ファーストペンギン!#04[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ファーストペンギン!#04[解][字][デ]

家なし・金なし・仕事なしのシングルマザーが、荒くれ漁師たちのボスに!?
“奇跡の実話”をもとにした、爽快リアル・サクセスストーリー!

出演者
奈緒 堤真一
鈴木伸之 渡辺大知 松本若菜 ファーストサマーウイカ 遠山俊也 志田未来 中越典子 梶原善 吹越満 梅沢富美男 ほか
番組内容
漁協の妨害にも負けず、和佳(奈緒)を中心にまとまり始めた漁師たち。しかし肝心の「お魚ボックス」に対し、「魚が痛んでいる」「注文が間違っている」とクレームが続出。代品の嵐で大赤字に!片岡(堤真一)とも大喧嘩となり、頭を抱える和佳のもとに、東京のフレンチレストランのシェフ・流山から連絡が入る。そこで、漁師たちの意識改革のための“ある秘策”を提案された和佳は、大枚をはたいて船団員全員を東京に連れ出し!?
監督・演出
【演出】今和紀
原作・脚本
【脚本】森下佳子

【原作】坪内知佳「ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡」(講談社)
音楽
【主題歌】緑黄色社会「ミチヲユケ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)

【音楽】菅野祐悟
制作
【チーフプロデューサー】
三上絵里子
【企画プロデューサー】
武澤忠
【プロデューサー】
森雅弘、森有紗、阿利極(AX-ON)

【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  17. 安野
  18. 岩崎
  19. 小峠
  20. ハハハ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(片岡) あんなに知恵が回って

度胸があって
一生懸命な子はおらん!

わしらの社長になってくれんか?

頼む!
(漁師たち) 頼む!

(和佳) もちのろんスケじゃ!

残り10箱で~す!

(たくみ) やっぱ 俺
向いてないよね 考えるわ。

たくみ 魚 詰めてくれない?

(たくみ) 俺 梱包手当とか
いらないんで。

え~ いやいや…
そんなこと言わずにさ。

氷 使うなって何でじゃ!

(安野) 氷は漁協のもんじゃけぇ
言うこと聞かんヤツにゃ

燃料も氷も売らんて
組合長が言うちょる!

来たか。

どう考えても おかしかろうが!

わしらも漁協の組合員じゃ
使えんって道理が通らんじゃろ!

(磯田) お~!

大体 漁協は
手打ちしたんじゃないんか!

こっちは あんたらの魚
扱わんようにもできるんど。

直販か何か知らんけどな

自分らで
魚 全部売り切ることなんか

できんのじゃないんか あぁ!?

(山中) ほんなら

そうすりゃよかろうが。

その代わり
わしら今後一切 魚取らんけぇ!

(安野:片岡) え?

え?
(磯田) え?

篤 それじゃ 会社つぶれるけぇ。

あっ ダメ?
ダメじゃ。

≪分かりました 安野さん≫

≪今までのお付き合いを
考えると

非常に残念ですが
さんしは これからは

オルガ石油さんから
燃料を買うことにします≫

へっ?
(永沢) あれか!

漁協から買うと

リッター 191円。

確か オルガ石油さんの
ところからだと

リッター 95.5円で

手配できるそうです。

実は漁協から仕入れるより
安いそうなんですよ!

(山中) そうなんか! えぇ!?
(安野) ウソ言うな!

おい! やめろっちゃ!
氷だって 日の丸製氷さんが

ぜひ買ってほしいと
言って来ました!

名前は控えますが某市場さんに
内々に話をしたところ

アジ サバの水揚げが
減っているので

ぜひ うちで扱いたいと!

もし 漁協さんが

ご都合いただけない
と言うのなら

話 進めちゃいますけど

どうしましょうか?

(漁師たち) どうしましょうか?

(安野) ≪…と言うちょりまして≫

(杉浦) ガキの使いかぁ‼

出してくれましたね。

ありがとうございました。

(山中)
これは一体 どういうことじゃ?

実は 燃料だって氷だって

やろうと思えば
よそから手配できるわけじゃん。

みんな「できない」って
思い込んでるだけで。

それって 漁協にとって

漁師に知られたくないこと
なんじゃないかなって。

あぁ… あ?
(磯田) あっ。

じゃけぇ 放送したんか。
そう!

天才なんか あんた。

あぁ? どういうことじゃ…。
それは言い過ぎ!

いや あんた ホント
知恵が回る のう!

よし!
じゃあ戻って 頑張って詰めよ!

おう!
(山中) 詰めよ よし。

ちょっと! たくみ?

(磯田) 相変わらず なじまんのう
たくみは!

ホンマじゃのう お情けで
置いてもろうちょるっちゅうのに。

ねぇ たくみって
昔から ああいう感じなの?

東京がいけんのじゃ 東京が。

東京で働いてから
ああなってしもうたっちゃ。

東京で何があったの?
(山中) 聞いても言わんのんよ。

しれっと逃げてしもうて。

社長 そろそろ営業行ったほうが
ええんじゃないんか?

あっ ヤバ!
無理せんでええど。

箱詰め
手伝ってくれるんはええけど

あれもこれもじゃ
パンクするじゃろ。

こっちは わしが何とかするけぇ。
いや でも…。

(磯田) 魚詰めて 伝票書いて
送るだけじゃろ。

いくらなんでも
わしらだけでもできるけぇ。

うん… じゃあ お任せします。

おう!
バリバリ売って来てや 社長!

はい いってきます!
(山中) いってらっしゃ~い!

あ… お… お出掛けですか?

安野 どんなええ商売ものう

金が回らんと お陀仏になるんよ。

よう覚えとけ!

(山中) お願いしま~す。

(進) <こうして 現場は
片岡さんをはじめとする

漁師たちに任せ

母は営業に専念する日々に
戻ったのだが…>

フゥ…。

こんにちは
お世話になっております。

(料理人) あぁ 岩崎さん。
昨日 送ったお魚 どうでした?

はぁ… ちょっと これ 見てよ。

えっ…。
(料理人) 今日 暑かったからか

こりゃ ちょっと
使い物になんないよ。

申し訳ございません!

あの すぐに代わりの品を…
代品を発送しますんで!

だから! 氷が溶けて

その水が 温まっちゃって
魚が傷んじゃうの。

塩入れたら冷え冷えになるけぇ!

塩入れろ! キンキンにのう!

(大島) よし!

今度は カチンコチンなんだけど!

<これは お魚カチンコチン事件>

<他にも…>

えぇ…!
(店主) 小っちゃいサバばっかり

5箱も来たんだけど。

<108匹 豆サバ事件>

<他にも…>

(着信音)

<各種送り間違いなど

片岡さんが監督したボックスは
トラブルが後を絶たず

代品が大量に発生>

<注文を取れども取れども

利益は吹っ飛んで行く状態に
陥ってしまった>

<そして それは…>

<衝撃の赤字額を生み出した>

(進) ママ~!

<これは僕の母の話だ>

♪~

あ~ ハハっ! もちろん
私たちは漁協さんの味方ですよ。

ありがとうございます!
さぁさぁ おつぎして おつぎして。

<食い詰めたシングルマザーが
お先真っ暗の漁師たちと出会い

何だか業界の
ファーストペンギン になってしまったお話>

<僕の母と漁師たちの

土壇場からの一発逆転
汗と涙の奮闘記>

どういうことなんか こりゃ。

先月 今月合わせた梱包手当
お魚ボックスの。

(小峠) 1000円て!
悪質なキャバクラでも

こねぇなピンハネねえど~!

(大島) いくらなんでも
足りまセンエン!

魚を詰めて氷を入れて出荷する。

たった…
たったそれだけのことが

何で まともにできんの!

出荷数300箱 うち8割が代品。

トータル

120万の赤字じゃ!

≪120…≫
(漁師たち) 万~!?

♬~

120万の赤字?

こ… これって
俺らのせいなんか?

他に誰のせいだっていうのよ。
(小峠) あっ! それはおめぇ

あんたの字が

読みにくいっちゅうんも
あるんやないんか。

別に読めるじゃん!
「大きいアジ10 サバ8」。

(小峠) えっ?

「アジ大のサバ 108」じゃろ!

あるわけねえじゃろ!

サバ108なんて
あるわけねえじゃろ!

常識で考え 常識で!

まぁまぁ… 社長。

社長 社長… 落ち着きぃ。

終わったことケンカしても
仕方ないけぇ。

何で そんな
他人ごとの顔してんの? ん?

「俺が責任持つけぇ」って言ったの
片岡さんだよね!

言ってしまえば これ全部
片岡さんの責任なんだからね。

ほいじゃあ
言わせてもらうけどのう

給料が出せんのは

代品のせいばっかりじゃ
なかろうが。

ん?
あんたの営業経費っちゃ!

あの月100万超える経費

いつになったら
元が取れるんじゃ!

≪そうじゃ!≫
そ… そこは…。

あんた 社長じゃろうが!

自分は経費
ジャブジャブ使うて

わしらにはプラス1000円て
えぇ?

経営者として
それはどうなんじゃ!

(山中) どうなんじゃ!
じゃあ 8割に代品が発生って

責任者としては どうなのよ!

あ… あの!

(ベル)

はい さんし船団丸。

え? おぼろ亭?
おぼろ亭さん!

箱の中身がどねぇしたん? あ?

(磯田) おっ…。

おい~。
申し訳ございません。

はい お電話代わりました
岩崎でございます。

申し訳ございません!
すぐに代品をお送りいたします!

おい みんな。

社長様がくれた1000円で
飲み行くど!

(漁師たち) おう!
そうですか!

あっ 申し訳ございません
はい! 至急…。

すぐに すぐに… はい!

どうぞ 今後もごひいきに
どうぞよろしくお願いいたします。

(中川) 大体 社長は
分かっちょらんのよ。

(小峠) 社長も一回
漁出てみたらええほに。

(大島) 12時間 働いた後に

あねぇな細かい注文
言われてものう。

そうじゃ
ありゃ鬼じゃ鬼 鬼娘じゃ。

ハハハ…!
(漁師たち) ハハハ…!

片岡さん そこでなんですけど

ボックスの質を上げる方法を
考えませんか?

ひろっさん あん子
代品 送り過ぎなんじゃないんか。

代品 送り過ぎ?
(磯田) 横で聞いちょったら

さっきも すぐに代品出すって
言うちょった。

客に いちゃもんつけられたら
何でもかんでも謝って

代品送る
言うちょるんじゃないんかのう。

ほうか 魚のこともよう知らんし
客に言い返せんのかもしれんのう。

あの それもあるかも
しれませんけど…。

(山中) そしたら そこ わしらが

代わりに言い返したら
ええんじゃないの?

あの…。
お~! ほんなら 代品減るのう!

グッドアイデアじゃ!

(そよ) えっ お金借りるの?

そう 運転資金ってやつ。

(そよ) でも 借金って怖くない?

ん~…。

それに漁協ってとこにも

元々 借金あるって
言ってなかった?

まともに給料払えてないのよ。

仕事増えてるのに
給料上がんないんじゃ

やる気なくなるじゃん?
うん。

私 一応 社長だし。

きちんと金策して
お金を払うっていうのは

やっぱり
社長の役目だと思うんだよね。

うん 社長って大変なんだねぇ。

お… ホントだよ~。

会社に勤めたことすらないのに…。

えっ そうなの?
そうだよ!

東京でバリバリ働いてたのかと
思ってた。

ううん…。
ハハハ…。

東京でバリバリ…。

東京で働いてから
ああなってしもうたっちゃ

何があったんだろ 東京で。

(メールの受信音)

おっ…。

運転資金さえあれば

うちのビジネスは
劇的に飛躍すると思うんですよね。

いや ダメでしょう
こんな誰でもできるみたいな

魚詰め直して売るだけの商売。

大体あなた うちに口座も
持ってないでしょうが。

(流山) はぁ…。

はぁ… ベンチャー融資って
そんなに厳しいもんなんですか。

(琴平) そうですね。

(琴平) 水産は
特に厳しいかもしれません。

それ 何で…。
(自転車が倒れる音)

あっ!
(男性) あっ あぁ!

あっ あっ あっ… あ~!
(男性) あっ あっ あ~!

大丈夫ですか?
あぁ…。

(琴平) え? 岩崎さん?
大丈夫ですか?

あぁ すいません!

あの水産は
何で特に厳しいんですか?

船の購入代金や漁の道具 保険

それこそ
漁師たちの生活資金に至るまで

漁業に関わるお金は

漁協が主に都合して来たって
歴史があるって…。

あっ あの 漁協が銀行に

うちに金貸すなって
言ってるって可能性あります?

あるでしょうね。

漁協は銀行とは
当然付き合いがあるでしょうから。

あっ!

(琴平) 資金繰り
そんなに厳しいんですか?

フフっ まぁ…。

(通話中着信音)

あっ…。

すいません ちょっと
仕事の電話入っちゃって。

ありがとうございました。
はい。

岩崎です 大将 いつも
お世話になっております。

岩崎さん さっき おたくの
事務所のほうに電話したらさ…。

(いびき)

(ベル)

あ~い さんし船団丸ですけど。

あっ おたくの魚
買ったんですけど

傷んじゃってて
使い物にならないんですけど。

えっ あ~ そうですか。
困るんですよ。

刺し身で使おうと思ったのに
魚の角も立たなくて。

あ~ それ

おたくの包丁の問題なんじゃ
ないんですか?

包丁 ビッキビキですけどねぇ。

ほんなら…
腕の問題なんですかねぇ。

うちの魚 ガキでも切ったら
自然に角立ちますけぇ。

こっちの魚のせいにされても。

(通話が切れる音)

フッ こりゃ 何のいたずらじゃ。

何で勝手に電話出てんの?
ん?

客からの電話には出るな

ファックスにも触るなって
言ったよね?

(張り紙をたたく音)
ここに そう書いてあるよね!

何で勝手に
電話出てくれちゃってんの!

「何で」って 代品減らすって
約束したじゃろうが。

はぁ?
(磯田) あんた

よう 魚のこと知らんけぇ

向こうに ごねられたら
返せんじゃろ。

じゃけぇ 代品送るはめに
なるんじゃろうって。

はぁ… なるほど。

クレームに代品対応しなければ
代品は減るってこと。

そうじゃ グッドアイデアじゃろ。

のう?
(山中) グッドじゃ ハハっ!

あぁ…。

バカなのか~!

バカなの?
えっ マジでバカなの?

これじゃ 代品も減るけど
客も減るでしょうが!

あっ…。

それは考えなかったのね。

じゃ… じゃけど

そんな客はおらんようになっても
ええんじゃないんか?

はぁ?
そもそも

魚が多少どねぇなっちょっても

おいしく出すんが
プロじゃろうが!

それを傷がどうの
刺し身で出せんのって。

刺し身にできんかったら
煮付けにすりゃええじゃろが!

向こうには 向こうの

この魚をこうしたいっていう
予定があるの!

うちのアジをこうしたら
タイをこう出したらって

おいしく出せるメニューを
考えてくれてんの!

じゃけぇ
腕のいい料理人じゃったら

来たもんで おいしいメニュー
考えたらええわ!

それができんっちゅうのは
腕が悪いっちゅうことじゃろ。

私が一軒一軒食べて 選んで
お願いした人たちなんですけど。

まぁまぁ… それは そもそも
それもどうなんかのう?

は?
ちまちま ちまちま

ボックスの1つ2つ頼んで

偉そうに ああせい こうせい
言う客ばっかり取って来て。

じゃけぇ 間違いも起こるし
みんな疲れ切るんじゃろうが!

もっと ドカ~ンと発注して

文句も言わんような
チェーンとかスーパーとか。

あんたも
あんなに経費使うんじゃったら

一件100万とか200万とか

そういう効率のええ話
持って来いや。

フゥ…。

そんな売り方したくないの 私は。

あぁ!? 黒も出せんくせに
何言うちょるんじゃ!

一尾一尾売るのは私の方針だから
ビジョンだから!

じゃけぇ そんなもんは
黒 出してから言えっちゃ!

これは私のロマンだから!

ロ… ロマン?

そこは譲れない ロマンだから。

ロマンで飯が食えるか~!

(ベル)

フッ! うっ…!
あぁ!

(磯田) お~!
(山中) あぁ びっくりした~。

毎度ありがとうございます!
さんし船団丸です!

うちの魚は世界一じゃけぇ!

すみません ちょっと何か
獣がうるさくって。

何でしょう?
ちょっと! ちょ…!

うちの魚は日本一ですけぇの。

な~んの文句も
受け付けませんけぇ!

(電話線を抜く音)
文句…。

あ?

おめぇ…。

出るな。

もう死んでも
絶対 電話ん出るな~!

おめぇものう!

(山中:磯田) あ~!

どこまでおいしくなるだろう。

かけるだけでテイスティなサラダに。

奥深い味わいのシリーズ。

(たくみ)えっ 販売ですか?

私は内勤で
企画がやりたいんですけど

募集にも企画職もあるって

何で店頭で販売は嫌なん?

東京でも ケータイ
売っとったんじゃろ?

じゃあ いいです

えっ ちょっと
理由 聞かせてぇや

同級生に会いたくないので

まっ 落ちたな。

あれ たくみ?

お~ やっぱ たくみじゃ。

おめぇ こっち戻って来たって
ホントじゃったんか。

感じ悪かったじゃろ?
東京のヤツらは。

うちの兄貴もブチギレて
こっち戻って。

「東京のヤツら クソじゃ」
っちゅうとった。

ほうか。

時間あるんじゃったら
一杯 行かんか?

わしゃ
もうボックスは やらんちゃ!

(磯田)
あぁ… そうっちゃ そうっちゃ。

何かあったんですか?

また社長と またひろ兄がもめて

またまたボックスやらん
っちゅうとるんじゃ。

えぇ?
あぁ。

たくみ… えっ?

たくみ お前
何で そんな格好しとるんじゃ。

ん?

おめぇ へべれけじゃねえか!

おめぇ 何が気に入らんのじゃ。

みんなに こねぇ
ようしてもろうちょってからに。

何もかもじゃ。

あ?

何もかもじゃ!

こねぇな…

こねぇな貧乏な ど田舎ののう!

終わっちょるとこになんか

産んでもろうても
ええ迷惑なんじゃ。

こねぇなとこに生まれとう
なかったって言うちょるんじゃ!

(空き缶を地面に落とす音)

あっ! あ~!

何でじゃ!

何でそんなこと言うんじゃ!

篤 落ち着きぃ!
わしゃ お前が生まれて

うれしかったのに
何でそんなこと言うんじゃ!

(磯田) 分かっちょる…!
やっとできた子じゃけぇ

わしも母ちゃんも
どんだけ うれしかったか

分かってんか~!
(磯田) あ~!

あぁ~! おぉ! おぉ!
おぉ…!

あ~!
おいおいおい…!

おい! おい! 大丈夫か!
永沢君 あれ…!

浮輪 浮輪 浮輪!

助けてっちゃ~!
投げぇ 投げぇ 投げぇ!

(山中) よしよし…!
こっち来い こっち来い!

(磯田) 泳げんのじゃ!

はい 代品を
お送りさせていただきますので

これからもご指導くださいませ
失礼いたします。

はぁ…。

次は…。

(振動音)
あっ。

あっ 先生
今日は途中ですみませんでした。

(琴平) いえ あの後
何とかなりました? 銀行。

ハハっ それが…

ちょっと それどころじゃ
なくなっちゃって。

(流山) 代わろっか?
あっ ちょっと代わりますね。

えっ?

先日はどうも
モンシェリミスティークの流山です。

あぁ! お世話になっております。

えっ… ハッ! まさか…。

ちょっと やり合いましたよ
おたくの片岡さんって人と。

ごめんなさい!
きっと すっごい失礼なことを…。

まあね。

「これじゃ 客に出せる料理に
ならないですよ」って言ったら

「それは僕の腕がないからだ」って。

申し訳ございません。

「文句言うなら もう売らん
よそで買え」と。

ホントに申し訳ございません!

でも まぁ 漁師さんたち

想像ついてないんだろうなって
思ったんですよね。

想像ついてないって?

あぁ すいません。

漁師って 魚取って市場に渡したら
それっきりじゃないですか。

だから その後
魚が どんなふうに料理されて

どんなふうに
食べる人の口に入るのか

全然 想像がついてないんじゃ
ないかってことです。

で ナガレさんからの
提案なんですけど

みんなに食べに来てもらったら
どうかって。

えっ?
どうでしょう。

えっ! そ… そりゃ
行きたいですけど

あの… そんなお金 どこにも。

足代なら僕がお貸ししますよ。

えっ いや でも
私入れて12人分

65万ですよ。
えっ 65万?

全員 連れて来るんですか?

先生… ちょっと待ってください。

♬~

社長就任…
(3人)おめでとうございます

スーツ!

(琴平) 岩崎さん
ハッパ掛けたのは僕ですし

お金なら お貸し…。

大丈夫です!
何とか自腹で全員連れて行きます。

えっ?

フゥ… 先生 すいません!

ちょっと ナガレさんに
代わっていただけますか!

はい 何でしょうか。

65万です。

65万かけるんです。

65万かけるからには

65万以上の効果を
狙いたいんです!

あっ…。
わしゃ やらんけぇのう。

(磯田) まぁ そう言うなっちゃ。

おぉ… ほらほら 来とる 来とる。
何じゃあ。

(磯田) ほい。

片岡さん 昨日はごめんなさい。

つい カッとしちゃって。

おぅおぅ 大人げねえど
ひろっさん。

あのさ 実は 昨夜

モンシェリミスティークってお店の
流山さんから お電話があって。

その人が片岡さんに

お詫びしたいって言うんだけど。

詫び 入れて来たんか。
うん…。

自分の腕も
未熟な部分もあったからって。

片岡さんの言うことも
もっともだからって。

あぁ~ まぁまぁ…
分かりゃええ 分かりゃ。

それでね お詫びに

みんなを
お店にご招待したいって!

えっ?

そりゃ わしらが
東京行くっちゅうことか?

あっ タダだよ。

行きたいヤツだけで
ええんじゃないんか?

わしゃ 東京行くんなら ええわ。
わしもええ。

行くって言っちゃったの!

私の顔を立てると思って

お願い!

まぁ… まぁまぁ…。

じゃあ決まり! ハハハ…。

篤さんもいいよね?

わしゃ ええわ。

篤さん?

篤さん 何かあったの?

昨日 たくみと
やり合うてしもうての。

えっ 何で?
こねぇなとこ終わっちょるとか

生まれとうなかったとか
篤にキレまくって。

たくみも一緒に行けないかなぁ
東京。

行くわけなかろうが。

ケンカした親と
何かあったみたいな東京になんか。

たくみ…
行けば変わると思うんだけどな。

ん?

僕 ちょっと
メールしてみましょうか。

(磯田) あ?

ダメもとですけど。

よかった 来てくれて。

まぁ…
俺のせいで殴られちゃったし。

ありがと 助かる。

あざっす。

はぁ…。

あのさ たくみは
何で そんなに ここが嫌なの?

(たくみ) ここは終わってっから。

できるヤツは みんな出てくし

「舵を取るよりペンを取れ」
っつって

もう親だって
漁師を継がせたがらない。

だったら 何で戻って来たの?

別に戻りたくて
戻ったわけじゃないっすよ。

何があったの? 東京で。

フフ…。

何もないんす。

えっ?

何もないんすよ
そんな大層なことは。

ただ…

俺の格好 笑われとりゃ
せんじゃろうかとか

方言 出とらんじゃろうかとか。

流行りの言葉分からんの
俺だけじゃとか。

そういう しょうもないことで
いちいちビビって。

もう めちゃくちゃ
ヘタレな理由でしょ?

ダメなヤツなんすよ 俺。

だから

親父見てんのキツいんすよ。

あぁ もう俺

ぜってぇ こいつみたいになって

ここで
終わってくんだろうなって。

それで たくみは
来るの? 来ないの?

ひと晩 考えるって。

何で そこで
手放しちゃうのかなぁ。

「今日は俺ん家 泊まれ」
っつって

グッと引っ張って
ガッて連れて来るとかさぁ。

そんなこと
僕にできると思います?

あぁ…。
≪待たせたのう!≫

♬~

えぇ…。

みんな その格好で行くの?

おう 東京にナメられちゃあ
いけんけぇのう。

サングラスは いらないでしょ。
あぁ?

ええレストランじゃけぇ
スーツ着て来い言うたじゃろうが。

のう?

(たくみ) こうなるんだよ
スーツっていうと。

たくみ えっ 来てくれたの?

まぁ…
すげぇ うまい店だっていうし。

そうそう…! 行かなきゃ損だよ!

うれしいよ。
スーツ 似合ってるじゃん。

声掛けて来たらどうじゃ。

まぁ 来ちょるし
永沢君としゃべっちょるし。

ほうか。

じゃ まぁ
取りあえず行きましょうか。

みんな~ 電車乗るよ。

おう ほんなら行くぞ~ 東京。

上等じゃ~。
東京じゃ~!

(漁師たち) お~!

≪何?≫
≪近づくなって≫

≪怖…≫

さっきから
何か 見られちょらんか。

やっぱり これがおかしいんかの。

東京に着くと こうなるんだ。

アウェーになるとビビるんすよ
内弁慶だから。

(山中) こんちは! わしら
フランスのごはん 食べるんじゃけぇ。

けど 篤さんは変わんないね。

(山中) わしら フランスのごはん
食べるんじゃ ハハっ。

バカ過ぎて
違いが分かんねえんすよ。

(山中) こんちは! ハハハ…。

何じゃあ この不敵な面構えは。

お待たせ~!

いらっしゃいませ
流山と申します。

いらっしゃいませ
流山と申します。

大丈夫か ひろっさん
何か勝てる気せんど。

大丈夫じゃ ひろ兄 背丈だけじゃ。

みんな 「どうぞ~」って ねっ。

(せき払い)

あんた 船には乗れるんか?

ちょっと 何!

ヨットは乗りますよ。

ほんなら
エンジンは付いちょらんのう。

(漁師たち) ハハハ…。

はい 気の向くままに
風任せです。

どうぞ 中へ。

おう 入るど 野郎ども。

(漁師たち) はい!

「野郎ども」って… 恥ずかしい。

何じゃあ この店
ガラガラじゃねえか。

定休日で今日は
私たちのために開けてくれたの。

しっかし
フランス人っちゅうのは

こねぇなナイフやらフォークやら
使わんと

飯ひとつ食えんのか。
もう…。

(流山) よかったら どうぞ
他にも お箸のいる方は。

じゃけど あんた
フランス料理なんかやっとって

アホらしゅうならんのか。
ちょっと!

魚は刺し身で醤油が
一番じゃっちゅうのにのう。

そうなんです。

いや 醤油には
かなわないんですよね。

でも その分 素材に合わせて

何千種類ものソースを
作り上げて行ったのが

フレンチなんです。

そこには フランス人の飽くなき
美食への執念がこもってます。

ですので
ぜひ お楽しみいただければ。

おぉ…。

(流山)
こちらは さんし船団丸さんの

アマダイを使ったアスピックです。

添えてある泡のソースとともに
お召し上がりください。

何じゃ こりゃ 赤潮か?

こりゃ うちのアマダイなんか?

さっき そう言うちょったのう。
そうなの。

こういうお店だと
食べる人に紹介してもらえるの。

うちの魚だって。
フンっ。

こねぇな料理なんかせんほうが
うめぇに決まっちょるが。

(山中) ん~!

ん~!

どうしたんじゃ 篤。

ひろ兄 高志さん
こりゃ… こりゃ…

ほっぺ落ちるど~!
ほっぺが?

(山中) うん!

うん…。

高志~。

ブチヤバいっちゃ。

≪うんめぇ!≫
≪何じゃ こりゃ!≫

玉手箱じゃ!

≪鼻血ブ~じゃ!≫
≪うまいのう これ のう!≫

ん?
うん…。

ん?

たくみも食べてみれば?

はい。
いただきます。

♬~

これ マジでうちの魚なんすか?

衝撃だよね。

♬~

(流山) さんし船団丸さんのサバを
薫製にしました。

トリュフと
バルサミコ酢のドレッシングで

お召し上がりください。

≪ん~!≫
(磯田) うん!

(流山) ホウボウ ヒメジ
カマスなどから

頭や骨のエキスを
じっくりと煮込むことで

余すところなく うま味を…。
(スープをすする音)

ねぇ ちょっと 早い早い
ねぇ 説明聞いて?

ねぇって ちょっと…!

高志さん
いちいち立たなくていいから。

(磯田) フランス料理っちゅうんは
恐ろしい代物じゃのう。

なぁ あの背丈は
だてじゃねえなぁ。

ぼけ すげぇんは料理じゃのうて
うちの魚じゃ。

(山中) あぁ~。

(店員) 失礼します。

(流山) さんし船団丸さんの
アジを使ったポワレです。

シンプルに お魚の味を
お楽しみください。

(磯田) うん…。

最後は
えらいスッキリしちょるのう。

結局 うめぇ魚にゃ 何もせんのが
ええっちゅうとこじゃろ。

のう。

うん!

うちのアジは世界一じゃのう!

♬~

ん?
どうかした?

いや 何か…

下の魚は身の感じが緩い。

(磯田) ん?

あぁ… そうじゃのう。
そうじゃのう 何でじゃ。

不思議だね~ 同じ魚なのに。

料理の仕方が違うんかのう。

ううん。

違うのは誰が送ったか。

え?

上の魚は私が送ったボックス

下の魚は
片岡さんが送ったボックス。

えぇ… どういうことじゃ そりゃ。
そういうこと。

同じ魚でも どう扱うかで
味が変わってしまうってこと。

ウソじゃろ。
ウソじゃ ない。

いや ウソじゃろ おめぇ
こねぇな…。

わざといけんように
調理しただけじゃろ。

わしをやり込めるために。
違う。

よかったら
魚 ご覧になりますか?

えっ?
お願いします。

こっちが私が送ったボックス。

で こっちが
片岡さんたちが送ったボックス。

(磯田) こねぇに違うんか…。

その場で食べるなら
手当てがいいか悪いかで

さほど味に差は
出ないかもしれません。

でも 時間がたてばたつほど
手当てがいいか悪いかは

大きな違いとなって
出てしまうんです。

うちの魚
何か かわいそうじゃのう。

せっかくの魚が

これじゃ もったいないと
思いませんか 片岡さん。

私は

みんなが取って来る魚は
最高だと思ってる。

「おいしい店が好んで使う魚は
さんし」。

「さんし使ってるんだったら
あそこは おいしいよね」。

「うちも さんし使いたいんだけど
キャンセル待ちなんだよ」。

「1年待たないと顧客リストにも
載れないらしいよ」。

そういう ブランド魚っていうの?

最終的には そこまで行きたいし

うちの魚なら
絶対に行けると思ってる。

でも そこに行くためには
2つ 必要なことがあって

一つは当たり前だけど

魚をきちんと届けること。

もう一つは

お店からの要望は
できる限り受け入れること。

(和佳の声)
今 卸してる大将やシェフは
うちの魚の味を引き出して

結果的に世の中に広めてくれる
大事な人たちなの。

だから 注文や苦言は

自分たちのためだと思って
聞いてほしい。

分かってるんだよ。

まともに給料も払えないくせに

ホント
厚かましいこと言ってるなって。

みんながクタクタなのも
分かってる。

けど 今の私には

みんなに渡せるものは
何もなくて…。

ロマンしかない。

この道を行けば
きっと すごい未来が待ってて

みんなで きっといつか
そこにたどり着くんだっていう

ロマンしかない。

ごめんなさい。

でも…

信じてほしい。

絶対に

みんなをそこに連れて行くから。

もう少しだけ

私に ついて来てほしい!

♬~

ひろ兄 高志さん。
(片岡:磯田) ん?

これ 血抜きしたら
ええんじゃなかろうか。

のう 血抜きしたら
うちの魚 元気に届くかの?

ええ それは まぁ…。
血抜きって何?

血抜きっての…。
≪おい≫

空耳じゃ 世の中に
血抜きなんちゅうもんは存在せん。

永沢君 血抜きって?

何?
(磯田) あ~。

(流山) 取れた その場で

魚を締めて 血を抜くんです。

そうすることによって
劇的に鮮度が保たれるんですよ。

劇的に… 鮮度が保たれる?

そう! じゃけぇ わしらはいつも
一番うめぇ魚 食べちょるんよ。

おっと! 痛てて…。
えっ!

待って えっ ちょっと待って。

みんな 血抜きをすれば
劇的に鮮度が保たれるって

最初から知ってたってこと?

それ知ってて
自分たちが食べる分だけ

血抜きしたってこと?
クソ面倒くさいんちゃ 血抜きは。

そねぇ 100匹も200匹も
やるもんじゃねえんじゃ。

そうじゃ そねぇなことして
アジ サバ出荷するヤツなんか

どこにもおりゃせん!

誰も… いない?

そうじゃ!

じゃあ それをやれば

うちのアジ サバは
オンリーワンってことだよね!

えっ そうだよね?
そういうことだよね!

血抜きをすれば
最高の魚を最高の状態で送る

最強のボックスが
出来るってことだよね!

そ… そりゃあ…。

あの でも無理ならいいですよ。

何言ってんですか ナガレさん!

いや~ それだけの血抜きは
ホント大変なんですよね。

でも 劇的な鮮度の魚を送れる
ってことですよね?

(流山) まぁ 他の方法でも

鮮度を保つことは
できると思いますよ。

じゃあ それも一緒にやれば

もっとすごいことになる
ってことですよね!

分かった! やっちゃる!

片岡さん…。

ホントにそこまで
やってくださるんですか?

おう やっちゃる!
文句つけようがねえ状態で

最高の魚 送っちゃるけぇ。

あんたもせいぜい
包丁 磨いちょきぃや!

はい。

よし! ほんなら みんな帰るど!
(漁師たち) おう!

あぁ!

料理 ブチうまかったど。

ごちそうさんでした!
(漁師たち) ごちそうさまです!

(流山) ありがとうございます
また皆さん 来てください。

おう!
≪ブチうまかったけぇ≫

(流山) はぁ…。

(はなをすする音)
岩崎さん?

(はなをすする音)
すみません。

何か…。

やっと通じたなって。

デザート 持って帰りますか?

はい。

♬~

♬~

何で氷 ビニール袋に
入れにゃあいけんのじゃ。

氷の上に
じかに魚を置きますよね。

もし 氷が溶けてしまったら…。

(大島) 身 グズグズんなるのう。

じゃあ 程よく溶けても
水浸しにならないようにするには。

何でビニールに入れんのじゃ。
(山中) ほうじゃ。

だから今言ってます。

何で
あそこで座っちゃうのかねぇ。

でも…。

カッコいいっす。

ロマンしかねえっていう社長も

たんか切るおっさんも。

あのシェフも。

あのシェフに認められてる
うちの魚も

熱くなってるみんなも。

バカ過ぎて 何ひとつビビんねえ
うちの親父も。

結局…。

終わってたのは
俺だけじゃんって。

♬~

はぁ…。

片岡さん アジ足りてましたっけ?

まだいる のけちょってくれ。
はい!

(中川) あの~。

一番破れんビニール どれなん?
(大島) 教えてくれ…。

(小峠) 教えてくれんかのう!
(梨花) ここで話し掛けんで!

なぁ! 開けた時
ちょっと きちゃないんだよな。

もしもし?
今 聞いちょる。

(小峠) 梨花様!
(中川) 頼む!

もうホント迷惑なんよ。

(中川) お~! ありがとう!

おっ あぁ…。

車に揺られて 魚 打ち身
しちゃってんじゃないかなぁ。

しょうさん
プチプチ プチプチ!

間もなくじゃ!
(ドアが開く音)

えっ! 何で?

こいつら
何回言うても来るんじゃあ!

梨花様!
(小峠) 梨花様!

ありがとうごじぇ~ます!

おぉ!

(琴平)えっ そんなに上がったの?
お魚ボックスのクオリティー。

いや すごいよ 何の加工もなしに
この鮮度はあり得ないね。

へぇ~ そこまで…。
(流山) でもさ

そろそろ潮時じゃない?

(琴平) 潮時ですよね…。

どうもありがとうございました!
失礼いたします。

注文か?
うん アジ5尾と

できれば コウモリ5尾…
5匹ほど入れてほしいって。

コ… コウモリ?
うん。

(山中) コウモリは
この辺 泳いじょらんじゃろう。

(砂原) 見たことないっすよ!
(中川) わし あるど。

えっ?
(山中) えっ?

どこ泳いじょるんよ。
≪コウモリ…≫

(山中) 何を言うて…。
(たくみ) あの!

富山でメイボのこと
コウモリって言うそうっす。

何じゃ メイボんことか。
えっ えっ メイボ?

あっ カワハギのことっす。

へぇ~! あぁ ありがと。

やっぱ スマホって便利だねぇ。

あの…。

これ チャットアプリ
ってやつなんすけど

何かに使えないっすかね。

これを? どうやって?

例えば
混獲魚って揚げてみるまで

何が取れるか
分かんないじゃないっすか。

でも 「今 これが揚がった」って
社長に送れれば

その場で社長が
欲しがりそうな店に

営業かけたりもできるかなって。

あと掲示板も作れるんで
「こんなの欲しい人」って

競り場みたいにも
できたりするんすけど。

(大島) おぉ…。

たくみ…。

おめぇ 天才じゃねえか!

≪お~!≫
≪天才!≫

知ってりゃ 誰でもできるよ。

さすが ケータイ売っちょった
だけのこたぁ あるのう!

うん…。

まだ 話せないの?

ん~…。

ずっと言いたかったんだけど
たくみ 一番下っ端だから。

ういっす…。

えっと…

皆さん ご注文は。

わしゃ 水割り。
水割り。

(磯田) じゃあ ロック。

ロック。

私 ソーダ。
≪俺 水割り≫

(たくみ) 永沢さんは?
水割りで。

親父は お湯割りだよな?

いいよな?

梅干しも忘れんでの。

分かっちょる。

♬~

<こうして嵐のような代品とは
おさらばできたものの

実際のところ代品騒動で
失ってしまったクライアントも多く

新たな資材代もかさみ
金繰りは悪化の一途>

<65万の ばか高い
自腹研修費もあり…>

(進) ママ?

<母の経済状態は公私ともども

最悪の事態を迎えていた>

(安野) どこ行かれるんですか?

さんしの赤字も ここに極まれりに
なって来たからの。

ここらで
うちへの借金返せ 言うたら

さすがに やめるって
言うじゃろうて。

まさか…
貸し剥がしってやつですか?

行って来るわ。

都銀の東京支店?

そう さすがに そこまでは

漁協の息も
かかってないと思うんだよね。

(ノック)

♬~

♬~