ファーストペンギン!#10[終][解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ファーストペンギン!#10[終][解][字][デ]
家なし・金なし・仕事なしのシングルマザーが、荒くれ漁師たちのボスに!?
“奇跡の実話”をもとにした、爽快リアル・サクセスストーリー!出演者
奈緒 堤真一
鈴木伸之 渡辺大知 松本若菜 ファーストサマーウイカ 遠山俊也 志田未来 中越典子 梶原善 吹越満 梅沢富美男 ほか
番組内容
和佳(奈緒)は、浜全体を外国資本に売り渡してしまったと片岡(堤真一)に報告。話を白紙に戻すには、浜の全ての船団が、波佐間(小西遼生)の仲介で結んだ契約を破棄しなければならないのだという。早速片岡は他の船団を説得すべく行動開始!更に和佳は漁協の組合長・杉浦(梅沢富美男)に“ある協力”を依頼し…!?
一方波佐間は、さんし以外の船団で“浜の一企業化”を進めようと画策。浜を最大の危機が襲う、波乱の最終回!
監督・演出
【演出】 内田秀実
原作・脚本
【脚本】 森下佳子【原作】 坪内知佳「ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡」(講談社)
音楽
【主題歌】 緑黄色社会「ミチヲユケ」(ソニー・ミュージックレーベルズ)【音楽】 菅野祐悟
制作
【チーフプロデューサー】
三上絵里子
【企画プロデューサー】
武澤忠
【プロデューサー】
森雅弘
森有紗
阿利極(AX-ON)【制作協力】 AX-ON
【製作著作】 日本テレビ
おしらせ
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ドラマ – 国内ドラマ
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(和佳) 侵略?
(溝口) これは一種の
経済的な侵略ともいえるんです。
(溝口) 極めて意図的な
脱法行為であると思います。
ごめんなさい 私
さんしを… この浜を…
売り渡してしまった!
(片岡) どねぇなことか そりゃ。
(そよ) 波佐間さんが
紹介してくれた
神饌オーガって実態は
外国の会社だったんです。
外国?
資金援助を受けた うちは
ともすれば外国人に
経営を左右される状態に
置かれる可能性があって。
(磯田)
買収されたっちゅうことか?
(そよ)
イメージは そんな感じです。
でも 問題は…。
もちろん
うちだけでも問題だけど…。
うちだけじゃねえっちゅうことか。
浜尻や貝塚も…。
浜の会社は全部。
もしかしたら うちより もっと
ガッチリ食い込まれてるかも
しれなくて…。
あんた
あいつに
だまされたっちゅうことか?
だまされたっちゅうことか!?
そうだよ!
私が バカだったんだよ。
あの時 もっと
突っ込むべきだったんだよ。
あれ?って思うこともあったのに。
(波佐間)僕は あの人たちに
やられ続けた側の人間ですから
敵は同じです
敵もいつか味方になんて
幻想ですよ
知識とか経験とか
あいつが持ってる
そんなものに
無意識のうちにビビって
知らないうちに
今度は そういう
長い物に巻かれてた。
私の責任だよ。
♬~
殺す。
ごめんなさい。
あん赤ネクタイ ぶっ殺す!
(磯田) 洋さん やめ! や~め!
(永沢) 片岡さん!
(山中) ひろ兄 わしも行くで!
(山中) 波佐間 波佐間て
調子に乗りやがって!
手出したら捕まるのは
お2人ですよ!
(たくみ)
社長 何か打つ手ないんすか?
私が現状 考えつく限り
みんなに うちと同じように
契約を破棄してもらうしかない。
みんなが拒否すれば
この計画は成立しなくなるから。
みんなで拒否すりゃ…。
そう。
チッ。
よっしゃ~!
高志 ダイたちにも声掛けてくれ。
おう。
たくみ 浜尻やら貝塚やら
誰がどこにおるんか
無線で調べてくれ!
(たくみ) 分かった!
でも あの 今 時間的に
みんな 漁に出てる時間じゃ。
もちのろんスケじゃ!
行くど!
♬~
♬~ あれか?
♬~
浜尻 発見!
突撃じゃ~!
(漁師たち) お~!
(浜尻)
♪~ トゥ~ルトゥ~ルトゥトゥ
(浜尻)♪~ トゥトゥットゥトゥ
っと。
あぁ…。
♬~
(衝突音)
♬~ あっ… 熱っ!
シュっ!
何じゃあ!
おっしゃ 行くど~!
(漁師たち) お~!
(浜尻) な… 何か! 誰か!
お… おい! 何じゃこりゃ!
海賊か おめぇら!
おら! 何じゃ てめぇら!
社長!
何か…?
社長
契約 白紙にしてくれ!
(山中) この通りじゃ!
(漁師たち) お願いします!
どねぇしたんか!?
こんままじゃ 浜も海も
外国のもんになるんじゃ!
何じゃと~‼
♬~
貝塚 発見!
(2人) 突撃じゃ~!
(漁師たち) お~!
♬~
ごめんね 徹夜の揚げ句
東京に出張なんて。
ううん これを
溝口さんに渡せばいいんだよね。
そう できれば その場で…。
その場で融資の申し込みも
しちゃうんだよね。
分かってる。
はぁ…。
私 くどくて ごめん。
(そよ) 大丈夫だよ 私たちは勝つ。
だって 間違ってないから。
(そよ) そうでしょ? 社長。
うん。
≪社長!≫
♬~
みんな あいつからの金 断るって。
♬~
ありがとう。
ありがとう! みんな!
(野々宮) しかし 何で波佐間君は
こんなまねを。
これが正義だと信じてるんですよ。
私たちが下から変えるしかないと
思ったように
彼は外からしか変える道はないと。
でも 言葉は悪いが
これじゃあ 売国奴だよ。
♬~
野々宮さん
この取引はどうでしょう。
(野々宮) これは におうね。
すいません
農林水産省の溝口ですが
神饌オーガニクスという
食品商社の
土地取引の件について
ご相談が…。
えっ…
既に指摘が入って動いてる?
すいません
指摘を入れた人間って誰ですか?
どういうことですか?
浜尻さんの契約書は
さんしさんのとは
本質的に別物なんです。
さんしさんのほうは融資
浜尻さんのほうは投資。
さらに浜尻さんのほうから
契約の解除は
難しい取り決めになっています。
分かりました…
ありがとうございます。
な… 何て?
やっぱり こちらからの
契約解除はできないって。
な… 何か手はないんか?
(小森) こちらからの契約解除は
できない
…って言ってたんですよね。
でも 向こうからなら
できるってことですよね。
アホか! 向こうが
「あっ 分かりました やめます」
なんて言うわけなかろうが!
でも… そういうことだよ!
(漁師たち) へっ?
向こうに
こんなことさせるメリットを
なくさせればいいんだよ。
(会長)日本中の漁協から
袋だたきんなるど
(辰海)
知らぬが仏と思いますけれど
あなたの立場なんて
吹っ飛ぶんですよ?
(杉浦) はぁ…。
(杉浦) 「ペンギンの
一羽遅れて
すまきかな」。
(ドアが開く音)
(安野) 組合長!
(杉浦) な な… 何かぁ!
(安野) 浜の船団長らぁが
漁協前に集まっちょります!
わしのクビ 切りに来たんか!?
(ドアが開く音)
組合長!
(杉浦) な… 何じゃ!
わしゃ お前らに
クビなんかされんけぇねぇ!
何言うちょるんか。
わしゃ そ… そんなら…!
(安野) 組合長!
自分でクビくくるけぇ
ほっといてくれんか~!
おぉ こりゃ 浜じゃろうが。
にぎやかじゃった頃の フッ。
こねぇなもん ちまちま作って
ホントは あんただって…
いや あんたこそ
誰より浜の無事を願うちょるんと
違うんか!
違うんか!
組合長 クビくくるくらいなら
私たちと戦ってくださいよ。
私たちと一緒に。
♬~
(担当者)汐ヶ崎の全船団が
こちらのほうから
契約を解除しろという
文書を送って来てね
受け入れられない場合は
ストライキ
漁に出ない 廃業も辞さないと
言って来てる
漁協も それを認めていると
どうしてくれるんだね
こりゃ!
おい!
どねぇするつもりか!
だましちょったんか!
誤解があると思うんです!
少し お話しさせて
いただけませんか?
あいつ まだ来とらんのか。
うん。
電話してみよっか。
ビビっちょるんかのう。
(ドアが開く音)
(波佐間) 失礼します。
てめぇ!
片岡さん 座って。
本日は お集まりいただき
ありがとうございます。
突然の契約の解除のお申し出
神饌オーガのほうは
大変驚いておりまして
事情をお伺いに来た次第です。
神饌オーガニクスさんは
外国の企業ですよね。
外国人漁業規制法によると
外国人 外国企業の漁業への参入は
認められておりません。
神饌オーガ自体は
漁業はいたしません。
あくまで
資金提供をするだけですよ。
でも 経済的に実効支配されれば
結果は同じことです。
汐ヶ崎は
このような脱法的な行為に
加担することはできない
という意見で一致しました。
契約上 うち以外は
こちらから契約解除できない形に
なっているので
そちらから
契約を解除していただけないかと
お願いする次第です。
では
さんしさんは契約を解除なさる。
はい。
お貸しした資金は
どうなさいますか。
別の融資先
難しい場合は
漁協から借り入れて
返済する旨をお約束します。
分かりました
では さんしさんには
このプロジェクトから
外れていただいて 一企業化は
浜尻さんに頭を取って
いただきたいと思います。
貝塚さん 根岸さんも
了承済みです。
おめぇら 裏切ったんか!
(浜尻) じゃけど こんままじゃ
わしらはボックスもできん!
終わって行くだけじゃろうが!
こりゃ 国を売り渡すような
ことじゃって言うたやろうが!
(波佐間)
皆さんは目覚めたんですよ。
(波佐間) 上が変わらないなら
自分たちが賢く 規制をすり抜けて
やって行かなきゃいけないって。
神饌オーガが
外国の会社だったとして
何が問題なんですか?
あなたたちの魚を10倍
いや ひょっとしたら
20倍の価格で売ってくれるかも
しれないんですよ!
じゃけど 金が儲かりゃ
何してもええっちゅうんは
違うじゃろうが!
素晴らしい愛国心です
でも そうやって
尽くして来てくれた
あなたたちに
国は 漁協は
報いて来てくれましたか?
魚一匹
自由に売ることも許されず
しきたりに縛り付けられ
ピンハネを強要され
恩を着せられ
すずめの涙のような
補助金でごまかされ
やっと道筋がついたと思ったら
ありとあらゆる嫌がらせに
圧力 村八分!
そんな相手に尽くしたって
報われる日なんて来ないって
思いませんか?
だからって 外国が本気で
私たちを助けてくれるわけじゃ
ないでしょう?
助けてくれますよ
利用価値のあるうちは。
役に立たなくなったら
使い捨てにされる
…ってことですよね。
大丈夫です。
そんな日は まだ
10年 20年は来ませんよ。
20年以上 お魚って ずっと
減るばっかりなんですよね?
まぁ 何だかんだ言うても
10年 20年
このまま持つやろ
こちらは既に杉浦さんの
解任動議をまとめました。
浜尻 貝塚 根岸
その総数は
組合員の3分の1を超える数です。
後任には貝塚さんを考えてます。
さぁ 皆さんはどうなさいますか?
どう なさいますか?
すまん! 食わにゃいけんけぇ。
おい おめぇら!
おい!
(波佐間) さんしさんは
どうなさいますか?
また 独りぼっちで戦いますか?
♬~
≪(観客の拍手)
(女の子A・女の子B)久しぶり~!
(女の子A)大丈夫。
(女の子B)うん。
(男性)ただいま。
(女性)おかえり。
(母)ありがとうございます。
(娘)頑張った人~?
(父)は~い!
(新婦)おばあちゃん!
(祖母)来たよ。
♬~
(冷蔵庫を閉める音)
♬~
<帰れば 「金麦」>
<帰れば 好きな格好で>
<帰れば 好きなもの食べて>
<帰れば 空を見上げて>
<帰れば ちょっと浮かれて>
<帰れば なんだかんだ>
<1日がんばったジブンに>
<1年がんばったジブンに
おつかれさん と>
(泡の音)シュワー <帰れば 「金麦」>
(波佐間) さんしさんは
どうなさいますか?
また 独りぼっちで戦いますか?
♬~
(ドアが開く音)
組合長!
神饌さんから
こねぇなん来ました!
(杉浦) 「そちらのご希望通り
契約の解除を
こちらから願い出ます。
株式会社 神饌オーガニクス
代表取締役…」。
(杉浦) まっ 本物は
後から送付するっちゅうことじゃ。
おい あんた これ
どねぇなことか。
あんたこそ もう
使い捨てられたんやないんか?
何かの間違いだ。
(振動音)
はい。
(担当者) あっ 波佐間さん?
ファクスは
ご覧になりましたか?
緊急事態が発生しましてね。
そちらの案件からは
手を引くことになりまして。
そんな… どうしてですか!
いや 電話では…
詳しくは後ほど。
(通話が切れた音)
神饌オーガさんの意思は
ここにある通りってことですね。
何かの間違いだ!
(浜尻) ちょ… ちょっと
波佐間さん! わしらは!
わしら どねぇなるんじゃ!
これ 社長が仕組んだんか?
溝口さんが
手を打ってくれたのかも。
ん?
あの これ…
結局 どねぇなるんですかね?
資金提供が
打ち切りなわけだから
全て白紙ってことじゃ
ないですかね。
ほんなら 元通り…。
元通りっちゅうことか!
まぁ… まあね。
えっ 仕掛けたのは
溝口さんじゃないんですか?
はい。
岩崎さん 以前
「漁協は脅されているのでは
ないか」と言っていたこと
覚えてらっしゃいます?
あぁ… はい もちろん。
その人間が絡んでいるのでは
ないかと思います。
えっ?
(溝口) 神饌オーガが
手を引いたのは恐らくですが
その人間に
汐ヶ崎から手を引かないと
業務停止にするなどと
裏で丸められたのではないかと
思います。
うちを攻撃して来てた
誰かってことですか?
波佐間さんや
神饌オーガニクスは
さんしの力強い味方に
見えていたはずですから。
皮肉ですね。
うちは
うちを潰そうとしていた相手に
救われたってことですか。
相手のやり口は極めて政治的です。
人物像を推測すると
このままで済むとは
私には思えないです。
♬~
溝口さん 1人
素性を当たってみてほしい
人間がいるんですが。
(安野) よかったですね。
よう分からんけど
幕引きんなって。
フフフ…
わしらも もうちょっと
漁師と向き合って行かにゃ
いけんのう。
あぁ… ですね。
ハハハ…。
(着信音)
あっ 指令とは違いますね。
(着信音)
ハハハ…。
(着信音)
誰か?
ご無沙汰やのう。
お忘れですか 辰海です。
あ~ あぁ~!
す… すいません すいません!
今 急にネズミが!
(杉浦) あの 先生から直接
お電話頂いたということは
もしかして 今日の一件は先生が?
汐ヶ崎は
代々 うちの畑ですからのう。
一つ 頼みがありましてのう。
た… 頼み?
(山中) いってらっしゃい。
はい いってきます。
(安野) ≪社長!≫
社長 ちょっと一緒に
来てくれんか?
社長と話したいっちゅう人が
おるんちゃ。
今日でなきゃダメですか?
そりゃ ちょっと
こっちから どうこう
言えるような人やないんよ!
♬~
タイムアップか。
分かりました 行きます。
うん。
おい 社長… 大丈夫か?
大丈夫。
ボックス ちゃんと やっといてよ。
うん…。
♬~
(一同)エアジェットォ!
(寺島)おいおい 「エアジェット」
おまえ ホントに
こすらず30秒で 汚れ 落ちちゃうの?
(こする音)キュキュッ!
(千葉・子ども)落ちてるよ~!
マジ!?
(千葉)お義父さん!
おん!?
「エアジェット」は 細か~いミストが 汚れに密着。
そして 速効分解。
うわ! 汚れが溶けてる!
だから こすらず30秒で…。
(こする音)キュキュッ!
速効キュキュッ!じゃ~ん!
それが 「エアジェット」
♬「バスマジックリン」
「エアジェット」!
(炭治郎)
今年の汚れ、今年のうちに。
ここ…
私たちを潰そうとしていた人の
お屋敷ですか?
知らぬが仏です。
どうぞ お座りください。
失礼します。
このお方は そりゃ もう
昔から この辺りの人間は
みんな 世話んなっとるんよ。
港も 市場も 道路も
先生なしでは考えられん。
はじめまして
さんし船団丸の岩崎と申します。
水産フェアでは
ファーストペンギンって
紹介されてましたな。
あっ… 何だか そんな
キャッチフレーズを
付けていただきまして。
飛び込んだはええけど
よそから物騒な者
連れて来ましたのう。
はい…。
海の向こうには
怖い者がいっぱいおるんです。
この平和な島国の中におったら
ついつい忘れてしまいますがね。
世界は お友達じゃないんです。
残念ながら。
はい。
何で このことを忘れて
しまわれるか分かりますか?
私たちが
意識すらしないところで
守られているからです。
古くからある
組織や仕組みによって。
そうです。
だから 四方八方 海に囲まれた
この島国では
漁協は
決して潰してはならんのです。
じゃあ ボックスは
やめてくれるんですな?
私は 漁協がなくなればいいなんて
思ったことはありません。
(辰海) 私はボックスを
やめてくれるのかと
聞いてるんです。
その話になるたびに
思うんですが
ボックスが根付くことと
漁協が廃れることが
どうして いつも
イコールなんですか?
どうして双方が並び立つ
協力して栄えて行く
そういう発想に
ならないんですか?
そういう方法を
模索しないんですか?
そんなだから 日本の漁業は
廃れて行く一方なんじゃ
ないんですか。
私は
ボックスをやめていただけるかと
聞いてるんです。
私 ボックスをやめることは
日本の漁業のためにならないと
お答えしています。
(辰海) そうですか じゃあ
さんしごと
廃業してもらうだけですな。
次の免許更新は諦めてください。
待ってください 待って!
あんたな 何をしでかしたか
分かっとるのか!?
あんたは知らんうちにな
国を買いあさってる連中の
片棒を担いで
浜や海を
売り渡そうとしたんだぞ‼
でも
それは そちらが引き起こしたこと
だったんじゃないですか?
人は突き落とされれば溺れます。
溺れた人間は藁をも つかみます。
そこにあるものを
つかもうとしますよ!
波佐間だって溺れなければ
あんなもの
つかもうとしなかったし
私だって 波佐間に
すがろうとなんてしなかった。
全ては そちらの無策から
始まってるんじゃないんですか!?
そちらが無策でなければ
そもそもボックスだって
生まれなかったんじゃ
ないんですか?
勝手に暴れて 海に落ちて
何を言うとるんですか!
(再生ボタンを押す音)
(ICレコーダー:杉浦)ま… 万が一って?
(ICレコーダー:会長)
いや わしも先生から
「針」が動くってだけしか
聞いちょらんのよ。
「勝手に落ちた」
少し言い過ぎやないんですか!
組合長…。
先生は さんしに
「針」とやらを
仕込まれたんやないんですか?
この電話の後
さんしの船のロープが切れた。
これは その後の金の話です。
(再生ボタンを押す音)
(ICレコーダー:杉浦) さんしから
融資を引き上げろと?
(ICレコーダー:会長)
とにかく そうしろって
先生が言うちょるんじゃ。
(ICレコーダー:杉浦)
やけど さんしには
財布がついちょりますけぇ…。
先生は貸し剥がしを指示した
そういう話です。
「勝手に暴れて海に落ちた」。
あんまり…
あんまりじゃないですか!
あぁ…。
その「先生」って誰ですか?
その針とか 財布とか
どこの学校の
家庭科の先生なんですか?
(杉浦) お願いします!
さんしにボックスやることを
許してやってください!
おかしな者 連れて来たのは
いかんです 浅はかです。
でも こん子が…
こん子が考えていることは
間違いじゃないんです!
組合長…。
こん浜の業績が上向いて
手数料 一番ようけ
振り込んでくれちょるのは
このさんしなんです!
これは やりようによっては
漁師も漁協も
救われる方法なんです!
先生! こん国の水産のこと
考えてくれるんだったら
どうか お願いします!
ボックスは残す
でも
私は水産の世界から去る。
これで どうでしょう。
よからぬ者を浜に引っ張り込んだ
けじめはつける。
でも
水産の世界の
未来を担うものは残す。
そのあたりで
手打ちでいかがでしょう。
♬~
分かった それでええ。
ありがとうございます!
お許しいただきまして
ありがとうございます!
処分は謹んで
お受けいたしますので
どうか今後は何とぞ
さんしを 浜を 汐ヶ崎漁協を
見守ってくださいませ!
あんた
政治に興味は? ないか?
もし興味が出たらな
わしんとこに来い。
♬~
母がキユーピーを使っていたので
そのまま受け継いだんです
おすすめはレモンマヨソテー
炒め物にも使います
爽やかさとマヨネーズのコクが
両方引き立ちます
どんな調味料とも仲良くなれるので
お子さんも食べやすいんです
家族が喜ぶと料理も楽しくなります
マヨソテーにしませんか?
(大島) しゃ… 社長!
≪えっ?≫
おぉ…。
(小峠) 社長 何もされとらんか?
(中川) 大丈夫なんか?
ケガしちょらんか?
うん。
えっ 何? どうしたの?
みんな 心配しとったんちゃ!
どっか連れて行かれたんじゃ
ないかって のう!
何の話やったんか。
え~っと…
別に大したことじゃないよ。
二度と あんな者
引っ張り込むなって
お灸 据えられただけ。
ホントに それだけですか?
ホントに それだけだよ。
何よ もう。
実は ひどい目にでも
遭っててほしいわけ?
そねぇなことあるか ぼけ!
心配すんのは
当たり前じゃろうが!
あの… その…
わしらの社長なんやけぇ のう。
(山中) そうじゃ!
うん。
ありがと。
あ~! もう行かんにゃ!
社長のせいで
みんな 寝ずじまいっちゃ のう!
行くど みんな!
(山中) いってきます!
よかった よかった。
行って来るけぇ。
はい! いってらっしゃ~い!
≪はいよ~!≫
♬~
(着信音)
はい。
(溝口) 今 坂と名乗っていた
人物の
データをお送りしたんですが。
♬~
これで交渉できますか?
ありがとうございます。
でも もう終わりましたんで。
間に合わなかった…
ということですか?
でも…
ボックスは残ったんですよ。
さんしも。
岩崎さんの身柄は?
でも ボックスは残ったんで。
すいません…。
また 私 間に合わなくて。
でも 溝口さん。
「ボックスは残してくれ」って
「ここには
水産の未来があるから」って
うちの漁協が
言ってくれたんですよ。
これって
すごいことじゃないですか。
大勝利じゃないですか?
♬~
♬~ でも 私は…。
♬~
私は岩崎さんを守りたかったです。
大丈夫です。
あとは ずっと
この景色が続くようにすれば
それでいいんです。
♬~
うい~! ただいま。
お疲れさまです。
お疲れ。
(磯田) ジュース飲むじゃろ。
うん。
(そよ)
はい ありがとうございます。
≪45箱…≫
≪ういっす!≫
あ? 何か?
いや 何でも。
あっ たくみ!
(たくみ) えっ?
スーツに着替えて来てくれない?
営業 一緒に行こう。
えっ?
たくみは もう一回
ちゃんと営業ってものを
やってみたくない?
10分で戻ります。
(磯田) おぉ。
(山中) 急げよ。
何かぁ たくみ 営業さんやるんか。
うん いつまでも
営業 私一人だけってのはさ。
あっ 小森君。
(小森) はい。
これ あげる。
私 もう読んだから。
家庭用のボックス?
そう そろそろ家庭用に
注文しやすいやつも
作ろうかと思って。
あっ 永沢君もさ
ゆっくりでいいから
考えといてくれる?
あっ… はい。
うん じゃあ お願いね。
うん。
は~い。
♬~
おぉ おい! 浜尻 浜尻の!
家庭用のボックスやるんじゃけど
興味ないか?
うちは手ぇ回っちょらんけぇ。
本当か?
うん。
やる~!
社長 何か変じゃないですか?
最近。
えっ?
張り切っとるだけやないんか。
変なヤツらと切れて
スッキリして。
それだけですかね…。
何か あっという間だったね
保育園。
ねぇ。
(要) あっ!
(進:要) 小学校だ!
(そよ) 要 入っちゃダメだよ!
(進) 楽しみだね。
(要) 同じクラスになるといいね!
(進) ねっ!
<あの 「TSUBAKI」から
ダメージケアの黒 誕生>
<イオンの力が 髪を根本から補修>
<艶あふれるオーラ髪へ
「黒TSUBAKI」>
(梨花)
おばちゃん ギプス取れた?
(靖子) うち 見掛けによらず
若いっちゃ!
(靖子:梨花) ハハハ…!
ほんなら 改めて
スッくん カッちゃん
卒園おめでとう!
(漁師たち) おめでとう!
(拍手)
(進) わ~ ペンギンセットだ!
(そよ) 履けた?
(磯田) うん!
ランドセルとか文房具とかは
かち合う可能性があるけぇのう。
(そよ) 小学生になったら
漁にも連れてってもらったり
するんですか?
小っこい網 張ったりしての。
社長。
何か隠してることありません?
ありますよね!
えっ 何かあるんか?
まぁ 最後には
言わなきゃだもんね。
ごめん!
実はね 私
31日で ここを
出て行くことになってるんだ。
(山中) はぁ?
えっ!
ごめんね 進。
だから カッちゃんと
一緒の学校には行けないんだ。
ごめん。
な… 何でかぁ!
何で あんたが出て行くんか。
う~ん…。
それが条件だったんですか?
ボックスを続ける。
まぁ
落としどころってやつだよね。
私がやらかしたのは事実で
それを収めてくれたのは
私たちが
やり合ってた側の人だったから。
あっ でも 大丈夫だよ。
その時に
私のこと かばってくれたのは
組合長だったし。
その人もね 根っこでは
漁師や この国のことを
大事に思ってる
そういう人だから。
それに考えてみればさ
もう魚の扱いなんて
私が言うことなんて
何もないわけだし
営業もさ
たくみ 頑張ってくれてるし。
そよそよも しっかり
バックアップしてくれるし。
これからは きっと
もう いいことしか
起こらないからさ。
(要) 僕 スッくんと
同じ小学校行く!
(そよ)
要 めちゃくちゃ言わないの。
(要) おばちゃん
スッくん置いてって!
(進) カッちゃん…。
ごめんね カッちゃん。
おばちゃんが
いろいろ やらかしちゃったから。
ごめん。
進も ごめんね。
チッ… ほんなら…。
ボックス やめるか。
えっ… ちょ… 何言ってんの?
いや ボックスやめたら
あんたも スッくんも
ここにおられるんやろ。
(山中)
お~! そうやのう! そやの!
(磯田) 浜尻もボックス
覚えてくれちょるし
他も始めるっちゅう話も
あるしのう。
また何か 別の商売
考えてもろうてのう。
(小峠)
それいやのう! のう! のう!
ほんなら 社長
また何か考えてくれんか?
バカなのか。
バカなのか! あんた‼
浜を立て直したいって言ったのは
どこのどいつだよ!
「このままじゃ浜は死ぬ
何とかしてくれ」って
泣き付いて来たのは
どこのどいつだよ!
「このまま何もせんかったら
失敗したクソも流さんクソ野郎
そんな男で終わりとうない」って
言ったのは どこのどいつだよ!
ここでやめるなんてねぇ
クソ野郎ですらないわ!
ただのクソだよ クソ! この…!
うわぁ!
クソひょっとこ‼
あんたらも!
あんたらもイカれてるから!
よそがやるとか 別の商売とか
うがったつもりかもしんないけど
それ完全にイカれてるから!
そんなことしたらね
あんたたちは
最後までやりきれなかった
根性なしの漁師たちで終わる!
でも ここで踏ん張れば
この浜を救った
日本中の浜を救った
漁師たちって
銅像 建つかもしんない!
そんな計算すらできないの
マジでタコだから‼
続けてってよ。
私
これでも必死で考えたんだから。
生まれてから 一番
頑張ったんだから。
(はなをすする音)
この先には いつか
絶対に
すごい未来が待ってるから。
すごい景色があるはずだから。
それを見せてよ。
♬~
私に
それを見せてください。
どうか…。
お願いします。
♬~
♬~
♬~
もちのろんスケじゃ!
(泣き声)
もちのろんスケじゃ!
♬~
(進) <これは僕の母の話だ>
<食い詰めたシングルマザーが
お先真っ暗の漁師たちと出会い
何だか業界の
ファーストペンギン になってしまったお話>
♬~
♬~ <僕の母と…>
♬~
♬~ <漁師たちの…>
♬~
<土壇場からの一発逆転
汗と涙の奮闘記>
♬~
はい!
(小森) はい。
よいしょ はい。
あれ? 今日 ひろ兄は?
今日から しばらく高知ですよ。
食べる人の気になって
魚は丁寧に扱う。
それが何よりの秘訣ですから。
お~!
これがお魚ボックスですか。
(五十嵐)
紹介します うちのオヤジです。
組合長 やっちょります。
そりゃあ ええ!
ここは最初から漁協が味方ですか。
(小森) 全面的にアピールすれば
どんどん寿司さんの
ブランドイメージも
アップしますから。
つまり ウィンウィンの関係に
なれるということです。
≪いただきます≫
≪おいしそうね≫
≪おいしい!≫
おいしい!
おいしい!
うん どんどん食べよう!
♬~
(磯田) ええ人 来そうか?
(そよ) 水産会社の事務ってのは
なかなかね~。
(戸が開く音)
≪あの!≫
(アイナ) 事務の募集見て
来たんですけど
もう決まっちゃいましたか?
あの…。
アイナ!
どうして?
離婚しちゃって… 前に社長さんに
ここ住みやすいって聞いたから。
≪せ~の≫
(一同) よいしょ~!
≪おめでとう!≫
≪おめでとう!≫
ありがとうございます。
(梨花) 最後は あねぇな女が
勝つんじゃねぇ。
(ライターをつけようとする音)
♬~
(梨花) あんな細い手して
男つかむ握力だけは
化け物級やし。
火 ある?
≪ラクちゃ~ん!≫
(楽) ≪はい≫
うち 膝がね 痛いんよ。
私も腰が痛い!
うち うち…。
(靖子) うちが先っちゃ!
(たくみ) ラクちゃん ごめん!
ごめん! りんちゃんが!
ヤバいっちゃ!
(琴平:浜尻) あ~。
(梨花) ≪あぁ~!≫
(たくみ) いけん いけん…!
あっ 祐介さん!
ちょっと ちょっと…!
いけん もう… 出る!
えっ!
(琴平) ここで産むの!?
(琴平) 梨花ちゃん 梨花ちゃん!
マジで!?
♪~ あつじ~
♪~ たかじ~
♪~ ひろじ~
(3人:ハモりで)♪~ さんじ~
♬~
(安野) 逝かれましたね 先生。
わしも そろそろかのう。
ハハハハ。
♬~
安野 後は頼めるか?
♬~
(溝口) みんな 対応が分からず
水産物の流通が滞ってる状態です。
(上司) そうか…。
(振動音)
(溝口) 失礼します。
はい。
(野々宮) 溝口君。
あちこちの船団丸軍団が
頑張ってるみたいですよ!
魚 待っちょる人ら
おるけぇのう。
わしらが倍 気張らんにゃのう!
あれ 進めるとしたら
今なんじゃないですか?
(溝口) このたび
水産流通における
適正取引推進ガイドラインを
新たに策定いたしました。
これにより漁協への出荷強要や
不当な制限を根絶し
健全な取引環境の整備を
進めてまいります。
いつもありがとうございます
はい どうも!
(戸が開く音)
あの… どちらさん?
あ あ あ あ~!
(2人)う う う う~!
スッ…。
スッくんか!
(進) それで母が
もう行っていいよって。
スッくん マスク取らんか。
距離あるし 海やし。
(進) はい。
あぁ… フッ…。
(はなをすする音)
スッくんは
こっちの高校に進んだんか?
はい 生徒が
地方の活性化とか関われるって
プログラムがある高校で
面白いなって。
最近は
そねぇなんが流行っちょるんか。
割と人気なんですよ。
その経験で
大学入試も突破できちゃったり。
おぉ! なるほどのう。
ハハっ。
お母ちゃんは
どねぇしちょるんか。
何か いろいろ飛び回ってますよ。
捨てられるホタテの殻?
使って肥料作ったり
海を豊かにするためには
山からだって言いだして。
今度は林業始めるって言ってます。
ハハっ!
な~んか 変わらんのう。
(進) ですよね。
でも やっぱり どこかで
海とつながっていたかったんじゃ
ないですかね。
(進) 母が
「ありがとうございます」って。
(進) お魚ボックス
全国に10船団も広がって
すごい景色を
見せてもらってるって。
そうか。
♬~
じゃあ これからは
時々 お邪魔するんで。
おう!
(進) よろしくお願いします。
スッくん。
お母ちゃんに…
その…
これからも
見ちょってくれなって。
はい!
じゃあ またのう!
♬~
<これは僕の母と漁師たちの…>
♬~
<終わらない物語だ>
♬~
≪何も分かっとらんな≫
≪そんなことできねえよ≫
≪常識だろ そんなこと!≫
≪何考えてんだ あんた≫
≪今まで通り…≫
≪素人が口出すなや!≫
♬~
つべこべ言わんと ついて来い!
♬~
♬~