【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え2 [終](8)「処刑の日」[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜時代ドラマ】立花登青春手控え2 [終](8)「処刑の日」[解][字]

藤沢周平原作。若き青年・登が、人間が持つ欲望や苦しみ・悲しみ、希望に向き合い、持ち前の正義感と柔術で事件を解決していく姿を、爽やかに描く「青春時代劇」の決定版。

番組内容
大津屋の主人・助右衛門(国広富之)がめかけ殺しの罪でろうにいた。無実を訴えていたが目撃証言もあり有罪となった。体も心も弱り、処刑の日を待つばかりとなっていた。ある日、おちえ(平祐奈)が柳橋で助右衛門の妻おえん(大橋恵美)と手代の新七(田中幸太朗)が出会い茶屋から出てくるのを目撃する。新七は助右衛門の娘おゆき(北浦愛)の婿になる男で、大津屋を仕切っていた。不審に思った登(溝端淳平)は事件を洗い直し…
出演者
【出演】溝端淳平,平祐奈,宮崎美子,マキタスポーツ,正名僕蔵,波岡一喜,鷲尾真知子,石黒賢,古谷一行,国広富之
原作・脚本
【原作】藤沢周平,【脚本】古田求
音楽
【音楽】羽岡佳

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
ドラマ – 時代劇

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  1. 大津屋
  2. 新七
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  4. 死罪
  5. 若先生
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  7. 主人
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  12. 今日
  13. 暫時
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  15. 妾殺
  16. 親分
  17. 藤吉
  18. 褒美
  19. お前
  20. お店

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♬~

(荒い息遣い)

<大津屋の主人 助右衛門が

妾のおつまを殺した罪で

牢屋敷に送られてきたのは

みつきほど前の事だった>

(悲鳴)
人殺し~!

<助右衛門は 終始
無罪を言い立てたが

多くの目撃証言もあって

その言い分は通らなかった>

♬~

(登)おゆきさん。
(おゆき)あっ 若先生。

差し入れですか?
ええ。

お父っつぁん
甘い物が好きだから…。

食べてくれると いいんですけど。
ああ。

お父っつぁんの具合は
どうなんですか?

ああ… よくもなってないが

これ以上
悪くなるという様子でもない。

是非とも よくなりたいという
気持ちがなければ

いくら手当てをしても

なかなか よくはならんものだよ。

お父っつぁんには
よくなりたいという気持ちが

ないんでしょうか?

お父っつぁんは
誰にも信じてもらえないから

諦めたんでしょうか…。

私は信じているのに。

若先生 また 様子を
聞きに来てもいいですか?

もちろん。 いつでも おいで。

<おゆきは
大津屋助右衛門の養女で

もう 婿も決まっている
大津屋の跡取りであった>

♬~

(平塚)大津屋とは
古いつきあいだそうですな。

ええ。 叔父が よく
往診に通っていて

私も 何度か
代診で行った事があるんです。

(桂順)しかし
あんまり頼られても… ねえ?

死罪が決まって 後は 処刑の日を
待つばかりなんて囚人の病は

いわば 心の病だ。
薬じゃ治らない。

その娘さんの心配は
かわいそうだが…

うん。 無駄骨だねえ。

跡取り娘で 婿も
決まってるからっていったって

主人が死罪になったら

家屋敷 身代 全て没収。

一家も
ちりぢりになるんでしょうなあ。

(水野)助右衛門 これへ。

んっ… よいしょ。

≪ほら しっかりしい。

♬~

どうです?
もう 痛みはないはずです。

(助右衛門)ああ…。

さっき おゆきさんに
会いましたよ。

あなたの事を心配しているんです。

おゆきさんからの差し入れも
食べないそうですね。

おかゆぐらいは食べないと

このまま どんどん
体が弱って

今に 立てなくなりますよ。

若先生… 私はね…

私の事は もう 諦めてるんです。

でもね…

どうしても諦められない事が
一つある。

何です?

おゆきの事です。

私が逝ってしまったあと…。

おゆきが どうなるのかと
思うと…。

死んでも死にきれない…。

(すすり泣き)

大津屋さん…。

だ~っ!
(久坂)ん~!

うう…。
はっ! うっ… あっ!

次!
お願いします!

参った!

今日は これまで!

稽古 終わりました。
(左仲)うむ… すまんな。

もはや ご本復同様。

摂生の賜物でございましょうな。

ああ いやいや。
わしの養生のせいではない。

この2人の看病のおかげじゃ。

いや 私など 医学の知識は
一切 ございません。

お手伝いは 専ら 力仕事。

看病の方は 園井様に
任せっきりでございました。

とんでもない! 薪割りに
水くみに 拭き掃除

何から何まで 久坂様に…。

本当に感謝しております。

そんな感謝だなんて そんな…。

よかったな 久坂。
園井様の力になれて。

な… 何を言うんですか
立花さん!

それじゃあ まるで 私が
園井様を好いているような…。

えっ?
いや 嫌いではありませんが

何か下心でもあるような…。
フフッ。

私は ただ 鴨井先生のためだけを
思って その…。

分かった 分かった。

よかったな 久坂。
もう~ 立花さん!

ハハハハハハ…!

[ 心の声 ] 同じ病でも

支えてくれる人が
いると いないとでは まるで…。

(みき)じゃあね。
うん。

♬~

♬~

(鳴き声)

(松江)きよ!
(きよ)はい! そっち回って。

そっち!
えっ えっ? あっち?

いや… そっち!
えっ こっち?

ああ…。
あっ… お帰りなさいませ。

ただいま。 ねずみですか?

ねずみじゃありませんよ
野良猫ですよ!

このところ しょっちゅう
台所に入り込んで

魚なんか引いていっちゃって。

そうですよ。 奥様が
餌なんかやるから 癖になって。

たまにですよ たまに!

かわいがっているのに
追いかけ回す。

なんて裏腹な。

登さん あなた ごはんは?

そばを食べてきました。
あっ そう。

じゃあ 今夜は いいのね?

たまに 飯をもらう…。

私の扱いは 猫並みか。

いえ そういう訳では…。

あっ でも 猫は
ねずみ 捕ってくれますけどね。

えっ?

あ~… もう~!
(猫の鳴き声)

お茶ですよ。

さすがは おちえだ。 気が利く。

私じゃない お母様よ。

おそばだけじゃ
おなかが減るでしょって。

そうか。 まあ 叔母上も気が利く。

(2人の笑い声)

登兄さん 私 今日
気になるものを見たの。

何だい?

柳橋に「よしのや」っていう
舟宿があるの。

まあ 舟宿っていっても
あそこは 出合い茶屋なのよね。

大津屋のおばさんと
手代の新七さんが出てきたの。

うかつな事を言うなよ。

大津屋のおかみは
おゆきさんの母親だ。

新七は そのおゆきさんの
婿に決まっている男だ。

しかも 主人の助右衛門は

今 牢の中にいるんじゃないか。

そうよ。 知ってるわよ。

だから言ってるんじゃないの。

この事 俺のほかに
誰かに言ったか?

言わないわ。
お母様にだって 言ってない。

当たり前だ。

叔母上に話したら

近所中に触れ回ってくれと
頼むようなものだ。

失礼ね。
(2人の笑い声)

でも 登兄さんに言えて
やっと すっきりした。

少し事情を調べてみるから
まだ 誰にも言うなよ。

うん。 分かった。

≪叔父上。

(絵をかき集める音)

入れ。

あ~ 登か。 どうした?

お加減は いかがです?
心ノ臓の具合は。

え~ 心ノ臓は 少しドキドキ…。

うん。 どうって事もない。

はあ…。
何だ?

あっ… 大津屋のおかみの事で
少々 お聞きしたいのですが。

大津屋のおかみ?
どうした?

人柄は どうです?

よくできた おかみだよ。
お前だって知ってるじゃないか。

でも 叔父上ほど
長いつきあいじゃないので。

ああ… それも そうだな。
うむ…。

年は 34だ。

人当たりは やわらかくて
客にも奉公人にも 受けがいい。

美人な上に みんなに好かれている
おかみでな。

あ~ まあ その辺が

うちのとは ちょっと
出来が違う。

フッ 確かに。

今度は ご亭主が
あんな事になって 気の毒だ。

そんなに いい
おかみさんがいながら

大津屋の旦那は
どうして 妾なんて…。

それとこれは 話が別だ。

妾を持つのは 男の甲斐性でな。

そのかわり 生涯 面倒を見る。

子が出来れば 学問も学ばせる。
商売も教える。

わしのような貧乏医者には
とても まねのできん事だよ。

ああ…。

新七という手代は どうです?

あれは 頭のいい男だ。

そろばんが達者で 弁も立つ。

助右衛門さんも いい奉公人を
雇い入れて助かったって

言ってたな。
雇い入れた?

新七は 子飼いじゃないんですか?

子飼いじゃない。
途中からの奉公人だが

2年ほどで
手代に引き上げられた。

おゆきさんの婿に決めたのも
商いの腕を見込んだんだろうな。

そうですか…。

分かりました。
うん。

♬~

見えております。

♬~

回想 若先生…

私の事は

もう 諦めてるんです。

私は信じているのに。

♬~

(加瀬)お待たせしました。
加瀬作次郎です。

立花 登です。

大津屋の妾殺し 確かに この俺が
あずかったもんですがね

ちと難しいな…。

しかし 加瀬様からの
申し立てがあれば

刑の言い渡し しばらくは
日延べというほどのお慈悲は

頂けるのでは…。

いや~ そう やすやすとは…。

俺は もちろん 調べた上で
吟味方に送ったんだが

殺したと決めつけた訳じゃねえ。

「疑いあり」としただけでな。

「間違いなし」と裁いたのは
吟味方だ。

それで もう
大津屋の身柄は

ご老中のところにまで
行っちまってる。

だから もう
俺たちの手にゃ届かねえ。

諦めてもらうしかねえって訳だ。

もっとも…

何か はっきりした証拠を
つかんだとなりゃ 話は別だ。

どうです?
いや まだ そこまでは…。

先生。 大津屋の一件を
聞いて回ったのは

吉次って目明しだ。

腑に落ちねえなら 一度
その男に会ってみるといい。

吉次…。

先生のお気持ちは
分かりやすがね

よその縄張りで起きた殺しだ。
しかも もう 片がついてる。

正直 あっしらの出番は
ござんせんぜ。

人の命が懸かってるんだ。

処刑の知らせが いつ来るかも
分からない。 一刻を争うんだ。

しかし 大津屋のおかみと手代が
できてたからって それだけで

妾殺しが濡れ衣だって事にゃ
なりませんからねえ。

何か もう一つ
手がかりがねえと…。

だから それを親分に
探り出してもらいたいんだよ。

気軽に おっしゃいますぜ。

親分 何なら あっしが
行ってめえりやしょうか?

どこへ?
挨拶でさあ。

小柳町の吉次親分に。

もういっぺん
調べさせて頂きやすって。

ばか野郎。 挨拶で行くんなら
おめえなんかじゃ話にならねえ。

俺が行くよ。
親分が?

よその縄張りに
足を踏み入れたあげく

扱った殺しの一件を
洗い直そうってんだ。

断りを入れとかねえと
面倒な事になりやすからね。

それじゃあ 親分 私も一緒に。

大津屋は 血だらけの刃物を持って
突っ立ってたんだ。

もぎ取るのも苦労したんだぜ。

しかも それだけで
決めつけた訳じゃねえ。

隣近所 残らず
聞いて回ったんだ。

その聞き込みに
3日は かけたんだぜ。

大津屋の方は調べたんですか?

うるせえ!
これ以上 知りたかったら

てめえらで 勝手に調べやがれ!

分かりやした。 やらせて頂きやす。

聞いたな? 直蔵。
お許しが出たぜ。

勝手に調べていいそうだ。

へい。 確かに お聞きしやした。
ありがとうございやす。

八名川町の藤吉親分が
洗い直してくれてるんだ。

えっ?
とにかく 急がないと。

奉行所からの検使役が
来るかもしれん。

そうなると もう手遅れだからね。

ありがとうございます。

お父っつぁんに代わって
お礼を言います。

うまくいくといいが…。
何しろ 時もないから。

いえ もう一度
調べてさえ頂ければ

お父っつぁんも
きっと それで…。

私も 若先生のおかげで
ようやく恩返しが…。

恩返し?

私は 養女なんです。

子どものなかった大津屋の家に
もらわれて

大切に育てられて…。

3日も 何も食べないで…。

体に毒だよ。

♬~

誰が何と言おうと

お前は 私の娘だ。

♬~

だから…
その恩返しがしたいんです。

≪(物音)

≪(物音)

ちょいと 聞きてえ事がある。

(藤吉)裏木戸を出て
路地を まっつぐ 東へ行くと

富山町二丁目
大津屋の方角でござんす。

裏路地から逃げていける訳だな。

へい。 実はね 先生

ちょうど その頃合いに
近所の女房が

転がるように走り抜けていった
若え男を見たってんでさ。

気になった女房は 近所の連中を
集め 様子を見に行ったんで。

(悲鳴)

≪人殺し!

おちえさんが 出合い茶屋から
出てくるのを見かけたと

おっしゃってたのは

大津屋のおかみと
手代の新七でござんしたね。

ああ。 確かに そう言った。

お店の者の話だと
殺しのあった その日

新七は 夕方から 外に出て

夜遅くなって かなり酒に酔って
帰ってきておりやすぜ。

下手人は 新七だと言うのか?

大津屋が いつものように
妾の家に出かけていくと…。

(おつま)うっ…。

ううっ。

(藤吉)後をつけていた新七が
一足先に入って 刺して逃げる。

(藤吉)その すぐ後に入ってきた
大津屋が

仰天して
刃物を抜き取ったところを

近所の連中に見られた。

≪人殺し!

しかし 何のために?

おかみと
道ならぬ仲になったとしても

それで 大津屋の旦那に殺しの罪を
着せるというのも腑に落ちん。

といって
身代が目当てかというと

新七は婿になる事が
決まっているんだ。

いずれ 間違いなく
大津屋の身代が

手に入ろうっていうのに

主人が死罪になったら
お店は お取り潰しじゃないか。

そうなんだよ 先生。

あっしらも そこで行き詰まった。

だがね 間違えなく 根っこは
新七って手代にある。

大津屋の中にあるんだ。

急がなくちゃならねえ事は
重々承知でござんす。

だからといって 今のままじゃ
野郎をしょっぴく訳にもいかねえ。

なに それほど
手間ひまは かからねえから

もうちょっと お待ち下せえ。

(新七)
青山様のお屋敷には 筆と墨。

丁寧に ご挨拶するんだよ。
(2人)へい!

三河屋さんには

美濃紙50丁。
支払いは晦日になってるからね。

へい。
あっ これは これは

おいでなされませ。
おいでなされませ。

どうぞ こちらへ。

いつも お世話になっております。
さあさあ。

おい お茶。
はい!

(藤吉)番頭さん…
久蔵さんって言ったね?

実は 頼みがあるんだ。
新七には ないしょで

大津屋の帳簿を
調べ直してもらいてえ。

帳簿を… でございますか?

そうだ。
そろばんを入れてほしいんだよ。

分かりました。 でも… なぜ?

野郎 小僧の時分に
奉公先から

10両って大金を盗んでやがった。
えっ?

愛嬌があって そこの主人にも
かわいがられていたんで

放り出されただけで済んだ。

まっ どこだって

お店から 縄つきを出すのは
嫌がるからねえ。

おかげで 誰にも疑われずに
次の奉公ができたんだ。

大津屋は…

3軒目だぜ。

♬~

見つけやしたぜ 帳簿の穴。

ざっと 70両。
何!?

番頭に言い含めやしてね 昨日から
そろばんを入れさせたんで。

悔し泣きに泣いてやしたぜ
番頭は。

そうか… なるほど。

70両もの使い込みがあれば

主人を牢屋送りにもしたくなる。

やつめ 露見する前に
先手を打ったんだな。

おかみと
いい仲になったのも

使い込みから 目をそらせるための
手なんでござんすよ。 悪党め。

それで
やつは 今 どこに?

へい。 話はつけておりやす。

♬~

手配は 万事
あたしが致します。

ご心配は いりませんよ。

(おえん)新七…。

私は もう 何が どうなるのか
さっぱり分からない。

お前だけが頼りだからね。

分かってます おかみさん。
あたしが守ります。

安心して下さい おかみさん。

おかみさん…。

いけないよ 新七。 こんな事
もう おしまいにしないと。

おゆきに悪いよ。

おゆきちゃんは
まだ 子どもです。

何にも分かっちゃいませんよ。

ねえ おかみさん

あたしに お金を預けてくれれば
うまく隠して差し上げます。

用心のためです。

手遅れにならないようにね。

≪(おえん)はあ…。

お前のいいようにおし。

おかみさん だまされるな。

下手に 金を隠したりすると
おめえさんも罪になりますぜ。

新七
おめえにゃ 番屋まで来てもらう。

何の御用ですか!? おかみさんに
金を隠せって言ったからですか?

そうじゃねえ!

70両の使い込みと

妾殺しだ。

えっ?

てめえ 待ちやがれ…
この野郎!

寄るんじゃねえ!

てめえ…。

寄るんじゃねえぞ。

ああ…。

どけ!

どけ!
新七!

うわっ!

♬~

てめえ… この野郎!

あっ… いたた… ああ…。

人に見られないようにして
帰りなさい。

この事は
まだ 誰も知らないから。

(おえんのすすり泣き)

♬~

はあ… はあ…。

(桂順)ホホホ…。

あっ おはようございます。
お目覚めですか?

≪(物音)

ご検使の与力さんが
見えていますよ。
えっ?

お仕置きになるのは
例の… 大津屋のようです。

何!?

(囚人たち)しっ… しっ しっ。
しっ… しっ しっ。

しっ… しっ しっ。

しっ… しっ しっ。
しっ… しっ しっ。

しっ… しっ しっ。

しっ… しっ しっ。
しっ… しっ しっ。

お待ち下さい。

しばらく お待ち下さい!

お願いがございます。

(辻村)御医師 何じゃ?

大津屋助右衛門の死罪
暫時 ご猶予を頂きたい。

それは どういう事かな?

妾殺しの下手人は
助右衛門ではなく

別人という証拠が
挙がっております。

追って 奉行所からの知らせも
来るかと思われますゆえ

それまで 暫時 死罪の言い渡しを
お待ち願いたい!

それは できんな。

我々は ご老中のお指図で
ここに参っておる。

私に 刑の執行を引き延ばす事は
許されん!

それは承知しておりますが
何分 事情が事情…。

半刻とは申しません。
暫時の間 ご猶予を!

奉行所からの知らせと申したが
それは いつ?

いや… 程なく。

必ずや!

何しろ 一切が判明したのは
ゆうべでござりますれば。

どんな事情であれ

刑の執行を遅延する事は
許されん!

しかし… ひと一人の命が
懸かっておりますぞ!

御医師! 立場をわきまえよ。

≪(足音)

お待ち下さい!
死罪はなりません!

なりません… なりません!

無実の人を殺してはいけません!

命を軽んじてはいけません!

先生…
何をおっしゃる?

平塚さん 頼む!

しばし… 今しばし!

おい!

♬~

しばし…。 おい!
今しばし!

(加瀬)待った!

科人は そのじいさんじゃねえ。
早まっちゃいけねえ。

おい 大事の場だ。 控えろ!

今日 死罪になるべきは
この男です。

新七…。

昨日 大番屋まで引っ張って

一晩かかって ようやく
口を割らせました。

奉行所に伝えたところ
もはや 検使が出たと聞き 仰天。

本人引き連れ はせ参じました。
口書きは これに。

暫時 協議する。 それまで
大津屋を牢に戻せ。

♬~

ご苦労であった。

加瀬様…
ありがとうございました。

これで 大津屋の旦那は
一命を拾いました。

な~に 拾ってくれたのは
あんただ。

あんたが一粘りしてなきゃ
今頃 大津屋の首は飛んでたぜ。

(平塚)いや~

しかし
すごい やり取りでしたね!

俺には とても検使与力様相手に
あそこまでは言えねえ。

立花先生… あんた 立派な医者だ。

いや… 何を そんな。

さて これで こいつを

もういっぺん
大番屋へ持っていって

奉行所から
入牢証文を取らなきゃならねえ。

よく見ときな。

すぐに
ここで仕置きを受ける事になる。

おい。
へい。

♬~

若先生は
大きなねずみ退治されたよ。

お前も 頑張んなさい。
(鳴き声)

ねっ? ご褒美欲しいだろ? ほれ。

若先生… 恩に着ます。

本当に 生涯 恩に着ます…。

よかったな おゆきさん。
本当に よかった。

う~ん… だが
だいぶ 体が弱っとるようだ。

なっ しばらくは
養生せんといかん。

時々 登をやりましょう。

いけません。
えっ?

登には 牢屋敷がありますよ。
そうですが…。

しかし わしは その…
夜は 吉川と大事な話が…。

どうせ お酒でしょう?
また 心ノ臓で倒れますよ。

いや そうとは限らん…。
それじゃあ。

今日は わざわざ…。
お気を付けて。

はい… では。

失礼致します。

行こうか。

家つきの あんなきれいな
お嬢様のところになんか

登をやれますか!
えっ?

登は おちえのものです。

♬~

んっ?
あっ 登兄さん。

お掃除をしていたのよ。
あっ… そうか ありがとう。

役に立った?
えっ?

私が 大津屋のおばさんを見たって
言った事。

ああ… 役に立ったとも。

おちえのおかげで
ひと一人の命が助かった。

ご褒美をくれないの?
褒美?

うん。 ご褒美。

褒美は これだ。

♬~

湯屋に行ってくる。

登? 登~!

♬~

≪さあさあ さあさあ くしに
かんざし いかがですか?

さあ どうぞ どうぞ~。
さあ どうぞ。

そこの おにいさん
お一つ いかがですか?

さあ どうぞ~。

おっ いらっしゃいませ。

ちえに似合うか…。

これをもらおう。
あっ どうも。

ありがとうございます~。

♬~

♬~

♬~