invert城塚翡翠倒叙集#2[解][字][デ]【VS女性小学校教師!正義の殺人…涙の推理】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
invert城塚翡翠倒叙集#2[解][字][デ]【VS女性小学校教師!正義の殺人…涙の推理】
ミステリー賞5冠獲得の傑作シリーズ実写化!城塚翡翠(清原果耶)と千和崎真(小芝風花)が女性小学校教師と対決…正義の殺人を涙の推理で暴く倒叙ミステリー劇場が開幕!
出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 / 及川光博【第2話ゲスト】
星野真里
寺井義貴 渡辺慎一郎 ちかまろ 熊谷真由 真京孝行 ほか
番組内容
小学校教師の末崎絵里(星野真里)が、元校務員の田草を殺害。翌日、遺体発見現場には鐘場警部補(及川光博)と共に翡翠(清原果耶)と真(小芝風花)の姿が。警察によると田草は転落死。しかし翡翠は捜査資料から「殺人事件」と言い放つ。スクールカウンセラーに扮し小学校に潜入した翡翠は絵里に迫るが、強い動機と信念を持つ絵里には確固たるアリバイが。決定的な証拠が見つからない中、翡翠は絵里の犯行を立証できるのか!?
監督・演出
【演出】伊藤彰記
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』 、『invert Ⅱ 覗き窓の死角』(講談社)
【脚本】佐藤友治
【脚本協力】相沢沙呼
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
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ドラマ – 国内ドラマ
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♬~
♬~
(田草) 遅かったじゃないか。
(絵里) 防犯カメラは
避けたんでしょうね?
(田草) 当たり前だろ。
それ パーティーでもすんのか?
明日
転校する子の お別れ会があるの。
(田草) ふ~ん。
協力する気になったんだろうな?
ねぇ あそこ…。
誰か こっち見てない?
(田草) え? どこだよ…?
屈んで!
見られたら困るでしょ!
チッ… ったく 何なんだよ。
(田草) うわっ…。
♬~
♬~
♬~
♬~
ハァ… ハァ…。
(落ちた音)
ハァ… ハァ… ハァ…。
大丈夫…。
私は…
何も間違ってない。
お疲れさまでした。
(天子) お疲れさまでした。
(警察官) ちょっと
ここは立ち入り禁止ですよ。
あなたたち 学校の先生?
(翡翠)
私 小学校の先生に見えます?
あっ こちらの彼女はどうです?
怖い顔してますけれど。
(真) 誰が怖い顔だって?
ほら~。
(鐘場)
関係者だ 入れてやってくれ。
ほらよ。
(天子) 鐘場さん
これって所轄が 事故で
処理したんじゃないんですか?
それはね…。
所用で本庁さんに
お邪魔していたんですけれど
たまたま
この事件のことを耳にして
気になったものですから。
ハァ…。
一応 資料は
もらっておきましたよ。
では 事件の概要を
教えてください。
亡くなったのは田草明夫 46歳。
2年前まで
この学校の校務員でした。
警備会社から通報があったのは
昨夜の10時6分。
防犯システムが異常を感知して
警備の人間が駆け付け
遺体を発見。
小学校に侵入窃盗か。
あ~あ。
そこの配水管を伝って
ベランダから3階の理科室に侵入。
準備室の高価な備品を狙ったと
みられる。
たまたま 窓が開いており
窓を割ることなく
侵入したものの
廊下には赤外線感知の
防犯システムがあり
9時48分 警報が鳴った。
田草は
ベランダから降りようとし転落。
下のコンクリートに
頭を強く打って
死亡したものと思われる。
理科室というのは あそこですね。
ええ。
2階から落ちたという可能性は
ありませんか?
遺体の損傷具合を見るに
3階の高さから落ちたとみて
問題ないそうです。
所持品は?
え~…。
…を折り畳んだもの。
見ますか?
♬~
ん?
片手では写真が見られません。
ハァ~… チッ。
どうして わざわざ
3階から入ったんでしょう?
1階の階段近くには
防犯カメラがあるんです。
校舎にはエレベーターが
ありませんから
それを避けるためのようですね。
2年前までは
校務員さんだったんですよね?
どうして 防犯システムに
引っ掛かったりしたんでしょうか。
校舎内に赤外線感知システムを
導入したのは
田草の退職後のようです。
靴が脱げています。
えっ?
ゲソ痕を残さないように
いったん脱いだんじゃねえか?
でも 右足は きちんと
履いているみたいですよ。
あ?
ヒャっ。
何だよ どうしたよ。
アリです。
アリ?
もしかして 虫が苦手なの?
苦手ではありません
生理的に受け付けないだけです。
どっちも同じでしょ。
私が言いたいのは どうして踵に
アリが止まっているのか
ということです。
たまたまでしょ?
この競馬新聞 ぬれていますね。
ん? ここんところ
雨は降ってないはずだ。
このスマートフォン
電源は入っていましたか?
ええ ただロックは
解除できていないそうです。
♬~
ありがとうございました。
何だよ もういいのかよ。
ほら ただの転落死でしょ?
いいえ。
これは殺人事件です。
♬~
(絵里)
それじゃあ みんなで
スイミーの作戦が何なのか
考えてみよう。
何か気が付いたことがある人は
手を挙げて。
(児童たち) は~い。
(戸が開く音)
(利根川) どうぞ。
続けて。
はい 注目! スイミーの作戦が…。
(何かが落ちた音)
あっ… あぁ ごめんなさい。
大丈夫ですか?
ありがとう。
ごめんね すみません…
ありがとう。
(利根川) 先生 ご挨拶を。
あっ…。
えっと 皆さん こんにちは。
(児童たち) こんにちは~!
驚かせてしまって ごめんなさい。
私の名前は白井奈々子といいます。
奈々子先生って呼んでください。
(児童たち) は~い!
みんなの困ったことや
悩んでいることを聞くために
この学校に来ました。
2階の相談室にいるから
話したい人は来てください。
(児童たち) は~い!
(児童)
今度 先生のお家 連れてってよ。
(児童)
そうだよ みんなで行きたい。
(真央) 先生 お洋服かわいいね。
真央ちゃんも
大きくなったら着れるよ。
ホント?
うん。
(児童) 先生オシャレだよね。
(何かが落ちた音)
わっ! 大地君 ごめんなさい。
痛っ! 真央ちゃん ごめんね。
(児童たちの笑い声)
(古茂田) 松林先生
スクールカウンセラーの彼女の服 見た?
(松林)
古茂田先生も気になりました?
先生も見ました?
(絵里) ええ。
あっ! あぁ…。
大丈夫ですか?
はわわわ… ごめんなさい。
何が 「はわわわ…」だ。
あっ 末崎先生。
お話ししたいことが
あるんですけど…。
どうぞ。
ありがとうございます。
で 話したいことって何?
うちの子たちが
相談室に顔を出したりしたの?
ええ 真央ちゃんが
来てくれました。
ほほ笑ましい案件でしたけれど。
ほほ笑ましいって何が?
タンジのことです ハムスターの。
タンジ君が何度も脱走するから
心配なんだそうです。
真央らしい。
大丈夫。
脱走しても タンジには
お気に入りの場所があって
いつも ここに戻って来んの。
なるほど。
これだけのために
わざわざ呼び出したの?
いえ あの…
小池大地君のことなんですが
彼だけ
周囲の男の子たちとの間に
わずかばかり
壁があるように見えます。
大地が そう相談したの?
普段の様子から
そう感じただけです。
それなら大丈夫だと思う。
大地は この4月に
ここに転入して来たばかりで
まだ みんなと
打ち解けてないだけだから。
そうなんですね
なら 安心さんです。
あなた 意外と
子供たちのこと見てるのね。
どうして 「意外」なんですか?
えっ? いや だって…。
うまく言えないけど
そういう格好で
小学校に来るって どうなの?
それは 偏見というものです。
でも そうなんですよね
私 よく勘違いされるんです。
ドジで間抜けで
見た目がいいだけの
よく転ぶ役立たずだって。
見た目がいい自覚はあんのね。
ですけど
この仕事は天職だと思うんです。
どうして?
私 霊感みたいなものがあって
それで子供たちの問題も
分かるというか…。
冗談でしょ?
末崎先生のことも
いろいろ当てられますよ。
じゃあ やってみてよ。
♬~
例えば…。
人の死について
考えていませんか?
えっ?
つい最近
大きな決断をされましたね。
先生は正義感が強い方ですから
それ故の決断です。
う~ん…。
先生 もしかして 人を…。
何?
いいえ…。
ウソ 何か分かったんでしょ?
いえ 私 そろそろ失礼しますね。
♬~
先生。
最近 この場所で亡くなった方は
いませんか?
まさか!
そうですか…。
う~ん 真ちゃん 困りました
明日のお洋服が決まりません。
ま~たファッションショーかよ。
ここでやることないのにさ。
そっちのワンピースは? 赤いの。
う~ん…。
これはちょっと
先生っぽくないですね。
ハァ… それよりさ
犯人が末崎先生かもって
どうやって絞り込んだわけ?
そんなの簡単です 校舎の特徴や
最後まで残っていた先生を
鑑みれば 一発です。
ん?
あれれ? 分かりません?
クッ…。
例のごとく これは真ちゃんへの
宿題にしておきましょう。
さっぱり分からん。
♬~
精が出ますね
何をされているんです?
草むしりよ 何か用?
私 事件のことを
調べているんです。
それって… あの転落死のこと?
あっ 先生 これって何ですか?
これ? ピーマンよ
見たことないの?
小学校の時やったでしょ?
私 子供の頃は海外にいたんです。
あぁ… そう。
で?
どうして あの事故のこと?
私 不自然なことに
気付いちゃったんですよ。
不自然なこと?
はい。
あの夜 最後まで
学校に残っていたのは
末崎先生と
1年生の担任の古茂田先生。
4年生の担任の
松林先生でしたよね?
皆さんでご一緒に夜9時すぎに
学校を出られたとか。
そうだけど。
実は古茂田先生が 警察に
不思議な証言を
なさったそうなんです。
不思議な証言?
彼女 8時頃に忘れ物を取りに
理科室へ行ったそうで
その時 確かに全ての窓に
鍵が掛かっていることを
確認したそうなんです。
ところが… ところがですよ?
田草さんは 開いていた窓から
理科室へ侵入しているんです。
おかしいですよね 古茂田先生が
確かめたはずなのに
どうして その後で
窓の鍵が開いていたんでしょう。
古茂田先生の
勘違いなんじゃない?
これは殺人事件なのでは
ないでしょうか?
殺人事件…?
ハッ… 考え過ぎじゃない?
だって 警報が鳴ったのは
夜の10時近くでしょう?
残念だけど その時間まで
残っていた教員は誰もいないわ。
誰かいたら
防犯システムに引っ掛かるもの。
う~ん… そうなんでしょうか。
あの~。
何?
田草さんに
恨みを持っていた人物など
心当たりはありませんか?
あのさぁ いいかげんにして
ねぇ 見て分かんない?
日が暮れるまでに
終わらせたいの!
先生 暑くてイライラするのは
分かります。
自分のせいだって
自覚はないわけ?
お気に障ったのなら謝ります。
でも 細かいところまで
気になってしまうのが
私の悪い癖なんです。
私ったら 困ったさん。
あなたね…。
♬~
(角田)≪メンチに「翠ジンソーダ」 推せる…≫
(桜井)推せる…!!
いたの?
勝手に飲んでんじゃねぇ!
えっ何それ
ん~! んーじゃなくてさぁ
(店員)≪「翠ジンソーダ」の缶です!
それもしかして もう流行ってんの?
まだ
<缶だよ。サントリー>
(3人)あぃ!
ノンアルチューハイあるある!
(寺島)どっこい このノンアルレモンサワー
(光石・田口)うぃ
まさに!
(3人)レモンサワー!
<絶好調!!
サントリー「のんある晩酌レモンサワー」>
(3人)あるある~
(天子) 鐘場さん!
はい。
例の小学校の事故のこと
聞きました?
あぁ いや。
あれ ただの泥棒では
なかったみたいです。
どういうことだ?
盗撮目的だったようです。
田草の自宅のパソコンから
近隣小中学校の そういう動画が
見つかったみたいで。
個人情報と一緒に
ネットで売りさばいていたとか。
チッ… ゲス野郎だったか。
城塚さんは
殺人と言っていましたが…。
そのゲス野郎を恨んでた人間が
殺した可能性はあるな。
そういや 城塚はどうしてる?
いえ… 古和田署の人間と
行動しているのか
もう諦めたのかもしれませんよ。
いや… そりゃねえな。
あいつは昔から
そこにどんな理由があろうが
ぜってぇに殺人を許さねえんだ。
♬~
(女性)
白井さん それは無理ですよ。
証拠がありません。
先生~。
待ってくださいよ~。
さっきの人 誰?
随分 親しそうだったけど。
あぁ 捜査一課の刑事さんです。
捜査一課って… 殺人事件の?
実はですね
何度か協力しているんです。
協力って?
あっ 私ったら この後
相談の予約が入っているんでした。
そろそろ失礼しないと。
えっ ちょっと…。
後で先生の所にも
お伺いしますね。
(お腹が鳴る音)
ハァ…。
(戸が開く音)
あらら 先生
夜遅くまで大変ですね。
お腹は へっていませんか?
保護者さんから
ドーナツを頂いたんです。
そういうの受け取っちゃダメ。
えっ?
規則だから。
う~ん… でも このまま
腐らせてしまうのは
もったいないですから
こっそりいただくとしましょう。
私ったら 何て悪い子さん。
う~ん。
程よい糖分が
脳を巡って行くのを感じます。
それで? 何しに来たの?
事件のことです。
あれを事故だとすると
とっても奇妙なんです。
奇妙って?
ではでは こちらをご覧ください。
転落死した田草の所持品です。
そっくりなものを買って
用意しました。
軍手は
このように
身に着けていたようです。
いいですか? 先生。
田草が
不法に侵入したんだとしたら
あるべきはずのものが
この中にはないんです。
あるべきはずのものって?
先生 ドーナツは いりませんか?
チュロスもありますよ。
それで あるべきものって?
分かりません?
理科室は完全な暗闇で
電灯のスイッチは
廊下側にしかありません。
そして 廊下に出るまでには
障害物も山積みでした。
そう 明かりがないんです。
明かりなんて…。
そんなもの持ってなくったって
今はスマホが…。
ええ でも田草の
スマートフォンは
ポケットに入ったまま
点灯していませんでした。
そんなの逃げる時に
消しただけでしょう?
そうなんです。
このままでは
ライトをオンオフできません。
慌てて逃げなくてはならない
という時に
軍手を脱いで スマホを操作して
ポケットにしまい
また軍手をして
配水管を伝って降りる。
これはちょっと…。
あり得ないです。
音声操作したのかも。
慌てふためいて逃げ惑いながら
内ポケットのスマホで
正確に音声操作を?
あり得ない話じゃないでしょ?
とても花丸はあげられない推理よ。
大体さぁ
誰かが田草を殺したとして
その動機は何なのよ?
そうですねぇ。
犯人は 田草の悪事を
知っていたんでしょう。
恐らくは盗撮の被害者であり
そのために脅迫を受けていた。
それは犯人にとって
屈辱でもあり
そして何より その人物は
子供たちを守るために
犯行に及んだんです。
どうでしょう?
先生なら殺したくなりませんか?
殺すでしょうね。
あらら…。
でも 私は無関係よ。
田草が侵入した時間
何時だったかしら?
午後9時48分です。
それなら 私にはアリバイがある。
どなたかと ご一緒でしたか?
その時間 近くのファミレスで
古茂田先生と
夕食を食べていたから。
残念だったわね。
お話は これで終わり?
今日のところは引き揚げます。
田草は人間のクズだった。
田草を殺したくなるか聞いたわね。
あなたはどうなの?
あなたなら。
♬~
お疲れ。
ええ。
大丈夫?
何がです?
あんたのやり方さぁ つらくない?
真ちゃん 今晩の夕食ですけど…。
う~ん オムライスにすっか。
お願いします。
(母)PayPayクーポンで!
(西島)またポイント戻ってきますね。
早く変身して~
また会いましたね。
(拍手の音)
(父)へぇ~
≪たくさん飾り作ったの!≫
≪そうだよ!≫
≪奈々子先生も
来てくれるよね?≫
う~ん 末崎先生に聞いてみないと
分からないなぁ。
(児童たち) え~!
ねぇ ちょっと どうしたの?
何してんの?
実は子供たちが
優太君のお別れ会に
誘ってくださったんですけど…。
(優太) ねぇ 奈々子先生も来てよ。
(宗也) 一緒にシャボン玉しようよ!
(大地) 絶対楽しいから!
先生 お願い… いいでしょ?
(絵里)
いいんじゃないの? 来たら?
いいんですか?
あの お別れ会では
シャボン玉をするんですか?
ええ 去年の生活の授業で
やったんだけど
好評だったからね 久しぶりに。
1年の9月にやる授業だから
2年になると遊ぶ機会がないの。
(宗也)
先生のシャボン玉すごいんだよ!
(大地) 他の先生のとは違うの
すごいんだよ!
(絵里)
はい 分かったから教室帰って。
(児童たち) はい!
あなた
スクールカウンセラーのくせに
子供 嫌いなんじゃない?
フッ そんなことは…。
すぐにウソをつくところは
好きなんです。
どういう意味?
心を読むのが仕事ですから
見破りがいがあります。
私は ウソなんてつかないわ。
それじゃあ そのカメラは
まだ見つかっていないんですね?
(女性) ええ 恐らく
相手が裏切らないように
証拠を残すのが目的でしょう。
では こうも考えられますね。
そのデジカメは 教員との
取引現場を撮影するために
まだ どこかに仕掛けられていて
犯人は そのことを知らずに
田草を殺してしまったと。
(女性) 犯行の瞬間が
映ってるかもしれません。
これから
校内を捜索しようと思います。
ハァ…。
♬~
♬~
何か いいことでもありました?
あれれ? 何か隠されています?
なん…。
何でもないわよ。
それより 何か用なの?
あっ そうでした
聞きたいことがあったんです。
また!?
古茂田先生が言うには
あの日 皆さんが
帰宅する時間まで末崎先生は
20分ほど 職員室を
離れていらっしゃったとか。
私は あの日
帰るまで教室にいた。
それが何?
ここにですか?
そうよ。
翌日 優太のお別れ会を
するはずだったから
シャボン玉で遊ぶための
輪っかを作ってたの。
ほら その紙袋。
あっ これはもしかして
先生のお手製ですか?
ええ 市販のじゃ
量が足りないから。
母が教えてくれた特製レシピよ。
まぁ お母さまが…。
何か秘訣があるんですか?
秘密。
この学校の教師の中じゃ
作れるのは私だけね。
意地悪さんです。
あれ? でもこれ 昨日は
ここにありませんでしたよね?
あぁ… 前のは誤飲されたら
危ないから 廃棄したの。
それで作り直したってわけ。
事件のあった日も
ここでシャボン液を?
シャボン液は家で作って
朝 持って来た。
それが何!?
あっ そうでした。
先生 落とし物ケースって
どれですか?
えっ?
これですね。
実は私 落とし物をしてしまって
困っていたら
子供たちが 「ここにあったよ」って
教えてくれたんです。
落とし物…?
あれれ?
ありません。
落とし物って何?
何 落としたの?
おかしいですねぇ…。
何なの? 何 落としたのよ!?
う~ん…。
デジカメなんですけれど。
デジカメです。
ほら 遠隔操作で
起動してみましょう。
電子音がするので分かるはずです。
それって…。
これなんじゃ…。
あれれ~?
どうして 末崎先生のポケットに?
あなた… わざとやってるでしょ?
何がです?
これが何なの!?
高価な物だから 職員室に
持って行こうって思ったの!
何かおかしい!?
なるほど そう来ますか。
あなたさ
私が犯人だって
決めて掛かってるけど
何か証拠あるの?
私が犯人だっていう
明確な証拠あるんだったら
出してみてよ!
残念ですが 今はまだありません。
ですが
必ず見つけてみせましょう。
ありがとうございます。
この…。
(たたく音)
(ドアの開閉音)
ちょっと 変な格好で寝ないでよ
目障りだから。
ブラック過ぎる…
ブラック過ぎます。
日本の小学校が あんなに
ブラックな労働環境だとは。
労働環境でいったら 私のほうが
よっぽどブラックだけど~?
都合の悪いことは
聞こえないんだもんなぁ。
そんなに疲れるなら
もう諦めたら?
その先生の動機にだって
同情できる部分があるんでしょ?
真ちゃんだったら殺しますか?
いや 殺しはしないけど…。
そうです それだけはダメです。
それに動機だって
まだ推測でしかないんですから。
うん。
(かき混ぜる音)
ところで真ちゃん。
ん~?
これは夕食ですか?
夕食の準備は終わってる。
これはね
シフォンケーキ作ってんの。
もうちょっと待ってて。
う~ん。
脳が糖分を欲しています。
ったく あと少しで出来るから。
どうして砂糖を入れるのに
複数回に分けるんです?
これはね 泡を安定させるため。
安定させる?
うん。
砂糖が水分吸収して
粘り気が出るからじゃない?
一度にドバ~っと加えると
逆に
ドロドロになっちゃうらしいよ。
よし ツノが立った。
えい。
あ ちょ…!
甘っ!
ハハっ。
この状態で食べるヤツ
初めて見たな。
なるほど。
メレンゲが甘過ぎるのは
泡を安定させるため…。
砂糖か…。
だとするなら
あれはウソじゃ ない?
ウソ?
あ ちょ…。
真ちゃん これです!
えっ?
さすがです 真ちゃん!
チュ~してあげましょう。
いらない やめろ! 気持ち悪い。
フフっ。
さてさて 紳士淑女の皆さま
お待たせしました。
解決編です。
犯人は自明。
ただし 私は
こう問い掛けましょう。
果たして あなたは探偵の推理を
推理することができますか?
犯人は間違いなく末崎先生です。
しかし 信念を持って殺人を犯した
人間を追い詰めるには
決定的な証拠が…。
それも 特別な証拠が
必要になります。
一体 何が末崎先生の犯罪を
裏付ける証拠となるのか。
ヒントは こちら。
城塚翡翠でした。
ねぇ
メレンゲ作り直しなんだけど。
ようこそ。
先生 今日こそは
花丸を頂こうと思います。
花丸って100点満点?
はい この解答には
100点満点を頂きたいです。
あれは事故なのよ。
いいえ あれは殺人事件です。
フゥ…。
いいわ。
あれは殺人事件だということに
しましょう。
ハァ…。
だとしても
私は 田草が死んだ時間に
アリバイがある。
先生
あれはアリバイと呼べるような
ものではありません。
よろしいですか?
確かに防犯システムが
警報を鳴らしたのは
午後9時48分でした。
しかし その時間は あくまで
警報が鳴った時間に過ぎず
田草はそれよりも
もっと前の時間に
殺された可能性があるんです。
じゃあ あの警報は
何だっていうの?
う~ん。
こちらをご覧になってください。
タンジは
よく脱走するそうですね。
そして 先生は
こうもおっしゃいました。
たとえ… たとえ逃げ出しても
タンジは必ず
元の場所に帰って来る。
いつも ここに戻って来んの
異変を感知したのは
赤外線感知センサーでした。
ということは 人間だけではなく
熱の変化をもたらすもの
全てに反応するんです。
つまりですね…。
校舎を出る前に あらかじめ
檻と教室の扉を開けておけば
そのうち 愛らしいタンジ君が
抜け出して
警報を鳴らしてくれる
というわけです。
そんなの… あなたの想像でしょ。
何の証拠にもならないわ。
やはり 証拠がないと
花丸はもらえませんか?
当たり前でしょ?
では ご覧に入れましょう。
まずは こちらをどうぞ。
ちょっと 手に取って
もらえますでしょうか?
田草のズボンのポケットに
入っていた競馬新聞は
ぬれていました。
これはつまり そこを中心に
田草のご遺体が
わずかにぬれていたことを
示しています。
それが何なの?
ところで先日 私が
子供はウソをつくから
好きですと言ったのを
覚えていらっしゃいます?
あなたが…
何を言いたいのか分からない。
いいですか? あの時 宗也君が
こう言ったんです。
「先生のシャボン玉は
すごいんだよ」って。
そして その後 大地君が
こう続きました。
(翡翠の声) 「他の先生のとは違う
すごいんだ」って。
この意味が
お分かりになりますか?
これは不整合なんです
なぜなら 大地君は
今年度に入ってから
この学校にやって来た転入生です。
そして シャボン玉の授業が
行われるのは1年生の9月だけ。
そう 2年生の大地君が
先生のシャボン玉で遊べる機会なんて
どこにもないんです。
それなのに… それなのにですよ?
大地君が 「他の先生のとは違う」と
自信を持って
はっきり言ったのは
どうしてでしょうか?
それが
ウソではないんだとしたら
大地君が 先生のシャボン玉で
遊んだんだとしたら
いつ どこに
そんな機会があったのか!?
得てして 子供というのは
大人には予測のつかないことを
するものです。
そんなの… 証拠になるわけが…。
市販のものでしたら
そうでしょう。
ところが今回は違う。
この お母さまの秘密のレシピで
作られたシャボン液。
粘り気を出すために
砂糖を使っていらっしゃいますね。
アリさんがやって来るわけです。
ご遺体のぬれた箇所を
調べてもらったところ
成分が
事細かに一致したようです。
大地君にも確認しましたが
事件当日の放課後
大地君は友達と一緒に こっそり
先生のシャボン液で遊び
その際に
液をこぼしてしまったそうです。
違う… そんなの…。
この時期 どこのクラスも
シャボン玉は扱っておらず
砂糖を含んだ この成分ピッタリの
組み合わせで
シャボン液を作れるのは
先生 あなただけなんです。
白井さん…。
分かるでしょ?
あの男が死んでも
誰も困らなかった。
あなたさえ…。
あなたさえ
黙っていてくれたら…。
先生 それはいけません。
それ以上は おっしゃらないで。
どうして!?
私は 正しいことをしたのよ!
いいえ 先生!
この世に正しい殺人なんて
ありません。
正しさなんて
泡のように
儚くて もろいものなんです。
そんな きれい事じゃ…!
きれい事を
信じるしかないのです!
いいですか?
人の命は たった一度だけです。
私たちの命も
とても儚く もろいのです。
だからこそ私は
独り善がりな殺人を許しません。
人を殺したら
必ず報いを受けるのだと
罪を償うべきなのだと…。
そのルールを徹底して
知らしめることでしか
私たちは殺人という暴力から
命を守れないのです。
そこに例外はありません。
あってはいけない。
そんなの…!
先生は 胸を張って
子供たちに言えますか?
自分が正しいと思えば
人を殺してよいのだと。
胸を張って
子供たちに教えられますか?
♬~
♬~ (はなをすする音)
♬~
花丸100点よ 白井さん。
でも 私は教師として…。
あの男を…
殺さずにはいられなかった。
先生…。
本当に そうなんでしょうか?
他に方法は
なかったんでしょうか?
そうね…。
母が教えてくれた
シャボン液なのよ。
私の母も教師で
正しい人だった。
ハァ…。
きっと あなたと同じことを
言ったでしょうね。
だからかな…。
♬~
♬~
先生 まいりましょう。
一緒に来てくだされば
自首という扱いにできます。
あなた
本当はただの
スクールカウンセラーじゃないんでしょ?
実はそうなんです。
とっくに分かってた。
延期していた
優太のお別れ会だけが心残りね。
お願いできる?
お任せください。
マジックは得意なんです。
♬~
ハァ… どうしてこんなこと
しなくちゃならんのだ。
子供たちの相手は
体力を使うんです。
それにしても真ちゃん
色気のない格好ですね。
何ていうか その…
究極につまんないです。
フンっ!
ちょ… いっ…!
真ちゃん もっと
優しくしてくださいよ。
でも珍しいね 夏休み始まるまで
きちんとスクールカウンセラー
続けるなんてさ。
責任があるからです。
私のせいで 子供たちに
悲しい思いをさせてしまいました。
私 余計なことを
してしまったんでしょうか。
いや そんなことは…。
ねぇ あんたが
探偵やってる理由ってさ
教えてくんないの?
何です?
ううん 何でもない。
さっ 洗い物しよう。
何ですか? 真ちゃん
気になります。
ほら。
♬~