【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え2(4)「押し込み」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え2(4)「押し込み」[解][字]

藤沢周平原作。若き青年・登が、人間が持つ欲望や苦しみ・悲しみ、希望に向き合い、持ち前の正義感と柔術で事件を解決していく姿を、爽やかに描く「青春時代劇」の決定版。

番組内容
唐辛子売りの源次(和田正人)、湯屋の釜番の金平(ラサール石井)、元雪駄問屋の若旦那・保次郎(姜暢雄)の三人が、足袋屋の川庄に押し込み強盗をしようとしていた。源次は、同じ長屋に住む独り者で病弱なおしづ(笛木優子)を不幸にした川庄に、おしづに代わって復讐するつもりだった。ところが、ちょうど同じころ、川庄を別の悪党たちが狙っていた。それを知った登(溝端淳平)は、源次たちに計画を止めさせようとするが…。
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,ラサール石井,和田正人,姜暢雄
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】田村惠
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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  1. 先生
  2. 源次
  3. 川庄
  4. 保次郎
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  6. 金平
  7. 本当
  8. お前
  9. 七蔵
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  11. お前たち
  12. ハハッ
  13. 囚人
  14. 柔術
  15. 惣七
  16. 大丈夫
  17. 釜番
  18. 久坂
  19. 今日
  20. 仕事

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♬~

(久坂)いや~ また
今日も やられましたよ。

そんな事はない。

強くなってるよ。
いやいや。

立花さんには かないませんよ。

どうです? ちょっと
寄っていきませんか?

そうだな~。
家に帰ったところで

どうせ 叔母上の雑用が
待っているだけだし。

行くか。

(おのぶ)いらっしゃいまし。
おのぶさん。

こちら 先輩の立花さん。

あら ご評判は いろいろと
久坂様から。

大層お強いんですってね。
あっ いや それほどでも。

そんな ご謙遜なさらなくても。

道場では 久坂様の次に
お強いそうじゃありませんか。

久坂の次? ハハハ。
こいつが そんな事を?

うっ! うう…。

おのぶさん
お茶と だんごを。

お前 だんごより あの娘の方が
お目当てなんじゃないのか。

ヘヘッ。 いえね

向こうが 私に
気があるようなんで。 はあ…。

♬~

(おのぶ)お待たせしました。

あの3人は ここの
おなじみさんかね?

いいえ。 半月ほど前から 時々
お見えになってるみたいですけど。

妙だな…。
何か?

いや あの3人 どっかで
見たような気がするんだが…。

♬~

では 私は これで。
ああ。

(金平)
あいつは小伝馬町の牢医者だ。

(源次)でも 何で
そんな事 知ってんだ?

この間まで牢屋入ってた
俺の知り合いがよ

あの男と道で挨拶してんのを
見た事あんだよ。

大丈夫かな…。 うさんくさそうに
こっちを見てたようだが。

何でえ 怖気づいたのか?

ばか言え!
気にするこたぁ ねえよ。

それよか もういっぺん 段取りを
おさらいしようじゃねえか。

狙いは神田皆川町 川庄だ。

♬~

(玄庵)…で その3人が何者か
思い出したのか?

それが よくよく考えたら
3人とも知らない男でした。

だが 見覚えがあったんだろう?

ええ。
顔ではなくて 連中のそぶりに。

ハハッ そぶり?

人目を気にしながら
ひそひそと話している様子が

日頃 目にしている囚人たちに
そっくりだったので

以前 どっかで
会った事があると…。

勘違いした訳か。
はあ。

いかんな~。

いや 「人を見たら 泥棒と思え」
ってのは聞いた事があるが

囚人に見えるってのは珍しい。
う~ん…。

おい ちょっと ここへ来い。
診てやる。 あっ…。

はあ~。 どれ…。

上見て… 下…。

右…。

あ~ お前
働き過ぎではないのか?

んっ 脈だ。
あっ…。

ん~。

(松江)あら 帰っていたの?
はあ…。

3日ほど
顔を見なかったようですけど…。

土橋先生の都合で 泊まりが
続いていたものですから。

そうですか。
あなたがいない間に

用事が 山のように
たまっていますからね。

まず ごみ捨ての穴を
掘ってもらって

それから 屋根の修理に
障子の張り替え…。

いや 叔母上 あいにくと
私は すぐに牢屋敷へ戻らねば。

えっ?
用事は またの機会に。

あっ…。
ハッハッハッハ。

あいつ 随分と
逃げ足が速くなりおった。

ハハハハハ…。

<神田皆川町の川庄は

この数年で めきめきと
大店に のし上がった

商い上手で評判の足袋屋である>

(戸が開く音)

おてつさん。

会いたかった。

(おてつ)困ります こんな所で。

じゃあ せめて
私の気持ちだけでも。

あんたに似合うと思って

買ってきたんだから。

私の事が嫌いですか?

嫌いじゃ… ないんだね?

さあ…。

≪おてっちゃん!

しょうがない人だよ。

洗濯物 放っぽらかして もう。
…ったく もう。

どこ行ってたんだよ おてつ。
さっさと やっちまいな。

「これ つまんねえもんだけど」。
…偉そうだな。

「これ つまんねえもんですが」。
…うん。

(せきこみ)

(源次)お邪魔致しやす。

あっ… これ
つまらねえもんですが。

すみませんね 源次さん。
いつも頂いてばかりで。

いえ いいんですよ。

ゆうべ 博奕で
ちょいと もうけたもんでね

お気になさらねえでも。

ごめんなさいね。
(せきこみ)

こんなふうだから いつも
皆さんに気を遣わせてしまって。

いえ…。

おしづさ~ん。

米屋に行ったんで
ついでに買ってきてあげたよ。

(おしづ)まあ ご親切に。

(おしづのせきこみ)
大丈夫かい?

あんまり
根詰めちゃいけないよ。

今日は 気分がいいものですから
多めに やっておこうと思って。

偉いねえ おしづさんは。

そんな事…。
本当だよ。

あんたに比べたら
うちの亭主なんか

たたいても死なないような
でかい体してるくせに

もう 休む事ばっかり
考えてんだから。

チェッ。 こっちまで 耳が痛えや。

じゃあね また来るよ。

あら こんにちは。

実はな 俺が この押し込みを
思い立ったのは

おしづさんのためなんだ。

ああ 癆咳持ちか。

誰のこったい?
あ~ ひとつきほど前

ここに越してきた
様子のいい年増だよ。

俺は あの人とは
ちょっとした縁がある。

どういう人だい? ありゃあ。

三吉屋って足袋屋のお嬢様だ。

俺は おっ母が
そこで働いてたもんで

ちっちゃい頃 よく 台所で
飯を食わせてもらったりしてな。

そうか… 顔見知りだったのか。

…といっても 向こうは
こっちの事なんぞ

覚えちゃいねえが。
そもそも 身分が違うからな。

ああ。 でも 一度だけ

俺は あの人に
遊んでもらった事があってよ。

合った。

次 源ちゃん。

♬~

(源次)その時
俺は まだ6つだったが

おしづさんが
あんまり まぶしくって

口も きけなかった。

でも おかしいじゃねえか。
何で そんなお嬢さんが

こんな長屋に?

みんな 川庄のせいだ。

川庄って
俺らが狙ってる川庄の事か?

そうだ。 あの店は

三吉屋の一番番頭の
庄兵衛ってやつが

のれん分けしてもらって
始めた店なんだ。

しかも のれん分けにあたって

三吉屋の旦那は
娘のおしづさんを

庄兵衛の伜の惣七に添わせてよ。

商売が立ち行くように
大事な得意先まで分けてやった。

至れり尽くせりじゃねえか。

ところが 川庄じゃ
恩を仇で返しやがった。

旦那の好意をいい事に

三吉屋の上得意を
勝手に横取りするようになった。

(三吉屋)
一体 どういうつもりなんだ!

庄兵衛! 惣七!

三吉屋の客は
そもそもが

みんな うちの親父が
番頭時代に つかんだ客です。

それをどうしようが
こっちの勝手でしょうが。

帰ってもらいましょうか。
う…うん。

この… 恩知らずが!

何ですか!? ちょっと…。
うっ… ああっ…。

お父っつぁん! どうしました?

あっ ああ… お… おしづ…。

(源次)
旦那は そのまま床について

1年後に病死。

そのあと
じきに 三吉屋も潰れちまった。

お父っつぁん!

おしづさんの病も

その時の心労がもとだって事だ。

はあ… ひでえ話だな。

だが 本当に許せねえのは
そのあとだ。

惣七の野郎
三吉屋って気兼ねがなくなると

おおっぴらに
女を囲ったばかりか

病のおしづさんに
出ていけと言わんばかりの

扱いをするようになった。

それでも4年
おしづさんは辛抱したが

女に惣七の子が出来たと知って
自分から 川庄を出たんだ。

相手が そんな悪いやつなら
気も とがめねえ。

よ~し やってやろうじゃねえか!

あっ…。

でも…

金は みんな おしづさんに
やってしまうのか?

金は 最初の取り決めどおりに
分ける。

おしづさんには
俺の取り分から出す。

<それから 10日後の事である>

あっ… あっ あっ…。
おい 何やってんだよ おい。

先生! お願えがございます!

どうした? あっしの顔に
見覚えございませんか?

う~ん…。

以前 水茶屋でお見かけを。

ああ!

あの時の。

あっしは 富山町で
湯屋の釜番をしている

金平と申します。

…で 願いというのは?
はい。

知り合いに 言づてを
お頼み申したいんで。

何と?

「邪魔が入ったんで
仕事は やめにしろ」と。

仕事というのは 何の仕事だ?

あっ… あの…

いや とにかく
知り合いの源次か保次郎に

それをお伝え願えれば。

その2人は
水茶屋に一緒にいた男か?

へい。 源次は
あっしと相長屋の唐辛子売りで。

保次郎というのは?

元は 雪駄問屋の若旦那。
今は?

端唄の師匠の家に転がり込んで

間夫を兼ねた下働きを。

(万平)先生。

二間牢の吾助が 急な腹痛で。
ああ…。

お願いします。
分かった。

あっ 待ってくれ 先生!

2人の命が
懸かってるんだ! 先生~!

(平塚)湯屋の釜番ね…。

まあ まるっきりの
うそでもねえが

あいつは 昔は
深川の盛り場で鳴らした

巾着切りでしてね

今も どっちが本業だか
しれやしませんよ。

じゃあ 牢に入れられたのも
そのせいで?

ええ。 両国橋の近くで

旅の商人の財布をすったのが
露見しましてね。

はあ~。

回想 待ってくれ 先生!

2人の命が
懸かってるんだ! 先生~!

<命が懸かっていると言った
金平の言葉が

次第に 重みを増してきていた>

(せきこみ)

大丈夫かな? あっ…。

すみません。

(せきこみ)

一つ聞くが

この長屋に
源次という人はいるかね?

ええ。 でも 今日は 朝から
留守にしてるみたいで。

そうか…。

唐辛子売りをしていると聞いたが
どんな人かな?

そりゃあ いい人です。

私のような者にも 本当に親切で。

よく 卵だの うなぎだの
力がつくからって。

差し入れてくれる訳か。
ええ。

博奕で もうけた
なんて言って。

でも それは うそで
お金がない時も

無理してくれてたみたいで。

ありがとうございました。

(せきこみ)

癆咳を病んでるようだな。

私は医者だ。

よかったら診てあげよう。

(きよ)ああっ あっ あっ…。

今 中に入られるのは
およしになられた方が。

奥様が 雑用を山積みにして

待ち構えて
いらっしゃいますからね。

そうか…。
危ないところだった。

これから まだ
出かける所があるから

腹ごしらえだけしておこうと
思ったんだが。

「君子は 危うきに近寄らず」で
ございますよ。

(ちえ)何やってるの?
こんな所で。

声が大きい!
何よ。

机の上に 読みかけの本が
置いてあるから

これと取り替えて
持ってきてくれ。

人に ものを頼む時は
「お願いします」でしょ。

お願いします。
フフフッ。

はい ちょっと持ってて。

あっ… これ これ。

このごろ 登のやつ
ちっとも帰ってこんな。

本当に困ってしまいます。

泊まり勤めばかり そうそう
続くはずありませんからね。

泥棒防ぎの道場にでも
泊まっているに違いありませんよ。

泥棒防ぎではない。
柔術だ。

柔術と言いなさい。

う~ん! しかし
あいつがいないと

ああ… 忙しくてしょうがない。
んん…。

登が帰ってこないのは
お母様が こき使うせいよ。

まあ!
そのとおりだ お前が悪い。

お父様も悪いわ。
登ばっかり 往診に行かせて。

んん…。
登は人がいいから
口答えしないけど

私なら
とっくに家出してるところよ。

何を言うのです!
せめて もう少し

お小遣いぐらい上げてやらないと
かわいそうだわ!

ちえの言うとおりだ。
上げてやれ。

(きよ)若先生。
あっ…。

急ごしらえで 気の利いたものは
できませんけど。

すまん。
はい。 フフフフフ。 何よりありがたい。

いえ。
あっ おきよさん これ。

あっ いや でも あの これ
お嬢様のじゃ…。

1枚ぐらい分からんさ。
あっ… 頂きます。

登! はい。

すまん。

あれ? 1枚足りない。

登 食べたでしょ?

(せんべいが割れる音)
あっ…。 あっ! あっ!

おきよ!
あっ…。

(おなかが鳴る音)

頂きます。

(おなかが鳴る音)

はい。 ありがとう。
うん。

やっぱり やるつもりか?

やっぱりとは 何だ?

だってよ 金平のとっつぁんが
捕まったし

本当に大丈夫かなって…。

とっつぁんは
巾着切りで お縄になったんだ。

押し込みの事なんて
しゃべりゃしねえよ。

それなら いいんだが…。

(物音)

はあ… このところ 誰かに
見張られてるような気がして

しょうがねえんだよ。

よせやい 脅かしやがって。

念のため 渡しておくぜ。

あっ…。

あっ…
ああ…。

さっさと しまえ!

♬~

それじゃあ 源次には
会えなかったっていうんですね。

あいにくと留守でな。

まさか もう
殺されてるなんて事は…。

なぜ そうまで心配するんだ?

先生 もういっぺん
言づて頼まれちゃくれませんか?

断る。
先生!

訳を聞かん事には
これ以上 力にはなれん。

分かりました。

全て お話し致します。

♬~

押し込みだと!?

(囚人たち)んん…。

いい年をして
よくも そんな事を…。

でも 先生 あっしたちは

かわいそうな
おしづさんのためを思って…。

その おしづさんというのは

同じ長屋に住んでいる
癆咳を病んでいる人だな。

へい。 先生 ご存じで?

ああ。 川庄のひどい扱いは
許せないが

意趣返しで盗んだ金など
あの人が受け取るものか。

先生 話には
まだ続きがあるんで。

同じ店を本職の盗っ人が
狙ってるんです。

間違いないのか?

へい。 頭の名は
むささびの七蔵といって

川庄に押し入るつもりで

随分前から
支度してたらしいんです。

むささびの七蔵…。

でも お前 どうして
そんな事まで…。

これには 訳がありましてね。

ごめんなすって。 ハハッ。

お~ ヘヘヘヘヘ。

よし…。

(三之助)邪魔とは?

ど素人が3人 こっちが
唾つけてるとも知らないで

川庄に押し入ろうとしてるんだ。

何だと?

殺して
埋めちまっちゃ どうかねえ。

(金平)女は 保次郎が
手なずけていた川庄の女中です。

しかし それならば
どうして すぐに

源次に
知らせてやらなかったんだ。

いや もちろん
その足で知らせようと…。

でも 悪い事は重なるもんで。

あっ!
お前!

♬~

先生… 源次と保次郎を
助けてやって下さい。

先生だけが頼りなんです。
お願えします。

このままだと 2人とも
むささびの七蔵に殺されちまう。

お願いします!

こんにちは おせんさん。
こんにちは。

むささびの七蔵?

先生 何だって
そんな名前をご存じなんです?

それはだな…

詰め所で同心方が話しているのを
小耳に挟んだもので。

どんなやつかな?

とんでもねえ悪党でさ。

むささびの七ってのはね

4~5年前から 江戸を
荒らし回ってる盗賊の頭でしてね。

こいつが押し入ったあとは
どこも血の海。

店の者を縛り上げた上に 喉笛を
かっ切るってのが手口なんだが

何しろ 一人も
生かしちゃおかねえんで

今もって 顔も年格好も
何一つ分からねえ。

そんな物騒なやつとは…
参ったな~。

先生 何か
隠してるんじゃありませんか?

隠す? とんでもない。

源次さんは まだ
帰ってないようですけど。

…と言うと
昨日 出ていったきり?

ええ… それが何か?

いえ 別に。

保次郎は もう3日も
戻ってきませんよ。

私に ないしょで

博奕の借金なんか こさえてる事が
分かったもんで

堪忍袋の緒が切れて 「出てけ」って
どなりつけてやったんですよ。

ハッ
そしたら 尻に帆を掛けてねえ。

「飼い犬に手をかまれる」ってのは
この事ですよ。

どこへ行ったか
心当たりはないか?

あったら 首に縄つけて
とっくに引きずり戻してますよ!

…だろうな。

保次郎に会ったら
戻ってくるように言って下さいよ。

もう怒らないからって。

お願いします。

分かった。

ありがとうございました。

先生
おだんごでも いかがですか?

すまんが 今は
それどころではない。

♬~

源次と保次郎だな?

私は小伝馬町の牢に勤めている
立花という者だ。

とっくに知ってるよ。
何の用だい?

金平から言づてを頼まれた。

「邪魔が入ったから
押し込みは やめろ」という事だ。

一体 何の話ですかね?

とぼけるな。

お前たちの命に関わる事だ。

ヘッ…。

よく聞け。 むささびの七蔵という
凶悪な盗賊が

やはり 川庄を狙っていて

しかも お前たちが そこへ
押し入ろうとしている事も

全部 筒抜けになっているのだ。

分からんのか?

七蔵に知られた以上 お前たちは
殺されていたのかもしれんのだぞ。

ヘッヘヘッ。

でも 俺たちは
このとおり ぴんぴんしてるぜ。

それは 向こうに
魂胆があるからだ。

連中は 恐らく
お前たちの後に続いて

川庄に入り込むつもりだ。

そして 頂く物は全部頂いて

盗っ人の罪だけは
お前たちに着せる。

そんな突拍子もねえ話
誰が信じるかよ。

おい 行くぜ。
あっ ああ…。

(小銭を置く音)
置いとくぜ。

んん… まったく
度しがたいやつらだ。

あの人たち 何か 悪い事でも
するつもりなんでしょうか?

押し込みを
はたらくつもりなんだ。

今晩やるって…
言ってたようですけど。

今晩!?

火の用心。
(拍子木の音)

さっしゃりましょう。

(拍子木の音)

火の用心。

おっ 寒っ…。

つきあえっていうから 飯でも
おごってくれるのかと思ったのに。

すまん。 ほかに頼めるやつが
いなくてな。

は…。
おっ… お前 んんっ。

あっ…。

(戸をたたく音)

(かんぬきを外す音)

おてつさん! 俺がやったかんざし
つけてくれてるんだな。

(保次郎)似合うぜ。

♬~

ご苦労。

行くぞ。

気を失ってるだけのようだ。

どうします?
とりあえず 2人を運び出す。

…と言いたいところだが。
やっ!

うっ うう~!

そうは させてくれんようだ。

気を付けろ 久坂。
はい!

♬~

ええっ?

(口笛)

あっ ああ…。

お役人… お役人を… 早く!

逃げるなら 今のうちですよ。

どうだ? 少しは懲りたか?

いくら 義賊を
気取ってみたところで

盗みは盗みだ。

そんな事をするよりは

「昔 お世話になった源次です」と
素直に申し出て

話し相手にでも
なってあげる方が

おしづさんは ずっと喜ぶぞ。

はあ…。

あんたも そうだ。

師匠が心配していたぞ。

まあ 少々 口うるさいが

あれで 結構 情は深そうだから

詫びを入れて
元のさやに納まったらどうだ?

うっ…。

説教は もう たくさんだ。
行くぜ。

おしづさんの病は

養生すれば治る。

本当かい!?

お前の看病次第だ。

ありがとうよ 先生。

源次と保次郎には
ちゃんと伝えた。

2人とも分かってくれたよ。

よかった…。

先生 ありがとうございます。

あんたも ここを出たら

湯屋の釜番として
精を出すんだな。

へい!

(直蔵)忍び込んだやつらの中に
妙なのが2人いて

賊を片っ端から投げ飛ばして
やっつけちまったそうなんです。

仲間割れっすかね?

その妙な2人組というのは
柔術を使ったのかい?

柔術かどうかは分かりませんが…
なぜです?

こいつは 俺の勘なんだがな

どうも 立花先生が
一枚かんでるんじゃねえかと。

まさか。
おい おめえ

念のために確かめてこい。

登兄さん 直蔵さんがお見えよ。

あっ…。
ハハッ これはどうも。

お仕事中に
お邪魔しちまいまして。

笑ってないで 用件を言え。

へい。 つかぬ事を伺いやすが

昨日の夜は どちらに
いらっしゃいました?

ゆうべは…

うちにいた。

うそばっかり!
ゆうべは ずっと いなくて

朝帰りしたくせに。

えっ…。
先生 うそはいけやせん。

本当は
どちらに いらっしゃったんで?

あっ… あ~…。

登さん いつまで
かかっているんですか?

ちゃんと働いて下さらないと。

小遣いを
増やしてあげたんですから

嫌とは言わせませんよ。

はい…。
お邪魔しておりやす。

あら ちょうどいいところへ
来て下さって。

はい。
えっ? いやいや いやいや…。

どうぞ。
いやいや… あっ…。

いや~ ハハッ 助かるな~。

えっ? えっ?

直蔵さん とんだ災難ね。
アハハハハハ!

チッ… んっ んっ!
んん~!

フフフフフ…。
頼みましたよ。

お前も笑ってないで手伝え。

誰のおかげで お小遣いが
上がったと思ってるの?

知らん。
ハハ…。

えい! あっ!
アハハハハハ! こら おちえ!

おせんべい 買ってくる~。
小娘…。

あっ!
な… 何やって… もう~。

わっ!
誰にやられた?

男の変死が相次いでおりましてね。

東の大牢に死人が。
殺されたかもしれないんです。

うわ~! ああ ああ…。

名主さんに
聞いてみたら どうです?

牢名主以下の囚人どもが
口をつぐんでしまえば

どうにもなるまい。

自ら 牢に入ってまで
殺しをするような男だ。

何を待ってるんだ? 親分。

金だ。 やつは 必ず取りに行く。

♬~