invert城塚翡翠倒叙集#05[終][解][字][デ]【衝撃のXmas…あなたはまた騙される】 …のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

invert城塚翡翠倒叙集#05[終][解][字][デ]【衝撃のXmas…あなたはまた騙される】

ミステリー賞5冠の傑作シリーズ実写化!城塚翡翠(清原果耶)と千和崎真(小芝風花)が、最凶の敵が仕掛けた罠に命懸けの推理で挑む…倒叙ミステリー劇場、衝撃の最終話!!

詳細情報
出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 須賀健太
/ 瀬戸康史(友情出演)/ 及川光博

【第4話ゲスト】
杉本哲太 若月佑美
村上新悟 ほか
番組内容
殺人事件の目撃者・涼見梓(若月佑美)の罪悪感につけ込み、自分に不利な証言を封じた犯人・雲野泰典(杉本哲太)。そんな中、城塚翡翠(清原果耶)は、女性刺創連続殺人事件の犯人・鶴丘文樹(瀬戸康史)に「君は雲野に殺されるよ」と不穏な予言をされる……。千和崎真(小芝風花)も鐘場警部補(及川光博)も翡翠と連絡がとれない中、雲野は犯人の顔を思い出しかけた梓の殺害を決意……!翡翠の命を懸けた最後の推理が始まる!
監督・演出
【演出】南雲聖一
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『invert 城塚翡翠倒叙集』 、『invert Ⅱ 覗き窓の死角』(講談社)
【脚本】相沢沙呼 佐藤友治
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■公式HP: https://www.ntv.co.jp/hisui/
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■公式Instagram:@ hisui_ntv
■公式TikTok:@ hisui_ntv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  19. ハァ
  20. 残念

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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<さあ 今年も
「ヱビス」で>

(翡翠) 手ごわいです。

(鐘場) 雲野に これまでの
お前のやり方が通じると

思わないほうがいい。

(真) 人を撃ち殺した経験が
おありですか?

真ちゃん 急いで!
私の計算ミスです!

(雲野) 君が
本物の霊能力者というわけだ。

捜査一課の出身で

「表情読みの雲野」っていう
通称で知られてた。

ヤツは 目撃者の証言を
コントロールしてる。

明日は私 自ら出て
反撃したいと思います。

(連写音)

(連写音)

(足音)

社長さん おはようございます。

これは 本物のほうの
城塚さんじゃありませんか。

どうして ここが?
秘書の方に教えてもらったんです。

ほぉ。
今日は寒いですね。

あらら ちょうどよく助手席が。

どうぞ。

社長さんの調査会社って

サイバー関係にも
お強いんでしょう?

もちろん 情報漏洩の原因捜査や

デジタルフォレンジックを
行う部署もある。

デジタル… フォレン… ジック?

電子機器の調査 分析を行う
手法のことだ。

デジタルフォレン…。

ほうれん草!
フォレンジック。

アハハ… メモしておきましょう。

あれれ?

ペンがないのです
貸していただけませんでしょうか。

残念ながら持っていない。
う~ん…。

そちらにも入っていませんか?

ないな。
そうですか。

え~っと デンタル…。

デジタルフォレンジック。
そうでした。

そうした技術を使えば
パスワードの掛かった

パソコンのデータを消すことも?
可能かもしれないな。

それにしても 城塚さんは
ウソをつくのが お上手だ。

え?

秘書が この場所を
教えるとは思えない。

実は ここ数日 刑事さんたちの
視線を感じていてね。

もう少し慎重になるよう
伝えたほうがいい。

う~ん 手厳しい…
アドバイスありがとうございます。

昔 鐘場にも助言をしたな。
警部補さんに?

妙な色眼鏡を掛けてるだろ?

ヤツは感情が視線に出やすいんだ。

そこが魅力なんですよ ウフフ。

ところで 代議士さんの次は
大手製薬会社の御曹司ですか。

何の話かな?

あまり手を広げ過ぎないほうが
よろしいかと。

正義感にあふれた部下が
暴走してしまい

口を封じる必要が
出て来るかもしれません。

なるほど。

城塚さんは 曽根本の死が
他殺だと言いたいらしい。

まさかとは思うが
その根拠というのは

君の霊感というやつなのかな?

さて どうでしょう?

君のことは調べさせてもらったよ。

私の調査の結論を言っても?
どうぞ。

君の霊能力は 偽物だ。

君は 私と同様に
相手の表情を観察することで

心を読むタイプだ
その言動も計算ずくのもの。

ペンを借りようとするのも

相手のカバンの中をのぞき込んで
手掛かりを探すため。

残念ながら 私には通じない。

君は 賢い女だ。

なのに わざと媚びるような
口調を選んでる。

相手をいら立たせて
失言を誘っている。

そういうやり方は 多くの関係者に
嫌われるんじゃないのか?

う~ん…。

私が嫌われることで 殺人犯を
捕らえることができるのなら

安いものでは?

変わった自己犠牲だな。

涼見さんが
犯人の顔を思い出していたら

どうする おつもりだったんです?

あれは自殺だ。

おかげで証言を
変更されてしまいました。

取調室でなくとも

女性を落とすことに
慣れているんですね。

確かに 彼女とは
お礼を兼ねて食事をしたがね。

社長 靴下の話をしましょう。

何だって?

現場にあったハンガーの
1つには

洗濯物が何も
つるされていませんでした。

これは犯人が持ち去ったためでは
ないでしょうか。

論理が飛躍し過ぎている。

単に曽根本が ハンガーを片付ける
機会を逃しただけなのでは?

社長 そういうことでは
ないんです。

洗濯物は確かに ハンガーに
つるされていたはずなんです。

何の根拠がある?

涼見さんの証言ですよ
彼女が言っていたんです。

「靴下のようなものが
つるされていた気がする」と。

ほぉ。

ところがですね…
ところがですよ?

現場には
靴下なんてなかったんです。

それで犯人が持ち去ったと?

涼見さんは酔っていて
一度 証言を変えているんだ。

それを当てにするなんて
バカげた話だと思わないか?

帰ってもらえないかな
仕事中なんでね。

社長 この事件は殺人です。

私 殺人事件は嫌いです。

けれど悲しいことに
世の中には平気な顔をして

他人の命を奪う人間がいるんです。

そういう存在を
私は決して許せません。

亡くなった曽根本さんの
名誉のためにも

犯人を必ず捕まえてみせましょう。

頑張りたまえ。

♬~

♬~ (ドアが閉まる音)

♬~

ヒャっ! ちょ… 真ちゃん!
落ち込んでるみたいだから。

私が こんなことで
落ち込むはずないじゃないですか。

ふ~ん。

聞いてたけどさ

「わざと媚びるような
口調を選んでいる」だって。

笑っちゃうよね。
そうですよ 全て計算ずくです。

あんたさ
カッコつけてる時もあるけど

天然なところのほうが多いよね?

何もないとこでよく転ぶじゃん。
それすらも計算なんです。

自分だけはだまされていないと
思ったら 大間違いですよ。

小学生たちから
お別れの手紙もらって

鼻を赤くしてたのも?
あ… あれは花粉症です。

スクールカウンセラーのほうが
向いてるかもって

転職の相談して来たのは?
あれは

いじらしい私を見せることで
真ちゃんからの好感度を

コントロールしただけに
すぎません。

あぁ そう。

で? どうすんの?

ここからは涼見さんの証言を
巡る戦いになります。

まずは彼女から 靴下に関する
正確な証言を引き出さないと。

犯人が持ち去ったってやつ?

死後に靴下が持ち去られたことが
決定的となれば

警察も 捜査本部を
立ち上げるでしょう。

そうと決まれば作戦会議か。

はい ですが

その前に面倒な予定を
1つ こなさなくては…。

あぁ あれか。

法務省さんからの
後押しを得るためにも

必要なことですからね…。

(鶴丘) 今日は事件の話を

聞かせてもらいたいわけじゃ
ないんだ。

雑談をお望みであれば
私は帰ります。

いつも通り
死体の場所を1つ教えるよ。

一体 何人の女性をその手に…。
新聞で読んだんだ。

ひょっとすると 君は
UYリサーチ社員の

自殺事件に関わっていないか?

残念ですが 見当外れです。

僕は雲野泰典に会ったことがある。

聞いて損はないんじゃないか?

僕は 雲野が犯人だと思う。

お得意の論理的結論ですか?

直感だよ
あいつは人殺しの目をしている。

ご同類がおっしゃるなら
そうかもしれませんね。

フッ まともじゃないのは
君も一緒だろう。

きっと同じように
雲野に接触しているんだろう?

君は どうして
そのやり方にこだわるんだ?

君のことを知りたいんだよ 翡翠。

君は一体 何者なんだ?

私は ただの探偵です。

そんなのは
ミステリの中にしかいない。

君はまるで
この世のものではない 妖だよ。

人の心が分からなくて

だからこそ 人の心を知ろうと
対話を試みている…。

夢を見たんだ。

君は 雲野に殺されるよ。

帰ります ご遺体の場所を。

後で伝えておく。

僕は 君に
死んでほしくないだけだ。

気を付けたほうがいい。

君の言葉じゃないが…。

僕の直感は 絶対だ。

(ドアの開閉音)

では 11時に
迎えに行きましょう。

怒らないでくれよ。

(雲野)
空と海と風だけの世界なんです。

うわ~。

あの 中も見ていいですか?
もちろん どうぞ。

うわぁ すご~い!

♬~

(タブレット菓子をかみ砕く音)

(ノック)

(雲野) よぉ 警部補殿。

吹っ切れたのか? 奥さんのこと。

うまい切り返しだ。

目撃者の証言を
コントロールするつもりか?

ホントに 警察は
彼女の証言だけが頼りのようだな。

チッ。
図星か。

なぁ鐘場 帳場も立ってないのに
何の権限があって尾行を?

ハァ… 俺たちは必ず
お前の尻尾をつかむぞ。

プライベートに
口出しされては かなわない。

私も本気で対処させてもらうよ。

(タブレット菓子をかみ砕く音)

涼見さんは東京の夜景よりも
星空のほうが お好きかな?

えっ どうして分かったんですか?

涼見さんが
ネットで公開している作品には

夜空を
モチーフにしてるものが多い。

あとは アクセサリーにも。

フッ… さすが探偵さんですね!

刑事時代に培った観察眼ですかね。

観察眼…。

イラストレーターにも
必要なことです。

私のことも何か分かるかな?

う~ん…。

その時計
きっと大事なものですよね?

亡くなった妻が
選んでくれたものなんです。

奥様が…。

捜査中 指輪を
なくしてしまいましてね。

思い出として残ってるのは
これぐらいで。

片時も 手放せません。

そうだったんですね。

あらら~ 社長さん 奇遇ですね。

どうも こんばんは
ステキな夜ですね。

城塚さん どういうつもりだね?

どうもこうも 見知った姿を
お見掛けしたので。

こんな所で お1人で食事を?
いけませんか?

涼見さん 先日はお電話をどうも。

急に 証言を
変えられてしまったので

大変だったんですよ。
えっと…。

(雲野) 一体 何の用なんだね?

社長 殺人事件の話をしましょう。

あれは自殺だ。

現場には鍵が掛かっていて
いわゆる 密室だったんだろ?

今の時代には
3Dプリンターがあります。

鍵を拝借する
機会のある人であれば

合鍵なんて簡単に作れますよね。

ただの推論でしかないな。

何か証拠らしい証拠があるのか?

涼見さんが見たと
おっしゃった靴下。

それが現場には見当たりません。

それこそ 第三者が現場に
いたことを示す証拠なのでは?

犯人が
靴下を持ち去ったという話を

客観的に証明できるのか?

実はですね 落ちていたんです。

落ちていた?

ソファの下に 靴下の片側が。

曽根本 ソファの下に
靴下が転がってるぞ

蹴飛ばすなりして ソファの下に
入り込んでしまったんでしょう。

曽根本さんの家を
隅々まで調べたんですが

落ちていたものと
対になる靴下が

部屋中 どこにもなかったんです。
ほぉ。

犯人は ハンガーに
つるされていた靴下を

何らかの理由で全て持ち去った。

ですが ソファの下の靴下にまでは
気が回らなかった。

その論理には 穴があるな。

穴ですか? 靴下だけに?

アハハ… まぁ 待ちたまえ。

靴下が落ちたのが最近のことだと
どうしていえる?

もっと昔に落ちて
見つけることができず

片方だけしかない靴下を

曽根本自身が捨ててしまった
可能性を

どうやって排除するんだ?

涼見さん どうですか?

あなたは
窓に つるされていた靴下を

確かに見たのではないですか?

えっ それは…。

梓さん 頭のいいあなたなら

こんなのは滑稽な話に
すぎないとお分かりでしょう。

涼見さん 答えてください
靴下を見ましたね?

えっと…。

城塚さん。

そろそろ
お帰りいただけませんかね?

デートの邪魔をしていると
いうのが 分からないかな?

あの 私…。

何も見てないです。

涼見さん それは違います!
自信を持って…。

本当に見てません。

靴下なんて 最初から
なかった気がするんです。

(雲野) どうぞ お帰りを。

そうなんですよ
少し小バエに困ってましてね。

江尻警視監殿のお力ならば

黙らせるぐらい
問題ありませんでしょう?

いいかげん着替えたら?

涼見さん あっち側に
ついちゃったんでしょ?

何を読んでいるんです?
あぁ 家族にね。

クリスマスプレゼント
どうするかなぁって。

お姉さんは大変ですね。

そうだ! 真ちゃんにも私から
何かプレゼントしてあげましょう。

いや 別にいらないけど。
車を欲しがっていましたよね?

スポーツカーで いいですか?
いや 重っ!

えっ?
ホント 金銭感覚ズレてんね。

重いというのは
つまり 重量的に?

マジで言ってる? 怖っ。

あんまり経験がないので。

いや ほら
あっさりした関係なら

ずっと形に残らない
消耗品とかがいいし

大切な相手には

ずっと身に着けてもらえる
ようなものとか…。

いや まぁ これが一番重いかな。

まぁ 重たさっていうのは
そういうことだ。

じゃあ 真ちゃんには
消耗品でいいですね。

あっ そう…。

そうか。

それか。

さて 紳士淑女の皆様
大変お待たせしました。

解決編です。

一筋縄ではいかない
相手でしたが

どうにか反撃の糸口を
見つけることができそうです。

決して物的証拠を 現場に
残さない犯人を相手にして

果たして 一体何が

雲野泰典を追い詰める物証と
なり得るのか。

犯人は自明 ただし
私は こう問い掛けましょう。

果たして あなたは探偵の推理を
推理することができますか?

全てが解けたあなたには
この言葉を。

城塚翡翠でした。

ホントに大丈夫なの?
何がです?

だって…!
大丈夫ですよ。

私に何かあったら 真ちゃんが

名探偵のまなざしを
引き継いでくださいね。

翡翠?

私 思い出せそうなんです。

一体 何を?

あの日
ベランダから見た光景です。

心理療法って
いうんでしょうか。

城塚さんが記憶を思い起こす
コツを教えてくれて。

城塚さんが?
はい。

今も ぼんやりと男の人の顔が
浮かんで来てて。

あの時の状況を再現して
ベランダに立てば

もっと思い出せるらしくて。

でも 1人だと不安なので

今日のお食事が終わったら

雲野さんにも 一緒に
家に来てほしいんです。

♬~

翡翠と連絡が取れねえ
どこにいる?

それが 1人で行動するって
出て行って。

連絡がついたら伝えろ
圧力がかかった。

圧力?

雲野は江尻っていう
お偉いさんとつながってるんだ。

俺たちは表立って動けねえ
いいか?

あいつに
むちゃさせるんじゃねえぞ。

メリークリスマス。
メリークリスマス。

(振動音)

あっ すみません
お仕事の電話が。

どうぞ。
失礼します。

(振動音)

(呼び出し音)

(磯谷) 社長。
(雲野) どうした?

警察の尾行は どうですか?

心配性だな 全くなくなったよ。

(磯谷) その涼見という女

もし 社長の顔を思い出したら…。

その時は その時だ
それよりも そっちはどうだ?

城塚という女は
部下が捜しています。

千和崎は マンションから
出て来る気配がありません。

引き続き頼む。
はい。

デザートもおいしかったですね。
ええ とっても フフフ。

(電子音)

どうぞ。
ありがとうございます。

よいしょ。

目を閉じて 深呼吸をするだけ。

それで思い出せるらしいんです。

ホントに そんなことで
思い出せるのかな。

靴下のことは
ぼんやり思い出せているので

きっと!

♬~

(息を吸う音)

梓 無理をすることは…。

顔を

思い出したのか?

いえ…。

その…。

(チャイム)

≪夜分 遅くにすみません
城塚と申します≫

あらら 社長さん
奇遇でいらっしゃいますね。

私には
君の計算通りに思えるんだが。

中に お邪魔させて
いただけませんでしょうか?

外は どうにも寒くって。

あっ ええ…。

(雲野) 城塚さん!
あっ!

ひど~い。

わざとなんだろ?

涼見さん。

もう何かを
思い出したのではないですか?

♬~

あの 城塚さん。

そういうことなら
帰っていただけませんか?

私 犯人の顔なんて 最初から
見てなかったんだと思います。

涼見さん そんなはずは…。
いいですか!?

私たち
お付き合いをしてるんです。

もう 雲野さんを
犯人扱いしようだなんてこと

やめてください!

残念だったな
私たちは真剣に交際してるんだ。

こればかりは さすがの君でも
予測できなかったろ。

う~ん。

確かに 涼見さんが
あなたをかばうのは計算外でした。

ですが…
だとしてもですねぇ 社長さん。

あなたの負けなんですよ。

実は涼見さんの証言なんて

私 ホントは
どうでもよかったんです。

ハッタリだ。

それとも 私が犯人だという
証拠が見つかったのかね?

はい 先ほど
ようやく手に入れました。

先ほど? 何を言ってるんだ?

犯人は 決して
現場に物証を残していない。

それは認めましょう 完璧でした。

なので 私は
こう考えてみたんです。

現場に残っていなくとも

犯人の体に残っている可能性が
あるのでは?

曽根本さんの手や衣服には
発射残渣がありました。

となれば 考えられる手法は
一つしかありません。

拳銃を突きつけ
わざと油断を見せて反撃を誘い

拳銃に手が伸びたタイミングで
引き金を引く。

ということは…
ということはですよ?

犯人の体にも発射残渣や血液

彼の指紋などが
残っているはずです。

普通ならば そんなものは
すぐに消えてしまいます。

シャワーに入って 着替えて
洗濯をすればいいのです。

ところがですねぇ もしも…。

もしも 犯人が
そうはできないものを

身に着けていたとしたら…。

♬~

奥様との思い出の時計です。

あちこちに細かい傷がありますね。

これ 防水ですか?

何も出て来るはずはない。

よく お分かりでしょう。

目に見えないほどの
わずかな血痕というものが

どれだけ多くの犯罪の真実を
浮き彫りにして来たのかを。

そんなものは
不正に入手した証拠だ!

常に身に着けている腕時計を
不正に手に入れたなんて

誰が信じます?

警察も検察も 皆さん
あなたのことが好きで

守ってくれているわけじゃ
ないんです。

つぶせる機会を
虎視眈々と狙っているのでは?

ハァ~。

なるほどな。

いいだろう。

君が物証を
見つけたことに関しては

素直に敗北を認めよう。
(拍手)

それはどうも。

だが 詰めが甘かったな。

と いいますと?

こういうことだよ。

君を殺して時計を回収すれば
何の問題もない。

やめたほうが よろしいでしょう
周囲には警察がいます。

私はね
警察に圧力をかけているんだ。

君は 一人だよ。

いいえ 私にはパートナーが。
賭けではあったが

今ので さらに確信したよ。

君は 虚を突かれた時や
言い訳を考える時

わずかだが とっさに
視線を上に向ける癖がある。

君は一人きりだし
誰とも連絡を取っていない。

これまで 君が
どれだけ多くの犯罪者を

捕まえて来たのかは分からない。

だが今回は自分を過信し過ぎた。

残念だが この私には勝てない。

さようならだ。

なかなか楽しかったよ。
(消音銃声)

(倒れた音)

人殺し…! 誰か 誰か~!

待ちなさい!

ハァ… ちょっと早く出てよ。
(呼び出し音)

(呼び出し音)

(振動音)

♬~ <「ヱビス」は この国の幸せを見守って

130年以上>

<おめでとう ありがとう>

<うれしいが溢れる年末年始>

<さあ 今年も
「ヱビス」で>

ハァ… ハァ…。

(ドアを開けようとする音)

(消音銃声)
ヒッ!

あの… 私 何も見てません!

本当に… 黙ります。

黙ってます!

私 本当に雲野さんのことが…!

残念だが 私は よく知ってるんだ。

何をですか?

目撃者ほど
信用ならない存在はいない。

(消音銃声)

ほらな 警察なんかいない。

≪フッ フフっ…≫

アハハ…!

アハハ…‼
(空撃ちの音)

アハハハ!

ハハっ アハハ…!

弾でしたら…。

こちらですよ?

(スイッチを押す音)

バカな…。

(雲野) どうして…。

岩戸さんに ご協力いただき
車のキーを拝借したんです。

お2人が お食事中の間に

弾を空砲に
すり替えておきました。

岩戸?

(岩戸) よいしょ。

こんばんは 岩戸で~す。

偽名なんで
覚えなくてもいいですよ。

涼見 梓じゃないのか?

本物の目撃者である
涼見さんには…。

♬~

(翡翠の声) 海外旅行を
プレゼントしてあります。

社長さんが初めて
ここを訪れた時に

すでに岩戸さんと
入れ替わってもらってたんです。

だましちゃって
ごめんなさいね~。

そうだ 腕時計を頂戴したのも
私で~す。

お前が梓じゃないなら…。

なら 最初から…?

その通り 最初からです。

まぁ 真ちゃんや鐘場さんたちは
本気で焦っていましたから

皆さんの表情を読んだあなたは

優勢を
確信していたことでしょうね。

けれど残念ながら
全ては私の計画通りなんです。

いや 私は
君の表情の癖を見抜いていた。

君は確かに動揺していたはずだ。

はい おっしゃる通りの癖が
私にはあります。

ですがねぇ。

私のほうも 社長さんに
私の癖を見抜かれていたことを

見抜いていたんですよ。

なので それを
利用させていただきました。

私 演技力には自信があるので。

バカな…。

つまるところ…。

(指を鳴らす音)

鐘場。
よぉ。

あなたの予測は見当外れです。

立派な銃刀法違反だな。

♬~

うわ!

荒事じゃ俺が上だってことを
忘れてたか?

なぜ お前が…。

江尻が このことを知ったら
ただでは済まないぞ。

おめぇ
俺のこと 何も読めてねえな。

俺は相手が誰だろうと
手錠 掛けんだよ!

ついでに 俺の部下たちもな。

よし… んっ!

(天子) 行方不明の拳銃と
一致すれば 立派な物証ですね。

違う 私は…。

私は この女にハメられたんだ。

確かに
拳銃は撃ったかもしれないが

曽根本を殺したのは
私じゃ ない!

この期に及んで
往生際が悪過ぎますね。

誤解なんだ。
いいえ。

あなたは目撃者の証言を
変えるべく 行動に出ましたね。

これが大失敗でした。

なぜって どうして目撃者の
自宅に直行できたんです?

言ったろう。

私には 警察の情報が流れて来る
捜査情報を知ってたんだ。

だから このビルだと分かった。

弱みを握っている江尻警視監から
リークしてもらったと?

そうだ 私は犯人じゃ ない。

拳銃だって
空砲だと知っていたんだ。

目撃者の話を
真ちゃんがした時

お2人とも
ビックリしましたでしょう?

(蝦名) あぁ…。

不審な男が拳銃を手にしていた
という目撃証言があったんです

雲野さんは
こう思ったのではないでしょうか。

部外者の小娘が 勝手に
捜査情報を漏らしたので

刑事たちが驚いたのだと。

よろしいんですか?

それは私には伝えてはいけない
情報のようですが

違うのか…?

蝦名さん どうして驚いたのか
おっしゃって。

いやぁ 初耳だったんで
ビックリしたんすよ。

ハッタリかなって。

私には何が何だか…。

つまりですねぇ。

警察は誰も知らなかったんです
目撃者がいたなんてこと。

いや 鐘場は知っていたはずだ。

はい あなたが表情を読むと思って
鐘場さんにだけは

あえて 目撃者のことを
教えておきました。

同時に 秘密にしておくように
お願いも。

誰かに報告しました?

あぁ 報告を怠ってたな。

まさか 彼女が偽者だとは
知りもしなかったがよ

…って いねえ。

彼女 警察が嫌いのようですから。

なぜ 目撃者の存在を
誰も知らないんだ?

本物の涼見 梓さんは

事件発覚後も
通報しなかったんです。

彼女 酔っぱらっていて
大したことを

覚えていなかったそうで。
なら どうして?

目撃者は名乗り出たのではなく

私と真ちゃんが
捜し出したんです。

どういうことだ?

靴下ですよ。

ハンガーには
何もつるされておらず

ソファの下には
靴下が片側だけ落ちていて

対になるものが
室内のどこにもありません。

もし 犯人が
持ち去ったんだとすると

どんな理由が
考えられるでしょう?

犯人の立場に立ってみると
カーテンを開け閉めするために

ハンガーを下ろしたのかも
しれないと思いました。

その場合
ハンガーを下ろした時に…。

(翡翠の声) 靴下の先端が
床にたまった血液に

かすかに触れたのではないかと
思い至ったのです。

調べてみると
ハンガーの持ち手部分には

誰の指紋もついていません。

(翡翠の声) 犯人は指紋を拭き取る
痕跡すら残していないのに

ここにだけ そんな跡がある。

となると やむを得ずに
触ってしまった可能性が高いです。

とっさにハンガーを 素手で
触ってしまう理由は何でしょう?

事件当夜は
流星群が観測できる日です。

犯人が 外からの視線に気付き

慌てて カーテンを閉ざした可能性は
一考の価値があります。

確実性に乏しいので
警察の方には お願いせず

真ちゃんが聞き込みをして
涼見さんを見つけたんです。

誰も目撃者のことを知らない。

つまり… つまりですねぇ。

一足飛びに ここへ
やって来ることができる人間は

目撃者を目撃した人間。

犯人だけとなるのです。

ハハっ。

ハハハ…。

君は まるで化け物だな…。

雲野さんの性格から
状況をお膳立てすれば

ご自身で
拳銃を取り出してくださると

思っていました。

安全のために 弾を
すり替える手間が必要でしたが

腕時計から何も出なかった場合

何よりの物的証拠になりますから。

拳銃を撃たせるために
偽の目撃者を?

ええ 本物の涼見さんは

顔出しをしていない
イラストレーターでしたから

彼女の安全を確保しつつ

あなたの情報を探ることが
できると考えたんです。

探偵として
彼女を調べるべきだったかな。

恋は盲目といいますからね。

フゥ~。

いつから

私の犯行だと確信していたんだ?

目撃者の情報を
伝えた時からですよ。

不審者の目撃情報です。

普通の人は それを聞いたら

犯人が夜道を逃げるところを
想像します。

けれど あなたは
目撃者が窓越しに

部屋の中をのぞいていたという
前提で話をしていました。

つまり その人物は

犯人が曽根本を撃ち殺す瞬間を
見ていたというわけですか?

そんな奇跡的な偶然を
確信を持って話すのは

実際に 犯行現場を見られた
人間くらいなものです。

君が 透明な悪魔を捕まえたという
噂は本当らしいな。

そうですねぇ。

あの変態シスコン野郎は
人間の心を持っていないので

全く尻尾をつかめずに
苦戦しましたが

あなたは ごく普通の犯罪者です。

人間の心を持っている。

それは どういう意味だね?

ステキな腕時計ですね。

あなたの敗因は

あなたが奥様を愛していたこと。

それに尽きますよ。

君に霊能力があれば

妻が今の私を見て

あきれてるかどうか
教えてもらえたかな。

う~ん…。

ご自身の胸に聞いてくだされば
それで十分でしょう。

違いない。

お前 こうなることを
望んでたんじゃねえのか?

そう… なのかもな。

人間は
死に 取り憑かれるものです。

そこから再び
歩みを進めることは

一人きりでは とても難しい。

♬~

連れて行ってあげてください。

おらよ。

♬~

クリスマスも もう終わりですね。

はて? 何か忘れているような…。

痛い~ 痛いです!
いいから説明しなさい!

この口で言ってたよね?
今回の敵は手ごわいって!

痛いじゃないですか…。

何も説明しないあんたが
悪いんでしょうが!

正確には 現場に物証を残さない

…という意味では
手ごわいと言ったんです。 はぁ?

叙述トリックですよ。

確かに 現場に証拠を
残してはいませんでしたが

彼の時計や行動 証言には
たくさんの証拠が残っていました。

何が叙述トリックだ
ふざけんな コラ! 痛っ!

待てコラ!
大体 何なの? あの女は?

ですから 真ちゃんもご存じの通り
岩戸さんですよ。

岩戸さん?
話しませんでした?

元スリの方で 私に
いろいろと教えてくれた人です。

例えば よくお母様と一緒に
遊びに来てくださいますよね。

(翡翠の声) ほら
全くお客さんが来ていないと

不安に思う人も多いでしょう?

は? あれ 知り合いだったの?
サクラ?

他には
例のクソ野郎の事件の時…。

(岩戸)うわ!

(翡翠の声) 天子さんの尾行を

足止めしてもらったことも
あるんです。

(真の声)
えっ 聞いてないんだけど。

(翡翠の声) あっ 直近ですと
小学校の事件も

手伝ってもらいましたよ。
(真の声) 知らないんだけど!

彼女 詐欺師ですから
あまり 自分のことを

知られたくないんだと思います。

どうして そいつが
涼見 梓のふりしてること

私に黙ってたの?

雲野は表情読みのプロらしい
ですから 真ちゃんたちにも

本心から動揺してもらう必要が
あったんです。

あいつが真ちゃんに接触して来る
可能性もありましたし。

じゃあ 計算ミスだって騒いで
慌てて駆け付けたのは?

あの時は 岩戸さんから
雲野が来たことを

メールで教えてもらってたんです。

ゲームばっかりしてないで
ちょっとは推理でもしたら?

真ちゃん 急いで!
私の計算ミスです!

えっ?

(翡翠の声) 雲野に 真ちゃんの
動揺を見せつければ

こちらが劣勢だと
信じてもらえますから。

あんたねぇ…!

私が… 私が
どういう気持ちでいたと…!

その… 危険な相手だったことは
間違いないので

なるべくなら真ちゃんに
危害が及ばないようにと…。

ハァ…。

あっ そう…。

もう いいよ。

お風呂にでも入って来たら?

真ちゃん…。

♬~

真ちゃん…。
何?

その…。

きちんと謝っていなかったなと
思いまして。

えっ?

ごめんなさい。

うん。

あのさ 許してあげるからさ

いつか あんたのこと教えてよ。

どうして
あんたが探偵をしてるのか…。

いつか あんたのこと
私にも教えて。

はい。

いつか必ず。

それじゃあ 事件解決を祝って

遅めのクリスマスパーティーでも
するか?

はい!

ほ~ら ケーキだぞ。

うわぁ~!
さぁ 運んで運んで。

あっ!

うわっ!
わっ!

あっ!

ハァ やると思った…。

フッ!

アハハ…!

フフっ。
アハハ…!

真ちゃん。
ん?

メリークリスマス。

メリークリスマス 翡翠。

はぁ~ どうしよ。

♬~ (芦田)パパ、もうすぐ60歳だね!
(小池)楽しみねぇ~

(出川)おいおい、そんなにパパに
長生きして欲しいのかい

いや おトクになるから
パパの通話料が

そういうことか!

いっぱい電話しようねパパ!