<オトナの土ドラ>・その女、ジルバ #07【ここは私のふるさと】[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

<オトナの土ドラ>・その女、ジルバ #07【ここは私のふるさと】[字]

大晦日、店の掃除をする新(池脇千鶴)の前に現れた白浜(竹財輝之助)。かつてジルバとある縁があり、この店を訪ねたというのだが…?そして、舞台は新の故郷・福島へ!

番組内容
大晦日、「OLD JACK&ROSE」で大掃除をしていた新(池脇千鶴)の前に現れたのは、クリスマスにもやってきた白浜(竹財輝之助)。ブラジル育ちの白浜は、ある目的があって店を訪れていた。その夜、幸吉(品川徹)や真知(中尾ミエ)が語って聞かせたジルバの過去は、かつて地球の裏側で起きた悲劇の物語だった…。年が変わり1月、新は故郷・福島へ。地元でカフェを始めた弟・光(金井浩人)の激励のため、
番組内容2
そしてもう一つ、新は実家の両親にどうしても伝えなければいけないことがあったのだ…。
出演者
池脇千鶴 
江口のりこ 
山崎樹範 
竹財輝之助
 / 
中尾ミエ
 / 
久本雅美 
草村礼子 
中田喜子 
品川徹 
草笛光子
スタッフ
【企画】
市野直親(東海テレビ)

【原作】
有間しのぶ『その女、ジルバ』(小学館「ビッグコミックス」刊)

【脚本】
吉田紀子

【音楽】
吉川慶 
HAL

【主題歌】
「ドラマチックに乾杯」山本彩(ユニバーサルシグマ)

【監督】
室井岳人

【プロデューサー】
遠山圭介(東海テレビ) 
松本圭右(東海テレビ) 
雫石瑞穂(テレパック) 
黒沢淳(テレパック)

【制作】
東海テレビ 
テレパック
ご案内
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【公式サイトURL】
https://www.tokai-tv.com/jitterbug/

【公式ツイッター】
@tokaitv_dodra

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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  12. お前
  13. ブラジル
  14. 龍人
  15. 前園
  16. ナマコ
  17. マスター
  18. 元気
  19. 自分
  20. ホント

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(新)[私は 笛吹 新。
40歳 独身]

[高齢バー オールド ジャック アンド ローズで
バイトを始めて 数カ月]

[波乱の 2019年の 終わりに…]

≪(白浜)すみません。

(白浜)クリスマスのときの?
(新)あっ。 はい。

実は
お聞きしたいことが あって。

≪(幸吉)ジルバは 死んだよ。
何の用だ?

(幸吉)あんた
あのときの坊やだろ。

ジルバが 追い返した。

(幸吉)何の用だ?

(幸吉)ジルバに 教わった酒だ。

ブラジルじゃ
珍しくも ないだろうが。

(白浜)久しぶりです。
ここ数年 日本にいたので。

僕 ブラジルで 育ったんです。
日系の方なんですか?

(白浜)いや。 父親の仕事の都合で
子供のころ 向こうに。

それからは 何となく
行ったり来たり。

いただきます。

うまい。

(白浜)一つだけ お聞きしても
いいですか?

(幸吉)何だい?

(白浜)どうして あのとき 僕が

賀太郎という男の名を
出した途端 ジルバさんは…。

(幸吉)あんた どういう
知り合いなんだ? 賀太郎と。

(白浜)えっ?

(幸吉)あんとき 言ったよな?
賀太郎に

日本へ戻ったら ジルバに
会いに行けと 言われたって。

初めて その人に会ったのは
子供のころ。

サンパウロの 東洋人街でした。

その老人は 酒に酔い 道端で
くだを巻き 叫んでいたんです。

(賀太郎)
《きさまら 覚えてろよ》

《日本は 戦争に勝った。
勝ったんだ!》

(白浜)その老人は
確かに 言っていたんです。

日本は 戦争に勝ったと。

戦争に 勝った?

(白浜)子供ながらに
不思議に 思いました。

だから 一緒にいた 日系人の
青年に 聞いてみたんです。

「日本は 戦争に
負けたんじゃなかったの?」と。

≪その男 勝ち組の残党ね。

チーママさん。

(真知)やっと 仕事が
終わったからさ

マスターと おいしいもんでも
つまんで

一杯 飲もうと思って 来たら
いったい 何の話よ?

あっ。 マスター。
これ いつものやつ。

(幸吉)ああ。 悪いな。

(新)あのう。 勝ち組って
何なんですか?

(真知)終戦直後の ブラジルで
日本が 勝ったっていう デマが

移民たちの間に
あっという間に 広まったの。

それを 信じ込んだ人たちが
勝ち組。

ネットも テレビもない時代に
戦勝ビラ 一枚で

彼らは 一様に
日本の勝利を 信じ込んだ。

(真知)でも
一部の知識人たちは

日本の敗戦を知り
それを 受け入れた。

それが 負け組。

その 2つは対立し やがて
殺し合いにまで 発展したの。

勝ち組テロリストたちの
襲撃事件や

勝ち組を利用した
詐欺まで 起こった。

戦後の 混乱の中でね。
ねえ? マスター。

(真知)国の政策で ブラジルに
新天地を求めて 渡った 移民たち。

(真知)南米は 夢の楽園。

その 豊穣な土地に 農園を造れば
大金が 手に入る。

成功して 故郷に 錦を飾る。

そんな思いで 一生懸命に
働いた 彼ら。

そんな祖国が 戦争に負けるなんて
信じたくなかったんでしょう。

(白浜)勝ち組の中には
国が 帰還船を 出してくれると

待ち続けた人たちも
いたそうです。

(真知)でも いつまで たっても
迎えの船は 来なかった。

国は 彼らを見捨てたのよ。

(賀太郎)《俺はな アマゾンと
アンデスを 歩いて 越えたんだ》

《戦勝 日本の
証しを探してな》

(真知)そんな彼らを
滑稽だって あなた 笑える?

その 賀太郎って男
勝ち組の 生き残りね?

はい。

(真知)あなたが 会ったのって
いつの話?

(白浜)二度目に会って
話を聞くようになったのは

1994年ごろからです。

(真知)90年代? えっ?
じゃあ あなた 平成の時代に…。

ありがとう。
まだ そんな男が いたの?

(白浜)はい。

(真知)でも そんな男が
何で ジルバのことを。

(幸吉)そいつは
ジルバの死んだ夫の 兄貴だ。

そうなの?

ジルバは
その賀太郎って野郎に

ブラジルから 日本へ戻るために
ためた 金を

みんな だましとられたんだ。

≪(一同)《ジルバ どうしたんだ?
大丈夫? ジルバ?》

《ママ 賀太郎って 誰? 開けて。
ちょっと ママ。 どうしたのよ?》

(ジルバ)《そんな男のこと
知らない。 思い出したくもない》

ようやく 何とか 乗れた
船の上で

旦那も 赤ん坊も死んで
無一文で 日本へ たどりついた。

俺も そのことを知ったのは

ジルバが 上の部屋で
寝たきりに なってからだ。

(幸吉)昔のことは
言わない女だったからな。

そうね。 「そんな苦労
どこ?」って顔して

いつも 笑ってたもんね。

(幸吉)変な年越しに
なっちまったな。

(真知)疲れた。
この話は おしまい。

さあ 飲もう。 ねっ。

[想像を はるかに超えた
ジルバママの人生]

[地球の裏側で 起きた
悲劇も知らずに

私は 今 ここに]

♬~

(真知)お節だよ。 開けて。
すごい 豪華!

(真知)期待してたんでしょ マスター。
(幸吉)してねえよ。

(白浜)あのう。 失礼ですが
芥川賞作家の

大田原 真知さんですよね?
(真知)違うわよ。

(白浜)いや。
でも どこから どう 見ても。

それに あんなに 博識で。

私が取ったのは 直木賞。

芥川賞も 一度 候補になったけど
落とされたの。

(白浜)すみません。
実は 僕

このことを 本に書きたいという
夢があるんです。

それで ジルバさんの話も
聞いてみたくて。

あのさ ちょっと 一言
いいかしら?

(白浜)はい。

(真知)小学生の
自由研究じゃないんだから。

[それから 延々と
チーママさんの お説教は続いた]

いただきましょうか。

[その間 マスターと 私は
お節を食べ お酒を飲み

ついには テレビまで見て
時間をつぶした]

[そうして 大晦日の夜は更け…]

チーママさん。
(真知)えっ?

まだ 続いてるんですか?
(真知)この人に教えてやんなきゃ。

(真知)飲みなさい。

遅くまで お疲れさまでした。

(白浜)いいえ。
いい勉強に なりました。

賀太郎さんや ジルバさんの話を
聞くことが できたし。

真知先生に 会えたし
ホント ラッキーでした。

なら よかったです。

実は 僕 正月明けから
ブラジルへ 行くつもりなんです。

ブラジルへ?

ようやく 向こうへ行く旅費が
たまったので

もう一度 賀太郎さんのことを
調べてみたくて。

ブラジルへ たつ前にと思って
こんな日に お邪魔してしまって

すいませんでした。
いえ。 あっ。 あのう。 お名前は?

(白浜)あっ。
言ってませんでしたっけ?

僕は 白浜といいます。
白浜 峻輔です。 ああ。 名刺。

(白浜)どこかに
紛失したようです。

≪(鐘の音)
(白浜)あっ。 除夜の鐘?

そうですね。
(白浜)日本だな。

僕には 古里が ないんですよ。
えっ?

ブラジルにいれば
日本人と いわれ

日本にいれば
日本人らしくないと いわれ

自分の根っこが 分からない。

だから 同じように
祖国を失った

ジルバさんや 賀太郎さんのことを
書きたいと 思ったのかな。

頑張ってください。
はい。

また 遊びに来てください。

私も ジルバママのこと
もっと 知りたいから。

はい。 また 来ます。
では。

[そして 新年。
私は 私の古里へ]

≪また お願いします。
ありがとうございました。

(光)いらっしゃいませ…。
姉ちゃん。

大盛況じゃない。
おめでとう。

(光)何? 来んなら
一言 言ってくれれば

迎えさ 行ったのに。

忙しいときに
迎えなんて いいよ。

(さや)お姉さん。 お久しぶりです。
久しぶり。

サプライズの方が 面白いかと
思ってさ。

(光)びっくりしたよ。

(さや)じゃあ どうすっぺ?
(光)入って 入って 入って。

(さや)じゃ お姉さん こっち こっち。
(光)寒がっただろうな。

(達郎)大丈夫が?

≪タッツー。
(龍人)伯母ちゃん。

少し 見ない間に
また 背 伸びたんでないの?

(龍人)そうかな?
(美也子)何? あんた。

(達郎)来んなら
一言 言ってくれれば

迎えさ 行ったのに。

おんなじこと 言うんだね。
親子で。

(さや)小法師セットです。

起き上がりこぼしは 一膳に 一つ。
お土産に お持ち帰りください。

カワイイね。 いただきます。
(さや)はい。 どうぞ。

こづゆ うれしい。
よそじゃ 食べられないもんね。

うーん。 この味。

(光)さやと 親父が 作ってる野菜
メインにすっぺと 思ってさ。

(光)夏になったら もっと
色々 できっかなって。

そっか。
≪(女性)すいません。

(さや)はーい。
(光・さや)いらっしゃいませ。

忙しくなってきたね。
やっぱ 手伝うよ。

(光)いいよ。
ねえ。 エプロン 貸して。 あるでしょ。

(光)いいって。
いいから いいから。

お待たせしました。
お入りください。

こちらの席へ どうぞ。
(光)あっ。 お水が…。 すいません。

光。 お会計。
(光)ああ。

(さや)行く 行く。 私。
(光)あっ。

あっ。 何? 久しぶり。
(2人)久しぶり。

お決まりですか?
(男性)ランチセット 2つ。

はい。 かしこまりました。
タッツー。 ランチセット 2つ。

(龍人)うん。

(さや)お姉さん 手慣れでて
助かるね。

この店 乗っ取る気じゃねえべな?
(さや)えっ!?

(達郎)何じょしたんだ?
いやに 明るくなったな 新。

(美也子)うん。
猫背が なおってる。

(達郎)まさか 男が?
(美也子)だったら いいんだけどね。

よくぞ ここまで。

[あの年 2011年。
震災から 数カ月が たったころ]

[久しぶりに 会津の実家に
家族が 集まった]

[光。 さやちゃん。 龍人]

[お父さん。 お母さん]

[そのころ まだ
元気だった おばあちゃん]

[そして 私]

[3月11日。 沿岸部の町に
住んでいた 弟一家は

津波で 家を流された]

(女性)福島県 いわき市の
スパリゾート ハワイアンズが

一部 営業を再開しました。
震災から 半年…。

[久しぶりに 会った 弟は
別人のように 疲れきっていた]

《姉ちゃんに 何か
できることない?》

(光)《えっ?》

《姉ちゃんだって
少しは 蓄え あるんだよ》

《やめろって》

《姉ちゃんだって
かつかつだべ? 生活》

《けど こんなときだからこそ
あんたの役に 立ちたいのよ》

《姉ちゃんにだって 何か 少しは
役に立つことぐらい あるん…》

《ほっといてくれ!》

《いいがら。 俺たちのことは。
ほっといてくれよ!》

《東京さ 住んでる
姉ちゃんには

俺たちの ホントの つらさなんか
分かんねえべ!》

(光)《分かんねえべ》

[あのとき 初めて 光の
本当の苦しみを 知った気がした]

[1年後 光は 仕事を辞め

会津に戻り 家族と
一緒に 暮らすことを決めた]

[それから 8年]

[ようやく 夢だった カフェを
オープンした]

おめでとう 光。

あんたは すごい。
心から そう 思う。

≪(ドアの開く音)

(光)何 ぼうっとしてんだ?
姉ちゃん。 帰っぺ。

いやぁ。 あんた ホントに
よく やったなと思って。

すごいよ。 おめでとう。
(光)うん。

(光)姉ちゃん?
うん?

(光)ごめんな あのとき。
えっ?

(光)いつだったが
震災の すぐ後。

姉ちゃんに
怒鳴ったこと あったべ。

(光)俺 あのごろ
いっぱい いっぱいでよ

人の善意も 受け取れねえぐれえ
切羽詰まってた。

(光)何で 自分たちだげ
こんな目に 遭うんだって。

(光)だがら 姉ちゃんの気持ち
素直に…。

あんたに 怒鳴られたことなんて
あったっけ?

(光)えっ?
覚えてないよ。 そんなこと。

だいたい あんたが この 姉ちゃん
怒鳴れるわけ ねえべ。 フフフ。

(光)んだな。

光。 あんた 何で あんな
思い切ったこと できたの?

やったことない仕事を 一から。

(光)何でだべな。

(光)ただの 勢いがな?
勢い?

(光)何か 新しいごとしねえど

このまま 家族 全員
駄目になっちまいそうで。

さやも 龍人も この土地に
なじむの 難しそうだったし。

思い切って 生活 変えて
みんなで 働けば

元気 出っかなって。
そんな感じかな。

まあ 強いて言えばだけどな。

かなわねな あんたには。

かなわね。

ばあちゃん。
あけまして おめでとう。

どら焼き 買ってきたよ。

じいちゃんと 2人で 食べて。
新は 元気で やってます…。

≪(美也子)新。
はい。

(美也子)早く こっち来て
ご飯 食べっぺ。

いつまで ばあちゃんと話してんの。
はい はい。

(光)俺 しゃぶしゃぶする。
(龍人)僕も しゃぶしゃぶしたい。

あっ。 お父さん ビール
もう ないね? お酒にする?

(達郎)ああ。

(美也子)あんた。
前に 電話で

夜のバイト 始めたって
言ってたよね?

飲食店で 働いてるって。
うん。

(美也子)それ どんな店?

お母さん。 ちょっと そのことで
話があるんだ。

(滝口)皆さん あけおめ!

(滝口)お菓子の福袋。
ギャルのためにさ。

(きら子)あけまして
おめでとうございます。 滝口さま。

(滝口)おめでとうございます。
(ひなぎく)本年も

よろしく お願いします。
(滝口)お願いします。

(エリー)でも いないの。 ギャル。
(ナマコ)今 田舎に帰ってるから。

(きら子)今日はね 少しだけ
平均年齢が 高くなってますけど

楽しんでくださいませ。

(花山)俺もさ ギャルと
初ダンスしたかったんだけど。

ぱおーっつってね。
(JUZO)まあ 僕は

むしろ この年齢層の方が
落ち着きますけどね。

(花山)幾つだ? 君は。

(ナマコ)はいはいはい。
落ち着く場所へ どうぞ どうぞ。

(美也子)バー?
バーって 何なの?

(達郎)昼は 倉庫って
どういうことだ?

だから アパレルの方の会社から
そっちへ。

(達郎)首になったのか?
違う。 首じゃないよ。

そうでなくて 出向。
(達郎)いつがら?

3年前…。

(美也子)それ 追い出し部屋って
いうんでねえの?

テレビで 見たごとある。
わざと きつい仕事さして。

(達郎)金に困って やってんのか?
そのバイト。

そうじゃなくて! 最初は
そういうところも あったけど

今は…。
(美也子)今は 何なの?

今は 違うよ。
働いてて 楽しいし

毎日 元気 もらえるし
だから もしかしたら…。

会社 辞めるかも…。

(一同)えっ!? 辞めて
どうすんの? お姉さん!

だから 夜の仕事 一本で。

(美也子)えっ?
会社 辞めて 水商売?

(美也子)お金さ 困って?
えっ? 夜の女!?

違う。
(美也子)新が 夜の女!?

違うって!
(美也子)お父さん 何とか言ってよ。

(光)姉ちゃん 本気が?

俺らの カフェに
刺激 受けちまったか?

違うってば だから。
(光)ジャック アンド ローズが

変な店でないことは分かってるよ。
分かってっけどさ…。

(美也子)光。 何?
その ジャックと豆の木って。

(達郎)お前 何で 知ってんだよ?
その ジャック アンド…。

(龍人)ローズ。
(達郎)お前 何で知ってんだ?

(龍人)マッチが あったから。
(さや)パパ!?

えっ? そんなとこさ 行ったの?
えっ? 何で 隠してたの?

違う。 さやちゃん… 違うの。
黙っててって 私が 頼んだ…。

(美也子)何よ! きょうだいで
グルになって 親 だまして。

(光)はっ? だましてねえよ。
黙ってただけで。

(美也子)おんなじことでねえか。
(龍人)もっと いけ! いけ!

(光)バカ。 タッツー お前。
(美也子)タッツー!

にやにやしてねえで
あっちさ 行ってろ。

(光)母ちゃん。 真面目に
そんな 変な店でねえよ。

何十年も 続いてる バーで
ホステスさんたちも…。

(美也子)ホステス。
あんたまで 丸め込まれで。

(達郎)母さん。
ちょっと 落ち着けって。

(美也子)私はね 娘を
水商売させるために

東京さ 出したんでねえよ。
お母さん。

(美也子)もう あんたは 何で
いっつも そうなんだべ?

35 過ぎて やっと 結婚すっと
思って ほっとしたら

直前で 破談になって。

40 過ぎた娘が
親不孝の 上塗りして。

何よ!
(美也子)光のことが

やっと 落ち着いたと思ったら
今度は あんた? もう 嫌!

(達郎)痛てて!?
お父さん 大丈夫?

(達郎)おい!

何だ あれ?
何も あんな言い方しなくても。

親不孝の 上塗りとか。

せっかぐ いい気分で
光の祝いさ 来たっつうのに。

(光)バカだな 姉ちゃん。
えっ?

(光)バカ正直に
いっぺんに 全部 言うがら。

こういうごとは
小出しにしねえと。

だけんじょも。

いぎなり 夜の仕事だ。 倉庫だ。
会社 辞めるどが 言ったら

パニックになっぺ。
あの人 そうでなくても

理論立てて 考えるの
苦手なんだから。

(達郎)なあ?
お前も 少し 頭 冷やせ。

いぎなり 子供 叱るみたいに
怒鳴って。 新 もう 40だぞ。

(美也子)だって。 お父さんは
それで いいの?

ホントに いいの?

(達郎)自分の見えどが
体裁とかでは ねくて

新自身の幸せ 考えてやれ。

また そんな もう。
カッコつけて。 男は。

(達郎)真面目が 取りえの 新が
そう 思ったんだ。

よっぽどのことなんだべ。

えっ? それは どういうこと?

(幸吉)どうやら あいつ

この店 一本で やりたいと
思ってるらしい。

えっ? アララが?
うん。

そりゃ うれしい話じゃない。

いいのかね?
引き入れちまって。

何か まずいことでも あんの?

アララは ごく普通の
幸せな家庭で 育った娘だ。

この仕事を 続けていくのは
並大抵なことじゃない。

そういうことを
あいつ 分かって…。

ああ。 私が
言っちゃったからかしら?

いつだったかね あの子が
寂しそうにしてたから

うちの子に なっちゃえばって
言っちゃったの。

《うちの専属に なっちゃえば?》

アララは
地獄を見たこと ないからね。

でも 大丈夫。
心配 いらない。

女は 強いから。
コウちゃんが 考えてる以上に。

そして 化けるわよ。
あっという間に。

心配しなさんな。

お母さん。

お母さん。

お母さん。
ちょっと 話が。

(美也子)布団 敷いといたがら。

[布団に入ると ふわふわで
お日さまの においがした]

[きっと 私が帰ってくるので
干しておいてくれたのだろう]

≪新。 新。

♬~

ばあちゃん?
どうしたの?

(すず)うまいね。 お前が
選んでくる 菓子は ひと味 違う。

ホント? よかった。

(すず)だけんど きづいな。
お前の母ちゃん 昔っから。

うん。 まったく。
(すず)この布団だって

お前のこと 考えて
用意したんだぞ。

(すず)お前に 一つ
言っておきたいことがある。

何?

この ふわふわの布団は
外に 干したんで ねえぞ。

布団乾燥機。 アハハ。

お前も 都会さ 出て
会津の冬 忘れたね。

この雪ん中 布団なんか
干せるわけ ねえべ。

んだね。 ごめんなさい。

ハハ… お前は 昔から
素直で いい子だ。

ばあちゃんな お前のこと
応援してっからな。

どんなことが あっても
新を。

ばあちゃん。
うん。

(達郎)新。 新。

お父さん!?
どうしたの?

(達郎)ちょっと いいか?
こっちさ…。

うん。

(達郎)お前 何で
そだこと 考えたんだ?

仕事 変えるだなんて。
しかも 夜の。

何でだべ。
昼の仕事だけ してると

自分が 自分で
なくなるような気がして。

ホントは ここ数年
ずっと 泥ん中 いるみたいで

苦しかったんだ。 先も 見えねえし
やる気も 出ねえし。

それを その店の人たちが
救ってくれた。

新しい自分を 見つけた気ぃして。

お前 生き生きしたな。
そう?

帰ってきたとき びっくりした。

ほら。 あんどきは
ずいぶん 落ち込んで。

あの男に 結婚 台無しにされて。

本気で 刺してやろうかと思った。
あの男。 前園。

今でも 見つけたら
張り倒してやりてえくれえだ。

なあ? 新。
うん?

そなに お前を
元気にしてくれる店なら

父さん 反対は しねえよ。
元気が 一番。

父さんは お前が笑った顔
見てんのが 一番 幸せだから。

お前が 幸せなら
幸せだから。

好きなようにしろ。
もう 子供じゃねえんだから。

んで もしも
うまぐ いがながったら 帰ってこ。

ここは お前の 古里。 うん。
帰ってくれば いいから。 なっ。

♬~

♬~

[東京に戻り
まずは スミレちゃんに

今後のことを 相談しようと
思ったが…]

(スミレ)あけまして おめでとう。
アララ。

おめでとう。 スミレちゃん。

(スミレ)やだ。 何 言ってんの?
おめでとうなんて まだ 早いよ。

えっ?
ねえ。 世界って

こんなに 幸せに満ちてたっけ?
道行く 全ての人に

愛が 降り注ぎますようにとか
思っちゃう。

あっ。 おはようございます。

[無駄だった]

[スミレちゃんは
完全に キャラが崩壊し

恋する女に なっていた]

(スミレ)それでね
家に帰りたくないって。

ずっと スミレちゃんと
一緒に いたいって。

お正月 結局 ずっと 2人で。
もう 嫌んなっちゃう。

そうなんだ。

(スミレ)空って こんなに
晴れやかだったっけ?

こんな すてきな新年 初めて。
よかった。 よかったね。

(スミレ)ほら。
私 施設にいたじゃん。

だから 子供のころから
正月って 寂しくて。

えっ?
(スミレ)あっ。 言っちゃった。

私 施設育ちなんだよね。

母親が 私 ほっぽって
どっか 行っちゃったから。

スミレちゃん。

よかったね。
好きな人が できて。

ありがとう。 話してくれて。
(スミレ)いやいや いやいや。

(スミレ)あっ。

(スミレ)良ちゃんからだ。

(せきばらい)

(前園)いいっすか? ここ。
どうぞ。

(前園)田舎 帰ってたんだって?
正月。

うん。

(前園)お父さんと お母さん
元気?

うん。 元気過ぎるくらい。
(前園)そう。 なら よかった。

(前園)俺のこと 何か言ってた?

何で?
(前園)いや。 何となく。

話すことないじゃん。

だって 言ってないんだよ。
一緒の職場ってこと。

(前園)あっ。 そっか。
そうだよな。 アハハ。

ことしも よろしく。 チュー。
こぼすよ。

(バイブレーターの音)

はい。

もしもし アララさんですか?
そうですけど。

(白浜)すいません。 仕事中。
いえ。

(白浜)このまま ブラジルへ
たつものですから。

今日ですか。

(白浜)その前に アララさんに
これを 渡したくて。

僕が 一番 好きな写真集です。
よかったら。

(白浜)必ず 賀太郎さんのことは
調べて また 日本へ来ます。

日本へ 来るのか? 帰るのか?
どっちなのかな?

いつも 分からなくなる。

♬~

[白浜さんの言葉が ずっと
耳について 離れなかった]

[日本へ 来るのか? 帰るのか?
どっちなのか]

[会津へ 行くのか?
帰るのか?]

[会津は 懐かしく
ほっとする場所だけれど]

[帰ってきてもいいと
お父さんは 言ってくれたけれど]

[そういう 大切な場所だけれど
私の居場所は…]

[新しい古里は…]

おはようございます。

(ナマコ)猫 猫 猫 猫。
猫 猫 猫 猫。

(エリー)アララ。 久しぶり。
(ナマコ)あけおめ!

あら やだ。 田舎 帰って
ちょっと 太ったんじゃない?

やめてください。
(ひなぎく)私も休んでる間に

ほら。
これ 皆さん お土産。

(ナマコ)うれしい。
(エリー)ありがとう。 アララ。

(ナマコ)ちょっと ちょっと。
いかにんじんは?

楽しみにしてたのに。
そうだったんですか?

(エリー)ようかん ようかん。
ぶちっと やろう。

何が そんなに 楽しいの?

ママ。 あけまして
おめでとうございます。

おかえり。 アララ。

(一同)おかえり。 おかえり。
おかえり。

(ナマコ)正月 ゆっくり
できたの? ねえねえねえ。

ゆっくりっていうか
うちの家族は うるさくて。

(エリー)喜んだでしょ。
そうですかね。

どうかしたの?

ママ。 マスター。

私を この店の子に
してもらえませんか?

そろそろ 昼間の仕事を
辞めようと思っていて。

両方の仕事 やってると
体も きついし。

あっ。 でも 体が
きついからってわけじゃなくて。

(幸吉)冗談抜きで あと 30年
ここに いられるか?

30年。
その覚悟が おあり?

はい。

いえ。 正直
覚悟なんて ありません。

でも
できるところまで やります。

私も もう 40だし
自分らしく 生きたいなって。

でも 40だから
できるんじゃないかなって。

それに この お店が
大好きだから。

その素直さが
アララの武器ね。

どうする? コウちゃん。
(せきばらい)

じゃあ まあ 一つ
よろしく。

マスター。

乾杯させてください。
はい。

(一同)はい。 はい。
乾杯。 乾杯。 乾杯。