ジャパニーズスタイル #4[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ジャパニーズスタイル #4[字]

梅越の勤続40年祝いに推しのアイドル・花岡花枝を旅館に呼ぼうと画策する哲郎たち。そのアイドルのために借金を重ねている梅越だが、実は彼女は自分の孫だと打ち明ける。

詳細情報
◇番組内容
主演・仲野太賀×脚本・金子茂樹×監督・深川栄洋のタッグが本格シットコムに挑戦!個性派キャストと共に30分ほぼ一発勝負!本番は観客の前で披露のドラマ版ファーストテイク!
旅館の後継を拒み、家を飛び出したドラ息子・柿丘哲郎(仲野太賀)。父親が病で入院したことを聞き、10年ぶりに実家の旅館「虹の屋」を訪れる。しかし、久しぶりの実家にはクセのある従業員ばかり。さらに実家の出入り禁止を命じられていて…。
◇キャスト
柿丘哲郎…仲野太賀
寺門・ルーシー・数子…市川実日子
影島駿作…要潤
浮野奏太…KAZMA
浅月凛吾郎…石崎ひゅーい
浅月桃代…檀れい
梅越一二四…柄本明

尾崎夜余代 …宮澤美保
澤田弥勒…松川尚瑠輝
久能イチ子…モトーラ世理奈
花岡花枝…佐々木春香
◇ナレーション
キムラ緑子
◇脚本
金子茂樹
◇監督
深川栄洋
◇主題歌
Vaundy『瞳惚れ』(SDR)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】竹園元(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/japanese_style/
☆Twitter
 https://twitter.com/JPN_style_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/jpn_style_ex/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 桃代
  2. 凛吾郎
  3. ルーシー
  4. 彼女
  5. お祝い
  6. 浮野
  7. ウソ
  8. 梅越
  9. ブーン
  10. フラメンコ
  11. リベロウ
  12. 観客
  13. 今日
  14. 支配人
  15. ホント
  16. ライブ
  17. 花枝
  18. 偽物
  19. 哲郎
  20. 一緒

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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〈お客さんの目の前で
30分ノンストップ!〉

〈毎回 稽古は たった1日〉

〈本番は1回のみ〉

〈極度の緊張の中
役者同士の真剣勝負をお届け!〉

〈『ジャパニーズスタイル』〉

(柿丘哲郎)今日から
忙しくなりそうです。 どうぞ!

(浅月凛吾郎)ブーン ブーン
ブーン ブーン ブーン ブーン!

(凛吾郎)どけ どけ どけ どけ…!
(梅越一二四)あっ…。

(凛吾郎)邪魔だ クソじじい!
(梅越)痛いな この野郎。

(凛吾郎)ブーン ブーン…。

(梅越)あっ 支配人。
(影島駿作)はい。

(梅越)
フフフ。 あの… このポスター

いらなくなったら
譲ってもらえませんか?

ええ いいですよ。
えっ 本当ですか?

ええ。 外したら
どうせ処分するものなんで。

ああ~ 嬉しい。 この手のポスター
なかなか手に入りにくいんですよ。

なんていう子なんですか?
ええ… 花岡花枝っていいまして

名字と名前に
花が2つも咲いてるんですよ。

でもね この子ね

「花びらよりもね
根っこのほうが好き」なんて

そんな事 言うの!

もう困っちゃう…
私は とっても!

どうしましょう?

(寺門・ルーシー・数子)やっぱり
あの子を呼んであげるしか

ないんじゃないの?
呼んであげるって?

梅さんの勤続40年のお祝い。
(浮野奏太)俺も ルーシーさんに賛成。

長年 勤めてきた場所に
憧れのアイドルが来て

歌ってくれたら 絶対 嬉しいって。

だって 闇金屋の澤田に
借金するぐらい ハマってんだよ。

ご当地アイドルっつったって

警察のポスターに
使われるような子なんだぞ。

そう簡単にはいかねえだろ。

そんなの 聞いてみないと
わかんないでしょ。

(浅月桃代)
凛吾郎ちゃん 何してるの?

リベロウに情報を送ってる。
(桃代)情報?

「こちら哲郎。
応答願います。 どうぞ」

こちら凛吾郎。 今 どこにいる?

「聞かなくても わかりますよね?」
うさぎ小屋は 今 何度だ?

「提案があるんで みんなに
伝えてもらってもいいですか?」

今 何度か答えろ。
「2度ですよ!」

寒いか?
「僕の話 聞いてもらえませんか?」

こちらルーシー。 提案って何?

「梅さんの勤続40年のお祝い
力になれると思います」

…って言ってますけど?
(桃代)こちらに来て頂いて。

桃代さんが来ていいってよ。
「すぐ行きます」

うさぎ跳びで来いよ。
「うるせえ!」

バーカ!
(凛吾郎)この子

ホントに来てくれるのかなあ?
梅さんに怒られるよ。

(凛吾郎)
ごま油 付けて こすったら

裸が見えるんでしょ?
(浮野)桃代さん

今 みんなで話してたんですけど
梅さんのお祝いに

あの子 呼んであげるの
どうかなって思いまして。

そう簡単にはいかないと
思いますけどね。

いいんじゃないかしら。
(浮野)ホントっすか?

(桃代)実は 昨日の夜 梅さんと
今後の事について面談をしたの。

(凛吾郎)僕も ママと一緒に
面接官したんだよ。

結構 遅くまで
お話しされてましたね。

梅さんが あちらの子に夢中で
借金がかさんでるって話は

私の耳にも届いていたから
心配で聞いてみたのよ。

へえ~。 そしたら?

(凛吾郎)あっ!
(観客の拍手)

(凛吾郎)
ホントに うさぎ跳びで来たの?

10年ぶりにやったんで
やっぱり きついっすわ。

大事な話の途中なんだけど。
お前が やれっつったんだろ!

俺も うさぎ跳びしてくる!

それは カエル跳びです!
(観客の笑い声)

桃代さん 続けてください。

そしたら 梅さん
秘密を打ち明けてくれたのよ。

えっ? なんですか? 秘密って。

実は あの子
梅さんのお孫さんなんですって。

マジっすか!?

声 大きいから!
いや お前だって!

(浮野)
どうりで変だなと思ったんだよ。

私も それ聞いて
ちょっとホッとしたっていうか…。

正直なところ

70も過ぎて あんな若い子に
夢中になるなんて

どうなのかしらって思ってたから。

(浮野)お孫さんなら
なおさら いいじゃないですか。

呼んであげたら
最高のお祝いになりますよ。

私も そう思ったんだけど…。
ここで 僕の出番ってわけですね!

じゃあ 何? 哲郎さんが
彼女を呼べるって事ですか?

その自信がなければ

わざわざ こちらに
出向いたりなんかしませんよ!

(浮野)リベロウくんに
そんな人脈あるの?

料理長
僕の親友を もう お忘れですか?

あっ 小野くんな!
そうです!

小野は 腐っても
地方局のテレビマンですから!

「腐っても」は余計だな。

あいつが ひと声かければ

この程度のアイドルなんか
お安いご用ですよ。

つまり
哲郎さんの力を使うというより

小野さんの力を使って呼ぶ
って事ですね。

何 言ってるんですか 支配人!

僕の力を最大限に使って

小野の力を
動かすんじゃありませんか。

一つ ここで 残念なお知らせです。
社長も女将さんも

梅さんのお祝いを
とても楽しみにしていて

それまでには戻ってきたいって
おっしゃってたんですけど

間に合わないそうです。

えっ… って事は うちの両親と
最近 話したんですか?

ええ 女将さんとだけ。

短い電話でしたけど。
社長の容体

思わしくないんですか?
残念ながら そうみたいね。

あの… 僕が ここにいる事は
もう知ってるんですか?

自分の心配しないで
病気の心配しろ。

いや それは
今 支配人が聞いたから…。

私のほうからは何も伝えてません。

でも 女将さんから
哲郎 帰ってきたんでしょ? って

聞かれたわ。
へっ…?

もう とっくに知ってたんだ。
へっ?

田舎は
噂が広まるの早いですからね。

へっ!?
って事は もう リベロウくんの事

許してるんですかね?
ええ~?

(桃代)そこまでは どうか
わからないけれど

来られない社長や女将さんに
代わって

梅さんのお祝いを成功に導いた
って聞いたら

きっと
お喜びになると思いますよ。

…だってよ。

お任せください 桃代さん!

梅さんを骨の髄まで喜ばせて

親父の病が吹き飛ぶほどの吉報を
お見舞いしてやりますから。

「こちら凛吾郎。 応答願います」

こちら哲郎!

今日から忙しくなりそうです。
どうぞ!

〈人里離れた山奥に

知ってる人は知ってるが
知らない人は だーれも知らない

温泉旅館が
ポツンと一軒ありました〉

〈うさぎ小屋に住み着きながら

実家に戻る機会を
虎視眈々と狙うドラ息子が

古株の従業員のために
アイドルを呼ぶようですが

果たして そんなに
うまくいくのでしょうか?〉

〈数日後…〉

ハア… ハア…。

ああ~ 忙しい 忙しい。

ちょっと リベロウ そこに座って。

なんで?
いいから座れ。

もう 花枝さんのライブ
始まってるし…。

どうして
私が あの子の前座なの?

いや… 俺に言うなよ。

じゃあ 誰に言えばいいのよ?
順番決めたのは 桃代さんだから!

その順番を提案したのは
あんたでしょ?

だって
今日は 梅さんのお祝いだから。

そういう問題じゃない。
(ため息)

そんなに嫌だったら
ステージ上がんなよ。

はあ?

散々
気持ち良さそうに踊っといて

あとから文句言うのは
なしでしょ。

はあ…
あんた 全然わかってないわ。

私が どんだけ
はらわた煮えくり返りながら

踊ってたと思ってるの?
だとしたら さすが プロだわ。

こっち側には

ご機嫌に踊ってるようにしか
見えなかったもん。 グッジョブ!

リベロウくん
これ どういう事か説明して。

えっ なんですか? これ。
僕 知りませんけど。

しらばっくれてんじゃねえぞ。

あの女が残した
ほとんど手つかずの弁当が

楽屋のゴミ箱に
捨ててあったんだよ。

あとで
僕が責任持って頂きますんで。

そういう問題じゃねえだろうがよ。

あの弁当を俺に発注したの誰?

最終的にゴーサイン出したのは
桃代さんです。

出た。
なんでもかんでも

桃代さんのせいに
してんじゃねえぞ おい。

花枝さんの好きな食べ物を
リサーチして

メニューを考えたのは
確かに 僕です。

それこそ 梅さんに聞いたり
ネットで検索したりして

徹底的に調べ上げたんですから!

じゃあ なんで
あれだけ残ってんだよ?

それが ライブの前は
ほとんど食べないらしいんですよ。

「そんなプロ意識 知らんわ!」って
ここまで出かかりましたけど。

だからって
捨てる事はねえだろうがよ!

終わってから食やいい話
なんだからよ。

僕だって 料理長と全く同じ事
思いましたよ!

そしたら

「いや 楽屋で においが充満すると
集中できないから」って

ゴミ箱に捨てたから

「はあ!? 何 てめえ
生意気な事 抜かしてんだ

この小娘が! オラ!!」…。

出かかりましたよ。
出かかったじゃねえ! 出せよ!

目の前で 俺の弁当
捨てられるとこ見てんだろ?

もう ホント 今日が
梅さんのお祝いじゃなかったら

泣かせてやるぐらいの勢いで

説教してやりましたよ
ホントに もう。

おい…
あんまり なめた事 言ってっとよ

代わりに
泣いてもらう事になるぞ!?

大変です! 桃代さん 大変です!

どうかしました?
料理長が暴力を…。

いや なんもしてないっすよ!

見てくださいよ!
ここの不自然なシワ。

ねえ 桃代さん
私が あの子の前座だったのって

リベロウが決めた事なんだよね?
(桃代)ええ そうよ。 当然 私も

そのほうがいいと思ったから
賛成したけど。

ほら 言ったじゃねえかよ。
えっ?

どうして 私が前座のほうがいいと
思ったの?

(桃代)私は
前座だなんて思っていませんよ。

出番が 先か あとかの話だけで。

この世界は 芸歴の長さで
板に上がる順番が決まってんの。

それに 持ち時間だって
全然違うしね。

ルーシーさんが思っているような
深い意味はありませんよ。

今日に限っては 梅さんが見て
どっちが嬉しいかって事だけで。

じゃあ 私の踊りが

この女の歌より
芸として劣ってるって事?

そんな事 ひと言も
言ってねえじゃねえかよ。

歌いながら
フラフープをやるような女に

私は負けてるんですか?
(ベル)

では この際

はっきりさせておきたいのですが。
望むところですけど。

ルーシーさんの踊り。

(観客の笑い声)

オレ!

果たして これが フラメンコと
呼べるものなのでしょうか?

そういう事 言っちゃうんだ…。

(桃代)お二人は 今のが
フラメンコに見えますか?

なんなんですかね?
あの独特な踊りは。

俺は好きだけどね。

私も さして詳しいわけでは
ありませんが

知っているフラメンコとは

随分違うもののように
思えるんですが

気のせいでしょうか?
どうして違うか教えてあげようか。

旅館の酔っ払った客が求める
フラメンコは

本場のフラメンコじゃないから。

じゃあ
偽物だとお認めになるんですね?

じゃあ
本物と偽物の違いって何よ?

それは
ちゃんとした指導を受けた事が

あるかどうかじゃありませんか?

基礎がしっかりあった上で
崩しているのか

それとも
ただ 最初から崩れているのか。

今 この人
「崩れてる」って言った?

言ってませんよ。
じゃあ 俺は完全に偽物だわ。

料理なんて
誰にも教わった事ねえからな。

ええ~ あんなに美味しいのに?

基礎なんて 誰かが決めた

万人受けするやり方の一つに
過ぎないから。

基礎に縛られて苦しんでる
アーティストなんて山ほどいるし。

じゃあ ルーシーさんが思う
本物と偽物とは?

フン そんなもん 最初からないの。

ゴッホは 絵を描いたから
画家になった。

私も 踊ったから
フラメンコダンサーになった。

ただ それだけの話!

一応 ゴッホに謝っとこうか。
うるさいんだよ…。

(エレベーターの到着音)
あれ?

どうしました? 梅さんとライブ
見るんじゃなかったんですか?

梅さんなんて もう大っ嫌い。

何か嫌な事でも言われたの?

(凛吾郎)せっかく徹夜して
うちわ作ってあげたのに

大きすぎて
会場に持ち込めないとか

花枝ちゃんが好きな緑色じゃない
って受け取ってくれなかった。

それは 梅さんが悪いですよ。
キラキラしてて かわいいのに。

(凛吾郎)カナブンの羽で作った。
気持ち悪ぃなあ!

おい ちょっと待て! お前 それ
厨房のうちわじゃねえだろうな?

ああ だから 酢飯臭いんだ。

てめえ ぶっ殺すぞ! この野郎!

(凛吾郎)フ~ッ!
(エレベーターの到着音)

どうも 引っかかるんですよね…。

どうしたの? 支配人。
いや ライブ前の事なんですが

梅さんが非常階段に呼び出されて
彼女に説教されてたんです。

お孫さんに怒られるのが
そんなに不思議な事かしら?

問題は その内容なんですよ。

「こんな所まで
追っかけてくるんじゃねえ!」

って 結構きつい調子で
怒られてたんですよね…。

それは確かに引っかかるね。
そうですかね?

今どきの若い子は それぐらい
言うんじゃないですか?

でも 孫が おじいちゃんの勤務先
知らないって

不自然じゃない?
おっしゃるとおり。

じゃあ 梅さんが
ウソついてるって事?

その可能性を
今 探っているところです。

どう考えたって
孫に決まってるじゃないですか。

何か確証がおありなんですか?

目元も口元も
梅さんそっくりじゃないですか。

どこがだよ。
でも 梅さんが

ウソをついている可能性は
低いわよね?

そうなんです。
どういう事?

面談で 梅さんが
孫の事を打ち明けた時

凛吾郎くんが一緒だったんです。

そっか 凛吾なら
もし 梅さんがウソをついてたら

「こいつ ウソついてるよ」って
すぐに言うもんね。

凛吾郎くんのウソを見抜く精度は

最新型のウソ発見器をしのぐと
いわれてますからね。

誰が言ったんですか?

つまり
こういう仮設が立ちませんか?

梅さんが ウソを
ついているつもりはないが

彼女の事を
孫だと信じ込んでしまっている。

なるほど。
そういうカラクリですか。

今日のところは もう
梅さんの孫だろうがなんだろうが

どっちでもよくないですか?
いいわけないじゃないですか!!

彼女を呼んだのは 梅さんに
喜んでもらうためですよね?

梅さんは 借金して 多額の金を
彼女の物販に貢いでるんですよ。

それが明かされないままで
何がお祝いですか。

ちょっと待ってください
刑事さん。

刑事じゃないよ。
だって 彼女は

孫をかたった詐欺を撲滅する
キャンペーンに抜擢されてるんですよ?

それが この事件の盲点だ。

事件じゃないよ。
恐らく彼女は

「こんなキャンペーンに抜擢された
私が

孫をかたって あなたを
だますはずがない」と言って

信じ込ませているに違いない。

政治家が その地位を利用して

投資詐欺の片棒を担ぐやり口と
一緒ね。

桃代さんまで
そっちいっちゃあダメだ。

でも 支配人が言っている事には
矛盾はないわ。

あの… みんな
一度 冷静になりましょう。

いくらね 梅さんが
最近 忘れっぽいからって

自分の孫かどうかぐらい
判断できますから!

それが
そうとも言いきれないんですよ。

あんたは さっきから
話をややこしくしてんのよ…!

梅さんは 40年以上前に
離婚されていますが

前の奥さんとの間に
娘さんがいるんです。

その娘さんと ずっと
音信不通の状態だそうなんです。

つまり 突然 目の前に孫が現れて
信じ込むには

好都合な環境が整っていた
というわけですね?

そういう事です!

さっきから 助手みたいな顔してる
あんたも やべえかんな。

じゃあ 尾崎さんが言ってたお告げ
って 彼女の事だったのね?

霊媒師の尾崎さんから
また お告げが?

「ずる賢い女狐に用心せよ」って
忠告されてたのよ!

はあ…
タヌキの次はキツネですか。

♬~(店内の音楽)

(浮野)クッソ… あの野郎。

あれ? 凛吾は?

宴会場に逃げ込まれちまったよ。
まだライブ中ですよね?

今 ちょうど ルービックキューブ
そろえながら バラード歌ってる。

ハッ! そんなヤツが孫じゃなくて
梅さん よかったよ。

「孫じゃなくてよかった」って何?

梅さんが この子に 孫だって
信じ込まされてるんじゃないか

って疑惑があるの。
そんなわけないじゃないですかね。

なんだ
ルーシーさんも感づいてたの?

なんか
いい情報をお持ちなんですか?

いや 俺も変だなあと思って
闇金屋の澤田に探り入れたら

梅さんの孫 知ってる
って言うんだよ。

つまり 我々の読みどおり

梅さんの生き別れた娘さんには
お子さんがいらした。

娘さんは 事故で早くに
亡くなってるらしいんだけど

孫は
今でも元気に暮らしてるってさ。

その方は 花岡花枝さんとは
別の人間なんですね?

うん… しかも 男だってよ。
ええっ!?

(浮野の声)北千住で 焼き鳥屋さん
やってるらしいよ。

♬~(店内の音楽)

でも まあ こうして
孫じゃないってわかったんで

逆に よかったんじゃないですか?
不幸中の幸いといいますか。

おい! 「どう考えたって孫だ」って
言い張ってたよな?

いや 確かに
梅さんが望むようなお祝いには

ならないかもしれないけど
今日限りで

「もう だまされちゃいけませんよ」
って

そうやって教えてあげる事が

一番のお祝いなんじゃ
ありませんか?

(桃代)じゃあ お願いできますか?
何をですか?

そのお祝いを
梅さんに伝えてあげてください。

ちょっと待ってくださいよ…。
なんで 僕なんですか?

社長も女将さんも きっと
お喜びになると思いますよ!

面倒な事を
押しつけてるだけですよね?

自分で手を挙げたんだから
最後まで責任持ちなさいよ。

そもそも あの女をライブに呼ぼう
って言ったの あんただろ?

あんたが責任取れよ。

私は 着替えたり
メイク落としたり 忙しいの。

ライブが終わったら
衣装のまんまで

朝まで飲んでますよねえ
メイクも落とさずに。

支配人が
梅さんに言うべきだと思います。

僕も そう思います!
どうして そうなるんですか?

そもそも
本物の孫じゃないと疑惑を抱き

真相に迫ったのは 刑事さんです。

そうですよ。 刑事さんの手柄を

横取りするわけにはいきませんし。

被害者に言いづらい真実を
伝えるのは

一番の見せ場でもありますし。

それが
サスペンスの醍醐味ですしねえ。

(桃代)じゃあ 皆さんで相談して
誰が 梅さんに伝えるか…

決めておいてくださいね!
えっ ちょっと待ってくださいよ!

普通に考えたら
桃代さんが言うべきじゃない?

そうですよ!
だって 代理女将なんでしょ?

(桃代)仲居です。
(浮野)おい 来たぞ! 来たぞ…!

(凛吾郎)
最後の歌 すごい良かったな~!

(梅越)
『タンス貯金GOGO』ですね。

♬~「名義変更最速催促
とびきり・ドッキリ・へそくり」

♬~「GOGO! GOGO!」

終わったの? 早くない?

今 ちょうど
アンコールが始まったところです。

見なくていいの?
ええ。 ライブが終わったら

すぐ帰られますので

アンコール見てると
お見送りに間に合わなくなるので。

頼まれてた荷物
先に運んどいたから。

すみません お坊ちゃんに
そんな事までさせちゃって…。

いやいや…
何 言ってんだよ 梅さん。

今日は
梅さんのお祝いなんだからさ。

凛吾郎ちゃん。

お客様に 手土産 渡すから
手伝ってちょうだい。

(凛吾郎)うん わかった。

(浮野)そろそろ
朝の仕込み やらねえとな…。

えっ 支配人 どこ行くんですか?

あっ
送迎バスの誘導がありますので。

あいつ ウソついてるよ。
おい 逃げるのか! ずるっ…!

(凛吾郎)ねえ ママ
花枝ちゃんのファンクラブ

入ってもいい?
やめときなさい!

(梅越)あのね
ファンクラブに入るとね

このポーチ もらえるんですよ。

わあ カナブンと同じ色だ。
私も そろそろ行かないと…。

卑怯だぞ!
何が?

頼むよ 一人じゃ無理だって。

なんか お手伝いする事あれば
私で良ければ…。

いやいや いやいや…
そういう事じゃないんだけど…。

リベロウから梅さんに

プレゼントがあるらしいよ。
えーっ! そんな…。

お気遣いなさらなくても
よろしいのに そんな…。

その… 花岡花枝さんだっけ?

ああ! ええ… あの 名字と名前に
花が2つも咲いておりまして。

桃代さんから聞いたんだけど…
お孫さんらしいじゃん。

秘密にしてる事なんで
これ 一つ

ファンクラブの方には
内緒にしておいてください。

だまされてるよ。

はい?
その女に だまされてる。

孫だって信じ込まされてるだけで

彼女とは
なんの繋がりもないんだって。

私が… だまされてる?
そんなわけないじゃないですか。

いや でも
梅さんの本当のお孫さんは

別に ちゃんといるんだって。
どこにですか?

北千住で焼き鳥屋さん
やってるらしいよ。

しかも男だって。
まさか…。

もしかしてだけど 梅さんさ

彼女に 「私の本当の
おじいちゃんなんでしょ?」

って言われなかった?
ええ。

でも 彼女は間違いなく
私の孫なんです。

だから 違うんだって。
だまされてるだけなんだって。

私が孫だと思っていれば
それでいいんです!

それ以上
邪魔しないで頂きたい!

(観客の笑い声)

坊ちゃんのおっしゃるとおりです。

初めて
デパートの握手会で会った時

「私のおじいちゃんなんでしょ?」
って言われましてね。

その時 私
どういうわけか とっさに

「そうだよ」と
即答してしまったんです。

彼女 複雑な家庭事情の中で
育ったもんですから

本当のおじいさんに
会った事がないそうです。

そういう意味で
孫の顔を知らない私とは

相性が良かったんでしょうね。

ウソだとわかっていても

「おじいちゃん」なんて呼ばれると
もう嬉しくてね。

でもさ
梅さんの人の良さにつけ込んで

大量にグッズ買わされたり
してるんでしょ?

それで借金までしてるんだよね?

孫が喜んでくれるのであれば

借金など
なんの苦労でもありません。

本当のお孫さんなら 私たちだって
ここまで言わないけど

でも その子はさ…。

じゃあ…
ホントの孫ってなんですか?

血縁関係があるかないかで

本物と偽物に
区別されるもんなんでしょうか?

んっ?
(観客の笑い声)

(すすり泣き)

梅さんの言うとおりだよ。

はあ?
だって そうだろ?

シルバー世代の間じゃ

ロボットを孫代わりに
育ててる人たちは 山ほどいるし

人形やAIを
正式な恋人にしてる人たちだって

ごまんといるご時世だぞ。
なのに

おじいちゃん扱いしてくれる
生身の人間を

孫と思っちゃいけないなんて
ルーシーさん

それは あまりにも
考えが古すぎやしねえか?

おい。
あんたのフラメンコだって

まっとうな人間が見たら
正真正銘の偽物だろうがよ!

でも 本人がフラメンコだって
言い張ってるし

それで満足してる
バカな客がいるんだから

周りが
とやかく言う事じゃないんだよ。

それと同じじゃねえかよ!

水責め 火あぶり 串刺し
どれか選べ。

彼女を応援してる自分が
今の私の支えなんです。

ルーシーちゃんの目には

危なっかしく映るかも
しれませんが

もう少し温かい目で
見守って頂けませんでしょうか?

大丈夫だよ 梅さん
心配しなくていいから。

この時代遅れの踊り子には

俺が あとで わかりやすく
わかりや~すく かみ砕いて

ちゃ~んと説明してやるから。

そののど仏 かみ砕いてやろうか?

ちょっと
この人 怖いんですけど!

(エレベーターの到着音)

(花岡花枝)じいじ お疲れ~!

(梅越)お疲れさまでした~!

楽しかった~。
10年後のお祝いの時も呼んでね。

ああ~ でも その時まで
まだ働いてるかどうか…。

頑張って稼がないとダメだよ。

は~い~!

ああ… フラダンスのおばさんも
ありがとう。

フラメンコな。
お疲れさまでした~。

帰り道 気をつけろよ。 なあ。
やめとけ やめとけ…。

(花枝)クリスマスプレゼントなんだけど…。
(梅越)はい。

(花枝)
やっぱり スクーターでいい?

メーカーと型番 教えて!
メールでちょうだいね~!

寒くなってきたから
風邪ひかないでね。

本日は まことに
ありがとうございました~!

またね。

なんなんだよ あの女!

梅さん…。
はい。

いいお孫さんだね。
(観客の笑い声)

私にケンカ売ってんだろ? なあ。
どうした? 放せよ。

表 出ろや マジで。

全員 まとめて
やってやっからよ! ああ!?

ルーシー!?
(梅越)ルーシーって まさか…。

なんでいるの?
(久能イチ子)哲郎が呼んだから。

おお… 俺 呼んでない!
呼んでなくても聞こえるから。

おやおや こっちが
本命の女狐さんだったかな?

誰? この女。

はじめまして。 ルーシーです。

はじめまして。 ルーシーです。

はっけよーい… のこった!

おっと 盛り上がって参りました!

表もルーシー 裏もルーシー。

おっ おっ… GOGO GOGO…
串刺しの視線。

おっ んっ あっ んっ…。

梅さ~ん!

♬~

(2人)よる8時。

♬~

梅さ~ん!

(観客の拍手)

本日は
ありがとうございました。

♬~

謎を残して
終わるっていう…。

手ごわい女性である事は
間違いなさそうですね。

一緒に守っては
頂けないでしょうか?

ウソでもいいから 一緒になるって
言ってあげてくれない?

(浮野)がっつり
外堀埋められてるじゃねえか。

(イチ子)邪魔しないでくれない?
邪魔してるのは そっちでしょ?

頼むから もう 俺の人生から
出て行ってくれ ルーシー…。

TELASAでは全話配信中。

(梅越)もう困っちゃう…。
(桃代)オレ!

桃代さん 大変です!

さらに このあと

一発撮りドラマの
特殊な舞台裏を大公開する

スペシャル企画が配信スタート!