祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録#07[解][字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録#07[解][字][デ]
カルテには患者の全てが隠されている。知識も技術もまだない、しかし誰よりも患者の気持ちに寄り添う研修医・諏訪野良太がカルテを通して患者達の秘密と嘘を優しく見破る!
詳細情報
出演者
玉森裕太 池田エライザ 矢本悠馬 濱津隆之 堀未央奈 YU 豊嶋花/原田泰造/観月ありさ やべきょうすけ/松雪泰子 椎名桔平
番組内容
救命救急科で研修を受ける諏訪野(玉森裕太)と牧村(濱津隆之)は、指導医・柚木慧(観月ありさ)の下、急患の対応に追われる。その中の一人、患者・秋田竜也(やべきょうすけ)は自ら救急要請して搬送。突然けいれんを起こしたり、気を失ったり、原因不明の意識障害を繰り返す!それには何やら目的があるようで…。そんな中、裕也(矢本悠馬)の誕生日パーティーで怪事件発生!?そして諏訪野に関する重大な事実も明らかに―!!
監督・演出
【演出】鈴木勇馬
原作・脚本
【原作】知念実希人「祈りのカルテ」シリーズ(角川文庫/KADOKAWA)
【脚本】根本ノンジ
音楽
【主題歌】「想花」Kis-My-Ft2(MENT RECORDING)
【音楽】サキタハヂメ
制作
【プロデューサー】藤森真実、戸倉亮爾
【制作協力】AX-ON
【製作著作】日本テレビ
おしらせ
■番組HP
https://www.ntv.co.jp/inorinokarte/
https://twitter.com/inorinokartentv
https://www.instagram.com/inorinokarte_ntv/
■Tiktok
https://www.tiktok.com/@inorinokarte.ntvジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(裕也のいびき)
(いびき)
(諏訪野) 裕也 裕也!
どうしたの? これ。
えっ?
(みどり) 何で 顔 真っ白?
えっ?
わっ! 何だ? これ。
みんなで誕生日パーティー
やってたんじゃないの?
ん…?
誕生日?
明日 俺の誕生日!
おめでとう。
(牧村) おめでとう。
心療内科の望月先生ってさ…。
ちょいちょいちょいちょ~い!
ちょ~い!
それだけ!?
何が?
いやいやいや…!
やってよ! 誕生日パーティー!
自分で言ってて切なくない?
全然。
ごめん 俺ら だって夜勤で 明日。
(牧村) 僕たち今 救急科で研修中。
ほ… 他のみんなは?
(麻友) 私 合コン。
(谷川)
俺 研修先の先生と飲み会。
私は何にもないけど面倒くさい。
ちょ…! 頼むよ~!
誕生日に1人なんて
寂し過ぎるでしょ! ねっ!
ケーキも料理もお酒も
全部 自分で用意するから!
そこまで?
みんな! かわいそうじゃない!
やってあげてよ!
どうする?
みどりは?
う~ん まぁ
私は あそこ住んでるから別に…。
じゃあ 決まりな!
明日 仕事終わり 百薬荘集合な!
(看護師) 失礼します。
(ノック)
(男たち) 失礼します。
(柚木)
シュ! シュ! シュ! シュ!
(柚木)
シュ! シュ! シュ! シュ!
お疲れさまです 柚木先生。
(牧村) お疲れさまです。
(柚木) あぁ お疲れ~。
もうそんな時間?
はい もうすぐ6時です。
そっか じゃあ 準備しようか。
シュ!
(柚木)
今日は2人そろって夜勤か~。
頼もしいね。
いえいえ
まだ救急 全然慣れてなくて。
(牧村) 僕もです 週1の当直なら
経験してましたけど
毎日となると…。
(柚木) ここは
ありとあらゆる患者さんが
来るからね~。
コツは
迷わず脊髄反射で治療すること。
考えるな 感じろってやつ。
何ですか? それ。
ブルース・リーですね
知ってますよ!
ワタァ!
(柚木)
諏訪野ちゃんには古過ぎたか。
あっ すいません。
(着信音)
あっ。
はい 救急科 柚木です。
了解。
患者さん 来るよ。
(諏訪野:牧村) はい!
(向井)
こちらも1人 患者さん 来ます!
行くよ。
(諏訪野:牧村) はい!
(紗英) お腹痛いよ~!
(救急隊員A)
市川紗英さん 23歳。
勤務中 激しい腹痛を訴え
救急要請!
(紗英) 痛い! お腹 痛い!
(救急隊員B)三木翔平さん 33歳
左大腿部に切創。
本人は割れたガラスで切ったと
言っています。
(三木) 死ぬ 死ぬ 死ぬ!
俺 死んじゃうって!
(柚木)
市川さん1番 三木さん2番で!
(一同) はい!
移します! イチ ニ サン!
≪ストレッチャー出します≫
痛い!
市川さん 何か食べました?
(紗英) 同伴の客とお寿司…!
はい。
だから 痛ぇっつってんだろ!
ごめんなさい でも動かないで!
(柚木) それだけ元気なら大丈夫!
縫合の準備して。
はい!
態勢 整ったら呼んで。
はい!
(三木) 痛っ…! 死ぬ!
(紗英) キャ~!
ちょっと! どこ触ってんの?
いえ ただ触診を…。
セクハラ!
この医者にセクハラされた!
そんな…。
もうイヤ! この人 チェンジで!
(柚木) はい どいて~。
はい…。
(紗英) う~。
(柚木) 市川さん。
触らないと 分からないの ねっ。
(紗英) え?
う~!
(菅) もう一人 お願いします。
はい 僕 行って来ます。
(救急隊員C)
秋田竜也さん 51歳。
駅前の繁華街で動けなくなったと
自ら救急要請。
こちらの病院が
かかりつけだそうです。
ただ 我々が到着したところ
すぐに意識消失しました。
はい。
どうですか? 俺の26歳の運勢!
(聡美) 戦車の逆位置。
思い通りに進まない
混乱に次ぐ混乱。
マジっすか!?
最悪じゃないっすか!
え~ でも人生って
混乱してたほうが面白くない?
それ 立石先生だけですよ。
お疲れさまです。
今日は もう上がっていいよ
誕生日パーティーでしょ?
あざ~っす!
あっ 先生もどうですか?
いや 私じゃなくて お父さん
誘ったほうがいいんじゃない?
嫌ですよ~ 向こう 絶対
俺と話したくないですもん。
じゃ お疲れさまでした!
お疲れさま。
お疲れさまで~す!
(戸の開閉音)
(柚木) 秋田さん 秋田さん!
聞こえますか? 秋田さん。
相当 飲んだんじゃないですか?
(柚木) 何で?
繁華街で動けなくなった
ってことは
急性アルコール中毒の可能性
高いですよね。
簡単に判断しない。
取りあえず 点滴ライン確保したら
ブドウ糖 静注。
はい。
えっ?
抗けいれん剤の
ジアゼパム用意して!
はい!
ジアゼパム入れます。
半投にして。
はい!
どうして痙攣なんて…。
(マウスをクリックする音)
(柚木) MRIも外れかぁ。
脳梗塞かと思ったんだけど。
まぁ検査でも 軽い糖尿病の
傾向はありましたけど
意識障害の原因となるような
異常は確認できませんでしたね。
そっか。
あの… 僕 秋田さん
1年前も救急科で対応してて
で その時も ご自分で
救急要請して来たんですが…。
(秋田)だから 入院させろって
言ってんだろうが!
あっ いや でも単なる
ウイルス性胃腸炎なので
全然 入院するほど
ひどくないんですよ
おい
てめぇ 俺が元ヤクザ者だから
って追い出すつもりか?
いいから
消化器内科に入院させろよ!
いや…
じゃあ あの目の上の傷も
ドスで切られたやつだったりして。
怖っ。
(牧村) その人って 昼間 勝手に
入って来た人じゃないですかね?
えぇ?
え?
注意喚起の院内メール
見てません?
「消化器内科の病棟に
名前を書かずに男性が侵入」。
(牧村の声) 「年齢50代
身長160cmくらい。
オレンジ色の上着に
黒いセカンドバッグを所持。
右目の上に 大きな切り傷あり」。
絶対 この人でしょ。
確かに。
(秋田) 純正医大か?
よし。
おい 今 何時だ?
えっ。
6時半です。
まだ時間あるな。
おい! 俺のかばんは?
かばん? かばん かばん…。
♬~
秋田さん 目 覚ましました。
やっぱり何かおかしいですよ
あの人。
いろいろ
可能性はあると思うけど
お薬かもね~。
お薬って…。
薬物中毒って意味ですか?
誕生日! おめでとう! 俺~!
おめでとう。
(谷川:麻友) おめでと~う。
みんな! プレゼントは?
俺はツルチョウチンゴケっていう珍しい苔。
(麻友:みどり) はい。
あと これ 諏訪野から。
ふざけんなよ! お前ら!
全部 研修医室に
あったやつじゃねえかよ!
見たことあるわ! これ~!
しょうがないでしょ
時間なかったんだから。
お前らな 牧さんなんてな
見ろ!
段ボールで送ってくれたんだぞ!
ほら!
「僕の直筆です」。
ダサっ。
(諏訪野の声)
警察 呼びましょうか?
ダメ ダメ!
あくまで薬物中毒の
可能性があるってだけ。
何の証拠もないのに
患者さん 警察に突き出せない。
じゃあ どうすればいいんですか?
尿検査だね。
一発で薬が入ってるか分かる。
いや~ 本人が許可するかどうか。
説得するしかないでしょ。
諏訪野ちゃんが。
えっ 僕ですか?
諏訪野ちゃんってさぁ
表情 読むのうまいけど
人から悪意 向けられると
萎縮しちゃうでしょ。
さっきみたいに。
(紗英)もうイヤ!
この人 チェンジで!
病院は
苦しむ人が来る場所だから
医者である限り 患者さんから
強い敵意を向けられることは
避けられない。
だから 今のうちに
防御法を身に付けておかないと。
防御法って。
心のガードを上げるべし。
心のガード?
うん まずは
患者さんが発する
怒りのエネルギーを
ガードで耐え抜く。
言われても言われても
ひたすら黙って耐えていると
そのうち 隙が生まれる。
隙ですか?
その瞬間を狙って!
真摯に伝えれば
心を開いてくれる。
なるほど。
さぁ 行っといで! ラウンド1。
(カ~ンという音)
い… 今ですか?
ん。
はい。
(ノック)
≪失礼します≫
す… すみません 秋田さん。
あ?
はい…。
ど… どうですか? 具合。
ダメだ まだ頭がぼんやりしてる。
そ… そうですか。
そ… それでですね
大変 恐縮なんですが
ちょっと 尿検査を
受けていただきたいなぁって。
尿検査?
はい。
てめぇ! 俺がシャブでもやってる
っていうのか!?
いやいや…!
俺はな
現役の時から シャブにだけは
手 出さなかったんだぞ こら!
す… すいません すいません!
おい。
てめぇ… 前に
俺 追い出した医者じゃねえか!
おい!
また追い出そうってのか!?
タコ! この野郎!
あぁ~!
おい!
ふぅ~。
何だ? そのポーズは おぉ?
おい 何だ おめぇ やんのか?
や… やりません やりません!
上等だよ! かかって来いや!
かかって行きません すいません!
なら 今日は何があっても
出て行かねえからな。
諏訪野ちゃん 今だ!
あ… あの。
あの!
僕は 秋田さんを助けたいんです。
助ける?
秋田さんは持病もないし
アルコールを
大量に飲んだわけでもない。
それなのに 意識が混濁し
激しく痙攣したんです。
原因を特定するためにも
尿検査が必要なんです!
偉そうなこと言ってんじゃねえぞ
こら! おぉ!?
でも! 受けていただかないと
正確な診断ができなくて
うちでは治療が
難しくなってしまうんです。
それ 帰れって意味か?
そういうことになってしまうかと。
よし。
尿検査 受けるわ。
えっ ど… どうして急に?
てめぇの根性に免じて
受けてやるよ。
あ…。
ありがとうございます。
ありがとうございます!
(柚木) 諏訪野ちゃん
ナイスファイトだった。
でも どうして
急に気が変わったんですかね?
気持ちが通じたんだよ。
(何かが倒れた音)
≪先生!≫
(向井) 分かりますか? 秋田さん。
どうしたの?
(向井) 尿検査が終わって
トイレから出て来たら急に…。
大丈夫ですか? 上 向けるよ!
イチ ニ サン!
ストレッチャー。
(牧村:諏訪野) はい!
広瀬のせき込み
(冴木)この間も せきしてたな
(広瀬)ちゃんと病院行った
アレルギー性の
気管支炎だって
(冴木)そうか
なっ?
ちゃんと別の病院行って
我慢してんだろ
会いたい気持ちは分かるが
やめとけ
いくら親子でも
分かってる
だから 頼むよ
俺の代わりに
良太のこと 頼むな
(戸が開く音)
あっ やっぱりまだいた。
おう どうした?
今日 息子さん 誕生日でしょ。
ああ 知ってる。
予定ないなら 百薬荘 行ったら?
みんなで誕生日パーティー
やってるみたいよ。
いいよ 俺は。
何で? いいじゃない。
医者の先輩後輩の前に
親子なんだから。
ハァ… でも 同期たちも
一緒にいるんだろ?
あのね
この世に 親子が会うのを
遮れる人なんていないのよ。
じゃあ お疲れさま。
お疲れ。
(キーボードを打つ音)
(柚木) 秋田さんの尿検査の結果
シロだったよ。
そうですか。
じゃあ どうして意識を失って
痙攣なんて…。
家族歴は?
何か手掛かりになりそうな
病気のある人 いない?
それが…。
(マウスをクリックする音)
家族についても
緊急連絡先についても
書いてなくて。
(着信音)
はい 柚木。
(向井)
秋田さんが目を覚ましました。
諏訪野ちゃん よろしく。
はい。
≪失礼します≫
秋田さん どうですか? ご気分は。
おう…。
俺 どうしたんだ?
確か…。
尿を採った後
また気を失ったんですよ。
そうか。
ただ 検査の結果
薬物などは検出されませんでした。
ほら見ろ シャブなんか
やってなかっただろ。
あの 秋田さん。
ホントに持病ないんですか?
ねえよ。
じゃあ ご家族の中に
突然 気を失われたり
痙攣をされたりっていう方は?
家族?
秋田さんのカルテの緊急連絡先が
空欄でした。
家族の話なんか すんじゃねえよ!
それより 今 何時だ?
え~ 8時半です。
さっきから
時間 気にされてますけど
何か予定ありますか?
てめぇには関係ねえだろうが!
家族って
ホントに難しいですよね。
あ?
実は僕 母が再婚して
今の父とは
血がつながってないんです。
だから 余計 難しいっていうか。
で その父
下手なのに料理が好きで
ラーメン作るんです。
鶏ガラを何時間も煮込んで
ダシを取る 超本格的なやつ。
ただ いつも
スープにコクっていうか
味がなくて。
でもまぁ 僕 気を使って
「替え玉 お代わり!」
なんつって こう
バクバクバク!って食べてたら
母と妹が とっとと
カップラーメン食べ始めてて。
で それ見て 父 泣いちゃって。
僕 2人の分まで
必死に かっ込んで…。
あ~ ちょっと諏訪野君
何の話 してんの?
あんちゃんも 苦労してんだな。
(牧村) へっ?
分かってもらえます?
ああ 分かるよ。
うちは 親父が厳しくてな。
いつもおびえて 気 使ってた。
まぁ その反動で
若ぇ頃から警察の厄介になってよ。
しまいには親父に勘当された。
ただ
おふくろだけは
いつも かばってくれた。
ご結婚は?
勘当された後は嫁のほうに
籍 移したんだけどよ。
その嫁からも
三くだり半 突き付けられて
天涯孤独よ。
そうでしたか。
おい。
シャブはシロだったんだろ?
だったら 俺はどうなるんだよ。
あっ えっと 意識消失と
痙攣の原因が分からないので
また明日 改めて…。
明日じゃダメだよ!
今夜中に ケジメつけねえと。
えっ? 今 「ケジメ」って
おっしゃいました?
あ? 何でもねえよ!
ごめん 私 帰らないと。
何でだよ! まだ9時だろ!
マー君が待ってるの。
(コップが落ちた音)
んだよ 橘!
男と住んでんのかよ!
違うよ カメ。
(裕也:谷川) カメ?
マー君に ごはんあげないと。
俺よりカメのほうが大事なのか!
当たり前でしょ! じゃ。
えっ ちょ…。
俺 心配だから送るよ。
えっ?
じゃあ まぁ お開きってことで。
(ドアが閉まる音)
んあ~! ちょ… あれ? あれ?
みどり みどり
全然 酔ってなくない?
うん ずっとノンアル。
は? 何で?
今 脳外科で研修中なんだけど
めっちゃムズくて。
今から予習すんの。
ちょ… ちょっと待って!
ちょっと待って。
もうちょっと
もうちょっとだけ飲もう。
ねっ? あの ノンアルでいいから。
え~。
お願いします。
それじゃあ 秋田さん
こちらのベッド お使いください。
(紗英) ≪ねぇ まだ?≫
おい
あの女 キャバ嬢じゃねえか?
(牧村) えっ?
どこの店だよ?
ボッタクリの店じゃねえか?
さ… さぁ。
おい あのチンピラは?
半グレか? どこのもんだ?
そういうことは…。
チッ。
ハッ。
♬~
(秋田)あの女
キャバ嬢じゃねえか?
(紗英)痛い! お腹 痛い!
(救急隊員B)左大腿部に切創
痛ってぇ!
半グレか? どこのもんだ?
今夜中に ケジメつけねえと
(牧村) 分かったぞ。
何もかも!
えっ?
カルテが 全て教えてくれたんだ!
♬~クノール
(永野) 《スーパースイートコーンを
一番あま~いときにとる》
《そのおいしさを逃さず
この一杯に ギュッと閉じ込める》
《だからほら
体にうれしい》
《甘みのピークが 今
訪れました》
《とろ~り 栄養 いただきます》
《「クノールカップスープ」》
《その甘み「スープデリ」でも》
(竹下)♬「ブローネ」
<「ルミエスト」>
(友人A)髪色 変えた?
(友人B)なんか いいね!
プロが選んでくれた色なの!
<「ブローネ」の髪色診断は
カラーコーディネーター 監修>
おっ! 春色タイプなんだ。
<あなたに似合う色を おすすめ>
いいね。
<白髪も黒髪も明るく染まる>
似合う髪色 まだまだあった!
♬「ブローネ」
<「ルミエスト」>
秋田さん 言ってただろ?
「今日中にケジメをつける」って。
あれは あっちの業界では
「命を取る」っていう意味だ。
命を取る?
秋田さんは 今日中に
どちらかを殺すために
送り込まれた
ヒットマンなんじゃないか!?
うん!
えっ?
(柚木) はい!
しょうもないこと言ってないで
患者さん 来るよ。
あっ はい!
(牧村) はい!
う~…。
そろそろ寝な。
うっせぇな~。
どうせ 俺は
みどりたちと違って
落ちこぼれだよ!
(缶を開ける音)
(着信音)
(着信音)
どうした?
えっ?
(救急隊員)
曽根田麻美さん 56歳。
レストランで食事を終え
帰宅しようとしたところ吐血。
一緒にいた息子さんが救急要請。
曽根田…?
まさか みどりちゃんの?
(柚木)
曽根田さん 聞こえますか?
お返事できますか?
1番!
(一同) はい!
内視鏡で止血するよ!
(一同) はい!
何だよ~! どいっつもこいつも!
んだ! クソ!
あ~!
(柚木) 出血点 見つけた。
EVL 用意して。
はい!
ハァ ハァ ハァ ハァ…。
お願いします。
(柚木) 私の合図でシリンジ押すのよ。
はい。
(柚木) 打って!
はい!
勇人!
(勇人) お姉ちゃん!
お母さんは?
今 診てもらってる。
(紗英) アニサキスとか最悪。
もう一生 お寿司食べない。
(尾形) でも これで帰れますんで。
(紗英) ふぅ~。
(秋田) おい…。
おい おい おい!
おい!
てめぇ 今 メンチ切ったろ。
はぁ? 何言ってんの? おっさん。
誰がおっさんだ!
この野郎! お前!
あぁ!? 病院でデケェ声
出してんじゃねえぞ てめぇ!
見てねえだろうが!
(向井) ちょっと 秋田さん!
ちょっと 何やって…!
見てねえよ! 俺!
(菅) 誰か! 誰か来てください!
(秋田) 見てただろ! この野郎!
(三木) あぁ~!
(牧村) 秋田さん 何やってる…。
運ぶよ~。
ロック外しました!
(三木) あ~! わぁ~!
ベッド通ります!
(三木) 死ぬ死ぬ死ぬ…!
(牧村) 大丈夫です 大丈夫です…。
(戸が開く音)
諏訪野!
お母さんは?
お母さん。
お母さん!
(麻美) ごめんね みどり
びっくりさせちゃって。
大丈夫なの?
具合は? 今 どういう状況?
(麻美) 落ち着いて。
(麻美) もう大丈夫だから。
ハァ…。
あ~ びっくりした。
みどりちゃん。
あっ 先生。
お母さん 食道静脈瘤破裂で
吐血したの。
でも 処置が終わって
今は安定してる。
そうですか。
お母さんの持病は?
C型肝炎による肝硬変です。
(足音)
牧さん 秋田さんは?
あら? トイレかな?
いないね。
そうか 分かったぞ!
えっ?
真の目的は
消化器内科の病棟だったんだ。
えぇ ちょっと待って
分かんない 分かんない。
実は 今 とある暴力団の幹部が
入院してる。
えっ。
(2人)失礼しやす!
おう
(牧村の声) 秋田さんが
ケジメをつけたいのはそっちだ。
あっ! あの人!
カチコミするつもりだよ!
いや そんなわけないでしょ。
いや! 確認して来る!
痛っ!
ごめん! ちょっと 大丈夫?
大丈夫っす。
僕 先生に知らせときます。
(牧村) ごめんね!
痛ってぇ。
ん?
アメ?
≪お大事にしてください≫
♬~
♬~ チッ。
♬~
(着信音)
はい 諏訪野です。
(牧村) 秋田さん 見つけた。
えっ どこにいた?
消化器内科にいたよ
例の病室のそばにいる。
完全に目がイッちゃってるよ
どうしよう…。
警察か警備の人
呼んだほうがいいよね?
牧さん 待って 待って
ちょっと秋田さん 足止めして。
足止めって…。
え~。
♬~
おりゃ~!
おっ!?
痛ってぇ~!
てめぇ! 何すんだ!
(鍵を掛ける音)
あなたを ここから出しません!
何言ってんだ? どけ!
この病院は 僕が守る!
♬~
♬~
(向井)尿検査が終わって
トイレから出て来たら急に…
明日じゃダメだよ!
今夜中に ケジメつけねえと
てめぇ 俺が元ヤクザ者だから
って追い出すつもりか?
いいから
消化器内科に入院させろよ!
♬~
しまいには親父に勘当された
ただ おふくろだけは
いつも かばってくれた
♬~
アメ?
諏訪野ちゃん 秋田さん どこ?
柚木先生 行きましょう。
ファイナルラウンドに。
どういうこと?
カルテが 全て教えてくれました。
ん?
痛った…。
(ノック)
≪諏訪野です≫
(秋田) んっ…!
おぉ! そろって来やがったな!
また追い出すつもりか!
秋田さん! 落ち着いて。
あなたに
確認したいことがあるんです。
あ? 確認?
はい。
秋田さん 持病がないって
おっしゃってましたけど
本当は重度の糖尿病で
うち以外の病院で
治療 受けてますよね?
(牧村) 糖尿病?
この中に 糖尿病用の
インスリン注射が入ってました。
それを過剰に投与すると
血糖値が下がり過ぎて
意識障害や痙攣などを
起こすことがあります。
うちに救急搬送されるために
これを自分で打ったんですよね?
最初の痙攣が治まったのは
抗けいれん剤のジアゼパムが
効いたからじゃありません。
あの痙攣は 低血糖が原因で
ブドウ糖を投与されたから
治まったんです。
その後 ここを追い出されるかも
しれないと思った。
(向井)お願いします
(諏訪野の声) だから あっさり
尿検査を受け入れて
トイレで もう一回
インスリンを打って
意識障害を起こしたんですよね?
いや でも あの時は
痙攣は起きなかったけど…。
トイレに これが落ちてた。
(牧村) アメ?
この中にも
大量のアメがありました。
どういうこと?
インスリンを打つ前に
アメを何個か のみ込めば
低血糖発作を起こしても
すぐに消化管からブドウ糖が
吸収されて血糖値が上がる。
だから 2回目の意識障害は
すぐに覚醒した。
俺 どうしたんだ?
(柚木) そうだよね? 秋田さん。
何で そんな
わざわざ危険なことを…。
お母さんに会うためですよね?
1年前
僕が救急科で対応した時も
「消化器内科に入院させろ」と
言ってました。
そして 今回も消化器内科で
誰かを捜してた。
だから 1年前と今 入院してる
患者さんを調べたんです。
そしたら
岸本八重子さんという女性が
見つかりました。
その方が
秋田さんのお母さんですよね?
岸本八重子さんの誕生日は
今日 10月13日。
1年前 秋田さんが「入院させろ」と
言った日と同じでした。
じゃあ
「今夜中にケジメをつける」って
お母さんの誕生日に
間に合わせたかった?
でも 昼間は人が多かった。
だから 人が少ない夜まで待って
救急から忍び込もうと
したんじゃないですか?
俺みてぇなもんは
そうするしかなかったんだよ。
秋田さん。
そんな理由で 救急を
使ってもらっちゃ困るんです。
うちはね
本当に命の危険がある人が
運ばれて来る
戦場みたいな場所なんです。
二度と戻って来ないように
しっかり表まで送り届けて。
0時までに戻って来ればいいから。
(諏訪野:牧村) はい!
♬~
(冴木) 何やってんだ? 1人で。
父さん?
よっ。
飲むか。
何の地獄だよ。
親父に こんな姿 見られて。
こんな姿って何だ?
いや だって
誕生日なのに
同期全員にフラれて
1人で酒飲んで。
みんな 2年目になって
どんどん成長してんのに
俺だけ置いてかれて…。
ホント 何やっても
うまく行かねえ。
あぁ…。
安心しろ。
俺より よっぽどマシだ。
え?
俺は 医大に入るのが遅れたから
同期よりも おっさんで
いっつも置いてかれた。
だから気にすんな。
でも恥ずかしいでしょ
こんな息子。
26年前に お前が生まれてから
一度だって恥ずかしいなんて
思ったことはない!
親子だぞ 俺たちは。
裕也。
はい。
誕生日おめでとう。
フフフ…。
フフフ…。
ありがとう。
(2人) あ~。
よし ホットケーキ作るか。
は!?
子供の頃から好きだったろう
お父さんが作ってやる。
いや ちょっと待って
いくつの時よ それ。
小麦粉は どこだ?
小麦粉?
え~ あ~ そこだ!
ブッ…!
あ~ あ~ あ~…!
あ~ もう!
何をやってんだ。
着替えて来い。
岸本さん
こんな時間にすみません。
ちょっと お会いして
いただきたい方がいまして。
どうぞ。
(八重子) どなた?
おふくろ。
(八重子) 竜也かい?
おふくろ。
こっち来て もっとよく顔見せて。
(八重子) 竜也だ。
ホントに竜也だ。
30年近く会ってないのに
俺のこと分かるのか?
(八重子) 当たり前だろ。
あんたが10歳の頃
その目の上の傷
お母ちゃんの誕生日に
キレイな花を摘もうとして
転んで 切って おんおん泣いて。
ウフフフ…。
何にも変わらないね あんたは。
散々 迷惑掛けて来たけど
今は まともな仕事に就いて
真面目にやってる。
だから もう 心配しなくていいよ。
分かった。
でもね 竜也。
どんなことがあったとしても
あんたは私の息子だからね。
おふくろ…。
よかった 今晩中に間に合って。
おふくろ…
誕生日おめでとう。
ありがとね。
(八重子の泣き声)
親子の絆って
こういうことなんだね。
♬~
♬~
みどり。
ん?
ごめんね。
もう謝らなくていいから。
大丈夫。
私が早く一人前になって
お母さん 元気にする。
だから…。
大丈夫。
ねっ。
フフフ。
ハァ…
最後の患者さん帰られました。
(柚木) OK ご苦労さま~。
じゃ 上がろっか。
はい。
あぁ 長かったですね 今日は。
牧村ちゃん もう終わりだよ。
とっとと帰んな。
はい…。
私は軽く汗でも流して来ようかな。
汗流すって?
ジム!
これから
ロードワークとミット打ち。
体力おばけ。
救急科は体力がないと
務まんないからね。
うちの科に来るなら
体 キレキレにしておいで。
じゃ お疲れさま~。
お疲れさまです。
絶対 無理。
裕也。
あっ! 何だ? これ。
みんなで誕生日パーティー
やってたんじゃないの?
あっ… そうだ そうだ! これ…!
親父に頼まれてたんだ。
ん?
♬~
♬~
≪はい 誰?≫
あっ 純正医大の者ですが。
冴木真也先生に頼まれて来ました。
良太先生?
広瀬さん?