【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記 [終](5)許されぬ罪の重さぞ[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

【土曜ドラマ】一橋桐子の犯罪日記 [終](5)許されぬ罪の重さぞ[解][字]

一橋桐子(松坂慶子)の犯罪計画は、毎回あらぬ方向に進み、ことごとく失敗。見かねた闇金業の寺田(宇崎竜童)が、最後の犯罪として、なんと「殺人」計画を提案する…。

番組内容
一橋桐子(松坂慶子)の犯罪計画は、毎回あらぬ方向に進み、ことごとく失敗。見かねた闇金業の寺田(宇崎竜童)が、最後の犯罪として、なんと「殺人」計画を提案する。実は寺田は癌に侵されており、どうせ死ぬなら悪人らしく死にたい、だから俺を殺してくれというのだ。殺人は嫌!と拒否した桐子だが、寺田の気持ちや、応援してくれる仲間たちとの日々を振り返り、気持ちが揺らぐ…。桐子が犯罪計画の果てに見た景色とは…!?
出演者
【出演】松坂慶子,岩田剛典,長澤樹,片桐はいり,宇崎竜童,木村多江,由紀さおり,草刈正雄
原作・脚本
【原作】原田ひ香,【脚本】ふじきみつ彦
音楽
【音楽】長谷川智樹

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 雪菜
  2. 寺田
  3. トモ
  4. MC
  5. 回想
  6. 大丈夫
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  8. 駄目
  9. 拍手
  10. 本当
  11. 野郎
  12. 奈穂美
  13. 一人
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  15. レッド
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  19. 元気
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(和也)お引き取りください。

(和也)誘拐なんかしてないだろ。
全部 狂言だろ お前の。

(桐子)こっち 撮んなさいよ~!

(シャッター音)

トモ… 罪って 何?

(寺田)連れてってやろう ムショへ。
えっ?

俺を 殺すんだ。

殺す!? ええっ…。

これは 冗談じゃない。
俺を 殺してくれ!

えっ えっ えっ… ええ~っ!?

うう~っ!
あ~っ!

うっ…。
あっ いやっ…。

あっ うう…。

実は 癌でな…。

えっ…。
(寺田)くっ うう…。

気付いた時には 手遅れで…。

ちょっ ちょっと 大丈夫?

こんな 病気なんかに負けて
死ぬのは 情けない…。

だからといって 自殺はまっぴらだ。

どうせ死ぬなら 悪人らしく
殺されて死にたいんだ…。

えっ… こ…。

あんたがやってくれれば
あんたは 刑務所に入れるだろ。

あっ…。
だから 殺してくれ。

だ… だ… 駄目よ!
人を殺すなんて 駄目ったら駄目!

どうして。
決まってるでしょ。

決まってます できません!
できる!

俺を助けてくれ!
やっ やっ…。

もう 失礼します!

おい! 殺してくれよ!

♬~

久遠さん… 久遠さん。

(久遠)おお… どうした。

ごめんなさい 突然。

相変わらず
雪菜ちゃんと連絡が取れなくて。

今 どうしてるか
久遠さん 知らないかしら?

あ~… 学校は停学中らしいが…。

一度 こっそり様子を
見に行ってみようか。

いいんですか。
ああ。

あの誘拐計画が失敗したのは
俺にも責任があるし…。

助かります。 お願いします。

(雪菜)桐ちゃん…。

桐ちゃん。

あっ… 雪菜ちゃん。

ごめんね 迷惑かけて。

もう 何で謝るの~。

それより 元気?

うん 元気 元気。
スマホ 父親に奪われてるし

基本 外出禁止状態だから
筋トレばっかしてる。

えっ? じゃあ 今はいいの?

抜け出してきたの。

これを渡したくて。
サーフィンの大会?

出るの?

これで優勝して ハワイに修業に行く
チャンスをつかみたいの。

よかったら 見に来てくれない?

はぁ~ よかった 諦めてなくて。

もう 絶対行くわ。

よかった~。

お… お掃除で~す。

やだ… 何? えっ…。

お金まで…。

ああ…。
きゃ~!

ちょ… ちょっと
大丈夫なの?

いいところに… 今… 今すぐ殺してくれ。

もう 何言ってんのよ。
今すぐ 病院 行きましょう!

いいから… 早く殺してくれ。

このまま死んだら どうするんだ…。

嫌です。 絶対 嫌です。
もう 帰ります。

頼む…。

嫌だ… 嫌なんだ。 一人で死ぬのは。

あんただって
一人じゃ死にたくないだろ?

ずっと 一人だったんだ。

最後ぐらい 誰かといたいじゃないか…。

そう思わないか? あんたも…。

♬~

少し 時間を下さい。

あの… 先日は…。

今日は 何でしょう?

実は 雪菜ちゃんのことで
お願いがありまして。

♬~

(MC)皆様 「ICHINOMIYA OPEN
サーフィン 2022」

ようこそ いらっしゃいました。

ただ今 ガールズクラスの予選が
行われています。

(MC)間もなく 予選 第2ヒートが
スタートします。

あの ほら あれです。
右から2番目の赤が 雪菜ちゃんです。

(MC)ゼッケンレッド2 榎本雪菜選手。

頑張れ~ レッドの雪菜ちゃ~ん!

(MC)レッド 榎本選手 テイクオン!

何時間 海にいても うまく乗れるのなんて
本当 何回とか 何秒。

サーフィンって 孤独な闘いなんです。

雪菜ちゃん 闘ってます。
本気で 人生を懸けて。

頑張って~!

(MC)レッド 榎本選手 テイクオン。

(MC)決まりました。 ナイスターン!

(拍手)
お~! ハッハッハ~!

おとうさん 乗れました!
やった やった!

(MC)これは
高得点が期待できそうです。

(拍手)

(MC)さあ 「ICHINOMIYA OPEN」
ガールズクラス

この4選手が
ファイナル進出となりました。

(拍手)

うわあ~ 決勝進出よ!
すご~い!

(MC)間もなく 決勝がスタートします。
スリー ツー ワン…。

(ブザー)

(MC)イエロー 斉藤選手 テイクオフ。

(MC)ホワイト 大原選手 テイクオフ。

(MC)レッド 榎本選手 テイクオフ。

決まった~! いいライディングでした。

よし!
(拍手と歓声)

(MC)ブルー 牧田選手…。

(拍手と歓声)
(MC)見事なコンビネーション。

これは 高得点が期待できそうです。

(拍手と歓声)

現在の1位は ブルー 牧田選手。

2位のレッド 榎本選手が
逆転に必要なポイントは

7.54ポイントです。

さあ ここで 残り時間は
ラスト1分を切ります。

雪菜ちゃん 頑張れ~!

(MC)さあ ここで レッド
榎本選手 テイクオフ。

これが ラストライディングになるか。

(雪菜)あっ…。

見事 優勝は 牧田芽衣選手です。

(拍手)
おめでとうございます。

(拍手)
(MC)優勝 おめでとうございます。

え~ じゃあ 牧田選手に
ひと言 頂きたいと思います。

牧田選手 おめでとうございます。
(牧田)ありがとうございます。

これからも
応援してもらえるように頑張ります。

(MC)優勝の牧田選手でした。

(拍手)

♬~

そうですか。

では また 当日にご連絡しますので

はい ごめんください。

ねえねえ トモ 聞いてた?

奈穂美さんが
あなたの遺品を整理するから

形見を分けてくれるって。

もう うれしいわぁ…。

ああ~ あの このブランケット

知子さんが 自分で編んで使ってたんです。

トモは 菜の花みたいに明るい人でした。

だから 私にとって これは

もう トモそのものって感じがして…。

(奈穂美)桐子さんにもらっていただいて
母も喜んでると思います。

ありがとうございます。
(奈穂美)いえ…。

どうぞ。
はい。

ところで 一つ
伺いたいことがあるんですけど

トモの俳句のことで。

「わが罪を知る人は無し夕霞」。

トモにしては珍しい句だなって
ずっと 気になっていて…。

「わが罪」って 何のことか
心当たりありませんか?

それは あの…。

♬~

実は 母は

父からずっと ひどい言葉の暴力を
受けていたんです。

回想 遅いんだよ!
ハンカチ 一つ 持ってくるのに

どれだけの時間かかってんだよ!
(知子)すいません! すいません…。

(奈穂美)父は 毎朝 毎晩
母をどなり散らしていました。

回想
(知子の夫)泣くなよ!

それでも
母は 毎日欠かさず

父のために おいしい料理を
作り続けていました。

朝食には 卵を3つ使い
たっぷりバターが入ったオムレツを焼き。

[ 回想 ] お待たせしました。

(奈穂美)夕食には 甘い甘い肉じゃがや
しょうが焼き

ステーキや 霜降り肉のすき焼き

付け合わせのポテトサラダには
マヨネーズを これでもかと入れ

おいしいけど カロリーが高くて
体に よくない料理を

自分や 私が食べるものとは別に
父のためだけに 毎日…。

えっ…。

(奈穂美)父が 糖尿と高血圧で危ないって
お医者さんに言われたあとも

母は 決して
それをやめようとはしませんでした。

[ 回想 ] はい どうぞ。

(奈穂美)そして
父をお墓に納骨したあと

母は こう打ち明けたんです。

[ 回想 ] 私 負けたくなかったの
あの人に…。

母は 何十年にもわたって

父の体を 少しずつ毒することで

ひそかに 復しゅうを
果たしたのかもしれません…。

それが わが罪…。

[ 回想 ] 初めまして 宮崎知子です。

先ほど 一橋さんが詠まれた句

「秋桜が好きよ
私は弱いから」。

私も弱い人間だから 強い人や悪い人に
負けたくないって思ってるの。

はぁ…。

悪い人に負けたくないって
そういうことだったのね…。

苦しかったのね…。

つらかったのね…。

♬~

あの… この度は 皆さんに
大変 ご迷惑をおかけしました。

今日から
気を引き締めてまいりますので

よろしくお願いします。

(詐欺リーダー)久遠さん
気持ちは固まりましたか。

断る。 何度も言ってるだろ。

(詐欺リーダー)そこをなんとか。

このプロジェクトには
あなたの力が必要なんです。

二度と 詐欺には関わらない。

何だよ。 離せよ!
(詐欺リーダー)久遠さん

困ってるんですよね?
断るっつってんだろ。

ちょっと~! ちょっと やめて!

やめて! やめなさいよ!

この人を 犯罪に誘わないで。

さもないと
今すぐ 警察に連絡するわよ。

言っとくけど 私 三ノ輪署の榎本刑事と
つながってるんだから。

ねっ? 久遠さん。
そうだ。

では 今日のところは。

でも 久遠さん 待ってますよ。

待っても無駄よ~! 諦めなさ~い!

でも あなたもあなたよ。
えっ?

胸張って生きてないから
つけ込む隙があると思われるの!

昔のこと引きずって
卑屈になるのは もうやめる!

強い人や悪い人に負けない!
分かった?

ああ… 分かったよ。

[ 心の声 ] えっ… 寺田さん?

[ 回想 ] 嫌だ… 嫌なんだ。
一人で死ぬのは。

[ 回想 ] 最後ぐらい
誰かといたいじゃないか…。

そう思わないか? あんたも…。

決めました。

ん?

やります。 一緒に 闘います。

本当?

ありがとう。

ありがとう。

ありがとう…。

うん…。

筋書き?
金に困ってる あんたが

俺が ここに隠してる金を
根こそぎ盗み

それがばれて 問い詰められた結果
俺を殺す。

そういう筋書きなら
いかにも ありそうだろ?

さすが悪人 よく考えるわね。
(寺田)フッフッ…。

3 2 1 アクション。

ほいじゃあ 留守番 頼んだぞ。

あっ はい。 はい。

行ってらっしゃい 社長。

(寺田)まず 俺が出かけてる間に

あんたは 隠してる札束を探し当てる。

(寺田)そして それを巾着にしまう姿を
防犯カメラに 次々と残す。

あった あった~。

よし よし…。

あった あった。 フフッ…。

(寺田)次に 不動産屋へ行き
引っ越し先を頼む。

もうすぐ アパートを出るので
新しいとこ 紹介してください。

できれば ちょっといいお部屋を。

(相田)えっ? 大丈夫ですか?
お金の方は。

大丈夫。 私も やる時はやるのよ。

やる時はやるって
何をやるんですか…。

お願いね。
(相田)一橋さん?

(寺田)そして 最後に
あんたと俺が争う姿を 世間にさらす。

ほいじゃあ なるべく派手にな。

派手にね… 分かったわ。

フン… はい!

おい! 待てよ。

おい こんなとこに いやがって。

はっ? 何ですか 急に。

しらばっくれんじゃねえよ。
金 盗んだだろ 俺の事務所から。

はぁ?
はぁ? じゃねえよ。

盗んだだろ 500万 500万!

まあ ウソ 言っちゃって。
お酒飲みすぎて

どうかしちゃったんじゃないの。
べえ~っ!

この野郎~!
あっ 何よ。 やったわね!

何だ この野郎…。
何よ。 ちょっと!

返せ この野郎!
やめてよ!

何よ。 何よ 言いがかりしちゃって。
(寺田)返せよ この野郎!

とってないわよ 何 言いだすのよ。
とっただろ。 返せよ この野郎。

何よ! とってないわよ!
えっ? えっ…?

ねえ ちょっと やめてよ やめて。
離してよ!

どういうこと…?

(小声で)あの子が見てる。
えっ?

いや あっ あっ…
もう とにかくね

あんたみたいな悪人には
バチが当たるから。

もう 今に見てなさいよ。

(寺田)うるせえ この野郎。

今度 会ったら
警察に突き出してやるからな おらぁ!

覚悟しとけ!
あっ ああ…。

ごめんなさい。
ま… 待って 待って。

あっ あれ? どこ? ええっ…?

(ゆかり)ねえ 一橋桐子さんと
もめてたらしいじゃない。

もめてた? ん?

(ゆかり)しらばっくれないで。

商店街で 大ゲンカしてたって。

(寺田)ああ~…。

彼女には 借りがあるの。
お金のことなら 私がなんとかするから。

あれね もう 解決済みだから。 うん。
(ゆかり)えっ?

彼女には 少しでも幸せになってほしいの。

そりゃ 俺だって 同じだよ。 うん…。

(友岡)「桐一葉
ひらり笑って終わりたい」。

いろいろ 大変だったと思いますけど

桐子さん 前向きな気持ちに
なられたようで ホッとしました。

トモも 笑って生きてってって
言ってたので

何をしでかすにしても
笑って終われたらと思って。

フフッ しでかすだなんて…。

じゃあ そんな桐子さんに

私から エールを送らせてもらっても
いいかしら?

エール?

「桐一葉拾う風ありこれからよ」。

終わることなんて まだ考えないで。

長生きしてください。

はい…。

(三笠)桐子さん
僕は あなたのおかげで

薫子さんのことから立ち直れて
ようやく 笑えるようになりました。

いえ 私のおかげだなんて。

ノン ノン ノン。

だから 今度は

僕が あなたを笑顔にしたい。

えっ?

これからの人生
一緒に 生きていきませんか。

一緒に…。

三笠さん。
はい…。

あなたは 誰かと一緒じゃなくても
大丈夫です。

えっ?

ご自分を信じて 生きてってください。

あなたなら できます。

♬~

今日で 最後よ…。

みんな お世話になったわ。
ありがとね。

(坂井)桐子さん!

丁寧だよね~。
さすが ベテラン!

えっ?
頑張ろうね これからも。

うん!

ありがとね…。

けど 辞めてどうする?

ちょっと 頼まれた手伝いごとがあって…。

そうか…。

久遠さん 今まで
ありがとうございました。

あっ いや…。

感謝するのは 俺の方だ。

えっ? 何でよ~。

私なんて もう
あれこれ 迷惑かけっぱなしで。

フッ 確かに
それは間違いないが。

でしょう? 間違いないでしょう?
(笑い声)

いや 違うんだ。

いや 実は…。

実は もう一度
司法試験に挑戦しようと思ってる。

えっ… えっ 本当?

ああ。 法律で 人を助ける仕事がしたい
っていう気持ちが よみがえってきた。

それも あんたが あれこれ
犯罪の相談をしてくれたおかげだ。

感謝してる。

だったら… 一つ いいかしら。

ん?

やり直したいのは
それだけじゃないんじゃない?

[ 回想 ] どう?
おいしい。

おいしい? フフッ…。

あなたは 一人じゃない。
そうでしょ?

そうかもな…。

♬~

「立つ鳥跡を濁さず」…。

いよいよ 明日か…。

明日なのね…。

(ノック)
は~い…。

雪菜だけど。

ゆ… ゆ… 雪菜ちゃん?

実は ここ 取り壊しが決まって
もう てんやわんやなのよ。

へえ 大変だね。
あっ 私 やっと停学明けたし

晴れて自由の身だから 手伝おうか。

あっ 大丈夫よ。

っていうか 桐ちゃん
こないだ 寺田さんと もめてなかった?

商店街で。

て… 寺田さん?

何かあった?

え… 何でよ。

いや だって ちょっとっていうか
だいぶ変だったから。

あ~ あれはね ただの誤解なのよ~。

(雪菜)本当? 何か 隠してない?

え~ 考え過ぎよ
刑事の娘だからって。

本当に?
あっ そうだ いけない!

悪いけど 雪菜ちゃん 帰ってくれない?
えっ 急に?

うん。 ほらほら これもさ
整理しなきゃいけないし

あ~ 忙しい。
ごめんね せっかく来てくれたのにね~。

(雪菜)い… いやいやいや…。

やっぱ 何かあんじゃないの?
じゃっ じゃあね またね バイバイ!

ねえ ちょちょちょちょ…。

え~ 何これ…。

アパートの取り壊しで
追い出されるのか…。

桐ちゃんと寺田さんのケンカも
周りは大騒ぎだったけど

何か わざとらしかったし。

怪しいな。
ですよね?

ああ。 寺田は 最近
金を貸さなくなったらしいし

聞いてるかもしれないが
彼女も パートを急に辞めたしな。

えっ 初耳です。

じゃあ 絶対 何か たくらんでんじゃん。
っていうか…。

ああ 犯罪のにおいがする。

刑務所行き 諦めてないのかもな。

そうか…。

♬~

はぁ…。

[ 回想 ] ごめんなさい
何も言わないで…。

でも これが
あんたの望みだったんだろ。

本当に 分からないの…。

何が 正しいのか…。

「桐ちゃん、 出発しました。
尾行します」。

「了解」。

よし…。

もしもし やっぱり
雪菜ちゃんが つけてきてます。

そうか。 さすが 刑事の娘だな。

じゃあ うまくまいてくれ。 頼む。

ええ。

だけど 今更だけど… 本当に いいのね?

もちろんだ。

あんたこそ 本当にいいのか?

私は 大丈夫。

分かった。 じゃあ 後でな。

♬~

うう…。

♬~

えっ…。

くそっ…。

なめんなよ。 ハッ。

(雪菜)あっ…。

あっ あれ?

えっ?

ごめんね。

すいません。 桐ちゃん 見失っちゃって。

こっちこそ いきなり寺田にまかれた。
申し訳ない。

合流して 一緒に捜そう。

(雪菜)はい…。

うっ…。

まいたか? 雪菜ちゃん。

さっきまでね つけられてたけど
なんとか。

ああ… そう。
いや ご苦労さま ありがとな。

いいえ…。
で ここでやるのね?

ああ。 ここでさ あんたに
突き落とされたように見せて

自分で この欄干から落ちるから。

俺 カナヅチだし
すぐ溺れ死ぬから 大丈夫。

ここさ 人目があるし 誰かしらが

あんたがやったって 証言してくれっから。

刑務所 必ず入れるから。 ああ。

そうね…。

ねえ… ありがとね。

えっ?

いや こんな時に 力貸してくれて

俺 初めて
友達ができたような気分だよ。

やめてよ… やりづらくなるでしょ。

そりゃ そうだな。

じゃあ そろそろ 始めようか。

レディー ゴー!

オッケー!

あ~ 盗んだわよ 500万!
だから 何よ!

やっぱり そうじゃねえか!
返せ この野郎!

返すもんですか! どうせ
悪いことして ため込んだお金じゃない!

返せ この野郎!
返すもんですか!

どこで まかれた。
こっちです。

(寺田)返せ!
返すぐらいなら 殺してやるわよ!

(寺田)殺すだと!? この野郎~。

そうよ! 悪人には それがお似合いよ!

開き直りやがったな!
できもしねえくせに!

できるわよ! やってやるわよ~!

(小声で)よしよし その感じだ。

あとは 俺の胸を
ドンと押してくれたらよ

俺 自分で落ちるからよ なっ。

(雪菜)どこ?

いてて…。
えっ どっ どうしたの? 痛むの?

だっ 大丈夫 大丈夫…。
やってくれ。

とっととやってくれ。
とっとと…。

駄目よ 無理よ。
(寺田)頼む 頼む…。

えっ ちょちょ… ちょっと…。

死なないうちに やってくれよ。
やってくれよ。 やってくれ 頼む…。

ん~ 駄目! できないわ。
病気で 死んじまうからよ…。

駄目。 無理ったら無理よ!
こんな苦しそうなのに。

(寺田)うっ… ああっ。
ちょっ… ちょっと ちょっと やめてよ!

やめてよ… やめてったら…。
あっ いた!

何!?

うっ…。
えっ…。

あっ…。

ちょっと ちょっと 寺田さん。

寺田さん! ちょっと…。

救急車… 救急車 呼んで!
は… はい!

寺田さん… 死んじゃ駄目~!

寺田さん… 寺田さん…。

奥のベッドです。

悪かったな。
もうちょっとだったのにな。

何 言ってるの。

次は ヘタ打たないから
よろしくね。

分かったわ。
元気になったら 殺してあげる。

ヘヘヘヘ…。

はぁ… 死ねなかったんだけどさ

何か 楽しかった…。

ありがとう。

♬~

ごめんなさい。 何も言ってなくて…。

本当だよ。

まっ 大体 察しはついてたけどな。

駄目ね すぐばれちゃって…。

♬~

刑務所 もうやめたわ。

えっ?

どうして?

トモがいなくなって
独りぼっちになって

もう 世の中に
未練なんてないと思って

それで 泥棒とか詐欺とか誘拐とか
やってみて

あちこちに 迷惑かけちゃったけど…。

回想 本気なら
すぐ諦めちゃ駄目。

笑ってみせるから。

ヘッタクソだな。

(寺田)あんた 孤独のにおいがする。

何これ…。

無理だ 犯罪は。 甘いんだよ。

(雪菜)それが プラン桐子。

雪菜ちゃんは 本気なんです!

悪いのは 私なの!

強い人や悪い人に負けない!

今 私 一人じゃないのかも…。

だから 塀の外で

もうちょっと 頑張ってみるわ…。

♬~

ムショ活 終了!

じゃあ これからも

桐ちゃんと会えるんだね? 娑婆で。

うん 娑婆で。

よかった…。

よかった…。

(雪菜の泣き声)

(雪菜)よかった…。

(雪菜の泣き声)

(汽笛)

あっ!

桐ちゃん 見えてきた 見えてきた!
えっ!? あ~。

(雪菜)見て見て。
うわ~!

(雪菜)あそこでしょ? あそこ。

あ~ そうね きっとね~。

う~ 来た~!

来たわよ~!

(笑い声)

トモ とうとう やって来られたわよ。

あなたが 連れていきたいって
言ってた場所に…。

あれじゃない?

あっ あれだよ。

そうかも~。

トモ…。

私より 長~い。

ああ お礼をね。

トモさん ぬか床を 桐ちゃんから
分けてもらいましたって。

だから お返しに…。

ありがとう。

じゃあ いっぱいになっちゃうけど…。
えっ?

ウフフ。
(雪菜)アハハハ…。

トモ 一人で こんなに食べれるかしら。
(雪菜)ハハハ…。

(トモのものまねで)食べれるわよ~。

(笑い声)

はぁ…。
(雪菜)大丈夫?

頑張って あとちょっとだよ きっと。

そうね きっと…。

きっと… きっと… きっと。

[ 回想 ] 私の大好きな あの大楠
見せたいのよ。 ねっ。

(雪菜)もうちょっと。
きっと… きっと… きっと…

きっと…。

えっ あっ えっ…。

あっ…。

着いた~! 着いた。

着いたよ 桐ちゃん。

うわあ…!

(雪菜)すごいね 桐ちゃん。

すご~い…。 お~…。

あ~ わ~…。

トモが この木を見せたいって
言ってた意味が

分かったような気がする…。

決めた!
(雪菜)えっ?

私 ここに住む!

えっ? 住むって…。

うん。 ここなら
トモと また一緒に暮らせる。

この木を見てたら
不思議と そんなふうに思えてきたの…。

どう思う?
えっ どう思うって…。

いいんじゃない?
そうよね。

そうよね!
うん!

あ~ 何か 晴れ晴れ~!

晴れ晴れ~!

(笑い声)

おはようございます。
おはようございます。

おはようございま~す。
おはようございます。

(自転車のベル)

「前略 雪菜ちゃん。

私は トモが通っていた小学校で

掃除のおばあさんを
することになりました」。

桐ちゃ~ん。
桐ちゃ~ん。

(児童たち)さよおなら!

フッフッフッ。 さよおなら!
フフフフッ…。

「トモが 私と この島のご縁を
結んでくれたのよね きっと…」。

「そして トモの娘の
奈穂美さんのご好意で

トモが 生まれ育った家で
暮らしています。

雪菜ちゃんは 元気?

あなたが ハワイに行ったら
私も 遊びに行って

今度こそ サーフィンに挑戦するわ」。

トモ あなたに言われたとおり
笑って 長生きするからね。

フフッ…。 ありがとね。