【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記(4)夢見るプランK[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記(4)夢見るプランK[解][字]
桐子(松坂慶子)は次の犯罪として「誘拐」を計画。上司の久遠(岩田剛典)や雪菜(長澤樹)、寺田(宇崎竜童)と協力し、雪菜を監禁して身代金を奪う誘拐計画を企てる。
番組内容
アパートの立ち退きを強いられる一橋桐子(松坂慶子)。もう後がない中、次に狙う犯罪は「誘拐」。気づけば桐子の周りにはムショ活応援の仲間たちが集まっており、上司の久遠(岩田剛典)や雪菜(長澤樹)、闇金業の寺田(宇崎竜童)と協力し、雪菜を監禁して身代金を奪う誘拐計画を企てる。雪菜の監禁から脅迫電話、身代金受け取り…と紆余曲折あるも、今度こそプラン通り捕まるかと思えたが、事態は思わぬ方向に動きだし…!?
出演者
【出演】松坂慶子,岩田剛典,長澤樹,片桐はいり,宇崎竜童,由紀さおり,草刈正雄,神尾佑
原作・脚本
【原作】原田ひ香,【脚本】ふじきみつ彦
音楽
【音楽】長谷川智樹ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(桐子)ムショ活自体 もう無理かなって…。
(雪菜)諦めるの?
そうしたくはないけど
もう 手詰まりで…。
(雪菜)分かった。
じゃあ 最後の手段がある。
最後の手段?
私を 誘拐するの。
(雷鳴)
誘拐!?
私を監禁して 身代金を奪ったら
確実に 刑務所に行けるでしょ。
えぇ… それは 行けるだろうけど
無理よ 私には…。
でも 桐ちゃん
ずっと言ってたでしょ。
誰にも迷惑がかからない
いい犯罪がしたいって。
これなら 誰にも迷惑はかからない。
かかるでしょ 雪菜ちゃんに。
私は いいの。
あと お父さんにも。
父のことも 気にしないで。
いや するわよ するわよ。
いいの 気にしなくて大丈夫だから。
これは 桐ちゃんの夢を
かなえるためなんだから
考えといて。 前向きに。
前向きに…。
誘拐を前向きにって言われても…。
♬~
(鶴野)どういうことなのよ!
そうだ! どういうことなんだよ!
(相田)落ち着いてください。
落ち着いてください 聞いてください。
前々から進んでた
都市再開発計画により
皆さんのアパートは
10月に取り壊しが始まります。
(住民たち)10月!?
(相田)ですので それまでに 皆さん
退去していただくことになりました。
10月?
(相田)何言ってるんですか。
このことは 定期借家契約を結んだ際に
きちんとお話ししてますし
だからこその半年契約なわけですから…。
ええっ…。 どうすればいいの?
(鶴野)野たれ死ねって言うの!?
「秋桜が好きよ私は弱いから」。
回想 「秋桜が好きよ
私は弱いから」。
自分が弱い人間だって言える素直さ
すばらしいと思いました。
私 大好き。
弱いわ 本当に。
とうとう この家にも
いられなくなっちゃった…。
♬~
とはいえ パートのシフトは
増やしてもらえないし
体も きついし…。
(友岡)「禁断の誘いに乗るか夏の崖」。
これは 私が推したというより
ちょっと気になった句
なんですけれども… どなたの?
あっ はい。
(友岡)桐子さん!?
(三笠)崖に追い詰められて
よからぬことでも しでかしそうな…。
いっ いえ… ただの妄想です。
あっ それより 三笠さん
立ち直られたんですね。
えっ?
お見かけしましたよ。
あの 元気にテニスされてるお姿。
[ 回想 ] ナイスショット!
アンビリーバボー!
お元気そうだったわ~。
アハハハハ…。
アハハハハ… オーマイガー。
アハハハハ… オーマイガー。
オーマイガー。
(和也)雪菜…。
雪菜… おい ちょっと待て。
何で 進路届 出さない。
大学には行けって言ったよな?
ハワイに行く。
ハワイ!?
夢なの。 本場のノースショアで
サーフィンをやるのが。
ビッグウエーブに乗るのが。
だから 大学には行かない。
高校だって やめた…。
ふざけるな!
そんなこと お母さんが聞いたら
何て言うと思うんだ。
応援してくれるよ。 お母さんは。
だって お母さんだもん。
私に 海の楽しさを教えてくれたのは…。
♬~
ハッハッハ…。
はい。
(雪菜)あっ ありがとう。 頂きま~す。
頂きま~す。
ん~ おいしい!
潮風で 更に おいしくなるのかね
お握りって。
そうかも。
引き締まった感じがするわ 塩味が…。
(雪菜)あのね…。
うん。
私 高校やめる。
えっ…?
やめて なるべく早くハワイに行く。
向こうに知り合いがいてね
住む所とか バイトとかは
もう 目星がついてるんだ。
そうなの…。 すごい行動力ね。
だって 昔からの夢だもん。
小学生の時に お母さんが死んじゃって
何もかも嫌になった時に
サーフィンに出会って
生きる希望をもらって…。
だから 家のこととか バイトとかも
頑張ってこられたわけだしさ。
へえ~…。
実はね うちの父親 刑事なんだ。
刑事?
刑事って あの 太陽にほえたりする?
[ 回想 ] 待て こら!
(男性)何だよ!
おい! 止まれ!
うわあっ!
暴れんじゃねえ おら!
あっ ちょっと古くて
分かんないけど 多分。
そう 刑事さん…。
あっ… それじゃ 駄目じゃない
この間の話。
あなたを誘拐するって。
だからこそ やりたいの。
えっ?
バカげてるかもしれないけど
これくらいやらないと 私が本気なの
分かってもらえないから。
これは 父親に対する 捨て身の闘いなの。
もし 私がオーケーすれば
あなたは 夢に近づけるのね?
そして 私も刑務所に行ける。
夢のね。
よし やる!
私 あなたを誘拐するわ。
ありがとう。 頑張ろうね 誘拐。
うん。 頑張る 誘拐。
うん。
お疲れさまです。
(久遠)ああ お疲れ。
あの~。
ちょっと お時間 頂けないかしら。
ん?
雪菜ちゃん。
初めまして 榎本雪菜と申します。
えっ 何?
あっ ごめんなさい。
久遠さんには まだ
何にも話してなかったわね。
えっ 何も? えっ…。
ごめんなさいね 突然。
実は 例の刑務所行きの件でね。
また その話か。
今度 雪菜ちゃんを
誘拐しようと思ってるのよ。
誘拐?
誘拐って言っても もちろん偽装よ。
彼女を傷つけるわけでもないし。
だとしても 誘拐は 事がでかすぎる。
警察は 100人態勢で
捜査本部を組むんだぞ。
分かってます。
ん?
父が刑事なので 私もそれくらいのことは。
刑事!?
フッ… 難しいな。
ええっ…。
そもそも 身代金誘拐自体が
極めて成功率の低い犯罪だ。
ましてや 相手が刑事となると
勝ち目は 更に薄い。
あんたたちのたくらみも
すぐに見破られる。
やめた方がいい。
悪いが 俺も もう
ムショ行きは御免なんだ。
申し訳ないが。
だから久遠さんなの!
本当は 久遠さんには
もう お願いしないつもりだったの。
でも 難しい犯罪だからこそ
相手が 刑事だからこそ
久遠さんのお知恵を借りたくて。
ちゃんと闘うために
助けてもらいたくて…。
私たちには
久遠さんしかいないの…。
それに 今回は
私のムショ行きだけじゃなくて
彼女の夢が かかってて…。
だから お願いします!
お願いします。
夢がかかってるって どういうことだ?
私がサーフィンしてるのを
父は どうしても認めてくれなくて。
だから 私が本気なのを
改めて 父にぶつけたいんです。
お願いします。
お願いします!
そうか…。
はぁ… 分かったよ。
(雪菜)本当ですか!?
本当に!?
ああ。
ありがとうございます!
やった~!
よかった。 久遠さん さすが~!
さすが~!
ありがとうございます!
ちなみに 身代金は
どうしても奪いたいのか?
はい。 それは。
奪った方が 桐ちゃんのムショ行きも
確実になりそうだし。
そうね。
そうか じゃあ
気を引き締めてもらわないとな。
何せ 身代金の受け取りは
犯人のリスクが極度に高いからな。
どうしようと考えてる?
あっ それは 今のところ
前に映画で見た
電話ボックスでの受け渡しとか
列車から 橋の下に放り投げるのも
いいかな なんて話してたんですけど…。
どっちも現実的じゃないな。
じゃあ どうすればいいのよ。
そうだな…。
あんたの立場を利用するのは
アリかもな。
私の…?
あんたは 店にいても
全く意識されない存在。
客からも 店員からも
悲しいかな ほぼ無視されている。
そうね。
だからこそ 警察の目も
かいくぐれるかもしれない。
(雪菜)なるほど! それが プラン桐子
プランKってわけか!
何か うまくいきそうじゃない?
桐ちゃん!
でも それって
私が 相当 頑張らなきゃってことよね。
ああ あんた次第だな。
そうよね…。
(雪菜)何? プレッシャー?
ん~ だって ほら
今まで ずっと失敗してるんだもん。
そんなに弱腰じゃ
やらない方がいいんじゃないか?
いいえ やりますけど…。
頑張って!
うん!
お金は ちゃんとお父さんに返すから
心配しないでね。
人に迷惑をかけない
いい犯罪者だもんね 桐ちゃんは。
(寺田)強盗 結婚詐欺ときて
今度は 誘拐。
どんどん大胆になってくなぁ。
自分でも 驚いてます…。
まあね ご婦人のために
協力するけれど
まさか 久遠さんから
ご指名いただくとはね~。
フッ… まっ 本当なら
俺が 店内に いられればいいんだが
俺がいると目立つから あんたに
頼んだらどうかと提案したまでだ。
自分だけ安全な場所で。
賢い人の考えそうなことだ。
そうじゃない
今の話 聞いてなかったのか。
ああ?
あ~ ちょっとちょっと!
仲よくやってください 2人とも。
最後に ここ 来たかったの。
(鳴き声)
あっ!
(雪菜)わっ!
(鳴き声) あ~!
ハハハハ…!
トモが大好きな イチゴ大福を
万引きした時に
あなたと出会って…。
私が 寂しくないように
トモが引き合わせてくれたのかもね…。
(象の縫いぐるみの音)
ハハハハ…。
じゃあ トモさんには感謝だね。
私も 桐ちゃんに出会えてよかった。
まぁ!
あと トモさんのぬか漬けにも。
ぬか漬け?
(雪菜)うん。
桐ちゃんには
ムショに入ってほしいけど
あの世界一おいしい ぬか漬けが
食べられなくなっちゃうのだけは
ちょっと残念。
そう…。
じゃあ 私が 無事 ムショに入ったら
ぬか床ごと もらって。
ぬか床ごと?
そしたら ずっと食べられるでしょ。
えっ でも いいの?
もちろん。 トモも 大喜びするわ。
え~っ じゃあ 遠慮なく!
ハワイにも 持ってくから!
いいわね。 そうして そうして~!
(象の縫いぐるみの音)
そうする!
今日は ありがとう。
最後に 一緒に行けてよかった。
ねっ。
ねっ。
あら?
ん? どうしたの?
フフッ…。
もっと食べる。
いっぱい食べて。
久遠さんって パパなんだ。
知らなかった。 パパなのね。
どう?
おいしい。
おいしい? フフッ…。
え~…!
わあ…!
ぬか床を 俺が?
うん…。
ごめんなさい 突然。
本当は 雪菜ちゃんに
直接 渡したいんだけど
先に渡して 雪菜ちゃんとの関係が
ばれちゃったら 誘拐できなくなるし。
事件のあとだと 渡せなくなるでしょ。
いや そりゃそうだけど
突然すぎるだろ。
でも 次 出勤する時は
誘拐当日だから バタバタしてるでしょ。
いや そりゃそうだけど…。
まあ いいや。 分かった。
じゃあ お疲れ。
あっ ちょっと待って。
まだ あんのか。
そうじゃないんだけど…。
昨日 見かけました 2人でいるとこ。
娘さん?
そうだ…。
いらしたのね ご家族が。
昔な。
えっ?
例の事件があって 別れた。
今は 僅かだが 養育費を払ってる。
昨日は 面会の日だったんだ。
そうだったの…。
俺は… 俺は 自分の娘に
何もしてやれない 駄目親だ。
だから 雪菜ちゃんを
応援したくなったのかもな。
これ。
えっ?
以前 あんたからもらった金だ。
何かの足しにしようとも考えたが
俺は まだ そこまで落ちちゃいない。
≪(雪菜)じゃあ 特訓いくよ。
まずは 脅迫電話。 よく見てて。
(ボイスチェンジャーの声で)
娘を誘拐した。
身代金 300万を用意して 明日15時
パチンコソレイユに持ってこい。
言われたとおりにしないと
娘は 東京湾に沈んで 魚の餌になる。
分かったな。
ハ~ッ! うまい!
フフッ 実は 子供の頃 よくやってたんだ。
誘拐ごっこみたいな。
へぇ~… さすが 刑事の娘ね。
とはいえ ごっこだし。 言っとくけど
本番は 桐ちゃんがやるんだよ。
私が? 無理無理 無理無理 無理~ 無理!
(雪菜)無理じゃない。
無理~ 無理 無理で~す!
(雪菜・ボイスチェンジャーの声で)無理じゃな~い!
よし。 こうして こうして ギュッ!
いててて…。
痛い 痛い…。
ごめん もうちょい緩めて。
じゃあ いよいよクライマックス。
警察が 玄関から突入してき… た!
あっ 何よ あんたたち!
犯人は この人! 捕まえて 早く!
早く!
警察なんか 怖くないわ!
こ… こ… この子は 渡さないから!
≪(雪菜)気を付けて!
何か 武器持ってるかも。
≪こ… これ以上 近づいたら… 何だっけ。
≪腰って もしかして…。
(三笠)ええ テニスが原因で…。
張り切ってましたもんねぇ
お若い方相手に とっても。
いや もう 恥ずかしい限りですよ。
フッフッ…。
あの時の彼女は
見舞いにも来てくれない。
結局 薫子さんのことにしろ
人を見る目がなくて
僕は いつも失敗してるんです。
いつも?
ええ。
もう 自分が嫌になりますよ。
こんなこと言っていいのか
分かりませんが
本当は 桐子さんのような方と
一緒にいた方が
楽しく生きられるのかもしれません。
私?
だって 知子さんが…。
トモ?
桐子さんと出会ってからの彼女は
まるで別人だった。
別人…。
(三笠)ええ。
明るくて 朗らかで。
あの つかぬことを伺うんですが
トモが こんな句を詠んでたんです。
「わが罪を知る人は無し夕霞」。
トモが こんな句を詠むなんて
私には 想像もつかなくて。
何か ご存じありませんか?
そういえば 桐子さんが句会に参加される
ず~っと前…。
[ 回想 ] 「指で蜘蛛潰せり」…。
(三笠)「指で蜘蛛潰せり
後ろめたき夜は」という句を
詠んだことがありました。
生々しい感じが
知子さんにしては 珍しくて
ええ… 覚えてるんです。
「後ろめたき夜」…。
そのころの知子さんは
人に言えない苦しみを
1人で抱えてるような様子でした。
苦しみ…。
やっぱり 私が知ってるトモとは違うわ。
そうでしょう。
知子さんは
桐子さんに救われたんですから。
桐子さん 退院したら
是非 またお会いしましょうよ。
えっ?
あっ あ… でも
退院した頃に 私は
今度こそ いないかもしれませんので…。
えっ…?
あ~…。
(鶴野)何? 死に神?
♬~
雪菜ちゃん お待たせ。
えっ…。
どう? 言われたとおり
怪しい感じにしてきたけど。
いい。 超怪しい!
これなら 黒ずくめの老婆が
連れ去ったって 誰かが証言してくれるよ。
そうね。
そして その老婆が
一橋桐子だと調べがついて
逮捕されると。 オッケー!
じゃあ いくわよ。
あなたと私の未来を懸けた
身代金誘拐事件の始まりよ!
うわ 格好つけた。
桐ちゃんらしくない。
ヘヘッ 格好つけてないわよ。
つけた つけた
超格好つけてたよ。
(笑い声)
あっ…。
ん?
でも 緊張してきた。
しっかりしてよ。
まだ 始まったばっかなんだからね。
だから 早く腕引っ張って。
えっ?
その方が 誘拐って感じがするでしょ。
あっ 分かった。
こっちに こっちに来なさいよ。
何… 何すんの?
早く。 離してってば!
駄目よ 逃げちゃ。 こっちよ!
やめてよ 離して!
もう 誰か~!
早く!
あ~ あの…。 やっぱり 無理無理…。
えっ?
ごめん 雪菜ちゃん。
やっぱり あなたがやって。
私?
うん お願い!
怖いのよ ヘマしそうで。
分かったよ。
ふぅ…。
(呼び出し音)
(バイブレーション)
もしもし。
(雪菜・ボイスチェンジャーの声で)
榎本雪菜さんのお父さんですね。
そうだが。
(ボイスチェンジャーの声で)
娘を誘拐した。 身代金 300万用意しろ。
何?
(雪菜・ボイスチェンジャーの声で)それを
東都百貨店の 一番小さい紙袋に入れて
明日15時 パチンコソレイユの
133番台の下に置いて すぐに出ていけ。
言われたとおりにしないと
娘は 東京湾に沈んで魚の餌になる。
分かったな。
(拍手)
すごい!
もう 私だったら 絶対できなかった。
完璧~!
(2人)はぁ~…。
すいません 人を捜してるんですけど
この子 知りませんか?
いや 知らないよね?
(高校生)知らないです。
(雪菜)身代金の受け取りは
絶対成功させないと。
ハワイと刑務所 2人の夢のためにね。
うん。
(店員)いや~ ちょっと 知りませんねえ。
あっ そうですか。
これを 耳につけて。
何? それ。
ワイヤレスイヤホン。
これで作戦中 怪しまれずに
みんなと電話ができるの。
こ… こう? お~!
(雪菜)そうそう…。
ああ この方なら
夕方 見かけたような気がします。
本当ですか?
(占い師)ええ。
雪菜ちゃん こっから…。
そうそう そうそう。
じゃあ ここにいるんだよね。
そうそう そうそう。
何かあったら 言って。
♬~
見守っててね…。
じゃあ 行ってくるね。
うん 後から行くから。
うん。
いよいよね。
大丈夫。 大丈夫だから。
うん。
ハワイ 刑務所。
刑務所 ハワイ。
うん。
<大丈夫かしら…。
久遠さん 警察は100人態勢で
捜査本部を組むって言ってたわよね…。
あの人も… あの人も この人も
みんな 刑事なんじゃないかしら>
ハッ… えっ ええっ…。
どっ ど ど… どうして…。
(刑事)一橋桐子だな。
身代金目的略取等の容疑で
逮捕状が出ている。
ええっ…。
(刑事)署まで来てもらおう。
あっ…。
<駄目駄目 捕まるのは
身代金を奪ってからよ>
ご婦人。
うっ わあっ!
そろそろ。
あっ…。
♬~
聞こえるか?
ええ 聞こえるわ。
雪菜ちゃんも 聞こえてる?
聞こえるよ。
桐ちゃん 落ち着いてね。
私 隣のビルで ちゃんと見張ってるから。
私も 予定の位置についたから
寺田さんも 133番台のそばにいるわ。
了解。 久遠さんは どうですか?
ああ 俺も指定の位置にスタンバイしたぞ。
分かりました。 じゃあ 皆さん
準備はいいですね?
いいわ。
ああ。
いいよ。
プランK いくよ!
あっ 父親が来た。
紺色のスーツに 灰色のシャツを着てる。
了解…。
あの人ね…。
♬~
<えっ… ど… どうして こっち来るの?>
<私のこと
もう 警察に ばれてるのかしら…?>
♬~
はぁ…。
ご婦人 危なかったな。
うん 大丈夫… 大丈夫よ。
(雪菜)あっ 父親が店から出てきた。
はっ… じゃあ いよいよ…。
まだ 動かないで。
父親が 見張ってる。
ほかにも 見張りがいるかもしれない。
分かったわ。 分かった。
よし。 久遠さん お願いします。
了解。
あ~っ!
ううっ いってえ… はぁ…。
大丈夫ですか?
桐ちゃん 今!
分かった!
♬~
ああ… すいません。
いえいえ。
♬~
あっ… リーチ リーチ!
ああ 違うわ…。
あ~… すいません。
いえ…。
ありがとうございます。
お気を付けて。
あっ…。
♬~
雪菜ちゃん うまくいった!
アパートに戻って 待ってて。
(雪菜)分かった。
桐ちゃん やるじゃん。
(坂井)お疲れさま~。
遅れちゃった~ ごめんね。
よいしょ。 おお… 何してるの?
うん… ちょっとね。
じゃあ… じゃあね お疲れさま。
あっ 坂井さん
いろいろ 今までありがとね。
今まで?
じゃあね お元気で!
走んない方がいいよ~。
おばあちゃんが転ぶと 命取りだよ~!
あっ 何か それ
ここの清掃のばあさんが触ってたよ。
ありがとうございます。
はい 無事です。
雪菜ちゃんも アパートです。
こっちも 清掃のばあさんが
怪しいって言っといたから
すぐに警察が
あんたの居場所を突き止めて
総動員で そっち行くと思うよ。
ありがとうございます。
助かりました。
はい ではまた。
順調だって?
うん。
そっか。
本当に いよいよだね。
うん…。
トモ 頂くわね。
トモからの 前祝いよ。
ありがとう。
トモさん 頂きます。
頂きます。
あ~ん…。
どうしたのかしら 警察さん…。
もしかして 逃げ切れちゃったの?
いや それはないと思うけど。
何してるの? さっきから。
ん? SNS。
誘拐されたから助けてって
あちこちに書き込んでんの。
誰かが騒ぎだしてくれたら
さすがに 父も警察も
乗り込んでくるだろうからさ。
(騒ぎ声)
(シャッター音)
(騒ぎ声)
何だか すごい騒ぎね…。
ちょっと 何?
何なの あんたたち!
見て 配信もされてる。
えっ?
(スマートフォン)「今回やって来たのは
SNSで話題になっている誘拐現場!
今ね もう 下まで来てるんですけど…」。
あら!
(スマートフォン)「たそがれ荘っていう
アパートの前に来ております」。
こうなったら もう時間の問題。
桐ちゃん 準備しとこう。
うん。
(巡査)ちょっと ごめんね~。
通して~ はい 通してね~。
ちょっと 何があったの?
えっ 知らないんですか?
ん? 何か 誘拐事件らしいですよ。
誘拐!? どこから そんな情報が…。
ちょっと待った!
すいません すいません…。
ご苦労さん。
俺に 任せてくれ。
(ノック)
(ノック)
誰?
♬~
何よ!
お父さん 犯人は この人!
捕まえて 早く! 早く!
あの… 警察なんて 怖くないわよ。
この子は 渡さないわ!
こ こ… 来ないで。 来ないで。
出てってよ!
気を付けて 武器を持ってるかも。
そうよ。 これ以上 近づいたら
この子の命は ないわよ!
一橋桐子さんですね。
だったら 何?
娘が ご迷惑をおかけして
大変 申し訳ありません。
えっ? え… えっ? あの… えっ?
ちょっ… ちょっと
何してんの?
私はいいから 犯人捕まえてよ!
早く お父さん!
この人は 誘拐なんかしてないだろ。
一橋さんも
もういいですよ お芝居は。
えっ?
ど… どういうこと?
全部 狂言だろ お前の。
小さい頃
よくやったよな 2人で。
誘拐ごっこ。
やったけど…。
[ 回想 ] 身代金 100万用意して
明日10時に 緑公園に持ってこい。
そして 昨日かかってきた
脅迫電話。
回想
言われたとおりにしないと
娘は 東京湾に沈んで 魚の餌になる。
分かったな。
(和也)あれで ピンときた。
何せ あのセリフは 2人で遊んでた時
お前が よく言ってたやつだからな。
[ 回想 ] 言われたとおりにしないと
娘は 東京湾に沈んで 魚の餌になる。
分かったな。
分かった…!
だから 今回の誘拐は
警察沙汰にはしていない。
えっ?
け… 警察沙汰にしてないって
でも お父さん
刑事さんなんですよね?
はい。
ですが 今日は休暇を取ってます。
つまり 刑事の立場としてではなく
雪菜の父親として
言われたとおりに 金を置いていき
雪菜の父親として
ここに 一人でやって来ました。
警察は 動いてません。
ってことは
桐ちゃんは 捕まらないの?
私を監禁して
身代金まで奪ったのに?
そうだな 俺が パチンコ屋に忘れた大金を
拾ってくれただけだからな。
はぁ…。
ごっこと分かって
つきあったんだ。
何で お前が こんなことしてるのか
知りたくてな。
お父さん
雪菜ちゃんは 本気なんです!
本気で 人生を懸けて
サーフィンに ぶつかってるんです。
それだけは 分かってあげてください。
あなたには 関係ないでしょ。
(シャッター音)
(和也)皆さん 大変 お騒がせしました。
誘拐というのは デマでした。
ですので どうぞ お引き取りください。
はい カメラ向けないでください。
撮らない… 撮らないで!
撮らないで!
撮らない 撮らない 撮らない!
(シャッター音)
(ユーチューバー)デマって
どういうことですか?
(和也)撮らない! 撮らないで。
あっ ちょっと やめて!
ねえ やめて あなたたち!
悪いのは 私なの!
撮るんなら こっちを撮りなさいよ!
ねっ ほらほら こっちよ!
こっち~!
ねっ ほらほら こっちよ~!
ほら! こっちよ~!
こっちよ こっち~!
桐ちゃん…。
ほら こっちよ~!
こっちだってば~!
こっち 撮んなさいよ~!
ほら こっちよ~!
(和也)行こう!
はいはい はいはいはい
下がって 下がって!
ねえ こっちだってば~!
ほら! こっちだってば~!
ほら!
♬~
えっ 待って これ 榎本じゃない?
えっ ガチ?
ヤバくね?
ヤバい ヤバいじゃん。
完全に 雪菜だね…。
(チャイムと話し声)
(木嶋)はい 教室でスマホ禁止~!
先生 榎本さんって
いつまで停学なんですか?
っていうか 雪菜
何で こんなことしたんですか?
えっ? そんなこと
私にだって 分かんないわよ!
「スマイルの君はいずこに桐の花」。
これは どなたの?
あっ… 私です。
ええ。 あの スマイルの君は…。
桐子さんですね。
あの… 何度 お電話しても
つながらないもんで…。
ちょっと
騒ぎになってしまいましたもんね…。
ええ。 なんとか
力になってあげたいんですが…。
え~ まあ
事情は聞いてるかもしれませんが
一橋さんは 本部からの判断もあり
今日から当分の間 シフトから外れます。
なので 皆さんの負担は増えますが
よろしくお願いします。
(パートたち)よろしくお願いします…。
まさか 桐子さんが…。
はぁ… クビかなぁ
クビになっちゃうのかな…。
雪菜ちゃんの役に立てなかったわ…。
本当に 駄目ね 私って…。
ねえ…。
(ノック)
ん?
≪久遠ですが。
あら 久遠さん?
これ 返しに来た。
まあ わざわざ すいません。
あっ ちょっと上がって。
何にもないけど。
いや ここで。
それより 申し訳ない。
俺も関わったのに
俺だけ働いてて。
いえ 当然です。
もう これで久遠さんにまで
休まれたら もう…。
すまない。
いいの 私は。
それより 雪菜ちゃんが心配。
お父さんに
スマホ取り上げられてるみたいで
一切 連絡ができなくて…。
♬~
久遠さ~ん 捜しましたよ。
それは とっとと出ていけって
ことでしょうか。
先日の一件で アパート以外にも
近隣からの苦情が 結構来てまして…。
ええっ…。
ちょっと あんた 何考えてんのよ。
この疫病神!
すいません…。
相田さん お願いね。
(相田)そんなわけで 少しでも早めに
退去していただけないかと…。
やっぱり とっとと出ていけって
ことですよね…。
(バイブレーション)
もしもし…。
久しく掃除してなかったから
だいぶ汚れてるだろ。
パートの方が しばらく休みなんで
もう いい運動になって 助かります!
ハッ… そうか。
あんた まだ
刑務所 入る気あるのか?
どうなんでしょう。
もう 何だか
いろんな人に 迷惑かけちゃって
もう 何が何なんだか…。
でも… そうね
やっぱり 入れるものなら…。
そうか。 ううっ…。
えっ? ど… どうしたんですか?
いや 何でもない 何でもない…。
ええっ…。
うっ… そいじゃあ
連れてってやろう ムショへ。
えっ?
俺を 殺すんだ。
こ… 殺す!? ええっ…。
これは 冗談じゃない。
俺を 殺してくれ!
えっ えっ えっ… ええ~っ!?
はぁっ…!
(寺田)うう~っ!
あ~っ!
うっ…。
あっ いやっ ああ…。
怪しいな。
絶対 何か たくらんでんじゃん。
ここに隠してる金を 根こそぎ盗み
それがばれて 俺を殺す。
返せ この野郎!
やる時は やるのよ。
離せよ!
ちょっと! やめなさいよ!
彼女には 幸せになってほしいの。
あんただって
一人じゃ死にたくないだろ?
さようなら。