祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録#04[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録#04[解][字][デ]
カルテには患者の全てが隠されている。知識も技術もまだない、しかし誰よりも患者の気持ちに寄り添う研修医・諏訪野良太がカルテを通して患者達の秘密と嘘を優しく見破る!
出演者
玉森裕太 池田エライザ 矢本悠馬 濱津隆之 堀未央奈 YU 豊嶋花/原田泰造/小手伸也 堀田真由 加藤貴子/松雪泰子 椎名桔平
番組内容
諏訪野(玉森裕太)と裕也(矢本悠馬)は他の科で診断がつかなかった患者を専門に診る総合診療科で研修中。指導医はシャーロック・ホームズを愛してやまないちょっと変わった榊健太郎(小手伸也)。そこへ病名が“謎”の患者・工藤香織(堀田真由)が。会社の同期に薬を盛られたと証言!香織の思い込みか、それとも…。異常がないのになぜ発作は起こったのか!?“犯人”は一体!?迷宮入り寸前の謎に諏訪野が挑む――!!
監督・演出
【演出】池田千尋
原作・脚本
【原作】知念実希人「祈りのカルテ」シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)
【脚本】根本ノンジ
音楽
【主題歌】「想花」Kis-My-Ft2(MENT RECORDING)
【音楽】サキタハヂメ
制作
【プロデューサー】藤森真実、戸倉亮爾
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■番組HP
https://www.ntv.co.jp/inorinokarte/
https://twitter.com/inorinokartentv
https://www.instagram.com/inorinokarte_ntv/
■Tiktok
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ドラマ – 国内ドラマ
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♬~
(町田) 工藤
プレゼン資料 進んでるか?
(香織) はい 町田部長。
(町田) おう お疲れさん。
(佐々原) お疲れさまです。
何? 佐々原 スパイ?
怖いこと言うなぁ 差し入れだよ。
いや 俺 うれしいんだよ。
同期と
こんなデカい案件 競えてさ。
お互い 頑張ろうな。
上層部は プレゼン次第で
君か佐々原のどちらかに
プロジェクトを任せると言ってる。
チャンスだぞ。
はい 絶対負けません。
ハァ… ハァ…。
ハァ…。
(社員) キャ~! 工藤さん!
(町田) どうした? おい! 工藤!
どうした?
大丈夫か? おい! 工藤!
誰か救急車!
(みどり)
退院おめでとう 沙智ちゃん。
(沙智) めでたくない。
どうせ来週からも
透析で通うんだし。
けど 退院は退院でしょ。
(洋子) 先生方
本当にお世話になりました。
いえ。
(沙智) ママ
この人たち研修医 まだ見習い。
沙智…。
全然 大丈夫です。
入院中 もっとエグいこと
言われてたんで。
(諏訪野) みどり。
じゃあね。
うん バイバイ。
何かあったら
すぐ病院に連絡してね。
ありがとうございました。
(沙智) お腹すいた。
(洋子) 何 食べる?
(沙智) ん~。
みどり 今 研修どこだっけ?
放射線科 結構おもろい。
へぇ~。
(麻友) お疲れ~ 沙智ちゃん
今日 退院だったんだって?
うん。
なぁに? これ。
(麻友) 裕也がパン焼いたって。
パン?
(裕也)
みどりも昼メシに召し上がれ。
裕也 最近
パン教室 通ってんだって。
何でパン教室?
ありがと。
私のせいなんだよね。
裕也に聞かれたの もっと
モテるにはどうしたらいい?って。
だから 料理男子はモテるよって。
(谷川) 料理男子… そうなのか。
近所に料理教室はなかったけど
パン教室は あってさ。
でも 先生優しいから通ってる。
んっ! まっず!
えっ?
裕也 パン作りのセンスがゼロで。
何か粘土 食べてるみたい。
粘土って ひどくね?
(牧村) うんま!
冴木君 こんな独特なパン
食べたの初めて!
最高!
お… おう。
(牧村) うまっ。
作った本人が一番引いてる。
でも そんなにまずいなら
あげないほうがいいか。
誰にあげるつもりだったの?
指導医の先生。
今 どこで研修?
俺 総合診療科。
良太と一緒。
(戸の開閉音)
休憩 終わりました。
あの 榊先生 これ よかったら
僕が作ったんすけど…。
(榊) 結構。
シャーロック・ホームズも
言っている。
腹がすいているほうが
頭の回転は良くなる。
さて 今から1人 患者さんが来る。
えっ あっ すぐ準備します。
病名は?
それが謎だ。
(裕也:諏訪野) 謎?
救急科 脳神経内科 婦人科が
診察したが
いずれも原因は不明。
まさに迷宮入り寸前だ。
(諏訪野:裕也) 迷宮入り?
では 行こうか ワトソン君たち。
ワ… ワトソン?
シャーロック・ホームズの
相棒のこと。
あ…。
これって たらい回しってやつじゃ
ないんですか?
(榊) すみません
ご面倒お掛けしまして。
ですが この総合診療科は
他の科で診断がつかなかった
患者さんを専門に診る科です。
しっかり
調べさせていただきますので。
(ノック)
(榊) はい。
(前田) 失礼します
お母様がいらっしゃいました。
(榊) どうぞ。
(香織) お母さん。
(佳代) 香織 大丈夫なの?
(香織) うん。
あれ? 先生?
えっ?
うわ~ やっぱり先生だ!
いや 先生 何を?
俺です 俺!
ほら 冴木です 先生。
あら。
えっ ちょっと どういうこと?
あぁ こちら 俺が通ってる
パン教室の工藤先生だ。
(榊) ほう パン教室の先生。
冴木先生
ここにお勤めだったんですね。
ちょっと もう先生!
「先生」は やめてください。
「冴木」でいいです。
何言ってるんですか 先生。
あ~ もう…!
ややこしい。
ややこしいね。
あの 早くしてください。
あっ。
失礼しました。
工藤香織さん。
以前から 腹痛はあったんですか?
ええ 元々 神経性胃炎で。
でも 今回 会社で仕事してたら
いきなり体が震えて
手も麻痺したみたいに
動かなくなって。
何か心当たりはありますか?
他の科でも言いましたけど
あいつです。
あいつ?
今 同期と
大きな案件 競い合ってて。
そいつが
コーヒーに薬を盛ったんです。
(榊) う~ん…。
(キーボードを打つ音)
(榊)
さて 君たちはどう思ったかな?
血液検査で毒物を疑うような
検査結果は出てませんし
工藤さんの思い込みなんじゃ
ないですか?
諏訪野先生
謎解きに決め付けは禁物だよ。
謎解き?
うちの科は ありとあらゆる
可能性を考慮して
真実に近づいて行く。
シャーロック・ホームズが
事件の真相に迫るみたいにね。
いちいち 大げさな先生だね。
いや
何かカッコ良く見えて来たな。
は?
よし 君たちだけで
謎を解決してみたまえ。
(諏訪野:裕也) えっ。
(榊) 解決したほうを
僕の相棒
ワトソンにしてあげよう。
いや あの 謎解きとかじゃ…。
やります!
は?
俺! ワトソンになります!
えっ?
♬~
検査入院?
はい。
謎を解明するのに必要で。
謎?
あっ すいません。
脱力や震えの原因が
不明ということで。
だから 同期に薬を盛られたの。
ちなみに その方のお名前は?
佐々原です 佐々原雅人。
絶対そいつです。
でも 採血や診察で
毒物を疑うような結果は
現状 出ていないんです。
とにかく 詳しく検査しましょう。
どれぐらいかかるんですか?
MRI検査など
ひと通りお調べしたいので
2~3日は。
そんなに!?
あ… あの
そこまで大げさにしなくても。
明後日
大事なプレゼンなんですけど。
でも このまま放っておくより
検査入院で
早く原因 分かったほうが
安心して
仕事できるんじゃないですか?
まぁ そうですけど…。
ところで 工藤さん。
昨日の夜は 何をされてましたか?
えっと…。
(香織の声) 夜中の1時ぐらいまで
仕事してて。
(佳代)香織
まだやってるの?
もう寝たら?
無理 仕事のこと考えたら
神経 高ぶって寝れない
(香織の声) 寝れないんで
母とワインを2杯ぐらい。
おいしい
何か おつまみ…
チョコは やめとけば
はい お待たせ
(香織の声)
おつまみはナッツを食べました。
うん
それで 飲んだ後は?
すぐ寝ましたけど。
本当ですか?
何で 私がウソつくんですか?
もう いいでしょ?
最後に1つだけ…。
すみません 裕也 行こう。
すいません 工藤さん。 いいから。
最後に1つだけ…。
それで 赤ワインを飲んだ後
就寝したと。
それは 香織さん本人の証言だね?
それ以外の証言は
取れているのかな?
それ以外?
患者さんの主訴が
診断の基本では?
普通の科ならね。
でも うちは総合診療科だ。
どこに事件解決のヒントが
隠れているかは分からない。
初歩的なことだよ 諏訪野先生。
はぁ…。
どんな些細なことでもいい。
手掛かりを集めて来てくれ。
え~ でも
手掛かりって言われても…。
お母さん。
えっ?
お母さんに
聞き込みするしかない!
聞き込み? 本気?
(冴木)彼女 腎臓の
移植希望登録はしているのか?
冴木先生 今 いいですか?
(冴木) おぉ 曽根田君 どうした?
四十住沙智ちゃんのことで。
腎臓移植って そんなに簡単に
できないですよね。
(冴木) う~ん 腎臓はね
ドナーの数が圧倒的に少ない。
沙智ちゃんは17歳だっけ?
ちなみに 二十歳を超えると
移植優先がなくなり
平均待機期間が15年になる。
15年…。
ところで あいつはどうしてる?
えっ?
うん…。
裕也だ しっかりやってるか?
あ~。
最近は パン作ってます。
パン?
(佳代)
前回 作ったパン どうでした?
えっ? あ~! あれっすね。
あれは その あの 同期に配ったら
はい 大好評でした。
(佳代) そう? よかった。
はい。
はい 生地 入れてください。
はい。
どれ… あっ いい感じ。
こうやって 娘さんと
パン作ったりするんすか?
ううん あの子は全然。
父親に似て 仕事ばっかり。
旦那さんが
お亡くなりになったのは…。
5年前 心筋梗塞で。
そうですか。
心筋梗塞か。
5年前だって。
まぁ でも今回の香織さんの
症状とは関係なさそうだね。
心筋梗塞って
遺伝性の疾患じゃないから。
そうなんだよな~。
ハァ…。
で 今日のパン どうよ?
パサパサ。
えっ。
おがくずみたい。
おがくず!?
何で?
(ドアが開く音)
お~ みどり! みどり!
今日のパン 食って!
待って。
あれ 相当 機嫌悪いよ。
ああ。
(ドアを閉める音)
♬~
検査の結果は まだですか?
もうすぐ出ますので。
(ノック)
はい。
町田部長!
どうだ? 工藤 調子は
ほい これ みんなから。
すみません
ありがとうございます。
顔色 いいじゃないか。
(香織) もう全然元気です。
明日のプレゼンは…。
いったん出よう。
(町田)
工藤は治すことだけ考えろ。
大丈夫です
今日には退院するので。
プレゼンは私が。
(町田) まぁ 無理はせずにな。
(香織) 本当に大丈夫です。
♬~
♬~
工藤さんの面会にいらしたのって
お1人だけですか?
(前田) いえ お2人です。
町田さんと 佐々原さんって方。
佐々原…。
だから 同期に薬を盛られたの
佐々原雅人
ハッ!
裕也 何してんの?
シ~っ! バカ! 静かにしろ。
よし 尾行するぞ。
は? 尾行?
行くぞ! 魚肉。
魚肉? 何それ。
あだ名だよ あだ名 刑事の。
探偵から刑事になっちゃってるし。
ホシが動いた。
行くぞ。
ハァ…。
戻りました。
(榊) うん。
工藤香織さんの検査結果が出たよ。
あっ。
血液データ 腹部CT 腹部超音波
頭部MRI。
全て異常なしだ。
えっ そんな…。
君なら どう推理する?
過労による自律神経障害や
過換気症候群とかは?
それらの疾患の可能性はある。
ただ 決め手に欠ける。
だから もっと手掛かりが欲しい。
名探偵が登場人物を集めて
推理を披露するのは まだ先だ。
えっ じゃあ 次は何を?
君は 見てはいるが
観察をしていない。
それは 大きな違いだよ。
それは 誰の言葉ですか?
もちろんホームズさ。
『ボヘミアの醜聞』。
貸そうか?
結構です。
ん?
ん?
もしかして 君 金田一派?
どこに電話をしているんだ?
何やってんだ?
父さん! …じゃなくて冴木先生。
仕事は どうした?
いや あの…。
これも 仕事の一環っていうか。
裕也。
はい。
パンを作ろうが 合コンに行こうが
構わん 好きにしろ。
だが まずは医者なら
目の前の患者に
集中してからにしろ。
目の前の病気を治すことだけに
全精力を注げ!
はい…。
ハァ…。
大体 お前は 何で医者になった?
ん?
うちが医者の家系だから
何となく なっただけなんだろ。
(ノック)
失礼します。
工藤さん? 何やってるんですか?
検査で異常なかったんでしょ?
退院する。
いやいや 異常ないのに
倒れたことが問題なんですよ。
明日 大事なプレゼンなの
休んでる暇ない。
えっ! あっ ちょっと!
あっ…。
♬~クノール
(永野) 《スーパースイートコーンを
一番あま~いときにとる》
《そのおいしさを逃さず
この一杯に ギュッと閉じ込める》
《だからほら
体にうれしい》
《甘みのピークが 今
訪れました》
《とろ~り 栄養 いただきます》
《「クノールカップスープ」》
《その甘み「スープデリ」でも》
(千葉)エアジェットォ!
(寺島・子ども)のコツ!
♬「1秒1回 シューしまシュー」
(寺島)レバーを引き切る!
♬「ムラなく うすーく おおいまシュー」
(一同)うすづきで ムダなし!
♬「バスマジックリン」
(一同)「エアジェット」!
(こする音)キュキュッ!
(一同)エアジェットォ!
(寺島)お前 ホントに こすらず30秒?
(千葉)お義父さん! エアジェットは 細か~いミストが
汚れに密着!
うわ! 汚れが溶けてる!
こすらず30秒で…。
速攻キュキュッ!じゃ~ん!
♬「バスマジックリン」
「エアジェット」!
(諏訪野:裕也) ハァ…。
ため息でハモるな。
(諏訪野:裕也) だって~。
(牧村) 患者さんが勝手に退院した
諏訪野君が落ち込むのは分かる。
でも 冴木君 お父さんに
説教されるの慣れっこでしょ?
いや~
今日のは結構効いちゃって…。
自分でも 何で医者になったのか
よく分かんねえし。
親父の言う通り
何となく なっただけだし。
何となくって?
私も似たようなもん。
親の病院 継いでくれる人
探すために医者になったんだし。
そう言いつつ
橘は ちゃんとやってる。
裕也が甘過ぎる。
くぅ…!
じゃあ 谷川は?
何で医者になろうと思ったの?
自分の能力を試すのに
一番ふさわしいのが
医者だったから ただそれだけ。
(牧村) すごい理由だな~。
えっ 牧村さんは?
医学部の時 もう お子さん
いらっしゃいましたよね?
うん 8歳ね。
それなのに 何で?
言ったっけ? 僕 30すぎまで
保育士やってたのよ。
その時 預かってた子供が
しょっちゅう具合 悪くなって。
でも 何もできなくてさ。
だったら
僕が医者になろうかなって。
すごいですね。
(牧村) そんなことないよ。
みどりは? みどりは
何で医者になろうと思ったの?
そんなこと聞いて
何の意味があるの?
私は
早く一人前になりたい。
ムカつく。
♬~
ハァ…。
(町田) 工藤。
何で?
もう退院したの。
部長 これ。
(香織) 昨日 徹夜で仕上げました。
今日のプレゼン
私がやりますから。
立石先生。
(聡美) おっ あ~ 諏訪野先生。
ねぇ これ どう思う?
えっ どうって?
出たのよ
新メニュー ひつまぶし定食。
あ~ でも おいしそうですね。
でも 朝からヒレカツ定食
食べるって決めてたんだよね。
どう思う?
え~ そうですね…。
えっ?
お父さん?
ん?
お父さん。
(幸一) あっ 良太君。
あっ…。
あっ あの 父です。
(聡美) あぁ。
立石先生。
精神科の指導医の先生で
ものすごくお世話になってる。
あ~ 良太の父です
諏訪野幸一と申します。
立石です。
あっ どうしたの?
あぁ 会社の人間ドックで
引っ掛かっちゃってさ。
再検査 今 結果待ち。
あぁ そっか。
どっか悪いの?
あぁ…。
(腹をたたく音)
メタボ メタボ いつものこと。
だから 母さんには内緒ね。
うん まぁ いいけど…。
いや うちで検査するなら
言ってくれればよかったじゃん。
(幸一)
だって… 良太君 仕事中だろ。
邪魔しちゃ悪いと思って。
いや まぁ…。
(2人) あの… えっ?
ごめんなさい お父さん どうぞ。
良太君 どうぞ。
ホント どうぞどうぞ。
そう?
え~っと あれだ… うん。
白衣。
似合ってる。
えっ。
ありがとう。
(2人) じゃあ… えっ?
あっ お父さん どうぞ。
え~っと うん。
そろそろ行こうかな~って。
じゃあ 僕らも そろそろ…。
ああ。
じゃあ 先生。
どうか… 息子を
よろしくお願いいたします。
はい 承知しました。
(幸一) うん。
うん。
なるほどね~。
君が ひとの顔色うかがう原因は
あれか。
いやいや
別に うかがってませんけど。
でも 今 脇汗びっしょりでしょ?
一回 カウンセリング
受けてみよっか。
いや いいですよ。
何でよ 言ったでしょ。
うち 「話聞こう科」
雑談でもいいから。
いやいや ホント大丈夫です。
いやいや 君じゃなくて。
お父さん。
えっ?
お父さん あれで
相当 気 使ってるよ。
気付いてない?
えっ…。
(聡美) 伝えといて。
よし! ヒレカツ定食にしよう。
(医師) 諏訪野幸一さんですね。
はい。
腹部エコーで引っ掛かった影ね。
(幸一) はい。
小腸でした。
えっ?
あっ じゃあ…。
(医師) 心配いりません
全く問題ないです。
あぁ…。
あっ あっ… よかった~。
うわ~ ハハハ…。
(着信音)
後 頼む。
はい。
すいません。
(幸一) あぁ… あっ…。
ハハハ…。
びっくりしちゃいましたね。
だって F判定だっていうから
てっきり ガンだと思って。
でも 家族にも言えなくて。
言わなかったんですか?
さっき そこで息子にも
会ったんですけど
言えなくて。
息子さん…。
あぁ 知ってるかな?
諏訪野良太っていう研修医。
何で 医者の息子さんに
相談しなかったんですか?
あ~。
うん。
う~ん。
(メッセージの受信音)
お父さん?
よかった。
スタンプだと軽いか…。
では 今回のシンガポール都市開発
プロジェクトについて
ご説明させて…。
(男性) どうしました?
工藤 大丈夫か?
はい 失礼しました。
え~…。
今回 スマートシティー構想を
全面に押し出して…。
(佐々原:町田) 工藤!
大丈夫か!? おい!
工藤! おい しっかりしろ!
救急車 呼びます。
(町田) おう 工藤!
おい 大丈夫か!
すいません。
(一同) イチ ニ サン!
(救急医)
モニター ルート 採血 尿カテ。
(走る音)
(前田) 痙攣は収まったんですが
まだ四肢が震えています。
はい!
俺 ルート入れるから
輸液 準備して。
OK OK!
♬~
どうすりゃいいんだよ?
工藤さん。
工藤さん 工藤さん。
榊先生! 診察お願いします。
ちょっと待ってね~。
えっ… 先生?
名探偵は 体ではなく
頭を働かせるものさ。
(指を鳴らす音)
(榊) これ お願いしま~す。
(前田) はい。
はい ありがとう。
♬~
(秒を刻む音)
何をしたんですか?
ブドウ糖とヘムを投与したのさ。
(香織) え…。
あっ ちょっ…!
私… また?
工藤さん。
あなたを悩ませている
犯人が分かりました。
えっ?
謎は解けた。
関係者を集めてください。
香織の病気が分かったんですか?
(榊) ええ。
実は この中に犯人が…。
いません。
い… いない?
香織さんが倒れたのは
急性間欠性ポルフィリン症
…という病気だったからです。
それって どんな病気なんですか?
とても珍しい病気でしてね。
諏訪野先生 ご説明を。
えっ 僕?
あっ はい。
えっと 間欠性ポルフィリン症は
かかっていても ほとんどの場合
一生 症状が
生じないことが多いんです。
ただ 過度のストレスや睡眠不足
アルコールや低糖質食などの
因子によって腹痛発作。
ひどい場合は四肢の脱力や痙攣
精神症状などが生じます。
香織さんは ここ数日
お仕事で かなり強いストレスに
さらされていましたね。
その限界が来て
発作が起きたんです。
それって 治らないんですか?
治りません 残念ですが。
そんな…。
(榊) ただ 無理をせず
気を付けて過ごせば
命の危険はありませんし
対処法も分かっているので
発作が起きたとしても
軽い腹痛程度で
抑えることができます。
ホントですか?
(榊) ですから
取りあえず 数日間入院をして
発作が起きなければ
特に治療の必要もありません。
じゃあ 仕事は?
もちろん 続けられますよ。
ハァ… よかった~。
あっ 部長 先方には
私から事情を説明します。
もう一度 私にやらせてください。
(町田) ああ。
榊先生 本当は
すごい人だったんですね。
「本当は」っていうのは
どういう意味だい?
でも
本物の名探偵みたいでしたね。
うん これで事件解決ですね。
それは どうだろうね?
えっ。
無理するなって言われたでしょ。
ネット見てるだけ。
ほら 出しといたから
薬 ちゃんと飲むのよ。
分かってる
お母さんも帰って休んで。
はいはい。
ふぅ…。
(キーボードを打つ音)
工藤香織さんの
尿検査の結果が出た。
やっぱり
急性間欠性ポルフィリン症でしたか。
うん ちゃんと
食事と睡眠も取ってるし
これで退院かな。
(着信音)
ん?
(看護師) 工藤さん 痛いですよね。
工藤さん!
工藤さん どうしました!?
大丈夫ですか?
お腹が急に…。
痛い…。
ちょっと失礼しますね。
触りますね すいません。
うぅ…!
ここ 痛みます?
痛い!
痛みますか?
薬 飲みました?
飲んだ! 4錠全部。
痛い! 休んだのに…!
工藤さん 一回落ち着きましょうか
ねっ 大丈夫ですからね。
(香織) 大丈夫じゃ ない!
せっかくチャンスもらえたのに…。
ねっ 落ち着きましょう ねっ
いったん落ち着きましょう。
大丈夫ですよ 大丈夫 大丈夫…
大丈夫ですよ!
(香織) 痛い! あぁ…。
大丈夫 大丈夫…。
大丈夫ですよ 工藤さん
落ち着きましょう。
大丈夫 大丈夫…。
ぜってぇ
上司か同僚のどっちかだろ。
えっ?
工藤さんの病名を知って
何か仕掛けたんだ。
何かって何を?
とにかく 俺 行って来る!
あぁ…。
君は 何もしないのかい?
あっ いや…。
でも この状況で発作が起こる
理由が分からなくて。
じゃあ 諦めるのかい?
工藤香織さんは
さまざまな科で原因が分からず
うちに来た。
僕らが諦めたら
彼女は どこに行けばいい?
総合診療科の仕事はね
何があっても
決して諦めないことだ。
それは 誰の言葉ですか?
僕の言葉だ。
♬~
♬~
いきなり体が震えて
手も麻痺したみたいに
動かなくなって
同期と
大きな案件 競い合ってて
そいつが
コーヒーに薬を盛ったんです
大丈夫ですか?
お腹が急に…
♬~
♬~ (通知音)
♬~
睡眠薬?
薬 飲みました?
飲んだ! 4錠全部
(香織)寝れないんで
母とワインを2杯ぐらい
おつまみは
ナッツを食べました
♬~
(町田) 佐々原のおかげだ。
いえ 部長が全て
裏で動いてくれたからです。
あの2人 グルだったのか。
(町田) ありがとな。
(佐々原) こちらこそ。
(振動音)
んっ!
どうした?
分かったんだ
香織さんが倒れた本当の理由が。
どゆこと?
カルテが 全て教えてくれた。
《あ~ もう! 何でうまくいかないんだろう
ムカつく》
《こんな時は プリン》
《…と 「DORONJO/ドロンジョ」》
(スマートフォン:ドレミ)
あんなんじゃ終われないよな 私とお前は。
《頑張って!》
(スマートフォン)≪ドレミ~!
《うわぁ!》
(着信音)
はい… すぐ行きます。
《いいとこだったのに~!》
<WOWOWオンデマンドなら
「DORONJO/ドロンジョ」の続きが
いつでもどこでも見られます>
《私も負けられない!》
どうぞ お座りください。
(佳代) はい。
すみません
わざわざ来ていただいて。
あっ いえ。
香織の病気のことが分かったって
本当ですか?
はい。
やっぱり
仕事が忙し過ぎたんでしょうか?
いえ。
今回の発作は
仕事は関係ありません。
えっ?
最新の尿検査で
工藤さんの体内から
特殊な睡眠薬が検出されました。
それは
急性間欠性ポルフィリン症の
誘発因子になる薬です。
工藤さんに処方されている薬は
3種類1錠ずつ。
でも 昨日 発作が出た時…。
薬 飲みました?
飲んだ! 4錠全部
4錠飲んだと言ってました。
それを投与したのは
お母さんですよね?
ほら 出しといたから
薬 ちゃんと飲むのよ
薬だけじゃありません。
最初に倒れた夜
工藤さんは 赤ワインとナッツを
摂取したと言っていました。
これは
急性間欠性ポルフィリン症の
発作を引き起こす食品です。
あなた
食べるよう促しましたよね?
(諏訪野の声)
発作が起きることを知っていて。
どういう意味ですか?
急性間欠性ポルフィリン症は
遺伝性の病気なんです。
お母さん。
あなたも
急性間欠性ポルフィリン症ですよね。
先生 そうなんですか?
こうしないと
香織が死ぬと思ったんです。
夫みたいに。
夫の心筋梗塞
過労のせいなんです。
香織は 夫によく似て
真面目で負けず嫌いでした。
夫が亡くなってからは
それが もっと強くなって。
私を楽させる。
お父さんの分まで頑張る
って言って。
もう 取りつかれたように
仕事して
見てられなかった。
娘だけは…。
香織だけは死なせたくなかった。
♬~
その気持ち
娘さんに伝えましょう。
信じられない
娘にそんなことするなんて。
ごめんなさい。
お母さん 私がどれだけ一生懸命
やってたか知ってるよね?
あのプレゼンがどれだけ大切か
ずっと言ってたよね!
うん。
じゃあ 何で?
何で そんなことしたのよ。
何で 私の邪魔したのよ!
親子だからだと… 思いますよ。
裕也?
親子だから
どんなことをしてでも
自分の娘の命を
守りたかったんだと思います。
子供のことが憎い親なんて…。
いませんよ。
(泣き声)
(泣き声)
結局 工藤さん
お母さんと口利かないまま
退院しちゃったな。
でも ちゃんと伝わったと思う。
そうかなぁ…。
うん。
いや だけど 裕也すごいよ。
何が?
俺は あんなふうに
親の気持ち 言えない。
多分
どこかで逃げてるからだと思うな
父親から。
そっか…。
で 今日のパン どうよ?
うん。
裕也らしいパンだなって。
どゆこと?
いや 見た目とか食感は
今イチだけど
食ってみると うまい。
お前 それ褒めてねえだろ。
前半 けなしてんじゃねえかよ!
褒めてる。
お~ みどり みどり!
このパン食って…。
待って 待って。
(幸一)あの子 私と
血がつながってないんです
だから すごく
私に気遣うんです
それが ガンなんて言ったら
どうなっちゃうかって
でも 一回だけね
あの子が
わがまま言ったことがあって
「困ってる人を助けたいから
医者になりたい」って
いっつも気遣って
遠慮ばっかりしてる
あの子が急に…
私 うれしくて うれしくて
だから さっき
白衣 着てるの見て
何か泣きそうになりました
諏訪野。
ん?
頑張れ。
は?
頑張れ 諏訪野。
いや… 頑張ってるけど。
足りない もっと頑張れ。
そりゃ みどりよりかは
足りないかも…。
いいから 頑張れ!
分かった!
分かった 分かったから もう…。
えっ 俺は?
えぇ… 何? 急に。
(ドアが閉まる音)
発作も出てませんし
だいぶ落ち着いて来ましたね。
実は 会社 辞めたんです。
えっ?
どうしてですか?
私 今まで
父の分とか 母のためにって
がむしゃらに
頑張って来たんですけど。
自分を見失っていたんだと
思います。
それで 母に心配かけて
あんなことになって…。
だから 今度は自分のペースで
本当にやりたいこと
見つけることにしました。
いいと思います。
頑張ってください。
はい。
お待たせ。
(佳代) ううん。
行こうか。
うん。
研修最後の日に
無事 事件解決しましたね。
うん。
2人とも よくやった。
君らは 名探偵の素質あるよ。
マジっすか?
だが
僕のワトソンには失格だな。
えっ。
どうしてですか?
ホームズより目立ち過ぎる。
主役を食う脇役は いらない。
どうぞ
他の科へ。
♬~
(足音)
あ… あの。
父さん。
確かに
俺は 何となく医者になった。
これからも 合コン行っちゃうし
パン作っちゃうし
フラフラすると思う。
多分 一生 父さんみたいな
医者には なれないと思う。
でも
最近 ちょっとずつ…。
ちょっとずつなんだけど
この仕事が
好きになって来たんだよね。
好きで続けられるほど
この世界は甘くない。
分かってる! 分かってるけど…。
俺みたいな医者が
1人ぐらい いてもいいでしょ!
ハァ…。
あぁ。
裕也。
えっ。
おい 何か おごってあげよっか?
ちょっと 待って 待って…。
今夜は朝までカラオケですか!
おっ いいじゃないですか。
何で見てんだよ~。
いいじゃない。
うわ~ 最悪だよ。
行きましょう 裕也さん。
恥ずかしい。