[新]ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#01[解][字][デ] トモダチ母娘のラブストーリー!…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#01[解][字][デ] トモダチ母娘のラブストーリー!

恋愛小説家の母とオタクの娘。ある時二人は決意する「私たち、恋をしよう!」脚本・北川悦吏子×菅野美穂&浜辺美波、トモダチ母娘のエキサイティング・ラブストーリー

出演者
菅野美穂、浜辺美波、岡田健史、福原遥、東啓介、中村雅俊(特別出演)、川上洋平[Alexandros]、有田哲平、沢村一樹
番組内容
“恋愛小説家・水無瀬碧(菅野美穂)の心配事は、二次元オタクの娘・空(浜辺美波)に浮いた話がまるでないこと。ある日、渾身の初ミステリーの連載打ち切りを言い渡された碧は、起死回生の一手に久々の恋愛小説を発注される。しかし華やかな表の顔とは裏腹に、母ひとり子ひとり、シングルマザーとして空を育ててきた碧は恋愛から遠ざかってきた自分に自信をなくしていた…。そんな中、母娘を揺るがす“運命的出会い”が訪れる。
監督・演出
【演出】南雲聖一
原作・脚本
【脚本】北川悦吏子
音楽
【ドラマ主題歌】「空と青」家入レオ(ビクターエンタテインメント) 作詞・北川悦吏子 作曲・川上洋平[Alexandros]
【音楽】得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】加藤正俊
【プロデューサー】小田玲奈、森雅弘、仲野尚之(AX-ON)

【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

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キーワード出現数ベスト20

  1. ゴン
  2. 水無瀬
  3. 小西
  4. 先生
  5. ダメ
  6. 入野
  7. 恋愛小説
  8. アンビリカルコード
  9. イケメン
  10. 今日
  11. ウソ
  12. ハハハ
  13. 気持
  14. お前
  15. 自分
  16. 恋愛
  17. 連載
  18. カメラ
  19. サンマ焼
  20. フフ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(小西) どこだ?

(小西) ん~ どこなんだよ?

(水無瀬 碧) 恋愛って
刀を持つことだと思うんです。

男と女の真剣勝負。

きっと 人をどこまで切っていいか
って恋愛で学ぶの。

刀を持たねば
血が出る頃合いも分からず

傷の治し方も分からない。
(ライター) 何かすごい。

それなのにもう
ホント 全く気配すらない。

今の子って
恋愛しないじゃないですか。

うちの子も全然
その気がまるでない。

彼氏いない歴
生まれて生きた年数と同じ。

(ライター) 先生の娘さんでも
そうなんですか?

きっと おキレイで
かわいいに違いない。

いえいえ 私ほどでは。

(松山) 今のカットで。
あっ はい。

(小西) すいません。

あっ 怪しい者じゃないんで
ちょっと聞きたいんですけど。

(空) はい。
この辺に

エンゼルフォレストタワーって
マンション 知りません?

はい ここ渡って 右に行って…。

あぁ やっぱ有名なんだ。

私 住んでるんで。

(碧の声)
私 早くにあの子を産みました
もう二十歳です。

私 娘に恋愛してほしいんです。

恋をすることでしか成長できない
部分があると思うんです。

それに何より

あの恋い焦がれる気持ちを
知らないなんて

この世に生まれて来て
不幸じゃないですか?

相手を求め続けて
傷ついて傷つけて

人間を知って行く。

そこを抜けてない人は弱い。

(カメラのシャッター音)

松山さん 聞いてる?

(カメラのシャッター音)
はっ! ごめんなさい。

煽りは やめて
できれば斜め右上から。

(カメラマン) はい。

(小西の声)
知らない? 水無瀬 碧。

恋愛小説の女王
若い子 知らないか。

『夢の音が聞こえる』とかさ
『明日、君に会える』とかさ。

昔は一世を風靡したんだけどね。

今は?
どうかなぁ…。

オワコン?
君 はっきり言うね ハハハ…。

(橘) あれ? ここ右って…。
私 コンビニ寄るんで。

私 自分がこんな心配するなんて
思ってませんでした。

娘が小さい時から
悪い虫がついたらどうしよう

変な男に引っ掛かったら
どうしよう。

それが 虫一匹 人っ子一人
娘に寄って来ない。

逆の心配を 今 しています。

このまま
あの子が彼氏もできず…。

お母様 恋愛のプロなのに…。

えっ 私 プロ?
だって

これだけ恋愛小説
たくさん書かれて

それはそれは恋多き
そしてモテて来られたのだと。

ヤダ そんなぁ。

(せき払い)
(チャイム)

<松山さんは
母の20年来の担当である>

<担当編集者
しかし この不況の折

散英社も早期退職者を募り
それに手を挙げた>

<今日で さよなら>

あ~ 編集長 お久しぶりです~。
ご無沙汰して申し訳ない。

大先生! さすが 恋愛小説の女王
オサレなお住まいで。

ん?
「ん?」とは ん?

その 手にしてるのは
「たつや」のようかんでは?

あっ お好きじゃなかった?
好きだけど

「たつや」のようかんって
何かのお詫びだよね?

(せき払い)
目ざとい…。

あっ それはそうと
どうぞ取材の続きを。

話は 後で。
(ライター) でも 先生

そんなこと言ってて
娘さんに彼氏ができたら

寂しいんじゃないですか?
いえいえ

それより あの子が
このまま この家に居続けて

子供部屋おばさんに
なることのほうが怖いですよ。

子供部屋おばさん 知ってます?

はいはい 結婚しないで
そのまま家にいる…。

そう! あの子がこのまま
30になっても40になっても

50になっても
この家にいたらどうします?

彼氏もつくらず 結婚もせず
まるで ホラー。

ハハハ…
自分も結婚 失敗したくせに。

何~?
≪ただいま~≫

はっ! シ~。

シ~。
シ~。

おかえり 皆さんにご挨拶は?

いらっしゃいませ
デニーズへようこそ~。

あっ ウソ ウソ ウソ ウソ
コツメカワウソ。

あれ? 君 さっきの…。

この人 母のこと
オワコンって言ったよ。

いや そっちが…。
(松山) 空ちゃん おかえり。

君 今日 どこ行って来たの?

あなたの娘さんは

ビッグサイトで
エロい漫画を買って来ました。

山ほど。

フッ…。

(一同) お~。

(小田欣次) 出来た~。

サンマ焼き 白あんバージョン。

(一同) イェ~イ。

<ここ すずらん商店街は

江戸時代から門前町として
300年以上栄えて来た

歴史ある商店街だ>

<このすずらん商店街の中間地点
こんな都心の真ん中に

銭湯 すずらん温泉があり

その隣に老舗たい焼き屋
「おだや」はあり

ゴンちゃんは4代目である>

<これがゴンちゃん>

ん?
(小田俊一郎) どうだ?

う~ん。
もうひと口。

もうひと口 食べてみろ。
<ゴンちゃんの父ちゃんの

俊一郎さん>

(客) すいませ~ん。
はい!

<近年のタピオカブームに
押されつつある「おだや」は

新商品の開発に乗り出し
それは たい焼きではなく

サンマ焼き>

いらっしゃい いらっしゃい
おいしい たい焼きだよ~

粒あん こしあん インディアン
エイリアン エイドリア~ン

…なんつって へへへ
何でもそろってるよ~!

(女子高生)それな~
ねっ

ちょ… ちょっと
これ食べないの?

うちのあんこ おいしいよ?

う~ん
もちろん そうなんですけど

量が多過ぎて
えっ…

<それはゴンちゃんにとって
衝撃だった>

<あんこは多ければ多いほど

尻尾まで入っている
ということが

この世の善と信じて
疑わなかった>

<そして発案されたのが
あんこの少ないサンマ焼き>

(小西) おぉ! これがサンマ焼き。

私 あんこ多いのがダメで
老舗「おだや」が私のために

開発してくれたの。
ウソです。

こうして ほら ちょっとだけ
あんこが入ってると

サンマのワタみたいで
気持ち悪いでしょ。

だから 今 白あんでも
試作してる最中 ねぇ? 空。

御意。
それ 使い方 違う。

私も食べていい?
御意。

え~ あんこ あんこで何ですが…。

どうぞ。
え~ 空 いるのに 始まるの?

お詫びの気持ちを練り込む
「たつや」のようかん。

そのようかんの重みが
罪の深さと比例。

お詫びの気持ちと共に
ぐつぐつ煮込まれたアズキ。

母ちゃん 何 言ってる?

怖い 何を謝られるのか怖い。

(せき払い)
誠に申し上げにくいんですが…。

だったら いっそ申し上げないで。

(着信音)

あっ… 失礼します
ちょっと出ます。

うぃ~っす!

アッハハ 西麻布? 今
うん はい はい はい。

うん あぁ
早めに店 開けてもらって。

うん VIPは違うね ハハハ…!
そういえば あなた どなた?

(橘) あぁ… さっきから
嵐の中にいるみたいで

自己紹介のタイミングがなく…。
あっ まだだから。

タイミング まだ。
(小西) うん! 分かりました。

はいはい こっち
チャッチャとやっつけて はい。

すぐ行きますんでね はいよ~。

ヘヘヘ…
すいません ごめんなさい。

めんご めんご めんごなんつって。

いつのね 業界人だ
なんていう話もありますけども。

碧さん このたびは申し訳ない。

待って 待って 待って
言わないで 空 いるし。

あんた バイトは?
これ食べたら。

『ラファエロ』の連載なんですけど
来月をもって おしまいです。

打ち切り。

ガ~ン。

この通り。

ガ~ンとか言ってる昭和の私には
もう仕事はないわけね…。

えっ 『ラファエロ』の連載って
『アンビリカルコード』だよね?

それ シーズン2まで出して
シリーズ化して

映画化しようって…。

ほら! ちゃんと
ここに「シーズン1」って。

まぁ シーズン1で
終了ということで。

はぁ!?

いやぁ その本…
この本 売れなかった~。

思いの外 売れなかった
全く売れなかった。

くるんで。
ん?

くるんで くるんで
オブラートにくるんで。

言い方 言い方。
良薬 口に苦しといいますか

ここは くるまず
やはり水無瀬 碧は

恋愛小説の水無瀬 碧
ミステリーは向かなかった。

え~ ない頭 使って
一生懸命 書いたのに。

(小西) しかもシーズン1が
全く売れなかったんで

映画会社が二の足を踏み
役者がつかまらず

監督もつかまらず
ネズミ一匹つかまらないと…。

ハァ…。

誰がやるの?
はい?

私の後の『ラファエロ』の連載。
あぁ ハハハ…。

これがね
結構いいのがつかまりましてね。

Who!?

イケメンタレントの中川トモロウ
知ってるでしょ? 空ちゃんも。

いえ。
あっ この子 オタクなんで

2次元しか興味ないんで
嵐が何人かも言えないんで。

5人。
惜し~い 6人。

碧さん 5人です。

(小西) ハハハ… まぁ その嵐に
次ぐ勢いの中川トモロウ。

あっ さっき電話かけて来たのも
ヤツなんすけどね。

何か新連載の構想が
浮かんだとかで西麻布の…。

待って。
「バーおしのび」で飲んでるって…。

ちょっと待って。
若いと いいですね。

ちょ 待てよ!
あれ? キムタクになっちゃった。

ちょっと待って 役者でしょ?
役者だよね? 中川なんとか。

あっ はい 朝ドラの
『カンカン照り』でブレイクした。

役者は役者じゃん
顔いいだけじゃん!

もう 文章 書けるとか
書けないとか別の話でしょ~。

碧さん…。
それがねぇ

結構 また書けるんですよ~。

それにファンがついてるんでね
部数が見込めるといいますか。

ハハハハ…。

では これにて
失礼させていただきたいと…。

あっ 忘れておりました。

あまりの存在感の薄さに
忘れておりました。

こちらはですね 今度 松山が
早期退職いたしますので

その後の
水無瀬先生の担当となる男です。

橘です。

「橘 漱石」?

名前 漱石っていうの?

はい 兄は鴎外といいます。

ふざけてる~。
いえ 本当です。

お父様が文学好きで
まぁ お父様は

ただの高校の先生らしいですが。
「ただの」は余計かと。

いろいろと
コンプライアンス的な意味でも。

えっ 君がこれから私の担当?
はい。

私は働いても働いても
女は偉くなれない

…ということが分かったので
そして アホな 年も下の男に

こき使われるということが
分かったので早期退職しまして

自宅近くのIKEAに転職し
店長をやることになりました。

情報が多過ぎて処理できない。

そうしましても 水無瀬先生
当社も最大限 気を使いまして

新担当には
わが社きってのイケメンを。

イケメン?

髪が目に刺さってるだけ
じゃないの?

そもそもさぁ
今 若いイケメンって

みんな目に髪が刺さってるけど
ホントにイケメンなの? ほら

何とかっていう…。
ピッピ~ レッドカード。

母ちゃん これ地上波だ
Huluと違う。

いや… 橘君 結構
イケメンだと思いますけどね。

どうですか?
じゃあ 僕と並べば分かります?

ほら ねっ…。

あっ カメラさん ちょっと
あんまり寄らないでください。

引いてください 引いてください
こっち8頭身 僕 4頭身なので。

小西君 腹 出たね~。

<母ちゃんが編集長を
「小西君」と呼ぶのは

昔からの知り合いだから>

<何か知らないけど
母ちゃんを見いだした人が

小西編集長らしい>

♬~

<仕事は切られても
空は広がっている>

ありがとうございました~。
ありがとうございました~。

俺 間違えたかな~。

売れねえ サンマ焼き
見た目がな 何ともなぁ。

焼き型 10個も作っちゃったよ。

これからですよ。

あぁ そう? そうかな…。

お客さん引いて来たし
それ終わったら 少し休むか。

はい。
うん。

家を引っ越すべきだと思う。
(2人) う~ん。

もうローンが支払えないと思う。
(2人) う~ん。

そんなに あれか
母ちゃん 仕事ないか。

そのうち
ここで働くって言い出すかも。

グッ…。
いやいや 碧ちゃん使えないよ!

ダメだよ
何にもできないんだから。

皿 割りまくるよ
あいつ そそっかしいからよ。

えっ!? ラブストーリー!?

はい。

私 またラブストーリー書くの?

はい 恋愛小説の女王
水無瀬 碧ですから。

いや それがもう
ちょっとアレだからって

ミステリー書いたら…

もっとダメだったんだよね。

恋愛ものだったら書き下ろしで
本 出してくれるってこと?

はい 散英社が責任を持って。

水無瀬先生の恋愛小説を
待っているファンは

多いと思います。

でも もう無理よ。

恋愛とか… 遠い。

そんな相手もいないし。

♬~

おいで。

♬~

(殴る音)
うっ…!

シュ~。

急所は外してあるんで。
ってぇ…。

≪ありがとうございました~≫

碧ちゃん。

そんな勢いで食べると
喉に詰まるぞ。

俊一郎さん…。

私 雇ってくれない?
時給5000円で。

50円でも雇わん。

う~!

ハハハ…。
(障子が開く音)

なぁ 親父~。
ん?

通り 渡った「長生きホーム」でさ

おやつに たい焼き入れたいって
あれ 40個だよな…。

わぁ! ちょっ… 何!?
痛い…! 痛い 痛い 痛い!

何だ お前 いたのかよ。
目 踏んだ! 目 踏んだ…!

失明する~!
あぁ…。

イケメンの俺が見えなくなるな?

痛っ。

「はなカフェ」配達行って来ま~す
たい焼き10個。

おっ ご苦労さん。
ご苦労さん あ痛てて…。

何だよ? お前。
最近 右肩 上がんない。

あっ… それ 四十肩だよ 四十肩
年だね~ う~。

空ちゃん 「はなカフェ」配達
終わったら上がっていいからね。

は~い あっ でも自転車…。

母ちゃん 自転車 乗って帰って。
あいよ。

母ちゃん 今夜 何食べたい?
ん~ 焼き肉?

えっ 「はまだ」?
「はまだ」 いいね!

でも 昨日のカレー。
冷凍。

母ちゃん 1回 戻って冷凍しとく。
あいよ。

ジャガイモ のけてね~。
(障子が閉まる音)

あの子の自転車
サドルの位置が高いんだよね。

サドル下げないと 面倒くさい。
脚 短っ。

ゴンちゃん
サドル下げてくんない?

はぁ?

よいしょ~。

んっ…。

お前 これ さびてるぞ
ちゃんと手入れしろよ。

は~い。

<ゴンちゃんと母ちゃんは

この同じ すずらん商店街で育った
幼なじみだ>

<何だか訳あって
2人とも独り身>

<ゴンちゃんのほうが
年はちょっと上だけど

同じお習字教室に通っていた>

<それはゴンちゃんにとっても
渾身の出来だった>

<先生が近づいて来る>

<「きっと俺は褒められる!」>

フフフ…

お前…! 何する!

ハハハ! ハハハ…!
アハハ…!

<母ちゃんは 硯に入ってた
墨をぶっかけようとして

手が滑って
硯ごと ゴンちゃんの…>

痛ってぇ~!

<ゴンちゃんの顎の下には

今でも その時の硯の痕が>

うぅ~…!

あっ… と… あぁ
ダメだ こりゃ。

お前 仕事 切られたって?

う~ん 最近よくない。

電化製品と一緒で
1つ悪くなると

ガタガタといろんなものが。

水無瀬 碧も もう終わりかな~。

うち 嫁に来るか?
えっ!? ホント!?

もらってくれるの?
マジですか 大先生。

そんな困ってるの?
うちに嫁に来るほど?

セックスとかしなくて
いいんだよね? もう年だし。

やめろって お前。

だったら 「はまだ」なんか
行かないで 昨日のカレー食えよ。

あそこ
タン塩1800円もするぞ。

まぁ うまいけどな。

ローンがキツい。
引っ越せば?

ちょっと それはできない。
何だよ。

空ちゃんか。

はい。
(店長) いつもどうも。

いえ。

でも こんなオシャレなカフェの
おやつが たい焼きなんですね。

まぁね そういうもんだよ。

あっ そうだ
新商品 出たの 持ってく?

ソイペチーノ。

えっ? いいんですか?
うん。

<ここのカフェ
そして隣の蜂蜜屋>

<2つ合わせて昔
ここは家だった>

<家 わが家>

<わが家は水無瀬写真館という
老舗の写真館だった>

<古くは皇室の写真も
撮ったことがあるという>

<地上げにあって
母ちゃんの母ちゃん

そう うちの
ばあちゃんと じいちゃんが

写真館を売った あっさり売った>

<この辺は都心の一等地だから
結構なお金がもらえて

じいちゃんと ばあちゃんは
念願のスイスに引っ越した>

<そこで山の写真を撮って
暮らしている>

<その時 駆け出しの小説家だった
まだ若い母ちゃんは

家を ほっぽり出されたわけだが

なんと一発当てた>

<そして成功の象徴

すずらん商店街の通りを
渡った向こうに

出来たばかりの
タワマンを買った>

<その時の母ちゃんの
小説のタイトルは

『空の匂いをかぐ』>

<ステキじゃないか ちょっと>

<空のにおいって
どんなにおい?>

うっ!

あっ! あぁ…。

あぁ… うぅ…。

≪あの≫

大丈夫ですか?

<そして運命の出会い>

(渉) あ~ 全部こぼれちゃったね。

よければこれ ソイラテだけど。

え… えっ そこ?

(渉) ケガ 大丈夫?

あっ… 大丈夫です。

あの 家 そこなんで 歩いてすぐ。

そう。
はい じゃあ。

どうも。
あぁ 待って。

え…。
眼鏡。

眼鏡 ゆがんでる。

はい。

今ので ゆがんだんでしょうか?

う~ん 前からかな。

はい 掛けてみて。

あっ…。
見やすいでしょ。

眼鏡屋さん?

ちょっと違うけど。

あ~…。
あ~… 極楽 極楽。

極楽~。

湯上がりのビールがねぇ~。

楽しみ~。
う~ん。

(2人) イェ~イ。

あぁ… ゴン。

あぁ~。
お前 嫁はもらわないのか?

あ? 今更。
碧ちゃんとは ないか?

あぁ~ ないんだな これが。

ないな~ 未来永劫ないな。

フォーエバー アンド エバー
ないか。

ロング ロング アゴーも
なかったな~。

昔々も未来永劫も
長い人生で いっときもないか!

はぁ~ 切ないな~。

まぁ 碧だからなぁ。

何で焼き肉って
食べ過ぎるんだろうね~。

いくらだって食べられるよね~。

まさかロースから
カルビ行って ミノ行って

またタン塩に戻ると
思わなかったよ わたしゃ。

「わたしゃ」って誰?
いや ノリ 『ちびまる子』。

あぁ 冷麺かビビンバまで
行けばよかった 悔やまれる。

母ちゃん マズい。
えっ まずかった? 今日の焼き肉。

いや 「はまだ」は いくらだって
うまい いつまでだってうまい

このすずらん商店街で
一番うまい!

まぁな~。
違う。

マズいのは焼き肉じゃなくて
うちの家計です お母さん。

こんな飲み食いしてる場合じゃ
ない。

母ちゃんは原稿が書けなくて
苦しくなると すぐ食に走る。

「はまだ」行って アロマフレスカ行って
オー・ミラドー行って カランク行って

「心」行って 「よもぎ」行って
どんだけ~?

君も行ったじゃ~ん?
いいか よく聞け。

エンゲル係数が
収入を超えつつある。

あそこに掛かってる服だって
プラダでしょ?

また通販で買ったね?
えっ 違うよ。

グッチ。
どっちも高くね?

君だって そのニット
トーガだよね?

永野芽郁が『紅白』で着てた
トーガだよね。

あっ 思い出した。
えっ 何を? 都合良く。

今日 コミケの帰りにコンビニで

ミルク&バイオレットのアイス
買って来たんだった。

えっ ミルバ! 何味?

期間限定 あまおういちごと
マスカルポーネブレンド

その名も「アママス」
もう1個は抹茶。

期間限定 取った!
ダメ! 期間限定 私!

アママスは私!

え~い 勝った!

何 ちょっと 君! 本気?
私が買って来たんだ!

子供?
3軒 回った!

えっ より食べたい!
ダメ… あ~!

(2人)
最初はグ~ ジャンケンポイ!
あいこでしょ! あいこでしょ!

♬~

ちょっとくれない?
ダメ。

ちょっと食べたい。
嫌。

おいしい?
とても。

意地悪。

あなたの母性を育てている
親は子に譲るものです。

お母さん もう一度 言います。

ここ アイス付いてるよ。

うちの家計はヤバい!

えっ? 何でそこに?

今日こそ
話をしようと思っていた。

いい? これ見て
今月の入金と出金。

これ これ これ。

<うちは 母一人 子一人だ>

<小さく ふわふわだった
赤ちゃんの

この子をちゃんと育てなければ
と思った>

<私なりに こんな私なりに>

<この子は すくすくと育ち

いつの間にか私の片腕となった>

<仕事で忙しい私の代わりに
この家のこと

いつの間にか お金の管理まで
してくれるようになった>

<たまに ちょろまかすけど>

<母一人 子一人>

<私たちは
世界を生き抜く相棒だ>

<まぁ 自分の写りのいい写真
ばっか 飾ってるけどね>

えっ 何か言った?
言ってない 幻聴 空耳。

いいか 母ちゃん 聞いてくれ
ここのローンは厳しくないか?

一銭も払っていない私が言うのも
何だが。

いや 大学生なんだから 当たり前。

あっ 君 いっそ大学辞めて働く?

冗談よ~。

ふ~ん
講談社と丸川書店と中学館

切られたの 痛かったな~。

えっ? なぜ講談社は まんまだ?
えっ?

いや 引っ越そう!
母ちゃん 引っ越そう!

待て まぁ 待て。

母ちゃんには考えがある。
どんな?

『アンビリカルコード』を売る!

続きを連載させてくれる
出版社を探す!

そしてベストセラーにする!
『ハリー・ポッター』のように!

そして私を切った散英社を…
小西を見返してやるんだ!

おぉ…。

(カメラマン) いいね~ もうちょっと
こっち向いてもらっていい?

(入野) はい。

(カメラマン)
え~ すっごい いいんだけど。

(カメラのシャッター音)

(入野) もういいっすか?

(ナオキ) この人
『メンノン』の専属なんで!

えっ そうなの?
すいません はい。

お前なぁ… ウソっすよ。

あなただったら
どこでだってモデルやれそう。

ねっ もう1枚だけ
お願いしていい?

(入野) う~ん… はい。

俺 美人には優しいっす。
やだ~ 照れるな フフ。

ねぇ じゃあ今度
こっちで撮っていい?

ねぇ あれ 入野じゃない?
(愛梨) あっ 入野だ。

写真撮られてない? 何か。
何の雑誌だろ?

(女子) あっ ごめん!
(愛梨) 入野~!

(愛梨) ねぇ 入野君
今日のゼミの飲み会行くよね?

(入野) あれ? 今日だっけ?
(ナオキ) 行くよ 行きますよ。

だって君たち行くんでしょ?
入野に聞いてる。

(ナオキ) 何だよ~ それ~。
(入野) 何か俺 ダリィな~。

陽キャめ… 光の属性。

私は このウェイ系の大学では
トップ オブ ザ トップの陰キャ。

あれらは 私とは違う生き物
違う生き物 違う生き物。

3回唱えたら それは 念仏 祈り
涅槃がやって来る。

えっ?
君も行くよね?

ケインズゼミの飲み会。

いや 私は…。

先生が全員出席じゃないと
単位 渡さないって。

それ 何とかハラスメントって
言うんじゃないですか?

アッハ! 冗談だよ。

でも全員参加だから
僕 幹事なんで よろしく!

あっ 7時に「一休」で じゃあ!

(橘) 小西さん。
(小西) あ?

水無瀬さんのことなんですが。
おぉ 連絡あったか?

恋愛小説のネタ 浮かんだか?
いえ それが全く。

ん~…。
逃げる気ですかね。

あぁ?
わが社から 散英社から。

何のために お前がイケメン
なんだよ 逃がすんじゃねえぞ?

(沙織) よっ フフ。

(沙織)
ちょ ちょっと… どこ行くの?
ねぇ ちょっと…。

お疲れ。
(社員) お疲れっす~。

逃げないよ~。

(沙織) やらし~い。

(橘) そういうこっちゃなくて
何でいるの? 何でいるの…!?

バイト 採用された。

きっと顔採用?
ほら 私かわいいし。

(橘) いや かわいいけど…。

(沙織) ず~っと
漱石のそば いたいもん。

「もん」じゃねえし。

はい~ はい 難しい?
あ~ そこを何とか。

『アンビリカルコード』 もう続きの
構想も練ってあるんですよ。

これが結構 面白いんですよ
秋から冬になるじゃないですか。

そうすると… えっ?

これから会議? うん…。

あっ 待って待って! 源さん!

あの 編集長だった源さん
昔 お世話になった。

今どこの部署に…。

あぁ? 定年? 退職…。

じゃあ いいです~… は~い。

ハァ…。
(メールの受信音)

岩谷書店?

「このたびは
連載の持ち込みのご依頼

誠にありがとうございます。

『アンビリカルコード』 に関しましては
弊社で出させていただくのは

難しいという結論に…」?

(電源が落ちる音)

ぬぅ~~~!

フゥ… ダメだ もう寝よう。

ハァ…。

こんなに考えたのに。

シーズン10ぐらいまで
行けそうなほど考えたのに。

打ち切り…。

ハァ…。

あれ 私 泣いてる?

(泣き声)

(着信音)

はい。

お疲れさまです 散英社の橘です。

あっ 鴎外か 名前負けしてる。
(橘) 漱石です。

鴎外は兄。
兄弟ダブルで名前負け~。

兄はノーベル賞学者です。

ウソ! 村上春樹!?

ウソですよ 村上春樹も
取ってないですよ ノーベル賞。

大丈夫ですか? 何かありました?

別に何もないです。
鼻声ですが。

元々です 加えて鼻炎が。
そうですか。

それはそうと 恋愛小説ネタ
何か浮かびましたか?

考え中で~す。
そうですか。

あの 『アンビリカルコード』
なんですが…。

はい。

水無瀬さんの
『ラファエロ』の連載は

あと2回です。

2回で終わらせてくださいと
小西が。

あと40回は続かせられそうです。

プロット書いちゃってました
バカですね。

水無瀬さん 真面目なので。
えっ?

小説読むたびに思ってました
仕事に真摯な方です。

分かりました 2回ですね。

終わらせます。

(キーボードを打つ音)

♬~

(せき払い)

気持ち悪…。

♬~

♬~

(ナオキ)光 水無瀬さんも呼んだから。
(田中)水無瀬って誰?

あっ あの陰キャ丸出しな?
あの人なじんでないよね~。

いやいや田中君 よ~く見てみ?
あれ 結構美形 なぁ?

えっ? でもオタクっしょ?
腐女子… とか?

(田中) うぇ~。
おっ おっ おっ。

聞かれた?

≪新しいビールある~?≫

何飲んでんの?
ん?

くっさ!
えっ おいしいでしょ?

(愛梨) 何これ こんなの飲むの?
おいしいでしょ?

(愛梨) パクチーだって。
(女子) えっ 飲みたい 飲みたい。

♬~

(入野) うわ!

えっ? 何すんの?

ばかにしないでください。

いや
今のかわいいなぁとか思って。

(愛梨) はぁ? 何言ってんの。

お先に失礼します
見たいアニメあるんで。

♬~

まぁ 誰も追って来ないっていう。

♬~

フッ… フフ…。

書けない。

一字も書けない。

今日さぁ…。
(未羽) うん?

(入野) 枝豆 投げ付けられた。

(未羽) フッ! 何それ 誰に?

同級生。
女子?

女子。
青春だね 君 何したの?

いや 何も。
ふ~ん。

何もしてないのに
枝豆 投げ付ける。

愛の告白かな。
何でだよ。

泊まってく? 今日。

いいわけ?

フフ ウエルカ~ム。

えぇ?

学校帰りに見つけたんだけど
悪くないと思う。

南十条… 南十条に都落ちしろと。

都心にだって出やすいし

うちの大学にも
南北線で一本だし。

勝手に こんなもの
見つけて来るなんて…。

見つけてって
ただ もらって来ただけだよ。

ママを信じてないの?

『アンビリカルコード』は
どっか他の出版社 売れたの?

売れないけど。
じゃあ いいじゃん。

きっとタマネギもジャガイモ も安いよ。
「はまだ」ないじゃん!

そんなこと言ってたら
どんどん お金なくなっちゃうよ。

港区に住みたいのは
母ちゃんの見えだ。

まぁ それはあるかも。

プラダもヴィトンも
母ちゃんの見えだ。

この家は 母ちゃんの見えに
食い尽くされる。

だって プラダ着てないと
ヴィトン着てないと

どんどん自分が
終わってく気がするんだよ。

水無瀬 碧が
終わってく気がするんだよ。

書くことしかできない私が
どうやって あんた育てんの。

誰のために
こんな苦しい思いしてるのよ。

はぁ? 自分が書けないの
ひとのせいにすんなよ。

何? その口の利き方
それが親に向かって言う言葉?

あんたが国立 行ってくれたら

家計だって
もうちょっと楽だったわよ。

悪かったですね
母ちゃんみたいに有能じゃなくて。

国立 落ちても 私立 早稲田
ぐらいは 入れればよかったね。

そう思ってんでしょ。

何だそれ 思ってないよ。

思ってるよ
自分が行ってた大学だから

行ってほしいって言ってたじゃん。
いい大学だよって薦めただけだ。

とにかく私は母ちゃんに
私のために書いてくれ

…なんて 頼んだ覚えはない。

勝手に書いて
勝手に有名になっただけだ。

何言ってんの
誰がここまで育てた?

うわ~ 出ました
お決まりのセリフ。

ダッサい! ダサ ダサ ダッサい!

文句あるなら出てってよ!
ここは私の家だ。

私が 私が買った家だ! 出てけ!

言われなくても出てくよ。

それが 母親に向かって言う言葉
とか言うなら

もうちょっと母親らしくしろよ!

もうちょっと母親らしくって
どういうことよ?

母ちゃん 私の担任の名前
何人 言える? はぁ?

小学校から高校卒業までの
担任の名前 何人言える?

あっ 平野先生!

中学の時の担任の平野先生!

やってらんないよ!

ん~…!
(ドアが閉まる音)

♬~

なぁ 親父
サンマ焼きなんだけどさ

ケンタが
カスタードクリーム…。

≪痛い! 痛い痛い…≫
うわ! えっ? えっ?

あ~… ごめん ごめん ごめん…。

いや でもさ これ分かんないよ
猫みたいに潜り込むなよ…。

(はなをすする音)
えっ?

(はなをすする音)
泣いてんの?

あっ。

(スイッチを切る音)

書かないと。

フゥ~。

はいよ。

んっ。

温かい。

フッ… おう。

お前の母ちゃんと一緒だ。

ゴンちゃん クサいこと言う。

言うぞ 俺はクサいことを言う。

ねぇ ゴンちゃん。
ん?

母ちゃんが覚えてた
唯一の担任の先生

平野先生って イケメンの先生だ。

フッフフ…
あいつ イケメン 好きだから。

フフ。

なぁ。

母ちゃんが あの家 売らないのは
空のためだ。

私?

空の部屋から
象印が見えるだろ?

うん あのかわいい象。

あれはデザインとして
よく出来てる。

小さい時さ 泣いてる空を
母ちゃんは抱っこして

それ 見せてたんだ
そしたら泣きやむ。

うん 何度も聞いた。

象印 お父さんがいないから
その代わり。

私たちの守護神だって…。

好きだろ? 象印。

うん。

待ち受けにするほどに。

フッ… マジか。

実は 今もあれを見ると

ほっとする。

高校の時 吹奏楽の一軍に
入れなかった時も

大学受験 国立 落ちた時も

あれを見ていた。

少し気持ちが楽になる。

カッコ悪くて秘密にしてたのに。
ヘヘ。

母ちゃんには バレてたな。

「三つ子の魂 百まで」だ。

何か安らぐ。

空の守護神だもんな。

ん…。

空にとって大事なものは

母ちゃんにとっては
もっともっと大事なもんだ。

言えばいいのに。
お前…。

そりゃ碧にだって
言えないことはあるぞ。

あいつが思ったこと 何でも
言ってると思ってるだろうが…。

ん~ まぁ
大抵のことは言うけどな。

肝心なことは言わない。

母ちゃんは

いっつも空を応援してる。

ゴンちゃん
母ちゃんの分もお汁粉あるか?

おう。

母ちゃん。

母ちゃん どうした!?

母ちゃん! 母ちゃん!
母ちゃん どうした?

ん?
どうした?

これ見てた。

え?
母ちゃんと 空と 象さん。

年中さん時だったかな~
あんた描いた。

フフ 何よ。

何だよ~。

ここには

この家には

3つのあんたも
9つのあんたも

みんな いるから。

♬~

(カメラのシャッター音)

あれ…?
(カメラのシャッター音)

母ちゃん 何やってる?
だって南十条 越すんでしょ?

記念に。
ダメだ 母ちゃん。

え?
水無瀬 碧が

南十条なんか引っ越しちゃ
ダメだ!

終わるぞ 終わってしまう!

プラダもヴィトンも
マルニも着なくなって

ユニシロに走って ユニシロは
4XLまであるからな。

ウエストなんか どんどんなくなるぞ
今でも なくなりがちなのに。

だって『アンビリカルコード』
あと2回で おしまいだし

それすら書けないし
もう筆を折るかと…。

ちょっと目を離した隙に
すごい勢いで自信をなくしている。

なぁ 母ちゃん
南十条で何やるつもりだ?

スーパーのレジとか。

母ちゃん
878円のものを買います。

お客さんは1003円
差し出しました お釣りは幾ら?

200…。
なっ?

母ちゃんは書くしかないんだよ
書くために生まれて来た。

母ちゃんの小説を
たくさんの人が待ってる。

だけど 『アンビリカルコード』
あと2回で終わらせて

その後 恋愛小説を書かないと
私に道はない。

えっ? 恋愛小説?

そう
あんたに言ってなかったっけ。

恋愛小説だったら
本 出してくれるって。

でも もう書けないよ。

恋とか もうよく分かんない。

私が協力する。
協力って?

私が恋をする!

はっ?

私が恋をするから
それをネタに書けばいい!

えぇ! あんたが? あんたが?
オタクで腐女子のあんたが?

オタクで腐女子が恋をしたら
面白くないか?

面白いかもしれない。

そして あんたが
その気になってくれたのが

何よりうれしい!

私は あんたがこのまま
ず~っと彼氏もできないで

血みどろの漫画とか
男同士がイチャイチャする漫画

読んで終わってくと思ってた。
BLな。

母ちゃんは
ず~っと心配していた。

そんなにか。

恋愛小説を書く! 書こう!

やった~! あんたが恋をする!

(2人) バンザイ!

痛った! 痛たた…。
どうした?

最近 右手 上がんない
四十肩だ…。

痛た…。

でもよく考えたら
オタクがヒロインだと

ラノベになっちゃうんですよね。

ラノベ?
うん ライトノベル。

若い子の読むやつ
私が書くものとは違う。

あ~ そういうのがあるの。
フゥ…。

やっぱり
自分が恋しないとダメだよね。

あの ときめく気持ちを
もう1回 思い出せば 書ける…!

痛たた!

ときめく気持ちはいいけど
あんた これ ひどいわ。

この肩 四十肩? 私じゃ 無理だ。

仕上げ 先生にやってもらおう。
院長先生?

院長先生 この前 引退したの。

新しい先生 来てね
先生 お願いします。

痛た。

≪失礼します≫
ん?

《若い?》
≪ここ 肩甲骨と上腕骨が

くっついちゃってますね≫

あっ はい 肩甲骨と上腕骨…。

≪ちょっと ごめんなさい≫

(骨が鳴る音)
あぅ!

≪はい
起き上がってみてください≫

フゥ~。

右手 上げてみてください。

あっ はい。

あっ 上がる上がる!
さっきより上がる!

すご~い!

もうちょっと こう…。

ハッ。

上がります。

お預かりします。

もし お時間あれば
また来てください。

まだ完全じゃないです。
あぁ… は… はい。

お仕事 お忙しいとは思いますが。
えっ?

『ラファエロ』の連載 読んでますよ
『アンビリカルコード』。

ファンです!
本みんな持ってます じゃあ!

痛った!

あぁ!
先生! 大丈夫ですか?

(渉) すいません!
先生 背が高いから…。

(渉) ごめんなさい。
(従業員) 気を付けてください…。

(渉) 緊張しちゃって カッコ悪い。

《か… かわいい…》

<こうして 母と娘の

戦いの火ぶたは
切られたのである>

♬~

♬~

♬~

♬~