相棒 season 21 #4[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
相棒 season 21 #4[解][字]
第4話「最後の晩餐」
疑惑のセレブ独身貴族!
遺体なき殺人を追う特命係!!
そこには衝撃の事実が待ち受けていた…◇番組内容
特命係は乗り込んだタクシーで血が付いたマフラーを発見。運転手から乗客情報を聞き出し追跡すると、問題の乗客は両親の遺産を食いつぶして暮らす独身の男・堂島と判明。右京は警察を名乗るのは危険と考え、身分を隠して接触。一方、薫は聞き込みで、堂島が最近若い女性と新生活を始める準備をしていたという情報を得る。被害者はその女性…!?右京と薫が“何が起きているのか”を探っていくと、きな臭い話が次々に浮かんでくる。
◇出演者
水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、鈴木砂羽、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子 ほか
【ゲスト】矢柴俊博 ほか
◇スタッフ
【脚本】光益義幸
【監督】橋本一
◇音楽
池頼広
◇おしらせ
☆最新情報はツイッターでも!
【番組HP】https://www.tv-asahi.co.jp/aibou/
【Twitter】https://twitter.com/aibouNow
【Instagram】https://www.instagram.com/aibou_official/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
福祉 – 音声解説
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キーワード出現数ベスト20
- 堂島
- 由季
- 女性
- ミツル
- 菊池
- カレー
- 仕事
- 事件
- 杉下
- 彼女
- 一緒
- 携帯電話
- 今日
- 会社
- 手紙
- 電話
- 本当
- 亀山
- 結婚
- 西村由季
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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♬~
(堂島志郎)はあ…。
♬~
(おなかが鳴る音)
♬~
(ドアベル)
(ミツル)いらっしゃい。
(ミツル)いつものでいいですか?
(堂島)いや 酒はいいよ。
カレーをもらえるかな。
あっ… すいません。
今日 カレーないんですよ。
ない!?
(ドアベル)
(ミツル)いらっしゃいませ。
お一人ですか?
(杉下右京)ええ。
あっ…。
こちら よろしいですか?
ええ どうぞ。
頼むよ。 今夜は どうしても
あのカレーが食べたいんだよ。
そんな事を言われても…。
金なら出すよ。
今から作れないかな?
いや 困りますよ。
他にお客さんもいますし…。
そうだよね… ごめん。
忘れてくれ。
カレーですか…。
いや 実は 僕も
カレーには目がないんですよ。
それほどの一品ならば
ぜひ食べてみたいのですが。
いや でも 材料がないんで…。
では 我々が材料を買ってくる
というのは いかがでしょう?
えっ? ああ… ええ。
あなたがよろしければ。
…わかりましたよ。
(亀山 薫)いや 急な仕事でさ
すぐに行けそうにないんだよ。
(亀山美和子)う~ん…
仕事じゃ しょうがないけどさ。
今夜中には来られるんでしょ?
せっかく 新作料理 用意して
待ってるんだからね。
ああ~… どうかな。
どのくらいかかるか
わからないんだよね。
いらっしゃいませ~。
ん? うん? 何?
今の かわいい声は。
だから 仕事だって!
忙しいから切るぞ。
(電話が切れる音)
おっ… う~ん?
(小出茉梨)
急なお仕事みたいですね。
杉下さんも ご一緒?
そうみたいなんですけどね。
なんの仕事してんだか…。
ん~?
(煮立つ音)
…えっ?
この男性 ご存じありませんか?
(永沢輝子)堂島さんなら
よくお見えになりますよ。
(美咲)堂島さん
何かやったんですか?
俺も それを知りたいんです…。
あの…
期待させておいてなんですが
味は普通ですよ。
おやおや。
でも… なぜか ふいに
食べたくなるんです
ここのカレーは。
絶品というわけでもないのに
ふと食べたくなる。
誰しも そんな
特別な一品があるものです。
まあ 特別ってほどでは…。
もし 最後の晩餐に
一皿だけ選ぶとしたら
そういった料理かも
しれませんねぇ… ええ。
あっ 参りましょうか。
はい…。
♬~
(携帯電話の振動音)
あっ…。
ちょっと いいですか?
どうぞ。
ハッ! 美和子の奴
小手鞠さんの料理に 創作意欲を
刺激されているらしくて。
もう 妙に
張り切っちゃってるんですよ。
あの独創的なセンスは
健在なのでしょうねぇ。
そりゃあもう 長い異国暮らしで
磨きがかかってます。
食欲は湧きませんが
好奇心はそそられますね。
あっ… 待たせちゃってるんで
ちょっと急ぎましょうか。
ええ。
タクシー拾います。
あっ 来た 来た…!
はいはい! お願いしまーす!
先 乗っちゃいまーす。
お願いしまーす。
こんばんは。
あれ? なんだ? これ。
はい 閉めますよ。
忘れ物だ これ。
運転手さん これ落ちてましたよ。
すいません。 いやあ さっき乗せた
お客さんのだな これ。
亀山くん ちょっと…。
えっ?
これ 血液に見えますね。
えっ?
ああ… 本当だ。
しかも これ 結構な量ですよ。
ちょっと… すみません。
警察!
直前に乗った方
どんなご様子でした?
どんな…?
青山辺りで乗車されたお客さんで
身なりの良さそうな
男の人でしたけどね。
その乗客は どちらまで?
はい。 麻布のほうの住宅街です。
ですけどね… 途中で
ロープを買いたいって
言い出しましてね
店に寄ったんですよ。
ロープですか…。
はい。
誰かを殺しちゃった男が
自分も死のうと
首つり用のロープを買った。
…ってのは考えすぎですかね?
いや 推測の域は出ませんが
その可能性も
ないとは言えませんねぇ。
運転手さん
その方の降りた場所まで
行ってもらえますか?
はい! 直ちに急行致します!
(携帯電話の着信音)
(伊丹憲一)なんの用だよ?
今 忙しいんだ。
ちょっと教えてほしいんだけどさ
今日 青山近辺で なんか
事件の報告あがってないか?
傷害か殺しか… とにかく
なんか 血の流れる事件。
知るか! くだらねえ電話
よこすんじゃねえよ バカ亀!
伊丹の野郎
何 イラついてんだ…。
一課は 朝から
慌ただしかったですからねぇ。
先月から追っていた
強盗殺人事件の
被疑者の居所がわかったとかで。
ああ~! はは~ん
あの様子からすると
空振りだったな。
フフフフフ…。
ここです。 あの家です。
あっ あの人です!
さっき乗せた客です。
声 かけますか?
いや…。
あっ 尾行しますか?
ええ。
君は 周辺の聞き込みを。
わかりました。
(美咲)お久しぶりです!
ああ… 君か。
最近 ずっと
来てくれないから。
また今度 行くよ。
絶対ね。
うん。
ママも寂しがってるから。
♬~
(携帯電話の振動音)
住んでいるのは
堂島志郎という男性。
かつては 資産家のご夫婦が
住んでいたそうなんですが
今は亡くなって 息子の堂島さんが
長い事 一人で暮らしています。
ずっと独身で どうやら
仕事もしてないみたいです。
仕事をしていない?
「ええ」
「相当な遺産を
相続したんでしょうねえ」
「悠々自適な独身貴族」
しかし 最近
何か変化があったのでは
ありませんかねぇ?
ええ。 ここ1カ月ほど
20代くらいの若い女性が
頻繁に出入りしてたみたいです。
なんで わかったんですか?
ガレージの前に
家具を入れ替えたような
形跡がありました。
最近 新しく購入された家具は
モダンなインテリアの
有名ブランドです。
「何か 生活を一新するような
変化があったのではないかと…」
あっ じゃあ 被害者は
その若い女性?
(ドアベル)
バーに入りました。
はい。 ああ…
俺は どうしましょう?
六本木のCLUB GENESICAで
話を聞いてみてください。
堂島さんの近況を知る者がいれば
何か わかるかもしれません。
「わかりました!」
ちょっと
独特の風味を感じるんですよ。
どこか
懐かしい味がするというか…。
隠し味でもあるんでしょうか?
あるんです。
でも 教えてくれないんです。
教えたら
隠し味じゃなくなるって。
確かに…。
(携帯電話の振動音)
(携帯電話の振動音)
ちょっと失礼。 仕事の電話が。
ああ…。
何か わかりましたか?
その堂島って人 どうにも
いけ好かない感じですよ。
…というと?
「金に物を言わせて
女を泣かせてきた遊び人」
事件は 女性絡みのトラブルの
可能性大ですね。
あの人
典型的な遊び人って感じだから。
ねえ? ママ。
そうねえ…。
軽いお付き合いには積極的だけど
深い関係にはなろうとしない。
駄目ね…
ああいう男の人に恋しちゃ。
あっ! でも あの子は?
うん?
ほら 2週間くらい前に見た。
ん? ん?
(2人)ありがとうございました。
また!
あら?
(美咲の声)あんなふうに
浮かれている堂島さん
初めて見ましたよ。
やっぱり
最近会ってた その女性と
特別な関係だったのは
間違いないですね。
でも それが
一体 どこの誰なのか…。
仕方ありませんねぇ。
ああ 君 タクシー乗車地点の
青山方面に向かってください。
怪しまれますので
以降 連絡はメールで。
青山の どの辺に向か…。
(電話が切れる音)
あっ 切れた…。
はい。 大雑把に
青山方面に向かいまーす。
今日は お仕事帰りですか?
(堂島)いえ 仕事はしてないので。
ほう。
親が金持ちだったんです。
なるほど。
煩わしい電話に
悩まされる事もない。
うらやましい限りです。
そちらは お忙しそうですね。
仕事は何を?
しがないサラリーマンですよ。
手のかかる部下を持つと
気が休まりません。
何があったんですか?
会社の近くで
事件があったんですよ。
それで
警察が聞き込みに来たらしくて
刑事相手に
何を話せばいいのかと…。
いや さすがに
それぐらいは自分で…。
どこですか?
はい?
会社は どちらに?
青山のほうですが。
青… 青山?
何か 心当たりが?
えっ?
あっ いえいえ
何が起きたかではなく
どこでと お聞きになられたので
事件に心当たりがあるのかと…。
いや… 別に深い意味は。
うん あの…
何があったんですか?
ひったくりだそうですよ。
いやあ 怖いですねぇ。
ああ…。
あの… 今日
青山にいらっしゃいました?
えっ? あっ… ええ まあ。
やっぱり!
お顔を見かけたような気が
していたんですよ。
どこでした? あれ
どこでしたかね? あれは…。
駅前のORIENTAL GRACE Coffee。
そう オリエンタル!
オリエンタルでした。
いやあ そうです そうです。
うん! すっきりした。
(店員)特命係?
そう。
特別な命令が出た時に
出動するのね。
だから あんまり
人に言わないでね。 ねっ?
で…。
(せき払い)
今日の日中
この人を見ませんでした?
若い女性と一緒だったと
思うんだけど。
(2人)ああ~!
覚えてます。
でも 一緒にいたのは
男性でしたよ。
言い争ってますね。
はい。 だから覚えていたんです。
頼む。 ユキと別れてくれ!
彼女も それを望んでるんだ。
かばんを渡しましたね…。
中身は… 金?
いや そこまでは知りませんよ。
…ですよね。
ユキという女性を巡る
三角関係か?
あっ なんか落とした。 落とした!
これ どうしました? これ これ!
(店員)あっ いや…。
これか?
「西村由季」!
これだ! 住所は…
早稲田か。
どうぞ。
あっ 恐縮です。
しかし ボトルを渡して
適当にやってくれとは
おおらかですねぇ。
ミツルくんですか?
ああ ミツルくん…。
ええ バーテンダーの彼。
(堂島)そういうとこあるんですよ。
まあ あの緩い人柄のおかげで
妙に居心地はいいんですけど。
ええ 僕も
名前に惹かれて入ったのですが
正解でした。
もしかして お好きですか?
チャップリン。
おや あなたも?
『CITY LIGHTS』
邦題『街の灯』。
チャップリンが監督・主演する
サイレント映画の傑作ですねぇ。
僕も 最初は
店名に惹かれて入ったんです。
『街の灯』は
一番好きな映画ですから。
ラストシーンの
あの悲しい3枚の字幕。
切なくて
何度見ても涙してしまう。
笑いと涙の同居する
社会風刺も込めた愛の物語。
チャップリン映画の全てが
詰まっている。
うん! おっしゃるとおり。
嬉しいですねえ
同好の士に出会えるのは。
あっ…
チャップリンに…。
乾杯。
乾杯。
ええっと…。
(ノック)
うわっ!
やっと来たか…!
あんた 誰?
いや そっちこそ誰?
俺? 俺は ここの大家だよ。
あっ…。
(大家)本当は 今日
退去予定だったんだよ。
昼過ぎに 鍵返してもらう
はずだったんだけど
来なくてさあ。
連絡もつかないし
困ってるんだよ。
あの… 住んでたのは
西村由季って人ですよね?
おお… そうだよ。 いつの間にか
柄の悪い金髪の兄ちゃんが
転がり込んでたみたいだけど。
同棲してたって事ですか?
さあね?
でも 別れたんじゃないの?
急に退去だなんて。
よっぽど急いでたんだろうね。
残った荷物 勝手に処分してくれ
だって。
まあ 金もらってるから
いいんだけどさ。
ちょっと失礼。
何か手掛かりは… と。
あっ… 大家さん。
はい。
これも処分ですか?
ああ… いやいや
それは多分 手荷物だね。
身一つで どこかに
引っ越すつもりだったんだろう。
ふ~ん…。
よっ。
ちょちょ ちょちょ…
勝手に開けちゃっていいのかい?
緊急事態なんで お構いなく。
ああ…。
♬~
手紙と…。
婚姻届?
堂島さんと 「久保早苗」…。
誰だ?
(久保早苗の声)「あなたは
この手紙を読まないかもしれない」
(亀山の声)「父親のこと あなたは
何も聞こうとしなかったから」
「私たち親子二人で幸せなら
それでいいと
思ってのことでしょうね」
「でも 私がいなくなれば
事実を知る人が
いなくなってしまう」
「だから ここに記しておきます」
「あなたの実の父親は
堂島志郎という方です」
堂島さんが由季さんの父親!?
親子だったのか…!
(亀山の声)「30年前
私たちは 少しの間だけど
一緒に暮らして
結婚の約束をしました」
「彼の家庭の事情で
別れることになったけど
幸せな日々でした」
「だから 別れた後
あなたを身籠もっていることに
気づいたとき
彼には知らせませんでした」
「別れて以来 会っていないので
自分の子供がいることも
知らないでしょう」
家具を買い替えてたのは
娘と一緒に暮らすため。
男に別れを迫ってたのは
娘を思う親心って事か…。
♬~
(携帯電話の着信音)
もしもし? 久しぶりだね。
君から電話なんて どうした?
何!?
♬~
(堂島)刑事が僕を!?
何を聞かれたんだ?
えっ?
今 早稲田のアパート?
いや… 知らない。
(堂島)なんで そんな所に…。
(杉下の声)「誰かに
尾行されていませんか?」
尾行?
♬~
すいません。
(ミツル)はい。
(ミツル)はい!
おかわりを
ロックで頂きたいのですが。
はい。 じゃあ 氷 用意しますね。
(ドアの開閉音)
あと どれぐらいでできる?
これから煮込みなので
あと1時間くらいは。
ああ…。
おかわりしますか?
いや もう…。
悲しいんですか?
はあ?
あの…
俺に なんか用?
(舌打ち)
あれ?
さっきの… クラブのママさん。
♬~
(上戸)ハミガキ選びはここに注目!
(女性)酵素!?
≪「クリニカPRO」は
歯垢を分解 除去できる≫
日本で唯一の 有効成分配合!
≪7大リスクもケア 誕生「クリニカPRO」≫
(新垣)
《「アロマリッチ」しよ》
《この瞬間が》
好きだ~ 離れられん
《好きな香り ずっと
そのままなのはただひとつ》
やっぱり離れられん
《「アロマリッチ」》ピンクのフローラル出た
先ほど あなたは
『街の灯』のラストシーンについて
悲しいとおっしゃいましたねぇ。
切なくて泣けるとも。
ああ… はい。
あの映画のラストシーンは
解釈が分かれますよね。
僕は とても悲しいラストだと
思います。
(ミツル)そうかな?
僕は ハッピーエンドだと
思ってますけど。
うん どちらの言い分も
わかりますねぇ。
盲目の女性は
自分を助けてくれたのは
裕福な紳士だと思い込んでいる。
でも ラスト
目が見えるようになった女性は
紳士が 本当は
薄汚れたホームレスだと知る。
その後の2人が
うまくいくとは思えません。
(ミツル)うまくいってほしいけどな。
フッ… 愛した男が
金持ちのふりをした
ホームレスだったら
どんな女性でも幻滅するよ。
うまくいくわけない。
ねえ ちょっと 悲観的すぎますよ。
現実的なんだよ。
(携帯電話の着信音)
(堂島)ああ…
やっぱり 僕にもおかわりを。
(ミツル)はい。
はあ…。
言われたとおりメールしたわ。
ご協力ありがとうございます。
シロちゃんは
本当に自殺を?
ああ… そうはさせません。
馬鹿よ
なんでも一人で抱え込んで…。
堂島さんとは いつ頃…?
もう随分前。
私にも
結婚に憧れてた時期があってね。
でも あの人 結婚の話になると
心閉ざしちゃうから…。
昔の女の事 引きずってるみたい。
彼の事が心配で
ここまで つけてきたんですよね?
あ~あ…。
諦めたつもりだったんだけどな。
(輝子の声)
幸せそうなシロちゃん見てたら
相手の子 どんな子なんだろう?
って気になっちゃって…。
なんとなく
同業者のにおいがしたのよね。
それで
人に頼んで調べてもらったの。
女の勘って当たるのね。
最近まで早稲田のスナックで
働いてた子だった。
その子 キクチっていう
前科のある男と
付き合ってるって噂があって。
だから シロちゃんが
何か よからぬ事に
巻き込まれてるんじゃないかって。
前科のある男?
ああ… 話が
きな臭くなってきやがったぞ…。
♬~
「恐らく 男の名前は菊池和哉」
「捜査一課が追っている
指名手配中の被疑者です」!?
ああっ!?
僕は… 養子なんです。
実の親には 幼い頃に捨てられて。
養父は優秀な経営者でした。
でも 子宝に恵まれず
後継ぎのために
僕を引き取ったんです。
両親の望むように生きなきゃって
思ってました。
将来は 父の会社を継いで
両親の選んだ相手と結婚する。
僕が堂島家に来た時から
それは決まってる事だった。
でも…
僕は ある女性に
出会ってしまった。
(堂島の声)彼女は酒屋の娘で
お酒が好きだった。
彼女の作る自家製の梅酒は
絶品でした。
僕は家を出て
その子と2人で暮らして
結婚の約束をしました。
僕は 少し料理ができたので
2人で小さな店を始めました。
そう この近所でした。
もう30年以上前ですけど。
ご両親は なんと?
もちろん反対です。
彼女と一緒になるなら勘当だと。
僕は それでも構わないと思った。
だけど…
僕には
父のような商才はなかった…。
(堂島)店の経営は
すぐに傾きました。
知人から金を借りて
なんとか続けていたけど
彼女は返済のために
母の形見の指輪を
売ろうとまで考えていた。
結局 僕は 両親に頭を下げて
借金を肩代わりしてもらいました。
それからは もう 両親の言いなり。
彼女を捨てて 会社を継ぎました。
その後 その方とは?
一度も会ってません。
お仕事のほうは?
全然駄目でした。
父の大事な会社を
潰してしまいそうで
申し訳なかった。
だから 会社も人に譲りました。
僕は もう 余計な事は
しないほうがいいんです。
<彼女の名前はキヤノンマーケティングジャパンのCanonさん>
<得意分野はイメージング技術?
…だけじゃない>
(指を鳴らす音)パチンッ!
<あれもできる>
<これもできる。 えっ そんなことまで?>
<技術とハートでソリューションを生み出す>
(Canonさん)あっ!
<心強~い ICT PARTNERなんです>
<あなたの近くにも
Canonさんが きっといますよ>
あっ! 土師っち!
ちょうどよかった。
(土師 太)なんですか?
ん?
先ほど 杉下さんからも
調査依頼のメール 頂きましたけど
僕 忙しいんです。
いや ちょっと 事件について
教えてほしいんだよ。
迷惑です。
他 当たってください。
人の命が懸かってるんだよ!
(土師の声)事件が起きたのは
先月の5日。
五反田のマンションの一室に
空き巣が侵入しました。
(管理人)
この部屋の人じゃないよね?
ねっ?
あーっ! 痛っ! 痛い…!
やめてください。 ううっ…。
ああ…!
うっ… ああっ… うっ…!
(ぶつかる音)
(土師の声)犯人は逃走する際
マンションの管理人と
もみ合いになった末に殺害。
周辺の監視カメラ映像から
空き巣の前科がある菊池が
被疑者として浮上したってわけか。
1カ月ほど
居所がつかめなかったんですが…。
今朝 若い女性の声で
匿名のタレコミがあり
渋谷のホテルに菊池がいると。
でも 踏み込んだ時には もう
菊池は部屋を出たあとだった。
若い女性からのタレコミ…。
で 菊池の足取りは?
高飛びの可能性を考慮して
航空会社の予約者リストを
調べてみたところ
菊池の名前がありました。
それで 空港に張り込みをして
先ほど逮捕。
えっ…? 逮捕?
今 捜査一課が取り調べ中です。
それ 先に言ってくれよ! もう。
ちょっと どいて どいて!
(ドアの開く音)
ああ もう! 何しに来やがった
この出戻り亀!
話は あとだよ。
ああ…!
(出雲麗音)ちょっと…!
西村由季さんは どこだ?
ここに映ってるのは お前だな?
おい 亀。 ちょっと来い。
(芹沢慶二)じゃあ その
西村由季って人も
殺されてるって事ですか?
かもしれねえけど
現場が わかんねえんだよ。
一緒にいる男は誰だ?
由季さんの父親。
この店で 娘と別れるよう
菊池を説得してた。
もしかしたら そのあと
菊池が由季さんを…。
(芹沢)あっ 先輩! このかばん!
(麗音)あっ!
ん?
(麗音)菊池が所持していた
かばんです。
中身は現金5000万円。
5000万…
手切れ金にしちゃ大金だよな…。
で… これ なんなんだ? これ。
ああ 札束にも土が付いてるんで
落ち葉が こう ある地面で
札束を こう
拾い集めたんじゃないかと。
ああ…。
ん? これは なんだ?
ああ… 和紙か?
青山付近で 落ち葉と土と和紙?
神社だ。
♬~
母がキユーピーを使っていたので
そのまま受け継いだんです
おすすめはレモンマヨソテー
炒め物にも使います
爽やかさとマヨネーズのコクが
両方引き立ちます
どんな調味料とも仲良くなれるので
お子さんも食べやすいんです
家族が喜ぶと料理も楽しくなります
マヨソテーにしませんか?
いいにおいですねぇ。
おおっ…。
どうですか? カレーの具合は。
もうすぐですよ。
ところで ひとつ
確認したい事があるのですが…。
おい!
(芹沢)うわ~…!
ああ…。
ああ…。
由季さんで間違いねえな。
ああ。
おい 亀山。
ん?
あっ!
(ため息)
2人とも
ご飯は普通盛りで大丈夫ですか?
ああ。
はい。
ああ~! やっと食べられますね。
もう 余計な事はしない。
堂島さん あなた 先ほど
そうおっしゃいましたね。
は?
それで その年まで仕事もせず
深い人間関係を築く事もせず
独身貴族を
貫いていたのでしょうか。
でも あなたは
そんな日々を変えようとした。
娘さんのために変わろうとした。
しかし その娘を失ってしまった。
なんで それを…?
由季さんの遺体が見つかりました。
殺したのは 菊池和哉という男。
ちなみに この男
先ほど逮捕されています。
ご安心ください。
ああ… あっ… そうか…。
あっ… あなた 警察ですか?
はい。
サラリーマンだなんて…
とんだ嘘つきですね。
謝ります。
どうして
僕に目をつけたんですか?
あなた タクシーに マフラーを
お忘れになっています。
マフラーには
血痕が付着していました。
なんらかの事件に
巻き込まれているのではないかと。
それだけで…。
どこまで
調べがついてるんですか?
ひと月ほど前
あなたのもとに
由季さんが現れました。
恐らく 久保早苗さんの書き残した
手紙を持って。
(杉下の声)あなたは
30年前に別れた早苗さんとの間に
娘がいた事を初めて知った。
(西村由季)お父さん!
(杉下の声)突然
血を分けた子供ができたあなたは
この1カ月
ささやかな親子の時間を
大いに楽しんだ。
古びた家具を新調し
娘との新たな暮らしを
楽しみにしていた。
しかし 彼女は 交際中の男性に
問題を抱えていました。
例えば
恋人が闇金に手を出してしまい
その保証人となってしまった。
彼と別れたいが
借金を返さないと別れてくれない
などと
相談を受けたのでは
ないでしょうか。
あなたは 娘を守るために
5000万円を用意し
今日の昼 その男と2人で会った。
金は やる。
だから もう
由季の前には現れないと
誓ってくれ。
(菊池和哉)わかった。
由季とは もう会わない。
♬~
(堂島)絶対だぞ!
(菊池)おい…!
頼む!
♬~
(ため息)
(杉下の声)男に金を渡した直後
恐らく あなたは 由季さんを
見かけたのではありませんか?
そして 娘の身を案じ
あとを追った。
そこで 事件は起こったのですね。
♬~
由季…!
由季 由季! 由季!
お父さんだよ。
あんたのせいよ…。
(堂島)えっ…?
あんたのせいで…。
(堂島)由季…。
由季…。
(菊池)うわあーっ!
(堂島)ああっ!
♬~
(堂島)由季!
由季! 由季 由季 由季…!
♬~
ああ… ああーっ…!
カレーは もう できますよ。
諦めます。
やはり あなた このカレーを
最後の晩餐にするおつもりだった。
ぶち壊されましたけど。
由季さんが亡くなったのは
あなたの責任ではありません。
僕のせいだよ!
僕が 無理やり
別れさせようとしたから
あの男を逆上させた。
そのせいで
娘は犠牲になったんだ。
違います。
もういいよ!
もういいんです!
あなたの おっしゃるとおりです。
この年まで 何も成し遂げず
誰とも繋がらずに生きてきた。
空っぽだ。
こんな人生 なんの価値もない。
でもね
娘のためなら変われると思った。
これからは
娘のために生きようって。
だけど…
守れなかった。
また余計な事して
大事な大事なものを失った。
こんな人生 もう
早く幕を下ろしたいんです!
僕が違うと言ったのは
亡くなったのは
あなたの娘ではないという事です。
は…?
(杉下の声)菊池和哉は
空き巣の常習犯でした。
彼は 先月 あるマンションに
空き巣に入りました。
不幸にも その時に
管理人が殺され
彼は殺人犯となった。
その菊池は
交際中の由季さんの家に潜伏し
身を隠していたんです。
そ… それで?
その空き巣事件の
盗品リストを調べました。
現金や時計と共に
一通の未開封の封筒が
盗まれています。
未開封…
つまり 封筒の持ち主は
手紙の内容を知らない
という事になります。
由季さんは それを利用した。
この 封筒に書かれた
「由季へ」という文字
よく見ると
手紙の文字と
筆跡が違っているように見えます。
つまり
中身の手紙と婚姻届は本物で
外側の封筒は 別の人物が用意した
偽物ではないかと。
まさか…。
じゃあ 由季は… 娘じゃない?
あの金持ちおやじから
大金ふんだくって
2人で山分けするはずだった。
高飛びするつもりで
部屋も引き払った。
なのに あの女
土壇場で裏切りやがった!
♬~
由季 なんで ここが…?
あんたのスマホに
スパイアプリ仕込んでたの。
GPSで 全部 お見通しよ。
それは 私の金よ!
返して。
♬~
(かばんを放り投げる音)
(菊池)ああ…! うわあ…!
ああ…。
イヤーッ!
ああ…!
(刺す音)
全部 嘘だったのか…。
結局 僕は ずっと一人のままか。
ハハハハ…。
全部が嘘…。
そうとも言い切れませんよ。
空き巣の被害に遭ったお宅は
久保充さんという方の
ご自宅でした。
久保… 充?
確認しました。
彼の本名は
久保充というそうです。
じゃあ 彼が 僕の本当の…。
ええ。
あなたの本当のご家族は
すぐ目の前にいたんですよ。
お待たせしましたー!
はい。
カレーできましたけど。
ひとつ お聞きしても?
(ミツル)はい。
このお店 どうして この場所に
出店なさったのですか?
1年ほど前に 母を亡くしまして。
その母が 若い頃 この辺りで
商売してたらしいんですよね。
その時の思い出を話してる母が
いつも幸せそうだったもので
俺も店を持つなら この辺にと。
もしかして 店の名前も?
ええ。 母の一番好きな映画です。
盲目の女性は
目が見えるようになり
真実を知った。
それは果たして ハッピーエンドか
バッドエンドか。
ええ どちらにも なり得ます。
人生も同じではないでしょうか。
悲観して
自ら 幕さえ下ろさなければ
いつか ハッピーエンドにできる。
人生の価値は 自分次第。
そうは思えませんか?
(ドアベル)
(ミツル)いらっしゃいませ。
あっ…。
お構いなく。 僕の部下です。
堂島さん。
あなたに伝言があるんです。
クラブのママ 輝子さんから。
シロちゃんに会ったら伝えて。
あなたには幸せになってほしい。
悩みなら 私が聞いてあげる。
一人じゃないからって。
あなたの事 あんなに
心配してる人がいるんです。
安心させてあげてください。
僕は なんにも
見えてなかったんだな…。
(堂島)杉下さん。
これだけ 食べてもいいですか?
もちろん。
外で お待ちしています。
えっ?
カレー食べないんですか?
申し訳ない。 急な仕事で。
ああ よかったら
お二人でどうぞ。
(伊丹)堂島って人に
話 聞きたいんですけどね。
少しだけ待って頂けますか。
食事が終わるまで。
シーッ!
♬~
わかった。
えっ?
この独特な風味。
隠し味は梅酒だな?
おお~ よくわかりましたね。
母から教わった自家製の梅酒です。
フッ… 懐かしいわけだ。
こんなに うまかったんだな。
ハハッ…。
はあ~ あちこち走り回ったんで
腹が減りましたよ。
今夜は カレーの気分ですねぇ。
ああ なるほど。
あっ! 忘れてた。 ほら…。
美和子 待ってますよ。
わっ…。
まあ 致し方ありませんねぇ。
空腹は何よりのスパイス
という言葉を信じましょう。
はい。
見た目 これ…
ブルーって これ…。
これは カメラのせいですか?
いや 元々
こういう色だと思います。
(爆発音)
次の爆弾では人が死にます。
あなたは 何か訴えたい事がある。
僕を捕まえられたら話しますよ。
人の命が懸かってるんですよ!
爆弾を目覚めさせるに
違いありません。
そうなる前に止めてください。