霊媒探偵・城塚翡翠#04[解][字][デ]【最期の霊視VS透明な悪魔! 殺人鬼の正体は!?】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
霊媒探偵・城塚翡翠#04[解][字][デ]【最期の霊視VS透明な悪魔! 殺人鬼の正体は!?】
ミステリー賞5冠獲得の傑作小説を実写化!“霊媒師”城塚翡翠(清原果耶)が自ら抱く「死の予感」…殺人鬼『透明な悪魔』の正体を命懸けの“霊視”で暴く最驚ミステリー!
出演者
清原果耶 小芝風花 田中道子 須賀健太 / 及川光博 瀬戸康史 ほか
番組内容
『透明な悪魔』が殺害した9人目の遺体が発見される。鐘場警部(及川光博)から事件の情報を聞いた香月(瀬戸康史)は、千和崎(小芝風花)の頼みもあり城塚翡翠(清原果耶)を守るため事件から遠ざけようとする…雨野刑事(田中道子)が重大な証拠を見つける一方、翡翠も"霊視"によって犯人が誰かを感じ取る!『透明な悪魔』の意外な正体は!?「自分の死」を確信する翡翠は、香月と事件を解決するため命をかける決断をする…!
監督・演出
【演出】菅原伸太郎
原作・脚本
【原作】相沢沙呼『medium 霊媒探偵城塚翡翠』(講談社文庫)
【脚本】佐藤友治
【脚本協力】相沢沙呼
音楽
【主題歌】「妖」福山雅治(アミューズ/ユニバーサルJ)
【音楽】Justin Frieden
制作
【統轄プロデューサー】荻野哲弘
【プロデューサー】古林茉莉、柳内久仁子
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
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ドラマ – 国内ドラマ
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(香月)透明な悪魔… でしょうか?
(鐘場)まさに 悪魔の所業だな。
(天子) いつも通り
犯人につながる手掛かりは
一切 残されていません。
(翡翠) 菜月ちゃんが
遺体で見つかったそうです。
ウソですよね 先生…。
全て私の呪われた血が
原因なんです。
私が死ぬべきだったんです!
一緒に戦いましょう。
先生。
私の力で 透明な悪魔を
捕まえることはできませんか?
あるいは 彼女の力なら…。
(翡翠の声) 妨げようのない死が
すぐそこまで この身に
近づいているのを感じるのです。
(香月の声) それは
例の殺人鬼が
翡翠さんの力を恐れて
あなたを殺そうとしていると?
(翡翠の声) はい。
(香月の声)
考え過ぎではないでしょうか。
私の予感は 絶対です。
(翡翠の声) 私の死は
どうしたって防げない。
私には分かるんです。
翡翠さんの様子がおかしい?
(真) はい
うまく言えないんですけど
翡翠先生は 何か良くない予感を
抱いているんだと思います。
私 今日からしばらく
用事があって
北海道の実家に帰るんですが…。
さっきなんて まるで
もう二度と会えなくなるみたいな
言い方で…。
香月先生
何かご存じではありませんか?
それは…。
考え過ぎではないでしょうか?
香月先生。
私の知る限り これまで
翡翠先生が告げた予感は
外れたことがありません。
もし 彼女が 自分の死を
悟っているのだとしたら…。
それはきっと
ホントに起こる未来なんです。
確かに 翡翠さんには
不思議な力があります。
ですが
未来が決まっているだなんて…。
透明な悪魔…。
香月先生は 彼女の力なら
あの殺人鬼を
捕まえられるかもしれないと
そう おっしゃいましたよね?
それが どうして翡翠さんの死と
結び付くのです?
もし 何かの理由で透明な悪魔が
翡翠先生の力に
気付いているのだとしたら…。
犯人にとっては
これ以上ない脅威だ。
だからこそヤツは
翡翠さんを殺そうとしている…。
そして 翡翠さんはそれを
運命として感じ取っていると?
翡翠先生を
あの事件と関わらせるのは
危険だと思うんです。
私の考え過ぎでしょうか?
ですが もし翡翠さんが
自分で そのことに
気付いているのだとしたら
どうして
自分から事件に関わろうと…?
彼女は ずっと
悔やんでいるんだと思います。
この前の事件で 藤間菜月さんを
救えなかったことを…。
菜月さんの葬儀で
ご両親の悲しみを
目の当たりにしたようなんです。
連続殺人の犯人を
捕まえることができれば
そんな悲劇を減らすことができる
そのためなら…。
自分の命なんて
どうだっていい…。
きっと 翡翠先生は
そう考えてるんです。
翡翠先生の予感は絶対です。
それは 私が
一番よく分かっています でも…。
もしかしたら 香月先生なら…。
お願いします。
翡翠先生を助けてあげてください。
♬~
♬~
♬~
(蝦名) お疲れさまです。
(検視官) 死体の状況から見て
同一犯だね。
(蝦名)
周辺から何か出て来ましたか?
(検視官) いや 今んところは何も
引き続き捜査は…。
(蝦名) 分かりました
よろしくお願いします。
(天子)
すみません 遅くなりました。
(蝦名)
いえ むしろ早いぐらいっすよ。
まだ 鐘場さん来てないっす。
(蝦名) 腹部の刺し傷から分かる
凶器の形状 遺体の状態。
女性刺創連続殺人事件の犯人の
仕業とみて間違いないようです。
9人目… ですか。
(蝦名) ええ。
例のごとく
遺留品は見つかってないっすね。
まずは
ご遺体の身元を洗わないと。
忙しくなりそうっすね。
(プロペラ音)
♬~
(蝦名) どうしたんすか?
何でもありません。
鐘場警部は まだ ここには
来てないんですよね?
来てないっすけど…
何かあったんすか?
いえ 別に…。
あの辺りで若い女性の遺体が
発見されたということです。
警察は これまで
8名の死亡が確認されている
女性刺創連続殺人事件と
関連があるとみて
捜査を進めています。
(呼び出し音)
すみません
これから会えませんか?
おい。
ようやく本気出す気になったのか
ったく 遅ぇんだよ。
推理や論理が通じるのは
ある程度 容疑者を絞り込めている
状況に限りますからね。
今回は分が悪過ぎる。
だったら何で…。
あっ もしかして霊媒娘の影響か?
俺は心霊や超能力なんてものは
一切 信じない。
だが 犯人のクソ野郎を
檻にぶち込むことができるなら
話を聞いてやるぐらいは
してやってもいいと思ってる。
前に渡したのは
7人目までだったよな?
最新の資料だ
今朝の遺体の情報も入ってる。
殺害現場は
いまだ不明のままですか?
ああ ヤツは被害者を拉致し
どっかで殺害してから
車で ご遺体を運び
人目につきにくい場所に
遺棄してる。
(タブレット菓子をかみ砕く音)
遺留品は ほとんどなし。
被害者には
年齢や容姿が似通ってるって
程度の共通点しかなく
交友関係からたどり着けるものも
何もない。
しかも ご遺体を遺棄した現場は
毎回 てんでバラバラだ。
共通するのは
付近に防犯カメラが
ほとんど設置されてない
ってことぐらいだなぁ。
犯人の姿が全く見えて来ねえ。
まさに透明な悪魔だ。
最初の犯行は4年前の夏。
被害者は基本的に 女子大生か
20代半ばまでの女性。
しかも全員が
1人暮らしをしていますね。
どうやって
個人情報を得ているのでしょう。
ほとんどの被害者が
SNSのアカウントを持ってるよ。
そこからプライベートな情報が
流出した可能性はあるだろうな。
ただ それらしい痕跡は
見つかってない。
被害者に何か共通点…。
隠されたつながりが
あるのでしょうね。
この手の犯罪に つきものだが
犯行の間隔が
だんだん短くなってる。
8人目の犯行から
手口が若干 変わった。
手口が?
被害者の体を…。
シャワーか何かで
念入りに洗い流すようになった。
肌からは漂白剤の成分が出てる。
何がきっかけで
そうするようになったのか…。
ん?
ふ~ ふっ!
(タブレット菓子をかみ砕く音)
何だ もう覚えたのか?
ええ ありがとうございました。
あの小娘の霊能力で
何とか なりそうか?
今回は理由があって
慎重を期すべきだと考えています。
どうにも最近
悪い夢を見るんです。
できることなら
彼女は事件から遠ざけておきたい。
何だい? そりゃあ
お前さんらしくもない。
信じてるのは論理だけなんだろ?
この前は そう言いましたが
僕は子供の頃から
霊感みたいのがあって。
そういう直感や運命を
信じるタイプなんですよ。
(ドアが開く音)
犯人の心当たりですか?
はい。
先月 遊園地に行った時に
おっしゃっていましたよね?
「妨げようのない死が
すぐそこまで近づいている」と。
はい。
翡翠さんの予感を
疑うつもりはありません。
藁科琴音の時だって
翡翠さんは彼女の最後の犯行を
察知していましたから。
本当に これで
終わりなんでしょうか?
何か さっきから
嫌な予感がするんです
ですが 透明な悪魔が
翡翠さんの力を
警戒しているのだとすると
妙なことに気付きます。
妙なこと?
どうして透明な悪魔は
翡翠さんの力を
知っているのでしょう?
あ…。
翡翠さんの力を
恐れているからこそ
ヤツは 翡翠さんを
殺そうとしている。
だから 翡翠さんは
それを予感しているのです。
けれど 普通の人は
霊能力で自分が捕まるだなんて
考えたりはしない。
犯人は 私が先生と一緒に
事件を解決していることを
知っている人ということですか?
ええ。
僕と事件を解決していることを
他の人に話したことは?
いいえ。
でも 先生と一緒に
霊媒として招かれた
水鏡荘の事件。
あの時 一緒だった人たちは
私に霊感があることを
知っているはずですよね?
確かに 察しのいい人間なら
僕と翡翠さんが
事件を解決していたことに
気付くかもしれない。
犯人は入念に
下調べをしているはずです。
もしかしたら
僕と一緒にいるところを
盗み撮りされたかも…。
もう一度 あの時のメンバーに
会ったら
犯人かどうか分かりますか?
難しいと思います。
別所さんの時は
人を殺してしまった直後の
動揺や罪悪感が
強く出ていたんです。
藁科琴音に気付けなかったのと
同じですね。
翡翠さんの力では
殺人に罪の意識を持たない人間を
見つけ出すことはできない。
はい そうなります。
なるほど…。
先生?
あぁ いや すみません。
他にあの時 現場に
誰かいなかったかと思って。
大丈夫です
先に犯人を捕まえることで
翡翠さんを
守ることができるはずです。
そろそろ 刑事さんたちと
合流する時間です。
私の力が
お役に立てるならいいんですが。
大丈夫。
もう 殺人鬼の好きには
させませんよ。
♬~
女子高生殺しで見せてもらった
香月先生の力
今回も頼りにしてます。
全力を尽くします。
(蝦名) では 被害者のマンションを
2件ほど案内します。
お願いします。
どうして私がこんなこと…。
何ふてくされた顔してんすか?
別に ふてくされてなんか
いませんよ。
(急発進する音)
(蝦名) すいません 部屋が
そのままの状態で残ってるのは
ここで最後っすね。
先ほどの部屋と
似たような感じですね。
ここも防犯カメラは
入り口に1つあっただけで
セキュリティーは甘かった。
押し入って拉致することも
難しくはなさそうですが…。
(蝦名) そういう場所を
選んでるみたいっすね。
一体 どこから
情報を得てるのか…。
被害者のスマホは
見つかっていないんですよね?
ええ 恐らく犯人が
破棄してるんだと思います。
あっ… すいません
ちょっと失礼します。 ええ。
いた。
何で 中 入んないんすか?
納得がいきません。
えっ?
部外者に こんなことをさせて…。
鐘場警部は
何を考えてるんでしょう。
鐘場さん 何度か香月先生に
事件を解決してもらってるんで
その恩義が
あるんじゃないっすかね?
そもそも そのやり方が
気に入らないんです。
この事件に対しても
本腰を入れてないように見えます。
まるで…。
まるで?
まるで…
事件を解決したくないみたいに。
いや それは気のせいっすよ。
鐘場さんは 相手が誰であっても
手錠を掛けるタイプっすよ。
それなら いいんですが…。
では 始めてください。
♬~
♬~
どうですか?
ダメです 何も感じ取れません。
きっと 殺害現場では
ないからだと思います。
そうですか…。
すみません せっかく
連れて来ていただいたのに。
いえ おかげで殺害現場が
別の場所だと分かりました。
確実に前に進んでいますよ。
そういえば 蝦名さん
女子高生の事件でも
香月先生の
アテンドをしてましたよね?
えっ… あぁ。
(天子) 捜査本部に入っていたのは
八係だったから
うちの係から蝦名さんが行く必要
なかったんじゃないですか?
あぁ… あれは
自分が立候補したんすよ。
立候補?
自分 香月先生の噂 聞いてて。
それで どんな人なのかなぁって
思って。
もし 優秀だったら
透明野郎も捕まえて
くれるんじゃないかなって。
お手並み拝見って感じで。
(振動音)
(天子) あっ すみません。
どうしたんすか?
そんな怖い顔して。
仕事のメールっすか?
あっ いえ…。
すみません 急用が出来ました。
(蝦名) え?
車 お願いします。
いや ちょ… 天子さん!
どうしましたか?
いえ このアイシャドーや
ファンデーション
先ほどのお家でも
見たような気がするんです。
人気のある
商品なのかもしれませんね。
ええ そうですけれど…。
カラーまで同じだったような
気がして…。
被害女性は全員 同じ雰囲気です。
似たようなメイクをしていても
不思議ではありませんよ。
ええ
それはそうだと思いますが…。
被害者のためにも
早く犯人を捕まえないと…。
そうですね。
(ドアが開く音)
(蝦名) あの~…。
そろそろ 自分 戻らないと。
すみません。
城塚さんのお宅に
お送りすればいいですか?
そうですね。
(お腹が鳴る音)
すみません。
どこか夕食を食べられる場所まで
送ってもらいましょうか。
はい…。
お安いご用っす。
おいしかったですね。
あそこのオムライス
一度 食べてみたかったんです。
お好きなんですね オムライス。
はい 真ちゃんが
よく作ってくれるんですけど
ホントにおいしくて…。
私 子供っぽいでしょうか?
いえ 僕も大好きですよ
オムライス。
千和崎さんのオムライスも
いつか食べてみたいな。
いつか…。
そうですね。
今度ぜひ食べにいらしてください。
真ちゃんも喜ぶと思います。
張り切り過ぎて
味がおかしくなっちゃうかも。
楽しみにしています。
ホントに今日
あのお店に行けてよかったです。
今日を逃すと
二度と食べられないような
気がして…。
翡翠さん 安心してください。
透明な悪魔を捕まえる
その時まで
僕は あなたのそばを
離れるつもりはありませんから。
香月先生…。
♬~
♬~
♬~
(タブレット菓子をかみ砕く音)
(蝦名) 遅くなってすいません。
お疲れのところ
呼び出してしまって すみません。
全然 大丈夫っす
この店 家から徒歩圏内なんで。
それで 何すか?
相談したいことって…。
何すか? これ。
先日の遺体遺棄現場で
拾った物です。
ちょ… 何で報告してないんすか!?
シッ!
声が大きいです。
よく見てください。
ラムネとかですかね?
それか 何かの錠剤とか?
鑑識課にいる後輩にお願いして
こっそり調べてもらいました。
DNAや指紋は
検出されませんでしたが
成分が…
あるものと一致したんです。
これって鐘場さんの…?
私と蝦名さんが現着した時には
まだ 鐘場警部は
来ていませんでしたよね?
ハァ… そんな まさか。
捜査本部が立ち上がって
すぐの頃
こんな話が出ていたそうですね。
「犯人は
警察関係者なのかもしれない」。
ええ 警察官なら
不審に思われずに
若い女性を連れ出せますし
Nシステムや防犯カメラの
位置にも詳しいっすから。
でも 確認できるのは ある程度
上の立場の警官だけなので
あり得ないってことで
すぐ却下されたんすよ。
でも 辻褄は合いますよね。
DNAも指紋もないんじゃ
ほとんど証拠能力なんて
ないっすよ。
全く関係ない人が
たまたま落としたっていう
可能性もありますし。
しばらく 様子を見ましょう。
一応 これは
自分が預かってもいいっすか?
えっ?
天子さん 新人っすからね。
証拠品 拾って
黙ってたなんて知られたら
ただじゃ済まないっすよ。
これは 自分が拾ったことにして
管理官に報告しておきます。
分かりました。
考えてみたら
蝦名さんのほうが先輩ですもんね。
考えてみたらって…。
忘れてたんすか?
あっ すみません。
ありがとうございました。
え? まさか 仕事戻るんすか?
はい 防カメのチェックを
手伝いたいので。
ちゃんと寝てくださいよ。
自分はもう
今日は上がらせてもらうっす。
はい お疲れさまでした。
(蝦名) お疲れさまでした。
(呼び出し音)
♬~
お疲れのようですね。
あぁ 雨野か。
何か収穫はあったのか?
いえ
防カメを調べてたんですが…。
そうか あぁ!
ちょっと顔 洗って来るわ。
♬~
(呼び出し音)
(蝦名) もしもし。
あっ もしもし 蝦名さん?
はいはい どうしたんすか?
(天子) 今 どちらですか?
(蝦名) えぇ…。
まだ帰ってる途中っすけど。
(天子) あの 以前
噂で聞いたことがあるんですが
鐘場警部は 刑事事件で
娘さんを亡くされたって。
あぁ ええ そうみたいっすね。
10年くらい前の話だったと
思いますけど。
今 警部のパスケースを拾って
中に お嬢さんの写真が
入っていたんですが…。
特徴が…。
(蝦名) え?
(天子) 被害者たちに
似ているような気がして…。
また20代前半
長い黒髪の清楚美人
被害者に共通する特徴に
犯人が
何らかの執着を持っているのは
明白でしょうね
(天子) 鐘場警部のお嬢さんの
死因は何だったんですか?
(蝦名)
確か 通り魔か何かに刺された
…って話だった気がするんすけど。
それって
ナイフによる失血死だったんでは
ないでしょうか?
誰と電話してる?
こんな時間に
誰と電話してるんだ?
彼氏… です。
何だ お前 恋人いるのかよ。
(天子) 悪いですか?
いや…。
これ 落ちてましたよ。
あぁ。
雨野 今日はもう帰れ。
えっ?
そういや お前
明日 休みだったろ?
分かりました。
夜道には気を付けろよ。
♬~
(タブレット菓子をかみ砕く音)
(タブレット菓子をかみ砕く音)
(タブレット菓子をかみ砕く音)
何も感じ取れません。
(香月の声)
倉持さんの時のように
被害者が最後に見た映像が
分かればと思ったのですが…。
魂というのは
その場に停滞してしまうんです。
遺棄現場ではなく 被害者が
実際に亡くなった場所でないと
難しいんだと思います。
すみません…。
いえ。
少し休憩しましょう。
先生 一つ質問しても
よろしいですか?
何です?
鐘場警部と先生は
どういうご関係なんでしょう?
あぁ…。
そうですね。
最初に会ったのは4年ほど前です。
当時 推理小説の内容を
模倣する事件が起きて
それがたまたま
僕の小説だったんです。
それで 熱心なファンや
ストーカーなど
犯人に心当たりがないかどうか
僕の所に尋ねに来たのが
鐘場警部だったんですよ。
そうだったんですね。
その時 犯人像を推理したら
たまたま当たってしまって…。
それ以来 持ち込まれる事件を
一緒に解決して来た仲と
いうわけです。
鐘場警部が どうかしたんですか?
先生に つらいお話を
しなくてはなりません。
犯人は… ひょっとすると
鐘場警部なのかもしれません。
♬~
(ノック)
(蝦名) お待たせしました。
誰にも つけられてませんよね?
大丈夫っす。
例の件 調べてもらえましたか?
ええ できる範囲で
コピー取って来ました。
これが…。
10年前の
鐘場さんのお嬢さんの事件っす。
(天子)
被害者は鐘場紅葉 当時16歳。
「塾からの帰り道 何者かに
刺殺されたものと推察される」。
「しかし依然
犯人の手掛かりは
つかめていない」か…。
腹部を刺されてから しばらくは
息があったようですが
発見が遅かったみたいっす。
(天子) 失血死…
今回の手口と似ています。
本当に鐘場さんが
犯人だと思ってるんすか?
まだ可能性を探っているだけです。
でも 年齢が違います。
被害者は みんな20代ですが
鐘場さんのお嬢さんは…。
(天子) 生きていれば26歳。
条件を満たします。
(蝦名) だとしても動機は?
例えば 恨みではないでしょうか?
(天子の声) 自分の娘は
16で死んでしまったのに
他の女の子たちは 成長して
人生を謳歌しているわけですから。
倉持さんの事件で
鐘場警部とお会いした時…。
(天子)鐘場さん 言われた通り
お連れしましたけど
(翡翠の声) 一瞬 若い少女の像が
見えました。
うまく表現しづらいんですが
私はそれを とても
恐ろしいものだと感じました。
鐘場警部が
暗い感情で その少女のことを
思い続けているのではないかと…。
鐘場警部は 10年前に事件で
お嬢さんを亡くしていると
聞いたことがあります。
(翡翠の声)
その少女は長い黒髪で
成長したら きっと
今回の事件の被害者たちと
似たような雰囲気なんだと
思います。
考えてみれば 私が死の運命を
意識するようになったのも
鐘場警部と初めて出会った
あの事件からでした。
そうか…。
あり得なくはない。
鐘場警部は僕たちのことを
知っているんです。
僕が翡翠さんの力を使って
事件を解決して来たことに
最初から気付いていた。
けれど それだけでは…。
先生 鐘場警部と
2人で会うことができれば
何か 魂の匂いを感じ取ることが
できるかもしれません。
そしたら 確証を得られるかも…。
いや それは危険過ぎます。
あなたに
そんなことをさせられない。
ですが…。
あなたが事件に関わることで
ヤツに狙われる可能性が
あるのなら
それは避けるべきです。
先生は 私のことを
思ってくれているんですね。
私は 贅沢で愚かな
人間なのかもしれません。
いつか終わりが来ると
知っているのに
この関係を続けていたくて
想像できる未来が
誤りであればいいと願っている。
未来は変えられるはずです。
先生 言いましたでしょう。
私の予感は絶対です。
私の死は どうしたって防げない。
私には分かるんです。
そんな…。
先生は 私にとっての光です。
私はこれまで この力を
呪いだと思って来ました。
けれど 先生が
誰も助けられなかった無力な私に
光を与えてくれた。
私を信じてくれて
私を救ってくれました。
お願いです 先生。
どうせ避けられない運命なら…。
一緒に私も闘わせてください。
分かりました。
一つ 試してみたいことが
あります。
♬~
(タブレット菓子をかみ砕く音)
こちらへどうぞ。
一体 何だってんだ?
突然 呼び出しやがって…。
どうぞ お掛けください。
あぁ…。
お招きしたのは他でもありません。
透明な悪魔を捕らえるために
警部に
お願いしたいことがあるのです。
どういうことだ?
鐘場警部は
香月先生が私の力を用いて
事件を解決していることを
ご承知だと聞きました。
だったら? 何だよ。
明日 私はある遺体遺棄現場で
被害者の霊を
この身に降ろそうと考えています。
霊媒師様の降霊ってやつか。
はい。
ですが その間
私には意識がありません。
被害者の最後の言葉を
聞き取ってくれる人の存在が
必要になります。
それを鐘場警部に
お願いしたいのです。
何で俺が…
作家先生にやらせりゃいいだろ。
香月先生は 私をこの事件から
遠ざけるつもりです。
私に危険が近づいているからと…。
お前の独断ってわけか…。
はい。
一つ 条件がある。
何でしょう?
このことは誰にも言うな。
それと 必ず1人で来い。
構いませんが… なぜです?
困るんだよ。
警察官が 霊能力者を
頼ってるなんてことを
マスコミに知られたらな。
分かりました。
では明日 夜8時に
この場所に来てください。
連絡先も記してあります。
阿笠記念病院
1件目の遺体遺棄現場か。
待ってください。
あ?
鐘場警部は 過去にお嬢様を
亡くされたことがありますね?
♬~
それが 何だってんだよ?
いえ…。
(ドアの開閉音)
どうでしたか?
すごく緊張しました。
ちゃんと
お芝居できていたかどうか…。
魂の匂いに変化は?
特に なかったように思えます。
お嬢さんの話をした時に
少しだけ揺らぎを感じたような
気がしましたが。
それもすぐに消えてしまいました。
やはり 彼は罪悪感を抱かない
タイプなのかもしれません。
取りあえず うまく行ったと
いうことでしょうか?
はい。
鐘場さんが透明な悪魔なら
翡翠さんと人けのない場所で
2人きりになる瞬間は
絶好のチャンスのはず。
必ず 誘いに乗って来ると
思っていました。
では…。
ええ これで明日
全ての決着がつきます。
いよいよだよ 姉さん。
♬~ (芦田)パパ、バット買ったの?
(小池)また無駄遣いして!
もったいな~い!
あ、今月2ギガも余ってる!
(出川)あ~‼ もったいないのだ~‼
もったいなくないし
くりこせるし
くりこせる!?
もったいなくな~い
もったいなくな~い
(天子)
時間を気にしてるみたいです。
誰かと待ち合わせしてるのかも
しれません。
(蝦名) 天子さん ホントに
尾行する気なんすか?
出て来るので切ります。
えっ ちょ… 天子さん!
♬~
♬~
(女性) キャっ! うわ!
あっ ごめんなさい。
(女性) いえ…。
すみません 急いでたもので…。
(女性) 大丈夫です。
(天子) ハァ… え?
♬~
(天子) あっ!
すみません
あの車を追ってください。
本当に うまく行くんでしょうか?
ええ。
翡翠さんが実際に
あの病院に行く必要はありません。
それで どうやって
鐘場警部を捕まえるんです?
犯行は全て同じ凶器で
行われています。
鐘場警部が
翡翠さんを殺すつもりなら
必ず その凶器を
隠し持っているはず。
そこを刑事さんたちに
捕まえてもらいます。
大丈夫ですよ。
そうだ。
この前 サービスエリアに行ってみたいと
おっしゃっていましたよね?
ええ 真ちゃんが
おいしいソフトクリームが
食べられますよって
言っていたので…。
行きましょうか。
ただ待っているだけでは
気が重たくなりますから。
♬~
♬~ (足音)
♬~
(天子)
♬~ ありがとうございました。
♬~
(呼び出し音)
(振動音)
♬~
人が多い場所は苦手でしたね。
すみません
ちょっとだけ目眩が…。
そうだ ソフトクリーム
買って来ますよ。
ここで待っていてください。
♬~
♬~ (タブレットをかみ砕く音)
♬~
♬~
♬~ (物音)
♬~
♬~ (天子) ハッ!
♬~
翡翠さん…?
翡翠さん!
翡翠さん‼
翡翠さん‼
このドラマの原作…。
よろしくお願いします!