科捜研の女 2022 #8/マリコvs疑惑の樹木医 ゲスト:真飛聖[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

科捜研の女 2022 #8/マリコvs疑惑の樹木医 ゲスト:真飛聖[解][字]

マリコvs疑惑の樹木医!
ツリークライミング中に男性が不可解な転落死を遂げた!転落が起きた木に秘められた禁断トリックとは…!?樹木医と君嶋が、衝撃の木登り実験に!

詳細情報
◇番組内容
イチョウの木の下で男性の遺体が見つかった。ツリークライミング中の事故死かと思われたが、鑑定の結果、男性は別の木から転落し、何者かが遺体を移動させたことが判明。マリコは、樹木医・曽根くるみ(真飛聖)に協力を依頼し、男性が転落したと思われる木を調べる事に。それは“血を流す木”として話題になっている木で…!?君嶋(小池徹平)はある事を検証するため“木登り実験”を行うが…そこで、思いもよらぬ真実が浮かび上がり!?
◇出演者
沢口靖子、内藤剛志、小池徹平、若村麻由美、風間トオル、斉藤暁、山本ひかる、石井一彰
【ゲスト】真飛聖、入来茉里、尾崎右宗 ほか
◇脚本
真部千晶
◇監督
兼﨑涼介
◇音楽
川井憲次
◇主題歌
坂口有望『サイレント』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日)
【プロデューサー】藤崎絵三(テレビ朝日)、中尾亜由子(東映)、谷中寿成(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/kasouken2022/
☆Twitter
 https://twitter.com/kasouken_women
☆TikTok
 https://www.tiktok.com/@kasouken.tvasahi

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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  17. 有名人
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  20. 遺体

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(女性)「13年前
ここで 殺人事件が起きた」

「殺された女性の怨念が
一本の木に宿り 血を流す…」

「というので 見に来てみました」
(2人)「イエーイ!」

(女性)「どれが血を流す木よ?」
(女性)「ねえ。 全然わからん」

(榊 マリコ)おはよう。
(涌田亜美)ヒッ!

何 見てるの?

(亜美)血を流す木。

そんなの あるわけないですよね?

竜血樹と呼ばれている
熱帯気候で育つ樹木は

人の血液のような赤い樹液を出す
と聞いた事があるわ。

へえ…。

でも 熱帯植物が
雑木林に生えてるわけないし…。

「よし! じゃあ…」
(2人)「切ってみよう!」

(女性)「いいよ」
(女性)「いくよ?」

(2人)「キャーッ!」
(女性)「何!?」

(曽根くるみ)「コラッ!
木を傷つけるんじゃないわよ!」

(女性)「ごめんなさい!
すいません!」

(くるみ)「何 撮ってるのよ!
ここは 立ち入り禁止だから!」

(亜美)すごい怒ってる。
誰? この人。

(日野和正)臨場要請が来たよ。
現場は 福森市雉山町。

♬~

(蒲原勇樹)お疲れさまです。

今朝方 近隣住民が発見しました。

所持していた財布の中に免許証が。

船井文治さん 48歳。

この格好からして

ツリークライミングを
していたんでしょう。

ツリークライミング?
(蒲原)いわゆる 木登りですね。

体を持ち上げるための
専用の このサドルを装着して

木登り専用の頑丈なロープと
体をカラビナで結んで

登っていくんです。

(亜美)こういうのですよ。

(男性)
「ロープとカラビナを繋ぎます」

「フットロープを足にかけ
クライミングアップ!」

(日野)林業の人や植木屋さんが
やってるよね。

最近は アウトドアレジャーとしても
流行ってるみたいです。

(蒲原)この人は
土地所有者の許可もなく

勝手に
この木に登っていたようです。

本人の不注意で落下した
事故死だと思いますけど

一応 鑑定してもらえって
土門さんに言われまして。

♬~

硬直の状態から
死亡したのは 恐らく

昨日の夕方
4時半から6時半の間。

あれ?
この人 銀杏を踏んでないわ。

これだけ
たくさん落ちてるんだから

木登りの準備とかする時に
一つや二つは踏むはずだよね。

単なる事故死では
ないのかもしれない。

♬~

(風丘早月)うん。 やっぱり。

首の骨が折れてる。

右手の中指に切り傷があります。

首の傷同様に この傷からも
出血があったと思われますが

イチョウの木や周辺には
血痕はありませんでした。

じゃあ どこか別の場所で…。

いや まずは
開いてみましょうね。

(日野)現場から
車輪の跡が採取できた。

調べてくれる?
(君嶋直樹)はい。

♬~

(宇佐見裕也)船井文治さんが
はめていた手袋には

そのツリークライミング用ロープの繊維が
付着していました。

着衣にも
樹皮が付着していましたし…。

彼が木登りをしていたのは
間違いないでしょう。

ただ この樹皮は

イチョウの木の樹皮とは
一致しませんでした。

(亜美)じゃあ
登っていたのは別の木。

船井さんの腰には

落下して打ちつけた痕跡が
ありました。

死亡原因は首の骨折。

頸髄が損傷し
呼吸筋が麻痺したんです。

木から落ちた時

ヘルメットで頭は守られていても
首は無防備ですからね。

イチョウの木の近くで
車輪の跡を見つけた。

(日野)待って! 踏まないで!

リヤカーの車輪でした。
例えば こういう感じの。

(亜美)つまり 船井さんは

どこか別の木に登っていて
その木から落ちて死亡した。

その遺体をリヤカーにのせて

このイチョウの木の下まで
運んだ人物がいるんですね。

だから
現場から血痕が検出されず

靴に 銀杏を踏んだ痕跡も
なかったんだわ。

(日野)遺体を運んだ人物は

イチョウの木に
木登り用のロープをかけて

あたかも そこで 船井さんが

落下したかのような
偽装工作をした。

(君嶋)本来
ツリークライミングは

十分な安全確認とルールを守って
行われるので

死亡者が出る事は
まず ありません。

意図的に 木から落とされたのでは
ないでしょうか?

まずは どこの
どの木から落ちたのか。

それを突き止めないとね。

樹皮から木の種類を特定するのは
難しいので 断定はできませんが

付着していた樹皮は
シイの木の特徴を有しています。

それから 樹皮の裏側には

フザリウムが繁殖していました。

(亜美)フザリウムって
なんですか?

植物に寄生するカビの一種。

生えると赤く見える事から
アカカビって呼ばれてる。

アカカビ…。

ねえ 亜美ちゃん
血を流す木って どこにあるの?

血を流す木?

福森市にある雑木林って
動画の中の子が言ってました。

「よし! じゃあ…」
(2人)「切ってみよう!」

遺体発見現場も福森市内だ。

見に行ってきます! 血を流す木。

(鳥の鳴き声)

この一帯を管理している福森市に
立ち入り許可をもらいました。

この雑木林に詳しい人が
案内してくれるはずなんですけど。

(くるみ)科捜研の人たち?

はい。

(くるみ)ちょっと待っててね!

どこから声が?

(くるみ)上 見て!

あっ!

樹木医の曽根くるみです。

樹木医って 木のお医者さん。

木の病気を治す お仕事ですよね。

木の病気は治せないのよ。

そんなはずはありません。

胴枯病 こうやく病
てんぐ巣病などの

木の病気の原因は
解明されています。

病原菌やカイガラムシのような
寄生する生物を除去すれば

治るのではないんですか?

原因を取り除いて

病気が それ以上
広がらないようにする事はできる。

でも 一度 病気にかかって
傷んでしまった部分を

私たちが
元どおりに治す事はできない。

木が自力で再生していくのを
待つしかない。

ああ。 そういう意味では
人の力では治せない。

うん。 木が再生していくのを
手助けしていくのが私の役目。

土の状態を改良したり

日差しをよく浴びられるように
周りの木の枝を剪定したりね。

で どの木が見たいの?

血を流す木に
案内してもらえますか?

うん。 こっち。

じゃあ 気をつけて。
ありがとうございます。

配信動画を撮っていた子たちを
叱ってましたよね?

(くるみ)木を傷つけていたからね。

木って 痛いとか苦しいとか
言わないけど

私たちと同じ 命ある生き物。

根を張った場所の環境に
適応しながら

必死に生きてる。

木を傷つける奴らを
私は許さない。

あの子たちが言ってた

ここで殺人事件が起きた
っていうのは 本当なんですか?

当時 ここは荒れ放題でね。

茂りすぎた葉っぱで
昼間でも暗く うっそうとしてた。

彼女が助けを求める声は
誰にも届かなかった。

その翌年からよ。

この木が
血を流すようになったのは…。

(亜美)これが血を流す木。

殺された女性の怨念が
取りついている…?

亜美ちゃん。
ヒッ…!

はい。

血液反応。

本当に この木が
血を流しているんですか!?

いいえ。 これは恐らく
船井文治さんの血だと思う。

船井さんの指には切り傷があった。

この木に登っていた時に

手袋から露出していた指先を
切ったんだと思う。

なんで
この木に登ったと思うんですか?

船井さんに付着していた樹皮には
アカカビが繁殖していたでしょ。

アカカビが
樹木にもたらす現象として

スライム・フラックス
というのがあるの。

スライム・フラックス?

木の幹の亀裂から

内部の樹液が
あふれ出したところに

酵母菌とアカカビがすみついて
繁殖すると…。

(くるみ)こういうふうになるの。

(亜美)不気味。

水分量の多い ミズキの木で
見られる現象だけど

他の種類の木でも
起きる事があるんですよね。

ええ。 このシイの木も

春が近づくと
スライム・フラックスが起きる。

まるで 木が血を流してるように
見えるから

血を流す木と
呼ばれるようになったの。

怨念が取りついてるわけじゃ
なかったんですね。

殺人事件なんて起きてない。
誰も死んでない。

私の事 からかってたんですね。

フフッ…。

以前 この林は荒れ放題だった
っていうのは事実よ。

暗く湿ってて このままじゃ
木がかわいそうだって

うちのおやじが
植木職人仲間に声かけて

少しずつ整備してきた。

今は 私が引き継いでる。

曽根先生 昨日

この男性が ここで
木登りをしていませんでしたか?

さあ? 私は見てないわ。

マリコさん!

血液反応です。

木の幹に付着していた血液と
石に付着していた血液。

いずれも船井さんの血液でした。

血を流す木と呼ばれている
あのシイの木に

彼は登っていたんです。

その木から落ちて…。

(船井文治)ああーっ! おおっ…!

(日野の声)首を骨折して死亡した。

その遺体をリヤカーにのせて
運んだ人物がいる。

雑木林からイチョウの木の下まで

なぜ 運ぶ必要があったんだろう?

(日野)雑木林の中のほうが
人目につきにくいのにね。

そもそも なんで 船井さんは

あのシイの木に
登っていたんだろう?

船井文治さんの クレジットカードの
利用履歴を調べたところ

この店で頻繁に使われている事が
わかりました。

(戸塚 昌)京都で仕事してる時は
よく飲みに来られてますよ。

船井さん
なんの仕事されてるんですか?

(戸塚)パパラッチ。
(蒲原)パパラッチ?

有名人のスキャンダルを
追っかけてる カメラマンですよ。

この写真 撮ったの
船井さんなんですよね。

自慢してました。

(船井)どっから撮ったと思う?

木の上から撮ったんだよ
この写真。

(戸塚)えっ!? 本当に?
ほら!

(マリコの声)木の上から?

(土門 薫)ツリークライミングの
得意な船井は

木に登ってターゲットを見張り

決定的な写真を撮るという手法で

これまで 多くの有名人の
スキャンダルを暴いてきたそうだ。

今回も 木に登って

誰かのスキャンダル写真を
撮っていたのかもしれない。

でも ご遺体は
カメラを所持していなかったわ。

写真を公表されては困る人物が
持ち去ったんじゃないか?

その人物がカメラを奪うために
故意に船井を木から落として

その遺体を 別場所に運んだとも
考えられる。

あの木の上から写真を
撮られていた事を隠すために

わざわざ 別の木の下まで運んだ。

船井さんが どの辺りの写真を
撮っていたのか

木に登って確認してみるわ。
それがいい。

おい! まさか お前が…!

登る… よな。

♬~

(日野)無理だよ。

マリコくんに木登りなんて
絶対無理!

所長。

(君嶋)僕が登りましょうか?

娘とツリークライミングの講習を
受けた事があるんです。

そう。

♬~

ショット!

♬~

市役所の許可は取ってあります。
そう…。

(君嶋)曽根先生。

あそこに塗ってあるのは
塗布剤ですか?

(くるみ)ええ。
あそこに生えていた枝が

病気になっていたから
この前 切ったの。

切り口の殺菌と保護のために
樹木専用の塗布剤を塗ってある。

あちこち傷んでる老木なのよ。

木の負担にならないように
注意して登ります。

♬~

よし! クライミングアップ。

♬~

すごい! 君嶋さん!
登るの上手!

♬~

カメラ 映ってますか?

(亜美)映ってます。
住宅地が見渡せるのね。

(蒲原)この住宅地の どの家を
船井は狙っていたんだろう?

(亜美)望遠レンズで
写真が撮れる範囲に絞り込むと…。

♬~

枝が折れたのかな?

(君嶋)曽根先生。
(くるみ)んっ?

この枝
折れたばかりのようなんですけど。

知らなかったわ。 風で
自然に折れちゃったんでしょう。

下には落ちてませんでしたよね?

折れた箇所に
塗布剤 塗っておかないと。

取ってくる。

♬~

木の上から見える住宅地を

船井さんが愛用していたカメラで

写真が撮れる範囲に絞ると
こうなります。

(宇佐見)戸建て住宅は
屋根しか見えないけど

この辺りは よく見えますね。

ここに 船井文治が
スキャンダル写真を撮ろうとしていた

有名人が住んでるのかな?

今 蒲原さんと亜美ちゃんが
調べに行ってます。

(亜美)こっちからも
シイの木のある辺りが見える。

写真を撮られている事に気づいた
ターゲットが

船井が登っている
木のところに行って

船井を木から落とし
カメラを奪った。

さらに
遺体を別の場所へと運んだ。

でも この部屋に住んでいるのは
一人暮らしのお年寄り。

(蒲原)地元企業で 定年まで
事務職をしていたという山際さん。

どう見ても
船井のターゲットじゃないよな。

(亜美)いや もしかしたら

誰か有名人と
熱愛中だったりして。

本気で言ってる?

隣の部屋に行こう。

お邪魔しました。

(山際仙二郎)
はい。 ご苦労さんです。

この階に有名人っていますか?
(蒲原)おい!

聞いたほうが早いよ。

芸能人とか政治家とか

メディアに出ているような人が
住んでませんか?

そんな人たちが
住んでるわけないでしょ。

隣は40代の夫婦。

共働きなので 今は留守ですよ。

で こっち隣が…。

(佐久間ルナ)山ちゃん!
(山際)あっ! ルナちゃん。

(佐久間千佳)「山際さん」でしょ。

お隣の佐久間さん。

(蒲原)京都府警です。
二~三 質問いいですか?

はあ…。
なんかあったんですか?

なんか 有名人を探してるみたい。

えっ!?

佐久間さん お仕事は何をされて
いらっしゃるんですか?

物流センターでパートを…。

ご主人は何を?

私はシングルマザーなんです。

パパは
時々しか帰ってこられないの。

(蒲原)んっ?

ルナ おうちの鍵 開けて。

あの…
父親がいるふりをしたがるんです。

うちは 本当に
娘と私の二人暮らしです。

失礼します。

ありがとう。

(ドアの閉まる音)

マリコさん。

船井さんが木から落ちたのは

枝に細工がしてあったせいかも
しれません。

枝に細工!?

僕が登ったところの近くに
枝が折れた痕跡があったんです。

樹木医の曽根先生は

自然に折れたんだろうと
言ってましたが

木の周辺には
折れた枝は落ちていませんでした。

さらに気になるのが

正しい位置で
枝が折れている事です。

正しい位置? どういう事?

ちょっと すいません。

枝が幹と繋がる部分には

保護帯という 腐朽菌に対する
防御層があるんだそうです。

保護帯には
傷をつけないようにしながら

枝を切るのが
専門家の鉄則なんです。

つまり 幹に対して

枝は こういうふうに
切り落とすのが正しい。

君嶋さん
樹木に詳しいんですね。

パパ友に聞いてきたんです。
パパ友?

娘の友達のお父さんが
造園業をやっているので。

見てください。

枝は 専門家が切る
正しい位置で折れているんです。

自然に ここで折れるという確率は
非常に低いと思います。

人為的なものを感じます。

人為的に枝が折れるように
細工してあったって事?

その枝にロープをかけて
船井さんは登り始めたものの

細工された枝が折れて 落下した。

その細工をしたのは
樹木の専門家…。

まだ あくまでも仮説ですけどね。

本当に細工がしてあったのかは

折れた枝を調べてみないと
わかりません。

折れた枝を探してみましょう。

えっ?

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(日野)探すって言ったって

細工して折れた枝は きっと
犯人が処分しちゃってるよ。

かもしれませんが…。

木を隠すなら森の中
とも言いますから。

(君嶋)これは
シイの木ではありません。

♬~

あっち 見てみましょうか。
あれは太すぎるしね。

そうですね。
これは?

ああ…。

マリコくんのむちゃぶり
やめさせる方法…。

♬~「誰か 教えてよ~」

あんな… ああっ!

痛っ! イテテッ…!

…ん!?

(日野)これは…。

(リヤカーを引く音)

おっ…。

ん?

ああ…。

(日野)銀杏を踏んでる…。

宇佐見くん!

♬~

(くるみ)これで 様子 見ましょう。
あとは 私がやっておきます。

うん。

♬~

ああ…。

あっ… おやじさんは
やらなくていいですよ。

足 痛いんでしょ。 ねっ。
無理しないでください。

ああ… あと頼むわな。

うん。

♬~

曽根先生 シイの木から
折れた枝を発見しました。

この枝には

ノコギリで切り込みを入れた
痕跡がありました。

人為的に 折れるように
細工がされていたんです。

枝が折れた箇所は
正しい位置でした。

木の保護帯には
傷がつかないように

木の事を十分に考えられた位置に
切り込みが入れられていた。

それは 樹木を愛する
あなたがやった事だと

示唆しています。

(ため息)

やっぱり バレちゃったか…。

そうよ。 私がやりました。

なんでですか?

言ったでしょ。

木を傷つける者を 私は許さない!

(木々のざわめき)

(くるみ)日曜日

あの男が シイの木に
登っている事に気づいたんです。

(くるみ)許可もなく
登らないでください!

この木は 老木なんです!

(船井)はいはーい。 すぐ下ります。

でも あの男は 翌日も登っていた。

しかも 吸っていたタバコを
木に押しつけていたのよ!

木の悲鳴が聞こえたわ。

その日 男が帰ったあと…。

明日も登る気なのね…。

(くるみの声)その枝は

切らなきゃいけない枝
だったから…。

途中まで切り込みを入れて

あいつの体重がかかった時に
折れるようにしておいた。

翌日 見に行ったら

あの男は 木から落ちて
死んでいた。

木を苦しめた罰よ!

リヤカーで遺体を運んだのも
あなたですよね?

雑木林で発見されたら

私がやったって
すぐにバレちゃうでしょ。

だから 私とは関係ない
イチョウの木の下まで運んで…。

その木から落ちたように
見せかけたのに…。

あなたが雑木林に来た時は
正直 焦ったわ。

カメラは どうしました?

船井は
カメラを持っていたはずです。

カメラは捨てました。

(冷蔵庫を閉める音)

♬~

<帰れば 「金麦」>

<帰れば 好きな格好で>

<帰れば 好きなもの食べて>

<帰れば 空を見上げて>

<帰れば ちょっと浮かれて>

<帰れば なんだかんだ>

<1日がんばったジブンに>

<1年がんばったジブンに
おつかれさん と>

(泡の音)シュワー <帰れば 「金麦」>

♬~

ん? これは…。

船井さんが死んだのは

木から落ちたせいではない
かもしれません。

えっ…?
シミュレーションしてみたんです。

曽根先生が細工をした
この枝の太さと重さ

ノコギリでの
切り込みの入り具合を計測し

枝にかけたロープに

船井さんの体重 62キロが
かかってから

どのくらいの時間で
枝が折れるかを

シミュレーションしたところ

登り始めてすぐに
折れてしまう事が わかりました。

すぐに?
恐らく

2メートルも登らないうちに
折れたはずです。

2メートル!? これぐらいか。

私 勘違いしていたわ!

船井さんの致命傷は
首の骨折だったから

もっと高い位置から落ちたんだと
思っていた。

高所から落下する人の体は

重さのある頭が
先に地面に到達する場合が多い。

でも 2メートル未満で
腰にサドルをつけていたら

お尻や腰が 先に地面に当たって

衝撃は
吸収されるんじゃないかしら。

致命傷になるほどの首の骨折を
負うとは 考えにくいですよね。

まあ 確率的には低いわね。

しかも あの木の下は
落ち葉で やわらかい状態でした。

それもまた
彼女は計算していたんです。

計算?

曽根先生は 樹木の構造に精通し
木登り経験も豊富です。

枝に切り込みを入れる際
落下する高さや

落ちた時に受ける衝撃を
計算した上で

船井さんの命には関わらない
レベルでの細工をしたんでしょう。

つまり 曽根くるみには
船井を殺すつもりはなかった…。

僕は そう分析しています。

殺害目的なら もっと高い地点から
落下させる事も可能ですので。

首の骨折は
木から落ちたせいではなかった…。

♬~

曽根くるみに
殺意がなかったのなら

船井を死なせたのは 別の人物…?

(携帯電話の振動音)

俺だ。

あっ 蒲原 ちょっと待て。

船井文治のターゲットが
わかりました。

(亜美)
マンションの防犯カメラ映像を

片っ端から調べてみたら
有名人が映ってたんです!

(日野)この人 有名人なの?

(キーボードを打つ音)

(ドアの開く音)
(早月)まいど!

(日野)あっ いらっしゃい。
(宇佐見)あっ こんにちは。

(早月)今日のおやつは
しっとりフワフワ チーズケーキ。

(日野)いつも すいません。
(早月)そして マリコさんには…。

あれ?
(日野)お預かりしましょう。

(早月)解剖鑑定書です。

(早月)あれ?
これ 玉橋類くんじゃない?

(亜美)そうです!

TT-Nimoのメインボーカル
玉橋類!

(宇佐見)以前 そのグループの
オーディションで

事件があったね。
(早月)そうそう。

玉橋類くんはね
役者としても大活躍してるし

ラブストーリーの
王子様っぽい役とか

最高なんだよね~!

このアイドルが 船井文治が

木の上から写真を撮っていた
マンションの部屋に

住んでるんだね。

いえ 彼は住人ではありません。

時々しか帰ってこられない…

パパなんです!

えっ… パパ…!?

(千佳)妊娠がわかった時

玉橋は 結婚しようと
言ってくれたんですが

私のほうから断りました。

ファンにとって 彼は王子様です。

私生活が垣間見えては
いけないんです。

人気アイドルの玉橋さんが

子供と一緒にいる写真を
撮るために

木に登っていた
カメラマンがいた事を

ご存じですか?

(千佳)いえ…。

(蒲原)否定はしていましたが
佐久間千佳は

船井の存在に気づいていたと
思います。

曽根くるみと佐久間千佳の関係を
調べよう。

まだ 取り調べるの?

まだ 取り調べるの?

私が あの男を
木から落として殺したって

認めてるのに…。

船井さんは 木から落ちて
死亡したわけではないようです。

その事を知りながら

あなたは 自分がやったと
言い張っている。

誰かを かばうために。

誰かって… 誰よ?

あなたが 「うちのおやじ」と呼んで
慕っている 植木職人さんの娘

佐久間千佳。

もうやめてよ!
ねえ 私が犯人でいいじゃない!

千佳ちゃんには 子供がいるのよ!

なぜ そこまでして
かばうんですか?

恩師の娘とはいえ 他人なのに…。

なんでですか!?

雑木林の木は 大概
他人同士なのよ。

カエデの隣に クスノキ

その隣に
クヌギが生えていたりする。

他人同士が集まって
一つの林を作ってる…。

私はね 早くに親を亡くして
施設で育ったの。

一人で生きていくために
職人の道を選んだ。

植物になんか
全く興味なかったのに…。

おやじさんのもとで
修業しているうちに…。

(佐久間功夫)枯れた葉っぱは

風で舞い落ちてるように
見えるけど

実はな 葉っぱ自身が
準備をしてるから 落ちるんだよ。

緑色の時に 持っていた栄養分を
木の本体に戻したあと

オーキシンという
木と繋がるための物質を止めて

葉っぱは 自分で
木から離れる準備をしておくんや。

(くるみ)へえ~。

(くるみの声)
おやじさんが教えてくれる

樹木の不思議な力に
どんどん 興味が湧いていった。

(千佳)お父さん!
(佐久間)うん。

日曜日 小学校の運動会だからね。

ああ わかってるよ 千佳。
フフッ…。

くるみちゃんも来る?

ううん…。

他人の私が行くのも
おかしいでしょ。

なあ 千佳。

雑木林の木は 大概
他人同士なんやで。

他人が集まって
一つの林を作ってる。

他人やから
余計な干渉をされるのは

樹木たちも 嫌なんや。

でも なんかあれば 助け合う。

つかず離れずの
程良い距離を保って

何十年も 共に生きてるんだよ。

(くるみの声)
おやじさんという大木を中心に

千佳ちゃんと私は
同じ林の中で生きる樹木。

何かあったら 助け合いなさい。

それが おやじさんの教えでした。

あの木の上から

千佳ちゃんの部屋が見える事は
知ってた。

カメラマンが狙っているのは

千佳ちゃんの娘と
その父親だと察したわ。

写真を撮るのを
やめさせるために

木から落ちるように
仕組んだのよ。

ちょこっと怪我でもしてくれれば

当分 あの木には
登らないだろうと思って…。

やはり 殺すつもりは
なかったんですね。

すぐに枝が折れるように
しておいたから

死ぬわけがない!

なのに 見に行ったら…。

♬~

(くるみの声)
カメラマンは死んでた。

ああっ… あっ…!

(くるみの声)カメラには

メモリーカードが入ってなかった。

千佳ちゃんが来て
カードを抜いたんだと思ったの。

思った?

(蒲原)佐久間千佳の仕業だと
思っただけなんですか?

彼女の姿を
目撃したとかではなく…。

ええ…。

でも 写真を撮られて困る人は
他にいないでしょ。

カメラを調べたいので
捨てた場所を教えてください。

♬~

♬~

カメラに付着していたのは…

フィカスの樹液。

フィカスとは
ゴムの木の仲間の観葉植物です。

(亜美)ルナちゃん 外 行こうか。

(ルナ)うん。

♬~

(ドアの開閉音)

この観葉植物 フィカスですよね。

フィカスの葉を切ると 切り口から
乳液状の白い樹液が出てきます。

人の皮膚に付くと
かぶれる事もあるので

フィカスを剪定する際には
手袋をはめる必要があります。

お宅にあった この手袋には

フィカスの樹液が付いていました。

この手袋をはめた手で

船井さんのカメラに
触ったんですよね?

あなたと船井文治の間に
何があったんですか?

(山際)金を渡されたんです。

隣の親子のところに
男が訪ねてきたら…

電話してください。

(山際)わかりました…。

ハハハハハ…。 お願いしますよ。

(山際の声)
引き受けたふりをしました。

ん? ふりをした?

私が断ったら
他の人に頼むでしょ。

佐久間さん親子とは
どういうご関係なんですか?

他人ですよ。
ただ お隣さんというだけの。

でもね…

観葉植物に 「のど渇いたね」
なんて言いながら 水をやる。

それ以外は 一日中 黙ったまま…。

寂しい年寄りの生活を

隣に越してきた 佐久間さん親子が
変えてくれたんです。

人懐っこいルナちゃんは

廊下で会うと 大きな声で
あいさつしてくれました。

そのうち

「山ちゃん! 山ちゃん!」って
私に懐いて…。

家にも来るようになりました。

佐久間さんちの事情は
うすうす 感づいてましたので…。

佐久間さんには 気をつけるよう
言っておいたんです!

でも ルナちゃんのパパが
帰ってきていた あの日…。

(戸の開く音)

(千佳)駄目!
ベランダに出ちゃ駄目!

あなた 中 入って。

(戸の閉まる音)

(山際の声)写真を撮られていたら
まずいと思いました。

(枝の折れる音)
(船井)ああーっ! おおっ…!

痛え…! なんだよ もう!

♬~

おい! あんた なんで ここに!?

ちょっと… 返せって!

(山際)駄目だ!

写真なんか撮らんでくれ!!

(船井)ああっ…!

(頭をぶつける音)

♬~

(リヤカーを引く音)

♬~

(千佳)くるみちゃん!

♬~

千佳ちゃん…。

♬~

(手錠を外す音)

♬~

(千佳)山際さん…。

くるみちゃん…。

私のために こんな事になって
ごめんなさい!

千佳ちゃんが謝る事じゃない。
私が勝手にやった事なんだから!

孫を守っているような気分に
なっていました。

山際さんが大切に育てていた
フィカス

お留守の間
うちで お預かりしますね。

お願いします…!

フィカスは これから寒くなると
成長が止まるから

水やりは 控えめにね。

うん…。 雑木林の樹木たちも

うちのお父さんが
面倒 見ておくって言ってる。

(千佳)
くるみちゃんが戻ってくるまで。

ありがとうって
おやじさんに伝えて…。

♬~

他人同士が集まって…。

(土門の声)一つの林を作っている。
一つの林を作っている。

確かに 他人同士の木が
隣り合ってますね。

干渉しすぎず
何かあれば 助け合う。

程良い距離感で

何十年もの長い年月を
共に生きている。

♬~

他人と関わるのを避ける人が多い
今の時代

人間も見習うべきですね。

樹木たちの
他人同士の程良い距離感。

そうね。

♬~

♬~

♬~

ああーっ!!