ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#05[解][字][デ]  母と娘の知られざる秘密…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#05[解][字][デ]  母と娘の知られざる秘密

恋は終わるが、親子は終わらない・・・親子最強!しかし!母には娘に言えない秘密が・・・!脚本・北川悦吏子×菅野美穂&浜辺美波、母と娘のラブストーリーは予想外の展開

出演者
菅野美穂、浜辺美波、岡田 健史、福原遥、東啓介、中村 雅俊(特別出演)、川上洋平[Alexandros]、有田哲平、沢村一樹
番組内容
碧(菅野美穂)はクールに距離を置く漱石(川上洋平)の態度に失恋気分を味わう。一方、空(浜辺美波)は渉との仕切り直しデートに挑む。空の恋を応援する光(岡田健史)は心の内では空への思いを募らせていた。その頃、新刊企画の締切に追われる碧は、ゴンちゃん(沢村一樹)から空のことを書くよう勧められる。しかし、一人で空を育ててきた碧には、空には言えない秘密が・・・。そんな中、光がその秘密に近づいてしまう・・・!
監督・演出
【演出】 内田秀実
原作・脚本
【脚本】 北川悦吏子
音楽
【ドラマ主題歌】 「空と青」 家入レオ(ビクターエンタテインメント) 作詞・北川悦吏子 作曲・川上洋平[Alexandros]
【音楽】 得田真裕
制作
チーフプロデューサー 
 加藤正俊
プロデューサー  
 小田玲奈
 森雅弘
 仲野尚之(AX-ON)

制作協力 AX-ON
製作著作 日本テレビ

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. ゴン
  2. 全然
  3. 俊一郎
  4. サリー
  5. 入野
  6. カゼ
  7. ホント
  8. 大丈夫
  9. デート
  10. ハァ
  11. フフフ
  12. お前
  13. ケンタ
  14. ハハハ
  15. 自分
  16. 水無瀬
  17. 緊張
  18. 沙織
  19. 小西
  20. 小説

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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本日のお客様は『ウチカレ』
『ウチの娘は、彼氏が出来ない‼』に

橘 漱石役でご出演中の
川上洋平さんに

お越しいただいております
といいますのもね

あの人は誰なんだ?
どこから連れて来たんだ?

できれば家に連れて帰りたい
というお声をね たくさん

いただいておりましてね
大人気ということなんですけど…。

(川上) いやいや… 全然 全然…。
それでも 私ほどではないとは

信じておりますがね。
それはもちろん 全然…。

話は変わるけどね あ~た
実際は歌手だそうで。

アーチスト?
あっ そうです はい ホントに。

初めてのお芝居だそうで
どうなの?

そうですね ホント あの
初の演技だったんで

緊張とかはしたんですけど
まぁ でも ホントに

出演者の皆さんもスタッフの皆さんも
ホントに優しくしていただいて

あの こう…。
あら~ すごい すごい!

はい…。
話は変わるんだけどね あ~た。

あの その 歌手なんですって?
川上さん そのグループ

バンドっていうのかしら?
「アレクサンドロス」さん。

どんな歌 歌ってらっしゃるの?
あっ「アレキサンドロス」なんです。

「キ」なんですよ。
あらあら… ごめんなさいね。

いえいえ 全然 全然…。
最近のことにはホントに疎くて。

とんでもないです。
とはいえね 『ベストテン』

…なんて番組やってたんですよ
あ~た ご存じないわよね?

いや もちろん存じ上げてます
母とですね よく昔 見たり…。

♪~ 『風になって』
あっ この歌 知ってるわね
「カゼ カゼ」いうやつでしょ。

♪~ カゼになって カゼになって

♪~ カゼ カゼになっていく~

えっ…
めっちゃ歌 下手なんですね。

じゃあ あ~た 歌ってみなさいよ。
あっ 僕 いいんですか?

ギター持って来ちゃって。
はい… 失礼して。

じゃあ アコギバージョンで
ちょっと歌います。

♪~ 風になって 風になって
♪~ カゼになって

♪~ 風まかせになっていく
♪~ カゼ カゼになっていく~

♪~ 風になって
♪~ カゼになって

(せき払い)

♪~ 風に
♪~ カゼにな…

カ!

(水無瀬 碧)
お疲れさま ありがとう。

(橘) 僕は
『私を忘れないでくれ』が好きで

編集者になった。

水無瀬 碧の担当になりたくて

散英社に入ったんです。

何でそんなこと 今 言うの?

ずっと
言わないつもりだったのに…。

♬~

バカ…。

♬~

(物音)

(水無瀬 空) 何をしている?

うちの母ちゃんに何をしている?

あ…。

ウソ ウソ ウソ ウソ
コツメカワウソ。

そんなお子様ランチみたいなこと
言わない。

言いません 私 もう二十歳 大人。
違うの 空! これは違うの。

何が違う?
何が違うんだろ?

すいません! 大それたことを…。

どうかしてました
ほんの弾みです。

ほんの弾み…。

そして それは私のリモンチェッロ
バイトして買ったリモンチェッロ。

買って返します。

広尾の明治屋だから。

あっ! 母ちゃん ヤバい!

サリー! サリーに
このことバレたら…!

ホントだ~ 焼かれる!
火にくべられる!

母ちゃんだけならまだしも
家ごと焼かれる!

あっ そこは大丈夫。
(2人) ん?

ここんとこ サリー
ずっと冷たいっていうか

帰って来なくて…。

えっ?
ん?

いや そんな
僕の話はどうでもよくて

ホントにどうかしてました。

以後 このようなことが
二度とないように誓います!

あぁ… はい。

《誓われた… 誓われてしまった》

《以後 あのような…》

《あのようなことが
二度とないことを…》

♬~

一瞬 母ちゃんが
取られるような気になって…。

(入野) おう…。

子供かな?
(入野) 子供だろ ハハっ。

でも いいんじゃね?
そうやって親に甘えられんのも。

甘えてなんかないし…。

ちょっとびっくりしただけで。

ところでさ タイトル どうする?

あぁ… タイトルか。
う~ん。

「アナザーワールド」。
普通。

な~ やっぱ お前の母ちゃんとか
すごいよな センスいいわ。

プロは違うぜ。
ん?

この前まで連載してた
『アンビリカルコード』とか

カッコいいわ~。

まぁ 打ち切られたけどね。

そういえば 『アンビリカルコード』
ってどういう意味だろ?

ウソ! 知らないの?
私 漫画オタクだし。

文章 読まないもん
漫画しか読まない。

母ちゃんの小説 読んだことない。

「へその緒」って意味だよ。

へぇ カッコいい 意味深。

あっ ねぇ ヤドヴィガだけどさ

もうちょっと もうちょっとだけ
もうちょっとでいいから

胸 大きくしない?
しない。

いや 水無瀬
お前は分かってないと思うけど

男にとって おっぱいは正義なの。

しない。
はい。

(小西)
今回は誠に申し訳なかった。

えっ!? あっ… えっ!?

あのこと言ったの?
小西に言ったの?

ん?
(小西) あのこととは?

えっ。

いや 私はこのたびの
『私を忘れないでくれ』に関する

一連の…。
あぁ そっちね。

そっちね~ うん。
えっ そっち以外にどっちが…。

えっ いやいや… 何でもない。

まぁ あの 今回はこちらも
大型映画ということで

舞い上がって
とっ散らかってしまいまして

原作通り
ヒロイン 奈緒子が死ぬ方向で

脚本もイチからやり直し。

そして 主演の悠人も これには
ちゃんと納得していただいてます。

うん ありがとう。

これは その
ガッタガタしたお詫びで…。

いや いや いや… いや。

何か焦ってる?
ううん! ううん ううん。

何か隠したい?
ううん! 全然 全然 全然 全然。

「ぜん」って8回 言いましたね 今。

まぁ いいです
お2人のプライベートには

立ち入らないんで。
えっ 何? それ。

何でそんなこと言うの?
立ち入らないなら

黙ってればいいじゃない!
だから嫌われるんだよ 小西!

立ち入るようなプライベートは
ないです…。

ハァ~ 私 ちょっと話
あったんですけども 次あるんで。

その件は橘君のほうから。

キスのお詫びに
「たつや」のようかん

持って来られたかと思った。

してないけど。

持って来たほうが
よかったですか?

2つは多いから…。

あっ。

これ
空さんのリモンチェッロです。

あっ…。

これで全ては元通り…。

僕が泣いたりしたせいで
すいません。

帰り際に小西が言おうとしたのは
水無瀬先生の新刊の話です。

何で… 「碧さん」じゃ ないの?

なれなれしくて
すいませんでした。

担当編集として気が緩んでいた
証拠だと思いまして。

2月末に来年度刊行予定の本を
決めなければなりません。

今の状態だと
水無瀬先生の新作の企画書が

僕は作れません。

タイトルだけでいいので
頂けると助かるのですが…。

敬語やめて。

何か1人にされた気がする。

距離 取られた気がする。

じゃあ… もう少し近づきますか?

ほどほどで…。

適正距離で…。

ん~。

(小田欣次)
あんま飲み過ぎんなよ~。

ゴンちゃん マジ 仕事ヤバ~い
そろそろネタ出さないと

散英社から
新刊 出してもらえなくなる。

企画の締め切りを設けられた
13階段 上ってる気分。

恋愛小説 書くんじゃないの?
ネタ 浮かばないのか?

恋愛…
書けな~い またフラれたし。

またかよ~ 今度は誰だ?

どいつもこいつも見る目あるな~。

痛った!

重い重い「たつや」のようかんが
私たちの距離を遠ざけた。

あぁ 俺もそうだったな~
「たつや」のようかんで断られた。

愛は終わった~。
ん?

ほら 青葉さんとの見合い
断られる時

神林さんと豊田のおばちゃんが
「たつや」のようかん持って来て。

(神林:豊田)申し訳ない!
(欣次の声) 何だっていう!

ここは たい焼き屋だっつうの!
えっ 何? ゴンちゃん。

お見合い 断られたの?
はっ!

何だ 断られたのか~
かわいそうに~。

俺 別にかわいそうじゃねえし
考えてみたらよ

結婚に向かないじゃん?
1人が似合うタイプ? 孤独?

それに ほら たい焼きを
買いに来るという名目で

俺様に会いに来るお嬢様方の
アイドルだしな?

う~わ 年取ったアイドル
ない ない ない…。

何だ 年取ったって。

ゴンちゃん 私 最近
気になってることがあって。

うん。
こうやってさ

頭 ブン ブン ブンって
振るじゃん。

違うの 空! これは違うの

ううん!
全然 全然 全然 全然

そうするとさ
顔の下のほうが遅れて揺れるの。

顔の上と下に時間差があってね。

顔の下のほうが
遅れてブンってなる。

は?
ゴンちゃんも やってみて。

ブブブ…。
アハハ… 揺れてる!

そりゃそうだろう。
ねぇ ゴンちゃん 鏡 鏡 私 確認。

あ~ あった はいよ。
ブルル…。

ほい。

あっ いや お前 これ

やめといたほうがよくね?
えっ?

だってさ それ
どう考えたって老化だろ。

お前な 最近 この辺
もたついて来た 肉 付いて来た。

太ったってことだべ。

そうだよね… ハァ。

あっ。

鏡よ 鏡よ
この世で一番のイケメンは誰?

(高い声で) それはもちろん
ゴンちゃんよ 当たり前じゃん。

毒リンゴ 盛るよ。

ゴンちゃ~ん 「長生きホーム」
配達 終わったよ。

お~ お疲れ。
あっ 母ちゃん 来てたんだ。

飲んでた。
うん 見たら分かる。

あっ そうだ 空 やってみ
やってみて。

こうやって首 振ってみて。
うん。

は~!
(2人) 揺れない。

もっと速く振ってみて。
あぁ…。

(2人) 揺れない。

すごいな~ 若いってすごいな。
何なん?

あ~ 空 今日はもう仕事 おしまい
お疲れ。

じゃあ 空も こっち来て
一緒に飲もう 飲もう。

これ おいしい ゴンちゃんも
失恋の傷をお酒で癒やすぜ。

俺は今日は酔うとマズい。
えっ 何で?

そういえばキレイな服 着てる
何か予定あるの?

(ケンタ) あの~

俊一郎さん 今 電話があって
もう そこまでお戻りだそうです。

うん… おう ケンタ
ちょっと ここをキレイに。

(ケンタ) あぁ はい。
そのおぼん 貸せ おぼん。

よし 片付けるぞ。
ちょっと待って! 何で?

私 まだ飲んでる。
お前も片付けたいぐらいだよ!

大事なお客さんが来る。
大事なお客さん?

いきなり親父に言われたんだよ
連れて来たい人がいる

会わせたい人がいるって。
えっ? えっ えっ…?

彼女さんってことっすよね?
俊一郎さんの彼女!?

びっくりだろ。
うすうす気付いてました。

何か 私に やたら写真撮って
って言って来るの。

カッコよく撮ってって… あっ
あの鼻毛の写真 撮った時も

彼女さんに送るんだろうなぁって。

カメラのシャッター音

全然 気付かなかった。
お前はいつも何も気付かないんだ。

自分のことしか頭にないからよ
おっふ…。

あ… 俺の推測ではよ

俊一郎さんって あれでいて
結構いい男だろ?

和服の似合う たおやかな
吉永小百合みたいな美人が

来るんじゃないかなって
思うんだよ。

あ~
俊一郎さんとお似合いですね。

だろ? いいか?
今日は俺の将来の

お母様になるかもしれない人が
いらっしゃる日だ。

酔っぱらって
出迎えるわけにはいかない。

え~ そこまで?
う~ん 分かんないけどよ。

だって わざわざ こうやって…。
(小田俊一郎) ≪ただいま~≫

(足音)

(俊一郎) ただいま~。

(俊一郎)
あら 何? 皆さん おそろいで。

あ あ… あ あ あ。

サリーちゃん 入って 入って。

ん?

(沙織) こんにちは。

(俊一郎)
マイラバー 伊藤沙織さん。

どうも。

「サリーちゃん」って
サリーちゃんだったの!?

お お お… おいつくつ?

23です。

♬~

恋とは何ぞや?

言わないで!

えっ?

お願い 私から ちゃんと話すから。

えっ… まだ漱石 知らないの?

知らない。

漱石と付き合ってたことは
俊一郎さん 知ってるの?

全部 話してる。

はぁ…。

ん?

(沙織) こういうのは
タイミングが大事だから。

相手が 「家 帰って来ないな
連絡ないな GPS外されたな。

そういうことかな?」と
悟ったタイミングで言うの。

途中で言ったらキレられる
修羅場になる。

今 どこなの?

「そういうことかな?」の
「そういう」くらいかな?

人の気持ちは時間の経過とともに
諦めてくから。

場数 踏んでる感 半端ないね
サリー。

よそから聞くと
ショック 大っきいから…。

頼んだよ!

分かりました 恋愛初心者の私は
言いなりになります。

うん よしよし…。

でも どうして?
あんなに好きだったのに。

私… 幸せになりたいんだ。

えっ?

空ちゃんも知ってると思うけど

私 漱石といると
ストーカーみたいになって

苦しくなるばかりだった。

(沙織の声)
そんなの幸せな恋じゃないもん。

でも 俊一郎さんといる時

苦しくならないのよね。

雲の上に眠ってるみたいに

ふんわりした気持ちになるの。

でも恋って
苦しいものなんじゃないかな?

そんな予感がする。

えっ?

あっ でも そういうことか
これで漱石は晴れてフリー。

母ちゃんと付き合えるってことか。

えぇっ!?
何? それ! そんな話 あんの!?

今 声 ドス利いてたよね?
家 燃やしたりしないよね?

もう 心 変わったんだよね?
あ… そうだった。

私は もう幸せになる。

漱石なんて どうでもいい。

♪~ 終った恋なら
なかったようなもの

うん。

ハァ…。

あっ すいません もう1杯。
(店員) はい。

いいよね?
うん。

じゃあ 私も 同じのを。
(店員) かしこまりました。

あっ でも母ちゃんに連絡しとく
心配する。

(操作音)

仲いいよね お母さんと。

え? 普通じゃない?

君は知らないな?

世の中の母と娘が みんな
そんなんだと思ってるでしょ?

違うの?

うち 毒親なんだよね。

もう うんざり。

私が男の人 追い掛けまくるのも
母のせいかも。

えっ?

小さい時から一度も

母が私のこと好きだな
愛されてるなって

感じたことない。

そうなの?

私は…

女の人は信用できない。

私の人生に 女は いらない。

信用しなよ。

信用できる女もいると思うよ。

じゃあ…

君のこと 信用していい?

いいよ。

友達になってくれる?

私でよければ。

えっ ヘヘ…。
(沙織) フフフ…。

ハハハ…。
(沙織) ぎゅ~…。

そうか~ 友達になったか。

うん。

いいことだ。
うん。

みんな いろいろあるんだね。

そうか? いろいろ あったんだ。

うん… 家庭の事情っていうか。

あっ そっち?

うちは幸せだ。

♪~ 終った恋なら

ん?

♪~ なかったようなもの

♪~ 止め金のとれた
ブローチひとつ

♪~ 捨てるしかない

…っていうんだよ。

サリーが歌ってた。

恋は終わるか。

うん。

終わるからこそ美しい
っていうこともあるしね。

でも…。

親子は終わらない。

友達も終わらない。

うん。

終わらない関係っていいな。

ん? でも結婚したら?

男と女も
終わらないんじゃないか?

いや 3組に1組は離婚する。

3組に1組が親子の縁 切ってる
っていう話は聞かないもんな。

なるほど 親子最強だな。

フフフ…。
んぎゅ~!

痛い 痛い 痛~い。

…からのスリーパーホールド。
うわ~ ギブアップ ギブアップ。

どうした?
テンション おかしくね?

(スイッチを入れる音)

デートだ 明日デートだ
緊張しておかしくなる ヤダ 怖い。

アッパーカットした~い!
やめて~。

あっ 渉先生?

鼻毛なしのガチデート。

だったら私と もう一度
デートしてもらえませんか!?

君が勝ち取ったデートだ!
緊張して眠れん!

あ~ 母ちゃん 私の代わりに
デート行ってくれ~!

いや 無理だろ。
私がこんなんで 情けない!

情けなくなんか ない!

あんたは私の自慢の娘だ。

世界で一番の娘だ!

何だ? 酔っぱらいか?
自信を持て 空~。

あんたが生まれた時
世界かわいい大賞を

あげようと思ったくらいだ。
何だ? それ。

それまでは世界かわいい大賞は
母ちゃんだった。

何だ? 親子2代か?
フフフ…。

初代。
2代目。

フフフ…。
ハハハ…。

♬~

♬~

(鍵を開ける音)

♬~

へその緒…。

(階段を駆け上がる音)

(渉) あっ…。

(渉) ごめん。

出掛けにさ お客さん
吉田のおじいちゃん

ぎっくり腰って…。
えっ 大変 大丈夫?

うん 大したことなかった
行こっか。

うん。

ポップコーン 食べる?
うん 食べる。

(店員) お待たせしました。

♬~

♬~ あっ。

♬~

(渉) 大丈夫?
うん おっとっと…。

あっ…。

♬~

(渉) フフフ…。
アハハ…。

あっ…。

あれ? おかしいな 回んない
んっ…。

あっ! ごめん。

アハハ… すごい。

先生 脚 長過ぎだ。
アハっ。

デカ過ぎだ 俺。

私も頑張る。

(空:渉) せ~の…。
1・2…。

(渉) 何にする?
あっ じゃあ ジンジャーエールで。

(店員) ジンジャーエールで はい。
(渉) 何か食べなくて平気?

食べて 食べて お腹すいてない。

(渉) じゃあ…。

《楽しいのと緊張が交互に来て
食欲 ない》

《どうしよう? 母ちゃん》

ふぅ…。

痛っ。

痛い…。

私は生きている…。

(チャイム)

(チャイム)

(落ちる音)

ぬわ~!

(チャイム)

よし…。

何なの~? それ。
土産だ。

久しぶりに 墨 すったなぁ
どうだ? 心が奮い立つだろう。

俺の習字の腕 落ちてないな
7段だ 心を込めて書いた。

来る時 電話してよ
こんな格好だよ。

ケータイ つながんなかったよ。
あっ… 書く時は切ってる。

書いてないだろ。

それは言わない約束!

別れろ 切れろは
芸者の時に言う言葉。

今のあちきには
死ねと言っておくんなまし~。

えっ 何で?
こんな続きじゃなかったっけ?

ゴンちゃん
頭の中 どうなってんの?

一体 何と何がつながってんの?

ていうか何しに来たの?

お前なぁ 書けない 書けない
浮かばない もうおしまいだ

っていうお前のことを心配して…。
あっ たい焼きは?

サンマ焼きでもいい
差し入れ持って来たんでしょ。

お前…。

これが差し入れだ!
うっわ 糖質は? 糖質。

甘いもの!
砂糖でもなめとけ!

馬か!
あのな?

俺 折り入ってお前に
聞きたいことがあるんだけど。

ん?

♬~

母ちゃん 秘伝の技!

手袋 忘れちゃった~
手 冷た~い

…と言いつつ 相手のコートの
ポケットに手を入れる

て…。

て?

手袋 忘れちゃった。

えっ どこに? さっきのボート?
あっ いやいや そうじゃなくて。

あの お家に…。
あぁ。

手 冷たい。

手… 冷たいよね まぁ冬だし。

あぁ…。

ぽっけ あったわ… 自分の。

(振動音)

あっ ごめん ちょっと。
うん。

(振動音)

ハァ…。

もしもし?

何? その世界一嫌な相手から
電話かかって来たみたいな声。

当たらずしも遠からず。

ハッ… 切ろうかな。

今 デート中なのよ。
は?

デート!

おぉ… うまく行ってる?

すごく。
(入野) ふ~ん。

しくじんなよ。
あれ? 用事は?

いや 今度でいいや。

(通話が切れた音)

ま いっか。

う~ん。

ヤドヴィガに耳 つけたら
かわいいかと思ったんだよな~。

あ~ 俺 やっぱ絵 下手。

う~ん…。

今日もさ 俊一郎さん
朝からルンルンだぞ。

サリーちゃんとデートだっつって。
「ルンルン」って死語。

あ~ ゴンちゃんと話してると
今のもの 書けなくなりそう。

朝から こうやって こうやって
何着も何着も お着替えしてさぁ。

「どれがカッコいい?」って。

でも かわいい子だったな あの子
俺 完全 負けてんな。

たとえ 青葉さんと結婚できてても
26だろ?

サリーちゃん 23だぞ。
23。

そして君 青葉さんと
結婚できてないから。

ハァ… いや そんなことは
どうでもいいんだよ。

親父から
みんな聞いたんだけどさ

元々は お前の担当編集者さんの
彼女だったんだよな?

そうそう。
で 親父にコロっと寝返った。

うん 見事に。

大丈夫なのか? 彼女。
えっ 「大丈夫」って?

いや 例えば…。

そりゃ お前…。

財産目当てとか。

いや いや いや…
それはないと思う。

あの子そういう類いの子ではない。
そうかよ。

大丈夫か?と聞かれると…
ちと 自信がない。

えっ?
サリー 愛に生きてるから

俊一郎さん
搾り取られないかな~。

金?
生気を 生きる力を。

え~ そんなもん
搾り取られちゃうの? 魔性?

あっ こういうのある?
20代前半の愛に飢えた女の子と

人生の終わりになった老人の
ラブストーリー。

最後はどこかで2人
カモ鍋を食べながら心中。

お前なぁ…
ひとの親 勝手に殺すなよ。

冗談よ 冗談。
ったくよぉ…。

しかし 空 デートか…。

大きくなったなぁ。

うん…。
碧。

空のこと大好きなんだから
空のこと 書けばいいじゃないか

小説 これだってラブストーリーだ
愛の話だ。

えっ 空のこと? どうやって?

父ちゃん 誰だって
聞かれないか?

うん 聞かれるたびに
妄想を語って聞かせる。

すっごい有名人の娘とか
アラブの富豪

あなたは実はハーフよ!とか。
それ どうなの? 親として。

空も面白がって聞いてるよ。
変な親子。

まぁ 小っちゃい頃は あの象印が
父ちゃんだったもんな。

最近 聞いて来ないなぁ。

多分 興味なくなったな。

ずっと黙ってるつもりかよ。

ん? 言う いつか言う。

まだ 今じゃ ない。

あぁ! 思い付いた!

え?

小説のネタ 思い付いた!

ゴンちゃん ごめん 帰って
人 いると 仕事できない。

はぁ?
帰って ごめん。

(渉) たくさん歩かせてごめんね。
全然。

何 食べる? 今夜。

えっ。

イタリアン食べに行ったら
最後にティラミス

ティラミスとイチゴは
かわいこちゃんの食べ物なの

ティラミス…。

えっ ティラミス?
もしくは イチゴ。

ハハっ いや それデザート。

アハハ…。
ハハハ…。

ちょっとお手洗い行って来る。
うん。

(入野) う~ん 何だろうな?

何だろ…。

何でもいいんじゃない?
食べたいもの言えば。

それ ダメなやつ
「何でもいい」って

一番 言っちゃいけない
相手 困るってネットで読んだ!

(入野) う~ん まぁな~。

てか 何でお前
俺に電話して来んの?

母ちゃん 仕事の時
ケータイ 電源 切ってて…。

俺 母ちゃんの次か…。

うれしいの?
(入野) 切るぞ。

あっ 切らないで! 教えて。

う~ん…。

カツ丼大盛り?

それ 自分の食べたいもんじゃん!
できれば 紅しょうが

いっぱいのせて… あっ それ牛丼。

(通話が切れた音)

ハァ…。

いいかも これ。

ハァ… おいし~い フフフ。

こんなもんでよかったの?
フレンチとか行こうと思ってたのに。

あぁ… 脂っこいでしょ?

私 俊ちゃんのお汁粉 一番 好き。

ヘヘヘ…。
フフフ…。

いいっすね~ 何か
ラブラブ っつうか ほんわかっつうか。

2人でね
水族館に行って来たのよ。

へぇ~。
ヘヘヘ…。

これ お土産。
(ケンタ) いいんすか?

ただいま~。
(ケンタ) おかえりなさい!

何か急に冷えて…。

(俊一郎) 未来のお母さんだ。
えっ!?

ハハハ… 冗談だよ ハハハ…。

えっ… 俊一郎さん 私 いいよ?

いやいや… サリーちゃん
サリーちゃん まだ20代前半だ。

この親父は もう前期高齢者だ
ホントに大丈夫なのか?

私ね ゴンちゃんさん。
「ゴンちゃんさん」?

あっ… 「ゴンちゃん」は
なれなれしいかなって。

いやいや… こんなもん
「ゴン」でいいよ「ゴン」で。

何だったら「ゴ」でいいぞ?
「ゴンちゃん」で。

じゃあ… ゴンちゃん。

ンフフ…。
何 にやけてんだ お前。

(せき払い)
あのね

俊一郎さんと出会ってから
眠れるの。

夜 ぐっすり眠れるようになって

何か世界が温かく感じるの。

安心したんだよね きっと
生きてることに。

生きてることに? 何か深い。

フフ… いつも 立ってるとこ

何かグラグラしちゃうような
感じあって。

でも もう大丈夫。

そうなのか…。

アパートも借りられたし

新しいお仕事も
ちゃんと見つけたんだ。

(ケンタ)
そのアパート きっと俊一郎さんが
借りてあげましたよね?

うん!

お金は
いつだっていいんだからね。

ううん ちゃんと働いて返すよ。

(橘) 読みました。

どう?

いいと思います。

2時間で書いちゃった。
すごいです。

ざっと あらすじだけ書いて
みたんだけど 昼間に浮かんで。

これ 母と娘の話ですよね。

そうなの そこなの
恋愛小説じゃ ない。

(橘) これ 通しましょう。

えっ?

僕が この企画 通します。

何より この小説
僕が読みたいんで!

♬~

かぶってみて。

えっ。
(渉) それ。

かわいい。

えっ…。
買ってあげようか?

えっ…。

あぁ いや いや いや… いい。

ちょっと待っててくれる?

ん?
これブランド物だった。

ATMでお金 下ろして来る。
いやいや…! いい。

かわいいって
言ってもらえただけで いい。

うれしかった。

(渉) 実は…

女の子とデートとか
あんまり慣れてなくて。

うん。

値段とかも よく分かんなくて
ごめん。

ううん。
スワンボートも うまくこげない。

あっ あれは私のリクエスト。

あっ でも
これから行く所は割といい。

先輩に連れてってもらったんだ
近所だけど。

(グラスが触れ合う音)

(渉) ティラミスとイチゴは
イタリアンかなと思って。

ステキなお店
こんなお店 あったんだね。

何 食べよっか?

コースじゃなくて
アラカルトでも大丈夫なんだ。

割と手頃でね 値段も。

だから安心し…。

うぅ…。

どうかした? 空ちゃん。

お腹 痛い…。
えっ!

(渉) 大丈夫?
ごめんなさい… 1人で歩ける。

タクシー 拾おうか?
気持ち悪くなるかも…。

ごめん 無理して飲ませたね。

ううん…。

どうぞ。
えっ?

うちの太葉堂まで
そんな かかんない。

いや…。
大丈夫。

だてに
ガタイいいわけじゃないから。

ほら。

恥ずかしい…。
(渉) 場合じゃ ない。

太葉堂 行って どうするの?
僕に任せて。

あっ そっか 整体…。

プロなんで。

本当は

ずっと ちょっとお腹 痛かった。

言ってよ。

私 生まれて初めてのデートで
緊張してたの…。

ハハハ…。

この前の付け鼻毛のデートは
カウントされてないのか。

フフフ… ごめん。
フフフ…。

ちょっと ごめんね。

うっ…。

何か余計 緊張する…。

フフ… 僕と思わないで
お母さんとでも思って。

(空の声) うちのお母さん
トントン速かった…。

あんまり安心しない…。

えっ?

こんなことなら

また付け鼻毛
付けて来てもらえばよかった。

ハハ… 目ぇ 閉じて。

深呼吸してリラックス。

♬~

ホントだ…
痛いの なくなって来た。

でしょ? これでも俺 腕 いいの。

知ってる。

この町の人たち
みんな ここ来るもんね。

寝ちゃってもいいよ。

ん…。

ごめんね… イタリアン。

いいよ そんなこと。

それより
お腹 痛いの気付けなくて

俺 ホント鈍くて…。

(振動音)

あっ… 空ちゃん ケータイ。

渉先生…
出てもらってもいいですか?

母ちゃんかも…。
あぁ。

(振動音)

あ… もしもし。

あっ… えっ。

どちらさまでしょうか?
空さん 今 ちょっと…。

あっ! いや! あっ… えっと
何でもないっす 失礼しました。

(通話が切れた音)

♬~

あの…。

私 こんな体たらくで
もう 次はないですよね…。

♬~

それは こっちのセリフです。

こんな目に遭わせて

次も チャレンジして
もらえるんでしょうか?

お腹の薬 持って行きます!

ハハハ…。

僕は もう
鼻毛 付けて行きませんけど。

素の自分で勝負したいんで。

≪それからもう 2週間が経った≫

え~ 次の日にでも
会いそうな勢~い。

そう! でしょ?
私もそう思ったの。

そしたら 「長生きホーム」で
運動会があって…。

「長生きホーム」?
あっ。

通り 渡った所の老人ホーム。

ふ~ん。
お年寄りたち 頑張っちゃって

体 ヘロヘロになっちゃって

そしたら太葉堂…
あっ 渉先生の整体院ね。

大はやり!
渉先生 暇がなくなっちゃって。

ふ~ん…
でも 連絡 取ってるんでしょ?

取ってる 取ってるけど…

返信ないだけで酸欠になりそう。
すっげぇな。

テレビとかで ウサギ見るだけで
胸が苦しくなる。

ウサギ?
うん。

あぁ 鼻毛先生が
小学校ん時 約束したね。

「鼻毛先生」やめて。
すいません。

このときめく心 死ね!って思う。
おぉ…。

スタンプとか選んでて
夜しか寝れねえ。

寝てんじゃん。
私 誰だ?ってなる。

おぉ…。
嫌われるのが怖くて

本当のことが言えない
オタクってことも隠してる。

どんどん自分が小っちゃくなる…。

水無瀬 描け!

えっ?
描いてたら 水無瀬は自由だ。

恋なんかに縛られなくて済む。

♬~

描く!
(入野) 描け!

ヤドヴィガ 耳 こんな感じ?

(入野) うん もうちょっと大きく。
OK。

(ケンタ) いらっしゃいませ!
お持ち帰りで?

ねぇ そろそろ ここで作業するの
限界だと思うんだよね。

あぁ 家 来る?

えっ いいの?
うん 全然。

ようこそ~ 遠慮しないで~。
(入野) あっ お邪魔します。

やっと空 漫画 描く気に
なったんだもんね 君のおかげで。

ただの趣味なんで。
はいはい。

う~ん でも リビングはちょっと
私がだらだらしたいから…。

じゃ 君の部屋で
あっ でも ドアは開けといてね。

何かあると困るから~。
お母さん 何か ないです。

ん?
ないです。

え~っと 入野君だっけ?
あっ 入野 光です。

わっ いい名前 空と光だね 君たち
何ていい! 晴れ晴れしい!

呼び合うたびに キラキラするね。

名前で呼び合ってないです
名字です お母さん。

もったいない せっかく
「空」っていい名前 付けたのに。

光君も
親御さんに付けてもらったのに。

(着信音)

あっ 仕事の電話。

では 私は仕事部屋に
退散しますので どうぞご自由に。

あっ お茶とかは ここで飲んで
いいからね 自分で入れてね~。

(ドアの開閉音)

うすうす気付いてたけどさ
自由なお母さんだね~。

「自由」って言ったら
聞こえはいいけど…。

えっ! ホントに?

あっ いや ホントですか?
(小西) はい。

『真夏の空は、夢』。

タイトル いいじゃないですか。

企画会議で通しときましたよ。

まぁ 私の力?

うれしいです 書きます。

あぁ でも
何で小西君から? 漱石は?

私が通したんですから
私が電話する。

当たり前じゃないですか~。

そういう人ですよね 小西君。

手柄は渡さない
恩は自分が着せる。

あっ 橘 風邪ひいて休んでます。

あら?

血液型?
(入野) うん。

登場人物のね
生年月日とか血液型とか

取りあえず考えるわけ
人物リスト。

まぁ こういうの作らない人も
いるんだけどね。

うちの母ちゃんとか作らなさそう
その場のノリ。

O型だから。
ほう 水無瀬 碧はO型か。

そう 私は変わり者だからAB。

あ~ 俺はA型~。

ぽいね~ 実は真面目そう。

うわ 嫌なこと言うわ。

≪空 ちょっと買い物行って来る
ワイン買って来る お祝い≫

えっ? 何のお祝い?

企画 通った! 新しい小説の。
お~ おめでとう。

「喜びの舞」やって 空。

うん。
うん?

(手をたたく音)
おめでとう!

おめでとう おめでとう
おめでとう おめでとう。

俺もやっていい? おめでとう…。
おめでとう おめでとう…。

(空:入野)
おめでとう おめでとう…。

ありがとう ありがとう
ありがと~う。

(ラジオ) それでは ここで懐かしい
あのナンバーをお送りします。

あぁ…。

(ラジオ) 大澤誉志幸で
『そして僕は途方に暮れる』。

(ラジオ)♪~
(体温計のアラーム)

♪~
うぅ…。

♪~

♬~
(キーボードを打つ音)

♬~

♬~
(橘)何より この小説
僕が読みたいんで!

♬~
(キーボードを打つ音)

♬~

♬~
(メッセージの受信音)

♬~

♬~
何? これ…。

♬~

♬~
(鼻歌)

♬~

♬~
あれ?

うちの母ちゃんとか
作らなさそう その場のノリ

O型だから

私は変わり者だからAB

♬~

♬~
OからABって生まれなくね…?

♬~

(沙織) はい。
あ… 俺だけど。

私 送ったの読んだ?

うん…。
そういうこと。

俺じゃ… ダメだった?

ごめん…。

♬~

荷物… 荷物 どうすんの?

捨てて 全部 新しくしたいの。

♬~

男もね…。

♬~

♬~

♬~
(振動音)

♬~
(呼び出し音)

♬~

♬~
ハァ… ハァ…。

♬~

(クラクション)

♬~

本番! よ~い… はい。

♬~

♬~

♬~