ジャパニーズスタイル #8[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
ジャパニーズスタイル #8[字]
哲郎の強引な経営により従業員の不満が募り、ルーシーと浮野は旅館を辞めることに。そんな中、記憶喪失の男・砂田が現れる。砂田は前に虹の屋に来たことがあると言い始め…
詳細情報
◇番組内容
主演・仲野太賀×脚本・金子茂樹×監督・深川栄洋のタッグが本格シットコムに挑戦!個性派キャストと共に30分ほぼ一発勝負!本番は観客の前で披露のドラマ版ファーストテイク!
旅館の後継を拒み、家を飛び出したドラ息子・柿丘哲郎(仲野太賀)。父親が病で入院したことを聞き、10年ぶりに実家の旅館「虹の屋」を訪れる。しかし、久しぶりの実家にはクセのある従業員ばかり。さらに実家の出入り禁止を命じられていて…。
◇キャスト
柿丘哲郎…仲野太賀
寺門・ルーシー・数子…市川実日子
影島駿作…要潤
浮野奏太…KAZMA
浅月凛吾郎…石崎ひゅーい
浅月桃代…檀れい
梅越一二四…柄本明
・
砂田彰浩…鈴木浩介
・
尾崎夜余代 …宮澤美保
澤田弥勒…松川尚瑠輝
◇ナレーション
ベンガル
◇脚本
金子茂樹
◇監督
高田ジャパ知徳
◇主題歌
Vaundy『瞳惚れ』(SDR)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】三輪祐見子(テレビ朝日)
【プロデューサー】竹園元(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/japanese_style/
☆Twitter
https://twitter.com/JPN_style_ex
☆Instagram
https://www.instagram.com/jpn_style_ex/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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- 桃代
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- 澤田
- サウナ
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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〈お客さんの目の前で
30分ノンストップ!〉
〈毎回 稽古は たった1日〉
〈本番は1回のみ〉
〈極度の緊張の中
役者同士の真剣勝負をお届け!〉
〈『ジャパニーズスタイル』〉
(柿丘哲郎)サウナ…。
(澤田弥勒・哲郎)最高!
(寺門・ルーシー・数子)梅さん もう
借金 払い終わったんだよね?
(梅越一二四)ええ。 おかげさまで
なんとか完済致しました。
(浮野奏太)
なんで そんな事 聞くの?
さっき 闇金屋の
澤田って人が来てたから。
ああ あれはね 坊ちゃんの作った
サウナの件じゃないですか?
澤田は
熱波師の資格 持ってるから。
熱波師って何?
(浮野)サウナを
最適な温度と湿度に調整して
汗が出やすいように
熱風を送る人。
ああ だから 凛吾
バスタオル持って出て行ったんだ。
熱波師の講習でも
受けさせられてんじゃないの?
坊ちゃんもね こんな立派な
温泉も露天風呂もあるのに
どうして サウナなんか
作るんですかね?
今のリベロウに
何 言っても 無駄だね。
ああいうヤツに権力持たせたら
一番ダメなんだから。
(浅月桃代)ただ今 帰りました。
(梅越)ああ おかえりなさい。
どうでしたか?
(桃代)「旅館の事は専務に任せた」
の一点張りで
話し合いになりませんでした。
(影島駿作)降格も減給も
専務が決めた事なら
それに従ってくれと。
ああ そうですか…。
社長と会ってきたの?
わざわざ ゴルフ場まで
出向いたんですけどね。
今 社長は 自分のお気に入りの
キャディーさんの事で
頭がいっぱいみたいっすわ!
女将さんが生きてたら
こんな事には
ならなかったんだけどね。
社長は 昔から
のんきな方でしたが
今の専務のように
我々の邪魔をするような事は
決して
なさいませんでしたものね。
もう 坊ちゃんのやり方にはね
私は 到底 納得できません。
梅さんが言うんだから
よっぽどの事だよ。
減給の下げ幅が一番きついのが
梅さんですからね。
お給料だけじゃ
ありませんものねえ。
お客さんに出すお茶っ葉やね
金魚の餌までね
安いやつに換えられましたね。
それで 今さら サウナですからね。
こっちは
たまったもんじゃねえよ。
(エレベーターの到着音)
(観客の拍手)
ウノ!
ちょっと 何してんのよ!
昨日 忠告したはずだぞ!
今日から ロビーで
UNOをやるのは禁止だ!
じゃあ オセロ持ってくるわ。
カードゲーム ボードゲーム
囲碁 将棋 花札 全て禁止だ!
こっちには
あれこれ文句言うくせに
自分は のんきに
サウナ行くんだ。
澤田さんが
熱波師の講習をやるから
受講しに行くんだよ。
旅館のために勉強するんだよ。
それの何がいけないんだよ!
じゃあ その格好 おかしくない?
私のやり方が
気に食わないのであれば
そこの踊り子と一緒に
新しい旅館をお探しになったら
どうですか?
(桃代)えっ ルーシーさん
本当に出て行くんですか!?
(梅越)冗談でしょ?
ううん。 出て行くつもり。
当然 約束は守ってもらいますよ。
みんなの前で 年内には出て行くと
宣言したんですから。
俺も ぼちぼち
探そうと思ってんだ。
浮野くんは
出て行く必要ないって。
料理にも いちいち 口出しされて
UNOにまで文句言われたら
いる意味ないっしょ。
昔気質の頑固な料理人には
うちの社風は
合わないかもしれませんねえ。
これからは 客のニーズに
柔軟に合わせていく時代ですから。
浮野くんは
お客様の好みや急な注文にも
柔軟に合わせてますよね。
専務の注文が
聞き入れられないとしたら
それは 料理長に対する敬意が
足りないからじゃないでしょうか。
(ため息)
こんな
クリスマスの飾り付けなんて
古いから やめませんか?
今の時代は サンタ帽ではなく
サウナ帽の時代です。
じゃあ 今さら サウナ始めるのも
どうかと思いますけどね。
はっきり言って 遅いよね~。
いくらブームとはいえ
虹の屋が本気でやる事とは
思えませんけどね。
そんじょそこらのサウナと
一緒にしないでください!
うちは
一過性のブームでは終わらない
潤沢な自然がある!
山サウナ 海サウナ 川サウナ!
アイデア次第で いくらでも
お客様のニーズに応えられるんだよ。
そうだとしても
クリスマスの飾りは
毎年ね 続けてきた事ですからね。
梅さんも 一緒に
熱波師の講習 受けに行こうよ。
今からでも遅くないからさ!
私には 池と温泉の
水質管理の仕事がありますから。
近々 あの池は
水風呂になります。
えっ!? そんなあ…。
あれだけ大きな水風呂があれば
話題にもなるし
サウナ愛好家への
十分なアピールに繋がります。
えーっ!
せっかく 魚も戻ってきたし
いい池に育ってきたところ
なんですけどね。
どうせ また すぐ
苔だらけの汚ぇ池になります。
そんな事には致しませんよ!
凛吾郎ちゃん どうしたの?
おい 講習はどうした?
(浅月凛吾郎)もうやだ。
あんなの やりたくない。
「やりたくない」じゃねえんだよ。
手に職つけないと
お前みたいなヤツに
給料なんか払えねえんだよ!
(凛吾郎)僕は 熱波師じゃなくて
手品師になるんだ!
手品師になんかなって
どうするつもりだ?
宴会場のステージは
なくなるんだぞ。
それ どういう事ですか!?
あのステージを潰して
天井の高さを利用して
ボルダリングの壁を作ります。
(桃代)専務
そんな話 聞いてませんよ!
えっ ボルダリングって
あの… なんか はいつくばって
こんなふうに… ねえ。
ええ そうです。
旅館でショーを見ながら
お酒を飲んだり
温泉に漬かって
ゆっくりする時代は
終わりを迎えました。 これからは
都会で たらふく飲んだ酒を
サウナで外に出す時代です。
旅館で疲れなんか取らせません。
ボルダリングで
疲れを提供する時代です。
言ってて恥ずかしくなんないの?
料理長も 包丁を置いて
ボルダリングの
インストラクターになったら
どうですか?
はっきり言って このタイミングで
サウナとボルダリングの
両方に手ぇ出すって
経営の才能ないと思うよ。
ハハッ… 片方だけだったら
そう言いたくなる気持ち
わかります。 ただ
サウナとボルダリングの両方の
掛け算を思いつく人間ですよ。
才能がないと
本当に言い切れますか?
何を言っても無駄だから
もう ほっときな!
失敗して痛い目に遭わなきゃ
わかんないんだよ。
流しのフラメンコダンサーが
新しい働き口が見つかるのかね?
もう 引く手あまた~!
どこにしようか迷っちゃうくらい。
熱波師としてだったら
雇ってやってもいいぞ。
なんで 私が
そんな事しなきゃいけないのよ。
フラメンコ熱波師なんて
どうだ?
スカートで熱波を送れたら
それなりに話題になるだろ。
バカにすんのも
いい加減にしなさいよ!
僕も 日本で最初の
一輪車熱波師になれって言われた。
自分のできる事 やるべき事を
今 必死に考えないと
これからの時代を
生きていけないんだよ!
凛吾郎ちゃ~ん!
(梅越)来たぞ。
(澤田)どうした? やるぞ。
澤田さん
いいところに来てくれました。
闇金屋でありながら
熱波師の資格を持ち
来年には
市議会議員にも立候補する
澤田さんのたくましさこそ
君たちが 今 一番
習わなきゃいけない事
なんじゃないか?
(梅越)あっ 言うぞ…。
政治に熱い風を届けます!
一流の熱波が どれだけすごいか
見せて頂いてもいいですか?
喜んで。
まず 手始めに
あのクリスマスツリーの飾りを
パーッと
吹き飛ばしちゃいましょう。
(桃代)ちょっと やめてください
やめてください! そんな…!
(澤田)あっ ね~っぱ!
あっ!
ああ~!
(桃代)ああっ…!
(凛吾郎)うわあ!
ああっ!
(凛吾郎)うわっ…!
熱波…。
(澤田・哲郎)最高!
じゃあ 続いて
このテーブルのUNO
やっちゃいましょう。
(澤田)喜んで。
(浮野)澤田さん やめてくれ!
やめて! やめて!
澤田さん やめてくれ! なあ…。
ね~っぱ!
(浮野)ああっ…!
(梅越)うわあ~!
ねっぱっぱ~! ねっぱっぱ!
ぱっぱ ぱっぱ ぱっぱ…!
梅さん
そのくだり 終わってますよ。
熱波…。
(澤田・哲郎)最高!
サウナ…。
(澤田・哲郎)最高!
(澤田と哲郎の笑い声)
〈人里離れた山奥に
知ってる人は知ってるが
知らない人は だーれも知らない
温泉旅館が
ポツンと一軒ありました〉
〈跡継ぎを拒んで東京に家出した
ドラ息子が10年ぶりに帰り
従業員の不満に耳も貸さず
好き勝手に
旅館を仕切り始めたようですが
果たして そんなに
うまくいくのでしょうか?〉
〈3日後〉
これ 良くない?
高額給与保証 月々45万。
なんの仕事なの?
誰にでもできる簡単な仕事だって。
絶対 やめたほうがいいよ。
はあ…
なかなか いい仕事って
ないもんだねえ。
次の旅館 見つかってないのか?
「来ていいよ」って
言ってくれるところが
ないわけじゃないんだけど
どうしても
ここと比べちゃうとね。
ホント あいつさえいなきゃ
こんなに働きやすい職場
ねえんだけどな…。
(桃代)凛吾郎ちゃん?
凛吾郎ちゃん…。
ねえ 凛吾郎ちゃん 見なかった?
朝から 釣りに行きましたけど。
釣り?
「手品師やめて 漁師になる」って。
リベロウに
「手に職つけろ」って言われた事
気にしてるみたいだったね。
(浮野)「夜に出す魚は
必ず 釣って帰るから
仕入れ行かなくていい」って
言われましたよ。
(桃代)あの子
釣りなんてできるのかしら?
木の枝とミシン糸だけ
持っていきましたから
多分 無理だと思います…。
絶対 無理でしょ。
じゃあ そろそろ
仕入れ行ってくるか!
(凛吾郎)開けて~!
(梅越)何? どうしたの…?
(凛吾郎)早く開けて~!
両手が塞がるほどの魚って事?
大漁だったりして。
凛吾郎くんなら あり得ますよ。
(桃代)やだ 天才!
(凛吾郎)うぅ… ああ…。
(梅越)おい おい…。
ええっ!?
(梅越)なんだ? これは…。
(浮野)おい ちょっと 持って
持って! 上げろ 上げろ…!
ちょっと… 気をつけて!
(桃代)せーの!
(浮野)桃代さん 手伝って!
桃代さん…。
(桃代)せーの!
「せーの!」じゃなくて。
(凛吾郎)はあ… 疲れた。
えっ… 釣ったの?
(桃代)そ… そんなバカな。
(凛吾郎)砂浜に倒れてたから
一応 拾ってきた。
(梅越)えっ 生きてるんですか?
(凛吾郎)心臓は
ドックンドックン動いてたよ。
呼吸も ちゃんとあるし…
脈もある。
大丈夫ですか?
大丈夫ですか~?
(ひっぱたく音)
聞こえますかー?
寒そうだから 体あっためたほうが
いいんじゃないの?
毛布だね 毛布。
すぐサウナ連れていったほうが
いいんじゃない?
今 そういうのいいって。
だって 服のまま入れるし
芯まで あったまるから。
室内が暖まるまで
時間かかるでしょうが!
じゃあ 電源 入れてくる!
(凛吾郎)ああ 目ぇ開いたよ!
(梅越)毛布 持ってきた。
ほれ 毛布だ!
Water…
「ウォラー」?
Water please.
Water…
ウォ… ウォーターじゃない?
梅さん お水 お水!
(梅越)あっ お水… 水! 水!
日本の人じゃないのかな?
確かに
ネイティブな発音でしたね。
身分がわかるものないの?
(浮野)えーっと…
携帯も財布も
持ってなさそうですね。
荷物もなんにもなかったよ。
あなた お名前は?
ご家族は?
どうして海で倒れてたんですか?
英語で話しかけたほうが
いいんじゃないの?
英語っていったら 料理長よね!
(浮野)いや 俺 全然ダメですよ。
フィリピンのマニラで 何年も
お抱え料理人やってたんでしょ?
日本人の家で 日本人相手に
日本食 作ってただけですから。
ちょっと待ってください!
もしかして この人…
ピアノマンじゃないですか?
ええ~ ピアノマン! ジャーン!
凛吾郎ちゃん
正義の味方じゃないのよ。
20年ほど前に イギリスの海岸に
記憶喪失の男性が流れ着きました。
しばらくは
身元が不明だったのですが
ピアノの演奏がうまい事から
のちに ピアノマンと
呼ばれるようになったんです。
じゃあ 台湾から流れ着いた
天才ピアニストかもしれない。
言われてみれば
そんなふうに見えるけど。
ピアニストと判断するのは
早計です!
現に ピアノマンの本職は
ヴァイオリニストだったり…
諸説いろいろあります。
ややこしいな。
いずれにしても 警察に
連絡したほうがいいですわよね。
ちょっと待ってください!
もう少し待ちましょう。
どうしてですか?
このまま 警察に引き渡したら
もったいなくないですか?
「もったいない」って?
いや もし
本当に ピアノマンのように
物語性のある人物だったら
虹の屋で静養し
手厚い保護を受けた事が
話題となり
旅館の大きなPRとなる。
じゃあ もう少し様子を見る
って事ですか?
小野には先に伝えておきましょう。
あの地元のテレビ局の?
はい。 僕の親友です。
(浮野)親友アピール いらないんだよ。
もし これが
事件性のある話だったら
2時間ドラマ化され 旅館で撮影
なんて事もあるかもしれません。
夢が広がる話ですね。
じゃあ すぐに
小野さんに連絡しないとね!
まあ 落ち着いてください。
慌てないでください。
もしかしたら この人は
ただの 結婚式帰りの
酔っ払いだっていう
可能性もありますから。
自分が ピアノマンとか
言いだしたんでしょ。
はいはい お水ですよ。
(浮野)ああ 水 水…。
(梅越)
たっぷし持ってきましたからね。
なんで そんな尿瓶みたいな
入れ物で持ってくるんだよ…。
いやいや 飲みやすいのよ これ。
これ 本当に尿瓶なんじゃないの?
違いますよ。 何 言ってるんですか
ホントに。 はい どうぞ。 はい。
Green…
「グリーン」?
(桃代)お茶の事かしら?
ほら グリーンティーって
言うでしょ?
えっ… この人 私が
ここのお茶係だっていう事を
知ってるんですかね。
待って。
もしかして
梅越グリーンの事?
(桃代)なんでしたっけ? それ。
梅さんが管理してる
苔だらけの池をおちょくって
梅越グリーンって呼んでたんだよ。
おちょくってないでしょ。
凛吾郎ピンク!
でも この人が梅越グリーンの事を
知ってるはずないか…。
我々 身内の人間しか
知り得ない情報ですからね。
Umekoshi green!
懐かしい響きだ。
(浮野)日本語しゃべれんじゃん。
さっきのは なんだったの?
あの英語は。
どうして
真っ先に英語が出てきたのか
自分でも よくわかりません。
(浮野)でも 梅越グリーン知ってる
って 相当な事だよ。
かつて
この空間に来た事があります!
ああ… い… 今は それしか…
思い出せません。
凛吾郎ちゃん… どうなの?
あっ こいつ ウソついてないよ。
「こいつ」なんて言って
ごめんなさいね。
凛吾郎くんの前でウソをついても
無駄ですから
正直に話してくださいね。
Water…
(梅越)あっ どうぞ。
Water please. Water.
何度も そう呼ばれて
その度に 水を運びました。
従業員の人
だったんじゃないですか?
こんな人 いなかったよね?
もっと昔に働いてたとか?
だって 梅越グリーンの名付け親
ルーシーさんですよ。
(桃代)そっか。
じゃあ せいぜい
ここ5~6年ってとこですよね。
さすがに これだけ人いたら
誰か覚えてるでしょ。
でも わからなくない?
すぐ辞めた人も
いるかもしれないし。
ああ~! そうですね。
ここの支配人
リストラ きついですからね。
この旅館で
水を英語で頼まれたって事は…
外国のお客様が
いらっしゃる時じゃないですか?
じゃあ 相当 絞られてくるわね。
黄色だ! 私以外
全員 黄色のシャツを着てました。
わかった!
わかった!
オーストラリアの団体さん?
あの時!? あの時にいたって事?
(桃代)じゃあ 4年ぐらい前?
じゃあ 従業員の線は消えますね。
あの日は ここにいるメンバーしか
いませんでしたから。
じゃあ お客さんって事ですか?
あの団体さん
30人ぐらい いたよね?
相当 酔っ払ってて
露天風呂と勘違いして
裸で池に入ってましたからね。
天然の水風呂だ。
(浮野)サウナ挟み込んでくんな。
梅さん 注意しに行ったら
池に引きずり込まれたのよね?
私も 本当にね あの時はね
ひどい目に遭いました。
そこに 私もいました。
(梅越)えっ?
はい! 間違いありません。
えっ… そんな事あります?
自分の名前は覚えてないのに
4年前の その日の事は
鮮明に覚えている人と
その日の事は
鮮明に覚えているのに
この人の事は
全く覚えていない人たち。
(浮野)いやあ 申し訳ないけど
オーストラリアの団体さんの
記憶しかないねえ。
食べ物も飲み物も
すっからかんになってねえ。
浮野くん お客さんの好き嫌いとか
好みの焼き加減とか聞いて
全部 対応してたよ。
(梅越)ああ その事はね
私ね はっきり覚えてますよ。
ああ… 相撲大会やって
僕 優勝したの覚えてる?
あっ 次の日 病院行ったら
あばら3本 折れてたんだよな。
ああ 5本です。
アハハッ!
(梅越)私もね
池に突き落とされたんですよ。
でもね そのあとの宴会が…
楽しかったよねえ!
(一同の笑い声)
梅さんが
「オージー」とか呼ばれてね。
オージー!
ああ 言われてた!
オーストラリアの「オージー」と
おじさんの「おじい」をかけてね。
そうそう…! だから
私がね 私の事を指さしてね
「オージー」って言うとね
100円 チップくれました。
私も 今まで踊ってきたけど
あんなにチップもらったの
初めてだったな…。
ルーシー!?
えっ?
あなた…
ルーシーさんじゃありませんか?
はい… ルーシーです。
理由は わかりませんが
あなたに好感を持ってます。
気持ち悪ぃな。
(桃代)ルーシーさん!
いや 本当に あの うっすらとした
記憶はあるんですが
ああ… ここにいる皆さんに
よくしてもらった思い出が
確かにあるんです!
いい思い出で
よかったですねえ。
こっちは覚えてなくて
ホント 申し訳ないけどね。
あの… あちらの方も
いらっしゃいました?
(凛吾郎)ううん
リベロウは いないよ。
僕は 東京のほうにいたんで。
ちょっと前に逃げ帰ってきた
跡取り息子なの。
あの時は うちの旅館も
こんなにギスギスは
してなかったんだけどね。
従業員同士も そうでしたけど
お客様との距離も
もう少し近かったですよね。
(凛吾郎)だって 僕 その日
マシューとライアンの間に
挟まれて 寝たんだ。
お前 その時
あばら いかれたんじゃねえの?
2人とも 100キロは
超えてましたからね。
でも その2人相手に
相撲で勝ったんでしょ?
すごくない?
相撲って 体の大きさ
関係ないからね。
あの人たち 全員
2メートルぐらいあったわよね。
全員は大げさですけど
みんな 大きかったですよね。
(たたく音)
36センチの革靴なんてね
生まれて初めて…。
私 見た事ないもん。
梅さん その靴 使って
フランスパンのギャグ
やってなかった?
そうそう そうそう!
それやってね 私ね
1000円 チップもらいました!
ハハハハ…!
最後 あいつら バケツでさ
酒飲んでたよね。
(桃代)ホント 次の日の掃除が
大変で大変で…。
みんな あの日の事は
こんなに覚えてるんだけどね…。
失礼ですけど ホントにいました?
(観客の笑い声)
皆さんのお話のおかげで
思い出しましたよ ルーシーさん。
私は やっぱり
あなたに救われてました。
救われてた?
はい!
庭で みんなで お酒を飲みながら
踊ってた時でした。
小便が漏れそうになって
困っていたら
「池に おしっこしちゃいな」って
優しく ほほ笑んでくれて…。
ああ! あの人なの? ハハハ…。
(浮野)確かに
一人だけ 日本の人いたし
俺 2人の そのやり取り
目の前で見てたよ。
あの団体に付いてた
通訳の方じゃありませんでした?
そんな人 いなかったって!
チェックインの時から
言葉がわからなくて
大変だったもん。
皆さんに 通訳だって
勘違いされていたかもしれません。
(梅越)あっ! あの日ね
集合写真 撮った! 集合写真!
そうだよ!
(桃代)やだ! なんで
気づかなかったのかしら?
ほらほら 宿帳!
宿帳を見ればいいのよ!
そうでした! 調べます 調べます。
待って!
英語の先生じゃない? ねえ?
高校の英語の先生じゃなかった?
(浮野)ああ! それで あの時
俺たちの通訳代わりしてくれて。
スーツ着て 宴会場にいたから
従業員と間違われたんだよ。
(桃代)
英語の発音がネイティブなのは
そういう事だったのね!
ほら ありました ありました
ここに。
日本人の名前 一人だけ
これ ほら。
砂田…。
イエス!
砂田彰浩 50歳…。
痛い…。
(観客の笑い声)
高校の英語教師です!
(拍手と歓声)
(梅越)ありました ありました…!
写真! 写真ありましたよ。
写ってた 写ってた! 写ってたよ。
(浮野)ほら もう… どう考えても
通訳さんにしか見えねえよ これ。
浮野くん この頃 若いねえ。
(桃代)ルーシーさん
全然 変わらない!
いや 桃代さんこそ!
(凛吾郎)こっちがマシューで
こっちがライアン。
(浮野)どっちも
ヒグマみてえだな。
やっぱり 梅さんが撮ってるから
ピントが甘いですね。
(観客の笑い声)
(梅越)あのね 一つね
お伺いしたい事が
あるんですけどね
私が 池に引きずり込まれた時に…
あなたが おしっこしたね
それ 前? あと?
いや おしっこしたあとだったと
思うよ。
もう どっちだっていいじゃん!
(梅越)よくないよ!
また いつか こちらに伺いたいと
ずーっと思っておりました。
素晴らしいフラメンコショー!
ああ~!
美味しい料理
そして 何より 楽しいお酒!
まさか こんな形で再訪するとは
思いませんでしたけど…。
私たちも びっくりでしたけど
楽しい時間を思い出せて
よかったですわ。
今日のお詫びや お礼を兼ねて
また 必ず
こちらに参りますので!
でも 早くしないと
フラメンコショー 見納めになっちゃうよ。
料理の味も
変わってるだろうし…。
えっ? どうしてですか?
俺とルーシーさんは
ここ 出て行く事になってんの。
ええ~? それは残念だなあ。
えっ? どうにかなりませんか?
もう決まった事だからね。
(梅越)我々も 残念でなりません。
(凛吾郎)
全部 あいつのせいなんだよ。
(泣き声)
(観客の笑い声)
本当に…!
でさ どこで何してたか
少しは思い出した?
あれ…?
先ほど この方がおっしゃってた
酔っ払った結婚式の帰りでした。
(浮野)あっ そうだったの?
まさか 当たってたとは…。
教え子に頼まれて
出席したんですけど…。
その教え子の事が ずっとずっと
大好きだったんです。
高校の頃は
その子に気に入られたいあまり
学力以上の成績をつけてました。
気持ち悪ぃのも 当たってたな…。
(桃代)ルーシーさん。
披露宴での祝辞でも
新郎の悪口を言い連ねたり
私は 教師として 最低の人間です。
揚げ句の果てに 私は…。
Oh my god!
(観客の笑い声)
(梅越)あれ?
坊ちゃん どこ行くの?
駅まで
お客さん 迎えに行ってくる。
私 行きますよ。
私の役目ですから。
今日は いいです。 まだ 皆さん
積もる話もあるだろうから。
なんか
急に いい人になったけど…。
ちょっとは
反省したんじゃないかしら。
皆さんが 専務がいない日の事を
あまりにも楽しそうに
話すからです。
でも ホントの事だからね。
I would rather walk
with a friend in tha dark,
than alone in the light…
光の中を一人で歩くより
闇の中を
仲間と歩いたほうがいい…。
このヘレン・ケラーの素敵な言葉に
出会ったのは
私が中学3年生の頃でした。
このヘレン・ケラーの素敵な言葉に
出会ってなかったら
英語の教師の道には…。
Oh my god!
(桃代)先に温泉に入ったら
どうですか?
(浮野)
ひとつも 意味わかんねえしな。
(梅越)ちょっと よくわかんない。
(砂田)あっ… 大丈夫そうです。
(桃代)
足元 気をつけてくださいね。
ありがとうございます。
(梅越)写真…。
ゆっくり入ってください。
あのね あの…
浴衣とね タオルはね
すぐ持っていくから。
リベロウ
もう帰ってこないと思う。
(梅越)えっ?
(桃代)どうして?
ウソついてたの
気づいてたんだけどさ
すぐに言えなかったんだ。
えっ? じゃあ 駅に お客さん
迎えに行ってないんですか?
(凛吾郎)うん。 行ってないと思う。
どうして いつもみたいに
すぐに言わないの!
言わないでって顔してたんだ。
このまま そっと逃げさせて!
って顔してたからさ。
(梅越)坊ちゃん…。
(浮野)虹の屋の送迎車
乗っていったよな?
帰ってこないって事は つまり…。
ええっ? もしかして…
また 家出した?
(一同)まさかね~!
(桃代)ハハハハ…!
ない ない ない! 絶対ない!
(梅越)そんな事…。
(梅越・浮野)ないよね~!
♬~
やるぞ!
♬~
不思議な感じですね
やっぱりね。
ドラマと舞台のはざま
みたいな感じで。
♬~
要さん いる?
僕は います。
♬~
おかしいよね?
はい。
♬~
本日も
ありがとうございました。
(観客の拍手)
ね~っぱ!
(一同)うわ~!
初めて 250点ぐらい
いったんじゃ
ないですか。
自分が一番やりたい
完成形… 出ました。
(柿丘宗八)お前の本気に 何度
だまされたと思ってるんだ!
うちがなくなったら
この人たち 路頭に迷うんだぞ!
(桃代)素直じゃないんだから!
どういう事だ? 親父!
(凛吾郎)いいぞ ママ かっこいいよ。
汚ぇまねしやがって!
ふざけんじゃないよ!
気づいちゃったんですよ。
シンプルに 俺がダメ人間でした。
TELASAでは 全話配信中。
(凛吾郎)ピアノマン! ジャーン!
(砂田)Umekoshi green!
サウナ…。
(澤田・哲郎)最高!
さらに このあと
一発撮りドラマの特殊な舞台裏を
大公開する
スペシャル企画の後編が
配信スタート!