ジャパニーズスタイル #7[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ジャパニーズスタイル #7[字]

ショーのゲストで招いた手品師、ミスター・パーフェクト。しかし、出番の前に姿を消してしまう。落胆する凛吾郎たち。実は逃げ出したのではなく桃代が追い出したと判明し…

詳細情報
◇番組内容
主演・仲野太賀×脚本・金子茂樹×監督・深川栄洋のタッグが本格シットコムに挑戦!個性派キャストと共に30分ほぼ一発勝負!本番は観客の前で披露のドラマ版ファーストテイク!
旅館の後継を拒み、家を飛び出したドラ息子・柿丘哲郎(仲野太賀)。父親が病で入院したことを聞き、10年ぶりに実家の旅館「虹の屋」を訪れる。しかし、久しぶりの実家にはクセのある従業員ばかり。さらに実家の出入り禁止を命じられていて…。
◇キャスト
柿丘哲郎…仲野太賀
寺門・ルーシー・数子…市川実日子
影島駿作…要潤
浮野奏太…KAZMA
浅月凛吾郎…石崎ひゅーい
浅月桃代…檀れい
梅越一二四…柄本明

ミスター・パーフェクト…古舘寛治
尾崎夜余代 …宮澤美保
澤田弥勒…松川尚瑠輝
◇ナレーション
ベンガル
◇脚本
金子茂樹
◇監督
竹園元(テレビ朝日)
◇主題歌
Vaundy『瞳惚れ』(SDR)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】竹園元(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/japanese_style/
☆Twitter
 https://twitter.com/JPN_style_ex
☆Instagram
 https://www.instagram.com/jpn_style_ex/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 浮野
  2. パーフェクト
  3. 桃代
  4. 高木
  5. 師匠
  6. 梅越
  7. ミスター
  8. バウムクーヘン
  9. 凛吾郎
  10. 観客
  11. 小屋
  12. マジック
  13. ステージ
  14. ルーシー
  15. 支配人
  16. TKG
  17. 何度
  18. 警察
  19. 手品
  20. 無理

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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〈お客さんの目の前で
30分ノンストップ!〉

〈毎回 稽古は たった1日〉

〈本番は1回のみ〉

〈極度の緊張の中
役者同士の真剣勝負をお届け!〉

〈『ジャパニーズスタイル』〉

(柿丘哲郎)
ミスター・パーフェクト!? 本物!?

(浮野奏太)ああ~…。

(寺門・ルーシー・数子)ああ~!
疲れた~!

(観客の拍手)

(浮野)冷たいお茶でいい?
ビールにしよっかな。

(浮野)もう一回 ステージ
残ってるんでしょ?

1本ぐらい飲んだって平気よ。
(影島駿作)お茶で我慢しとけ。

ケチだねえ。
同じ過ちを繰り返すつもりか?

あの時は
3本も飲んだからでしょ?

1本 飲んだら
1本じゃ済まなくなるんだよ!

男って たった1回のミスを
ずーっと言うよね。

女は 1回のミスを
なかったかのように生きる。

(浮野)ルーシーさん 軽く飲んだほうが
踊りの調子いいのにね。

そうなのよ!
もっと言ってやって。

(エレベーターの到着音)

一体 どういう事だ~!?
何が?

なんで あんたが
高木さんの出番を奪って

ステージに上がったんだ?
高木さんって誰?

ミスター・パーフェクトに
決まってんだろ。

言わなきゃわかんねえのか?

文句の前に まず
ありがとうございますでしょ。

その人が 急に帰って
穴を開けたから

その分
長くやったんでしょうにが。

どうせ 楽屋で
陰湿な嫌がらせでもして

追い返すような事したんだろ?
なんで 私が そんな事するのよ。

共演者の出番を盗むなんて
お手のもんだもんな?

人のバウムクーヘンを
平気で盗むんだから!

盗むって言わないでよ。
間違って食べただけなんだから。

支配人! この人 どう思います?

間違って食べたっていうのは
うり二つのものを買ってて

たまたま 選択を間違えた時にだけ
使う言葉です。

いいか? 踊り子。
踊り子って言うな。

買った覚えのないバウムクーヘンが
美味しそうだからって食べたら

それは立派な犯罪なんだよ!

だから ちゃんと高級な
バウムクーヘンを買って返したよ。

別のバウムクーヘンじゃ
本当に返した事にはなりません!

だって 同じものが
売ってなかったんだから

しょうがないでしょ!

あんたさ
もし 子供が誘拐されて

後日 全然違う子供が帰ってきても
笑顔で「おかえり」って言うのか?

なあ? 高級感があったら

違う子供でも
「まあ いいか」って思えるんだ?

じゃあ 言わせてもらうけど
あんただって

私の賄いのチーズハンバーグ
食べた事あるよね?

しかも そのハンバーグ まだ
うちに帰ってきてませんけど。

既製品と賄いのおかずを
一緒にするな!

一緒だから。

バウムクーヘンは800円
チーズハンバーグはタダだ!

タダじゃないでしょうよ。

料理人の手間賃も材料費も
かかってんだから。

じゃあ その金 誰が払ったんだ?
社長!

俺は社長の息子だ!
つまり 俺の金だ。

もう あんたと話す気にならない。

なんなら その社長から
ステージのブッキングを任され

ミスター・パーフェクトと
契約したのは俺だ。

そして その俺に
なんの断りもなく

出演時間を勝手に延ばすなんて
お前 言語道断なんだよ!

ああ! もう
なんで ここの男は

そろいもそろって
しつこいヤツばっかなの?

そんなに嫌なら
別の旅館を探したらどうだ?

そういう事です! 支配人。

あんたの代わりは
いくらだっているんだ!

支配人 最近 リベロウくんの肩
持ちすぎじゃない?

専務とお呼びしなさい!

リベロウにゴマすって

キャッシュレスの機械を
是が非でも導入したいからだよ。

ああ そういう事だったんだ。

それは 桃代さんも
賛同してくれてます。

雑菌まみれのお金が触れないなら
別の仕事を探したらどうなの?

いつの時代も
改革の邪魔をするのは

変化を恐れる人々です。

支配人の言うとおりだー!
改革の手始めに

客も呼べない上に
態度も悪いダンサーには

改善を要求し
それが果たされない場合は

解雇も辞さない事が
昨日の会議で決定しました。

会議なんてやってねえだろ。

おい ミスター・パーフェクトの手品を
楽しみにしていたお子さんが

あんたのダンス見て泣いてたぞ。

へえ~
そんなに感動してくれたんだ。

失望の涙に決まってんだろ。
(ベル)

もし
ミスター・パーフェクトさんが

こちらの不手際で
お帰りになったとしたら

彼を紹介してくれた
澤田さんの顔に

泥を塗る事になるんだぞ!

私 ホントに知らないから!

澤田さんなら心配ないよ。

今日 ホールインワン出して
上機嫌なはずだから。

(尾崎夜余代)ホールインワンなんて
初めて見ました。

(澤田弥勒)君のおかげだよ。
いつか 君の心にも…。

(夜余代)ファーーー!!

じゃあ ステージで
リハーサルまでしたマジシャンが

どうして本番前に
急に帰る事になったんだよ?

(エレベーターの到着音)

(観客の拍手)

(浮野)
おい また 鹿さばいてたのかよ!

(浅月凛吾郎)あとで
浮野くんにも分けてあげるよ。

凛吾郎もマジック見れなくて
残念だったろ。

うん 残念だった!
(観客の笑い声)

リハーサルの間 ずっと
かぶりついて見てたもんね。

神出鬼没のイリュージョニスト

ミスター・パーフェクト!

パーフェクト パーフェクト
パーフェクト パーフェクト…。

おいおい おいおい…!
危ねえ お前。

あいつ 3日前も
鹿さばいたばっかりだったけどな。

(観客の拍手)
(梅越一二四)お呼びでしょうか?

えっ? 誰も呼んでないよ。

えっ? だって 今 あの

「梅さん 梅さん 梅さん」って
名前 呼ばれたような…。

耳鼻科行ったほうがいいよ。

なんだ この野郎。
聞こえてんじゃねえかよ。

聞こえてるって なんだ。
うるせえっていうんだよ。

梅さん どうして ミスター・パーフェクトが
帰っちゃったか知ってる?

いや あまり
理由はわからないんですが

桃代さんが ものすごい剣幕で
ミスター・パーフェクトさんを

帰らせてるのは見ました。
ものすごい剣幕?

ほら 言ったでしょ!
私じゃないって。

(梅越)パーフェクトさんは
申し訳なさそうに

何度も何度も頭下げて
出ていきましたねえ。

桃代さんが怒るような事でも
あったのかな?

(梅越)ええ
低姿勢で物静かな方ですから

怒られるような事は…
ない! と思いますが。

桃代さん ちょっといいっすか?

ねえ リベロウ。
私を犯人扱いした事

早く謝ってよ。
いやいや いやいやいや…。

まだ お前が犯人だって線
消えてねえから。

えっ? だって
桃代さんが追い返したの

梅さん 見てたんだよ。
いやいや いやいや いやいや…。

あんたが主犯格で
桃代さんが実行犯って可能性

全然あるから。
ねえわ!

ねえわ ねえわ ねえわ…。

(浅月桃代)お呼びですか?

あの ミスター・パーフェクトを
勝手に帰したってホントですか?

あまりに
顔色が優れなかったので

無理しないでくださいと
お願いしました。

ほら 言った! フン。

手品のショーで
ミスなどあっては

せっかく楽しみにしてくれていた
お客様に失礼ですから。

ものすごい剣幕で追い返したと
伺いましたが…。

無理してステージに上がろうと
されていましたので

多少は強い口調になるところも
もちろん ございましたが

最終的には
ご理解頂けたかと思います。

おかしいですね。
朝 ごあいさつした時は

体調が悪そうには
全く見えませんでしたけども。

でも お帰りになられる時は
顔面蒼白で

額に脂汗まで
浮かべておりましたが。

桃代さん 正直にお答えください。

あそこにいる女に

追い返してくれと
頼まれたんじゃありませんか?

いいえ そのような事実は
ございません。

でも どうして そんなに
ルーシーちゃんを疑うんですか?

私を この旅館から追い出したくて
しょうがないみたい。

でも ルーシーちゃんが
いなくなる事は

社長が お許しになりませんよ。

親父から 俺の好きなように
していいっていう

お触れが出てるんだよ。

つまり あいつは もう
聖域ではないと。

当然ですよ!

6年も居座り続ける踊り子の
変わり映えもしないステージに

お客さんも我々も
飽き飽きしてるんですから!

でも ケンカのきっかけは
バウムクーヘン食っただけなんでしょ?

それとこれとは別の話です。

むしろ それだけのような
気がするけどな。

専務 あまりに大人げないですよ。

そんな理由でルーシーさんを
追い出すのはかわいそうすぎます。

かわいそうなのは
僕のほうですよ 桃代さん!

少しでも お客さんに
喜んで頂きたいと思って

ミスター・パーフェクトを
呼んだのに

あなたは
専務の私に なんの断りもなく

あの人を追い返した…。
(観客の笑い声)

もちろん ご相談しようと
館内中を探しましたし

携帯も何度も鳴らしましたが
お出にならなかったので。

どうせ
パチンコでも行ってたんでしょ?

それだって
あんたのせいじゃねえか!

なんで パチンコまで
私のせいにするのよ!?

あのバウムクーヘンは

パーラーエジンバラの景品でしか
手に入らないんだよ!

そんな どこでも売ってるような

簡単に手に入るような
品物じゃないんだ…!

じゃあ どうして
私がバウムクーヘン探してる時

その事 言わなかったの?

それで違うの買ってきたら
文句言って 卑怯すぎない?

なんで加害者に有益な情報を
回さなきゃいけないんだよ。

必死に苦労して探さないと

食べられた側の気持ちも
わかんねえし

反省の気持ちも芽生えないから
黙ってたんだろ!

ああ~! もう うんざり。

文句を言われたくなければ
自分が犯した罪を

甘く考えすぎないように
する事だな。

わかったよ。
今年中に ここを出ていく。

(梅越)ルーシーちゃん
ちょっと待ってちょうだい。

言ったな!?
(梅越)坊ちゃん 落ち着いて…。

梅さん いいの。 ありがとう。

昔と違って この旅館も だいぶ
居心地が悪くなってきたから

ちょうどいい機会よ。 フン!

皆さんも聞きましたよね?

あの うさんくさい踊りを
拝めるのも

今年いっぱいだそうです。
寂しくなりますね~。

〈人里離れた山奥に

知ってる人は知ってるが
知らない人は だーれも知らない

温泉旅館が
ポツンと一軒ありました〉

〈跡継ぎを拒んで
東京に家出したドラ息子が

10年ぶりに帰り

専務の立場を利用して
やりたい放題 始めたようですが

果たして そんなに
うまくいくのでしょうか?〉

(賀来)いよいよ厳しい冬本番。
もう勘弁してくれってなります。

で… 飲みます。

(仲間)いよいよ厳しい冬本番。
もう私 どうにかなってしまいそう。

では 失礼して。

〈2日後 深夜2時〉

(浮野)遅えんだよ。
なんで すぐ起きてこないの?

いや 悪ふざけだと思って。
バカじゃないの?

えっ 誰?
見てわかんない?

えっ?

ミスター・パーフェクト!? 本物!?

えっ なんで いるの?
なんで いるんですか?

高木さん? えっ どういう状況?

厨房で怪しい人影を発見したので

慌てて支配人と浮野くんに
来てもらいまして。

我々が取り囲んだ時
最初は逃げようとしたんですが

逃げ場がないとわかって
すぐに諦めたようです。

えっ 仮面と帽子は
外さないんですか?

(浮野)じゃあ てめえでやれよ。
うう… 梅さん 頼むわ。

私がですか?
俺 寝起きだと 手元が もう…。

(浮野)ビビってるだけだろ お前。

(梅越)ああっ…。
高木さんだ…。

でしょうね。
(浮野)警察に連絡したほうが

いいよね?
さっきから黙秘を貫いてて

何を聞いても
答えてくれないんです。

何か被害は?
(浮野)TKG2杯いかれてた。

(梅越)TKG?
(浮野)卵かけご飯。

何? そういう言い方するの?
よっぽど

おなかが減ってたんでしょうね。
我々が踏み込んだ時

卵 3個目
いこうとしてましたからね。

でも 桃代さんに追い出されたの
って2日前だよね?

ここで何してたんですか?

追い出されて2日間
何やってたんですか?

答えてください。

警察に通報します。

(高木大助)う… うさぎ小屋に…。

えっ? 裏庭のうさぎ小屋に
いたんですか?

そうですか…。
あなたも あそこにいたんですね。

(観客の笑い声)
去年 しばらく坊ちゃんもね

うさぎ小屋にね
身を寄せていまして。

フフフフフ…。
高木さん。

うちのステージに
もう一度 上がろうと

チャンスをうかがってたんじゃ
ないですか?

違いますか?

僕も 去年
東京から帰ってくる時

桃代さんに「うちに入るな」と
門前払いにされて

うさぎ小屋に暮らしてたので

高木さんの気持ちも
よくわかります。

じゃあ 体調が悪かったわけじゃ
ないんですね?

体調悪い人が この寒空の中
うさぎ小屋にいるのは無理でしょ。

体調なんか
悪くなかったんですよね?

そうですよね?

桃代さんに 理不尽に
追い返されたんですよね?

そうですよね? それで
諦めきれなかったんですよね?

そう… あの…
僕の話 聞こえてますか?

(浮野)そうなると 桃代さんが
ウソをついてたって事?

じゃあ なんで
追い返されたんですか?

もっと早くに
気がつくべきでした。

私に 一つ 心当たりがあります。
(浮野)何?

以前 桃代さんの逆鱗に触れた
クリーニング業者がいたのを

覚えていませんか?
ああ そういう事ありましたね。

担当者の制服が
フケだらけで汗臭く

いくら注意しても
改善されなかったため

業を煮やした桃代さんは

契約解除に踏み切ったんです。
(浮野)支配人ほどじゃないけど

桃代さんも
相当 きれい好きだからね。

凛吾郎ちゃんが汚れて帰ると
すぐに お風呂入れちゃうからね。

現に 会計のキャッシュレス化にも
賛同してくれてますから。

えっ ごめん。
その話と高木さん どう繋がるの?

ご覧のとおりです!
高木さんには

全くと言っていいほど
清潔感がない!

(浮野)そんな理由で?

しかも うさぎ小屋で 平気で
寝泊まりできるような人です。

言われてみれば
ステージ衣装に…

ああ 鳥のフンがくっついてる…
汚ねえな こいつ。

桃代さんが
舞台に上げなかったのも

無理もない話です。
いや マジシャンは

ハトとか隠すから
しょうがないでしょ。

だとしても なんで 今
ステージ衣装 着てるの?

着るものが これしかなかったから
でしょうよ。

でも この人 私服で来て
私服で出ていかれましたよ。

恐らく
験担ぎのようなものでしょう。

(梅越)験担ぎ?

舞台の上で
完璧なショーを演じるように

誰にも見つからずに
腹ごなしをする予定だった。

しかし 頻尿で1時間おきに
トイレに目が覚める梅さんに

運悪く見つかってしまった!
(観客の笑い声)

(高木)食べた分のお代は
お支払い致します。

あの… 最初から
そのつもりでしたので。

お代なんて いいんですよ!

たかだか
卵かけご飯の1杯や2杯…。

師匠!

(浮野)師匠?

出ないでって約束したのに…。
(高木)す… すまない。

えっ? どういう事?

凛吾郎くんが
うさぎ小屋に案内したんですか?

うん。 どうしても
弟子入りさせてほしくて。

(梅越)えっ! 弟子入りって
マジシャンになりたいの?

うん。 師匠の手品を見た時
「これだ!」って思ったんだ。

ずっと探してたものが
見つかった! って思ったから。

すぐに
ここを立ち去るつもりでした。

しかし 門を出たところで

彼に引き留められてしまいまして
まあ つい…。

高木さんに食べてもらうために

鹿をさばいて
うさぎ小屋に持っていってたの?

うん そうだよ。

僕にできる おもてなしって
鹿肉しかないからさ。

鹿しか。
(観客の笑い声)

疑問なんだけどさ

高木さんは なんで
うさぎ小屋に滞在してまで

弟子入りを聞き入れようと
思ったの?

人間としての器の大きさが
違うんだよ。

あんたに聞いてないから。

それは…。

ちょっと待ってください。
高木さん あなた…

卵かけご飯しか食べてないと
おっしゃいましたよね?

いや そんな事は
ひと言も言ってません。

厨房に ご飯茶わんと卵の殻しか
なかったから

勝手に そう思ってたけど…。

卵かけご飯しか食べてないのに

どうして
この粉状のクズが出るんですか?

(梅越)それは 普段から この人が
不潔だからじゃないですか?

ですから お代は ちゃんと
お支払いするつもりでした。

卵かけご飯2杯と

バウムクーフンを…。

「バウムクーフン」?

バウムクーヘン 食ったのか?
ごめんなさい。

泥棒が~!
また始まったよ。

「また始まった」じゃねえんだよ。

俺が バウムクーヘンを
手に入れるために

どんだけ苦労したと
思ってるんだよ!

どうせ パチンコの残り玉でしょ?

そこに至るまでに 何千円
かかってると思ってるんだ!

なんで パチンコ屋って
パーラーっていうの?

うるせえな! あんたも そうだよ。

なんだ?
人前で芸を披露する人間は

バウムクーヘンを
盗み食いする事に

罪の意識はねえのか!?

だから なんで 卵かけご飯は
全然怒らないのに

バウムクーヘンになると
そんな怒るの?

だから さっきも言ったろ それ…。

卵かけご飯はタダで

バウムクーヘンは
袋に梱包されてる既製品なんだよ。

その袋を開けて食べたら
泥棒だろ!

師匠が泥棒なんてするわけないよ。

お金なんて いくらだって
増やせるんだから。

えっ どうして?
1000円札を手の中に入れたら

あっという間に
1万円札に変えられるんだ。

それをマジックっていうんだよ。
マジック マジック…。

最も初歩的なマジックで
私でも できますよ。

それだけじゃないもん。
師匠は 教えてもないのに

僕の名前と誕生日を
当てたんだからな。

それは
どういう仕掛けなんですか?

いいか? 凛吾郎。

不法侵入 窃盗 器物損壊。

そんなヤツを師匠だなんて
言ったら ママが悲しむぞ!

器物損壊って…
えっ そんな事もしたの?

卵の殻を2個 割った!

そして
俺の大切なバウムクーヘンを

木っ端みじんにした!

師匠なら
全部 元どおりにできますよね?

おうおう おうおう…
じゃあ なんだ?

そのマジックで
元どおりにしてもらおうか。

いいですよね? 師匠。

もし 元どおりにならなかったら
即行 通報するからな!

無理です…。

できません。
えっ… 師匠?

おいおい おいおい…!

何がミスター・パーフェクトだよ?
笑わせんじゃねえよ!

この欠陥だらけの
クソジジイが…!

こうなったら 警察の出番しか
ないんじゃないんですか!

お待ちください!

こうなったら 警察の出番しか
ないんじゃないんですか!

お待ちください!

い… いつの間に!?

本物のマジシャン超えちゃ
駄目だって。

清潔感がないから
追い返したわけではございません。

そこも聞いてたんだ?

この人は…

凛吾郎ちゃんの父親なんです!

えーっ!?
お父さん?

ママ…? ホントなの?

黙ってて… ごめんなさいね。

なるほど。 名前と生年月日を
当てたんじゃなくて

元々 知ってたんですね。

こんな騒ぎにしてしまって
本当に申し訳ないと思ってる。

(梅越)きつく縛ったのに…。

さすが師匠だぜ!

今 師匠なんて
呼んでる場合じゃねえだろ!?

そっか… やっと わかったよ。

実の息子に
帰らないでって懇願されたから

うさぎ小屋にいたんだね?

はい。 申し訳ございません。

(桃代)出会った頃から 偏食で

肉は 一切
受け付けない人でしたから。

凛吾郎ちゃんの手前 肉は
食べられないとは言い出せずに

空腹を我慢してたんでしょうね。

そっか そうだったんだね。

えっ じゃあ
鹿肉は どうしたの?

食べる事ができずに
どうしようかと考えていましたら

フクロウが飛んできて

肉を持ち去っていきました。
ハハハ…!

じゃあ その鳥のフンは
ハトじゃなくて フクロウ?

あっ これは ハトにやられました。
2年ぐらい前ですかね。

不潔は不潔なんだね。

師匠を見て やっと見つけたって
やっと出会えたって思ったのは

手品のほうじゃなくて
お父さんのほうだったんだね。

ええ話や。

(浮野)なんで関西弁なんだよ。

ここに 桃代さんと凛吾がいるのは
知ってたの?

(高木)いえいえ 全くの偶然です。

旅館で働いている事すら
知りませんでしたから。

私たちの前を去る時には

大道芸人を目指して
ドイツに行くと言ってました。

最後に来た絵はがきには
皿洗いで食い繋いで

日本に帰るお金もないと
ありましたから。

だから バウムクーヘンの発音に
強いこだわりを感じたのか。

あれ ドイツ発祥の
お菓子だからね。

向こうで 全く食えなかった頃

唯一の楽しみが格安で売ってた
バウムクーフンの切れ端でした。

卵かけご飯を食べる前に

甘いお菓子を食べてた謎が
これで解けました。

空腹と密接に繋がった
思い出の味だったんですね。

はい。 パチンコ屋の景品とは
思えないほどの

本格的なお味でした。

(2人の嗚咽)

待って 待って。
凛吾郎が普段乗ってる

オンボロの一輪車って
あれ 元々 高木さんの?

(桃代)そうです。
この人が20年近く前に

置いていった忘れものです。

そうだったんだ…。

何度も何度も
捨てようと思いましたが

凛吾郎ちゃんが
抱いて離しませんでした。

(影島と梅越の嗚咽)

あんな不安定な乗り物なのに
乗ってると一番安心するって。

うん。

どこに行く時も
ずっと一緒だったよ。

そうでしたか。

親子って 離れてても
ちゃんと通じ合えるのかもね。

だって すごくない?

手品の師匠だと思ってた人が

お父さんだったなんて。

こんな素敵なマジック
見た事ないよ!

(影島と梅越の叫び声)

(浮野)泣いてねえだろ。
言ってるだろ もう。

(梅越)坊ちゃん 大丈夫ですか?

(浮野)おい まさか
泣いてんじゃねえだろうな?

…なわけないでしょ。
だって さっき 凛吾のお父さん

クソジジイって言って 警察に
突き出そうとしてたんだから。

泣いてるし…。

何が ミスター・パーフェクトだよ。
ふざけんじゃねえよ。

お前 どういう感情のスイッチ
してんだよ。

俺 こんなに泣かせやがってよ…。

人を笑顔にするのが
一流のマジシャンだったら

高木さん
あんたは三流もいいとこ…。

高木さん?
(凛吾郎)あれ?

さっきまで ここにいたのに。
(梅越)消えちゃった。

きっと
もう戻ってこないでしょうね。

(浮野)えっ どういう事ですか?

昔から 姿を消すのが
一番得意な人でしたから。

離婚届に判も押さないで
いなくなるような人でしたからね。

じゃあ もう会えないの?

また会いたいって強く願えば
来てくれるんじゃない?

帽子もマスクも
忘れていきましたからね。

だって 師匠は
神出鬼没なんでしょ?

神出鬼没のイリュージョニスト

ミスター・パーフェクト!

パーフェクト パーフェクト…。

ちょっと… 呼んでないよ。

うるせえってんだよ お前は。
(観客の笑い声)

弟子入りしたって事は
何か教えてもらったんですか?

うん。 少し教えてもらったんだ。

よし…。

種も仕掛けもございません。

そして…。

パワーを送ります。

はい。
(指を鳴らす音)

(一同)おお~!

(拍手)

どう? すごかった?

凛吾郎ちゃん 天才! フフフ…!

どうせ 師匠が 前もって
帽子に仕込んでたやつだろ?

うん。
自分でも出てきて びっくりした。

なんか その花
変じゃないですか?

(梅越)あれ?
これ 離婚届じゃないですか?

本当だ。 はんこまで押してある。

離婚できる…!
(観客の笑い)

粋な置き土産までしやがってよ…。
どこまで三流なんだよ…!

ママ あいつ また泣いてるよ。

アハッ…。

哲郎さん ポケットのハンカチで
涙拭いたら どうですか?

えっ? あっ ハンカチ…。

(凛吾郎)ああ…。

うわ~っ!
師匠は やっぱ すげえや!

(梅越)ここにも
マジックありましたよ!

マジックって… えっ? どこ?
名前… 名前 見てください これ。

高木って アルファベットで
TKGでしょ?

(浮野)あっ 本当だ!
高木大助。

TKG大好き!
「だいすけ」ね。

あそこにもTKGいるよ。
えっ?

哲郎 壁際で 号泣。

(浮野)TKGだ。
イエーイ!

よーし!
イエーイ!

よし じゃあ もう一個やるぞ。
おっ!

ほら… ほらほら ほらほらほら
ほら ほら ほら…。

でっかいストロー!
(観客の歓声)

♬~

一体 どういう事だ~!?
何が?

♬~

あの なんか すごく
楽しませて頂きましたけどね。

頂きました これ…。

♬~

(一同)おお~!

本日も
ありがとうございました。

できた できた。
できた できた。

やる やるとは
聞いてたけど…。

ろれつが回らなくなってきて…。

♬~

(凛吾郎)一応 拾ってきた。

もしかして この人
ピアノマンじゃないですか?

(男性)Umekoshi green!
気持ち悪ぃな!

(男性)
それしか思い出せません。

これからは 客のニーズに
柔軟に合わせていく時代ですから。

サウナ…。
(澤田・哲郎)最高~!

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契約したのは俺だ。

こんな素敵なマジック
見た事ない…!

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さらに
一発撮りドラマの裏側に迫る

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♬~
(芦田)パパ、グローブ買ったの~?

(出川)1000円でおトクだったのだ!

1000円でおトクだって
え?

(小池)おトクってのはねぇ…

1000円でお釣りがくるのよ!

ワールドカップ カタール大会は
いよいよベスト8が激突。