科捜研の女 2022 #4/全てを骨標本にする男 ゲスト:濱田龍臣[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

科捜研の女 2022 #4/全てを骨標本にする男 ゲスト:濱田龍臣[解][字]

漁港で発見された人骨は、なんと20日間で白骨化していた…!骨の事を知りつくす、骨格標本アーティストの青年に疑惑が…!?驚愕の【白骨化トリック】をマリコは暴けるのか!?

◇番組内容
漁港で若い男性の白骨死体が見つかった。付着していた指紋から上がった容疑者は連城源(濱田龍臣)。連城の趣味は、魚の透明骨格標本を作ること…訪ねてきたマリコに「あなたの骨はバランスが取れている。透明標本にしたい」と発言する。やがて被害者は指名手配中の男で、連城と深い関係があることが分かる。さらに、遺体は殺害されてからわずか20日間で白骨化したことが判明して…!?明かされる、驚愕の【白骨化トリック】とは!?
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、小池徹平、若村麻由美、風間トオル、斉藤暁、山本ひかる、石井一彰
【ゲスト】濱田龍臣、矢吹奈子、阿南敦子 ほか
◇脚本
真部千晶
◇監督
柏木宏紀
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
坂口有望『サイレント』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken2022/
☆Twitter
 https://twitter.com/kasouken_women
☆TikTok
 https://www.tiktok.com/@kasouken.tvasahi

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  19. 殺害
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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♬~

♬~

中身 出してから捨てろよ…。

♬~

(蒲原勇樹)本物の人骨ですか?
(榊 マリコ)ええ。

頭蓋の形状と
縫合線の状態から見て

20代男性の骨。

(日野和正)人骨を
こんな箱に詰めて遺棄するなんて

普通の人間の神経じゃないね。

いつからあったのか

漁業組合の人たちも
わからないと言ってます。

(涌田亜美)ゴミ置き場を映す
防犯カメラは?

なかった。 所轄に
目撃者捜しをしてもらってます。

肩甲骨の背面側に傷がついている。

(日野)
肩甲骨って ここの骨だよね。

この傷は
生前につけられた傷だわ。

鋭利な刃物で
背中を切りつけられた。

それが死因だとしたら
この骨は 殺人事件の被害者の骨。

恐らく。

鑑定してみましょう。

♬~

♬~

(シャッター音)

(亜美)あっ 指紋!

♬~

♬~

♬~

どうして こんなに骨髄細胞が?

♬~

(亜美)性別は男性 年齢は20代。

血液型はB型
身長は およそ175センチ。

(蒲原)骨の身元 わかりましたか?
まだ わからない。

DNA型鑑定をしたけど

データベースに
該当者はいなかった。

これから 行方不明者届が
出ている人たちの

顔写真と頭蓋骨を照合する
スーパーインポーズを

亜美ちゃんにやってもらう。

何年前からの人たちと
やればいいですか?

とりあえず 過去5年間。

全国からの届け出ですから
かなりの人数になりますよ。

もっと 死亡推定時期を
絞り込めないんですか?

殺害されたあと ご遺体が
どのような場所にあったのかが

わからないから 割り出せないの。

(日野)
地面に埋められていた場合に

標準的な体格の成人が
完全に白骨化するには 4~5年

水中の場合には 2年から3年

地上に放置された場合には
半年から1年かかるというのが

定説だけどね。

(宇佐見裕也)
その場所の環境 温度や湿度

土の性質などにも
左右されますよね。

今回の場合
ちょっと気になる事もあって…。

(君嶋直樹)宇佐見さん
あれは クローラーの痕です。

あっ 骨を包んでいたシートは

レジャーシートとして
売られている

量産品なんですが

タイヤ痕のようなものが
ついていたので

君嶋さんに調べてもらったんです。

これ
ゴム製のクローラーの痕です。

クローラーって なんですか?

ショベルカーや除雪機などに
使われている この部分です。

ベルト状になっている。
(蒲原)ああ…。

それと シートには
ごく微量の付着物もありました。

それは 米ぬかでした。

米ぬかって
玄米を白米に精米する時に出る粉。

ぬか漬けを作る時に
使うやつですよね。

土などは
付いていませんでしたか?

ああ クローラー痕の所に
わずかに付着していましたが

どこの土か
場所を特定できるほどの量では

ありませんでした。

発泡スチロール箱の
箱の内側には

1人分の指紋が
付着していたけども

誰の指紋かは不明。

それから この部分

かすれて
読めなくなっていた文字を

復元したところ…。

(キーを打つ音)

「連城水産」

(連城友孝)
この養殖場を経営している

連城です。

うちは あそこに並んでいる水槽で
魚を育てています。

卵から孵化させる設備もあります。

(連城)魚を納品する際に使った
発泡スチロール箱は

全て回収して 洗浄して
また使うようにしてます。

海洋汚染で問題になっている
プラスチックゴミを

極力 削減したいんで。

(土門 薫)という事は
お宅の名前の入ってる この箱は

無作為に
世間に出回ってるわけでは

ないんですね?
まあ そうなりますね。

犯人は ここから 箱を
持ち出したのかもしれませんね。

連城さん お願いがあります。

ありがとうございました。

では 次の方。

(連城哲子)なんで 私たちが
指紋提供しなきゃならないの?

人の骨が入ってたんだって。
(哲子)ほ… 骨!?

まさか あの子が?
そんなわけないだろ!

ありがとうございました。

これで 全員ですか?

もう一人いますよ。

(連城)頭 お気をつけて。
源 入るよ!

あっ…。

なんだ? これは。
透明骨格標本。

筋肉を透明化して
骨を色素で染色すると

こういうものができるの。

♬~

(連城)この子が作ったんです。

私の甥っ子 連城源。

科捜研の榊さんと刑事の土門さん。

お前の指紋を採りたいんだって。

(連城 源)榊さん…。
はい。

あなたの骨
すごくバランスが取れている。

えっ?

あなたを透明標本にしたら
きれいなんだろうな。

(連城)じょ じょ… 冗談ですよ。

源が標本にするのは魚だけです。

(源)爬虫類と両生類も
やった事あるよ。

ヘビとカエル。

骨は 体を支えると同時に
内臓を守り

カルシウムを蓄え
血液を作り出す。

何より 僕が好きなのは

この緻密に配置された
骨のバランス。

その生物が
よりスムーズに動けるように

全ての骨が配置されている。

人の手では作り出せない

奇跡のバランス。

(哲子)あっ おととしか…
お兄さん夫婦に頼まれたの

住み込みで雇ってくれないかって。

けどさ もう 何考えてるか
わかんないのよ あの子。

扱いにくくて嫌になっちゃう。

哲子さん!

カブ 収穫できたんだけど いる?

(哲子)いる いる!
もう お宅の 美味しいんだもの。

ありがとう。
お客さん?

ああ 警察の人。

あの男が捕まったの?
その件じゃないのよ。

骨が入っていた箱に
付着していたのは

連城源の指紋だ。

彼は 発泡スチロール箱を
洗浄する仕事を

担当しているそうなので
指紋が付いていても

即 犯人であるとは
言いきれません。

でも 彼には
こんな趣味があるんです。

(操作音)

「今回は メダカを使って
透明骨格標本を作っていくよ」

「あらかじめ 下処理をした標本に

ホルマリン原液を
水で20倍に薄めたもので

防腐処理と組織固定を行います」

「水でホルマリンを取り除いてから
軟骨を青く染めていきます」

「それから たんぱく質分解酵素の
トリプシンで筋肉を透明化し

脊椎骨などの硬い骨を
赤く染めていくと…」

「透明骨格標本の完成です」

まさか
人間まで標本にしようとして

殺して骨にしてみたけども
結局 持て余して捨てた。

…な~んて事はないよね?

(源の声)
あなたを透明標本にしたら

きれいなんだろうな。

マリコさん
スーパーインポーズでも

該当者はいませんでした。

じゃあ 復顔をやってみる。

♬~

♬~

♬~

復顔ができたって?

髪形や眉の太さ 耳の形は
骨からは わからないから

全体の印象で
見てもらうしかないけど。

うん…。

あっ この男…。

知ってるの?

(蒲原)昨日 連城水産に行った時
農家の人が…。

あの男が捕まったの?

3週間前
連城水産の事務所にあった

20万円の現金を

板橋秀介という男が
持ち逃げしていたんです。

窃盗事件として
所轄が捜査中なんですが…。

これが 板橋秀介の手配写真です。

あっ!

復顔に似てるだろ?

(哲子)小口現金用に
口座から下ろしたばかりで

20万 入ってたの。

板橋秀介は
従業員だったんですか?

違うわよ!
源くんの… 高校時代の友達。

(蒲原)えっ?

この事件の3日前に
源が連れてきたんです。

しばらく
うちに置いてやってくれって。

じゃあ 板橋秀介さんは
お宅に滞在していたんですね?

彼が使っていたものは
残っていませんか?

歯ブラシとか…。
そんなもの とっくに捨てたわよ!

恩をあだで返すような子。

(源)板橋くんは
高校で同じクラスだったの。

卒業後は
全然 会う事もなかったんだけど

この前 偶然 出会ったの。

もしかして 板橋くん?

東京でやってた仕事が

マルチ商法詐欺とかいうんで
摘発されたんだって。

マルチ商法詐欺…。

板橋くんは釈放されたみたい。

でも 京都に戻ってきても
居場所がなくて

ネットカフェで生活している
って言うから

助けてあげたいって思ったの。

板橋くんは友達だから。

(源の声)叔父さんに頼んで

ここにいていいよってなったのに

お金を盗んで
いなくなっちゃった。

やっぱり 板橋くんは

206個の骨に ただ
肉と皮がついているだけの人だ。

それは どういう意味だ?

人間の体には206個の骨がある。

でも 厳密に言うと 骨の数が
多い人もいれば 少ない人もいる。

個人差があるのよ。

それから
「骨に肉と皮がついている」

という表現も
科学的には正しくない。

まず 骨に直接ついているのは
靱帯 滑膜…。

そういう余分なものは いらない。

僕は 骨だけになっているのを
見るのが好き。

(ノック)

自宅のほうを捜してみたら

板橋がかぶってた帽子が
残ってたわ。

一致しました!

板橋秀介さんがかぶっていた
帽子から採取したDNA型は

骨のDNA型と
完全に一致しました。

(亜美)スーパーインポーズでも
一致しています。

骨の身元は
板橋秀介さんで間違いありません。

でも 彼は 3週間前まで
生きていたんですよね?

(亜美)防犯カメラの映像に
細工した痕跡はありませんでした。

10月4日の朝までは
彼は確実に生きていました。

(日野)金を盗んで逃げた直後に
殺害されたとしても

骨が発見された24日までは…。

20日間か。

たった20日間で
人が骨になるなんて事が

あるんでしょうか?
(ドアの開く音)

(風丘早月)まいど。
(日野)いらっしゃい。

今日のおやつは 何かな?

あっ 骨せんべい!

マリコさんに頼まれていた
骨髄細胞 調べました。

(亜美)骨髄細胞?

骨のDNA型を調べるには
骨の中から骨髄を採取する。

今回は
大腿骨から採取したんだけど

その時 違和感を覚えたの。

どうして こんなに骨髄細胞が?

(早月)普通 白骨化すると
骨の中の組織は干からびていく。

月日が経てば経つほど
骨の中はスカスカ。

でも 今回の骨は…。

中の骨髄細胞が十分に残っていた。

つまり 見た目ほどには

死亡してから時間が経っていない。

やはり 板橋さんは
短期間で骨になったんだわ。

でも どんな状況なら
短期間で骨になるんですか?

高温多湿で風通しの良い屋外に
野ざらしにされた場合

白骨化が早いといわれてるけど

京都の この時期の気候を考えたら
2~3カ月はかかりますよね。

きっと 何か人為的な方法が
取られたに違いない。

20日間で
人の体を白骨化する方法…。

(早月)う~ん…。

まあ 博物館とかでは
動物の骨格標本 作るのに

70度前後のお湯で煮る
っていう方法があるらしいよ。

うわっ やめて…。

(日野)標本…。

連城源がやってる

透明標本作りの方法では
どうかな?

私も それを考えていました。

彼が使っている薬品の中には

たんぱく質分解酵素がありました。

薬品が骨に付着していないか
調べてみます。

(木村珠美)なんで 連城くんの事を
私に聞くんですか?

高校で同じクラスだった方に
順番にお話を伺っています。

連城くんは 無表情で

何を考えてるか
わからない人でした。

多分 私は
しゃべった事もないと思います。

では 板橋秀介さんの事
覚えてますか?

ああ 覚えてます。

あいつは最低。

(時田幸平)板橋はクズ野郎ですよ。

人を殺しても 平気な顔して
生きてるような奴です。

「人を殺しても」?
どういう事ですか?

どうぞ。

高校3年の時

板橋にいじめられて
自殺した生徒がいるんです。

ほう…。

板橋は
校長に呼ばれたりしてたけど

結局 うやむやになって…。

僕は 学校に不信感を持ちました。

連城も
きっと 悔しかったと思いますよ。

自殺した生徒は 連城源と
関わりの深い子だったんですか?

ええ。 同じ生物部に所属してて
仲良くしてたと思います。

その子の名前は?

布川美里さん。
うん。

当時 生物部の顧問をしていた
教師にも話を聞いてきた。

布川美里と連城源は

生物の骨に興味があるという
共通点で仲良くなった。

(土門の声)そして 2人は
将来 博物館で働きたいという

同じ夢を持っていた。

(マリコの声)博物館で…。

だが 彼女は自殺をした。

その原因を作ったのが
板橋だった。

じゃあ あの言葉は…。

助けてあげたいって思ったの。

板橋くんは友達だから。

嘘だ。

高校卒業以来
5年ぶりに再会した板橋を

連城水産に連れていき
自分の近くに置いたのは

助けるためではなく
殺すためだったんじゃないか。

布川美里さんを追い詰めた彼に
復讐をしたって事?

うん。 所轄からの報告で

骨が遺棄された漁港で
連城源の姿が

度々 目撃されていた事が
わかった。

板橋の遺体を白骨化させたのが
連城源だと証明できれば

死体損壊と遺棄罪で引っ張れる。

でも 透明標本を作る時の薬品は
骨には付着していなかった。

他の方法でやったんじゃないのか。

奴は骨マニアだ。

たった20日間で
骨にしてしまう方法

それを突き止めないと。

マリコさん おはようございます。
おはようございます。

面白い事がわかりました。

アメリカの
ある人類学の研究施設では

様々な状況下で死んだ人間の体が

どのように変化していくかの
研究を行っています。

その中で
かけ流しの水に浸しておくと

短期間で きれいな白骨に
なるみたいなんですよ。

かけ流しの水?

(連城)うちは 水を循環させながら
繰り返し使っています。

繰り返し…
かけ流しではないんですね?

(哲子)常に 一定量の水しか
使わないように管理してます。

米ぬか?

(宇佐見)シートには
ごく微量の付着物もありました。

米ぬかでした。

この米ぬかを少し分けてください。

魚の養殖に
米ぬかを使っているんですか?

通常 養殖魚の餌には

小魚を乾燥させた魚粉が
多く配合されています。

その魚粉の原料にするために

海から大量の小魚を
取っているんです。

海の水産資源を守るために
養殖魚を育てているのに

これ 矛盾してますよね?
ええ。

だから 私は 植物性の餌だけで
育てる事を目指して

独自に餌を配合しているんです。

この米ぬかに

布川さんから分けてもらった
野菜くずを混ぜて…。

布川!?

ご近所の農家さんよ。

布川伸恵さん。

(哲子)苦労人なのよ。

早くにご主人を亡くされて
娘さんもね…。

(哲子の声)自殺したのよ。

(布川伸恵)ううっ… 美里…。

美里…。

(連城)余計な事 言うなよ!

布川さんの作る野菜は

魚たちの生育にも適していると
私は思ってるんです。

有機栽培で
微生物を利用して

土作りから
こだわっているんですよね。

微生物…。

布川さん家は
このお近くなんですね?

(チャイム)

ごめんください。 布川さん?

布川さーん。

はあ… お留守かしら。

(源)榊さんなら
きれいな透明標本が作れそうだ。

板橋くんの骨は汚かった。

だから捨てちゃった。

やっぱり あなたが彼を殺したの?

彼を骨にした方法は?
透明標本の方法じゃないわよね?

どうかな?

これから
榊さんにもやってあげようか?

連城!

(源)うっ…。 痛いよ。

逃げないよ 僕は。

犯した罪は ちゃんと償うよ。

(蒲原)殺害を認めるんだな?

連れていけ。

布川美里の母親にも
話を聞いておこうと訪ねてきたら

お前と連城源がいた。
なんで ここに?

布川さんは 有機栽培農法で

微生物を利用した土作りを
していると聞いたから

調べたい事があるの。

米ぬか。

♬~

竹を砕いてチップにしたもの?
竹…。

ひょっとして…。

(源)「中学の頃
僕は友達がいなかった」

「高校に入ったら
できるかと思ったけど

やっぱり できなかった」

その事を 部活の帰りに
布川さんに話したの。

(布川美里)私も友達いないよ。
別に欲しくもないし。

(源)友達がいないと欠陥人間
みたいに言うんだ うちの親。

(美里)周りの言う事なんて
気にする事ないよ。

どうせ みんな 206個の骨に

ただ 肉と皮がついてるだけの
存在だから。

(源の声)布川さんは僕と違って
物事をはっきり言う人だった。

板橋の悪ふざけを注意したのが
きっかけで

いじめの標的になった。

どうせ あいつは 206個の骨に
肉と皮がついてるだけの存在。

私は負けない。 頑張る。

(源の声)頑張って頑張って…

頑張りすぎちゃったんだよ。

頑張るのに疲れて 突然
死にたくなっちゃったんだよ。

本当は
まだ生きていたかったと思うよ。

板橋と偶然に再会した時

天国の布川さんが

僕に復讐のチャンスを
与えてくれたと感じたの。

(蒲原)板橋を殺したのは

奴が事務所の金を
持ち逃げした日か?

どこで どうやって殺した?

どうやったと思う?

どうやって彼を骨にしたのか
まだわかってないの?

もったいつけずに話せ。

そんなの つまんないじゃん。

さあ 僕は
どうやったんでしょうか?

(亜美)マリコさん
買ってきましたよ!

(日野)これ 竹なの?

はい。 植物の竹を細かく砕いて
チップ状にしたもの。

有機栽培農法で

土作りや肥料作りに
活用されているそうです。

これを使えば

短期間で人を骨にする事が
できるかもしれません。

実験してみましょう。

(宇佐見)竹のチップ 入れました。

次に 米ぬかを入れます。

♬~

水を入れて…。

よいしょ。

さらに混ぜます。

(宇佐見)
風通しの良い屋外に置いて…。

まずは この段階で 温度測定。
はい。

(亜美)22度です。

あっ 少し上がってる。 26度。

えっ? 34度…。

えっ? 50度!?

嘘…。

あんなに温度が上がるなんて
どういう事なんです?

竹の中には
微生物の乳酸菌が存在しているの。

乳酸菌って

ヨーグルトとかに入ってる
あれですか?

(宇佐見)竹の内部には
ハニカム構造という構造があって

そこに乳酸菌がいるんだ。

普段 竹は
硬い皮に覆われているから

中の乳酸菌は
静かに生きているんだけど

このチップのように細かく砕くと

竹が蓄えている 豊富な
糖分や炭水化物を栄養源にして

乳酸菌は
活発に活動するようになるの。

米ぬかや水も
追加の栄養分となって

微生物は どんどん増えていく。

なるほど。
竹の繊維質はセルロースです。

セルロースは
微生物による分解作用で

発酵熱を発生する。

その熱で 周囲の温度が
高くなっていくんですね。

(亜美)それで50度!
微生物の力 恐るべし。

50度という高温の
竹のチップの中に

ご遺体を置いておけば

人の体は
猛スピードで白骨化していきます。

短期間で骨にする方法
解明できたね。

あとは 連城源がこの方法をやった
という物証がいるな。

(宇佐見)あっ 連城水産から

マリコさんが持ち帰ってきた
米ぬかは

骨を包んでいたシートに
付着していたものとは

一致しませんでした。

布川さんの家にある米ぬかも
調べる必要があります。

あそこには
竹のチップもありましたから。

材料が両方そろっている
布川家の敷地内で

連城源は遺体を
白骨化させたのかもしれませんね。

その場所には
被害者の血痕や小さい骨などが

まだ残っている可能性もある。

鑑識にも手伝ってもらって
布川家を調べてみよう。

竹のチップ…。

♬~

うち調べたって
なんにも出てきませんよ。

源ちゃんが捕まったって
連城さんが言ってたけど

源ちゃん 犯人じゃありませんよ。

(蒲原)なぜ
そう言いきれるんですか?

何か ご存じなんですか?

わざわざ 源ちゃんが
手汚す事ないよって

私 あの子に言いましたから。

まあ ご自由に お調べください。

ねえ 今の発言

連城源がやろうとした事を
自分がやった

みたいに聞こえたけど。

(蒲原)板橋を恨む気持ちが
誰よりも強いのは

娘を失った あの母親なんだよな。

(日野)布川伸恵の家の
敷地内からは

被害者の痕跡は何も出なかった。

米ぬかも 一致しませんでした。
そうですか。

連城源は 具体的な犯行内容は
はぐらかし続けています。

一体 どこで
白骨化させたんだろうね…。

ええ。

竹のチップを使った方法は
わかっても

それを行った場所がわからない。

(君嶋)わかりました!

タケノスケくんだったんです。

ああ…。 骨を包んでいたシートに
ついていたクローラー痕は

菱ヶ木産業が製造している
タケノスケくんの

このクローラー部分で
つけられたものだったんです。

横幅も波打ち形状も
完全に合致しました。

タケノスケくんって名前だから

竹に関係している機械
なんですか?

竹を粉砕する機械。 つまり
竹のチップを作る機械です。

竹のチップ!

竹のチップは 元々

竹林を整備していく際に生まれた
副産物なんです。

竹は 繁殖力が強い植物なので
毎年 次々に生えてきます。

定期的に伐採する必要が
あるんですが

伐採した竹は
そのまま置いておいても

なかなか朽ちていきません。

だから 竹専用の粉砕機で
細かく砕いて

チップ状にして
竹林の中に積んでおく。

そうすると
自然発酵して土に返る。

(君嶋)タケノスケくんは

竹林の中で使われる事を
前提にしているので

足回りが
クローラーになっているんです。

竹林の中で…。

被害者は
竹林の中で白骨化していった…?

竹林を調べましょう。

調べるって言ったって
京都は竹林だらけですよ。

まずは 連城水産と布川家の
近くにある竹林。

(蒲原)この一帯の竹林の所有者は
遠方に住んでいて

もう何年も
放置したままだそうです。

この広さを歩き回って調べるには
人手が足りません。

人手は いらないわ。
上から調べるから。

上から?

あのドローンで
上から地表熱を測定する。

地表熱?

被害者の骨を取り出したあとの
竹のチップが まだそこにあれば

発酵熱を放出し続けてるはずよ。

他の地面よりも高い温度を
維持していると思われる。

(宇佐見)このドローンには
熱センサーをつけてあるんだ。

亜美ちゃん。

(亜美)じゃあ 飛ばしますよ。

(飛行音)

♬~

(宇佐見)地表面温度は
一定してますね。

もっと奥に進めて。
ラジャー!

♬~

(蒲原)この竹林ではないんじゃ
ないですかね…。

♬~

あっ!
あっ ここ 温度が高い!

♬~

竹のチップ!
あっ!

タケノスケくん!

マリコさん
これ 血痕じゃないですか?

調べましょう。

土門さん 凶器が見つかりました。

(亜美)ここに埋められていました
これと一緒に。

連城水産の事務所から
板橋が盗んだ金庫です。

(宇佐見)周囲に血痕が散ってます。

ここで殺害されたんですよ。

そして この竹のチップの中に
埋められて

短期間で骨になったのよ。

これが被害者の足の指の骨。
ああ。

♬~

これは…。

(杏)エステ行ってきます。

《このうるおい 未来までず~っと!》

<「AQUALABEL」 オールインワン>

お前は 板橋を殺害する目的で
連城水産に連れて帰った。

だが その3日後

板橋は金を盗んで
逃げてしまった。

その事を
布川伸恵に話したんだよな。

(源)板橋に逃げられちゃった。

あいつをうちに招いて
油断させて

隙を見て殺そうと思ったのに。

布川さんの復讐を
したかったのに…。

(伸恵)あんな男のために
源ちゃんが手汚す事ないよ。

きっと 天罰が下る。

(土門の声)その言葉で お前は
布川伸恵が手を下したと思った。

布川伸恵の身代わりに
なろうとしたんだよな?

違う。 僕が殺したんだ。

板橋を殺害して 骨にしたのは

布川伸恵じゃないよ。

犯行に使われた竹粉砕機には…。

お宅の部署のシールが
貼ってあった。

(時田)ああ…。
竹林整備のために

竹粉砕機の貸し出しも
行ってます。

誰に貸したものか
今 調べますね。

その必要はありません。

現場にあった竹粉砕機は
役目を終え

廃棄処分の
対象になっているものだと

あなたの上司に
確認してあります。

じゃあ それを
誰かが持ち出したんですね。

まだ とぼけるのか?
お前も 板橋と同類なんだな。

(時田)…えっ?

板橋は

人を殺しても平気な顔をして
生きてるような奴だと

お前 言ってたよな。

今のお前も 奴と同じだ。

現場で発見された凶器の鎌の
柄の部分に…。

あなたの指紋が付着していました。

(ため息)

板橋が京都に戻ってきたのは
僕をゆするためでした。

(板橋秀介)300万。

くれないなら
市役所中に言いふらしちゃうよ。

俺をマルチ商法に誘ったのは
時田くんだよ~って。

(時田の声)金を渡しても

板橋は僕につきまとい続けると
思いました。

殺害する事にしたんだな。

(ため息)

長年 放置されている竹林で殺して
埋めてしまう事を

計画している時に

奴が連城源の家にいると
知りました。

♬~

(時田の声)連城に罪を着せる事を
思いつきました。

(時田の声)
板橋が連城水産の事務所から

金庫を盗んだ日…。

(時田)なんで そんなもん
盗んできたんだよ!

(板橋)金は いくらあっても
いいだろ。

それより
こんなとこに埋めてあんのかよ

お前が
マルチ商法詐欺で稼いだ金は。

待ってろ。 今 掘り起こすから。

うわあっ!
うわっ!

ああっ…!

(時田)ううっ! ううっ!

♬~

(エンジンをかける音)

(作動音)

(蒲原の声)竹のチップの発酵熱で
短期間で骨になっていく事を

知っていた。

ええ。 でも たった20日足らずで
ああなるとは

正直 驚きました。

(エンジンをかける音)

わざわざ骨を掘り起こして
漁港に捨てに行ったのは

骨マニアの君の犯行に
見せかけるためだった。

あなたが
骨の透明標本を作っている事は

高校時代から
有名だったんですってね。

布川さんと一緒に行った
博物館で…。

(源の声)初めて見たんだ。

今 連城くんが思ってる事
当てようか。

ん?

こういうのを作ってみたいって
思ってるでしょ。

当たり。

どうして
布川さんにはわかるのかな…。

僕って 何考えているのか
よくわからないって

みんなに言われるのに。

多分 あれだよ。

えっ?

友達だからだよ。

えっ… 友達? 本当?

(源の声)初めての友達だった…。

なのに 僕は

苦しんでる布川さんを
助けてあげられなかった。

あの時
僕は何もできなかったから…。

せめて この手で
復讐したかったんだ。

あなたと布川さんは
同じ夢を持っていたんでしょ?

ああ…。

「将来は博物館で働きたい」。

その夢に向かっていってほしい。

布川さんは きっと
そう思ってるんじゃないかしら。

でも… 今さら…。

今からでも遅くはないよ。

部屋に閉じこもっていないで

夢に向かって動き出してみろ。

♬~

…うん!

♬~

彼を殺した犯人を見ていたのは
もんたちゃんだけ…。

(古久沢 明)彼は この世界には
必要のない科学者だった。

私は科学者として 君を軽蔑する。

ここからは時間との闘い。

(君嶋)空中採取ドローン!
やっぱり そうだ!