ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#10[終][解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ウチの娘は、彼氏が出来ない!!#10[終][解][字][デ]
いよいよ最終回!!母にモテ期到来!二人の男からプロポーズ!娘はついに自分の気持ちに気づき…!?脚本・北川悦吏子×菅野美穂&浜辺美波、母と娘のラブストーリー完結!
出演者
菅野美穂、浜辺美波、岡田 健史、福原遥、東啓介、中村 雅俊(特別出演)、川上洋平[Alexandros]、有田哲平、沢村一樹
【ゲスト】豊川悦司(友情出演)
番組内容
碧(菅野美穂)は沖縄に行く風雅(豊川悦司)と、ニューヨーク転勤になった漱石(川上洋平)の二人からプロポーズされ浮かれる。しかし、東京に残るという空(浜辺美波)との間には微妙な距離が生まれ…。光(岡田健史)だけは内心は碧と離れるのが淋しい空の気持ちに気づいていた。そんな中、おだやに風雅と漱石が来店。風雅の態度が気に入らないゴンちゃん(沢村一樹)は頭に血が上り、おだやは碧をめぐる男たちの修羅場と化す!
監督・演出
【演出】 南雲聖一
原作・脚本
【脚本】北川悦吏子
音楽
【ドラマ主題歌】「空と青」 家入レオ(ビクターエンタテインメント) 作詞・北川悦吏子 作曲・川上洋平[Alexandros]
【音楽】得田真裕
制作
【チーフプロデューサー】加藤正俊
【プロデューサー 】小田玲奈、森雅弘、仲野尚之(AX-ON)【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
テキストマイニング結果
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キーワード出現数ベスト20
- ゴン
- 風雅
- モテ
- 自分
- 沖縄
- 漱石
- 俊一郎
- 世界
- ハァ
- 一番
- 最後
- ケンタ
- 一ノ瀬
- 気持
- 人生
- ニューヨーク
- モテ期
- 一緒
- 一度
- 沙織
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(風雅) 碧さん。
例えば 僕ら…。
やり直しませんか?
(水無瀬 碧) えっ?
(小西) いや もうねぇ
素晴らしい すんばらしい!
サイナイの悠人主演のね…。
サイナイ?
サイレントナイフですよ
その悠人主演の
『私を忘れないでくれ』
映画化 発表した途端
『ワタワス』 『私を忘れないでくれ』
30万部 増刷!
ねぇ それにつられて
過去作品も動いてますよ。
重版に次ぐ重版!
『真夏の空は、夢』は好調。
これは いい風 来てますよ
乗りましょう この風に!
乗りましょう!
ふわっと ふわりと!
はい おかげさまで 最近
いろいろと依頼もまた増えて。
(水無瀬 空) あっ 母ちゃん。
メールで ユニシロの
CM出演依頼が来てた。
あっ そう。
(橘) 着ないのに 出たいんですね。
何で 私が
うれしがってるって分かった?
顔 見れば分かります。
あっ 母ちゃん でも あれ
1個のに何人か出るじゃん。
そのうちの1人。
あっ じゃあ 断って。
りょ。
「りょ」とは?
えっ 小西 古っ!
「了解」の「りょ」です。
冗談ですよ 知ってますよ。
今や「り」
それすら古いんですから。
えっ
ユニシロのCM 断るんですか?
もったいなくない?
それだったらね 代わりに私が…。
単体であるならば。
それでこそ 水無瀬 碧。
ねぇ 単体じゃないと
ユニシロのCMも出ない。
そのプライドの高さ
嫌いじゃないですよ。
何なの?
いや
ですから この水無瀬 碧を
担当できるのは
漱石を置いては
この私しか いないなと。
はぁ。
え~ 漱石
この4月に異動になります。
ニューヨーク散英社に。
えっ!?
(橘) ちょっ 小西さん
何で言うんですか?
俺 自分で言うって
言ったじゃないですか。
(橘) すいません 何度も
電話で言おうとしたんですが…。
はっ! あ~! 私の相手が嫌で
異動願 出してたんだ?
どうしたら そういう
後ろ向きな発想になるんですか?
だって大変じゃん? 私の相手。
自覚はあるんだ…。
はっ!
えっ いや 今のは冗談で…。
う~。
自由奔放なくせに 時々 碧さん
小さな女の子になりますよね。
私は理科室に移動する時
新学期が始まった時
お弁当を食べる時
1人になるのが怖かったです。
だから 明るく振る舞いました
そして今に至る…。
私 一ノ瀬風雅に
沖縄に来ないかと誘われました。
よりを戻さないかって。
えっ。
沖縄で 長期の流木の仕事が
見つかったそうです。
セレブホテルの内装です。
3年かけて
そのホテルの内装をするそうです。
私たちが住む家も
格安で見つかるそうです。
行くんですか?
どうしよっかな…。
だったら いっそ…
僕と ニューヨーク行きませんか?
えっ!?
《今日の月 太ってない?
ダイエットしたほうがよくない?》
空 いる~?
声 大きい。
ここにいるのが 目に入らぬか?
聞いて 聞いて 聞いて!
私 モテ期 モテてる。
あれ? ゴンちゃんは?
(小田俊一郎)
すずらん温泉からのね
商店街の飲み会。
あっ 碧ちゃん モテてる。
じゃあ
こっちもビール行きますか?
行きま~す!
お~っとと。
お~っと。
俊一郎さん 前から
言おう言おうと思ってたけど…。
えっ なぁに?
その着物の下にパーカ着るの
めっちゃカッコいい。
いやいやいや…。
そんな着こなし できるの
世界で俊一郎さんだけ。
世界! 大きく出ましたね~。
え? で 何? モテ期 到来?
うん。
空 君も聞け。
また母ちゃんの自慢話か。
違う 今までは過去の
昔のモテた自慢話。
私は今 ジャストナウ モテている。
お~。
プロポーズされた!
一ノ瀬風雅と漱石に。
おぉ!
モテ期 分散したかった~。
モテ期 分散したい
なぜ集中する?
えっ てか
ろくなのにモテてない?
昔の男と近場の漱石。
母ちゃん 口を慎め。
モテるだけ ありがたい。
そうか そうだな 感謝だ。
でね 空… 風雅さんは
沖縄に家を見つけてくれてて
これ。
漱石と
ニューヨークに行く場合はさ
空は
留学すればいいと思うんだよね。
立青学院大学と提携してる大学
結構あって。
母ちゃん 何 言ってる?
えっ?
私 行かない 大学もあるし。
あぁ だから 留学。
しないよ?
あっ そうか そうだな。
光君 いるから?
はぁ? 何で そうなる?
今のは なし! 毒親発言だ。
子供は いつか
親から離れて行くものだ。
うん まぁ そうだね。
でも ゴンちゃんと俊一郎さんは
一緒に暮らしてる。
それも ある。
介護とかで戻るかもしれない。
いや それは早いよ。
母ちゃんは
あんたの面倒には ならない。
そのために
あの家を自分のものにして
ゆくゆくは それを売って
高級老人ホームに入るつもりだ。
えっ!
あの家 残してくんないの!?
自分の食いぶちは
自分で稼ぐんだ 空!
え~ こいだけ贅沢させといて
その仕打ち!?
いや まぁまぁ…。
あっ 今日はね
タケノコご飯あるよ。
(2人) 食べる~!
(小田欣次)
あ~ 気持ちよかった~。
やっぱサウナあるのがいいよな~。
(神林) 何で そんなにいい体かと
思ったら流木!?
(風雅)
ええ 海でね 拾うんですよ。
(神林) 海で…。
フフ… アハ
あっ さっき預けたやつ。
(神林) あっ。
これはね あの整体院
太葉堂に持ってくやつなんだけど。
(神林) 大っきいのも担ぐの?
(風雅) はい。
俺の3倍ぐらいのやつ。
(神林) いいわね~ 力強くて。
この辺は もう
へなへなのITばっかりで。
頭 いいんでしょ?
お金だけは持ってるもんだから
高いジムで体 鍛えて
若い女にモテようとしてんのよ。
やっぱり
男は海よね~ 流木よね~。
一本一本 違うんですよ。
この曲線に味があるんですよ。
ここにも結構 合いますよ きっと。
あっ そう? いいわね
お父ちゃんに聞いてみようかな。
(せき払い)
おばちゃん 俺にもフルーツ牛乳。
ダブルで。
何 言ってんの?
沖縄もニューヨークも
母ちゃん一人で行くのか。
どっちか選べよな
両方は行けない。
それ 重婚だ。
うん。
どっちも楽しそうじゃん。
母ちゃんの仕事は
どこでもできるからな。
でも 英語 しゃべれないしなぁ。
沖縄じゃ サンローラン着てても
浮くだろうなぁ。
それ すずらん商店街でも
割と浮いてる。
えっ そうなの?
気が付かなかったなぁ。
あの。
こちらには いつまで?
もうすぐ沖縄に行きます。
っていうか…。
あぁ 私 「おだや」…。
ここの隣の
たい焼き屋をやってる…。
あ~ あなたがゴンちゃん。
「おだや」のたい焼き
有名ですよね。
ただ 私 甘いものが苦手で…。
いや でも 今フルーツ牛乳…。
風呂上がりはフルーツ牛乳でしょ。
そんなもんですかねぇ。
(風雅) でも 他にも何か
食べるものがあるんでしょ?
おおばやしの
かなえさんが言ってた。
いや あなたの口に合うような
ものがあるかどうか。
焼きそばとか おでんとか。
あぁ そういうの大好きですよ。
沖縄には いつ行くんですか?
うん 来週末には。
あぁ せいせいする。
ん?
えっ? あっ いや…。
その絵 見てると
そんな気しません?
せいせいするわ~。
(里中) それにしてもケインズ
月とチーズ。
なかなかロマンチックが過ぎる。
(里中) イケ散らかしてる。
顔は こんななのに。
(学生たち) ハハハ…。
(チャイム)
(里中) おっ 次は
今年度最後のレポートね。
(学生たち) え~。
(里中) 君たちとも もうお別れか。
(入野) 水無瀬!
何?
ノート 取ってる?
えっ?
漫画のネームに夢中になっててさ
ノート 取ってねえや。
そんなことかと思い
私はがっつりノートを取っていた。
お~。
あ…。
光のニオイをかぐ
あっ… これ
コピーしたらすぐ返す。
うん。
最近さ。
ん?
母ちゃん モテてる。
おぉ 美人だもんな 空の母ちゃん
若いし。
プロポーズされてる。
えっ 早えぇな!
どっか行っちゃうかも…。
1人になるの せいせいする。
こんにちは。
いらっしゃい。
あっ…。
あっ。
(沙織) あっ。
あぁ 先に出てようか。
あっ 私たち これから
ちょっと出掛けるところで…。
あっ サリー 俺
ニューヨーク散英社に転勤になった。
あっ… そう。
元気でな。
この前は ごめんね。
サリー 幸せになれよ
(沙織)お前もな
あ… いや。
じゃあ 私たち 行くね。
うん。
何? ニューヨーク?
はい だから 行く前に
ここのおでん食べたいなと思って。
(沙織) ごめんね 俊一郎さん。
(俊一郎) ん? 何が?
(沙織) 私 もう
漱石に気持ち ないから。
(俊一郎) そうか…。
(沙織) 疑う?
(俊一郎) いや サリーちゃんが
そう言うんだったら
そうなんだろ?
信じるよ。
優しい。
まぁ 正直 言うとさ
好きだった人が 心に残るってのは
仕方のないことだと思う。
人間だもん。
そんなスパっと行くほうが
おかしい。
その思いごと 連れて来て いいよ。
俊一郎さん…。
おいら そうだねぇ。
サリーちゃんが
泣かないで 笑ってて
で 幸せだったら それでいい。
それが一番の願い。
フフフ…。
見つけた。
えっ?
私の幸せ。
アハハ…。
見つけた フフフ…。
こんばんは。
へい らっしゃい…。
あっ。
この前は 風呂屋で。
♬~
(ケンタ) 何にしましょう?
(風雅)
あぁ じゃあ最初はビールで。
(ケンタ) はい!
出来た。
ハァ… ラジャ。
例えば 僕ら…
やり直しませんか?
決めないといけないのかなぁ…。
このまま この時…。
時の中に いたいなぁ。
何で 人生って
前に前に進むんだろう。
後ろにも下がれないんだろう。
この 今っていう
時の中にいたいなぁ…。
ずっと いたいなぁ…。
だったら いっそ…
僕と
ニューヨーク行きませんか?
えっ?
私 もしかして
からかわれてるだけとか?
(チャイム)
(グラスを置く音)
(チャイム)
だ~れ~?
(入野) お願いします。
あっ ごめんね~。
空 今日 渉先生と会ってから
「おだや」って…。
あっ いいです いいです
約束してたわけじゃなくて
これ なるはやで返したほうが
いいと思って。
何を勉強してるのかな~。
月とチーズ? あぁ…。
あっ よかったら あがって
お茶でも飲んでく?
あっ いえいえ…
俺もレポートあるんで。
あっ そっか わざわざ悪かったね。
あの…。
ん?
お母さん 東京 離れて
どこか行くんですか?
えっ。
プロポーズされたって。
え~ ヤダなぁ
空 そんな話 してんの?
はい モテ期が到来?
そう。
4年に一度 千載一遇
ハレー彗星並みの こう
一度にドンと
一気に来た~!みたいな。
フフフ…。
空さん 寂しがってました。
えっ?
お母さん どっか
行っちゃうかもしれないって。
あの子が? 寂しいって?
言わないけど分かります
顔 見れば。
そう…。
私には
そういう顔も見せないから…。
あの子は「寂しい」って
言えない子になった。
えっ?
私が 先に「寂しい」って言うから。
あぁ…。
そして私は
人の気持ちに ちょっと疎いのよ。
空さん
母ちゃんさんのこと 大好きです。
はい 焼きそば お待ち。
うまいですねぇ。
これ 何ですか?
ただの ちくわですけど。
あ~ なるほど。
ごめん… なさい。
(渉) いや
空ちゃんの気持ち ここにないの
見て見ぬふりしてた。
先生…。
(渉) 他に好きな人できた?
えっ。
好きかどうかは分からない…。
私 恋とか
よく分からないかもしれない。
そっか…。
無理に気持ちに…
関係に名前 付けることないよね。
えっ?
ないと思うよ。
そっとしておけばいい。
そっと…。
でも その関係が大事なんだね?
なくしたくない。
なくしたく… ないです。
それは守らないと。
守る?
うん。
なくしたくないものは守らないと。
渉先生…。
もう 空ちゃんに かわいい声で
「渉先生」って
呼ばれることもないね。
私 そんな
かわいい声じゃ ないです。
ハハ… 女々しいこと言った
ごめんね。
空ちゃんと
なくしたくない関係を
築けなかったのは
僕のせいでもある。
私 でも 渉先生のこと好きでした。
あっ… 過去形。
知ってたよ。
うれしかったよ。
僕は 空ちゃんの その真っすぐで
正直なところが好きだった。
こっちも過去形にしてみた
おあいこってことで。
頑張って 空ちゃん。
えっ…。
人生で…
何度も
巡り合えないかもしれないよ。
そんな関係。
はい 熱かん お代わり。
どうも。
碧も よく ここ来るんですって?
は?
(風雅)
空も ここでバイトしてるとか。
どうも お世話になってます。
あなたにお礼 言われても…。
あそことは
もう長い付き合いなんで。
(風雅) 存じておりますが。
沖縄には いつ行くんですか?
う~ん 来週?
そうですか。
碧さんも一緒に。
えっ?
碧さんも一緒に
行くことになるんじゃないかな。
いや その 昔
ちょっと あったもんでね。
あっ 今もね。
まぁ まんざらじゃ ない。
焼けぼっくいに
火が付くとか 付かないとか。
碧さん
年の割に捨てたもんじゃ ない。
あれで 結構 いい女だ。
1人にしとくのは
もったいない…。
んっ!
客だと思って
おとなしく聞いてりゃ
何 言ってんだ あんた!
捨てた女のとこに のこのこ
やって来てんじゃねえよ!
この町から 出てけ!
(ケンタ) ゴンさん やめてください!
痛いか? えぇ? 痛いか!?
えっ 何やってる?
碧はな それよりも
ずっとずっと痛かったんだよ!
ここが!
好きな男に捨てられて
揚げ句
よその女が産んだ子供 育てて!
(橘) 聞くな 何も聞くな!
女手ひとつで子供 育てることが
どんだけ大変か
あんた 分かってんのか!?
あんたのやったことはな
鬼だ! 鬼畜だ! 人間じゃねえ‼
(ケンタ) ゴンさん…。
碧のことを
いい女とか言ってんじゃねえぞ。
薄汚い目で見るな!
嫉妬ですか?
(頭突きをする音)
やめて!
空だって 大変だったんだよ!
碧が本当の母親じゃ ないって
知って!
全部 あんたのせいだよ。
よくも のこのこと やって来たな。
出てけ この町から出てけ。
私の自由だ。
いいか? よく聞け!
うっ!
ゴンさん 落ち着いてください!
あんたにはなぁ
碧も空も渡せねえ!
一度 捨てたヤツは
二度と信用できねえ!
あなたのものでも ないでしょう。
(殴る音)
(ケンタ) ゴンさん!
あいつらは 俺が守る!
碧と空は俺のもんだ‼
ねぇ ゴンちゃん やめて
死んじゃう!
離せ!
ゴンさん やめましょう!
この人 笑ってます!
ハァ ハァ…。
ゴンさんに殴られて
かえって
ほっとしてるみたいだ…。
♬~
君… 誰?
いえ… 通りすがりの者です。
♬~
(着信音)
(橘の声) 一応 お知らせしといた
ほうがいいと思って…。
病院 行かなくて平気?
(風雅) 大丈夫ですよ。
(碧の声) そんなことが?
空さん しばらく
そっとしておいてあげたほうが
いいかもしれません。
ハァ…。
あ… あの
一ノ瀬さん 大丈夫なの?
心配ですか…?
それは…。
空さん ついてったし
一ノ瀬さんも大人だから。
そうよね…。
大人だもんね。
♬~
♬~ ハァ…。
♬~
おおばやしでやると
かなえさん 心配するでしょ?
何で笑ってたんですか?
殴られたのに…。
笑ったわけじゃないです。
こんなことで
罪が軽くなるとは思わないけど
ちゃんと自分の罪を責められて
少し ほっとしたんじゃないかな。
もう5発ぐらい
食らっても よかった。
死んじゃうよ…。
ゴンちゃん 若い頃
『クローズZERO』の住人
だったから。
私に殴られたかった?
どうでしょう?
空さん 女の子だから。
♬~
これ。
持ってたから…。
貼りますか?
いや…。
自分で。
♬~
父ちゃんは…。
父ちゃんは
空の写真 毎日 撮りながら…。
空は どんな女の子だと
想像してたんだろうか。
♬~
こんなで 私…
がっかりされなかっただろうか。
♬~
僕の中で 少しずつ
空が育って行きました。
お誕生日は
教えてもらえなかったので
祝うことはできませんでしたが。
僕の中で 少しずつ…。
大きくなって行きましたよ…。
まさか…
会えるとは思わなかった。
(泣き声)
ハッ…。
これ 貼る?
口 切れてる。
いや。
これは使わないで 持っときます。
♬~
よし 出来た~。
あとはタイトルだけだな。
あっ うん。
俺さ 実はちょっと考え付いたんだ
タイトル。
何?
いや~ でも ちょっと恥ずかしい。
何だよ~。
いや 聞けよ。
だから なぁに?
君のいる世界。
いやいや あれじゃん?
物語のなくなった
荒廃した世界でさ
エミルとヤドヴィガは出会う。
どんなひどい世界になってもさ
そこは
エミルにとっては
ヤドヴィガがいる世界なんだよ。
ヤドヴィガが死なない限り。
それが一番 エミルにとって
重要なことだから
『君のいる世界』。
いいじゃん カッコいいじゃん
『君のいる世界』。
えっ ウソ? えっ でもさ 何か
ちょっと
『ジャンプ』向きじゃ なくない?
『ジャンプ』は気に入らないかも
しれないけど私が気に入った。
えっ そっち優先?
だって 私たちの漫画じゃん。
おぉ… よし!
じゃあ それで決定!
(拍手)
よし! あとは 扉絵 描いて
『ジャンプ』新人賞!
ドキドキするぜ。
するぜ~。
引き継ぎも
小西のほうにしてありますし
碧さんが困るようなことは
ないと思います。
はい どうも。
じゃあ…。
えっ ちょっと待って
今日で終わりなんだよね?
はい そうですが。
君 ニューヨーク行くのよね?
はい。
えっと…
こないだの話 どうなった?
こないだの話とは?
えっ。
君 しらばっくれる気?
だったら いっそ…
僕と
ニューヨーク行きませんか?
からかった?
いえ 本気です。
でも 聞かなくても
答え 分かってるなと思って。
碧さん 僕とニューヨーク来る気
ないですよね?
ちょっと待って! いろいろ…
私なりに言うこと考えてた
作家だけに。
でも 結論から言うと
来る気は ないですよね?
僕 あの時 3か月 フタしよう
って言いました。
(橘)フタをしませんか?
この感じに
まだ3か月たってないけど
僕は変わらない。
でも 碧さんには
いろんなことがありました。
改めて 断らせるのも悪いし
最後 湿っぽくなるのもなぁ
と思って…。
最後… なの?
はい。
来週の水曜日
午後の便で たちます。
成田? 羽田?
成田。
本当に行くんだね…。
最後ぐらい
湿っぽくならせてほしい。
相変わらずですね 碧さん。
一緒に行くのは断るの前提で
話 始まりますよね?
分かりました もう一度 言います。
僕と一緒に
ニューヨーク来ませんか?
漱石…。
あぁ… 言ってると本気になる。
断られるのに…。
漱石 ごめん 私 ついて行けない。
それが言いたかったんですね
僕を ふりたかったんですね。
違う! 言いたいの ここから。
何?
君と出会った頃
私は もうダメかと思ってた。
オワコンだと思ってた
終わったコンテンツ。
でも私はコンテンツじゃ ない
人間だ 心を持つ。
心は動く。
そして 言葉が出て来る。
その言葉は 物語は
また
誰かの心を打つかもしれない。
私は人間だから 書き続ける。
それを
君が気付かせてくれた。
あの時 漱石が 君が
私と この仕事をするために
この業界に入ったと言ってくれた。
(碧の声)
そして あの時 泣いてくれた。
あの涙だけで
私は これからも書いて行ける。
離れても 応援してます。
ずっと味方です。
私を忘れないでくれ…。
そんなことも ありましたね。
「僕を忘れないでくれ」に
なりそうで
ビビりました。
ハァ…。
漱石~!
う~! 私を忘れないでくれ~!
いや…
なかなか強烈なキャラなんで
忘れられませんね 忘れたくても。
私…
これから千円札を見るたびに
君のこと 思い出すよ。
碧さん。
千円札 夏目漱石 終わりました。
もう 野口英世です…。
あっ そうか。
でも 私 君のこと忘れない。
約束する。
約束なんか しなくていいですよ。
♬~
母ちゃんは すごいよなぁ。
ん?
甘えながら 人を切る。
私を忘れないでくれと泣きながら
ニューヨークには行かない。
(せき払い)
さすが 恋愛小説の女王 女のプロ。
人聞き悪いな 君。
で? 一ノ瀬さんは どうする?
どうする? どうする?
このモテる女~!
やめて やめて。
この この この~。
フフ この~ モテるっていいなぁ。
(かなえ) やっぱり行くの?
(風雅) はい 沖縄に。
島ラッキョウ 送りますね。
(かなえ) 寂しくなるわね。
あれ? 友達申請… 誰だろ?
えっ?
くるみちゃん…?
♬~
♬~
(チャイム)
ほい これ 差し入れだ。
おぉ…。
仕事 頑張れ。
えぇっ それだけ?
配達の途中だ。
んっ ゴルゴンゾーラ味?
意外と あり。
♬~
<私は恋愛小説と呼ばれるものを
ずっと書いて来たけれど
本当は思ってる>
<恋に走る女には なれないし
ならないだろうってことを>
<王子様が迎えに来て
どこに行くか分からない白馬に
乗ることはできない>
<私は 自分の行く場所は
自分で決める>
<自分の足で歩く>
<もしくは
自分でビジネスクラスを取る>
<誘われて どこかに行くような
女じゃなくなった>
<良くも悪くも それが私>
面倒くさいな~ 私。
でも ここが私の基地だ。
♬~
母ちゃん 最近ちょっと
いい気になってると思う。
まぁ モテればな
そうなるよ 人は。
そうかなぁ?
いい気になれる時に
なっといたほうが いいさ。
そうそう ない。
厳しいな~ 人生。
(2人) お願いします!
(かしわ手)
佳作でいいんで。
ぜひ 大賞を。
えっ。
ドキドキするなぁ。
うん。
もし 母ちゃん 沖縄に行っても…。
ん?
俺 いるから。
俺は東京にいる。
おぉ…。
母ちゃん ニューヨークに
行ったとしても 俺は東京にいる。
おぉ… それは なくなったけどな。
まぁ 母ちゃん 東京にいても
俺は東京にいるわな ハハっ。
何 言ってんの?
まっ そういうことだ。
はぁ…。
(風雅) 碧さん。
すごいタイミング。
焼きたてのパンの匂いがしました。
俺 鼻 いいんで。
♬~
あっ ゴンちゃんにやられた…。
フフっ うん まぁ ちょっと…。
あっ
もう すっかり片付いたんだね。
元々 荷物も少なかったんでね。
ん? 明日?
はい 碧さんは身ひとつで
何だって後から送れるでしょ?
あっ もちろん
遅れて沖縄に来ていただいても。
仕事の都合もあるでしょうから。
おっと 何も言わないで。
明日です 明日まで
ゆっくり考えてください。
あなたの心はコロリと変わる
昔から そうだ。
(指を鳴らす音)
えっ。
今 僕が魔法をかけました。
フッ… 魔法?
もしかすると 一ノ瀬さん
わざとだったかもしれない。
わざと?
碧も空も渡せねえ!
殴る音
(ケンタ)ゴンさん!
あいつらは 俺が守る!
碧と空は俺のもんだ‼
わざと「おだや」行って
ゴンちゃん カッとするようなこと
言って 殴られて…。
何のために?
母ちゃんとゴンちゃん
くっつけるために。
は?
たい焼き屋の… ゴンちゃん?
私は 母ちゃんとゴンちゃんが
くっつくのが
一番いいと思う
ゴンちゃんは幼なじみで
母ちゃんのことを
一番よく分かってる
あっ 難しいことは
ちょっと よく分かってないかも
しれないけど
難しいことは必要ないと
私は思う
面白いこと言いますね
空さんは
母ちゃんには
ゴンちゃんが必要だ
空気みたいになっちゃって
いつでも そこにあると思ってる
なくなったら
酸欠の金魚みたいになる
…と私は思う
母ちゃんは
ゴンさんが好きですか?
好きだと思う
恋とか超えちゃってるかも
しれないけど
一番はゴンちゃんだ
あんた そんなこと言ったの?
言った。
ふぅ…。
一ノ瀬さんは
ゴンちゃんに自覚させようと
したのかもしれない。
ともすると 若い美人に走りがちな
ゴンちゃんに。
お前が一番 大事なのは
碧だろう!って。
走んないよ。
ん?
ゴンちゃんは 私だよ。
はぁ~! うわ~ すっごい自信
ちょっとモテだすと怖いな。
だから 女は怖いな!
ってか 一ノ瀬さんの
ワナだから 引っ掛けだから!
私が思うのが
当たってるとすれば。
あっ ゴンちゃんだって
若い美人の青葉さんと
結婚しようとしたじゃん。
あっ 確かに。
そう言われると…。
人生に絶対なんて ないなぁ。
何がどう転ぶか 分かんないな。
でも だからこそ面白いな! 人生。
ポジティブだ~。
でも 何? あんたの中で
母ちゃんはゴンちゃんなわけ?
母ちゃんの気持ちは どうなわけ?
母ちゃん。
母ちゃんは 3つの女の子です。
いばらの道を歩きます。
後ろを振り返ります。
いつも ついて来てくれて
にっこり笑ってくれるのは誰?
♬~
♬~
♬~
母ちゃんの前には…
3つの女の子がいます。
前を歩いて行きます。
母ちゃんは
その子の足元が心配です。
いくつになっても まだ…。
いばらの道なら
人生が いばらの道なら なおさら。
母ちゃんは まだ…。
その子を見守ってたいです。
もう少しの間…
見守ってたいです。
ずっと見守ってたいです。
離れたくないです…。
(泣き声)
見守ってたいです…。
♬~
(風雅) ついては来られませんか?
ごめんなさい。
そうですか…。
でも うれしかったです。
ありがとう。
空から言われた。
ゴンちゃん
たきつけるために わざと?
ひと芝居 打った?
私たちに 何が一番大切か
気付かせるために… わざと?
そんな… 俺 神様じゃないよ。
そうかな?
風雅さんに揺らされて
結果 そうなった。
揺らされて
何が一番
自分にとって大事か気付いた。
そういうこともあるのかな。
ゴンちゃんと うまく行くといいな
とは思ったけど…。
何だ…。
やっぱり本心じゃなかったか。
いや。
最後だから。
最後でしょう。
本当のことを言います。
半分は 今 碧さんの言った通り。
でも 半分は…。
いや もうちょっとかな 半分以上。
そんなふうに
自分に理由をつけて
碧さんと
もう一度 よりを戻せたら
…なんて 夢 見ました。
空さんとも
頻繁に会えたらいいな なんて
都合のいいことを
考えたんですよ 俺は。
ごめんなさい やり直せなくて。
いえ…。
僕は このすずらん町に来た
時間があるから
この先も ずっとハッピーですよ。
活版の
重たいモノクロの文芸誌に
カラーページが増えました。
(男の子) ママ~。
母ちゃ~ん! 父ちゃ~ん!
飛ぶから 見てて~!
あの子は今 小学生になってます。
♬~
あっ 1つ お願いが。
空の…。
空の写真 下さい。
あの 私が最後にいるアルバム。
いいですよ。
そいで 最後に
父ちゃんの写真 撮っていいか?
えっ?
はい チーズ。
(カメラのシャッター音)
3人で撮ろう 3人で。
おぉ!
写真
撮ってもらってもいいですか?
(男性) はい いいですよ。
(男性) もう少し
寄ってもらっていいですか?
あっ いいですね
あ~ いいですね。
(カメラのシャッター音)
2人とも 元気で。
(碧:空) はい。
父ちゃんもな。
風雅さんも。
♬~
マグロ焼き?
そう こ~んな大っきいの。
アホか んなもん作れっかよ
あんこ 何kg 要るんだよ。
いや… ありかな?
結婚式とかな ケーキの代わりに。
でしょ?
ハァ~ 私も子離れしないとね
空も いつか いなくなる。
俺は いなくならねえぞ。
は?
タデ食う虫も好き好きってな。
物好きな虫が寄って来っからよ
お前も早く ばあさんになれ!
はぁ? そんな口説き方ってある!?
口説いてねえし!
♬~
お待たせ!
おう。
(店員) ありがとうございました。
あっ。
♬~
あっ あっ あっ…!
あ~! あ~…!
(2人) カンパ~イ!
いいこと 教えてやろうか?
何?
俺 ホントは彼女いねえ。
えっ? えっ 心ちゃんは?
腰の位置の高い 心ちゃんは?
あれは お前 長谷川 心だよ。
『ランウェイで笑って』の?
ビンゴ~。
妄想かよ!
えっ…。
フフフ…。
ハハハ…。
おい!
うわっ 危ねぇ 危ねぇ…。
足首…。
うるさい!
努力賞ですよ 努力賞!
お母さん!
おめでと~う!
(手をたたく音)
おめでとう おめでとう
おめでとう おめでとう。
ありがとう ありがとう
ありがとう ありがとう。
(2人) ありがとう ありがとう
ありがとう ありがとう。
違うってば…。
ありがとう ありがとう。
(入野:空) ありがとう ありがとう
ありがとう ありがとう…。
♬~
最初はグ~…。
最初から!
ハ~!
やった~! 母ちゃんの勝ち~!
♬~
♬~
♬~
♬~
♬~