invert城塚翡翠倒叙集#4[解][字][デ]【最凶犯人からの挑戦状…目撃者の命を守れ!】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

invert城塚翡翠倒叙集#4[解][字][デ]【最凶犯人からの挑戦状…目撃者の命を守れ!】

ミステリー賞5冠の傑作シリーズ実写化!城塚翡翠(清原果耶)と千和崎真(小芝風花)が、警察の手の内を知り尽くした最凶の敵を相手に戦う…倒叙ミステリー劇場最終章!!

詳細情報
出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 須賀健太 / 及川光博

【第4話ゲスト】
杉本哲太 若月佑美
鈴之助 村上新悟 谷仲恵輔 舟木幸 ほか
番組内容
政財界の大物の弱みを握り暗躍する、元捜査一課の刑事で調査会社社長・雲野泰典(杉本哲太)が、部下の曽根本を自殺に見せかけて殺害。翡翠(清原果耶)は鐘場(及川光博)と、唯一の手がかりである、事件を目撃したという涼見梓(若月佑美)に聞き込みを行うが、酔っていた梓からは明確な証拠を引き出せない。そこで、翡翠は真(小芝風花)に自分の変装をさせて最凶の敵・雲野に挑むが、大苦戦。そんな中、目撃者に命の危機が…!!
監督・演出
【演出】南雲聖一
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』 、『invert Ⅱ 覗き窓の死角』(講談社)
【脚本】相沢沙呼 佐藤友治
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■公式HP: https://www.ntv.co.jp/hisui/
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(真) 倒叙ミステリって何?

(翡翠) 倒叙推理小説とは
犯人が犯罪を行う様子を

事前に読者へと提示し
犯人の視点から

事件の結末までを描く
ミステリのことです。

お待たせしました
ここからは解決編です。

全ての手掛かりは提示されました。

犯人は自明 ただし
私は こう問い掛けましょう。

果たして あなたは探偵の推理を
推理することができますか?

真相が見えて来ましたか?

ではでは 城塚翡翠でした。

(雲野)
奥様 結論から申し上げますと

宮本先生の周囲に

女性の影は一切ありませんでした。

そうでしたか。
ご安心を。

見事なまでに
清廉潔白というものです。

ハァ… どうやら 私の

思い過ごしだったみたいですね。

あぁ 宮本先生
どうぞ お座りください。

(宮本) 何のつもりなんだ?

奥様に対するご説明に
ご不満でも?

♬~

(宮本) これは… 脅迫なのか?

あくまで善意ですよ。

お近づきの印と考えてくださって
構いません。

高く ついたな。

宮本先生がお帰りだ。

♬~

♬~

♬~ (鍵を開ける音)

♬~

♬~ (ドアが閉まる音)

♬~

♬~ (鍵が開く音)

♬~

こんな時間に すまない。

社長 どうして?

告発するのは構わない。

だが その前に話をしたいんだ。

続いて全国各地の気温です
明日は…。

取りあえず 座ってくださいよ。

ああ。

曽根本。

ソファの下に靴下が転がってるぞ。

えっ?

あぁ… こんなとこに。

動かないでくれ
ゆっくり立つんだ。

社長…。

それは警察に
届けてくれたんじゃ…。

いいから
立って そこに座るんだ。

♬~

今すぐ 例のデータを削除しろ。

♬~

どうした?

社長。

やっぱり
こんなことはやめましょう。

(ノートパソコンを閉じる音)

そうか。

なら ここでお別れだ。

うわぁ…!

あぁ…!

うわぁ…!

(消音銃声)

♬~

♬~

さて今夜は ふたご座流星群の
活動がピークを迎えます。

皆様 夜空を
見上げていますでしょうか?

ふたご座流星群は
毎年 多くの流星が

出現することで知られており
その流星の多さから

三大流星群の一つと
いわれています。

ふたご座を中心にして
流れ星は

四方八方へと
飛ぶように見えるのですが…。

♬~

♬~

♬~

ふぅ…。

♬~

♬~

♬~ (鍵を掛ける音)

♬~

あ~。

(ノック)
(ドアが開く音)

(磯谷) 社長。

(雲野) うちの会社に損害を与える
データは消したよ。

安全… なんですよね?

まぁ 仮定の話だが
私が殺人を犯すとして

やすやすと証拠を残すと
思うかね?

指紋 DNA 防犯カメラ映像
何一つ残さない。

裏切りのリスクを背負って
他人にやらせるより

ずっと確実だ。

もしも 社長が犯人だとすれば

誰も捕まえることが
できないでしょうね。

いや…。

私の耳には 警察が抱える秘密も
漏れ聞こえて来る。

前に バカげた話を聞いたなと
思ってね。

警視庁が 霊能力者に事件の
捜査をさせているというんだ。

(磯谷) 冗談でしょう?
だから バカげた話なんだ。

だが去年 突然捕まった
透明な悪魔 覚えてるだろ?

(鶴丘)
いつも ありがとうございます

君の力は本物だ!

あの作家 社長の所に
取材しに来たことがありますよね。

表情の読みづらい男だと思ったが
驚いたよ。

そして 面白いのは
ここからなんだが

ヤツを捕まえたのが
その霊能力者だというんだ。

本当の話ですか?

しかも 若い女性らしい。

名前は… 何だったかな。

確か…。

♬~

(鐘場) 雲野泰典って男
知ってるか?

いいえ。

雲野はUYリサーチという

大手調査会社の社長をしてる男だ。

警視庁刑事部 捜査一課の出身で

相手のどんな動揺も見逃さない。

「表情読みの雲野」っていう
通称で知られてた。

退職後は 刑事時代に培った
技術を生かして

調査会社を立ち上げたんだが

そっちのほうの才能にも
恵まれてたようでな。

一時期はテレビCMを流すくらい
会社を急成長させた。

元刑事の探偵さんですか。

それで?

鐘場さんが改まって
ここへやって来た理由は何です?

警察庁から お前さんを
ご指名したい案件だとよ。

あのインテリ眼鏡ですか…。

雲野の野郎には裏稼業があってな。

政財界の人間の
弱みを見つけ出しては

利用してるんだ。

それで 警察庁さんも
迷惑をしていると?

そういうことだろうさ。

昨日 都内で曽根本という男が
拳銃自殺で死んだ。

現場は密室状態で
ご丁寧に遺書のメールもある。

今のところ 自殺を疑う根拠は
どこにもねえ。

問題は この男が

UYリサーチ社の
社員だって点なんだ。

雲野の子飼いの部下だよ。

もし 雲野が
事件に関わっているのなら

脅迫されている皆さんにとっては
好都合であると?

だろうな。

雲野をブタ箱に入れて
安心したいっていう

お偉いさんたちがいるってわけだ。

その雲野が犯人であるという
根拠は?

残念ながら全くねえ。

今 目撃者がいないか
全力で調べてる。

冤罪でしたら
雲野がお気の毒に思えますが

雲野は危険な男だ。

ヤツほど
警察の捜査手法を熟知してて

それを かいくぐるすべを
知ってる人間は いねえ。

あくまで俺の印象だが…
やりかねない。

他殺だとして 動機は何です?

裏で やべぇことやってんだ。

何か知られちゃマズいことを
知られたとかだろうな。

なるほど。

鐘場さんと同じタイプの
被害者ですね。

えっ?

鐘場さんは正義の人ですから

上司の悪事を知れば
告発するようなタイプです。

それで結果的に
殺されてしまうような。

何だ そりゃ。
(振動音)

(振動音)

蝦名だ 悪ぃ。
(振動音)

おう どうだ?
目撃者が見つかったのかよ。

ねぇ 警察庁って
あの諏訪間ってヤツ?

面倒なことを押し付けて来るのは
大体 あいつです。

事件かどうか
分かんないんでしょ?

嫌なら断ったら?

それが…
鐘場さんの復帰を条件に

協力を
約束しちゃいましたからねぇ。

あぁ そっか。

ん? 何だよ?
いいえ 別に。

何のお電話だったんです?

あぁ 朗報だ。

事件性を疑う情報が出た。

では お引き受けしましょう。

明日 早速
現場に足を運びたいと思います。

♬~

正直なとこ 自殺を疑う物証が
何一つ残されてねえんだ。

銃声とかは?
証言は出てねえな。

サプレッサーの類いを
使った可能性はあるが

防音もしっかりしてる部屋だし

誰も気付かなかっただけと
言われたら それまでだ。

さすがに発射残渣にも
不審な痕跡はありませんか。

発射残渣っていうと…?

あぁ 銃を撃ったら
見えない金属の粒子が飛び散る。

ご遺体の手や腕に
それが付着していなかったら

偽装自殺が疑われるってわけだ。

硝煙反応のほうが なじみあるか。

じゃあ 曽根本さんのご遺体からは
ちゃんと反応が?

ドラマなんかで
よくある方法だと

自殺に見せ掛ける場合

最初に 1発
相手の頭部を撃ち抜く。

そして 死体に拳銃を握らせて
別のものを撃ち抜けば

発射残渣がご遺体に付着する。

ああ だが
銃は1発しか撃たれてない。

♬~

なぁ 翡翠。

無理に あいつの言うことを
聞く必要はないんだぞ。

もし 俺のせいなら…。

雲野に これまでのお前のやり方が
通じると思わないほうがいい。

危険を承知で
懐に飛び込んで行くような…。

何をするか分からないヤツなんだ。

鐘場さん あそこの指紋は
採ってありますか?

あ?

そして 真ちゃん
相手は手ごわいです。

一つ お願いがあるんですけれど。

えっ?

あちらのマンションですよね?

あぁ すみません。

本当に酔ってて
よく覚えてないんです。

モデルガンを構えているのかな?
って思ったくらいで…。

顔は… 見たような気は
するんですけど

思い出せなくて。

この人だったような
気もしますし…。

すみません。

そうですか。
他に何か気付いたことは?

いえ…。

あぁ 窓に靴下みたいなのが

つるされていた気がするくらい
でしょうか。

それで
あまり 中の様子が見えなくて。

分かりました
他に何か思い出したら

すぐ連絡をください。

はい。

靴下か…。
ハンガーにはありませんでしたね。

犯人が持ち去ったのか?
いや 何のために?

さて?

どうするよ?
どのみち 酔ってたんなら

証言の信頼性なんて
ほとんどねえぞ。

それなんですが 鐘場さん

いくつか お願いしたいことが
あるんですけれど…。

遠慮なく お掛けください。

そちらの方は初めて見ますが…。

(蝦名) 彼女は捜査協力者です。

専門的な知識で
捜査に協力してもらってるんです。

あの ご挨拶を。
あぁ ではでは…。

ヒャっ!
あっ すいません 私ったら。

大丈夫でしたか?
はい。

あの 今回の件で
協力させていただいています

城塚翡翠と申します。

今回の件で
協力させていただいています

城塚翡翠と申します。

城塚…。

何でしょう?

変わったお名前ですね
どういう字を?

ノイシュヴァンシュタイン城の「城」に

宝塚の「塚」です。

ノイシュ…。

大阪城の「城」に 貝塚の「塚」です。

そうですか ステキなお名前だ。

そんなことは… 私ったら
本当にドジなんです。

すっごくドジな名前でしょう?

よくテーブルの角に 足を
ぶつけるくらいドジなんです。

この前なんて
ソファに座りそこねて

床に 尻もちついちゃって。

(雲野) 何の専門家なのか
非常に気になりますね。

(蝦名) 線条痕を調べたところ
マエのある銃だと分かったんです。

曽根本さんが以前 所属していた
暴力団が絡んでいました。

当時 抗争で2丁の銃が
使われたんですが

行方知れずになっていまして。

どうして 曽根本はこんなものを?

(天子) 元構成員の1人を
問い詰めたら

その2丁を曽根本さんに預けたと
言っていたんです。

5年前のことですが

曽根本さんは すでに
こちらの社員でしたよね?

刑期を終えた彼を雇ったのは
私だが

まさか こんなものを使って
自殺するなんて…。

もう1丁の銃は 自宅からは
見つかっていません。

何か 心当たりは?

(雲野) いや…。

もしかしたら
組の別の人間が接触して来て

とっくに回収していたのかも。

う~ん そうだとしても
おかしくありません?

何か疑問点が?

拳銃の指紋について
疑問がありまして。

こちら モデルガンですが

問題の拳銃は自動拳銃の一種で

このように 弾倉を
挿入するタイプのものです。

これを調べたところ

暴力団構成員の指紋が
出て来たのですが

曽根本さん自身の指紋が
見つからなかったんです。

それなのに こちらからは

曽根本さんの指紋だけが
見つかっています。

不思議でしょう?

何か 不思議でしょうか?

こちらに曽根本さんの指紋が
残っておらず

他人の指紋が残ったまま
ということは

曽根本さんが 弾倉を
触っていないことを示しています。

それなのにですよ?

曽根本さん
弾が入っているかどうかを

どうやって
確かめたのでしょうか?

元構成員の方が言うには

弾のことまで 曽根本さんには
教えなかったそうなんですよ。

こうして初弾を装填することで
確かめることもできますが

そんなことをするより
こうやって確認するはずです。

弾が入ってるかどうかが
分からなければ

自殺することなんてできません。

なるほど。

貸していただけますか?

どうぞ。

恐らく 曽根本はこうして
最初に拳銃を預かった際

自分の指紋を 外装に
つけてしまったのでしょう。

そしていったん 家に持ち帰り
もしもの時

自分の指紋がついてるのは
危険だと思い

外部を拭って指紋を消した。

それで?

それ以降 拳銃を触る時には
手袋を着用していたのでしょう。

その時に
弾倉も確認したはずです。

だから
自殺をするに当たって

指紋を気にすることはない。

弾が入ってることは
分かってるわけですから

弾倉を触る必要もない。

こうして 初弾を装填して
引き金を引けばいい。

この結果 外装にだけ

彼の指紋がつくという状況に
なったということは

十分に考えられることです。

ご理解いただけました
でしょうか?

なるほど~。

さすがは元刑事さんですね
とっても合理的です。

でもでも どうして…。

でもでも どうして…。

今 こめかみに銃口を?

どうして 曽根本さんが
こめかみを撃ったと

分かったんです?

こんなふうに 口にくわえたり

胸に押し当てたりして
撃ったかもしれないのに。

皆さん

雲野さんに ご遺体の状況
教えちゃってました?

いえ…。

天子さんは?

教えていません。

どうしてです?

拳銃自殺といえば 普通は
そうイメージするものです。

たまたまですか?

実を言いますとね

私には 警察上層部に
多くの知り合いがいる。

今回 社員の死ということもあり

情報も少しだけ流れて来ている。

曽根本の遺体の写真も
こっそり見せてもらいました。

まぁ… そうだったんですね。

疑問は解決しましたか?

う~ん… でも銃が
1丁しかないというのには

どうしても引っ掛かります。

随分 こだわりますね。

もっとシンプルな答えが
あるような気がするんです。

例えば?
例えば…。

そう 曽根本さんの死は
自殺ではない。

犯人は もう1丁の銃を奪って
逃亡したのです。

犯人は もう1丁の銃を奪って
逃亡したのです。

ハッ… まさか。

実は この考えを裏付ける
目撃証言があったんです。

よろしいんですか?

それは私には伝えてはいけない
情報のようですが。

あっ 私ったらごめんなさい!

蝦名さん
でも もういいですよね?

あぁ いや…。
(天子) ちょっと!

不審な男が拳銃を手にしていた
という目撃証言があったんです。

見間違えかと思って

すぐに通報までは
しなかったようですが

後になって
事件があったことを知って

警察に連絡をしてくださいました。

ほぉ… つまり その人物は

犯人が曽根本を撃ち殺す瞬間を
見ていたというわけですか?

いいえ 残念ながらそこまでは…。

あくまで 拳銃を手にした男を
見たという証言だけなのです。

目撃者当人も酔っていたようで
男の顔までは覚えておらず

曖昧な点も多々あります。

だとしたら それは拳銃を手にして
ためらっていた

曽根本自身だったという可能性も
否定できないのでは?

どうされました?

えっと… はい その…。

そう おっしゃられると
その可能性は捨てきれませんね。

(蝦名)
では 我々はこれで失礼します。

ところで 社長さん。

もう1つだけ。

何です?

社長さんは

人を撃ち殺した経験が
おありですか?

突然 何を…。

あっ 私
霊感みたいなものがあって

その人のオーラのようなものが
何となく分かるんです。

面白いことをおっしゃる。

つまり 私が曽根本を
撃ち殺したんではないかと?

まさか… そんなことまでは
考えていませんでした。

ほら 以前は
刑事さんだったのでしょう?

やむを得ず 犯人を射殺した

…なんて経験が
あるんじゃないかしらって。

残念ながら
あなたの勘は外れていますよ。

なら 私の勘違いですね。

私からも1つだけ
質問をよろしいかな?

何でしょう?

あなたは本当に

城塚翡翠さんですか?

♬~

♬~

<日清の最強どん兵衛>

ねぇ いっつも思うけど
これ意味あるか!?

相手を油断させるためにも
ゆるふわ感は大事ですよ。

あいつ 全然 動揺してるように
見えなかったけど。

動揺らしい動揺は
何もありませんでしたね。

鐘場さんのおっしゃる通り
かなり やりにくい相手なのは

間違いありません。

その鐘場さんも 雲野に表情の癖を
見破られているらしく

今回は同行しないよう
私からお願いしたんですけど。

私が翡翠じゃないって

気付いてたみたいだけど
どうして?

警察とのつながりが
あるわけですから

私を知っていても
おかしくはありませんね。

そして 惜しげもなく
その手札を晒してみせた。

手ごわいです。

まぁ 私のことを知っていると
分かっただけよしとしましょう。

それを確認したくて真ちゃんには
行ってもらったわけですから。

これから どうすんの?

う~ん… 涼見 梓さん。

目撃者の記憶が
はっきりしてくれれば

勝機はあるんですけど…。

ハァ… もう何で天体観測しながら
ビールなんて飲むかなぁ。

どうぞ。

不安そうだな。

ひょっとして 警察との会話を
聞いていたのかな?

いえ そんなことは…。

私にウソは通じないよ。

君は動揺する時
視線を右上に上げる癖がある。

てっきり
天体観測だと思っていたんだ。

無数にある窓の一つを
たまたま のぞかれるなんて…。

運に見放されてるとしか
言いようがない確率だろ。

大丈夫でしょうか…。

もちろん。

だが ここからどう出るか…。

まずは 相手の根拠を
つぶしてみよう。

参りました
さすがは元捜査一課の刑事です。

あの憎たらしい変態シスコン野郎と
似ていますね。

面白いくらいに
証拠らしい証拠が出て来ません。

♬~

♬~

苦っ…。

えっ? あんな入れたのに?
全然 足りません。

えっ? ねぇ あんた
味覚おかしいんじゃないの?

砂糖を入れると 程よく
深みのある味になるんです。

真ちゃんこそ
よくブラックが飲めますね。

私だったら 失神しちゃいます。
子供かよ。

真ちゃんのほうこそ ブラックが
飲めないと子供だなんて

まさしく
子供の論理じゃないですか。

さようですか。

♬~

で 雲野が犯人で間違いないの?

はい 今日で確信できました。

ですが 現場から
犯罪の証拠を見つけることは

もしかしたら
不可能かもしれません。

ハァ… 証拠らしい証拠は

酔った涼見さんの
信用ならない証言だけか。

犯人の顔を思い出してくれれば
勝機は見えます。

でもさ それを恐れて雲野が
涼見さんを殺したりしたら?

探偵として聞き込みをすれば

自然と 涼見さんを
捜し出せるよね?

そうでなくても
警察の情報が筒抜けならさ…。

彼女が不審死を遂げたら

曽根本さんの死が他殺だと
警察に知らしめるようなもの。

不合理の極みです。

ホントに大丈夫かな…。
何がです?

ほら 鐘場さん言ってたでしょ?

相手は危険を承知で
懐に飛び込むヤツだって。

まさか…。
あんたが思うほど

世の中の人間って

合理的に ものを考える人
ばかりじゃないと思うけど。

♬~

♬~

≪はい≫

私はUYリサーチ社の
雲野と申します。

いわゆる
興信所の探偵をしております。

≪はぁ…≫

対岸のマンションの事件について
この辺りの調査をしております。

何か ご存じのことは
ありませんでしょうか?

≪あぁ そのことは

すでに警察の方に
お話をしてますから≫

そうなんですね…。

実は亡くなった曽根本は
弊社の社員でして

詳しいお話を
お伺いできないでしょうか?

≪少し…
お待ちいただけますか?≫

もちろんです。

♬~

あの ここでも大丈夫ですか?

中は汚くて…。

ハァ… ゲームばっかりしてないで
ちょっとは推理でもしたら?

真ちゃんが余計なことを言うので
集中できません。

何?

目撃者を殺すだなんて
普通はあり得ません ですが…。

私 実際に あいつと会ったから
何となく分かるんだけど

あいつ ヤバいと思う。

平気で人を殺しそうなタイプ
っていうか…。

う~ん… 顔は見たような気が
するんですけれど

全然 思い出せなくて。

そうだったんですね。
すいません。

他に 何か覚えてること
ありませんか?

他にって言われても… う~ん。

窓の片側だけ
カーテンが開いていたんです。

靴下がつるされていたような
気がして…。

ほとんど
何も見えなかったんですよ。

ただ 拳銃みたいなのを持った
男の人が

辛うじて見えた感じで。

それはさぞ
驚かれたことでしょう。

そうですね ビックリしちゃって。

それにさ 雲野は
拳銃 持ってるんでしょ?

そんなことをしたら
曽根本さんの死が

他殺であることが濃厚になります
リスクのほうが勝る…。

でも あの場所 昼間でも
人けが なさそうだったし…。

何か嫌な予感がするんだよね。

警察に通報しようとは?

日本で拳銃なんて
普通ないですし

モデルガンか何かで
遊んでいるのかなって…。

確かに 不合理ではありますが
ある意味では…。

相手は元刑事。

そうです
殺すのが目的ではなくても

証言のコントロールをする
可能性が…。

そして もし
それに失敗した場合は…。

あの…。

どうしました?

あぁ いえ…
私 探偵さんのお顔を

前にどこかで
お見掛けしたような気がして。

ん?

♬~

真ちゃん 急いで!
私の計算ミスです! えっ?

涼見さんの身が
危ないかもしれません!

車なら そう時間は
かかりませんから!

あっ。

♬~

涼見さん 電話に出ません。

(賀来)いよいよ厳しい冬本番。
もう勘弁してくれってなります。

で… 飲みます。

涼見さんを。

これはこれは城塚さん。

すっかり雰囲気が
変わってしまったな。

千和崎 真さんといったほうが
よろしいかな?

(ドアをたたく音)
涼見さん! 涼見さん!

(ドアをたたく音)
涼見さ~ん!

(ドアをたたく音)
涼見さん!

どうして…。
私はこれでも調査会社の人間だ。

そして 君も同業者だろ。

優秀な人材らしいね。

過去に 君と一緒に
仕事をしたという人間から

噂は聞いていて
記憶に残っていたんだ。

私は 一度見た人間の顔を
忘れない。

今は個人でやってるらしいね。

君の事務所の場所も調べた。

狭い業界だ
転職先を探しているなら

我が社はどうだろう?

涼見さん!
涼見さん 開けてください!

涼見さん! 涼見さん!

ハァ ハァ…。

涼見さん よかった…
無事だったんですね!

あぁ… えっと
刑事さんでしたっけ?

どうしたんですか?

ここで何をしてるんですか?

目撃者がいる
という話だったからね。

周辺の聞き込みをしていたんだ。

そうですか。
大切な社員の死が

他殺だったかもしれないと
言われたら

元刑事としては
じっとしてはいられない。

それよりも
私立探偵であるはずの君が

どうして 城塚翡翠と名乗ったのか
それが不思議だ。

どうした? だいぶ
動揺をしてるように見えるが。

♬~

君が 本物の城塚さんかな?

はじめまして。

あぁ~ 思い出した。

一度 見たことがある。

私は退職後にも 警視庁で講習を
受け持ったことがあるんだが

庁内で 君を見掛けたことが
ある気がする。

何年前だったか…。

(雲野の声) あの時の君は
学校の制服を着て

鐘場の部下の… 葉桐とかいう
名前の刑事と一緒にいたね。

違うかな?

何の話でしょう?

なるほど 君が
本物の霊能力者というわけだ。

どうする?
涼見さんは無事でした。

ここは撤退しましょう。
えっ?

用事がないなら
私は これで失礼するよ?

どうして見逃したの!? 拳銃
持ってるかもしれないんでしょ?

捕まえるチャンスじゃん!
だからこそです。

いくら 真ちゃんがバカ強くても
拳銃相手は危険過ぎます。

そりゃそうだけど…。

相手は元刑事です
拳銃を持っていなければ

取り押さえたところで
こっちに過失。

鐘場さんがいても 任意では
身体検査もできないんですから。

私たちも帰りましょう。

♬~

ハッハッハッハ。

ハハハ…!

ハッハッハ…!

大丈夫でしたか?
前に うちの社のCMで

私の顔を見たと言うんだ
さすがにヒヤっとしたよ。

1人だけなら始末するのも
たやすいが

奥に誰か人がいる気配が
あったからね。

物騒なことはできない
だが 目的は達成できた。

では?

警察の根拠をつぶしてやった。

これでもう 捜査本部が
立つことはないだろう。

それでも探って来るなら

圧力をかける正当な理由が
できたということだ。

そうですか… はい 分かりました。

ご連絡ありがとうございます
また何か思い出しましたら…。

涼見さん?

雲野にやられましたね
証言を撤回したいと。

それって…。
拳銃を持った男は

曽根本さん本人で
間違いないそうです。

えっ 私たちが着く直前に

証言を変えさせたってこと?
どうやって?

恐らく 涼見さんの罪悪感を
突いたんでしょう。

他殺だった場合
彼女がすぐに通報しておけば

犯人を捕まえることが
できたかもしれないわけです。

涼見さんは心の中で
そのことを気にしていたはず。

ですが…。

もし 自殺だとしたら
犯人なんていない。

心が痛むこともない…。

曽根本さんの写真を見せて

言葉たくみに
誘導でもしたんでしょう。

刑事の十八番ですね。

自殺を疑える
唯一の根拠だったんでしょ?

どうすんの?

確かに このままでは警察も
動く理由を失ってしまいます。

ねぇ。

鐘場さんも言ってたし
あいつと関わるの やめたら?

ですが…。
これまでのやり方だって通じない。

下手したら あんたまで
殺されるかもしれないのに

どうして…。

教えてくれない?

あんたがそこまでして
いつも事件と関わる理由。

なら 鐘場さんや
あの諏訪間ってヤツとの関係は?

真ちゃんが知る必要はありません。

ハァ…。

私は のけ者か。

(ドアが閉まる音)

♬~

本当に ありがとうございました。

実は 私も甘いものには
目がないんだが

こういう所に
1人では来づらくてね。

また お誘いしても?

ぜひ! とっても楽しかったです。

♬~

どうぞ ブラックで
よろしいですよね?

ああ すまねえ。

何 読んでるんです?

警視庁にいた時の雲野の情報だ。

♬~

この雲野という男
噂通りに随分 破滅的ですね。

危険をいとわない捜査で 手柄を
上げているように見えますが

ある時期から その傾向が
加速しているように思えます。

磨きがかかったのは ヤツが
奥さんを亡くしてからだな。

奥さん?
ああ 病気でな。

そっから無謀さに
磨きがかかったと思ったら

いつの間にか
刑事を辞めちまってた。

そうでしたか。
奥さんの病気も

「金さえあれば」って嘆いてたが
刑事を辞めた後に金が入ってもな。

だからこそ ヤツは無謀なことを
繰り返してるのかもしれねえ。

愛する者の死は
私たちの人生を狂わせる。

でも だからといって他人の命を
奪っていい免罪符にはならない。

そいつは お前が
一番よく分かってるか…。

でもよ どうする?

ヤツは 目撃者の証言を
コントロールしてる。

こっちには もう
手札がねえんだぞ?

分かっています だからこそ
明日は私 自ら出て

反撃したいと思います。

♬~

♬~ (消音銃声)

♬~ (倒れる音)

♬~

ハァ… ハァ…。

♬~

(藤原)今を生きるということは

胃の負担を抱えて
生きるということかもしれない。

あなたの胃も。
(レスラー)ウォー‼

<LG21乳酸菌が
一時的な胃の負担をやわらげる>

♬~与作は木をきる
(父)与作?

♬~テンテンスリー
(アヤ)テンテンスリー?

(西島)何なんだ テンテンスリーって…

(2人)♬~与作
≪♬~与作
(長谷川)はーい!

(天の声)貴乃花をもっと知りたい。
(浜田)そう?

(天の声)
クイズ貴乃花の100のコト。