが増すんだそうです。

でも 夫は その下絵に

ひそかに
自分の思いを込めてました。

素敵な話ですね。

(サキ)ええ。

あっ 今日 お伺いしたのは

見て頂きたいものが
あるからなんです。

あら…
これ 主人が使ってるものと一緒。

実は このスプーン

深谷成章さんの手元に
あったんです。

存じ上げてます。

夫の高校時代の親友だった方です。

そうだったんですか…。

そうだ。 ちょっとお待ちになって。
はい。

これは…?

深谷さんから主人宛てに届いた
手紙です。

私に見られないよう
机の裏に隠してたようです。

もしかしたら そのスプーンの事が
書かれてるかも。

あの… 奥様は この手紙を…。

読んでいません。
えっ?

あの人に どんな秘密があろうと

私を愛してくれた事実に
変わりありませんから。

拝見してもよろしいでしょうか?

どうぞ。

♬~

(エリ)どういう事?
目的は何?

須藤温香に罪を着せるためだよ。

(エリ)えっ?

(ノック)

京都府警です。
ここ 開けてもらえますか?

開けてもらえないのなら

マスターキーで
開けるだけですから。

(解錠音)

落合エリは どこだ?

どこだ!?

♬~

あっ… なるほど。

やはり
そういう事だったんですね。

(携帯電話の着信音)

もしもし 糸村です。

奥田彩月さんのスマホですが
解析した結果

Wi-Fiを使って クラウドに
登録していた形跡がありました。

クラウド…?

はい。 ただ パスワードが
どうしてもわからないんです。

被害者のパーソナルデータから
想像できる範囲のものは

全て試したんですが…。

何か心当たりありませんか?

う~ん…。

あっ じゃあ 今から言う
パスワードを組み合わせて

試してみてもらえませんか?

村木さん。

糸村さん お願いします。

はい。

H…。

♬~

(綾子)ひら… 開きました。

(綾子)音声データが残ってます。

♬~

(村木)滝沢さん 至急
佐倉さんに連絡してください。

はい。

♬~

(チャイム)
(美幸)また あなた?

今度は なんの用?

奥田彩月さんは やはり

深谷会長殺害の真犯人の
身代わりになっていたんですね。

彩月さん

このスマホに
あなたとの会話を録音し

クラウドに残してたんです。

どちらから?
(彩月)警察です。

明日 もう一度
家の中を調べさせてほしいと。

♬~

奥様…

私が身代わりになります。

深谷家のためです。

本当に?

信じていいのね?

犯行に使ったヒ素は
私が処理します。

あなたとの約束 必ず守るわ。

よろしくお願いします。

今 聞いてもらったのは

あなたのお母さんと
奥田彩月さんの会話よ。

深谷会長と奥田彩月さんを
殺害したのは

あなたね?

深谷会長と奥田彩月さんを
殺害したのは

あなたね?

彩月さんが殺害された犯行現場に
落ちていた髪の毛と

あなたのDNAが一致した。

あなたが フィットネスクラブの
ロッカーに隠していた

凶器のナイフも押収したわ。

まさか
こんな録音 残してたなんて…。

したたかな女。

じゃあ まずは
深谷会長の事から聞かせてもらう。

動機は何?

私たちが集められた あの夜…。

どうして?

そんなに私がやってる事が
気に入らない?

お前の目は節穴か?

お前には
大切なものが何も見えとらん。

これ以上 話しても無駄ね。

♬~

(佳菜子の声)
殺すつもりはなかった。

ただ 寝たきりにさえ
なってくれたら

父のお金を自由にできると
思ったの。

「死ぬとは思わなかった」?
そんなのは言い訳にはならない。

フフッ。 父の言ったとおり

あの男は
私を金づるとしか見てなかった。

佳菜子さん…。

それに気づいたら
もう恐怖しかなかった。

だから
お母さんに泣きついたのね。

佳菜子 どうしたの?

お母さん…。

心配しないで。
私がなんとかする。

そして 彩月さんに

あなたの身代わりに
なってくれるよう頼んだ。

でも なぜ 彩月さんは
それを受け入れたのかしら?

そんなの知らない。

彩月さんは裁判所を逃亡したあと
深谷家に電話をかけています。

彩月さんと待ち合わせたのは
あなたですね?

(美幸)「警察に全部話す?」

それじゃ 約束が違うわ!

彩月さん 佳菜子よ。
もう一度 会って 話をさせて。

わかりました。

角宮神社に10時ですね。

♬~

(刺す音)
あっ…!

あの人
父の愛人か何かだったんでしょ?

父の温情で 今まで
いい思いしてきたんだもの。

恨まれる筋合いないわ。

あなたのお父さんは

そんなつもりで
彩月さんを雇ったんじゃない!

えっ?

(尚一)あの馬鹿 2人も
人殺すなんて どうかしてるよ。

しかも 1人は自分の父親だぞ。

母さんも母さんだ。
なんで あんな奴かばった!

失礼します。

(美幸)温香さん…。

贋作騒ぎの犯人

落合エリこと 神田エリが
全て自供しました。

贋作詐欺の首謀者は深谷俊介。

目的は 須藤温香さんに
罪を着せるためだったそうです。

(尚一)どういう事なんだ?

俊介さんは その事に関して
黙秘を続けています。

美幸さん なぜ 俊介さんは

温香さんを そんな目に
遭わせようとしたんですか?

あの絵を
誰にも渡したくなかったのよ。

母さん 何 言ってるんだ?

失礼します。

あっ よかった。
皆さん おそろいのようですね。

糸村さん!?

深谷会長のアトリエにあった
このスプーンの意味が

ようやくわかったんです。

(尚一)あなた こんな時に
なんの話してるんです?

そうおっしゃらずに
3分でいいんです。

僕に時間を頂けませんか?

実は この絵は 今から43年前

中森司郎さんから深谷会長に
託されたものだったんです。

当時 中森さんは 奥さんとは別に

お付き合いをしていた女性が
いました。

その方は 中森さんとの間に
子供を授かったんですが

中森さんが 自分と同じぐらい
奥様を愛している事を知って

中森さんの前から
姿を消したんです。

中森さんは 生まれてきた子供に

何もしてあげられなかった事を
悔やみ

その思いから
この『黄昏』を描き上げました。

しかし その直後

ご自身の体が
末期がんに侵されている事を知り

親友の深谷会長に
その子を捜し出し

この絵を渡してほしいと
頼んだんです。

その子供こそ
奥田彩月さんでした。

彩月さんが?

はい。 彩月さんは
中森司郎さんの娘だったんです。

その事は 深谷会長が
中森さん宛てに書いた

この手紙の内容から
くみ取る事ができます。

アトリエにあった このスプーンは
そんな深谷会長の友情に対する

中森さんからの
感謝の証しだったんです。

中森さんが亡くなったあとも

深谷会長は
娘さんを捜し続けました。

その足取りは なかなか
つかめなかったんですが…。

20年後のある日 深谷会長は

彩月さんが
殺人事件を犯した事を知ります。

深谷会長は思い悩んだはずです。

ようやく見つけた親友の娘さんが
人を殺めてしまったんですから。

(糸村の声)結局 深谷会長は

出所した彩月さんを
引き取る事を決めます。

この家に
メイドとして雇い入れたのは

彩月さんに
居場所を作ってあげるのとともに

あの『黄昏』を渡すタイミングを
見計らっていたんだと思います。

深谷会長が その真意を

いつ明らかにしたのかは
わかりませんが

それを聞いて
美幸さんに誤解されてしまうほど

彩月さんは
献身的に務めていたようですね。

(尚一)じゃあ 親父が
この絵を渡そうとした相手は…。

奥田彩月さんに間違いありません。

それと もう一つ。

彩月さんが 最後まで
大切に持っていた この靴下。

これは 彩月さんが 刑務所に
入っている時に編んだものです。

彩月さんは この靴下を

会えないかもしれない
自分の子供のために

思いを込めて編んだんです。

子供? まさか 彩月さん
出産してたんですか?

はい。 妊娠に気づいたのは
刑務所の中ででした。

自分が手にかけてしまった
男性との子供です。

自らの罪を深く悔やんでいた
彩月さんは

おなかの中の命を奪う事が
どうしてもできませんでした。

けれど 自分には
母親になる資格はないと

悩んでいた彩月さんは

断腸の思いで
子供を施設に預けたんです。

♬~

(赤ん坊の泣き声)

(泣き声)

もしかして その子供って…。

はい。 温香さん あなたです。

自分のような犯罪者が母親では
あなたに迷惑がかかってしまう。

そう思った彩月さんは

あなたに会う事を
懸命に我慢していたんですね。

じゃあ
私が会長と出会ったのは…。

あの…。
はい。

須藤温香さんですよね?

…はい。

深谷と申します。

(糸村の声)
偶然じゃなかったんです。

深谷会長は
彩月さんの思いをくんで

あなたを深谷画廊に雇ったんです。

あなたと彩月さんが
少しでも そばにいられるように。

♬~

そして 美幸さん。

あなたは これらの事を

全てご存じだったのでは
ありませんか?

彩月さんは 温香さんを守るために
佳菜子さんの身代わりになった。

違いますか?

主人を殺したの
あなただって事にしてくれない?

えっ?

須藤温香さん
あなたの娘だそうね。

(美幸)調べたの。

彼女 あなたが実の母親だって事
知らないでしょ?

(美幸)
主人の後ろ盾もなくなった今

あの子の人生を握っているのは
この深谷家よ。

♬~

わかりました。
奥様にお伝えしておきます。

(路花)「ありがとうございます」

失礼致します。

♬~

どちらから?

(彩月)警察です。

明日 もう一度
家の中を調べさせてほしいと。

そう…。

奥様。

一つだけ 条件があります。

条件?

中森司郎の絵を あの子に…

温香に
渡してあげてもらえますか?

この絵は

私が旦那様から譲り受けると
約束をしたものです。

♬~

奥様…

私が身代わりになります。

さらに美幸さんは この事実を
俊介さんにも打ち明けてしまった。

だから 俊介さんは

贋作詐欺事件の濡れ衣を
温香さんに着せて

『黄昏』を自分のものにしようと
したんでしょうね。

でも 深谷会長は
どうして そこまでして

中森さんとの約束を
果たそうとしたんです?

大切な人を
中森さんに救ってもらった

恩があったからです。
大切な人?

美幸さん

お体が丈夫ではなかったと
おっしゃっていましたね。

もしかして 白血病を
患っていたのではありませんか?

ええ。 でも どうして その事…?

美幸さんの命を救うために
骨髄を提供してくれたのは

中森さんだったんです。

(糸村の声)だから 深谷会長は
中森さんとの約束を

なんとしても
果たそうとしたんです。

そんな…。

ダリア…
美幸さんのお好きな花でしたね。

ええ。

深谷会長が中庭に作った花壇
先ほど のぞいたら

花が咲いていました。

ダリアの花が。

深谷会長が
会社の代表を全て降りたのは

花を育てながら
残りの人生を美幸さんと2人で

のんびり暮らしたかったからだと
思います。

何を植えられたんですか?

それは咲いてからのお楽しみだ。

フフッ はい。

ああ あなた…。

この絵には
そんな事情があったんですね。

中森さんは 絵を描く時に
必ず下絵を描いたんだそうです。

その下絵に
中森さんは思いを込めた。

深谷会長から この『黄昏』の下絵が
なんだったのかを聞き

中森さんの思いを受け止めた
彩月さんは

この絵を温香さんに贈りたいと
思ったんじゃないでしょうか。

♬~

あっ! 糸村さん それ 3億!

♬~

ああ…。

♬~

逮捕される直前 彩月さんが
深谷画廊のすぐ近くにいたのは

温香さんに

ひと目 会いたかったから
なんでしょうね。

子供に向ける母親の愛情に
匹敵するものは

この世には存在しないって
誰かが言ってました。

母親と名乗る事は
できませんでしたけれど

彩月さんは

できる限りの愛情を
温香さんに注いでいたんだと

僕は思います。

♬~

糸村さん。

私…。

ずっと人に愛される自信が
ありませんでした。

私なんか愛してくれる人なんて
いないって…。

でも…
自分が気づかなかっただけで

こんなにも
私の事を思ってくれる人たちが

いたんですね。

♬~

♬~

♬~

♬~

深谷俊介 罪を認めて
自白したそうですよ。

園田さんなら 贋作を
見破ってくれるだろうと思って

あえて ご招待したんだそうです。
うまく利用されましたね。

フンッ!

でも 贋作騒ぎが起こった時は

しめたって
思ったんじゃありません?

なんでや?

だって 園田さん

中森司郎の『黄昏』
狙ってたでしょ?

ケチのついた絵なら

安く買いたたく事が
できるかもしれない。

あっ! もしかしたら

地検に
圧力かけたんじゃありません?

何年か前の
美術詐欺師グループの摘発の時

地検には いろいろと恩を売った
って聞いてますよ。

まあ 想像するのは
あんたの勝手や。

だけど 一度 価値の落ちた絵を
買う意味なんてあるんですか?

あんた なんにもわかってないな。

は?

美術品いうんは 誰が持つか
誰が評価するかで価値が決まる。

あれ わしの手元にあったら
なんぼになると思う?

でも もう あの絵に値はつかない。

そうや! あんたの部下が

めちゃくちゃに
してしもうたんや!

ほんま無知いうんは怖いわ。
一体 どこのどいつや?

京都府警一の風変わりな男です。

フンッ!

フフッ… ヘヘッ。

♬~

皆さん
差し入れのお裾分けです。

ええ~! 何? 何?

どうぞ!
おいしそう! いただきます。

どうぞ。
これ 誰からの?

村木さんのお母さんが
届けてくれたんです。

えっ 村木さんのお母さんって
まだ こっちにいたの?

一回 東京に戻ったんですけど
また お見合い写真持ってきて。

それが村木さんの
ドストライクだったみたいで…。

皆さん お疲れさまでーす!

あれ? 村木さん いつにも増して
おしゃれですねえ。

実は これから
お見合いなんです。

ああ それで。

(村木)もうね 参りました!
本当に参りました!

おふくろにね
一度 会うだけでいいからって

頭を もう クーッと

こすりつけるように
お願いされましてねえ。

ああ もう
本当に行きたくないなあ!

嫌だ 嫌だ。

村木さん
榊マリコ どうなったの?

ああ あれ
諦めちゃったみたいです。

諦めたっていうより
元々 無理でしょ。

(路花)そうそう。
月となんとかだよ。

月島のだ。

(雨宮)鞍馬酒造との業務提携を
持ちかけていたそうです。

乗っ取ろうとしたとは
考えられませんか?

社長は 私ですけど。
(路花)殺害したのは あなたね?

沖田悟です。

なんで こんな人形を…?
(沖田)パペット?

3分でいいんです。
僕に時間を頂けませんか?

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