【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記(3)結婚か刑務所か[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記(3)結婚か刑務所か[解][字]
一橋桐子(松坂慶子)は、更なる犯罪として「結婚詐欺」を選択。女性のためのセミナー=結婚詐欺講座の受講を機に、シニア婚活パーティーへと向かうが…。
番組内容
一橋桐子(松坂慶子)は、更なる犯罪として「結婚詐欺」を選択。女性のためのセミナー=結婚詐欺講座の受講を機に、シニア婚活パーティーへと向かう。そのセミナー講師は、憧れの三笠(草刈正雄)からお金を搾り取った、小池ゆかり(木村多江)だった。恋愛から遠ざかっていた桐子は苦戦するものの、思いがけず素敵な男性(長谷川初範)とのデートに成功。順調に進むも新たな悩みが…それは「刑務所か、結婚か」だった!
出演者
【出演】松坂慶子,岩田剛典,長澤樹,片桐はいり,宇崎竜童,木村多江,由紀さおり,草刈正雄
原作・脚本
【原作】原田ひ香,【脚本】ふじきみつ彦
音楽
【音楽】長谷川智樹ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(桐子)泥棒をしようと思ってるの。
(雪菜)それで 刑務所に行くつもり?
そう!
(寺田)あんた 家族も友達もいないだろ。
俺と同じ孤独のにおいがする。
当セミナー主宰 小池ゆかりでございます。
薫子さん!?
(ゆかり)ターゲットの懐に入り
詐欺にならないよう
巧みにお金を手に入れる 寸止めの美学。
<結婚詐欺になって 捕まって
今度こそ 行けるかも。 塀の向こうへ>
♬~
♬~
どうしたらいいの…。
私が 人を だますなんて…。
(ゆかり)何してんの?
えっ…。
さっきから
グラスばっかり見てんじゃない。
だって…。
だってじゃないの。
男を捕まえに来たのよ。
見て…。
楽しそうに しゃべってるのは
あの華やかな女性の周りの数人。
シャイな男性は ああいうタイプには
気後れして 話せないものなのよ。
ほ~ら お一人様ばっかりでしょ。
確かに…。 あっ でも
私からは 自分からは…。
待てばいいのよ。
誰か 声をかけてくれないかしら~ってね。
見てて。 フフッ。
♬~
どうも あいざわと申します。
昨日 夢を…。
さすが ゆかりさん…。
(笑い声)
もし よろしければ
外でお話でも いかがですか。
はい。
はい どうぞ。
<これで いいのかしら…。
それとも 笑ったりした方が…>
(中尾)あの…。
えっ?
お話 よろしいですか。
は… はい もちろん。
<すごい もう うまくいったわ>
お見かけしたところ
こういうパーティーには
来慣れてないご様子ですが。
あっ 実は 今日 初めて…。
やっぱり…。
あっ そちらは お見かけしたところ
ベテランの風格が おありですわね。
ベテラン…。 アハハ…
婚活パーティーのベテランって
ハハハッ 喜んでいいのか悪いのか。
あっ 失礼しました。 すみません。
ああ いやいや… 間違いないですから。
あの それじゃあ 月並みですけど
ご趣味は?
ご趣味は… 実は 何もなく…。
ん~ 料理なんかも あまり…。
まっ ずっと 独り者でして…。
ああ… あっ そうですか。
アハッ ハハハ…。
ええ…。
あっ あの… すみません。
私 ちょっと…。
(中尾)えっ…。
えっ?
はぁ~…。
そんなんじゃ
大金なんて夢のまた夢よ。
でも… お恥ずかしい話
男女交際なんて経験なんて
若い頃にあったような
なかったような
なかったような…。
どっちでもいいの。 なぜなら
楽しく話す必要なんて 一つもないから。
えっ…。
(ゆかり)いい?
まず 相手を上手に持ち上げること。
頼れるのは あなたしかいないと
何度も言うこと。
そして うまく進んだら
お金が必要だって伝えるの。
ああ 理由は 何だっていいから。
だけど 詐欺で捕まるような
やり過ぎたまねは駄目よ。
注意深くやんないとね。
<捕まるような やり過ぎたまね?
どれぐらいが やり過ぎ?
どうすれば 捕まるの?>
ねえ。 ねえ 聞いてる?
あっ はっ… はい。
じゃあ 具体的に
男心をつかむ方法を教えるわよ。
お願いします。
あの… 先ほどのお話の続きを。
あっ 今すぐ戻りますから。
ごめんなさい。
あの人 財産持ってそうなの。
逃せないわ…。
あ~ そうだ。
あの方に 聞いてみるといいわ。
あの方?
(友岡)「君失せて
モノクロの日々昼寝覚」。
これは… 失恋かしらね。
とても切ない句ですけれども…
どなたの?
(三笠)本当は 初夏らしい
爽やかな句を詠みたかったんですが
まだ 心の整理が。
私でよければ
何があったか話してください。
それで 少しでも気が晴れるなら。
ありがとうございます。
まあ そうですねえ…。
今 思えば 最初は
彼女の料理にやられたのかな。
もともと 料理上手なうえに
僕の好みの味を研究し
季節や その日の気分に合った
料理や お酒を
毎日のように用意してくれて…。
更に あなたが好きなものを
好きになりたい
同じ趣味を持ちたいと言って
テニス教室に通ったり
句会にも 同席したり…。
僕の好きなブランドの服を
わざわざ 選んで買ったり…。
僕は すっかり だまされてしまった。
よくよく考えたら
全ての費用を僕が出していたんですが…。
そして 最後に
娘の手術費が必要だって
頼れるのは
あなたしかいないと言われて
全て合わせると
400万以上 失っていました。
好きなブランドの服に 手術費…。
桐子さん。
はい。
だまされた私って
バカなんでしょうかね…。
いいえ そんなことありませんよ 絶対に。
やだ 笑ってるの?
私だって 気がとがめてるのよ
もちろん…。
でも だまし取ったお金は
絶対 お相手に戻るようにするわ。
そして 今度こそ うまくいったら…。
塀の向こうで 美容師の資格を取るの。
いかがいたしましょうか?
(知子)お任せします。
かしこまりました。 では。
(笑い声)
(風鈴の音)
(雪菜)結婚詐欺ねぇ…。
も~ 何? その目。
いや 桐ちゃんには
向いてないなぁと思ってさ。
もう そんなのね
言われなくても分かってるわよ。
でもね やるしかないの。
刑務所行くために。
ふ~ん…。
あっ じゃあ
チラ見作戦 教えてあげよっか。
チラ見? えっ 何それ。
うちのクラスのモテ系の女子たちが
やる技なんだけど…。
こんな… こんな感じで。
やだ 何か 気になる。
でしょ? うん。
そうやって気にさせて
そっから発展してくっていう。
なるほどねぇ… うんうん。
チラ見作戦と。
そう。
♬~
(久遠)はぁ…。
何だ チラチラ。 またミスったか。
いえ ちょっと予行演習を。
ん?
あっ それより
例の 小説の犯罪ですけど
結婚詐欺にしました。
結婚詐欺?
詐欺か…。
行けますよね 刑務所。
ん… ただ 金をだまし取る意図が
あったうえで
結婚の意思がないことが
はっきりしてればな。
例えば その主人公が既婚者だとか。
未婚です 彼女は。
だとしたら
何人もの男に結婚を匂わせて
全員から
金をだまし取るぐらいのことしないと
ムショには行けないだろうな。
そう 奥が深いのねぇ…。
(坂井)あの話し方
やっぱりムショ帰りね…。
三笠さんにお話を聞いたり
自分なりに勉強してきました。
そう…。
じゃあ 「さしすせそ」はご存じ?
男を乗せる 「ぶりっ子さしすせそ」。
ぶりっ子さしすせそ…。
はい こんなふうに
受け答えしてみると
相手は あなたと もっと話したいと
食いついてくるはずよ。
でも その人が お金持ちかどうかって
どうやったら分かるのかしら。
それは 趣味が鍵を握ってるわ。
趣味?
絵画 ワイン 乗馬 海外旅行 盆栽…。
趣味を聞かれたら その辺を答える。
まあ どれも お金がかかるから
その話に乗ってくる
あるいは 乗ってこないにしても
引かない相手なら 第1審査はクリアね。
ちなみに 三笠さんは
ワインと海外旅行の話に乗ってきたわよ。
そうですか…。
とにかく 一にお金 二にお金。
愛なんていう曖昧なものに惑わされて
女性が不幸にならないように
私は このセミナーをやってるの。
じゃあ 以上を踏まえて
ここで 金持ちの男を探してらっしゃい。
参加費 女性 6, 980…。
ろくせんきゅうひゃく…。
ろくせんきゅうひゃく…。
≪(主催者)皆様 こんにちは。
≪(一同)こんにちは。
(主催者)本日は 初夏の水郷めぐり
愛バスツアーに ご参加いただき
ありがとうございます。
一組でも多くのカップルが成立し
今日という日が…。
<6, 980円も 払ったからには
絶対 お相手見つけなきゃ>
どうぞ 最後まで
よろしくお願いいたします。
(拍手)
(村瀬)へえ~ 一橋っていうんですか。
ハハッ…。
実は 私 一橋大学の出身でして。
あっ そうなんですかぁ
すごぉ~い。
しかし あの
お名前が 一橋さんだなんて
お会いしてすぐなんですけど
何だか あの 運命感じます。
すごいですよねぇ…。
ねえ ねえ ねえ…。
ちなみに あの 一橋さん…
ご趣味は。
あっ 趣味は 絵画にワイン
あと 乗馬を少々。
じょっ…。
あっ… あっ そうですか。
何だ 運命じゃなかったんだ。
えっ?
一橋さん お金持ちなんですね…。
ごめんなさい。
えっ… あっ そうですか…。
<もう いい感じだったのに…>
じゃあ 足元お気を付けて。
はい あちらです。
はい ありがとうございます。
はい お疲れさまでした。
お疲れさまでした。
<チラ チラ… よし>
(シャッター音)
<チラ… チラッ>
(シャッター音)
(シャッター音)
<チラッ…>
<よし…>
(荒川)この指輪が 気になったかな。
あ… すごいですね。
センスありますねぇ。
だろ?
俺と 一緒になると 金も 夜の方も
不自由しないよ。
あっ あっ あの ご ご… ごめんなさい。
あっちで 景色見てきます!
はぁ…。 今日も 駄目かしら…。
(福森)あの… ツアーの方ですよね?
あっ はい…。
(福森)あの… 福森と申します。
一緒に 舟めぐりして
いただけませんか。
あっ はい。
ありがとうございました。
お声をかけていただいて。
もう 初めてのせいか
なかなか うまくいかなくて
落ち込んでたとこだったんで。
ハッハッハ そうでしたか。
でも なかなか
成功しないもんですよ。
私は 何回か参加してますけど
まあ うまくいったことなど 一度も。
そうなんですか。
私は できれば 趣味が同じ方と
交際できればと思ってるんですけど
まあ そういった方とは
一度も 出会えなくて。
趣味?
ちなみに 一橋さんのご趣味は。
私? 私ですか。
え~… 海外旅行と 盆栽とか。
盆栽!?
えっ 今 盆栽っておっしゃいました?
えっ ええ…。
まあ とは言っても
まだ 始めたばかりの
素人なんですけど…。
何てこった!
いや~ 私 昔から盆栽が趣味で
でも 女性で盆栽をやってる人は
なかなか出会えなくて…。
もう一度だけ 言わせてください。
何てこった!
はぁ…。
はい 皆さん。 それでは いよいよ
決断の時が やってまいりました。
カップルになりたい方の番号を
書いてください!
<あの人なら いけるわよね きっと…>
はい 集まりました!
それでは 発表させていただきます。
はぁ… 本日は なんと 残念ながら
ほんの一組のカップル成立となりました。
ああ~…。
今回も駄目かな…。
本当に難しいのね こういうのって…。
では その一組の番号を発表いたします。
まずは 男性…。
ラララ…。
8番の方!
あっ あっ…。 あっ…。
(拍手)
<お願い 呼んで! 5番よ 5番!>
そして 女性…。
<でも 呼ばれるわけない…。
私には分かる。
ここで呼ばれるような人生だったら 私
今頃 刑務所なんか 目指してない。
CR 一橋桐子に
フィーバーなんか起きないのよ…>
5番の方
カップル成立 おめでとうございます。
ええっ!? えっ あっ…。
(拍手)
おめでとう!
おめでとうございます。
本当に!? え~ わぁ…。
あなたに出会えて いや~ 今日は 本当に
参加できてよかった。
こちらこそ…。
会ってすぐに こんなこと言うと
信じてもらえないかもしれませんが
あなたは 僕の運命の人です。
えっ!?
なので よかったら
来週にでも 一度 デートを…。
デート…。
ご存じだと思いますが
盆栽の美術館がありまして
よければ そちらに。
デート…。
もう 本当に 盆栽のおかげ
いや ゆかり先生のおかげです。
あらそう。
だけど その方 お金の方は?
それは 数百万もする盆栽を
いくつもお持ちだと言ってたので
大丈夫かと!
あら~ いいじゃない。
桐子さん ついてる!
どうも。 あっ ちなみに これが
お相手の写真です。
優しい方なので 何となく
だましやすそうじゃないかって。
来週 デートに誘われたので
何か アドバイスをお願いします。
アドバイス?
うん。
こないだの
「ぶりっ子さしすせそ」のような
「お金を引き出すまみむめも」とか。
ないわよ。
あるわけないでしょ そんなの。
えっ?
あっ いや… それは
相手を よく観察して 自分で考えて。
え~ で… でも…。
<久遠さん 確か
この辺りだって聞いたけど…>
ごめんなさい
お仕事先まで押しかけちゃって…。
あら すてき…。
私も お金があったら 買いたいんだけど。
お世辞はやめろ。
別に 売れやしないんだ…。
あっ 実は
結婚詐欺のことなんですけど
お金をだまし取るコツみたいなものを
教えていただけないかと思って。
そんなの 俺に聞くな。
結婚詐欺師に聞いてくれ。
そう思ったんだけど
断られちゃったのよ。
だから そこをなんとか。
もう帰ってくれ。
俺は あんたに偉そうに ものを
教えられるような人間じゃないんだよ。
あっ…。
どうしても知りたきゃ 姫野に聞け。
まあ 教えてくれるかどうかは
あんた次第だけどな。
(ドアベル)
(姫野)いらっしゃいませ。
同時に 複数の男を
だますんじゃないとしたら
一人のターゲットに
なるべく大きなウソをついて
大金を引き出す。
なるほど…。
それから これが
小説の中の話だとしても
やるなら 誰も巻き込まないで
一人でやって。
一人で。 それは 何か…。
後悔してるから 久遠さんのこと…。
久遠さん…?
私 詐欺でムショ入ってたって
言ったでしょ。
その事件の時に
私が彼に声をかけて巻き込んだの…。
だから彼も 刑務所に。
刑務所… 久遠さんが?
何? 知らなかったの?
うわさは あったけど
でも まさか本当だったとは…。
(雪菜)何も考えてません。
(木嶋)考えてないって言っても
大学には行くつもりなんでしょ 当然。
(和也)おい 雪菜。
お父さんも
お一人で大変だと思いますが
帰って よく話し合ってください。
すいません…。
あと 榎本さん
その髪 早く染め直してくるのよ。
嫌です。 これが地毛なんで。
サーフィンで髪の色が抜けたって
言ってなかったのか?
これで黒くしてこい。
はぁ? 信じらんない。 絶対やだ。
サーフィンのことは
学校には 絶対に言わないの。
あら どうして?
みんな 父親と同じ
私のこと 全否定するに決まってるもん。
あら そうなの?
私は 好きだけどね
サーフィンしてる雪菜ちゃん。
もっと若かったら
もう 一緒にやってみたいぐらいだわ。
本当に? じゃあ やろうやろう。
ううん もう駄目よ。
おばあちゃんだもん。
え~ 桐ちゃんぐらいの年でも
やってる人いるよ。
絶対 楽しいって。
え~ じゃあ 考えてみるわ。
あっ けど
それより
ちょっと相談があるんだけど。
相談? ムショ活のこと?
そう。 実は 結婚詐欺の…。
お相手っていうのも変なんだけど
まあ お相手が見つかって
明日 デートに行くのよ。
へえ~ いいじゃん。
そうなんだけど
後で お返しするにしても
お金って
だまし取っていいのかしらって…。
いや 駄目でしょ 普通は。
そうよねぇ。
でも だからって諦めるの?
ううん 刑務所には行く。
トモにも
今度こそって約束したし…。
そっか。 じゃあ とりあえず
うまくいってから心配したら?
デートで コケるかもしんないんだから。
ハッ… 確かにね。
(笑い声)
(福森)ここには
1, 000鉢以上の盆栽があって
世界中から
年に3万人もの人が訪れるんです。
日本には 四季があって
デリケートで繊細な日本人の美意識が
今の盆栽を作ったというわけです。
盆栽は 常に変化するのが魅力で
完成という概念はないんです。
それは 我々と一緒で
いくつになっても変われるし
何歳になったって…。
アッハハハ… 僕ばっかり
しゃべってるみたいで すみません。
桐子さんは 盆栽のどんなところが
お好きなんですか?
あっ 私は あの…
あの… とても値の張るところ…
いや あの すいません。
もう デートなんて
もう オイルショックの頃以来なんで
だいぶ 緊張していて…。
そんなに。 いや でも
桐子さんが 奥手な方でよかった。
おかげで 私も こうして
出会えることができたんですから。
そんな…。
実は 私 ず~っと前に
結婚を約束していた恋人がいたんです。
その人が 盆栽好きで
それをきっかけに この世界に
のめり込むことになりまして…。
結局は その人に
振られてしまったんですが…。
そうなんですか。
私は 子供の頃から不器用で
男の方とおつきあいするっていうのが
怖くて…。
じゃあ 私のことも 怖いですか?
あっ 福森さんのことは…。
よかった。
では また 会っていただけませんか。
あっ それは うれしいんですけど…。
あの 私…
結婚できない事情がありまして…。
失礼ですが ご家族のこととか
健康状態ですとか…。
お金ですか?
頼れる人もいなくって…。
分かりました。
私に任せてください。
えっ…。
ちなみに 借金の額は おいくらですか?
1, 000万? 2, 000万?
3, 000万!?
考えてみましょう。
えっ… えっと… そ… その…。
♬~
久しぶり。
こんにちは。
あの… 聞きました 姫野さんから
刑務所にいたこと。
…で?
うわさには聞いてたんですけど
まさか 本当だとは思わなくって…。
いいよ 別に。
違うの よくないんです。
実は 小説なんて書いていなくて…。
もう 本当に
どこにも行き場のなくなった私が
刑務所に行きたくて
犯罪を犯したくて聞いてたんです。
ごめんなさい。
人の犯罪に巻き込まれて
刑務所に行った人に
どうすれば 刑務所に行けるかなんて。
しかも ウソまでついて…。
別に 巻き込まれたわけじゃない。
ただ これだけは言っておく。
刑務所は 決して
自分から行くような場所なんかじゃない。
もし それでも行きたいなら 好きにしろ。
ただ 俺はもう 決して関わらない。
自分でやれ。
あっ ちょっと待て。
ちょっと待て。
ん… 整理するから。
整理するから ちょっと 座れ。
はい。
え~っと つまり
刑務所に入りたいから
俺から 強盗しようとした。
けど う~んと… 失敗したから
今度は 結婚詐欺で捕まろうとしてる。
そういうことか?
すげえな あんた。
それほどでも…。
それで 何だよ。 俺に頼みって。
はい。 もし 仮に
結婚詐欺がうまくいったら
そのお相手の方に
一橋桐子は 結婚詐欺師だから
警察に届けろって
伝えてほしいんです。
俺が? 警察に?
まっ まあ… 構わねぇけど…。
本当ですか?
あっ よかったぁ。
もし 私が捕まったら
だまし取ったお金は
丸々 その相手の方に戻りますよね?
え… 戻ってほしいの?
はい!
なるべく ご迷惑はかけたくないので。
何だよ それ。
妙な結婚詐欺師だな おい。
妙ですか?
妙だろ どう考えたって。
その ろう屋に入るぐらいなら
その相手と そのまま結婚するけどな
俺だったら。
結婚!?
ねえ トモ。
結婚って どうだった?
してよかった?
したいってわけじゃないのよ 全然。
本当よ 本当…。
(友岡)「わが罪を知る人は無し夕霞」。
知子さんの この句は初耳だわ。
やっぱり…。
ただ まだ桐子さんが
句会に入る前だったかしら。
旦那さんと
うまくいってないみたいな話は
知子さん ご本人から
チラッと聞いた覚えがあるわ。
あっ 三笠さん…。
少しは お元気になられました?
いえ… まだ 立ち直れなくて。
もう 女性とのおつきあいは
もう こりごりです…。
(通知音)
(福森)「準備が出来ました。
明日お会い出来ますか?」。
今 ちょっと悩んでてね…。
うん。
こんなこと言うと うぬぼれてるみたいで
本当 恥ずかしいんだけど
明日 福森さんと会うんだけど
もしかしたら プロポーズ
されるんじゃないかと思ってて…。
プロポーズ…。
うわ~ 桐ちゃん うぬぼれてる~!
ん~ だから 言ったじゃない!
うぬぼれてるみたいで 恥ずかしいって。
ごめん ごめん。
いや でも うぬぼれとかじゃなくて
普通にされるでしょ 絶対。
えっ?
じゃあ 本当にそうだとして
何てお返事したら いいのかしら。
何て返事した… えっ!?
えっ!?
(雪菜)えっ 桐ちゃん もしかして…。
えっ… え~っ!
えっ…。
え~っ…。
え~っ!? えっ…。
(雪菜)どうすんの。
(拍手)
♬~
もうすぐね…。
わ~ 緊張する…。
ん?
はぁ はぁ はぁ…。
えっ?
ゆかりさん?
はぁ はぁ はぁ…。
どうしたんですか?
いや あなたが この時間に
ここで待ち合わせだって言うから つい…。
あっ いや…
いてもたってもいられなくって
来ちゃったの。
大事なことを お伝えしたくて。
大事なこと?
(福森)ゆかり…。
えっ? あっ…。
どうして?
あっ お二人って お知り合い?
ああ… お知り合いっていうか
この人 実は
私の かつてのフィアンセなの。
えっ?
まあ…。
あっ じゃあ 盆栽が好きだった
昔の恋人って…。
ごめんなさい 驚かせて。
でも 私も驚いたの。
こないだの 婚活ツアーの写真を見た時に。
だけど 大事なことっていうのは
そんな昔のことじゃないの。
実はね…。
(福森)ちょっと…。
僕の話の方が 先にいいかな?
桐子さん。
は… はい。
私は メールで 「準備が出来ました」と
お伝えしたと思います。
ですが それは
お金のことじゃなくて
本当のことを お話しする準備ができた
という意味だったんです。
本当のこと?
すみません。
私は 3, 000万などという大金を
準備できるような人間ではありません。
えっ?
昔の 借金で
愛想を尽かされてしまった
ゆかりの時の二の舞に
なるんじゃないかと恐れて つい…。
いや あなたを だますような形と
なってしまって
本当に 申し訳ありませんでした。
いえ…。
ただ もし…
もし 私には 財産も何もないことを
ご承知のうえで
それでもいいと言ってくれるのなら
私は…。
それでもいい!
えっ!? えっ…?
それでもいい。
あの時 あなたを捨てたのは私だけど
でも それからの私の人生は
ずっと空っぽで
それを埋めるためだけに生きてきた。
でも… 心は 満たされたことなんて
一度もない。
ただ むなしいだけの毎日だった。
でも もしあなたと
もう一度 やり直せるなら…。
それは…。
(福森)それは…。
僕も同じだよ。
ええっ!?
(福森)桐子さん 申し訳ない!
ゆかり 僕も 心のどこかでずっと
ゆかりのことを 思い続けていたんだ。
だから 誰とも一緒になれずにいた。
やり直したいのは 僕の方だよ。
えっ… ちょっと待って どういうこと?
私へのプロポーズは?
僕たちは いくつになっても変われる。
盆栽のように。
うん。 一にも愛 二にも愛!
2人だけの愛を
育んでいきましょう。
えっ…。
何これ… 私は 何を見せられてるの?
すっ すいませ~ん。
遅れました 申し訳ありません!
ちょっと 何やってるのよ!
休みと勘違いして…。
すいません もう二度と遅れませんので。
ああ いいから早くしろ。
開店まで時間がない。
申し訳ありません!
そっちは やった。 こっち!
あっ はい はい…。
…ったく。
失敗したのか 例の結婚詐欺。
やっぱりな…。
あんたには無理だ 犯罪は。
ムショは諦めろ。
大体な あんたには覚悟がない。
本気だったら 今 この場で
この台 全部ぶっ壊すぐらいできんだろ。
そっ…。
甘いんだよ。
でも 甘いのは俺も同じだ。
えっ?
これでも 俺は
昔は 弁護士になりたくて
司法試験を受けてたんだ。
けど 何度やっても受からなくて。
そんな時に
姫野がいた集団から声をかけられた。
最初は それが
地面師詐欺のグループだとは知らずに
法律の知識が必要な書類を作る
手伝いをしていて…。
途中で おかしいと気付いたが
もう どうにでもなれと
そのまま続けていたら
逮捕されて ムショ行きになった…。
ごめんなさい。
後悔してるでしょう。
私に これまで
いろいろ アドバイスしてくれたこと。
後悔…?
別に。
それは どうして?
俺は もともと 人のためになりたくて
弁護士になろうとしてた。
それが いつの間にか
誰の役にも立たないどころか
人をだますような
クズみたいな人間になっちまった…。
だから ちょっとしたことだが
あんたに必要とされて
うれしかったんだ。
そう…。
何度も言ったでしょ。
サーフィンが 一番大事なの。
それは勝手だが 大学へは行け。
そして 自分の将来 きちんと考えろ。
サーフィンなんてのは
所詮 遊びなんだから。
遊びじゃない 本気なの。
私には これしかないの。
分かってよ!
駄目だ。
おい! おい 雪菜!
大きく 大きく考えて。
はい。
あんまり こじんまりならないで…。
うん。
(三笠)もう一度ね。
(女性)はい。
(三笠)体 硬いよ。
リラックスして。
ナイスショット!
アンビリーバボー!
何が アンビリーバボーよ。
すっかり 立ち直ってるじゃない。
(相田)あ~ 一橋さん。
ちょうど よかった。
ご連絡しなきゃと思ってたんですよ。
えっ 何?
ご入居される際に
チラッとお話ししてたと思うんですが
お住まいのアパートの
取り壊しが決まりまして。
取り壊し!? ええっ…。
<どうしよう 引っ越すお金もないのに…>
ちょっと どうしたの?
あっ 桐ちゃん。
大丈夫? すぐ開けるわね。
ちょっと待ってね。 よいしょ…。
だから ムショ活自体
もう無理かなって…。
諦めるの?
そうしたくはないけど
もう 手詰まりで…。
分かった。
じゃあ 最後の手段がある。
最後の手段?
私を 誘拐するの。
誘拐!?
私を監禁して 身代金を奪ったら
確実に 刑務所に行けるでしょ。
(雷鳴)
(ボイスチェンジャーの声で)
娘を誘拐した。 身代金 300万用意しろ。
うちの父親 刑事なんだ。
刑事って あの 太陽にほえたりする?
待て こら!
警察は 100人態勢で
捜査本部を組むんだぞ。
分かってます!
本気なんです。
本気で 人生を懸けて。
プランK いくよ!
了解。
いいよ。
いいわ。
あなたと私の未来を懸けた
誘拐事件の始まりよ!