科捜研の女 2022 #5/最強の敵・古久沢、再び ゲスト:石黒賢・高田里穂[解][字] …のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
科捜研の女 2022 #5/最強の敵・古久沢、再び ゲスト:石黒賢・高田里穂[解][字]
動物の音声を研究する科学者が殺害された!事件の目撃者は…1匹のサル!?
背後には「史上最強の敵」天才物理学者・古久沢の姿が…!?再びマリコの前に立ちはだかって…!?詳細情報
◇番組内容
動物音声学研究室の助教・園山が殺害された!事件当日の防犯カメラ映像は消されており、目撃者はケージ内のサルだけだった…。研究員の中には、あの物理学者・古久沢(石黒賢)を慕う学生も!やがて、園山は過去に古久沢のアカハラが原因で、ある研究室を辞めていた事が発覚。再び古久沢の元を訪れたマリコは、古久沢が連続人体発火事件で使われた蓄電池の開発を引き継いでいたことを知り…!?果たして、古久沢と事件の関係とは…!?
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、小池徹平、若村麻由美、風間トオル、金田明夫、斉藤暁、山本ひかる、石井一彰
【ゲスト】石黒賢、高田里穂、西銘駿、佐伯新 ほか
◇脚本
櫻井武晴
◇監督
兼﨑涼介
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
坂口有望『サイレント』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken2022/
☆Twitter
https://twitter.com/kasouken_women
☆TikTok
https://www.tiktok.com/@kasouken.tvasahiジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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- 園山
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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♬~
(頭を打ちつける音)
(鳴き声)
♬~
(蒲原勇樹)園山隆。
京都理科大 生命理工学部の
助教だそうです。
(パトカーのサイレン)
(カメラのシャッター音)
(蒲原)この猿は モン太。
研究に使ってるようです。
(土門 薫)血痕があるぞ。 あそこ。
(榊 マリコ)出血してる
骨折もしてる。
致命傷の可能性が高い。
(涌田亜美)じゃあ ここに
ここを強打した。
(蒲原)って事は 転倒による
事故死の可能性もありますね。
裂創ね。
致命傷じゃないと思うけど
園山先生は 誰かに ここを切られ
転倒したのかも。
なら 犯人がいるって事になるな。
♬~
角膜の混濁は始まってない。
硬直が上肢にまで及んでる。
死斑が指圧で退色する。
死後3時間から5時間。
午前1時から3時って事か。
第一発見者の警備員いわく
夜間 警備室のチェックを受け
このモンキールームに来たのは
園山さんだけです。
つまり
彼を殺した犯人を見ていたのは…。
モン太ちゃんだけ。
♬~
ここで 生命理工学部の
防犯カメラを録画してたのか。
ええ。 学内にあるカメラ 全部。
(亜美)午前1時から2時くらいの
モンキールーム周辺の防犯映像が
消されています。
死亡推定時刻の範囲だな。
ここに入れば 誰でも消せます。
つまり ここに
防犯カメラの録画機材がある事を
知ってる人物が犯人…。
教授の和斉です。
専門は 動物心理学です。
准教授の新谷です。
専門は 生物学です。
で 神川さん…。
あっ… いわゆる ポスドクです。
専門は 動物生態学です。
院生の蒔田です。
専門は 生物学です。
同じく 岩城です。
専門は 音響物理学です。
音響物理学…
殺された園山さんと同じ。
え… ええ…。
園山先生は
本当に殺されたんですか?
その可能性が高いと
思ってください。
それも この大学の設備を
よく知ってる人物に…。
犯人は 警備室を通らず
学内の防犯カメラにも映らず
モンキールームに
出入りしています。
岩城くん 昨夜は
あなたが泊まり番だったよね?
泊まり番?
(美紀)毎日 誰かが泊まるんです。
研究用に動物がいるんで。
午前1時から3時の間
何か見なかったかな?
その時間は
研究室で寝てたんで…。
(カメラのシャッター音)
(蒲原)あれ? でも 君
遺体を発見した警備員の通報で
警察が駆けつけた時
いなかったよね?
あっ… 朝 起きてすぐに
バードルームに行ったんで。
あっ 別館にあって
実験用のオウムやインコがいます。
朝 起きた時に
園山さんの遺体に
気づかなかったのかな?
園山先生 モンキールームで
死んだんですよね?
僕 そこに行ってないんで。
あの…。
モン太ちゃんのお部屋に
サウンドレベルメーターが
あったんですが
あれ 記録してますか?
ええ。 24時間 記録しています。
我々は 動物の音声認知機能の
研究をしていますから。
その記録 お借りできませんか?
えっ?
何か 任意提出できない理由でも?
…わかりました。
神川さん。
はい。
(加奈)じゃあ こちらです。
じゃあ 私は 洛北医大で
解剖に立ち会うから。
はい。 科捜研に戻って
防犯カメラデータを
復元してみます。
あっ 由井先生!
(亜美)ゆい先生…?
あの連続人体発火事件の時
いろいろアドバイスをくれた
生物学の先生。
ああ…。
♬~
由井先生!
何してるんですか?
こんにちは。
由井先生?
(風丘早月)頭蓋底が骨折。
やはり
後頭部の傷が致命傷ですね。
そうね。
では 胃の内容物を採取します。
(早月)あれ…?
これ なんだろう?
金属ですね。
なんで こんなものが胃の中に…?
鑑定するなら 持ってく?
はい。
宇佐見さんに鑑定してもらいます。
先生は
胃の内容物の鑑定をお願いします。
えっ?
私は 今日一日 殺害現場の血痕を
鑑定していますから
いつでも科捜研で待ってます。
…はい。
♬~
♬~
♬~
♬~
(藤倉甚一)全員 死亡推定時刻には
現場にいなかった…。
はい。 しかし アリバイを
証明できた者はいません。
その岩城達夫ですが
現場で寝泊まりをしています。
しかし 寝ていて
犯行には気づかなかったと
供述しています。
その岩城の携帯に
被害者の携帯から
着信がありました。
それも 午前1時4分。
死亡推定時刻の範囲内です。
(藤倉)通話時間が14秒…。
留守電か?
その点も 岩城に聴取します。
(亜美)すいません。
防犯カメラ映像の復元
無理でした。
(日野和正)そっか…。
マリコくん 現場の血痕は?
ここにあった血痕は
やはり 被害者の血液でした。
(君嶋直樹)あっ…
被害者の致命傷の形も
これと一致しました。
君嶋さん
前頭部の傷を付けた凶器は?
わかりません。 データベースにも
ありませんでした。
モン太ちゃんの
サウンドレベルメーターは?
こっちです。
その音量がマックスになった…
つまり モン太ちゃんが
最も声を出したのが
今日の午前1時27分でした。
午前1時27分…
死亡推定時刻の範囲内です。
その時 被害者は
殺されたのかもしれません。
(日野)宇佐見くん!
被害者の胃から採取された
金属片は?
(宇佐見裕也)ああ…
これは アルパカでした。
(亜美・日野)アルパカ?
銅 亜鉛 ニッケルの合金ですね。
何に使われていた
アルパカですか?
わかりません。
アルパカは 用途が広くて…。
楽器 カトラリー 装身具
あとは
500円玉にも使われますからね。
じゃあ 宇佐見さんは引き続き
こういった傷から採取した微物の
鑑定 お願いします。
ええ。
手伝います。
あれ? 所長
現場から採取されたゲソ痕は?
(日野)量が多くて
時間かかってるの。
…引き続き やります。
その14秒間の通話
それは 話したのかな?
それとも 留守電?
(岩城)留守電です。
あれ? その事
今朝 話してくれなかったね。
大した留守電じゃなかったから…。
その留守電
聞かせてもらいたいんだが。
もう消しました。
本当 大した話じゃなかったんで。
どんな話?
(岩城)その… ゼミの準備の話で。
発表する文献の資料作成は
終わってるのかとか そういう…。
そういう電話を 深夜の1時に?
あるんです 時々。
園山先生の場合。
ふ~ん… 大変だね。
失礼。
「古久沢明」…。
古久沢先生の本が何か?
古久沢先生 知ってるの?
僕 この本を読んで
物理学を専攻したんです。
ああ…。
うちの大学に来た時
サインしてもらいました。
この大学に来たのか?
講演とか特別講義で
何度かありますよ。
そう…。
覚えてるよな? 古久沢明。
連続人体発火事件で
犯人隠避の容疑があった
物理学者だ。
(蒲原)ええ。 まさか そっちでも
古久沢に当たるなんて…。
「そっちでも」?
被害者のスマホを調べたら
SNSに裏アカがあったんです。
そこに
古久沢の悪口が書かれてて…。
被害者は 大学院生時代
古久沢の研究室にいたみたいです。
でも 博士課程の途中で
退学してます。
ほう…。
「古久沢のアカハラを
一生忘れない」…。
アカハラ…
アカデミックハラスメント。
教育者や研究者による
ハラスメントです。
それで
古久沢の研究室を辞めたのか。
…と 裏アカに書いてあります。
「思い出すと
今でも殺してやりたい」
死亡推定時刻の防犯カメラに
古久沢は映ってなかったよな?
でも カメラの場所さえ知ってれば
映らずに
あのモンキールーム付近までは
行けます。
古久沢は 講演なんかで
あの大学に何度か来てる。
そういう施設情報に
詳しかったのかもしれん。
連続人体発火事件の時に採取した
古久沢の指紋
まだ廃棄されてないはず。
調べてみます。
頼む。
♬~
(日野)調べた結果 現場に
古久沢さんの指紋はなかった。
そうですか…。
がっかりするのは早い。
ん…?
現場から 手袋痕が見つかった。
(蒲原)じゃあ 犯人は手袋を…?
羊の革の手袋?
で やっと 現場のゲソ痕の
トレースが終わった。
亜美くん。
はい。
(日野)結果 被害者のゲソ痕が
現場を走り回ってた。
(蒲原)走り回ってた?
殺される前に?
(日野)うん。
歩幅から見て 間違いない。
(蒲原)被害者は 犯人に
追いかけ回されたって事ですか?
いや 犯人を
追いかけ回したんだと思う。
えっ?
被害者のゲソ痕の下に
常に同じゲソ痕がある。
(蒲原)つまり 下のゲソ痕が
犯人のゲソ痕…。
うん。 だと思う。
それが これ。
(キーボードを打つ音)
(早月)まいど!
(日野)あっ いらっしゃい!
(早月)節電? 所長 おやつです。
いつもいつも すいません。
鑑定書です。
あれ? マリコさんは?
(操作音)
あっ 風丘先生!
ああ…。
解剖鑑定書と
胃の内容物の鑑定書…!
怖い怖い…
すごい… 圧が強い強い!
はい ダブル鑑定書!
(亜美)胃の内容物って
アルパカとかが
入ってたやつですか?
そう。 他に入ってたのは
主に キャノンボールクラゲ。
(亜美・蒲原)
キャノンボールクラゲ…?
キャノンボールクラゲを出す店は
市内で3店舗だけだった。
そのうち
深夜までやってる この店に
被害者が0時過ぎに行っていた。
酒と前菜だけで
午前1時頃に帰ったらしい。
そういう客は珍しいようで
店の人が よく覚えていた。
2人連れの男性客を
ずっと見ていたらしい。
そのうちの一人が
古久沢明だった。
(古久沢 明)私が誰と食事しようと
教える義務はない。
相変わらず 我々警察を
敵視してるようですね。
そうさせたのは 君ら警察だ。
園山さんも同じ店にいたんですが
偶然ですか?
知らん。 園山なんて男は忘れた。
(蒲原)あなたに
大学の研究室を追い出され
あなたを今でも恨んでる人です。
彼は この世界には必要のない
科学者だった。
何?
院生時代の彼は
授業態度も課題の質も悪く
予備実験を任せても
達成率が低かった。
(園山 隆)もう翻訳して…。
(古久沢)両方やるんだよ。
なんのために院生やってるんだ。
あと お前だけ
論文を一本も書いてない。
少しは やれ。
あっ でも 今日は
このデータの整理が まだ…。
まだ それ終わってないのか。
お前は 院生として
当然すべき事ができてない。
怠けたいなら 科学者になるな!
(蒲原の声)なるほど。
アカハラは本当だったんですね。
(古久沢)アカハラ?
園山さんが
SNSで訴えてましたよ。
そんなくだらん意識を
純粋な科学に持ち込むとは…。
午前1時から3時
どこにいましたか?
それが死亡時刻か。 それなら…。
待て。 誰の死亡時刻だ?
園山さんが死んだ事
知ってるのか?
まだ
ニュースになってませんけど。
あなた方が来て
園山について聞かれれば
大体の想像はつく。
その時間なら ここにいた。
深夜1時過ぎに?
ああ。 蓄電池の開発をしてた。
それ 証明できますか?
それは 君らの仕事だ。
それが 不思議な事に
この近代的なビル
なぜか 防犯カメラが
一つもないんですけど。
知らん。
蓄電池の開発…
連続人体発火事件の凶器か?
(古久沢)ああ。
人類にとって有益な蓄電池だ。
私が開発を引き継いだ。
その開発費は どこから出ている?
答える義務はない。
そもそも ここは
どこの研究室だ?
仕事中だ。 帰ってくれ。
待ってください。
任意提出書です。
お持ちの手袋と靴を
提出してください。
断る! 帰れ。
♬~
(土門の声)古久沢は
今回の事件にも関係している。
(蒲原)俺も そう思います。
(由井沙織)おっ ゲット!
(由井)あっ!
(蒲原)由井先生?
由井先生ですよね?
何してるんですか?
(警備員)コラーッ!
(由井)あっ…!
(警備員)あんた 何やってんだ!
勝手に入るなって言ったでしょ!
(由井)いや もう 離してよ…!
なんなんだ…?
(由井)私 空気 採りたいだけ…。
致命傷からは 特に気になるものは
出ませんでした。
ただ こっちの傷から
こんな成分が。
「尿酸 窒素 リン酸 石灰」。
動物の排泄物?
そう思って 培養したら
こんな菌が出ました。
(キーを打つ音)
「サルモネラ菌」…。
(加奈)古久沢先生ですよね?
物理学の。
(和斉)ああ…。
何か?
(和斉)いや 古久沢先生の名前なら
園山くんから聞いた事がある。
園山さんから?
恨んでるとか言ってました?
まさか…。
尊敬してるって言ってましたよ。
(土門・蒲原)尊敬してる!?
ええ。 古久沢先生のような
物理学者になりたいって…。
(足音)
(美紀)駄目です。 見つかりません。
見つからない?
何が見つからないんですか?
あの… 実は…。
はい。
♬~
なんですか?
我々警察には 言えない事ですか?
ここから採取された
動物の排泄物から
DNAを抽出して鑑定した結果
亀の排泄物でした。
被害者の研究室には 亀もいたの?
さあ…。
(君嶋)えっ?
今 京都府警の受付に
来てるんですか?
(由井)いやあ やっぱり
私って すごいわ。 世界一だわ。
でね 今日は
テンション爆上がりなの。
あっ…
生物学の由井沙織先生です。
以前の同僚で 今は
独立研究者をしているそうです。
だって 理学分野で生物やる人って
圧倒的に多いから
雇われ研究者のポストが
空かないのよ。
フリーでやるしかないじゃない。
いいなあ 君嶋先生は物理で。
あの 由井先生は
今日 どうして こちらに?
だって 聞いてよ!
ちょっと
見て見て 見て見て見て!
ほっ!
日本にいないはずの亀のDNAが
採取できたの。
すごくない? ワクワクしな~い?
亀のDNA?
そう。
あっ 先生は毎日
野外で空気を採取してて。
ご専門の環境DNAの研究…。
そう。
環境DNA?
大気や水や土から採取される
DNAの事です。
それで 今朝
珍しいDNA 見つけたの。
日本にはいない亀のDNA?
そう。 これ見て。
(由井)でね 今 亀の研究者に
詳しく調べてもらってるの。
あの… 今朝 それ持って
走り回ってましたよね?
(由井)ああ…
この
DNA採取装置スーパー君の事?
DNA採取装置スーパー君
だったんだ…。
(君嶋)これで
今朝見つけた亀のDNAを
採取してたそうです。
(由井)そう。
風の流れに沿って
これ持って 追いかけてたの。
(宇佐見)この形という事は
この高さに 亀のDNAが
舞ってると考えたわけですか。
(由井)だって 今朝
大気中から採取した時
そのDNAが入った微物は
水分 含んでて
地表近くにあったから。
(君嶋)時間が経つにつれて
水分は抜け 上昇すると考えた。
(由井)そう。 ちなみに これは
ウイルスフィルター。
ウイルス以上の大きさの微物なら
採取できる優れものよ。
(亜美)それを わざわざ
教えに来てくれたんですか?
(由井)だって
榊先生も蒲原刑事も
何してるの? って
聞いてきたから。
(亜美)蒲原刑事も?
(由井)その亀のDNA
2人がいた場所から
採取されたのよ。
2人とも持ってる~!
やっぱり そうだ。
この亀のDNA
被害者の傷から採取された
亀のDNAと同一です。
(携帯電話の着信音)
(亜美)うわっ…!
先生 着信音 でかい!
はい。
(携帯電話の着信音)
はい。 うん。
で? で?
すぐに 科捜研に資料送って!
京都府警の科捜研に
決まってるでしょ!
じゃあ これは
マラッカガメのDNA?
「陸棲種」 「鋭い歯を持つ」…。
「亀の中でも
特に 音声認識能力が高い」…。
亀は 呼吸器や くちばしを使って
子亀に話しかける事が
世界中の研究で
明らかになってるんですよ。
じゃあ
亀には音声認識能力がある。
そう。 主に低周波の音声を
認識できる可能性が高い。
もしかしたら…。
調べたら マラッカガメは
ワシントン条約の附属書Ⅰに
分類されていました。
絶滅の恐れがあり
学術研究以外の用途では
輸出入できない動物です。
(蒲原)経産省に照会した結果
この研究室が 先月
マラッカガメを
学術輸入していた事が
わかりました。
それが いなくなったんじゃ
ありませんか?
だから
「見つからない」と騒いでいた。
違いますか?
(美紀)…違います。
(蒲原)あの… ここに 今
その亀がいるかどうか調べれば
すぐに わかっちゃう事ですけど。
(真澄美)すみませんでした…。
(加奈)私が悪いんです。
私が亀の担当なのに
逃がしちゃったから…。
(和斉)逃がした事が発覚したら
次年度の研究予算の配分にも
影響する。
隠すしかなかったんだ…。
それだけじゃありません。
学術輸入した動物が盗まれたら
責任問題になり
世界中から非難されます。
園山先生と犯人のゲソ痕を
調べた結果
2人は ここから出てきた事が
わかりました。
きっと 事件当夜
何者かが
ここにいたマラッカガメを盗み…。
(マリコの声)研究室に来た園山先生が
それを目撃し…。
何してる?
ちょっと…!
(マリコの声)亀を取り戻そうとしたが
逃げられた。
♬~
(園山)おい!
(園山)
おい ちょっと待て! おい!
(マリコの声)逃走した犯人を追いかけ
モンキールームにたどり着き…。
♬~
(マリコの声)マラッカガメで
前頭部を殴られ…。
(殴る音)
(鳴き声)
(頭を打ちつける音)
後頭部を強打して…。
死亡したんです。
問題は そんな遅い時間に
なぜ 園山さんが
ここに来たかです。
園山さんは 午前1時に…
君に電話をしている。
時間的に見て
彼が中国料理店を出て すぐだ。
そのあと
彼は すぐ ここに来ている。
その時 君は ここで
仮眠をしてたと言ってたね?
その時 園山先生は
犯人を追いかけ
走り回っていました。
気づかなかったんですか?
君は 本当に
この研究室にいたのか?
泊まり番を… 抜け出してました。
(蒲原)どうして?
僕ら院生は
毎日 9時から6時まで授業で
そのあとは 園山先生の指示で
10時過ぎまで
予備の実験をして…。
この実験データの解析
明日までだからな。
明日まで!?
でも これから ゼミの準備が…。
そんなの 蒔田くんに
手伝ってもらえばいいだろう。
えっ! 私 まだ
ゼミの課題 終わってないし…。
あと 神川さんに
明日 ホームページ やれって
言われていて…。
あの… ちょっと 忙しすぎて
僕ら 自分の研究する暇も
論文書く暇もないんですけど
せめて 予備実験は…。
いい加減にしろ!
俺が昔いた研究室は
もっと ひどかった!
それに比べれば
ここは天国みたいな所だ!
君らは恵まれてんだ!
怠けたいなら 科学者になるな!
♬~
(机をたたく音)
(蒲原)なるほど…。 園山さんも
アカハラしてたってわけか。
毎日 そんな事 言われて
本当 何もかも嫌になって…。
で 泊まり番を抜け出して
どこに行ってた?
河原町三条で 酒 飲んでました…。
園山さんがいた中国料理店の
すぐそばです。
そこで 僕を見かけたみたいで…。
♬~
お前 今 河原町三条にいるだろ?
何やってんだ!
これから研究室に行く。
お前も来い!
(蒲原)その留守電を聞いて
ここに戻ったの?
(岩城)ああ…
酔って 家で寝てしまって…。
君の家を捜索して
手袋と靴を任意提出してもらう。
君には 被害者への怨恨がある。
えっ…。
マラッカガメの飼育設備も
提出してください。
亀を盗んだ犯人の
痕跡があるかもしれません。
大学院生の岩城くんが
出してくれた靴
全部 調べたよ。
結果 犯人のゲソ痕と
一致するものは なかった。
で 岩城くんちの家宅捜索で
マラッカガメは出た?
(蒲原)いえ…。
任意提出させた
亀の飼育設備は?
ここから血痕が見つかりました。
ああ…。 マラッカガメは
鋭い歯を持っている。
ええ。 もしかしたら
犯人は 亀を盗もうとした時
かまれたのかもしれない。
血液型はAB型でした。
AB型? 古久沢と同じだ。
えっ? 古久沢先生のDNA型と
照合したいんだけど。
うん…。 だが 古久沢が
DNAを 素直に
任意提出してくれるとは思えん。
亀から
犯人の足取りを追えないか?
うーん…。
一応
これが 由井先生が追跡した結果。
この亀マークが
亀のDNAが採取された場所。
ここ
古久沢の研究室が入ってるビルだ。
(マリコの声)えっ…?
最後にDNAが採取された
この場所から
犯人が どこへ行ったか
追えないか?
マラッカガメを追いたいって
言われてもねえ…。
(宇佐見)犯人は なんのために
亀を盗んだんでしょう?
(亜美)それは その…
絶滅危惧種の貴重な亀だから?
うん。
販売目的か 個人的な飼育目的。
(宇佐見)ああ… だとしたら
生かしたまま運ぶ必要があります。
そうですね。 それが?
ああ… 調べたところ
マラッカガメは陸棲ですが
一日10回以上の定期的な水浴びが
必要なんです。
定期的な水浴び…。
そうか。
その水に 亀の排泄物が含まれ
地面に落ちたあと 乾いて舞った。
由井先生は それを採取してた…。
ええ。
でも 今は DNAが
さらに上空にあると思います。
それを追うというのは…。
それなら 僕に考えがあります。
(君嶋)名付けて
空中採取ドローン!
ウイルスフィルター搭載です。
すごい! こっちのほうが
「スーパー君」っぽい。
これで
由井先生がしていた作業を
ここから引き継ぎましょう。
でも DNAって
大気中に そんなに長く残ってる?
そう思って
こちらを用意しました。
DNAを抽出し
PCR解析できる機械です。
これで 現場鑑定できますね。
ええ。
最終的な照合は
科捜研でする必要がありますが。
(君嶋)それは 僕がやります。
じゃあ ここからは時間との闘い。
早速 私たちで…。
待って。
現場鑑定は僕が行く。
マリコくんは… 来て。
この水槽から出た
AB型の血痕のDNA
データベースと照合しないと。
そうか…。
じゃあ みんな
現場鑑定 お願いします。
(日野)ひとつ これを…。
♬~
失礼致しました。
♬~
♬~
よろしく。
♬~
(宇佐見)お願いします。
♬~
♬~
♬~
マラッカガメのDNAが
ありました。
了解。 このまま 風の流れに沿って
ドローンを飛ばします。
例のAB型の血液
傷害の前歴があった。
って事は
古久沢の血液ではなかったのか…。
わかった。
そのデータ こっちに送ってくれ。
(キーボードを打つ音)
園山さんを殺し 亀を盗んだのは
きっと その男だ。
やはり 知ってたか。
知らん。
変ですね…。
園山さんが殺される前
あなた
彼と一緒に食事してますよね。
写真 見せたら
店の人が証言しましたよ。
その男は 強盗と殺人のあとに
ここに来ている。
その時に聞いたんだろ?
園山を殺した事を。
(蒲原)彼は 以前 逮捕された時
中国の大学の日本校の職員でした。
でも
今は 在籍していませんでした。
その男 今 どこにいる?
知らん。
また隠すのか? 殺人犯を。
その男は
亀を奪い 人を殺したあとに
ここに来たんだ。
「知らん」で済むか!
じゃあ この辺りから
また ドローンで追跡しますか。
待って! ここから先は大阪だ。
管轄外だから
一応 藤倉刑事部長に
連絡 入れておかないと。
(水の流れる音)
所長!
ん?
所長 あの人…。
(水の流れる音)
水浴び させてませんか?
(水の流れる音)
あの人… そっくりです!
あっ…!
亜美ちゃん 蒲原刑事に連絡!
ああ 亜美ちゃん…
絶対 外に出ないで
車に鍵かけて。 ねっ。
はい はい はい…。
どうしよう…。
どうしようって…。
(日野)どうする…?
♬~
こっち来てますよ!
どうしよう…。
来てます ほら。 あっ… 来てる!
うわああっ!
あっ いや… あの…。
あの…。
(日野)君ね…。
(日野・宇佐見)ああーっ!
(宇佐見)あっ コラ コラ…!
(日野)待ちなさい!
♬~
(日野)亜美ちゃん ドア開けて!
♬~
(亜美)あれ? 止まった!
(宇佐見)えっ! あっ ちょっ…。
(宇佐見)えっ…?
あっ… ここ 開けて!
開けなさい!
(嘔吐する声)
何? どうなってんの!?
(宇佐見)救急車 呼びます!
彼は サルモネラ菌を持つ亀に
かまれたため
サルモネラ症になったんです。
8時間から48時間の
潜伏期間を経て 発症し
激しい嘔吐の症状が出たんです。
彼は 逮捕された時
犯人のゲソ痕と一致する靴を
履いていました。
殺害現場で見つかった手袋痕と
一致する
羊革の手袋も所持していました。
その手袋には アルパカのホックが
付いていましたが
その1つが なくなっていました。
きっと…。
(マリコの声)
園山先生を亀で殴った時…
園山先生の歯に当たって 外れ
口に入ったんです。
(土門の声)彼は 今 中国に戻り
有名大学の職員になっていました。
その彼が自白しました。
新谷准教授。
あなたが
マラッカガメを盗んでくれば
その有名大学に
スカウトする事になっていると。
えっ… 知りません!
(蒲原)盗まれた亀を
彼が持ってました。
その亀の腹に
血液指紋がありました。
被害者の血液で付着した
あなたの指紋です。
つまり 園山さんが殺された時
あなたは現場にいた。
そういえば あなただけでしたね
亀がいなくなった時に
「盗まれた」と言ったのは。
新谷准教授 どうして…?
(真澄美)日本には
生物学の研究者が多すぎるんです。
どこの大学でも
そうそう 教授には なれない!
それは 研究業績や 論文の本数で
乗り越えるべきものだ!
それ以前に
ポストに空きがないんです!
業績を上げようにも
予算も設備もない この研究室で
どうやって…!
それで
あの男の誘いにのったんだな。
中国の有名大の教授職で
年間8600万円の研究費と
1700万円の一時金を提示されたわ。
(真澄美)そう… 夢のような話。
でも その移籍条件が
うちの研究室にいた
マラッカガメだった…。
♬~
(かみつく音)
(Xin Wang)アイヤー…!
(園山)岩城 岩城!
そこにいるのか?
誰だ…? おい 何してる!
ああっ… あっ!
(園山)あの野郎…!
(園山)ちくしょう…!
ちょっと待て!
♬~
(殴る音)
(モン太の鳴き声)
(モン太の鳴き声)
(真澄美)園山先生…!
し… 死んだか? どうする?
あっ… あっ…。
(モン太の鳴き声)
約束は守ってもらう…。
いいわね?
(モン太の鳴き声)
ここは 彼の勤める大学が作った
シャドーラボですね。
本国にあるのと同じ研究室を
日本に作り
日本人に研究させ その成果を
本国に送るための施設。
それを 私のためにだけ
作ってくれたのが
彼だ。
だから 彼は
定期的に ここに来ていた。
だから このビルには
防犯カメラがなかった。
だとして それは違法か?
いえ。 外国の大学が
日本に研究室を作るのは
違法じゃありません。
でも…。
だとしたら
警察の出る幕じゃない。
帰ってくれ。
強盗や殺人の犯人隠避は
犯罪です!
そんな証拠は どこにある?
彼とは ただ 仕事上の付き合い。
それだけだ。
私は このラボの設備 報酬 研究費
全てに満足している。
だから あなたは 研究成果を
その国に渡してるんですか?
それの何が悪い?
せこい国に渡すより
資金豊かな国に渡すほうが
技術は伸びる。
技術は 自分の子だ。
貧しい家と豊かな家
どちらで自分の子を育てたいか。
考えなくても
答えは わかるだろう。
その技術が どう使われるかは
考えないんですか?
それは
科学者が考えるべき事ではない!
親と言うなら
子の行く末は考えるべきです。
科学者は それを考えながら
研究すべきです。
♬~
そんな くだらん価値観を
純粋な科学に持ち込むとは…。
私は 科学者として
君を軽蔑する。
♬~
やはり 難しいらしい
古久沢を犯人隠避で逮捕するのは。
そう…。
何を考えてた?
古久沢先生は
犯人と食事をしていた。
それを 園山先生は見ていた。
なぜだろうって…。
死んだ人の気持ちは
想像するしかないが…。
園山さんは 裏アカで
古久沢への恨みをつづっていた。
しかし 上司には
古久沢への憧れを
語っていたそうだ。
えっ…?
古久沢にされたのと同じような
アカハラをし…
わざわざ
彼の講演まで見に行っている。
憎悪と尊敬…。
(土門の声)それが混じった
執着のような感情を
古久沢に対して
抱いていたのかもしれん。
♬~
♬~
♬~
(梶谷亮一)人間の歩調や動作
表情から 異常行動をAIが算出。
(篠宮小菊)私らの仕事を
機械に奪わせようって事?
(君嶋)すごい 犯罪予測システム並み。
(蒲原)駄目です。
広いし 人が多すぎて…。
異常行動を検知できるはず。
土門さん!
やめろ!