エルピス #08[字][デ]【少女の秘密と刑事の工作】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

エルピス #08[字][デ]【少女の秘密と刑事の工作】

真犯人と目される男と被害者少女との接点が思わぬところから見つかる。ついに無実を証明できると意気込む中で舞い込んだ知らせは… 長澤まさみ 眞栄田郷敦 鈴木亮平

詳細情報
番組内容
かつて迷い込んだ商店街で、暗がりのなか、えたいの知れない雰囲気と危険をはらんだ瞳で浅川恵那(長澤まさみ)を惑わせた男――。その人物こそが、大門雄二副総理(山路和弘)の有力な支援者である「本城建託」社長の長男・本城彰だという。あの男には何かある――。そう直感した恵那に頼まれ、岸本拓朗(眞栄田郷敦)が調べると、彰に対する地元の評判は上々。だが一方で、その存在があまり知られていないことも分かった。
番組内容2
八頭尾山で3人目の女子生徒が殺されてから、再び犠牲者が出るまでの12年間、彰は海外を転々としていたという。

連続猟奇殺人の犯人について、ある“仮説”を立てた拓朗は、再び八飛市で聞き込みを行い、最後に殺された中村優香と親しかった高岡ひかるにたどり着く。ひかるは、亡くなった優香をどこか快く思っていない様子だったが、拓朗がある質問をすると、当時のことをぽつりぽつりと話し始めた…。
番組内容3
さらに、ひかるの携帯電話に残されていた写真が、拓朗をさらに突き動かすことになる。

事件の真相に近づこうと突き進み、興奮気味に報告をしてきた拓朗に対して、恵那の反応は妙に鈍かった。強いいら立ちを隠せない拓朗はついに、恵那に“本心”を問い詰めたが、返ってきた言葉は…。
出演者
長澤まさみ
眞栄田郷敦
三浦透子
三浦貴大
近藤公園
池津祥子
 ・
梶原善
片岡正二郎
 ・
山路和弘
岡部たかし
 ・
六角精児
筒井真理子
 ・
鈴木亮平 ほか
ご案内
【公式ホームページ】
https://www.ktv.jp/elpis/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(岸本拓朗)覚えてます?
八飛の商店街の店

あの シャッターが閉まってた。

(浅川恵那)うん。

(ナレーション)<岸本拓朗から
その報告を受けたとき

思わず鳥肌が立った。>

<思い出してしまった。>

≪(回想)そもそも

あなた 誰なんです?

<正直に言えば 私は あのとき

あの男に見つめられただけで

体が
動かなくなってしまったことを。>

何ていうの? あの人の名前。

彰 本城彰です。

本城あきら。

調べて。
はっ?

その人 本城あきらって人。

すっごく気になる。

そんなに怪しいってことっすか?
うん ごめん

全然確証ないんだけど
ただの直感なんだけど

でも調べてほしい。

わかりました。

はぁ~。

<浅川さんが
そこまで言い切ったので

相当に怪しげな男を
僕は想像した。>

<何と言うか こう

人相が悪くて

いかにも犯人っぽい感じの男を。>

< ところが。>

≫最近の言い方で言うと
雰囲気イケメン?

はははっ。
はあ。

何て言うの?
こう ちょっと陰があって

うん… でも
挨拶とかは ちゃんとしてくれて

感じいいのよね。
≪わっかる~。

モテる そういう男。
ご存じなんですか?

いや 知らないけど 誰の話?

本城建託の長男さん。

副社長なら
よく うちの店に来るわよ。

あっ それは次男。
その上に長男がいるのよ。

えっ? そうだったの?
あっ あっ… あの

あの あの…
その長男さんなんですけど

その… 陰があるっていうことは
つまり その

怪しげってことっすか?

あ… 怪しいってんじゃなくて

う~ん… 何て言うの?

危ない感じ?
危険人物っぽいってことっすか?

≪ははははっ ばかね

あんた モテないでしょ。
はぁ?

魅力的だってことよ。

まあ 要するに

あんたみたいな坊ちゃんにはない
色気があ~るって意味。

≫おい!
あっ はい。

だけど変ね。

そんな長男がいるなんて
全然聞いたことなかった。

そうよね。
今までどこにいたのかしら。

あれはね 外国行ってたんだよ。
≪外国?

外国って どこっすか?
いや よく知んないけどさ

何か そういう うわさだったよ。

(まゆみ)
本城家の長男なんですけどね

やっぱり外国行ってましたよ。

マジっすか?
ええ。

2009年から2017年まで

行き先はシンガポール
タイ フィリピンなど。

理由はわかりませんけど
一応 対外的には

海外留学してるということに
なっていたみたいですね。

あっ この調査結果 送りますね。

えい。 えい。

そして本城建託は

大門さんの
最大の後ろ盾ではあるんですが

まあ
けっこうグレーな会社ですね。

だから
あくまでも極秘の関係みたい。

はぁ~ さすが
「首都新聞」さんの調査力っすね。

めっちゃありがたいっす。

今 もう
誰も手伝ってくんないんで

なかなか進まなくて。
はははっ

そりゃ 浅川さんも今は もう

なかなか こんな作業はね。
みたいっすね。

すっかり人気者になっちゃって。

むむむっ!
カラン コロン(コップが落ちる音)

どうしたんすか?

(まゆみ)
あっ 失礼しました ははっ。

この
2009年から2017年の間

この人
日本にいなかったわけですよね?

うん ですね。

井川晴美事件から
中村優香事件の間が約12年間。

その空白に まるっと入りますね。

海外逃亡してたとか?

岸本さん。
はい。

浅川さんの勘
まんざらではないかもですよ。

私も やっぱり この人
追ったほうが いい気がします。

♬~

そうっすかね…。

何か
引っ掛かってらっしゃいます?

う~ん 何か

やたら評判いいんですよ この人。
商店街のおばさんとかに。

へっ?
何か モテるタイプっぽいんすよ。

だ~からこそじゃないですか。

何にもわかってないですね
岸本さん。

< まゆみさんいわく。>

犯人は
相当に魅力的な男かもしれず

だからこそ
これだけの女の子たちが

そろいもそろって 一緒に
八頭尾山に入っていったわけで。

何で みんな
こいつが危ないって思いつつ

そんな簡単に
ついてっちゃうんすか?

だから
それだけ魅力的なんですよ。

いやいや ついてっちゃ
だめじゃないですか。

ところが そういうものに

強烈に引かれる瞬間ってのが
あるわけですよ。

特に
こういう年頃の女の子たちには。

はぁ~。

防衛省が提示した
調査データに…。

(心の声)

岩谷氏は現地で実際に測量し

外部の専門家の意見も
聞きながら

資料を修正すると伝えました。

ふぅ~。

決まってたものを
なぜ直前で差し替えるんですか?

いや だから…。
それって圧力ですよね?

いや 圧力じゃないです。
でも そんたくを

強要されてるってことでしょ?
(マナーモード)

ちょっと すいません。

はい もしもし。

はい。

≫はい
今まさに その件で浅川さんと。

≪はい 何とか。

≪はい 失礼します。

だから そんたくじゃなくて
あくまでも配慮です。

♬~

(斎藤正一)情報通信産業
ハイテク分野に関しては

間違いなく かなり強い圧力が
かけられてましたね。

つまり まあ 裏を返せば

それだけアメリカが驚異を
感じてるということですので。

まあ ですから
このハイテク産業において

アメリカが
今後も覇権を握り続けたい

それが今回の…。
はははっ。

…であるとするならば

米中の…。
はははっ。

<女心はわからない。>

ははっ。

< でも考えるしかない。>

<仮に本城彰が
井川晴美殺害後に海外に逃亡し

2017年に帰国して
この店を開いていたとして

中学生の中村優香は

どうやって
本城彰と出会うだろう。>

<平川刑事から もらった

中村優香の
デリヘル客のリストに

本城彰の名前はなかった。>

<携帯の写真にも
それらしい男は見当たらない。>

<考えても わかるはずがない。>

< よし 人に聞こう。>

中村さんとは1年生の頃

同じクラスだったけど
しゃべったことないです。

中2になってから
学校来てなかったよね。

去年亡くなった中村優香さんって
ご存じだったりしますか?

知らないです。
えっ ちょ…。

≪先生 あそこに変な人います。

去年まで この学校に通ってた
中村優香さんって

ご存じだったりしますか?

えっ。

ほ… 何でもいいんだけど。
知りません。

すいません。

♬~

≪中村優香ですよね?

僕の家の近所に
高岡って女子の家があるんですよ。

えぇ~ そこに よく来てました。

タカオカ? タカオカ何さん?

≪高岡ひかるです。

小学生のときから
ずっと仲良かったです。

今は引きこもってます。

ピンポーン!

♬~

あっ… どうも。

電話した岸本です。

♬~

♬~

(新津)あの くり返し生える大変な

黒カビ掃除はもうやりません!
(聴衆)ウオー‼

《防カビは水を入れてポン!》

《銀イオンで丸ごと
防カビコーティング!》

2ヶ月に1度でキレイが続く!
♬~「お風呂の防カビくん煙剤」

♬~ある日は大事な会議中に~

♬~ある日は彼女と旅行中に~

♬~下~痢~ギュルルルル

(高橋)≪大切な日にこそ準備しておこう≫
♬~ラララ~ララララ

≪下痢になったら
「ストッパ」≫

≪飲酒翌日などの下痢には≫

♬~
(岡田)≪今日 新しい友人ができた≫

新しい友達できたの久しぶりです

(井口)あ 敬語禁止で 了解

(グラスの音)カチン

あぁ~ おぉ~

(注ぐ音)トクトク…

あぁ~~ おぉ~~

(2人)<ようこそプレミアムウイスキーの
新しい世界へ>

<SUNTORY WORLD WHISKY 「碧Ao」>

あの。

ひかるさんは優香さんと
いつから仲良かったのかな?

(ひかる)いや べつに。

べつに仲良くは。

でも
よく ここに来てたんでしょ?

まあ

行くとこないって
来てはいましたけど。

じゃあ べつに親友とかじゃ…。

全然。

あっ どうぞ。

あっ ありがとう。

悩み相談とかは?

全然。

例えば
バイト先の嫌な客の話とか。

バイト?

何のバイトしてたんですか?

そっか。 あっ いやいや
ごめん 何でもない。

べつに…。

べつに向こうも こっちを親友とか
思ってなかったと思いますよ。

あの。

僕は今 26歳の
テレビ局に勤めてる男でさ

正直 中学生の女の子が
どんなこと考えてるかとか

全然わかんないんだよね。

はあ…。

だから 聞いちゃ
悪いかもしれないことでも

率直に
聞いてみるしかないんだけど

ひかるさんは その…

嫌いだったのかな?
優香さんのこと。

嫌いっていうか…。

向こうが裏切ったんですよ。

えっ… 裏切ったって?

その…

私の好きだった人を

向こうが取ったんですよ。

それ
優香さんに彼氏がいたってこと?

ちょ… その人の名前とかは?

知らないです。
えっ… 絶対誰にも言わないから。

(ひかる)
いや ほんとに知らないんです。

めっちゃ大人の人なんで。
大人?

何か その人

小説とかに詳しくて。

いろんな話 してくれたりとか。

他に あんま そういう話できる人
いなかったんで。

けど

そのことを
優香に話したんですよ。

そしたら 1人で
その人の店に見にいったらしくて。

そんときは おやじだとか

マジないわとか言ってたくせに。

しばらくしてから…。

何か 黒いストールみたいなの
してきて。

何? それって聞いたら

その人にもらったって

めちゃくちゃうれしそうに
言ったんですよ。

(ひかる)

(ひかる)はぁ? って思って。

(ひかる)めっちゃけんかして

もう二度と
うち来んな つったら

その10日後に。

ううっ…。

♬~

優香 ううっ… 死んじゃったから。

それきりになっちゃって。

(ひかる)ううっ… 謝れなかった。

ううっ… はぁ~。

ひどいこと言ったまま。

♬~

あの。

ううっ… はぁ~。

あのさ。
ううっ…。

ごめん。

1個だけ

どうしても
答えてほしいことがあるんだけど。

さっき
その人の店って言ったよね?

はい。

ひょっとして その店って…。

駅前の商店街の中の店?

えっ。

何で知ってるんですか?

あっ…。

鼻血。

< いや 鼻血なんか
垂らしてる場合ではなく。>

<図らずも僕は今

超重要参考人を
得てしまっているわけだが。>

♬~

< 一体
何をどう聞けばいいってんだ。>

ううっ…。

♬~

<彼女は友達が殺されて。>

(ひかる)ううっ… ごめん。

<彼女の好きな人が
その犯人かもしれないなんて。>

ううっ…。

ごめん ううっ…。

ありがとうございました。

♬~

ずっと気になってたから。

行けて良かった。

あの…。

優香。

こんとき 一緒に
タピオカ飲みにいったんですよ。

一緒に祭りに行ったとき。

♬~

あのさ。

友達が死んじゃうって

つらいことだと思うけど…。

あぁ いや…

実は俺も経験あるんだ。

君ぐらいの年のときに。

だから めっちゃわかる。

こんなこと言ったって

何の役にも立たないのも
わかってるけど。

元気出して 優香さんの分も。

あっ ごめん。
やっぱ 余計なことかも。

じゃあ。

この人。

(ひかる)
これ 優香が隠し撮りして

私に送ってきたんですよ。

後 これも。

(ひかる)優香 隠し撮り
めっちゃうまいんですよ。

キユーピーハーフの11回の改良は

新しいおいしさをめざした

ヒトも新しくなろうとする

基本は健康だ

キユーピーハーフは健康のために生まれた

そして 静かに変化している

Life is young.

それは新しくなるという意識

(岡田)薄いハブラシはLION 《ハブラシ選びに大事件!》

♬~ 君の奥歯には磨き残しがある!

(女性)嘘よ!十分磨けてるわ!

現実を見るんだ!

隠れプラーク!? 君のハブラシは

ヘッドがぶ厚すぎて 奥まで届いてないんだ

でも君は悪くない

薄型のシステマなら 奥歯の奥まで届く

≪このヘッドの薄さが決め手!≫

≪奥歯のプラークまで システマなら ごっそり≫

≪きもちいい~!≫

♬~システマ
薄型ハブラシ! ワイドも薄型

(平川)どうも。

お疲れさまです。

(平川)で 何ですか?

早く用件言ってください。

何か怒ってます?

てか 悪いけど

あんまり あんたと一緒のとこを
見られたくないんですよ。

じゃあ
まあ 単刀直入に聞きますけど。

これ 写真抜いてますよね?
はぁ?

中村優香さんの携帯の
写真データ

これ全部じゃないっしょ?
抜いてますよね?

いや 抜いてませんよ。
うそつかないでくださいよ

写真下さい。
抜いてません。

本城彰。

うわ。

やっぱ ほんとは もう
わかってるんですね? 警察も。

本城彰が真犯人だってこと。

だから抜いたんですよね?

さすがに本人の写真渡すのは
まずいって思ったんですか?

わかりますけど

でも 僕 もう たどりついちゃって
欲しいんですよ 写真。

下さい。

何のことか
ちょっと 意味わかんないっすね。

じゃあ これ

聴いてみます?

聴かなくてもわかりますよね

平川さんが
僕から50万受け取って

八飛署の内部告発
持ちかけてきたときの会話

録音したやつです。

こういうの
上司とかに聴かれたりしたら

平川さん まずいですよね。

へぇ~ 脅迫ですか?

まあ そっちが そう思うなら
そうなんじゃないですか。

んっ!

その元データと交換という条件で。

(平川)今夜中に送ります。

わかりました。

もし そちらが裏切った場合は

それ相応の手を打つんで。

待ってますから。

お願いします。

♬~

<録音なんて全部うそだった。>

<僕に そんな用意周到なまね
できるわけがない。>

< でも とりあえず平川刑事が
まんまと信じてくれたので

僕は寝ずに待っていた。>

(メール受信音)

来た。

<平川刑事から送られてきた
ファイルには確かに

高岡ひかるが見せてくれた
写真と。>

< そして それだけではなく。>

♬~

♬~

(優乃)紙拾おうとしたから
先生に怒られた。

(昌美)そう。 ほら 急いで 急いで。

♬~

お願いします。

どうか…

どうか 僕の話を聞いてください。

♬~

≪浅川様。

浅川様。

あっ。

ありがとうございました。

首 肩 背中が
随分 凝っておられました。

後 腰もかなり。

はぁ~。

んっ。
あっ…。

はぁ~ もう がたがたです。

≫お忙しいですもんね。

まだ ゆっくりしていただいて
大丈夫ですよ。

ありがとうございます。

♬~(店内のBGM)

♬~

♬~

<中村優香の遺品を詰めた
段ボールの中に

そのストールはあった。>

♬~

(昌美)はい。

ありがとう いいよ。

♬~

お母さん すいません。

ビニール袋ってありますか?

(昌美)あっ ちょっと優乃
持ってってあげて。

♬~

ありがとう。

♬~

♬~

それで犯人が見つかるんですか?

いや

わかんないです。

けど
やれるだけのこと やってみます。

♬~

(昌美)ううっ…。

よろしくお願いします。

♬~

(昌美)ううっ…。

<翌日 3つの研究機関に
DNA鑑定を依頼してみた。>

<長く使われていたものなら

唾液や髪や ひげなどが
付着していることがあり

DNAが採取できるかもしれない
と言われた。>

<ストールから検出された
DNAが

晴美さんのスカートから
採取された型と一致すれば

松本さんが犯人ではないことが
証明される。>

< そして その型が本城彰本人の
DNAと一致すれば

少なくとも
本城彰は井川晴美さん殺害の

真犯人であると
断定できるはずだ。>

≪岸本様 お待たせいたしました。

はい。

<3つの研究機関全てで

ストールと
晴美さんのスカートから

検出されたDNAが
完全に一致した。>

<僕は激しく興奮し。>

<速攻で
浅川さんにも報告したが…。>

(滝川)「ワシントン・ポスト」が
あんな記事を出すとはな。

≫そうですよね。
浅川さん 大丈夫ですか?

あっ すみません 大丈夫です
続けてください。

≪はい。 えぇ~ インタビューVは
よく撮れてますんで

5分尺でいきます。
≪おぉ~。

<浅川さんの反応は
妙に鈍かった。>

何だよ やる気あんのかよ。

<理由は数日後
僕が このスクープを

「ニュース8」に持ち込んだときに
わかった。>

どうぞ。

お疲れさまです。
お疲れ。

≪コンコン!(ノックの音)

(滝川)お疲れ。
お疲れさまです。

えっと じゃあ 僕から。

えぇ~ まあ とりあえず

ネタの提供
ありがとうございました。

一応 先ほど
うちの番組の会議でも

これを我々の番組内で
ニュースとして扱えるか

検討したんですけど

結論としては

後追いはできるけど

スクープとしてはやれない
ということになりました。

何でですか?
う~ん 一番問題なのは

正式な警察発表じゃない
ってことかな。

信ぴょう性の問題です。
いや でも DNA鑑定は

念のために
3軒でやってもらったんです。

間違いないです。
う~ん だから

その結果を
疑ってるわけじゃないんです。

きっと本当に
松本さんは犯人じゃないし

真犯人は本城彰なんでしょう。
僕も そう思います。

ただ これほど重大なことを

まだ警察も認めてないのに

我々が公表してしまった場合の
ハレーションの大きさと

責任の重さを考えたら
できないということなんです。

警察に持ち込んだって
こんなの絶対 発表しないですよ。

自分たちの過ちを
公表するも同然なんですから。

そしたら永遠に
松本さんは釈放されないし

真犯人は野放しじゃないですか。
いや だから

後追いならできるって
言ってるじゃない。

はぁ?
スクープっていう

リスクの高いやり方では
報じられないけど

例えば どこか他がこれをやって

それに対する政府とか
警察の反応を見たうえで

問題がなければ
後追いっていう形で

僕らも協力できますよ。

ちっ。

浅川さんは それでいいんですか?

現実的だと思ってる。

岸本君が自力で
この事実を手に入れたのは

本当にすごいし

そして それを一番最初に
私たちに届けてくれたことには

心から感謝してる。

でも ごめんなさい。

「ニュース8」が目指してるのは

派手なスクープで視聴率を
稼ぐようなやり方じゃなくて

いかに堅実で

丁寧な報道で

視聴者の信頼を
得るかってことなんだよ。

当たり障りのないことだけ
やってたいってことっすか?

(滝川)はぁ? 何?
まあ いいんじゃないっすか。

自分たちの立場を
損ねないためだけの努力を

勝手に
堅実で丁寧だとか呼んでれば。

なるほど

村井さんが くそみてぇな報道と
くさすわけですよ。

(滝川)おい!

♬~

プルルル プルルル…(呼び出し音)

(村井)は~い な~に?

珍しいじゃん おばさん
何か用?

村井さん あの…。

実は ちょっと

相談に乗ってほしいことが
あるんです。

(佐伯)
どうも どうも はじめまして。

うん。
あっ

「週刊潮流」の佐伯です どうも。

浅川です
よろしくお願いいたします。

岸本です よろしくお願いします。

はぁ~ 僕は もう

村井とは20年来の腐れ縁ですよ。

はい 伺ってます。

(村井)
同じようなことやってんのに

こいつは
編集長まで出世しやがって

俺は
子会社に生き埋めにされてんだよ。

いいじゃない

浅川恵那が部下で文句言うなよ
お前。

大したことねぇよ お前
近くで見てみろ

もう ばばあだから。

そんなことない… だろ。

ははっ。
(村井)ふっ。

はぁ~。

これ 君 すごいよ
大スクープだよ。

はい。
(佐伯)で DNA鑑定?

はい 一致の結果が出ました。
(佐伯)うんうん。

このストールから採取された

本城彰のものと思われる
DNAと

被害者の井川晴美さんの遺品から
検出された

犯人のDNAは一致しました。

少なくとも
井川晴美さんの事件について

本城彰が犯人で間違いないです。

はぁ~ マジか。

で 本城彰は今 どこにいんの?

多分 おやじが海外に逃がしてる。

えぇ~。
(村井)初めてじゃねぇんだよ。

松本が逮捕されてからも
実は1人

18歳の女性が
八頭尾山で行方不明になってる。

その直後
2009年から2017年まで

本城彰は日本を出てて

その間 事件は起こってない。

ところが帰国したら
僅か その1年後

2018年に また事件。

で また出国。
(佐伯)はぁ~。

息子が やらかしちゃ

おやじが もみ消して
逃がしってわけか。

一方で大門は裏で

本城からの多大な支援を
受けてるわけで。

はっ
その長男が猟奇殺人者ってのは

やっかいな話だわな。

そのつど せっせと
ひねり潰してきたんだろうよ。

待てよ

逮捕するには
このストールに付いたDNAと

本城彰本人のDNAが
一致すればいいのか。

はい。

そこが やっぱり 警察にしか
できないことなんですよね。

海外から呼び戻して任意で

DNAを採取しないと
いけないわけですから。

あぁ~ なるほどね。

で?

ほんとにいいの? これ
うちのスクープにしちゃって。

お願いします。

うちの報道じゃ
やれないらしいんで。

そうなの?

うちには本当に お構いなく。

是非
「潮流」さんでやっていただければ。

(村井)まあ くそ根性ねぇから。

日和るしか能がねぇから
今 うちの報道は。

(佐伯)まあ まあ
今は どこもそうだよ。

本物のスクープなんて

リスクが高すぎるから
みんな やりたがらない。

そのかわり どこかが言いだして

あれ
やれるみたいだなってなったら

みんな どどって乗ってくるから。
(村井)あぁ~。

(佐伯)今回の これも
うちが出しちゃえば

盛り上がってく可能性はあるよ。

(村井)うん。
是非 お願いします。

(佐伯)ははっ ええ。

♬~

「あなたの知りたいに

まっすぐ」。

ごめん… はぁ~ 本当に。

まあ

しょうがないんじゃないっすかね。

「潮流」みたいな週刊誌で
出したところで

どうせ また
流れていっちゃうだけでしょうけど。

浅川さんは もう
「ニュース8」って番組を

守んなきゃいけない立場で

真実とかよりも

そっちが大事ってことですもんね。

何とか
後追いは やらせてもらえるよう

全力で上を説得してみる。

真実がどうでもいいなんて
そんなわけないでしょ。

ただ 現場って本当に

一筋縄じゃいかない
複雑なんだよ。

でも できる限りのことはする。

できる限りのことはする。

みんな そう言いますよね。

運転手さん
そこの先の角で1人降ります。

できないんなら言わなきゃいいのに
言いたいだけでしょ。

一番ひきょうっすよ。

そんな…
そんな言い方ないじゃん!

だって
私だけの番組じゃないんだもん。

潰すわけにいかないじゃん。

みんな それぞれの生活があって

ぎりぎりのバランスの中で
精いっぱいやってる。

私は今 そういうスタッフたちに
対する責任があるんだよ。

わかってますよ!でも僕が今

そうっすね 浅川さんも
大変っすもんね つって

何か変わります?
世界が ましになります?

浅川さんの気が
楽になるだけですよね。

君は
お金持ちのお坊ちゃんだからさ。

いや 関係なくないっすか?

養わなきゃいけない家族もいない
経済的な心配もない。

だから
そんな理想を言ってられるんだよ。

でも他の 私たちは そうじゃない。

妥協しないわけに
いかないときだってあるんだよ。

♬~

<追いかけてきてくれるんじゃ
ないかと思ったけど。>

<来なかった。>

<浅川さんからは それ以来

一切 連絡も来なくなった。>

< とはいっても
まだまだ僕は信じていた。>

小見出しだけ訂正してもらって。

(佐伯)はいはい はい…
うん OK いいよ。

すいません
いろいろ口出しちゃって。

あのさ 岸本君

ほんとにいいの?
君の名前で出しちゃって。

そのほうが
信ぴょう性 上がりますよね。

いや まあ
そりゃそうなんだけど

君の局内での立場
相当まずくない?

あぁ…
くそ食らえっすよ そんなの。

<信じていたからこそ。>

僕らだって取材で さんざん

実名とか顔とか
使わせてもらってきたんです。

僕だけ
逃げるわけにいかないっすよ。

< そんな格好つけだって
言えたのだった。>

< そう 信じていたからこそ

何をなくしても
平気でいられたのだ。>

(佐伯)無事 校了した。
あぁ… ありがとうございます。

後は店頭に並ぶのを待つのみ。

ご苦労さん。
はい ありがとうございました。

木村容疑者は
未成年を18歳と…。

あぁ~!
えっ?

ちっ やられた。
えっ 何すか?

「ニュース8」!

また この店では去年

八頭尾山で
遺体となって見つかった

当時14歳の中村優香さんが

働いていたこともわかっており

警察は
中村さんが殺害された事件と

木村容疑者の間に

何らかの関係があると見て

調べを進めています。

次のニュースです。

第161回 芥川 直木賞の…。

<浅川さんが読んだ
そのニュースは短かったけど。>

ガン!
ジジジジ…

<タイミングが絶妙で。>

うぅ~!

< すごい破壊力だった。>

おい 和田。
≪はい。

記事差し替えだ
印刷所に連絡しろ!

≪今からですか?
そうだよ!

<「週刊潮流」の記事は
直前で流れ。>

早く電話しろ!

< あっという間に世論は
違うほうへ散っていった。>

<記事の掲載に合わせて
予定していた

被害者遺族の会の記者会見も。>

あと一歩なんです。
掲載は何とかします だから…。

(純夏)ごめんなさい。 けど

晴美が 風俗で働いてた女の子と

同じ事件の被害者だって
言ってしまうと…。

晴美も風俗で
働いてたんじゃないかとか

言う人が出てくると思うんです。

せっかく誤解が解けたのに

また あの子を
汚すようなことになってしまう。

これには皆さん
同意してくださいました。

会見は中止します。

< そして その数日後

僕は解雇通告を受けた。>

<解雇理由は

平川刑事を
脅迫した疑いだそうだ。>

<誰かの策略だとしたら
見事な手際だった。>

<誰だろうと考えてみたけれど

そいつの顔は定まらず。>

もし そちらが裏切った場合は

それ相応の手を打つんで。

もし
そういうのをつかんだ場合は

先に俺に相談してほしい。

< いつの間にか僕は

びっくりするほど
敵を増やしていて…。>

うっ…。

< もはや誰のであっても
納得できた。>

< それにしても
それほど孤立していたのに

全然寂しくも
怖くもなかったのは…。>

<心底
信じていられたからだった。>

< どんなに世界が不可解でも

他人のことが
よくわからなくても

浅川さんという人は…。>

<簡単に思えた。>

のみ込みたくないものは
のみ込まない。

普通に
正しく生きていればいいの。

いい人間になれば
勝手に いい声になるんだよ。

でも ほんとに
これが正しいことなら

勝手に味方はついてくるし

道は開けていくんだよ。

勝てるわけないじゃん

ばかじゃないの?

うるさいな
もう うるさい!うるさい!

あんたなんかに…
あんたなんかに!

< その簡単さに

僕は
ずっと救われてきたのだと。>

ううっ…。

♬~

< そうじゃなくなってから
やっと気付いた。>

<退社の日

会社の廊下を歩いていたら。>

おぉ~!君。

<武田信玄が走ってきた。>

岸本拓朗君。
は… はい。

握手してくれたまえ。

あっ… はい。

見てたぞ あれ 「ボンボン」。

いや~ 君がこんな
立派な男になるとは思わず

いつぞやは
とんだ失礼を申し上げた。

あっ か… 桂木さん?

(桂木)いいか?
僕は応援している。 信じている。

君は どこで何をしていようと
紛れもなく

一流のジャーナリストだ。

健闘を祈る。

じゃあ。

あっ…。

ははっ。

<マジで世界って訳わかんねぇ。>

♬「Mirage」

♬ can’t stop the fire

♬ 届きはしない月に手を伸ばし

♬ もがく横顔

♬ 欲望の形をしたビルディング

♬ 歪なワルツだ

♬ 誰にだって
口に出せないことがあって

♬ 塞いでいる

♬ 自分で着けたリードを
噛み切った獣

♬ あなたに焦がれる胸を
仕留めてくれ

♬ 灯された場所で誓い交わそう

♬ あまりに強い火に
身を滅ぼす異教徒

♬ 運命に返事はしないでよ

♬ きっと下される裁き

♬ can’t stop the fire

♬~

♬ 信じたいんだ

(亨)自分の罪深さを忘れて
生きていくなんて僕にはできない。

< このドラマのシナリオブックの
発売を記念して

抽選で10名様にプレゼント。>

<詳しくは
番組ホームページまで。>