ファーストペンギン!#07[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ファーストペンギン!#07[解][字][デ]
家なし・金なし・仕事なしのシングルマザーが、荒くれ漁師たちのボスに!?
“奇跡の実話”をもとにした、爽快リアル・サクセスストーリー!出演者
奈緒 堤真一
鈴木伸之 渡辺大知 松本若菜 ファーストサマーウイカ 遠山俊也 志田未来 梶原善 吹越満 梅沢富美男 ほか
番組内容
さんし船団丸に新人3名が加入!多忙な和佳(奈緒)に代わって、片岡(堤真一)が自ら教育係に名乗り出るも、世間知らずで空気を読まない大卒の新人・小森(北川尚弥)の振る舞いによって、船団の空気はどんどん険悪に…!
一方、組合長・杉浦(梅沢富美男)のもとへ、地元の有力者・辰海が来訪し、「さんしを潰すには『針』を仕込めば良い」と不敵な笑みを浮かべる。
そんな中、命にかかわる大きな事件が船団を襲い…!?
監督・演出
【演出】 今和紀
原作・脚本
【脚本】 森下佳子【原作】 坪内知佳「ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡」(講談社)
音楽
【主題歌】 緑黄色社会「ミチヲユケ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)【音楽】 菅野祐悟
制作
【チーフプロデューサー】
三上絵里子
【企画プロデューサー】
武澤忠
【プロデューサー】
森雅弘
森有紗
阿利極(AX-ON)【制作協力】 AX-ON
【製作著作】 日本テレビ
おしらせ
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ドラマ – 国内ドラマ
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(浜尻) さんしがテレビに出る
っちゅうのはホントなんか。
(杉浦) あんなヤツら
これ以上 世間の人に
絶対に知られたらいけんのじゃ!
(和佳) 私たちの夢は ここが
昔みたいに活気ある浜に
戻ることじゃん。
その時は 漁協も
私たちを
認めるしかなくなると思うんだ。
よそ見せず 前だけを見て
真っすぐ歩いて行こう。
(進) <ファーストペンギンは
大海に出た>
<だけど そこで待っていたのは
想像したこともないような
種類の敵>
(藤原) 岩崎さん。
その節はお世話になりました。
実は ちょっと
友達から頼まれちゃいまして。
はぁ。
えっ…。
(ドアが開く音)
(杉浦) あっ 会長!
申し訳ありませんでした。
ご注意いただいた
にもかかわらず
ヤツらに
テレビの出演 許しまして。
どうぞ。
えらいお世話になっちょります。
(杉浦) 辰海先生!
ご無沙汰してます!
(安野) な… 何で先生がここに…。
(会長) わしらだけじゃ
らちが明かん思うての。
ご相談申し上げたんよ。
(辰海) まぁ 地盤は
息子に譲っちょりますけぇ
どこまでお助けできるか
分かりませんが。
え~ 何や
汐ヶ崎に おかしい者が来て
漁港 荒らしちょるらしいですね。
そうなんです。
こちらも できる限り
圧は かけちょるんですけど。
組合長さん 圧じゃないです。
そういう時は
針です。
は… 針と申しますと…。
風船 外から押し潰そうとすると
それなりの力が必要ですけど
針でヒョイと刺せば
その場でパチンと割れますいねぇ。
あ… あの…
もうちょっと分かりやすく
言うてもらうと…。
まぁ 知らぬが仏
…と思いますけれど。
(辰海) フフフ…。
(そよ) すごいじゃん!
(そよ) 大型チェーンで
お魚ボックスフェアなんて!
そう いい話では
あるんだけどさ…。
(そよ) そっか…。
お客さん
待ってもらってる状態だもんね。
そうなのよね…。
(片岡) はい ただいま。
あぁ おか… えっ?
今までかかったの? 梱包。
ここんとこ11時前に
終わることなんか ねえど。
そうなの?
社長のおかげで商売繁盛でのう!
(小峠) はい~! そよそよの
ミックスジュース飲む人~!
(漁師たち) は~い。
(小峠) はい いらっしゃいませ。
そよそよ
あんなの作ってくれてんの?
うん 栄養取れて寝付きが良くなる
ドリンク的なもの
何かあったらいいなと思って。
(たくみ) はい もしもし…。
そよそよ… 天使なの?
(たくみ) え? あっ…。
ちょっと待ってください 社長。
(たくみ) ちょっと
代わってもらっていいっすか?
何?
何か…
うちで 人 募集してねえかって。
うちで働きたいってこと?
来てくれ すぐにでも来てくれ!
明日からでも来てくれ!
ちょっと そんな勝手に返事…。
(大島)
さんし船団丸へ いらっしゃい!
おい! 来てくれ!
貸して! お電話 代わりました。
ええとこやど!
代表の岩崎でございます。
はい 求人…
募集しております。
お~!
<こうして母は
人員募集をかけ…>
<その結果 さんし船団丸には
3人のニューカマーが
加わることになった>
今日から一緒に働くことになる
新人さんたちです!
(拍手と歓声)
(山中) いらっしゃ~い。
え~っと まず簡単に
自己紹介してもらえますか?
あっ じゃあ…。
小森賢太郎です
大学では経済学を学んでいました。
(山中) だ… 大学出ちょるんか!
卒業後は流通大手に
勤務しておりましたが
仕入れ先を巡り
上と衝突いたしまして
そのような時に さんし船団丸の
革命的取り組みを知り
非常に感銘を受け
今後の水産業界の発展に…。
小森君 そのへんは後でゆっくり
ねっ!
はい。
(磯田) 何か ちょっと
変わっちょるのう。
よう来た!
よう来てくれちゃった!
岡室 爽です!
小中高 陸上やってました。
よろしくお願いしまっす!
(漁師たち) お~!
体力ありそうじゃのう。
漁師に向いてそうじゃ!
よう来た!
よう来てくれちゃった!
坂といいます
サンエピカという
おもちゃメーカーで
営業やってました。
釣りが趣味でして。
お~! 『釣りバカ』か。
のほほんと過ごしておりましたら
会社のほうが倒産しまして
再就職するなら
いっそ漁師になろうと。
頑張りますので
よろしくお願いします。
仲良うなれそうじゃのう!
(拍手)
よう来た!
よう来てくれちゃった!
そういうことで 3人には
さんしの船に乗ってもらうことに
なりましたので
皆さん これから
よろしくお願いします!
(坂
:岡室:小森)
よろしくお願いします。
(拍手と歓声)
(拍手)
座れ 座れ 座れ…!
(杉浦の声) その新しゅう来た
3人の誰かが
針っちゅうことか?
「針を仕込む」ちゅうんが
工作員みたいなんを
中に入れるっちゅう意味なら。
そうじゃろうか。
ちょっと
会長さんに聞いてみようか。
あ~!
な… 何か!
聞いてしもうたら最後
もし何かあった時
「いや 知らんかった」って
言えんようにならんですか?
そうじゃのう 「知らぬが仏」って
言うちょったから。
(ケータイを折り畳む音)
(安野) あっ あ~ でも!
今度は何か!
何も知らんっちゅうのも…
もし何かあった時
全部 組合長がやった
っちゅうことにされても…。
あぁ…!
そんなら どねぇしたらええんか!
(山中) じゃけぇ 漁師は
「運 根 勘」なんよ!
「ウン コン カン」… はい。
さっきから何しとるんか。
大切なことだそうなんで
メモを取っています。
た… 大切なことって!
いや~ 小森君は
勉強熱心じゃのう!
岡室君 そねぇにうめぇか?
ヤバいっす!
えっ… ヤバい?
こっち食べな こっち食べな
ほらほら…。
(磯田) いやいや… 「ヤバい」は
「うまい」っちゅうことじゃ。
(坂
) ロックが2つ…。
(たくみ) そう 2つっす。
坂君
そねぇなん たくみに
任しちょったらええから
飲みぃね 飲みぃね!
えぇ!?
いやいや 私 下っ端なんで。
いやいや… 座って 座って。
いや ホント お気になさらず。
飲んで 飲んで…。
(坂
) いや やってるほうが…。
飲みぃね 飲みぃね!
(高い声で)
さんしー 何だか張り切ってる~。
や~だ~。
永沢君の代わり 育てなきゃだし
若い人が来てくれるのは
さんしの悲願だったから ねっ。
(高い声で) やだ~ 何 悲願って
やだ~。
そよそよ さっきから
会話が成立しないんだけど。
知らない?
これ「やーだー」っていって
何言っても「やだやだ~」って言う
キャラクターなの。
何で こんなの持って来てんの?
坂さんが勤めてた会社で
作ってたやつだから
話のネタに~。
(振動音)
(振動音)
わっ! あっ…。
はい 岩崎です
ご無沙汰しております。
(溝口) ご無沙汰しております。
農水省の溝口です。
ホントに お久しぶりで
お元気でしたか?
岩崎さん
近々 東京にいらっしゃる日は
ございますか?
と おっしゃいますと…。
「水産開発研究所の所長さん」。
野々宮と申します。
(溝口) 野々宮は私の元上司で
かつては漁業経営改善などを
担当していました。
あの… で 今日は…。
岩崎さんに
今後 私たちの活動に
加わっていただけないかと
思いまして。
活動って…。
日本の水産を
死の淵から救う活動です。
(野々宮)
君 ちょっと大げさなんだよ。
具体的には 私たちが主催する
シンポジウム に出ていただいたり
委員会に入っていただいたり
講演をしていただいたり
そんなことです。
あの でも 私 魚 箱に詰めて
売ってるだけですよ。
でも それだけのことを
私たちは30年かかっても
実現できなかったんですよ。
漁協を通さずに
魚を売るってことですか?
そうです
たったそれだけのことがです。
(溝口) 漁協を通さないことが
なぜできなかったかというと
水産はかつて
大変潤った業界であったからです。
魚がたくさん
取れてた頃の話ですか?
そうです。
(野々宮) ちょっと失礼。
その頃 魚を売る権利を
独占している漁協
その漁協を中心に さまざまな
民間ビジネスが成立していました。
造船 燃料 漁具 運送
港湾整備を請け負うゼネコン
発注する自治体
そして その上には
そこを票田とし
保護する政治家。
そういう図式が
難なく成立していました。
うまく回ってるうちは。
問題は その根幹を担って来た
「魚をたくさん取って
安く たくさん売る」という
ビジネスモデル
このビジネスモデルが
もはや成立不可能と
なってしまったことです。
海の資源は減少する一途
一方 食卓では
肉食が魚食を追いやった。
漁業従事者の生活は補助金頼み
漁協自体も廃止に追い込まれる
という例も出ています。
その現状を踏まえて
創設に持ち込んだのが
岩崎さんも利用した
この6次産業化認定制度です。
けど 結局…。
地元団体の同意がいるんじゃ
わしの同意がいるんじゃ!
(統括さん)わしは こんなもんに
ハンコつけんよ
地域団体の了承を得る。
裏を返せば
地元の了承を得てなければ
認定を受けたところで
「ズルだ 邪道だ」と
攻撃されても仕方がない。
結局 この制度は
旧来の利害関係者たちの
新たな餌場とされた
ということです。
そんな中で 旧来の文脈とは
全く関係のないところから
岩崎さんが認可を得た。
しかも
今や脚光を浴びだしている。
これは ほとんど
奇跡だと私たちは考えています。
き… 奇跡… 私が?
岩崎さん ジャンヌ・ダルクに
なってもらえませんか?
ジャンヌ・ダルク!?
さんしを お魚ボックスを
成功のロールモデルとし
漁業者の意識を そして
地元漁協の意識を変えて行く。
草の根から6次化を進め
いつしか全体像を書き換える。
岩崎さん あなたは水産業界を救う
ジャンヌ・ダルクになるんです!
え~? ジャンヌ・ダルク?
何なんか そりゃ。
昔 大っきな戦争に斬り込んでった
フランスの女の人なんだけど…。
まっ そこは忘れて…。
とにかくさ
漁師や漁協の意識を変えて
6次化を推進する活動ってのを
一緒にやってくれって話なの。
そりゃ あんた
受けたらええんじゃないんか。
断る理由なんか なかろうが。
けど 新しい人も育てなきゃだし
注文も
めちゃめちゃ増えちゃったし。
そねぇなん わしが
ちゃんとやるけぇ 心配いらん!
ほんなら 忙しいけぇ 切るど!
はぁ…。
<これは僕の母の話だ>
<食い詰めたシングルマザーが
お先真っ暗の漁師たちと出会い
何だか業界の
ファーストペンギン になってしまったお話>
≪おい! ケガねえか ケガ!≫
はい…。
(磯田) おい 早 カギ貸せ!
このカギじゃねえっちゃ!
(たくみ) はい おじちゃん カギ!
<僕の母と漁師たちの
土壇場からの一発逆転
汗と涙の奮闘記>
無理でしょ これは…。
♬~
よいしょ!
(山中) よっこらせ!
ねぇねぇ…。
ん?
みんな この世の終わりみたいな
顔してるけど 大丈夫なの?
(山中) ハハハ…
まっ 初めは あんなもんじゃろ。
やって行くうちに
力の入れどこ抜きどこ覚えて
こなせるようになるんちゃ。
ホントに?
ん~ まぁ そうじゃの。
そうなんだ。
何で高志が言うたら納得するんか。
そりゃあね。
(磯田) のう。
のう。
(山中) おい 詰めるど 詰めるど!
ほらほら 魚詰めるど!
ほらほらほら。
ここから まだやるんですか?
(山中) 何言うちょるんじゃ
ここからが うちの本番じゃ。
お魚ボックス 詰めるぞ~!
か~ そっか…。
(山中) うん!
ほらほら 小森君 小森君!
起きろ 起きろ~!
これ 労働基準法に
違反していませんか?
えっ?
(小森) もう14時間も
連続労働なんですけど。
ん… 何の話か?
あ~…
漁に出られない日もあるから
ならせば 全然大丈夫っていうか。
分かりました。
ただ さんしさんは今後
大きくなって行く企業だと
思いますので
そのあたりは きちんとしたほうが
会社のためだと考えるんですが。
ハハ… ご意見は
ごもっともなんだけど
あの でも…。
今日は上がってもろうて
ええんじゃないんか。
え?
初日じゃし
こねぇに疲れちょったら
ボックスの質も
落ちるかもしれんし。
そねぇしたら お客さんにも
迷惑が掛かるじゃろ。
えっ だって さっき
やりながら体が覚えてくって。
だんだん だんだんで
ええじゃろ のう。
ほんなら みんな 上がってええど
お疲れ! ご苦労さん。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
(小峠)
えっ! おい ちょいちょい…!
えっ あいつら 上がりなんか?
今日だけじゃ 今日だけ
疲れちょるけぇのう。
(小峠)
え~ わしらも疲れちょるそに。
(大島)
そうですよ ズルいっちゃ!
まぁまぁ… 今日のところは
私が手伝うから 許してよ。
(小峠) そねぇなこと言うても
あんたが手伝ってくれても…。
ええから 早 やれぇ。
(戸が開く音)
ただ今 戻りました。
はぁ~…。
どうだった? 初日。
う~ん… 何か ちょっと
もめそうな予感がする。
(梨花) お疲れ 社長。
えっ 梨花さん!
いいの? こんな 堂々と来て。
(梨花) ほい これ うちの親から。
ん?
魚の名前 往生すること
多いぃやろうからねって。
え… どういう風の吹き回し?
実はのう ここんとこ
汐ヶ崎の魚の値段が
全体的に上がって来ちょるんよ。
えっ?
あんたがテレビやら何やら
出てくれたおかげで
「お魚ボックスと同じ
アジやら サバやらないかね」
…っちゅうて問い合わせが入って。
それって 汐ヶ崎の魚が
ブランド化して来てる
ってことですか?
マジかっちゅう話じゃけど
して来ちょるんやないん。
すごい! えっ これって
すごいことじゃない? ねぇ!
どうしたの?
あぁ… うん。
ちょっとビックリし過ぎちゃって。
そんなこと…
そんなことあるんだね!
ハハハ…。
(永沢の声)
ジャンヌ・ダルクっていうのは
確か 神様の啓示を受けて
戦争に斬り込んで行った
フランスの女の子です。
「国を救った聖女」って
いわれてたはずです。
「国を救ったセイジョ」
セイジョって何か?
「聖なる女」と書いて。
フフフ…。
そりゃ また
大層なあだ名じゃのう。
ハハ…。
ハハハ… ハハっ!
「ジャンヌ」 ハハっ!
(浜尻) よう。
ほんなら 永沢君 またの。
はい。
おう… 何か?
(浜尻) 片岡
わし…。
わしを殴ってくれ!
え?
もう異動? 平沼さんが?
(平沼) ええ 実はですね
今度 本店に
地域活性化特別部ってところが
できることになりまして
地方のベンチャー支援を
バンバンするとこで
そこの
部長をやることになりまして。
えっ それって
もしかして すごいことですか?
あぁ まぁ いや 最近では
ちょっとない栄転とは言われて。
すごいじゃないですか!
はい あの でも これも全部
さんしさんのおかげですよ。
えっ?
さんしさんが
波に乗ってくれたおかげで…。
地方ベンチャー
行けるんじゃないかって
会社も思ってくれたわけで。
あの…
ありがとうございます。
いえ そんな…
うちは助けてもらっただけで。
でも ホントによかったですね。
♬~
はぁ…。
結構 いい影響 出してんだな
ボックス。
(溝口)あなたは水産業界を救う
ジャンヌ・ダルクになるんです!
無理 無理!
買いかぶるな 自分を。
(振動音)
はい 何?
あんた 今日は東京なんか?
片岡さん。
うん。
これ みんなの血抜きの道具?
手入れしてやらんにゃのう。
うまい血抜きはできんからのう。
へぇ~。
こんなことまで
やってくれてたんだ。
で 話って何?
社長
こないだのあれ どねぇしたん?
あの ほれ… 「ジャンヌ」。
6次化推進の話ね。
うん。
まだ返事はしてないけど 何で?
そうか
実は今日 浜尻の社長がのう…。
わしを殴ってくれ!
え?
ん?
そねぇなんで殴れるか
やりにくいわ!
こないだのことじゃったら
もうええど
わしらは やめてくれたら
それでええから
わしら ブチうらやましゅうての
さんしが
(和佳の声) うらやましい?
実はのう
浜尻もボックスやりたい言うて
漁協にハンコもらいに
行ったんじゃって。
え?
ビックリじゃろ。
じゃけど あんた 漁協に
「こねぇなもんにハンコは押せん。
お前ら 日本の水産
潰すつもりなんか」って
説教されたんだと。
それもあって さんしはズルいって
なってしもうて。
そんな内幕があったんだ。
じゃけぇ あんた やっぱり
それ やったほうが
ええんじゃないんか。
は?
あんたが「6次化 ええですよ
漁協にも悪うないですよ」って
漁協側の気持ちも
変えて行かんことにゃ
こりゃ 後に続こう思うても
続けんのじゃなかろうか。
け… けど…。
けど… ほら
うちも今 新人さん来て
大変な時だし。
じゃから そこは わしが
ちゃんとするっちゃ。
こないだも言うたろうが。
でも もう
もめそうだったよ 今朝。
絶対 全員 辞めんように
わしがちゃんと面倒見る!
約束するけぇ!
ちゃんとって どうするの?
いや それに こないだ
言うちょったじゃろうが。
「日本中の漁師が
ボックス マネして
そねぇしたら
日本中の浜がよみがえって」って。
じゃったら
ジャンヌ・ダルクせんにゃあ
いけんのじゃないんか。
それは あんたしかできん
あんたの仕事なんじゃないんか。
片岡さん…。
ジャンヌ・ダルクは…。
ハハハ…。
ハハハ…。
ちょっと…。
ホホホホ~ン。
いや… 何それ!
どこまでおいしくなるだろう。
かけるだけでテイスティなサラダに。
奥深い味わいのシリーズ。
やってくださいますか
ジャンヌ・ダルク。
はい。
あの… それでですね
1つ お願いがあるんですけど…。
何ですか?
その
「ジャンヌ・ダルク」っていうのは
やめていただけると…。
どうしてですか?
照れるんで。
「旗振り役」くらいに
してもらえると。
こちら 6次化推進の旗振り役の
岩崎和佳さんです。
締まり悪いですが。
いえ でも そのへんで。
ジャンヌ・ダルク で行きましょうよ。
ジャンヌ・ダルク 最後
火あぶりにされちゃいますし。
別案を考えます。
お願いします。
では 早速ですが
今度 うちの水産フェアで
講演をしてほしいんです。
講演。
毎年 水産にゆかりのある
ゲストをお招きしてるんですが。
こちらです。
えっ… 去年
さかなクンだったんですか?
今年は岩崎さんにお願いしたいと
考えています。
えっ でも 去年
さかなクンだったんですよね。
(片岡の声)
…っちゅうことでのう
社長は これから
ジャンヌ・ダルクになるんじゃ。
ジャンヌ・ダルク?
え? それは一体 何なん?
いや…
ジャンヌ・ダルクっちゅうのは
フランス人での。
えっ!
社長はフランス人になるんか。
わしらも
ボックス ちゃ~んとやって
新人さんも全員 一人前の漁師に
育て上げるんちゃ。
全員?
全員は難しいんじゃないんか。
いけん 社長と約束したけぇ
全員じゃ。
まぁ 全員残そうと思ったら
1人ぐらいは残るんかのう。
ええか 高志。
社長は
ジャンヌ・ダルクになるんど!
社長は これから
「6次化 ええですよ。
やったら こねぇなええふうに
なりますよ」って
方々に言うて回るんじゃ!
ほんなら ちゃんとせんにゃあ
いけんじゃろう わしらは。
わしらは
世の中の手本になるような
会社にならんにゃいけんじゃろ!
わしらが世の中の手本?
うわっ! 日本の代表になる
っちゅうことか!
おう!
お~!
お~!
(山中) お~!
昼前には帰るけぇ 無理せんでの。
足首を複雑骨折されてて
歩行は
困難になるかもしれません
うん。
(山中) 何で こねぇなことに
なっちょるんか!
山中さんに さっき
大中小で分けろと言われたので
分けているんですけど。
魚の種類ごとに分けりゃ
何の意味もなかろうが。
おいおい… どねぇしたんか。
いや こいつら 魚の仕分け
全くなっちょらんのよ。
山中さんに「魚は大中小で分けろ
大は大体
手のひら2つ分以上のもの
小は手のひら1つ分程度
中はそれ以外」と聞いていたので
僕たちは言われた通り
分けたんです。
(山中) 言われた通り言うて
周り見りゃ
自分らが何がおかしいか
分かるじゃろうが!
こねぇなトロ箱作っとるヤツ
だ~れもおりゃせんじゃろうが!
はい 違うなとは思いましたが
僕たちのような新人が
勝手に判断することはできないと
判断しました。
あ? ん? あ? ん?
まぁまぁ…
篤の言い方も悪かったんよ。
指示は細かく 正確に
ってことじゃ の。
はい そういうことです。
(中川) あぁ? ちょ 待ちぃや…!
(磯田) まぁまぁ…。
ええから…。
(小峠) 何で全部飲むそか!
どねぇしたんか?
こいつらが そよそよのジュース
勝手に全部飲んだんよ!
でも 「ご自由に召し上がれ」って
書いてありましたよ。
(中川) あぁ!?
書いてあっても
普通は全部飲まんじゃろうて!
(大島)
みんなのもんじゃと思うたら
普通は残すじゃろ!
でも 「ご自由に召し上がれ」って。
(そよ) あ… あの!
明日から多めに持って来ますから。
悪いのう そよそよ。
そねぇな問題じゃ
ないんじゃにゃあですか!
(小森) ですよね そもそも
「ご自由に召し上がれ」って
書くのが問題だと思います。
ですよね~。
すまんのう そよそよ~ すまん!
(そよ) いえ!
(岡室) 小森君 もう… いいから!
どねぇしたんか 小森君。
岡室さんが
山中さんに ぶたれました。
え?
おい 篤
岡室君のこと ぶったって…。
そりゃ ぶつじゃろ。
ビットのロープ
触ろうとしたんじゃけぇ。
はぁ…
痛っ!
何やっちょるんじゃ!
ビットのロープ触ったら
指 飛ぶこともあるんやぞ!
二度とやるな
これは暴力です
問題だと思います。
暴力って 口で言うちょったら
間に合わんじゃろうが!
ホントに指が飛んだら
どねぇするんか!
僕が問題だと思っているのは
蹴ったことではありません。
ぶつ必要があるのかってことです。
あの… 俺は割と
ぶたれても仕方ないって。
篤 謝ろうか。
えっ?
いや まぁ 確かに
蹴った後に
改めて ぶつ必要は ねえかの。
じゃけど…。
(大島) じゃけど そねぇなこと
ぶたれて当たり前ですいね。
そういね!
これは ぶたれるぐらい
いけんことじゃっちゅうて
あんた 覚えんにゃ!
僕たち ぶたれなくても
分かりますから。
(小峠) あぁ!? あぁ!?
篤 すまんけど…。
じゃけど
わしは安全 大事じゃけぇ。
すまんかった。
た… 高志…。
岡室君 小森君
わしの頭で我慢してくれや。
すまんかった。
あぁ…。
やめてくれ!
やめてくれ 2人とも!
頼むけぇ やめてくれ!
分かった! 分かったけぇ!
すまんかった。
お分かりいただければいいんです。
♬~
(二階堂)生理だからこそ
できるだけ 気持ちいいものを
身につけたい。 うん。
<コットン 100%>
♬「しあわせ素肌」
<ボタニカルコットン 誕生>
うん。
♬「ロリエ」
(野々宮) はい。
ありがとうございます。
じゃあ ちょっと
ここ お借りします。
ご自由に。
よし!
♬~
ひろ兄! あんクソガキ
クビにしてくれや!
フゥ…。
あん子 うちには ちょっと
合わんのじゃにゃあですか。
それいや 何で あねぇなそを
置いとかんにゃいけんそか!
まだ ひと月も
たっちょらんけぇ
長い目で見てやってくれんかのう。
わしゃ 宣言するど。
そのうち わし 絶対 あんクソガキ
半殺しにするけぇの!
のう!
はいはい… じゃけど
じゃけども
若い人が居着いてくれる会社に
ならんにゃいけんじゃろうが!
考えてみぃ
今まで若いヤツが来ちゃあ
三月もたたんうちに
辞めてったじゃろうが。
居着いてくれたんは
永沢君だけじゃ。
今までの「見て覚えぇ!」とか
げんこつとか そねぇなんじゃ
もう居着いちゃくれん
っちゅうことじゃろ。
注文待たれちょるような
状況になって来たし
これからは人にも
来てもらわんにゃいけんし
新しい人が気持ち良う
居着いてくれるような
会社にならんにゃ
いけんのじゃないんか。
黙っちょるけど
高志さんも あっちゃんも
同じ意見なんか?
まぁ 腹が立つけど
わしも まぁ いろいろ
足らんところ あるからのう。
わしは 悪いのは
ひろっさんじゃと思うちょる。
みんなも
悪いんは新人じゃのうて
仕切れちょらん
このひょっとこじゃあ思うんは
どねぇか ん?
そうそう… そうじゃ
わしが悪い!
(磯田) のう。
わしが悪いんじゃ!
の!
の。
はぁ…。
ん…。
まさか…。
(琴平) あっ…。
お前 何…。
おかえり。
お前 何しに来たんか。
高窪医院に話しに来て。
ついでに手合わせに来た。
来いって言ってたじゃない。
おぅ… そうじゃけど。
家の中 ぐちゃぐちゃだったけど
今 忙しいの?
あぁ…
新しいヤツ 入れたんじゃけど
これがブチ口の立つヤツでのう。
へぇ~。
そんで まぁ
みんなと折り合いが悪うて。
「うるせぇのう」じゃ ダメなの?
言うちょることが あながち
間違っちょらんとこもあるんよ。
「具合が悪いのに
働かせちゃいけん」とか
「勝手な判断はせん」とか
「殴るのはいけん」とか。
あぁ… 今どきだね。
でも 何で そんなことに
うるさい人が こんなとこ来たの?
さんしの流通革命がどうのとか
いろいろ言うちょったのう。
「さんしは
大きくなる会社じゃけぇ
ちゃんとしたほうがええ」とかも
言うちょる。
だったら社長から
ビシっと言ってもらったら?
そういう人だったら
さんしの岩崎和佳さんの話は
聞くんじゃない?
う~ん…。
社長に頼りとうないんよ。
何で?
忙しいし
こっちは わしがちゃんとやるって
約束したけぇ。
(キーボードを打つ音)
(野々宮) 随分 熱心なんですね。
あぁ…。
作業に準備 こんなになさるとは。
これよかったら…。
ありがとうございます。
あの どうですかね。
今に至るまでのボックスの経緯を
まとめてみたんですけど。
うん ほぅほぅ…。
岩崎さんは お魚ボックスの
一番すごいとこっていうのは
どこだと思ってます?
一番は やっぱり
漁協を通さず自分たちで
魚を売れるところですよね。
うん それって結局
どういうことですか?
結局 どういうって…。
あの 時間ないんで
教えてもらえます?
ダメです。
自分で考えて
自分で行き着いてください。
何でですか?
自分で行き着いた答えは
自分の言葉になるからです。
それは ひとに何かを訴える時に
とても強い力を持ちます。
自分たちでお魚を売れる
ってことは
どういうことか…。
何かぁ ちゃんとやっとるど。
あぁ うん。
新人さんも
やるようになったんだね。
まぁ 今日からじゃけどのう。
片岡さんはさ お魚ボックスの
一番すごいところって
どこだと思う?
そりゃあ
魚を高く売れる
っちゅうことじゃろ。
もう一歩。
え?
あの さっきの話なんですけど
高く売れるってことですか?
うん もう一歩
いろいろ教えてもらってる人にさ
私も そう答えたんだよ。
そしたら そう言われたの
「もう一歩」って。
「それって
どういうことですか」って。
魚が高く売れるっちゅうことは
漁師の金回りが良うなって…。
人気になるんと違うんか!
それも言ったんだけど…。
まっ もうちょっと考える
ありがとう。
ジャンヌ・ダルクも
大変そうじゃのう。
(山中) こりゃいけんど!
頭 ちゃんとそろえて詰めんと
見た時の感じが悪かろうが。
僕ら そんなこと
聞いてませんけど。
(山中) 周り見りゃ分かろうが!
みんな ちゃんと
頭 そろえて入れちょる!
僕は感じ悪いとは思いませんけど
頭 そろっていなくても。
むしろ そこに神経質になるのって
時間の無駄じゃないですか?
小森君
頭はそろえて入れてくれんか。
(山中) ひろ兄。
神経質でも 時間の無駄でも
頭がキレイにそろっちょるんが
さんしのお魚ボックスなんよ。
でも 無駄を省くって
大事じゃないですか。
僕は さんしのためを思って。
あんの
こりゃ
ものすげぇ大事なことなんちゃ。
「あなたのために
こねぇにキレイに
丁寧に詰めましたよ」っちゅう
わしらから お客さんへの
気持ちなんちゃ。
気持ち…。
うん。
そうじゃ。
うん…。
小森君 わしゃ
小森君に欠けちょるんは
気持ちじゃって思うど。
小森君は
自分の気持ちばっかりで
ひとの気持ち 考えんじゃろ。
じゃけぇ 正しいこと言うても
みんな怒るんよ。
今までも そねぇなことで
随分と損して来たんじゃないんか。
(山中) ひろ兄 ええんか
行かしてもうて。
まぁ さんしが大事っちゅうんなら
戻って来るじゃろうで。
おい!
(ドアの施錠音)
はぁ…。
♬~
お疲れ~。
お疲れ~。
な~に~?
えっ あっ これ 冷凍してあるの?
そうそう
まとめて作っちゃったほうが
楽だな~と思って。
楽できるとこは楽しないとね。
そうだよ そよそよ!
漁師の金回りが良くなると
楽ができるんだよ!
四六時中
漁に出なくてよくなるんだよ!
♬~
(芦田)パパ、グローブ買ったの~?
(出川)1000円でおトクだったのだ!
1000円でおトクだって
え?
(小池)おトクってのはねぇ…
1000円でお釣りがくるのよ!
おっ 何か?
山中さんは 周りを見ろと
よく言ってらしたんで
仕事は見て覚えろと
言われているのかと。
合ってますか?
おぉ 合っちょるど。
さすが大卒! 賢いのう!
これは何のロープなんですか?
あぁ こりゃあのう
この網船とわしの抑えの船を
つなぐロープじゃ。
(小森の声) あれって 何のために
つないであるんですか?
(山中の声) 網ん中 何百キロ
っちゅう魚が掛かるじゃろ。
それを引き揚げる時に網船が
下向きに引っ張られるんじゃ。
…っちゅうことは反対側から
引っ張り返しちゃらんと
網船がひっくり返しちまうんじゃ。
命綱ってことですか。
(山中) お~ そうそうそう!
命綱 命綱! さすが大卒
うまいこと言うのう!
(小森) でも これ 傷んでますけど
大丈夫なんですか?
ああ まぁ こんくらい大丈夫いね。
(小森) 大丈夫だと判断する
根拠は何ですか?
(山中) 勘じゃな。
(杉浦の声) スタンバイしちょけ
って何をですか?
(会長) ん? 万が一のことが
あるけぇ うん…。
今日は適当な理由つけて
家に戻るなっちゅうことじゃ。
ま… 万が一って?
いや わしも先生から
針が動くってだけしか
聞いちょらんのよ じゃあの。
(停止ボタンを押す音)
何が起きるんかのう 安野。
とにかく
今は万が一に備えましょ。
とにかく備える
できるんは それだけです。
おぅ…。
(再生ボタンを押す音)
とれてる。
♬~
(和佳の声) あの 野々宮さん。
もう一つの
正解のほうなんですけど
漁師の金回りが楽になると
四六時中
漁に出る必要がなくなる
…で合ってます?
正解です。
はぁ…。
では もうひと声。
えっ まだあるんですか?
あっ ありがと。
(進) 洗わないと洗濯物たまるね。
あの 漁師が四六時中
漁に出なくていいってことは
海の中に魚がたまって行く…。
…で合ってます?
(磯田) そろそろ網揚げるど。
了解じゃ ほら行くど。
了解。
≪ええよ≫
(小峠) よし ええですよ!
よ~し 揚げるど~!
(漁師たち) お~!
(ミシミシという音)
≪よいしょ~!≫
(小峠) おい 気ぃ付けろよ!
(ミシミシという音)
≪ええど ええど その調子じゃ≫
(坂
) 痛っ!
(小峠) あ~! 何か~!
どねぇしたん!
あぁ…!
おい 何があったんか!
ロープ!
抑えのロープが切れた~!
こちら さんし さんし!
抑えのロープが切れて
船が傾いちょります!
至急 救助の船 頼んます!
どねぇする… どねぇする 安野!
きゅ… 救助出すしかにゃあでしょ
こねぇなん!
おい 高志!
ええから 網 緩めるんじゃ!
ローラーが利かんのじゃ!
緩めるほうに動かん!
ポンプかギアか。
スナ! ポンプ見て来い。
(砂原) はい!
チュウ! 無線取れ!
(中川) はい!
網 緩んどらんど!
どねぇなっちょるんか!
今 みんなで確認しちょります!
(磯田) 網 絡んじょらんか?
(小峠) あ~!
(小森) あぁ!
(磯田) あぁ! 小森君!
(小森) あぁ! あぁ…!
(磯田) 小森君!
(磯田) おい たくみ!
うぅ!
おい つながっとるアバ落とせ!
負担 減らすんじゃ!
(岡室) はい!
(たくみ) こっちも!
はい!
おじちゃん!
行くど~!
おりゃ~!
うわ~!
(小峠) 高志さん!
うっ…! 小森君 大丈夫か…。
あ~!
(小峠) あ~!
(漁師たち) うわ~! あ~!
♬~
おい どけ!
(岡室) はい!
おい 高志 網… 切れ!
網 なんぼすると
思うちょるんか~!
何とかするけぇ~!
うわ~!
おい! 船 沈むど! 早 網 切れ!
高志さん!
♬~
≪こっちに つかまっとけよ!≫
おい… 網 切れや~!
ん~ あぁ~!
(大島) おぉ… あぁ!
≪あぁ!≫
あぁ…。
要救助船舶は転覆を回避
繰り返す 要救助船舶は…。
信じられんことするな 針…。
(たくみ) おじちゃん。
ん?
やっぱ
肩 外れとるんやないんすか?
(磯田) うん…。
救急車 呼びますか?
いや…。
網 結果聞いたら頼む。
小森君。
小森君 大丈夫か?
(戸が開く音)
どねぇやった? 網。
あぁ…。
まぁ…。
修理に1本は かかりそうじゃ。
(磯田) あ~
1000万?
ああ…。
痛いの~。
おい!
おめぇじゃろ!
おめぇが仕返しに
ロープ切ったんじゃろうが!
落ち着け! 篤 落ち着け!
人が死んだら どねぇするつもり
じゃったんか! あぁ!?
僕 そんなことやってませんよ
仕返しって何のことですか?
ひろ兄が わしの味方したけぇ
むかついたんじゃないんか?
じゃけぇ 反省しとるふりして
わしんとこ来たんじゃろうが!
単なる 山中さんのミスなんじゃ
ないんですか?
大丈夫って言ってましたけど
割とロープ傷んでましたよ。
勘が外れたんじゃ…。
ひろ兄 ひろ兄
こいつ すぐにクビにしてくれ!
何で こねぇなヤツ
置いとかにゃいけんのんか!
篤 ちょっと向こうで話せんか。
どねぇな意味なんか?
とにかく 一回 落ち着いて の!
わしのミスやと思うちょるんか?
てめぇのミスを
ひとに なすり付けるような
わしが そげぇなヤツじゃと
思うちょるんか!
そうじゃねえっちゃ!
じゃけど 証拠もねえじゃろ!
もうええ。
えっ?
もうええ… もうええわ!
篤! 篤 おい!
この30年
一遍でも わしが
そねぇなミスしたことあったか?
(はなをすする音)
わしはアホじゃけど アホなりに
やらんにゃいけんことは
やって来たつもりっちゃ!
何で 「篤が そねぇなミス
するわけねえ」って
言うてくれんのね!
親父 待てっちゃ!
おいおい 待ってくれっちゃ!
何で出て行くんか!
おい!
はぁ… わしら
あっちゃん信じちょるけぇ。
別に わしだって
篤のミスだなんて思うちょらん!
おい!
ダイ ショウ… スナ! おい!
(岡室) すいません!
俺 もう ちょっと。
お世話になりました。
フゥ…。
(はなをすする音)
高志…。
(泣き声)
疲れた。
えっ…。
わし もう疲れた。
ひろっさん…。
すまんの。
♬~
♬~ 失礼します。
♬~
♬~
あっ…。
あっ 片岡さん!
船 転覆しそうになったって
さっき…。
えっ… みんなは?
これで少数精鋭になった。
は?
やりてぇヤツだけ残った。
おう… おう!
そういうことっちゃ!
ど… どういうこと?
わしと あんたと そいつと
こっから3人で出直しじゃ!
♬~
♬~ はぁ!?
♬~