invert城塚翡翠倒叙集#3[解][字][デ]【別荘殺人…ぶりっ子作戦で暴くウブ男子の嘘】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

invert城塚翡翠倒叙集#3[解][字][デ]【別荘殺人…ぶりっ子作戦で暴くウブ男子の嘘】

ミステリー賞5冠の傑作シリーズ実写化!城塚翡翠(清原果耶)と千和崎真(小芝風花)が別荘殺人事件に遭遇…ぶりっ子作戦でウブな男子高校生の嘘を暴く倒叙ミステリー劇場

詳細情報
出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 / 及川光博

【第3話ゲスト】
福崎那由他
土屋佑壱 池田恵子 ほか
番組内容
豪雨が降り注ぐ山奥の別荘。血に濡れた包丁を手にした高校生・夏木蒼汰(福崎那由他)の目の前には女性の死体が!一方、鐘場警部補(及川光博)の心配をよそにバカンス中の城塚翡翠(清原果耶)と千和崎真(小芝風花)は、豪雨から避難するため蒼汰のいる別荘を訪れる。蒼汰はつい翡翠と真を別荘の中へ入れてしまうが、翡翠は挙動不審な蒼汰を試すような行動をとり翻弄…蒼汰の嘘を見抜いた翡翠は事件の意外な真相を明らかにする!
監督・演出
【演出】菅原伸太郎
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』 、『invert Ⅱ 覗き窓の死角』(講談社)
【脚本】佐藤友治
【脚本協力】相沢沙呼
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■公式HP: https://www.ntv.co.jp/hisui/
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■公式Instagram:@ hisui_ntv
■公式TikTok:@ hisui_ntv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 蒼汰君
  2. 翡翠
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(2人)♬~与作
≪♬~与作
(長谷川)はーい!

(蒼汰) ハァ… ハァ…。

♬~

♬~

♬~ (雷鳴)

♬~

(チャイム)

(インターホン:翡翠) あの すみません。

私たち 山道で
車が故障してしまって

途方に暮れているんです。

できましたら こちらで
雨宿りさせていただけますと…。

非常に強い勢力の
台風14号ですが

伊豆半島に上陸後
現在は関東地方を進んでいて

その影響により
各地で大きな被害が出ています。

関東圏に位置する樽中山では

この台風の影響により
土砂崩れが発生。

それにより 一部区間が

一時通行止めの状態と
なっており

いまだ 復旧のめどは
立っていないということです。

(鐘場) あいつ
あそこにいるかもしれねぇな。

城塚だよ 昔からそうなんだよ。

いつも出掛けるたびに
嵐に巻き込まれる。

こいつは 殺人事件にでも
出くわしてるかもなぁ。

(セルモーターを回す音)

(真) あぁ こりゃダメだな。

道が復旧するまで

ロードサービス来られない
っていうけど どうする?

どうして こんなことに。

日頃の行いじゃない?

私という存在は とてもとても
かわいいというだけで

日頃から世界に
貢献しているようなものですよ?

そういうとこだな…
で どうすんの?

先ほど 明かりのついた建物を
通り過ぎましたね。

あぁ~ そういえばあったな。

仕方ない 行ってみるか。

それじゃあ お願いしますね。
えっ?

えっ?
何? 私だけで行けと?

当然です
まずは確認しに行かないと。

だからって何で私が?

だって私は
真ちゃんのご主人様ですよ?

ハァ~。

今までお世話になりました。
ん?

現時刻をもって
退職させていただきます。

真ちゃん?
さぁ 降りて降りて。

これ 私の車なので。
ま… 真ちゃ~ん。

知らない!
2人で行きましょ そうしましょ。

最初から そう言っとけ。

真ちゃん もっと
こっちに傘を寄せてください。

これ以上は私が濡れるでしょ!
旅費を出してるのは私ですよ!

何時間も運転させられたのは
こっちだぞ!

そんなぁ 真ちゃ~ん。
あぁもう くっつくな!

一緒に転ぶでしょうが!

ちょっと真ちゃん 傘…!
体重 こっちにかけないでよ!

ハァ ハァ…
もうびしょ濡れじゃないですか。

(チャイム)

え~ 留守かな?

何か言ってみて
ぶりっ子モードで。

もう…。

あの すみません。

私たち 山道で
車が故障してしまって

途方に暮れているんです。

できましたら こちらで
雨宿りさせていただけますと…。

(真の声)
え~ やっぱり留守かなぁ。

そんなはずないと思いますよ。

室内には明かりがついていますし
あちらには車が。

泥で汚れていますから

雨が降り出した
この1時間以内に

誰かが車を駐車した証しですよ。

はぁ~ よく気付くこと。

(チャイム)
あら?

真ちゃん。

これは何でしょう?

≪すいませ~ん!≫
(ノック)

≪すいませ~ん
誰かいませんか?≫

(ノック)

≪すいませ~ん!≫
(ノック)

≪すいませ~ん!≫
こんばんは。

あっ ごめんなさい
鍵が開いていたもので。

すいません
車が故障してしまって。

ご両親は いらっしゃいますか?

できましたら
朝まで過ごさせてほしいんです。

あの… 両親は出掛けてて
いないんです。

なので それは難しいというか…。

私たち ずぶ濡れで…
他に行く場所がないんです。

えぇ…。

♬~

そういうことでしたら…。

わぁ ありがとうございます。

この辺 他に建物もないですし。

ホントに助かります。

あっ あの
これ ポーチに置いてあって

すごく濡れてるんですけど
中 大丈夫ですか?

ありがとうございます。

あっ
バーベキューの道具でしたね。

後で中 入れておきます。

それより タオル
タオル持って来ますね!

ありがとうございます。

よかったね。
うん そうですね。

どうすんだよ マジで…。

どうぞ。

本当にありがとうございます。

あぁ いえ。

お名前は何ていうんですか?

えっと… 夏木蒼汰です。

蒼汰君 ステキなお名前ですね。

えっ あぁ いや…。

(小声で) やっちゃった…。

どうしました?
あっ いえ…。

あっ え~と…
お姉さんたちのお名前は?

千和崎です 数字の「千」に
平和の「和」 長崎の「崎」で。

私は城塚… 城塚翡翠です。

ジョウヅカ?
え~と どういう字ですか?

ノイシュヴァンシュタイン城の「城」に
宝塚の「塚」です。

大げさな名字なので
翡翠って呼んでくださいね。

♬~

(雷鳴)

すみません 親に窓を閉めるよう
言われてたんですけど

うっかり寝過ぎちゃってて。

ペンションみたいに
オシャレですね。

あっ どうぞ おくつろぎください。

ありがとうございます。

あっ。

そこに写っているのは
ご両親ですか?

えっ?

あっ はい! もちろんです。

どうして蒼汰君は
写真に写っていないんです?

あの~…。

僕 写真写りが悪いんです!

そうなんですか?
はい そりゃあもう

吐き気がするほどで。
まぁ。

あっ ここに写ってるのは
弟でして

今日は
友達の家に泊まってるとかで。

なるほどさんです。
はい…。

あれれ?

でもでも ここの写真も
お父さんの自撮りですよね?

撮られるのが苦手だとしても

どうして蒼汰君が
代わりに撮ってあげないんです?

あっ それは…。

えっと… 僕がですね

壊滅的に
写真撮るのが下手なんです!

まぁ~。
それより お体冷えてないですか?

何か温まるものを
持って来ますんで!

どうぞ ホットレモンです。

ありがとうございます。
ありがとうございます。

いただきます。

あぁ~ 生き返る~!

でも 蒼汰君。

この嵐の中
ご両親はどこへ行ったの?

え? あぁ それは その…。

車があったから
ご両親もいるのかと。

あっ そうそう! そうでした!

あの いつもお世話になってる
農家さんが

この豪雨で
何か助けてほしいみたいで

それで その…
作業を手伝いに行くことになって。

2人で もう1台の車で
出てったんですよ。

でもでも 不思議さんですね。
えっ?

玄関に濡れた傘や
スニーカーがあったので

出掛けたんなら

どうして傘を置いて行って
しまったんでしょう?

その…。

あっ カッパ!

雨ガッパと長靴です!

ほら 雨の中 農家さんの
手伝いをするわけですから。

なるほどさんです。

あの 蒼汰君…。
はい。

私 ココアが飲みたいです。

は? ちょ… この期に及んで
そんな要求する?

だって…。
あんたは わがまま過ぎんの!

聞かないでくださいね。

こいつ 自分がお姫様だと思ってる
痛~い女なんで。

ひどくないですか?

蒼汰君 優しいですもの
探してくれますよね?

コラ! あんましつこいと
デコピンするぞ!

待て!
蒼汰君 助けてください!

もう 蒼汰君 困ってるでしょ?
おとなしくデコ出せ!

嫌です 真ちゃん やめてください
やめてくださいって 真ちゃん!

いや…。
デコ出せ コラ!

♬~

どうしよう…。

わぁ やっぱり暖炉だと
風情がありますね。

頼もしいですね
僕は使い方 分からなくて。

頼りになるのは当然です。

だって真ちゃんは
探偵さんですからね。

えっ?
あぁ 前職はね。

今は たちの悪い人間に捕まって
雑用係させられてるけど。

た… 探偵って?

真ちゃんは 殺人事件も
解決したことがあるんですよ。

ほ… 本当に?

本当です。

千和崎さんが探偵なら

じゃあ 翡翠さんは?

あの 蒼汰君。

私 シャワーを
お借りしたいんですけれど…。

えっ?
ちょ… 翡翠?

いいですよね?
も… もちろんです。

あっ こちらです。

あっ そこ 段差あるので
気を付けてください。

タオルは
こちらを使ってください。

はい ありがとうございます。

じゃあ 僕はこれで。
はい。

♬~

♬~

♬~

千和崎さん?

千和崎さん!

あっ ごめんね
ちょっと着替えさしてもらった。

あっ えっと そのTシャツは?

かわいいでしょ?

あぁ…。

そうですね!

≪蒼汰く~ん≫

はい!

(ドアが閉まる音)

あの 何かご用ですか?

ごめんなさい。

あの シャンプーと
ボディーソープなんですけれど

どちらがどちらなのか
分からなくって…。

蒼汰君?
はい!

赤いほうに入っているのは
シャンプーですか?

ど… どっちがシャンプーか
ですか?

赤と青のボトルが
あるんですけれど

ラベルがなくって。

いやぁ…。

ここ…。

そう! あっ ごめんなさい。

実はここ 別荘でして。

来たのは半年ぶりなんですよ。

それじゃあ忘れてしまいますね。
そうなんです。

赤と青のボトルがあるのは
覚えてるんですけど。

あら?

はわわ~ ごめんなさい。

赤と青ではなくって
透明なのと紫のボトルでした。

えっ?

私ったら うっかりさん
色を間違えるだなんて。

あ… そうですよね?

透明なのと紫のでしたよね!

じゃあ 自分で試してみますね。

わざわざ呼び出して
ごめんなさい。

いえいえ。

あ そうそう。

のぞいちゃダメですよ。

♬~

(缶を開ける音)カシュッ

<ちょうどよい。
ここちよい。>

<サントリー
「ほろよい」>

あの~ 蒼汰君。
はい!

ドライヤーが見当たらなくって。

脱衣所にないなら
えっと… 2階かな?

ちょっと探して来ますんで。

真ちゃん
とっても奇妙だと思いません?

私には あんたのほうが
よっぽど奇妙に思えるけど。

私が奇妙? 一体どこがです?

年端もいかない少年を誘惑してさ。

それは蒼汰君に
奇妙な点が多過ぎるせいです。

それって あんたに
緊張してるだけじゃないの?

私が知りたいのは
そこの見極めです。

私は 人間の表情を読んで
ウソを見抜きます。

ですが その精度を上げるためには
サンプルとなる

表情や しぐさの情報が
もっと必要になるんです。

蒼汰君にベタベタしてるのは
その反応を探るためってこと?

ええ 女性への緊張と
ウソをつく時の緊張を

見分ける必要があるんです。

決して
年下の男の子をからかうのが

楽しいわけじゃありませんからね。

ところで真ちゃん
そのTシャツは何ですか?

もう1枚 リュックに
変なのがありましたけれど。

ねぇ これ かわいいよね? あっ!
言っとくけどあげないからね。

いえ 別にいらないですけど。

うっ… うっ。

(せき込み)

♬~

♬~

≪蒼汰く~ん≫
(ノック)

どちらにいらっしゃいます?
(ノック)

(近くの部屋のドアが開く音)

(ノック)
はい!

あっ…。
あっ!

何でしょうか?

こちらに
いらっしゃったんですね。

暖炉のおかげで髪も乾いたので

もう大丈夫と
お伝えしたかったんです。

あっ そうなんですね。

蒼汰君のお部屋ですか?
いや 違うんですけど!

あの 実は窓が開いていたせいで
雨が吹き込んでしまっていて

なので 先にラウンジに
戻っててもらえますか?

なるほど 分かりました。

ハァ…。

≪あ そうでした≫

あぁ… あと一つだけ
どうしても気になってしまって。

何でしょうか?

奥に どなたか
いらっしゃいません?

いるわけないじゃないですか!

そうですよね。

(雷鳴)

いいじゃないですか!
返せ! ちょっと待て コラ!

真ちゃん いいじゃない!
ちょっと…。

ちょっと待て コラ!
ちょっとだけです!

オラ 返せ! 返せ!
真ちゃん!

いいじゃないで… アハハ!
真ちゃん やめてください!

あっ あっ あっ!
蒼汰君 助けてくださいよ。

どうしたんですか?
気にしなくていいから。

私 お腹がすいちゃったんです。

だからって 人のお土産
勝手に食べるか~?

ホント 甘やかしちゃダメだから。
あぁ…。

(振動音)
あら?

(振動音)
何か妙な音が聞こえません?

(振動音)
これ スマホの音じゃない?

(振動音)

あれは
蒼汰君のお母さんのですよね?

忘れて行ったんじゃないですかね。

(振動音)

あっ もしもし? お母さん?

うん 僕だけど…
もう スマホ忘れるなんて。

あぁ うん 大丈夫。

すごくいい人たちだから。

あぁ そうなの!?
じゃあ それじゃあ。

すみません 何か父親のスマホ
充電ないみたいで。

あぁ そっか
きちんとご挨拶したかったのに。

そそっかしくて すいません。

(お腹が鳴る音)

あぁ お腹すいちゃったよね?

夕食 作ろうか?

何か食材があるといいんですけど。

あっ 見てください。

これ ペンギンパーラーの
紙袋ではありませんか?

ホントだ こっちにもあるんだね。

ここのフルーツロールケーキも
とってもおいしいんです。

あっ もしかしたら
冷蔵庫の中に…。

痛っ。
うちらのじゃないからね。

ちょっと確かめるくらい
いいじゃないですか。

コラ!

あぁ… ありました。

うわぁ
これはおいしそうですね~。

はい おしま~い。

あっ パスタあるね。
あっ はい。

いただきます。
(翡翠:真) いただきます。

これ めちゃくちゃおいしいです!
よかった。

ホントはタマネギとかも
入れたかったんだけどね

まさか 包丁がないとは。

包丁さんがなかったんです?
そう。

果物ナイフとか
その手のものもなくて。

食材はあったのに不思議ですね。
うん。

蒼汰君?

いや… 千和崎さんの料理
めちゃくちゃおいしいです!

真ちゃんの料理は絶品なんですよ。

私のお薦めは
特製のふわとろオムライスです。

さっきさ この子

パスタ ひっくり返しそうに
なってたでしょ?

いっつも そうなの!
この間もさ ソファの上にピザ…。

ちょっと真ちゃん
言わないでください。

ホントのことだからいいじゃん
でさ ピザソースつけて

「え~ 真ちゃ~ん…」。
違う 真ちゃんがわざと

そうやってしたんです
ホントに違いますから…。

どうしました?

あぁ… いえ。

あら?

大丈夫ですよ。

♬~

タンコブ。

出来たばかりですね。

そういえば 寝起きに足がもつれて
転んじゃったんですよ。

真ちゃん 冷蔵庫の中に
保冷剤があったはずです。

分かった。

頭痛はしませんか? 吐き気は?

いえ 特には…。

学校で嫌なことがありました?

えっ?

泣いていたから。

他にも古い傷がありますね。

誰かに暴力を?

大したことないです。

ちょっと 学校でうまく

なじめなくて。

学校の中だけが
世界の全てではないと思いますよ。

でも…。

僕はもう…。

取り返しのつかないことを
してしまって。

生きてさえいれば

取り返しがつかないことなんて
どこにもありません。

僕はダメな人間なので…。

人に受け入れてもらえるような
ことができないんです。

私もです。

私も 社会にうまく
なじめなくって…。

本当のところを
知られてしまうと

みんなを幻滅させてしまいます。

そうなんですか?

なので 友達と呼べるような人は
真ちゃんだけ。

だから私たちは似た者同士です。

今日くらいは
一緒に仲良くしましょうね。

翡翠。

ありがとうございます。

♬~

(雷鳴)
あっ!

私 雷はダメなんです。

そ… そうなんですか?

どうでもいいけど
蒼汰君に甘え過ぎじゃない?

蒼汰君を見ていると
弟を思い出してしまって。

弟さんが いるんですか?

今は多分 ロンドンに。

長く会えていないんですけれど。

へぇ~ 初耳。

(雷鳴)
わっ!

ありゃ 停電か。

ちょっと2人とも
待ってくださいよ~。

この私を置いて行くとは
どういう…。

本性 出かけてるぞ~。

お あった!

あれ?

ついた。

ほら もう明るくなったんだから
離れな。

ったく
そんな怖がることないでしょ

幽霊とは親和性高いんだから。

♬~

そういえば 翡翠さんが
幽霊と親和性が高いって

どういう意味ですか?
あっと それは…。

実は私 霊感があるんです。
えっ?

それで幼い頃から
怖い目にたくさん遭って来て…。

でも私の霊感って 真ちゃんの
お仕事に役立つんですよ。

どういう…?

人のオーラのようなものが
見えるんです。

その人が隠したいと思っている
秘密も…。

蒼汰君は

2階で人を刺し殺したんですか?

そ… そんなわけ
ないじゃないですか!

僕は その…。

2階で お部屋の準備して来ます!

ハァ…。

ねぇ 何か分かったの?

う~ん…。

夏木蒼汰君…
本名で間違いなさそうですね。

誕生日は9月11日。

あら? 明日ですね。

それ どうしたの?
ポケットから拝借しました。

ホント手癖悪いな!

そういう技術は
どこで覚えたわけ?

岩戸さんからですね。
岩戸さん?

元スリらしくて 今は

詐欺師を引っ掛ける詐欺師を
しているんだとか。

まぁ 偽名でしょうけど。

うわ 友達いないくせに
変なのとは知り合いなんだから。

蒼汰君ですが 誕生日の前日に

こんな所で
何をしているんでしょうか。

制服でもないのに

これ見よがしに
身分証となるものまで持ち歩いて。

うわ 痛った!

あら 真ちゃん

ドジっ子のふりですか?
あざと~い。

いや だってこれ
ちょっと場所ズレてない?

中身をまだ
確認していませんでしたね。

え~っと…。

キッチン用ゴム手袋の
パッケージに

新品のハサミ。

あと 着火ライター。

う~ん あと練炭の袋と七輪。

バーベキューに使う道具に
思えるけど…。

ハッ フッ…。

おぉ いきなり始まったな。

さてさて 紳士淑女の皆様

大変 長らくお待たせしました
解決編です。

ところで たまたま
事件に遭遇する名探偵とは

死に神のようだと
揶揄されてしまうものでした。

ですが 私は思うのです。

いつもどこかで悲しい事件が
起こっている。

だからせめてと
神様に導かれるようにして

私たちは事件に遭遇するのでは
ないでしょうか。

ねぇ 本題は?

今日の問題はこちらです。

このボストンバッグの中身に
足りないものといえば

何でしょうか?

それが どんな理由で
どこにあるのか?

真相が見えて来ましたか?

ではでは 城塚翡翠でした。

♬~
(芦田)パパ、グローブ買ったの~?

(出川)1000円でおトクだったのだ!

1000円でおトクだって
え?

(小池)おトクってのはねぇ…

1000円でお釣りがくるのよ!

(ノック)

蒼汰君 起きていますか?

はい!

ねぇ 私の部屋に来ません?

えっ?

そうしたら

お姉さんが 男の子なら
み~んな大好きなものを

見せてあげますよ。

♬~

行きます!

じゃあ 先に
部屋に戻っていますから。

フゥ~。

♬~

(ノック)
♬~ どうぞ。

♬~

♬~

♬~ それじゃあ…。

♬~

ジャ~ン!

えっ?

男の子って
こういうのが好きでしょ?

あったよ 死体とお探しの場所。

そうですか。

では まいりましょうか。

♬~

ご遺体が発見された以上
犯人は自明ですね。

あの…。

蒼汰君は
この家の子供ではありませんね?

あなたは何らかの理由で
ここに不法侵入し

この部屋で 過ごしていたのでは
ありませんか?

翡翠さんは

本当に心を見通す力が
あるんですね。

いいえ。

本当に そんな力があったら

誰からも嫌われなくて
済むかもしれませんね。

私が最初に違和感を抱いたのは
蒼汰君が履いていたはずの靴が

玄関に見当たらない
という点でした。

男の子がミュールを履くのは
考えづらいですし

あのサンダルに靴下という
組み合わせも妙ですから。

そっか もう1つ 泥まみれの
スニーカーがあったけど

あれは ここに
車で来た人のやつだもんね。

はい 雨の中 運転していた人物が
別荘に入ったんだとすると

その人物が履いていた靴が

あのスニーカーと
いうことになります。

つまり その人物をXだとすると
Xは何らかの理由から

私たちの前に姿を現さないで
いることになるんです。

ところで 流しには
ケーキの小皿やグラスがあり

口紅の跡がありました。

この別荘に女性がいたことは
間違いがありませんね。

さらには ケーキが
カットされていたはずなのに…。

あっ 包丁がないのはおかしい。

さぁ この3つがそろうと

ぼんやりと見えて来る
エピソードがあります。

不法侵入していた少年が
別荘に戻って来た女性を

包丁で刺し殺してしまった。

ごめんなさい…。

僕が…。
言わないで。

言わなくて… いいんですよ?

助けてくれ!

そいつだ そいつに妻が殺された!

誰?
典子! 典子!

真ちゃん
犯人を確保してください。

あいよ。

うっ… 違う! 俺じゃ ない
そのガキだ。

ガムテープのせいで
関節 決めづらいな。

何か縛るもの!

これ。

違う… ふざけるな
そのガキが殺したんだ。

言いましたでしょ?

犯人は自明。

あなた 奥さんを殺害しましたね?

(藤原)今を生きるということは

胃の負担を抱えて
生きるということかもしれない。

あなたの胃も。
(レスラー)ウォー‼

<LG21乳酸菌が
一時的な胃の負担をやわらげる>

♬~ (芦田)パパ、バット買ったの?
(小池)また無駄遣いして!

もったいな~い!
あ、今月2ギガも余ってる!

(出川)あ~‼ もったいないのだ~‼
もったいなくないし

くりこせるし
くりこせる!?

もったいなくな~い
もったいなくな~い

そこの窓際に
女性用のハンドバッグが

置かれたままに
なっていましたね。

そして 中には
財布とスマホがありました。

窓が開いていたので
最初は雨に濡れていましたが

雨が吹き込んでいる場所に
革製のバッグを置く人はいません。

バッグは雨が降る前に
置かれたんです。

となれば ケーキを食べた女性が

雨が降って来てからやって来た
Xであるとは思えない…。

真ちゃん 聞いてます?
聞いてるよ。

つまり スニーカーの人物Xと

ロールケーキを食べた女性は
別人なんです。

この女性をYだとしましょう。

バッグが残されていたことから
Yは別荘にいるはずですが

Xと同じく姿を消したままです。

なるほど なるほど…。

フッ!

うわぁ ちょ!
何すんの? 気持ち悪いな。

こんなにもかわいい私が
息を吹き掛けてあげたのに

気持ち悪い…?
いや 普通に気持ち悪いけど。

XもYも姿を現さない
そして 消えた包丁。

ここまでの推理で 私は
蒼汰君が2人を

包丁で刺し殺したんだと
考えていました。

ところがです… ところがですよ?

それもあり得ないんです。
何で?

返り血ですよ 突発的な犯行で
2人の人間を刺せば

大量の返り血が
体につくことになります。

それなのに バスルームは

使用された痕跡が
全くありませんでした。

あっ だから風呂場に行ったんだ!
でも それじゃあさ

「人を殺したんですか?」って
質問に

あんなに動揺してたの
おかしくない? はい。

そこで私は
奇妙な仮説を立ててみたんです。

蒼汰君は 人を殺したと
思い込んでいるだけに過ぎず

その相手を実際に殺害した人物が
隠れているのではないか…。

え? どうしたら
そうなっちゃうわけ?

例えば 帰宅したYと
不法侵入した少年が遭遇し

もみ合いとなり…。
あっ それでタンコブだ!

そうです どこかに額をぶつけて
気絶してしまったと考えても

不自然ではありません。

そこでやって来たのが
Xなんです。

じゃあ X… つまり旦那が

奥さんを そのタイミングで
刺し殺したわけ? どうして?

それを教えてくれたのが
そこのボストンバッグです。

ここにガムテープを加えると

一体 どういう道具に
見えるでしょう?

練炭自殺の道具?

大正解 後からやって来たXは

奥さんを自殺と見せ掛けて
殺すつもりだったんです。

ボストンバッグを
ポーチに置いたのは

荷物を
不審に思われないためですね。

あ~ のぞかれちゃうと
困るもんね。

別荘にやって来たXは驚愕します。

なぜなら奥さんが 少年を
気絶させてしまっていたからです。

それを見たXは絶好の機会だと
思ったことでしょう。

そっか… 蒼汰君の犯行に
見せ掛けたほうが

都合いいもんね 彼の指紋とかが
残ってるはずだから。

Xはバッグの中の
ゴム手袋を身に着け

包丁で奥さんを刺し殺す。

怖っわ。

その後で
気絶している蒼汰君の手に

包丁を握らせたんでしょう。

ところが Xの予想に反して

蒼汰君が すぐに
目を覚ましてしまったのです。

それで あのクローゼットに
隠れてたってわけか。

はい そしてさらに最悪なことに

直後に私たちが
やって来てしまった。

地球上で考えられる
最も会いたくない人間が

来ちゃったんだ。
私を何だと思ってるんです?

でも 蒼汰君にとっては
ラッキーだったね。

Xは焦ったはずです
自分には返り血がついており

どう見ても少年よりも
殺人犯に見えてしまいます。

ところが 天の恵みとばかりに
停電が起こりました。

そこでXは 策を巡らせたんです。

2階から
リビングの様子をのぞくと

暖炉の炎に照らされて
あのボストンバッグが見えた。

私たちがブレーカー探してる時だ。

はい 中身は練炭自殺セットですが
ガムテープだけが見当たらない。

自殺なら 目張りをしなくては
不自然です。

となれば 停電の間に
Xが持って行ったとしか思えない。

Xはガムテープを
自分の手首に巻き付けて

自身が被害者であるという
偽装を施したかったんです。

(階段を降りる音)

言いましたでしょ?

生きてさえいれば
いつだってやり直せます。

殺人犯にされてしまうところ
だったんです。

蒼汰君の機転は崩すのが難しい
見事なものばかりでしたよ。

これを乗り越えることが
できたんですから…。

どんなことにも
立ち向かえるはずです。

あの…。

翡翠さんみたいな
すごい人になるには

どうしたらいいですか?

う~ん… そうですねぇ。

どんな時も

諦めずに考え続けることです。

感受性を豊かにして

誰かの助けを求める声に

いつも耳を傾けられる人で
あってください。

そして この人だけは
信じても後悔しない

そう思える人を見つけるんです。

ありがとうございます。

(捜査員) 行こうか。

♬~

蒼汰君。

お誕生日 おめでとうございます。

おめでとう。

きっと
ステキな1年になりますよ。

♬~

ジャ~ン!
ビックリした。

はい 真ちゃんの分です。
ありがと。

ギャ~!
あ~! ちょ… バカ!

これ 最後だったんですよ!
何やってんの!

すぐに売り切れちゃう人気商品で。

いや あげないから。

真ちゃ~ん。

あ~!
ちょ ちょ…!

どうしましょう これ。
あ~ もう!

そういえばさ
蒼汰君 家出してたわけでしょ?

あのまま
誕生日迎えてたら
何するつもりだったんだろう…。

ロープ持ってたけど
あれってさ…。

彼の表情 見ましたか?

きっと大丈夫です。

賢い子ですから
生きてさえいてくれれば

そのうち 何かのメッセージが
届くかもしれませんね。

そっか…。

にしても ちょっと驚いたなぁ
あんたに弟がいたなんてさ。

あぁ あれですか?

あれはウソです。
えっ!?

そんなの
いるわけないじゃないですか。

真ちゃんも まだまだですね。
はぁ~? 何それ。

それ返しなさいよ!
真ちゃん 前を見てください!

あぁ…!

あぁ!

あぁ 服が…! 服が…。

あっ あっ 真ちゃん…。