ドラマスペシャル 黒革の手帖~拐帯行~[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ドラマスペシャル 黒革の手帖~拐帯行~[解][字]

3年ぶり復活!!原作・松本清張×主演・武井咲!1億8千万を横領し、銀座のママへ転身した原口元子。今度は金沢を舞台に、新旧宿敵たちと3億円を巡り、闘いを繰り広げる!

◇番組内容
1億8千万円を横領し、借名口座の顧客情報を書いた手帖を武器に、銀座のママにのしあがった元子(武井咲)。しかしその後に逮捕され…3年間服役し、出所した元子は新天地・金沢の街で再起を誓う。が、そんな彼女の前に、過去の宿敵・予備校理事長の橋田(高嶋政伸)や、日本屈指のITビジネス王・神代(渡部篤郎)が現れて…!?3億円を巡り、新たな黒革の手帖を使った闘いがついに幕を開ける!
◇出演者
武井咲、毎熊克哉、安達祐実、横山めぐみ、中村ゆりか・仲里依紗、高畑淳子・高嶋政伸・風間杜夫、渡部篤郎 ほか
◇原作
松本清張『拐帯行』(新潮文庫『黒地の絵 傑作短編集〔二〕』所収)
◇脚本
浅野妙子
◇監督
片山修(テレビ朝日)
◇主題歌
福山雅治『聖域』(アミューズ/ユニバーサルJ)
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kurokawanotecho/
☆Twitter
 https://twitter.com/kurokawaTVasahi/
☆Instagram
 https://www.instagram.com/kurokawaTVasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  1. 水田
  2. ママ
  3. 良樹
  4. お願い
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  6. 逸美
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  8. 美香
  9. レイナ
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  11. 橋田
  12. 銀座
  13. 今日
  14. 留美
  15. お客様
  16. 失礼
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  19. 息子
  20. 本当

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ちょっとだけ
都合して頂く事です。

ちょっとだけね…。

何億って金を騙し取られた人も
いるって聞きましたけど?

たくさん
お勉強させて頂きました。

フフッ…。

フフフフ…。

面白いですね。

よし 採用しましょう。

ただ 元子って名前は
色気がないな。

モモ子にしましょう。

はい。

《神代周吾》

《資本金80億 総売上1000億円
総従業員数1500名に及ぶ

神代グループの
創始者 兼 CEO》

《現在は 出身地である金沢への
有名医大誘致

スマートシティ化を
もくろんでいる》

《ホテル レジャー施設
果ては高級クラブまで

市内の全域に
神代の息がかかっている》

《獲物を見つけ 確実に仕留める》

《それが神代だ》

《私は 獲物にはならない》

《こっちがしてやる》

♬~

(ボーイ)ママ
彼女が新人のモモ子です。

♬~

(水田)うまいなあ。
ハハハ… ああ 美味しかった。

よいしょ。

(留美)どうぞ。

うわあ… ああ すごい!

社長~! 相変わらず お強いわ。

私 かなわない。 ねえ 留美ちゃん。

(留美)本当。 さすが 社長!

(水田)それほどでもないよ。
もう年だしさ。

また もう…。
(ボーイ)失礼します。

(ボーイ)モモ子さんです。
おかわり お作りしましょうか?

(水田)あっ… 新人さん?

いやあ きれいだねえ!

もう… なんだよ ママ!

こんなきれいな子がいたなら
教えてよ!

この子 今日が初めてなの。

モモ子と申します。
よろしくお願いします。

モモ子ちゃんか。
ここへ いらっしゃい。

ママ ちょっと…
ママ もう~!

ここへ…。
失礼します。

(水田)はい 早く作って。

♬~

なんていうか… 品があるね。

どうぞ。
(水田)アハハ…。

ああっ…!
あっ…!

すみません!
あら ごめんなさい。

もう 嫌ね 緊張しちゃって。
おしぼり お願いします。

モモ子ちゃん ここ もういいから
厨房にグラス下げてきて。

(ボーイ)失礼します。
はい…。

すみません。

ちょっと待って。

ついでに
これも下げておいてちょうだい。

あっ…!
(留美)ああっ! ごめんね~!

汚れちゃった?

(水田)だ… 大丈夫?

(レイナ)大丈夫?
(水田)目立っちゃうね。

(レイナ)ねえ。
着替えたほうがいいかしら。

モモ子ちゃん
お客様に失礼じゃない。

フッ…。

すみません。 でも

こうすれば 汚れも目立たないし
それに

最初から こんなデザイン
だったように見えません?

見える 見える! 素敵だよ!
ハハハ…!

お酒 お作りしますね。

(水田)ああ… ありがとう。
作って 作って。

すいません これ なおして。

♬~

じゃあ 帰るな。

ん?

ん? 何?

(森村光代)み…。
ん?

店…。

店?

お父さん…。
ああ。

店は ちゃんと俺がやってるから。
心配すんなよ。

親父の後は 俺が継いで
ちゃんと盛り返すから。

なあ?

♬~

(ボーイ)第3位 ありささん。
(ありさ)はい。

(ボーイ)5位から
2ランクアップです。

第2位…。

レイナさん。

(まばらな拍手)

(ボーイ)第1位…

モモ子さん。

(拍手)

(拍手)

おめでとうございます。
これは 私からです。

ありがとうございます。

たった2週間で
全員の売り上げを抜くとはね。

すごいですよ。

ねえ。 ママは どう思いますか?

お客様は
新しいものが好きですから。

一巡すれば
終わりなんじゃないですか。

そうか… なるほどね。

じゃあ 試してみましょう。

明日から モモ子に
ママをやってもらいます。

えっ!?

来週は 5周年記念の
パーティーがあります。

それを 彼女に
取り仕切ってもらいましょう。

冗談じゃないわよ!

なんで こんなポッと出の新人に
そんな事まで…。

レイナさん。

あなたは 去年の周年パーティーに
何人 集めたんだっけ?

50人ほどですけど…。

じゃあ それ以上 モモ子が
お客様を呼べたら モモ子の勝ち。

今後も アルテローズのママとして
看板を背負ってもらいます。

それでいいかな?
そんな…。

それじゃあ
私は どうなるんですか?

チーママでいいんじゃない?

♬~

お勉強させて頂きます。

♬~

水田様。
(水田)おお~。

(レイナ)いらっしゃいませ。
お待ちしてました。

(本木)すんごい美人が
入ったんだってね。

水田さんに聞いて 来たんだ。

東京から来た
大事な お客様なんだ。

モモ子ちゃん いるよね?
モモ子ですか…。

モモ子以外にも

うちには かわいい子
たくさんいますよ。

留美ちゃん ありさちゃん。
(留美・ありさ)はい。

留美です。 失礼します。
(本木)どうぞ どうぞ。

ありさです。 失礼致します。
(水田)ありさちゃん… そうだね。

ちょっと… ママ。

いや… やっぱ
モモ子ちゃんがいいんだよなあ。

えーっと…。

あっ いたいた! モモ子ちゃん。
(本木)えっ? どこ?

ほら あそこ。

(本木)あっ あの子か。

確かに美人だなあ。

…あれ?

でも なんか
どっかで見たような…。

(水田)昔 付き合ってたとか
言わないでくださいよ。

本木さん 隅に置けないんだから!
(本木)いやいや…。

確か 銀座でさ…。

(水田)銀座?
(本木)うん。

♬~

♬~

この奥の突き当たりに
なるんですけど…。

このスペースに こう
ドンと置いてもらって…。

あっ そうですね はい。

(留美)崇くん
今日 9時から山田さん。

あと 10時から 佐藤さん
5名で来るって言うから

いつものお酒 用意しておいて。
(ボーイ)かしこまりました。

♬~

♬~

皆さん
今日は よろしくお願いします。

♬~

(水田)いやあ いいねえ
やっぱり

若いママのいる店ってのは。
ハハハハ…。

神代さん 男って馬鹿だね。

若さと美しさには
あらがえないんだよね。

ですね。
今後とも よろしくお願いします。

すいません 社長 私 ちょっと…。
おお。 ああ そう。 ハハハ…。

(ハイヒールの足音)

(水田)やっと
2人っきりになれたね。 ハハハ…。

アハハハハ…。

♬~

(水田)こういう店だから
言ってもいいんだろうけどさ。

ママ。 新規のお客様です。

ご新規の方?

じゃあ ご挨拶しなきゃ。 失礼。

♬~

おめでとう。

♬~

…ありがとうございます。

随分と にぎわってるわねえ。

相変わらず

人をたぶらかす腕だけは
鈍ってないみたいね。

お店の事は どちらで?

ああ。 ここにいるレイナさんがね
私の友達の友達で。

(波子)ほら 水商売の世界って
狭いじゃない?

あっ そうそう。

実はね 私も お店 開いたの。

小さなお店だけど
まあ 一応 銀座のお店よ。

(波子)ここにも
もっと早く来たかったんだけど

ほら… えーっと
あなた あそこにいたじゃない?

刑務所に!

(水田)えっ!?

(レイナ)モモ子さん…。

じゃなくて 元子さん。

銀座で一番若いママで
評判だったんですってね。

(波子)そう。

パトロンもなしで
24~25でママになるなんて

普通は ありえない。

普通じゃない事をしたから
ママになれたの。

この人ね
元東林銀行の派遣行員で

1億8000万円ものお金をね
銀行から横領して

それを元手に
銀座のクラブを買っちゃったの。

ねえ 皆さん!

すごい事だと思いません?

そのあとも 銀行に
偽名の預金口座… つまり

借名口座を持っている人たちを
次々とゆすって

お金を脅し取っていった…。

怖い女なんだから。

あ~ 怖い 怖い!

皆さんも
痛い目に遭いたくなかったら

早く帰ったほうがいいですよ。

(水田)ママ… それ 本当なの?

♬~

ええ 本当です。

でも 私は 罪を償いました。

3年間 刑務所で罪を償って
更生しました。

(水田)借名口座を
持ってた人たちを

脅したっていうのは…?

それも 本当です。

すごいわねえ。

(水田)すごいなあ…。

その話…

もっと聞かせてよ!

はあ?

だって 痛快じゃない!

そんな税金逃れのずるい奴からさ
金 巻き上げるなんて!

すごい波瀾万丈だし!
フフ…。

興味あるよ 俺!
俺もだよ。

どういう話なの?
聞かせてよ ママ。

おお…!

ママ ママ… ねっ? ねっ?
お願い お願い! ねっ?

お話ししますね。

フゥーッ!
(拍手)

お名前は
申し上げられませんけど

政界の重鎮と言われる方
大病院の先生

それに
大きな予備校のオーナー様…。

どの方も 人には言えないお金を
隠し持っておられました。

皆さん
とってもケチな方でしたけど。

(一同の笑い声)

(男性)政界の重鎮かあ。
誰だろうなあ。

(水田)それで それで?
どうやって お金を出させたの?

(波子)あーっ!
(悲鳴)

(水田)おい!

波子さん。

これ もしよかったら
銀座のお店に どうぞ。

お元気で。

♬~

また来るね!
ぜひ いらしてください。

ママ 愛してるよ。
(水田)あっ!

俺のほうが愛してるよ。
フフフ…。

ありがとうございました。
(水田)じゃあね!

盛り上がりましたね。

皆さん いいお客様ばかりで
助かりました。

神代さん。

これで 店を
返してもらえますか?

フッ…。

こんなもので
買い戻せるわけないでしょう?

たとえ あれが
事故物件だったとはいえね。

事故物件にしたのは
あんたじゃないか。

食中毒が出たって
デマをネットで流して

客足が途絶えて
それを苦にした親父が…

店で首を吊ったんだ。
あんたのせいだ!

私のせいだって証拠が
あるのかな?

ネットの記録をたどれば
わかるんだよ。

百歩譲って そうだとしても

私は お父さんの自殺まで
狙ってませんよ。

あの店と土地は ちょうど都合良く
値が下がったから

手に入れたんです。

人殺し呼ばわりしないでほしいな。

うっ…!

お願いします。

なんですか? 気持ち悪い。

50年…。

親父とおふくろが
50年 守ってきた店なんです!

おふくろは もう 長くないんです。

店に帰るだけを楽しみに
今 頑張ってるんですよ。

あの場所で…

慣れ親しんだ あの店で
最期を迎えさせてやりたいんです。

どうか お願いします!

お見舞いです お母さんの。

♬~

今の 誰ですか?

アリですよ。
アリ…?

私が手に入れようと思った土地に
アリがいた。

だから 踏み潰してやったんです。

私の事 怖いと思います?

怖いですねえ…。

嘘でしょ? 自信満々なくせに。

ねえ。 そのきれいな顔と度胸で

さぞ うまい世渡りを
してきたんでしょう。

でも 私は

あなたが手のひらで転がしてきた
橋田や林のような

甘い男じゃない。

いい思いをしたいのなら
私の下にいる事です。

上に行こうとせず。

♬~

返事は?

…はい。

世の中って不公平ですよねえ。

上澄みにいる人間は
一握りで

下で泥をすすってる人間は
どうあがいても

はい上がれないように
できてるんだから。

(父親)あと1週間…
いや もう3日だけ

3日だけ待ってください。
お願いします!

もう待てねえんだよ!
(父親)お願いします!

お願いします 待ってください!
お願いします!

先週も言ったな お前。
はい… はい すいません!

すいません お願いします!
(男)今日 返せるんだろ?

(父親)これで お願いします!
(男)出せよ…!

♬~

♬~

森村さん?

こんな時に申し訳ないんですが

残りの入院費と手術費ですけど…。

♬~

一度 介護で
離職されてるんですよね。

なかなか
正社員の口っていうのはね…。

契約社員だったら
あるんですけどね。

あの…

この神代ソリューションズって

神代周吾さんの?

ああ そうですね。

そこは 契約社員 募集してますね。

経理部門で
ひと枠 空きがあります。

(中山一伸)前任者が
この忙しい時に

長期入院になっちゃってね。

(中山)結構たまってるけど

まあ よろしく。
はい。

君の席 この島の一番奥だから。

わかりました。

(レイナ)
あんな若い子の下で働けなんて

辞めろって言ってるのと
同じ事でしょう!?

辞めたければ辞めれば?
でも 退職金は払えないよ。

あっ 今月までの給料は
振り込みでいい?

現金のほうがいいか。

5年間
店のために頑張ってきたのよ。

それを何?
紙くずでも捨てるみたいに…!

私は 辞めろとは言ってない。
君が辞めたいと言ってるんだ。

最低ね…。

知ってるのよ。
囲ってる女がいるんでしょ?

その女が
レストランを欲しがってて

市内を物色してるんだって?

新しい女には
そんだけの事してて

私には退職金も出さないの!?

退職金 10万 上乗せして
振り込んどくよ。

じゃあね。

♬~

もう一杯。
(店主)はいよ。

私も 一杯ください。

これ 私からです。

馬鹿にすんなよ。

…と言いたいとこだけど
もらっとく。

背に腹はかえられないから。

お納めください。
それ 取材費ですから。

取材費?

♬~

ありがとうございます。
ご検討願います。

《桜沢美香 27歳》

《神代周吾とは
2年来の愛人関係だ》

いらっしゃいませ。

こちらにどうぞ。

どういった物件を
お探しですか?

レストランを出したいんです。

市内で いい物件があればと
思いまして。

ハハッ またか…。

いやあ さっきのお客様も
同じ事を言っておられて。

ああ そうですか。 フフ…。
ハハハ…。

皆さん 目を付けられる所は
一緒なんですよ。

熱心だねえ。
ん? うん。

なかなか いい物件がないのよ。

私のお気に入りはね…

一番のお気に入りは これなの。

あっ… もう!

でも オーナーがロンドンにいて
売り渋ってるの!

ああ! これ いいなあ。
やっぱり これだなあ。

ねえねえ ねえねえ 見て 見て。
これ!

なるほどね。
(美香)でしょ?

あとは これかなあ。
これよりは だいぶ落ちるけど…。

一番がいいんじゃない?

フフッ…。

いや~っ! フフフ…。

おはようございます。
ああ おはよう。

部長 これ
昨日 頼まれていたものです。

ああ ありがとう。
そこ 置いといて。

…はい。

《神代の顧客名簿を盗むには

なんとしても
経理部長のパスワードを…》

♬~

(キーボードを打つ音)

(マウスのクリック音)

♬~

(キーを打つ音)

♬~

森村さん。
はい?

これ お願いします。
わかりました。

(男)へえ~。

神代ソリューションズの
顧客名簿?

よく手に入ったじゃねえか!

じゃあ これで。

♬~

♬~<「アロマリッチ」>

(新垣)《いままでの柔軟剤は

選んだ香りが 着るときには変わってた》

<そうなんです>

<選んだ時の香り
変わらず続くのは

ただひとつ?

<そう「アロマリッチ」だけ>

だけ?

<製法が違うから 唯一

あなたを裏切らない香り>

おんなじだ

《「アロマリッチ」》

1時間後に
橘様が入っておられます。

(ドアの開く音)
いらっしゃいませ…。

あらっ…。

(神代の声)私が手に入れようと
思った土地に アリがいた。

だから 踏み潰してやったんです。

いいですか?

どうぞ こちらへ。

♬~

ここで 一番高い酒を
出してください。

今日は お暑かったでしょう。

ビールで乾杯しましょうか。

金ならあるんです。

すみません。
(ボーイ)はい。

シャトー・エクラン お願いします。
はい。

(マミ)シャトー・エクランだって。
マミちゃん。

♬~

はあ…。

なんか しゃべらないんですか?

こういう時は

なんか しゃべるもんなんじゃ
ないんですか?

しゃべりたいですか?

金沢で一番高い酒の味は
どんなのだろうと思って来たけど

別に
うまくもなんともないんですね。

帰ります。

あっ…。
うっ…。

大丈夫ですか?
すいません。 あっ 大丈夫です。

いくらですか?

♬~

あっ…!

あっ…。

♬~

どうぞ。

このお金 なんなんですか?

♬~

悪い奴から
かすめ取ったんですよ。

そいつの会社のパソコンから
顧客情報を取り出して

売ったんです。

情報漏れは いずれ
マスコミにバレる。

そしたら 会社の株は下がって
あいつは大損を食らう。

いいんですか?

その程度の仕返しで。

そんな事ぐらいじゃ
神代は びくともしない。

どうせやるなら
もっと痛めつけてやらないと。

フッ…。

ああいう男には
顧客データなんかより

もっと知られたくない事が
あるんじゃないですか?

♬~

(携帯電話の着信音)

はい。

わかった。 今 行くよ。

お疲れさまです。

♬~

(キーを打つ音)

♬~

これは…。

♬~

(美香)はあ… 粘ってよかったわ。

こんな素敵なお店
案内して頂けるなんて

夢みたいです。 フフッ…。

弁護士の堀江です。
今日は よろしくお願いします。

私 森原不動産の村田と申します。

(堀江)ちょうだいします。

こちらは オーナーの岩下様です。

はじめまして 岩下です。

(美香)ああ… いいわ~。
やっぱりいいですね ここ。

よく管理してこられましたね
これだけのものを。

全部 管理人任せです。
ロンドンのお店が忙しくて

なかなか
帰る暇がないものですから。

(美香)ありがとうございます
遠くから帰ってきて頂いて。

正直 なかなか
売る決心がつかなかったんです。

でも パリに もう一店舗
お店を増やす事になって

そのための資金が
必要になったものですから

思いきって。

何事もタイミングが大事です。
お客様は運がいいですよ。

あれ?

ここは ちょっと やり方があって。

何分 古いものですから。

あっ… うわあ~ ここも素敵!

小さい頃 木に登って
よく 母に叱られました。

岩下さんにとっては
思い出の詰まった場所なんですね。

一年に一度 館内整備のために
お客様がいなくなる日があって

その時は 思う存分
この庭を走り回れるんです。

父と鬼ごっこをしたりして。

私が木に登ると 心配性の父が
私がいつ落ちてもいいようにって

下で
手を広げて待っててくれました。

フフッ…。

(父親)お願いします。
待ってください! お願いします!

(男)あてになんねえんだよ!
(父親)お願いします!

何 見てんだ!

♬~

次は 神代真凜ちゃんです。

(拍手)

(神代真寿美)フフ…。

♬~(ピアノ)

♬~(ピアノ)
(携帯電話の振動音)

♬~(ピアノ)
(携帯電話の振動音)

勘弁してくれよ。

今日は手が離せないって
言ってあるだろ。

(美香)「ごめんなさい」

でも ほら
この前 ネットで見せた あの物件

ようやく
オーナーが日本に戻ってきて

今日 案内してもらったら
やっぱり いいの。

で… いくらなの?
(美香)「3億」

手付けの3000万を

今日中に
振り込んでほしいんだって。

なんで そんな急ぐの?

他に競争相手がいるのよ。
すごく引きの多い物件なの。

そういうのは
不動産屋の常套手段だからな。

はあ…。 もう いいでしょう!

私が気に入ったんだから
ここに決めても!

わかった わかったよ。
大声出すなよ。

で… 契約の予定はいつなの?

今週末。

俺は表に出られないから
代わりに田川を送る。

「それでいいね?」

ありがとう。

♬~

(神代真凜)パパ おなかすいた!

ああ…
ママに言って お願いしなさい。

(真寿美)今日は
外で食べるんじゃなかったの?

嫌よ 私 これから ご飯作るの。

ピザでも取ればいいだろ。
ちょっと 2階で仕事してくる。

なあ 邪魔するなよ。

(ドアの閉まる音)

♬~(レコード)

♬~

司法書士の真鍋です。

(真鍋)権利書の確認と 売り主様の
ご本人確認をさせて頂きます。

どうぞ。

こちらを。

♬~

こういうのは まあ
一応の段取りですから。

フフフ… そうですよねえ。

こちらが権利書ですね。
はい。

♬~

(真鍋)保険証か…。

顔写真の付いたものは
ないんですか?

パスポートとか。

ああ… すみません
ホテルに置いてきてしまって。

いいじゃないですか

ご本人である事に
変わりはないんですから。

♬~

(美香)フフ… うわあ~ 素敵。

私も 女将にあやかって
素敵なお店にしたいです。

フフ… ありがとうございます。

♬~

2億7000万か…。

そうね。

これも全部 表には出せないお金。

こんな大金を出せって言われて
ポンって出せるのが

金持ちってもんなんだな。
はあ…。

いや… 親父や おふくろは

10万 20万の金で
あくせくしてたのにって思って…。

(美香)お待たせしました。

(堀江)すいません。
今 鍵 開けますから。

(防犯ベル)
ん? なんだ?

(大下)ちょっと…! ちょっと!

(大下)何やってるんですか?
あんたたち!

何って…
リフォームの現地調査ですけど。

リフォーム…?

ひょっとして お隣の方ですか。

弁護士の堀江です。
こちら 桜沢さん。

オーナーの岩下様から
こちらを譲り受けまして

改築工事を…。

勝手に 何 言ってるんですか。
私 管理人ですよ! ここの。

管理人さん…?

売却が急に決まったから
まだ聞いてないのかな。

我々は 昨日 岩下恵利華様と
直々にお会いしてですね…。

恵利華さんは
今 ロンドンですよ?

日本に帰ってらしたんですよ
契約のために。

嘘だ。 私は 恵利華さんと
昨日 電話で話をしたんだ。

最近 この旅館の周りに
変な人間がうろついてるから

防犯ベルを付けておいてくれって。

そしたら このざまだ。

えっ…?

岩下さんって この人ですよね!?
ほら あの 写真の…!

どうして…? あれ!?

えっ…!?

(大下)恵利華さんの写真なら
あるよ。 正月 送ってきたやつが。

(美香)違う。 こんなんじゃない。

やられた…! 地面師の手口だ!

地面師…!?

所有者になりすまして
土地建物を売っ払うやり口です。

権利書は偽造

住民票は 本人じゃなくても
市役所で簡単に取れるし

住民票があれば
印鑑証明書も取れる。

本人証明に写真が付いてない時に
気がつくべきだった…!

馬鹿!
(堀江)イタッ… すいません…!

♬~

騙された?

現金3億円 全部 持ってかれた。

でも なんで?

狙い撃ちされたとしか思えない。
はあ…!

あの女 一体 誰!?
私に恨みでもあるの?

(美香)恨まれてるとしたら
あなたよね?

ひょっとして あなたの女?

あなた
私の他に女がいるんじゃないの!?

馬鹿な。 レイナは
そんな事のできるタマじゃ…。

レイナって誰よ!

あの女…?

(元子の声)神代さんのように
有り余るほど お金があって

そのありがたみを忘れるくらい
裕福な人たちから

ちょっとだけ
都合して頂く事です。

(美香)「あの女」…? 誰?

ねえ! 誰よ? ねえ! 誰!?
(ドアの開く音)

(田川 治)奥様! 奥様 すいません
社長は今 商談中で…。

♬~

どういう事か説明してくださる?
うん? 何を?

書斎の絵の裏に隠してあった
税金対策のお金が

きれいになくなってた。

あの女に つぎ込んだのね。

いや あれね
ちょっと 場所を移しただけだよ。

3億円
耳をそろえて返してちょうだい。

それから 不倫の慰謝料として
1000万を請求します。

私は もらってません!

請求するなら 3億持って逃げた
「あの女」に請求してよ!

ハッ…
この人はね 他に女がいるの。

っていうか 「あの女」って誰よ!

(真寿美)誰なんですか?

えっ? 誰だっけ…。

♬~

(携帯電話の振動音)

(携帯電話の振動音)

はい。

やってくれましたね…。

警察に訴えますか?

当然です。
また 塀の中に戻りたいですか?

♬~

4月6日
神代ソリューションズから

奥さん名義のトンネル会社
神代アドバンスに1000万。

5月20日 グループ会社
神代トータルセキュリティから

エンジニア会社
八ツ葉システムズに500万。

ちなみに この会社に
エンジニアは一人もいない。

7月10日 グループ会社
神代エンタープライズから

ブッキング会社
キタムラツアーズに700万。

もちろん
この仕事にも実態はない。

どうやって
会社のパソコンに侵入した?

フフ…
それは ご自分でお考えください。

♬~

もったいないな…。

それだけの才覚があるなら

私の下で もっといい思いを
させてあげられたのに。

フッ…。

ありがたいお話ですが もう十分
お勉強させて頂きました。

「お世話になりました」

さようなら。

(不通音)

♬~

ぐあーっ!!
(投げつける音)

♬~

(ドアの閉まる音)

よっ! 久しぶり!

まだ お店 開いてませんけど。

だよね。 でも いいんだ
ママに会いに来たんだから。

お帰りください。

帰れないよ
まだ 話も済んでないのに。

話って なんですか?

神代さんから聞いたよ
3億 まんまと騙し取られたって。

なんの事でしょう?

現金で3億って
どのくらいの重さなのかな~。

俺も さすがに見た事ないから
興味あってさ。

ん?
ああ ああ ああ ああ ああ…。

ああ…。

やめてください。
フン!

おお… そうか… こんな感じか。

ちょっと 何やってるの?
やめてよ!

(頭をぶつける音)

ハハハハ… 相変わらず
金の事になると必死になるねえ。

君に あの金づるを紹介してやった
紹介料

ちょっとぐらい もらったって
バチ当たらないだろ。

今まで 何人 騙してきたんだ?
ああ?

君みたいな悪い女が
人の金で幸せになろうったって

そうはいかないんだよ~。

ついでに言うとね

僕は ママの事が
ずっと好きだったんだ。

3年間 忘れた事はなかったよ。

だから 金沢で再会した時

ああ これは運命なんだなって
思ったんだ。

ママも そう思うだろ?

いい加減 ツンデレはやめてさ
素直に僕のものになりなよ。

ウフフ… エヘヘ…
おお… ヘヘヘ…。

店は貸し切り。 2人きり!
ハハハハ…!

(殴る音)

♬~

♬~

死んだかな? あいつ…。

死んでないとしても
傷害罪には問われるでしょうね。

私も 共犯って事になれば
刑務所に逆戻りか。

君は何もしてない。

私は 橋田との間に
金銭トラブルがある。

そこを突かれたら
多分 逃げきれない。

どうする? これから…。

(車のドアの開閉音)

真っ暗で なんにも見えない。

海に朝日が昇るのを見たい。

あと 夕日が沈むところも。

こっちでは
夕日が海に沈むんでしょう?

私 まだ 見た事がないのよね。

♬~

♬~

(佐藤逸美)気持ちがいい…。
フフフフ…。

(逸美)あっ ねえ ちょっと…。
ちょっと ほら。 これ これ。

(佐藤良樹)あら きれいだね。

(逸美)貝?
(良樹)えっ?

(逸美と良樹の笑い声)

(逸美)ほら あそこ 光ってる。

(良樹)おっ なんだろう?
(逸美)なんだろう?

(良樹・逸美)うう~!
(逸美)アハハハ…!

(従業員)お持ち致しましょうか。
大丈夫です。

♬~

どうぞ ごゆっくり。

♬~

こんないい旅館 泊まるの
生まれて初めてだよ。

私もよ。

そんな事ないだろう。
ううん。 生まれて初めて。

銀座にいたのに?

銀座でママをやってたのは
ほんの半年くらいよ。

その前は 派遣で働きながら
親の借金を返してきたの。

だから
本当の贅沢なんかしてない。

俺もだよ。

俺も 働いても働いても
楽にはならなかった。

親父も おふくろも
一生 贅沢とは縁遠かったな。

だけど 親父はさ
売り上げなんて二の次で

うまいコーヒーをいれて

お客さんに喜んでもらう事が
生きがいで…。

だから
金がなくても幸せそうだったな。

そんな 命よりも大事な店を

あいつに奪われたんだ。

♬~

♬~

♬~

まさか
死ぬつもりじゃないでしょうね?

あいつは 俺が殺したんだ。

俺さえ死ねば
あとは なんとかなるだろう。

警察は まだ
何もつかんでないかもしれない。

今は 私たち
少なくとも お金からは自由よ。

生まれて初めて
手にした自由なのよ。

死ぬのは いつだってできる。

一生懸命 生きてきた結果が
これなら

それはそれで しょうがない。

死ぬなら
もう少し頑張ってからにして。

♬~

(良樹)おーい いっちゃん!
こっちだ こっち!

(逸美)ちょっと待ってよ。
草履が脱げそうなのよ。

ほら やっぱり ここが
一番 景色いいだろ。

(逸美)うわあ 本当。
素晴らしいわねえ。

(良樹)写真撮ろうか。 なっ?
撮ろう。 記念だもんな。

撮ろう 撮ろう。 そうよ そうよ。
(良樹)よし ちょっと待って。

これは… あれ?
(逸美)あれ? ハハハ。

ん? あれ?
どうなってるの? これ。

(逸美)もう しょうがない…。

お撮りしましょうか?

あら よろしいんですか?

じゃあ お願いしようか。
うん。

はい チーズ。

(カメラのシャッター音)

ありがとうございました。

あら 本当 よく撮れてる。 あなた。

(2人の笑い声)

あっ ご夫婦でご旅行ですか?
そちらも。

…ええ。

あら ひょっとして

今朝 浜辺に
いらっしゃいませんでした?

ねえ そうでしょう? 若い方が
いらっしゃるなって思ってたの。

私たちも 遠くから拝見して

素敵なご夫婦だなって
思ってました。

素敵だなんて…。
あなた 照れちゃうわね。

ああ。

こちらにお泊まりなんでしょ?

もし よろしかったら
お夕食 ご一緒しません? ねえ。

(逸美)いいでしょ?

はい。 ぜひ。

♬~

(逸美)美味しい!

フフフフフ…。

私たちもね 初めてなんですよ

夫婦水入らずで
こんな ゆっくり 旅をするのは。

自営業で
暇なしだったものですから。

フフフフフ。
そうですか。

失礼ですが お仕事は何を?

新潟で 親父の代からの
町工場をやってます。

じゃあ 社長さん。

いやいやいや! もう
吹けば飛ぶような中小企業ですよ。

何度も潰れそうになって。
(逸美)フフフ。

借金が膨らんで

何回も 一家心中しようかって事が
あったの。

でも 死んだらおしまいでしょ。

死ぬ気になって2人で働いて

気がついたら
なんとかなってたって感じ。

ねっ。
(2人の笑い声)

お子さんは
いらっしゃるんですか?

息子が1人います。

親に似ず 出来が良くてね
医大に通ってるんですよ。 なっ。

ハハハハハ…。
そうですか。

何 考えてる?

馬鹿な事。

もし 俺に未来があったら

あんなふうになれたのかなと
思って。

あの2人を見て
ご両親を思い出した?

あなたには

お父さんとお母さんとの
いい思い出があるのね。

私にはない。

この前 言ってた
お父さんと木登りしたって話は?

ああ… 木の下で 手を広げて
待っててくれたって話?

フフフ。 作り話よ。

普通の父親って
そんな感じなのかなって

想像して…。

何があっても娘を守る…
みたいな。

父は 私が5歳の時に自殺したの。

借金苦で 首を吊って。

見つけたのは 私だった。

♬~

♬~

♬~

♬~

来た…。

駄目だ…。

(刑事)本館と東館のほうは…。

♬~

(波の音)

私は死なない。

死にたいなら 勝手に死んで。

また刑務所に戻って
やり直すのか?

死ぬより そっちがマシだって
なんで思える?

父の死に顔を見た時

死んだら負けだって思った。

私は 絶対に
あの人みたいにはならない。

父が金に負けたなら
私は勝ってやるって決めたの。

何度捕まって
刑務所に入ったって

最後には勝つ。

あなたは 負けてもいいの?

橋田や神代みたいな
くだらない男に

人生 踏みにじられて

終わりでいいの?

♬~

(警察官)こちらに連行しますので
この辺の警備をお願いしました。

(刑事)わかりました。
誘導をお願いします。

あの2人 人 殺して
逃げてたんだそうですよ。

見かけによりませんよね…。

♬~

(刑事)行きましょう。

♬~

(サイレン)

3年前 橋田先生に

息子の東光医科大学への入学を
斡旋してもらったんです。

800万必要だと言われたので

あるだけの定期を解約して
渡したんです。

フッ…。
でも 息子は受からなかった。

あとでわかったんですが

実は 息子の健司と
同姓同名の合格者がいて

受験生の取り違えが
起きていたんです。

息子は ショックで
引きこもりになって 揚げ句…。

(佐藤健司)うるせえ!
(良樹)やめないか 健司!

(良樹の声)妻と私に
暴力を振るうようになって…。

(逸美)健司…!
(健司)オラァ!

老後の蓄えもないし
先も見えない。

息子を殺して
死のうと考えました。

でも その前に 橋田に言って

800万 返してもらおうと
思い立ったんです。

先生 お願いします!

(橋田)
「いい加減にしてくださいよ」

先生が口を利いてくださるって
言うから 私は…。

800万… あの800万は…!

(橋田)はあ? なんですか?

そんな金
もらった覚えないですよ 私は。

橋田先生!

(良樹の声)私は もう
悔しくて 悔しくて…。

あの金が 私たち夫婦にとって
どんな金だったのか。

どんな 血のにじむ思いで
捻出した金なのか。

あいつは 全然わかっていない。

いっそ 刺し違えてやろうと
橋田をつけ狙いました。

♬~

(良樹の声)
だが 見失ってしまい…。

そしたら
あの男が目の前に現れたんです。

(良樹の声)なんだか わからない。
よくわからないけど

これを逃したら
もうチャンスはない。

橋田!

(良樹の声)
これは天の助けなんだと

そう思いました。

(良樹)この野郎…!

(良樹)ああっ…!

この野郎…。
(橋田)ああっ…!

(殴る音)

(倒れる音)

(良樹の声)家に帰って
妻に全てを打ち明けました。

息子には

私たちの持ち家と生命保険で
なんとかやっていけと

メモを残して 旅に出たんです。

最後だから

今まで泊まった事のないような
うんといい旅館に泊まって

いいものを食べて

それから 一緒に死のうと
決めていたんです。

(良樹の声)その旅先で
若い夫婦に出会ったんです。

私たちと違って

幸せな未来を信じて
並んで歩いてる。

その2人を見てたら

なんだか まぶしくて
たまらない気持ちになりました。

(良樹の声)そしたら その夜
妻が言ったんです。

ねえ…
2人で生きていけないかな?

2人でなら なんとか
やっていけるんじゃない?

2人で
もう一度 生き直してみない?

(良樹の声)生きるのと死ぬのって
紙一重なんですね。

死にたいと思ってる自分と

それでも生きたいと思う自分が
並んで走ってる。

あの日 あの2人を見たおかげで

生きよう… そう思えたんです。

♬~

すいません。
いらっしゃいませ。

あの 10坪ほどの
小さな店でいいんですけど

喫茶店を開きたいと思って
物件を探しているんですが。

どうぞ こちらへ。

♬~

いいんですか?
その程度の仕返しで。

負けてもいいの?

♬~

あっ… すいません。

♬~

♬~

よく 顔が出せましたね。

惜しい人をなくしました。

確かに いい仲間をなくしました。

いい金づるではなくて?

♬~

神代さん。

私に出資しませんか?

おかげさまで 今度 銀座に
お店をオープンするんです。

♬~

ハハハハハハ…。

ハハハハハ…!

♬~

♬~

♬~