[新]霊媒探偵・城塚翡翠#01[解][字][デ]【犯人は“泣き女”!?霊視と論理で真相に迫る!】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]霊媒探偵・城塚翡翠#01[解][字][デ]【犯人は“泣き女”!?霊視と論理で真相に迫る!】

ミステリー賞5冠のベストセラー小説をドラマ化!犯人が視える“霊媒師”城塚翡翠(清原果耶)が“推理作家”のずば抜けた論理を得て殺人事件の真相に迫る最驚ミステリー!

出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 / 及川光博 瀬戸康史
【第1話ゲスト】
福地桃子 田辺桃子 伊﨑右典 内藤聖羽 ほか
番組内容
犯人が視える“霊媒師”城塚翡翠(清原果耶)は、奇妙な夢に悩まされる女性・結花(田辺桃子)の身に危険が迫っていることを予言するが、結花は死体となって発見されてしまう……。責任を感じた翡翠は、鐘場警部(及川光博)と共に数々の事件を解決してきた推理作家の香月(瀬戸康史)に、自分の力を使って真犯人を突き止めてほしいと頼む。アシスタントの千和崎(小芝風花)の制止を振り切り、危険な“降霊”に挑む翡翠だが……!
監督・演出
【演出】菅原伸太郎
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)
【脚本】佐藤友治
【脚本協力】相沢沙呼
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■公式HP: https://www.ntv.co.jp/hisui/
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ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  19. 霊媒
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(香月)《人が死んだら
その魂は どうなるのだろう》

(翡翠)予感がするのです

え?

妨げようのない死が

すぐそこまで この身に
近づいているのを感じるのです

それは

例の殺人鬼が
翡翠さんの力を恐れて

あなたを殺そうとしていると?

はい

考え過ぎでは ないでしょうか

いいえ

私の予感は 絶対です

(プロペラ音)

これで6人目ですか。

(鐘場) 7人目だ。

透明な悪魔… でしょうか?

恐らく。

マスコミ連中は
そう呼んでやがるが…。

(タブレット菓子をかみ砕く音)
まさに 悪魔の所業だな。

ほら。

おっととと… おっと。

♬~

(天子) 岡本洋子 23歳。

2週間前に両親から 深沢署に
捜索願が出されていました。

手掛かりは
一切 残されていません。

女性刺創連続殺人事件の
犯人による犯行で間違いないかと。

また20代前半
長い黒髪の清楚美人。

性癖丸出しだな…
どう思う? 作家先生。

(天子) ちょっと警部!
何で また香月さん…。

いいんだよ 遠慮せず
思ったことを言ってくれよ。

被害者に共通する特徴に

犯人が
何らかの執着を持っているのは

明白でしょうね。

注目すべきは犯行の手口です。

ナイフを抜き 被害者が
失血死するのを待つという

猟奇的な手法には

何かしらの儀式的な意味が
あると思います。

それこそ
悪魔でも呼び出そうってか?

だとしたら

霊能力者にでも
頼んだほうがよさそうだな。

霊能力なんて存在しません。

僕が信じているのは

緻密な思考の末に導き出された
論理的な結論だけです。

(チャイム)

(インターホン:真) はい。
(結花) 恐れ入ります。

3時にお約束した倉持と申します。

(インターホン:真) はい 承っております
お入りください。

(自動扉が開く音)

さすがだね まるで別人だ。

フッ… もう やめてくださいよ。

(ドアが開く音)
(真)ようこそいらっしゃいました。

(真) どうぞ。
(結花) 失礼します。

あの すみません。

霊媒の先生…?

私は アシスタントの千和崎です。

先生はまだ 前のお客様の
ご相談が終わっていないので

少しお待ちください。
分かりました。

予想と違ったな。
はい。

私 もっと怪しげな所
イメージしてました。

ありがとうございました。

(真) お疲れさまでした。

(真) 気を付けて お帰りください。
ありがとうございました。

あの… 今の方は?

プライバシーに
関わることですので

他のお客様のことは…。

どうぞ。

先生が お待ちですよ。

♬~

♬~

(ドアが閉まる音)

奥へ お入りください。

♬~

倉持結花さんですね?

はい 翡翠先生ですか? 霊媒の。

はい。

そちらの方は?

僕は彼女の友人で香月といいます。

付き添いで来ました。

先輩はミステリ作家なんです。

香月史郎って ご存じありません?

推理小説は読まないので。

どうぞ お座りください。

♬~

ご相談になりたいこと
というのは?

先日 友達と 占い師に
運勢を見てもらったんですが

それ以来 奇妙な夢を
見るようになってしまって。

夢…。

正確には
夢なのかどうか分かりません。

寝ている時に ふと目が覚めて

意識はあるんですが
体が動かなくて…。

(結花の声) それで 誰かが
部屋の隅に立っているんです。

よく見えないんですけど

女の人が泣いているんです。

それが何度か続いて

さすがに怖くなって
その占い師に相談したら

翡翠先生を教えてもらって。

倉持さんは

人目に触れるお仕事を
されていらっしゃいますね。

え?

日常的に
他人から声を掛けられて

頼られるような
お仕事ではありませんか?

例えば モールやデパートの
受付などをなさっている。

あの どうして…。

そう感じただけです。

こちらに
お座りになってもらえますか?

あなたが どれだけ
外から影響を受けやすいのか

確かめさせていただきます。

はい。

♬~

力を抜いてください。

顎を引いて 手のひらを上に。

目を閉ざして
眠りにつくように…。

これから
倉持さんの周りを歩きます。

足音や気配が
気になるかもしれませんが

お化けじゃないので
安心してください。

♬~

♬~

あの…。

大丈夫。

目を閉じたままでいてください。

先輩。

どうしたの?
いや その…。

誰か 私に触ってますよね?

いや そんなことは…。

だって その… 肩とか手に…。

もう 目を開けて結構です。

ハァ… ハァ…。

今 触ってたのは?

私です。

物理的に触れたわけでは
ありませんけれど。

それは例えば
オーラとか霊力とか

そういったもので触れたと
いうことですか?

そういった言葉は
好きではないのですが…。

でも その理解で
問題ないと思います。

ただ…。

あなた自身に
何かが憑いているようには

感じません。

住んでいる場所に
何か問題があるのか…。

地縛霊とかですか?

ご連絡を頂いた時

お部屋の写真を 何枚か
撮って来てもらえないかと

千和崎が お願いしたと思います。

あっ はい。

これです。

何か 変な所ありましたか?

特に問題はないように見えます。

すみません しばらく
外で待っていてもらえますか?

あっ… はい。

香月さんは残ってください。

(ドアが開く音)

なぜ 僕を?
(ドアが閉まる音)

あなたは 私のことを
信じていらっしゃいませんから。

信じる必要がありますか?

香月さんには 多少なりとも

私の言葉を
信じていただく必要があります。

なぜです?

倉持さんに
注意を払ってあげてください。

嫌な予感がします。

確証はありませんし

余計な不安を
抱かせたくないので

彼女に告げるのは
はばかられました。

随分と曖昧ですね。

霊能者を
全能だと思われないことです。

ただ その正体を見極める機会を
頂きたいと思います。

アイスコーヒーですね。
はい。

最近 ペーパードリップ で入れる
アイスコーヒーに凝ってるんです。

(結花) 分かります!

急冷式で作ると
すごくおいしいですよね!

私 1杯分だけ作るのが
難しいので

たくさん入れて
いつも飲み残しちゃうんですけど。

お話し中 すみません。
(結花) はい。

倉持さん
最近 心当たりのない水滴が

床に落ちていたという経験は
ありませんでしたか?

えっ…。

それって
何か関係あるんでしょうか?

落ちていたことがある?

はい…。

もし 可能でしたら

近々 倉持さんのお家に
お伺いしてもよろしいですか?

ご心配でしたら 香月さんにも
ご同席いただくということで

どうでしょうか?

分かりました。

あの…
相談料とかはいくらくらい…?

そういったものは
頂かないようにしています。

(真) 先生は 働かなくても
生きて行けるくらいの

お嬢様なんですよ。

彼女が見ていたのは
これだけなんだよね?

うん…。

特に水滴が落ちてるわけじゃ
ないのに 何で…。

これは… 小林さん?

あっ ダメですよ! 他の写真は。

一緒に占いに行った友達って
小林さん? はい そうです。

占い師に会った時に
仕事のこと話した?

いえ。

あっ そっか。

もし 私が話していたら

翡翠さんが
その人から聞いていて

職業を当てることができた
ということですか?

SNSに そういった情報
書いてないよね?

職業とか個人情報は何も。

やっぱり本物なんですかね。

先輩的には どうでした?

正直なところ 分からない。

先輩 せっかくだし

オカルト談議しながら
食事でも どうですか?

ごめん そうしたいんだけど
締め切りが…。

あぁ… そうですか。

今度は僕から誘うよ。
はい。

あっ よかったら
アイスコーヒーごちそうしますよ。

私がドリップしたやつ
おいしいですよ。

フフフ…。

♬~

(男) おぉ ヤバいヤバい
超美人なんだけど。

これからカラオケ行かない?

分かった
じゃあ 1曲歌ったら帰るから

約束するよ。

(男) 君と会うために
朝まで飲んでたんだと思うよ。

(男) ねぇ 何で黙ってんの?

OKってこと?

行くべ!
(男) 行くべ~。

水子…。

水子を連れています
それだけじゃありません。

つい最近も 女の人を
ひどい目に遭わせたんでしょう。

ここにホクロのある
髪の短い女の人です。

あなたのせいで
亡くなったんじゃないですか?

どうせ 同じことを
繰り返すつもりでしょう!

そんなの最低です!

お前 知り合い?
違ぇよ。

じゃあ 何でユキナのこと…。
(男) 行こうぜ。

(男) えっ… どういうこと?

翡翠さん。

もしかして
見ていらっしゃいました?

助けに入ろうと思ったんですが
必要なかったようですね。

意外でした。

前にお会いした時と
印象が違うので。

もしかして
あのミステリアスな感じは

演技ですか?

えっと 真ちゃん…。

千和崎さんのアイデアなんです。

いや だましてるつもりは
全くないのですが。

その素の感じのほうが
ずっといいと思いますよ。

そうでしょうか…。

いや その… 仕事ですから

倉持さんの前では戻します。

ハッ…。

しかし 遅いですね。

メッセージに既読もつかないし。

倉持さんの家は分かります?
ええ。

一度 お邪魔したことが
ありますけど。

では 行きましょう。

こっちです。

(チャイム)

おかしいですね
彼女が日程を間違えたとか。

扉を開けてください。
はい?

開かないなら 管理人さんを
呼んだほうがいいです。

それはどういう…?
早く!

開いてる…。

♬~

♬~ 結花…。

♬~

そんな…。

亡くなって いるんですか…?

警察を呼んでもらえますか?
はい。

ハァ…。

事件です 人が亡くなっています。

場所は中目黒の
マシューコート 206です。

女性が頭から血を流して…。

♬~

♬~

何を探しているの…?

翡翠さん?

おっ… 大丈夫ですか!?

香月先生…。

ハァ… 犯人は 女の人です。

え?

♬~

♬~ 泣き女…。

♬~

すみません 例の連続殺人事件で
お忙しい時に。

いや 今回は まぁ何ていうか

ご愁傷さまだったな。

話せる範囲で話してやるよ。

お前には恩義があるからな。

ありがとうございます。

倉持結花の死亡推定時刻は
午後10時から午前0時の間。

何者かと もみ合い

テーブルの角で
後頭部を強打したとみられてる。

性的暴行の形跡はない。

手口から見ても

あの透明な悪魔って野郎の
犯行とは思えない。

捜査本部は空き巣の犯行とみてる。

根拠は?

(鐘場の声) 室内に痕跡はないが
ベランダの手すりに

何者かが足を掛けた靴跡があった。

三課は 立松五郎っていう
空き巣の常習犯に

当たりを付けてる。

あの日 立松は手すりに足を掛けて
ベランダに上がり

被害者が鍵を掛け忘れていた
窓から侵入した。

室内を物色してると
倉持結花が帰宅。

突き飛ばして

玄関から逃げようとしただけ
だったのかもしれない。

しかし 倉持結花は
テーブルの角に頭を打ち付け

立松は 財布から
現金やカードを抜き取って

逃げて行った。

指紋は どうですか?
うん。

何種類か 倉持結花のものではない
指紋が検出された。

お前さんの指紋もな。

悪かったな
DNAまで提出させて。

いえ…。

確か 床に割れたグラスが
ありましたよね?

犯人と もみ合った時に
割れたんでしょうか。

中身はコーヒーだ。

テーブルの下に
ガラス片と一緒に

コーヒーらしき液体が
こぼれた跡があった。

しかし解剖では 胃から
コーヒーの成分は検出されていない。

前日の飲み残しが
テーブルの上にあって

それが落ちて割れたんだろうな。

(結花)あっ よかったら
アイスコーヒーごちそうしますよ

私がドリップしたやつ
おいしいですよ

他に 容疑者はいないのですか?

もちろん 交友関係も当たった。

(鐘場の声)
捜査線上に浮かんだのは

西村玖翔っていう男だ。

被害者のスマホから
そいつからの

ストーカーじみたメッセージが
見つかったんだ。

で 任意で聴取したが
現場には西村の指紋はなかった。

ただ アリバイもなかった。

怪しいといえば怪しい。

犯人は 女の人です

女性は?
えっ?

女性の容疑者はいないのですか?

何だよ 急に。

いや… 彼女は
同性の友人が多かったので。

今んとこ
女は上がって来てねえなぁ。

何? 誰か心当たりあんのか?

いや そういうわけでは…。

何だよ。

女っていえば お前

あの城塚とかいう女
あれ 何なんだ?

城塚?

お前と一緒に
死体を発見した女だよ。

何 知らなかったのか?

自称 霊媒師って
どんな肩書だよなぁ アハハ。

倉持さんの紹介で会っただけで

翡翠という名前しか
知りませんでした。

彼女は聴取に何て答えたんです?

ハァ…。

倉持結花に 何かよくないものを
霊視したんだと。

下手したら
命に関わるかもしれないものを。

命に関わる?

でも 誰も信じてくれるわけが
ないから言わなかったんだと。

まぁ今回は
侵入窃盗犯の立松で決まりだな。

現逮して 余罪を追及できれば
自白に持ち込める。

時間の問題だ。

何を探しているの…?

泣き女…

(振動音)

♬~

(缶を開ける音)カシュッ

<ちょうどよい。ここちよい。
サントリー 「ほろよい」>

♪~
(缶を開ける音)シュカ

♪~

(注ぐ音)シュワー

(本田)<わたしには、
ぽーっとする時間が
必要です。>

<「BAR Pomum」>

倉持さんを救えなかったのは

私の責任です。

倉持さんの身に
危険が迫っていることを

予見していました。

泣き女とは
どういう意味なのですか?

先生は バンシーという妖精の話を
知っていますか?

アイルランドの妖精ですよね?

バンシーが泣くと死者が出る
という伝説の。

まさか 翡翠さんには
バンシーの妖精が見えていたと?

では なぜ 倉持さんが
危険だと分かったのです?

私が この仕事を始めて

多くの人たちを見るようになって
10年ほどになります。

ある時 いくつかの相談内容に
共通する傾向に気付きました。

泣いている女性が
自分のことを見ている

…という相談内容です。

その全てに共通することですが

依頼者は全員…

1年以内に亡くなっています。

そのうちのお2人の話に

水滴の話が出ていたことに
気付きました。

それで 倉持さんに
水滴があったかどうか

聞いたのですね。

黙っていて
申し訳ありませんでした。

いつも こうなんです。

分かっているのに

嫌われたり
変な人だと思われるのが怖くて。

何も伝えられずに助けられない。

そんなことばかりで…。

私に もっと勇気があれば

倉持さんは救えたはずです。

本当に申し訳ありませんでした。

いいえ。

翡翠さんは 倉持さんに
注意を払ってくださいと

ちゃんと僕に伝えていました。

これは僕の責任でもあります。

信じてくださるんですか?
私の話を…。

ええ。

信じます。

香月先生に お願いがあります。

私の力を使って
誰が倉持さんを殺したのか

犯人を
突き止めていただけませんか?

先生の推理を ほんの少しだけでも
助ける努力をしたいんです。

倉持さんの遺体を見つけた時

女性が犯人だと
おっしゃってましたよね?

あれは
どういう意味だったのですか?

時々 あるんです。

多いのは 事故現場となった道を
知らずに通り過ぎる時です。

突然 目まいに襲われて

ぼんやりとした映像が頭に浮かぶ。

多分 人が亡くなる間際に
目にした光景なんだと思います。

倉持さんが
死の間際に見たものが

頭に浮かんだということですか?

女性の横顔… だったと思います。

私は倒れていて その傍らで
その人がかがみ込んでいて…。

そういった現象が起きると

奇妙なことを口走るようなんです。

あの時 「何を探しているの?」と
言いましたよね。

あれは もしかして
倉持さんの言葉ですか?

覚えていません…。

私 そんなことを言ったんですね。

はい。

もしかしたら その女性は
何かを探していて

それを見つけて
持ち去ったのかもしれない…。

一体 何を…。

昨日の夜
三課の張り込みの成果で

立松五郎が窃盗容疑で
現行犯逮捕された。

倉持さんの事件については?

アリバイがあった。

(鐘場の声)
倉持結花殺害の犯行時刻

立松は 行きつけのバーで
酔いつぶれていた。

手すりの靴跡は
立松のものらしいが

侵入しようとしたのは
事件の数日前で

侵入することなく
引き返したそうだ。

では 西村玖翔のほうは?

ストーカー野郎もシロ。

(鐘場の声)
違法営業していた性風俗店を
利用したアリバイがあった。

犯人扱いされるならと
遅れて申告して来やがった。

捜査は振り出しだ。

おい。

鐘場さん 言われた通り
お連れしましたけど。

あぁ ありがとう。

私が例の連続殺人事件で

徹夜続きだってこと
知ってますよね!?

鐘場さんだって…。
分かった 分かった。

感謝してるって。

彼女に
何をさせるつもりなんですか?

作家先生に考えがあるそうだ。

誰か 気になる人はいますか?

あの… この人は誰でしょう?

彼女は 倉持さんの
大学時代からの友人です。

西村の同僚か。

え?

あぁ うん。

小林舞衣さんは
容疑者として挙がっていた

西村玖翔の同僚です。

(天子の声) 元々 西村と
倉持さんが知り合ったのも

小林さんの紹介だったそうです。

小林舞衣は
事件当日 午後10時23分

倉持結花に電話をしている。

電話?

2人は お泊まり会みたいなのを
月イチでやっていたそうで

その確認だったみたいです。

翡翠さんが見たのは
この女性ですか?

はい でも この写真とは
何かが違うような気がして。

実は捜査本部も これから
小林舞衣を容疑者候補として

調べようとしてたんだ。

城塚さんは なぜ 彼女に注目を?

何となく… です。

何となく?

はい。

ふざけないでください!
何の根拠もないんですか?

まさか 霊能力で分かったなんて
言うんじゃないですよね?

これは殺人事件なんですよ!

ごめんなさい。

鐘場さん!
はい。

こんな人の力を借りるなんて
捜査に混乱を招くだけです!

(真) 今度 倉持さんの
アイスコーヒーを

飲ませていただく約束を
していたんですけど…。

残念です。

小林舞衣さんは
先生も お友達なんですか?

倉持さんと一緒で

大学時代
写真サークルにいた後輩です。

怒っていませんか?

私が 彼女を犯人のように
示したこと…。

いえ…
推理に私情を挟むのは禁物です。

それに

間違いなく小林さんは
重要な容疑者の一人だと思います。

でしたら 解決できますか?

いや それは…。

仮に 翡翠さんが見たものが
真実だとして

小林さんが犯人だったとしても

それを立証する方法がないんです。

すみません 役立たずで。

翡翠さんは
霊媒師と名乗っていますよね?

占い師でも霊能力者でもなく…。
はい。

霊媒というのは
イタコや口寄せのように

死んだ者の意思を

生きている人間に
伝える人のことですよね。

翡翠さんには
それができるということですか?

確かに私は霊媒です。

死んだ人間の意識を
この体に降ろすことができます。

降霊といったほうが
分かりやすいかもしれません。

降霊?

それなら 倉持さんの意識を
降ろすこともできるんですか?

ええ。

だったら 倉持さんに
誰に殺されたのかを聞けば

犯人が分かるんじゃないですか?

そう… ですよね。

待ってください。
真ちゃん。

翡翠先生に降霊をさせるのは
やめてください。

なぜです?

以前にも同じことがありました。

殺人事件を解決するために

被害者の方の霊を降ろしてほしい
という依頼があったんです。

でも…
うまく行かなかったんです。

どうして?

先生が普段 霊を降ろす時は

穏やかな死を迎えた方で
あることが ほとんどです。

けれど 苦痛や恐怖の中で
亡くなった人の場合

先生は錯乱状態になって

まともに会話ができなくなります。

死の間際に
その人が感じた恐怖の感情が

先生の心に強く残るんです。

あんな危険なことを
させないでください。

翡翠先生を
これ以上 苦しめないでください。

♬~

分かりました
別の方法を考えま…。

やらせてください。

翡翠先生!
大丈夫です。

今回は香月先生がいます。

香月先生なら 倉持さんから
何か聞き出せるかもしれません。

たとえ
無意味に思えることであっても

先生なら それらを組み合わせて
推理ができるかもしれません。

私の力を使ってください。

お願いします。

本当に いいんですか?

いつでも始められると思います。

それでは 始めてください。

(きしむような音)

(女性がすすり泣くような声)

ハァ… ハァ…。

ハァ…。

あぁ… ハァ…。

あぁ~~‼

あぁ…! あぁ!
翡翠さん!

あぁ…! あぁ…!
翡翠さん!

冷たい! 冷たい!
落ち着いて! 翡翠さん!

冷たい…。
落ち着いて!

落ち着いて!

♬~

先輩…?

結花…。

嫌! 嫌! ヤダ ヤダ ヤダ…!

嫌!
落ち着いて!

あぁ~…!

ヤダ!
落ち着いて。

ここは寒いの! 寒い!
落ち着いてくれ。

君を殺したのは誰なんだ!?

殺した…?

ウソ…。

こんなの夢でしょ…。

夢じゃ ない。

君は殺された。

殺された…。

誰と一緒にいた?

先輩と一緒でしょ?

ハァ…。

君が死んでしまった時
誰と一緒だったんだ?

私…。

倒れてる 動けない。

何か見えないか?

あの子が何か… 探してる。

何を探してるんだ?

何か

落ちちゃったみたいだから。

ホントに死んじゃうんだ。

結花…。

先輩…。

私…。

♬~

アイスコーヒー…。

飲んでもらいたかったです。

♬~

♬~

大丈夫ですか?

先生…。

倉持さんは…。

先生のこと…。
言わないでください。

彼女の気持ちは伝わりましたから。

私のせいで

倉持さんを 無駄に苦しめる結果に
なってしまったかもしれない。

無駄じゃありません。

翡翠さんが
勇気を出してくれたおかげで

論理的に 犯人を
特定することができそうです。

(舞衣) どうしたんですか?
こんな所に呼び出して。

単刀直入に言う。

自首してほしい。

(ハチワレ)食べる? チャリメラ。

(ちいかわ)チャル…

(本田)ホタテだし入りの麺だから
そのままでもおいしいね チャリメラは!

単刀直入に言う 自首してほしい。

えっ?

自首って…。

何ですか? 先輩
変な冗談やめてくだ…。

事件当日 午後10時23分。

君は 倉持さんに電話をして
家に遊びに行った。

あれは予定合わせの
連絡をしただけです。

そこで君たちは
もみ合いになった。

君は彼女を突き飛ばし

彼女は打ち所が悪く
亡くなってしまう。

君は 強盗の犯行に
見せ掛けるために 窓を開け

財布から お金やカードを抜き取り
逃げた。

何の… 証拠があって
そんなひどいこと…。

これは倉持さんの
スマホに収められていた写真。

彼女が亡くなる2週間前に
撮られたものだ。

メガネが変わったね
今のとは違う。

メガネくらい
その日の気分で変わります。

職場の人に確認した。

倉持さんが亡くなった日から

君はメガネを変えて
出勤しているようだね。

それは たまたま…。

現場の床には
アイスコーヒーが入っていた

グラスが割れて
ガラスの破片が散乱していた。

僕は ある人の力のおかげで

犯人は倉持さんの女友達で

落とした何かを
必死に探していたのではないか

…と推理することができた。

でも 倒れた倉持さんの
視線の先には

それらしいものは何もない。

唯一 砕けたグラスの破片を
除いては…。

鑑識は 全てのガラス片を
一つ一つ調べることはしなかった。

でも 犯人が探していたものは
そこにあった。

ガラス片の中に
紛れてしまっていたんだ。

以前から 彼女の家に
遊びに行っていた君なら

部屋に指紋が残っていても
おかしくはない。

でも 落としてしまったものは

絶対に現場に残すわけには
いかなかった。

君が事件当日 そこにいたという

決定的な物証になってしまうから。

もう一度 集めたガラス片を
詳しく調べてもらったら

これが交ざっていた。

メガネのガラスレンズだ。

あんたに何が分かるのよ!

(香月の声) 倉持さんと
もみ合いになった時

君はメガネを落としてしまった。

どちらかが
踏みつぶしてしまったんだろう。

(香月の声)
割れたメガネレンズを

そのままにしておくわけには
いかない。

だけど 視力が悪い状態では

割れたグラスの破片に紛れた
メガネレンズを

全て拾い集めることは
できなかった。

♬~

君たちは仲が良かったよな?

なのに何で…。

結花が…。

全部 私から
持って行ってしまうから…。

持って行ってしまう?

あなたは

西村さんのことが
好きだったんですね?

どうして…。

そう感じたのです。

あなたは学生時代から

倉持さんと
いつも同じものを好きになって

全て奪われて来た。

恋愛でも それは同じことが
言えたのだと思います。

(翡翠の声)
あなたは同僚の西村さんに
好意を抱いていた。

なのに
西村さんが好きになったのは

倉持さんだった。

ハァ…。

結花に悪気がないのは分かってた。

あの時も…。

最初は 西村さんのこと
いいって言ってたのに

急に悪く言いだして…。

「気持ち悪いよね」って。

そしたら いつの間にか
私 怒鳴ってて。

(舞衣)
あんたに何が分かるのよ!

ちょっと…
ちょっと急にどうしたの?

(舞衣)離して!
メガネが落ちた音

(結花)何で怒ってんの!?
私 何かした?

いいかげんにしてよ!

結花?

救急車を呼ぼうとは
思わなかった?

誰かに言われた気がしたんです。

「この子がいなければ」って。

「そうしたら あなたは
自由になれるんだ」って。

♬~

(ドアが開く音)
あぁ どうも。

警視庁捜査一課の鐘場です。

署のほうで
詳しく話を聞かせてください。

信頼できる刑事さんです。

(天子) こちらへ。

♬~

泣き女の仕業でしょうか。

あの涙のような水滴だけが
謎のままなんです。

泣き女が 小林さんの背中を
後押しするように

ささやいたのでしょうか?

分かりません。

分からないことばかりで

助けたくても
助けられない人ばかりで

これまでずっと この力に悩んで
苦しんで

後悔し続けて来ました。

けれど今日

先生のおかげで
少しだけ救われた気がします。

翡翠さんは 霊媒です。

霊媒とは
生者と死者を媒介する存在です。

だとしたら僕は あなたの力を

論理を用いて 現実へと媒介する
お手伝いをします。

先生…。

新しいコーヒー 入れますね。

そろそろ アイスコーヒーが
おいしくなる季節ですね。

♬~

透明な悪魔…

まさに 悪魔の所業だな

霊能力者にでも
頼んだほうがよさそうだな

先生の推理を
ほんの少しだけでも

助ける努力をしたいんです

あるいは 彼女の力なら…。

♪~

♪~

<今夜は…>