土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #05[字]【ハルコの目に涙!?酒蔵相続騒動】…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #05[字]【ハルコの目に涙!?酒蔵相続騒動】

下呂の酒蔵で相続問題勃発!亡き祖父の味を守りたい孫VS怪しいオトナたち!ハルコの目にまさかの涙が!?残された者たちの思いが交錯するちょっと切ない相続物語!

詳細情報
番組内容
ハルコ(大地真央)の元に一本の悲報が。ツレの酒蔵当主・奥山桃次郎が病死したというのだ。
弔問のため、いづみ(松本まりか)らと下呂へ向かったハルコは、そこでまさかの遺産相続に巻き込まれる。桃次郎の弟・春彦(佐戸井けん太)は怪しさ満載。孫娘の看護師・桃香(中冨杏子)も「金」に執着。桃香の妹・葉月(中心愛)は「自分が蔵を継ぐ」と言い出し……。
さらにそこに地方創生大臣の菰野(南圭介)や
番組内容2
空間プロデューサー・熊咲雄介(草野イニ)まで絡んできて争族は収集のつかない事態に!さらに政財界のドン・海藤道三(佐野史郎)からハルコに直電が入って…!?
人はいつか必ず死ぬもの。それでも残された思いは紡がれる!?ちょっと切ない物語にハルコも涙!?
出演者
大地真央 
松本まりか 
合田雅吏 
蕨野友也 
草野イニ 
飯田基祐 
今野浩喜 
佐野史郎

【5話ゲスト】
佐戸井けん太 
中心愛 
中冨杏子
スタッフ
【原作】
林 真理子『最高のオバハン』シリーズ(文春文庫刊)
(『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』)

【脚本】
西荻弓絵

【音楽】
鈴木ヤスヨシ

【主題歌】
ENHYPEN「Make the change」(ユニバーサル ミュージック)

【オープニング】
大橋ちっぽけ「ソリスト」(ユニバーサル ミュージック)

【演出】
渋谷未来
スタッフ2
【企画】
市野直親(東海テレビ)

【プロデューサー】
松本圭右(東海テレビ) 
古林都子(ジ・アイコン)

【制作著作】
ジ・アイコン

【制作】
東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
https://tk.tokai-tv.com/haruko2/

【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra

【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/

【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitv

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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  1. 葉月
  2. 熊咲
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  4. 桃香
  5. 桃次郎
  6. ハルコ先生
  7. 大谷
  8. 若杉
  9. ハルコ
  10. お酒
  11. ハァ
  12. 事業計画書
  13. 反対
  14. ホント
  15. 最高傑作
  16. 住民
  17. 土岐
  18. ソンタク氏
  19. バカ
  20. 子供

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(いづみ)[養蜂という
絶滅危惧種を救った

ハルコさん… に
またしても不穏な空気が]

確かに 殺気を感じたわ…。

≪(チャイム)
ひゃっ!

(大谷)「時折吹く風に

秋の気配を感じる このごろ」

「お変わりありませんでしょうか」

「ハルコ先生用の純米大吟醸 桃泉

これが 最後の一本です」

「ぜひとも ご賞味ください。
土岐 正和」

「最後の一本」?

ハッ… どういうことかしら?

[早速 送り主である土岐刃物の
土岐さんに連絡をすると]

実は…。

桃次郎さんが亡くなりまして。

死んだ!?

♬~

♬~

ハァ ハァ…
これは これは ハルコ先生。

こんな田舎まで… はぁ~。

(鈴の音)

♬~

(春彦)いや~ ハルコ先生には
お世話になったと兄貴が

よう言うとりました。

どうして もっと早く
教えてくれなかったの~!!

(雷鳴)

うわあ…。

《すでに 四十九日も納骨も
済ませたと聞いた

ハルコさんの怒りが
雷を呼んだ!?》

(春彦)ハルコ先生には
弱った姿を見せたくないと。

あっ…
兄貴から預かっております。

(桃次郎)「お別れも言えず
申し訳ありません」

「不肖の孫たちと
この蔵の始末は

すべてハルコ先生のご判断に
お任せします。 桃次郎」

あの… 「不肖の孫たち」?

(春彦)ああ… そこにおります
葉月と姉の桃香のことです。

と この蔵の始末の全てを
ハルコさんに?

そのとおり!

この蔵を畳むかどうか
私が見極めるわ。

(土岐・春彦)はは~!

♬~

(春彦)いや~ 何しろ2人とも
女の子やもんで

自分の好きな道を進ませたいと
兄貴も常々言うとりました。

《にしても
見事な前髪ぱっつん》

(土岐)葉月ちゃんのご両親が
山道の事故で亡くなったとき

7年前になりますか。

この蔵は 自分の代で
すっぱり終わらせると決めたと。

そういう事情が…。

(春彦)葉月!
お茶 お出ししんか。

(春彦)何や その態度は!
まあまあ まあまあ。 ねっ。

はっ!

えっ!? えっ…。

さっきから言いたいことがあるなら
はっきりおっしゃい!

何するんよ!

むくれて黙っているのは
ガキの証拠!

人生の時間の無駄遣いよ。

ハルコさん!
(春彦)いや おっしゃるとおりやわ。

(春彦)暴れん坊で困っとります。

んなら言ってやるわ!

あたしが
蔵 継ぐつもりやったんに

じいちゃん 死ぬの
くそ早過ぎるんやわ!

≪(戸の開く音)

たんちんなこと言うたら
いけんよ!

「たんちん」?
「バカ」です。

お酒の味も知らん子供が
蔵 継ぎたいやなんて。

葉月さんのお姉さん?
桃香です。

ハルコ先生
いつまでも子供で すみません。

いちいち大人ぶりよって。
でぇれムカつく!

子供は黙ってなさい!

まあまあ まあまあ…
いづみです。 よろしく。

お願いします。

桃香ちゃんは 確か
看護師になったのよね?

はい 3年目になります。

ハルコ先生に勧めていただいて
よかったです。

おかげさまで
おじさんに借りた学費も

少しずつ返せてますし。

《さすが社会人》

急がんでもええと
言うとるんですがね。

これまでも
春彦さんが色々と援助を。

そうでしたか。
(春彦)いやいや。

親戚として
当たり前のことしかしとらんさ。

ハッハッハッ…。

《おじさん 何か怪しい?》

まずは 当事者である
あなた方 3人に聞くわ。

この酒蔵を
どうしようと考えているの?

(春彦)実は…
負債があるんですわ。

だから ここを売って
負債を返して

この子らを
楽にしてやりたいんですわ。

私も そうするのが
いいと思ってます。

お金がないと
何も始まらないって

看護学校に入るときも
看護師になった今も

身に染みて思ってるんで。
それは いい心掛けだわ。

で 葉月ちゃんは?

さっき言ったのが
本心なのかしら?

この子は何も分かってないんで
聞かないでください。

んん… あーっ!

でぇれムカつく!

あっ ちょっ…。
放っておきなさい。

(春彦)ハァ~。
大谷 若杉。

(大谷・若杉)はっ!

ちょっ。

差し出がましいようですが
帳簿を見せていただいても?

おっ どうぞ どうぞ。
アハハハ…。

お待たせしました。

売り上げが 約8, 000万に対して
負債が 約1億2, 000万。

酒を造れば
赤字が膨らむ状態ですな。

(春彦)だもんで
ここは思い切って

土地建物を売った方がいいかと。

春彦さんの判断に
間違いはないかと。

ところで

桃次郎さんは きちんとした
遺言状は書いてなかったの?

いや 書くようには
言うとったんですがね。

まさか
こんなに早く逝ってしまうとは。

(桃次郎)
《もう酒造りは しまいだ》

《俺の代で
すっぱり やめりゃあええ》

♬~

献杯。

(土岐)桃次郎さん
ホントは そんなに飲めなくて。

だからこそ 酒の味が分かるって
よく言ってましたね。

そうね。

ホントに穏やかで品のある
いい親父さんだった。

そうね。

江戸時代の木綿しぼりを
復活させて…。

柿渋で染めた木綿でね。

(土岐)江戸時代の酒米まで
復刻させて…。

造り手によって
まったく違う味になるのが

日本酒の面白さよ。

ハァ…
この酒が もう飲めないなんて。

♬~

人は いつか 必ず死ぬのよ。

ただ 肉体は滅びても魂は残る。

残された人々の中に。

桃次郎さんの… 魂のお酒。

あと100年
残してあげたかったわね。

アハハハ…!

って まだ飲んでたんですか!?

え~っ!?
これは和らぎ水。

水よ!

酒は すっかり飲み干しました~!
アハハハ…!

未練が残らないように
きれいに飲んであげたわ。

(しゃっくり)

≪(春彦)どうぞ どうぞ
こちらでございます。

どうです? ご覧ください。
この木材の色…。

あら? こんな所で
飲んでらしたんですか?

ハルコさ~ん!
ご無沙汰してます。

おやおや 熊咲じゃないの。

はい。 どうしてこちらに?

お知り合いですか?
(春彦)いやいや… 驚きましたな。

実は 不動産屋から
この蔵に興味があると。

買い手の方ですか?
あっ いえいえ 僕は内装屋です。

オーナーから
視察を命じられまして。

《「空間デザイナー 熊咲 雄介」》

《本人が 空間を結構使っている》

(熊咲)ああ あの雑誌。
愛読してます。

ありがとうございます。

(においを嗅ぐ音)

熊咲?

あんた 納豆 食べてきた?
いや。

あっ でも ゆうべ食べたか。

このたーけ!

シュオオオ…。

ドーン!
(熊咲)うわあ~!

だだ… 大丈夫ですか!?

あっ… えっ! ええっ!?

おっ 熊殿。
(若杉)どうかしました?

(熊咲)あ痛たたた…。 大丈夫です。
あ痛た…。 よいしょ。

《うっかり八兵衛的な?》
つい うっかり。

(春彦)まあまあ まあまあ。
どうでしょうね。

せっかく ここまで
いらしたんだから

内見だけでもしてきませんか?

おや? おじさんは
売り急いでるのかしら?

いやいや… こ… こんな田舎で
買い手が現れたら

気が変わらないうちに
って思うでしょう そりゃあ。

《どんどん怪しく見えてきた》

(店員)お待たせしました。
きたきた。

(一同)いただきます。

奥山酒造
買い手は誰なのかしらねぇ。

それは…。

あの蔵 買って
どうするつもりなのかしらねぇ。

いや~ それも…。

熊咲 私を誰だと思ってるの?

たぷたぷだった腹の脂肪
取ってあげた恩を忘れたの?

し… 失礼しました!

外国人向けの酒蔵BARは
どうかと考えているようです。

《いや 守秘義務ないんかい!》

それは いいお話じゃないですか
酒蔵BAR。

はい。
誰にも言わないでくださいよ。

熊咲は 相変わらず脇が甘い!

ボンですからな。
「ボン」?

いづみさん 熊咲はね

財閥の愛人の子なのよ。

《いきなり雑な紹介》

はっ! えっ…。

熊咲さんって もしかして
あの有名な熊咲産業の!?

おっ… おっ… おっ…。

(若杉)ハルコ先生。
うん。 何か分かった?

はい。
地元の不動産会社によると

守瀬川辺りの広大な土地が
極秘裏に

外資に買われる動きがあると。

この辺りの温泉街も
その客目当てに

変わる計画があるそうです。

(大谷)奥山酒造も
その買収の一環でしょうか?

熊咲 そういうことなの?

極秘プロジェクトですか?

このネット社会で極秘裏ってのが
そもそも無理ですよね。

あっ でも 僕も そちらのことは
よく知らないんです。

でしょうねぇ。

大谷 若杉
詳しく調べてちょうだい。

(2人)はっ!

熊咲
あんた 人脈だけはあるわよねぇ。

そこから探れないかしら?

大好物の蜂蜜あげるから。

それも 巣箱から取れたての。

(吸う音)

ホントですか!?
《子供かい》

オバハン。
《こっちも子供かい》

話 あんだけど。

じいちゃんの酒
終わらしたくない。

じいちゃんが
ホントに困ったときは

ハルコ先生に頼れって。

だから?
だから…。

力に… なって…。

くれません… か。

敬語も ろくに使えない
高校生のあまちゃんに聞くわ。

営業していたときの
1年間の売り上げは?

そのうちの純利益は?

高校生のあまちゃんには
すぐに答える おつむもない。

経験もない。 お金もない。

おまけに
お酒の味も知らない未成年。

その上 態度も目つきも悪くて
愛想もない。

ないない尽くしの
ただのクソガキじゃないの。

そもそも酒蔵というのは
江戸時代から

地場産業の要としての
責任感を持ち

祭りや祝い事には
必ず お酒を寄付し

農閑期には人を雇い
多額の税を納め

常に地域に尽くしてきたものよ。

それを あまちゃんのクソガキが
できるわけがないわ。

以上。

そんなズバズバ言わなくても。
ねえ。

葉月ちゃん 気持ちは分かるけど

私も 無理だと思う。

もっとさ 外の世界で勉強したり

楽しんだりした方が
いいんじゃない?

もし どうしても やりたければ
他の蔵に雇ってもらって

修業したりとか。
何か 道はあるんじゃない?

何で?

何で あんなクソババアが
生きとって

うちのじいちゃんが
死なんといかんのよ!

うちの親が
死ななきゃいけねえんだよ!

葉月ちゃん!

んんっ…。

(大谷)こちらを ご覧ください。
[助さん 格さんの調査によると]

(大谷)1年ほど前から極秘裏に

外資の幽霊会社に買われる動きが
あることは 確かなようです。

利権の密談場所
ということでしょうか?

あり得るわ。

この幽霊会社の正体
突き止めることはできないの?

もう少し お時間を。

ハルコさん 1年前ってことは
ひょっとして 桃次郎さんも

その計画を知っていたんですかね?
いづみさん…。

あなたにしては
珍しく理解が早いわね。

当初は売らないと
断っていたようですが…。

何か 不穏なにおいが ぷんぷんと。

(においを嗅ぐ音)

≪(ドアの開く音)

遅くなって すみませ~ん!

遅いっ!
はい。 すいません。

いいから早く座りなさい。
あっ はい。

よいしょ。

ハァ~ よいしょ。
早く しゃべりなさい。

(熊咲)はい すいません。

ハァ ハァ…。

ツレに聞いたところ
幽霊会社の役員の中に

ソンタク氏の親戚の名前が
入っているので

プライベートリゾートは おそらく
ソンタク氏のものではないかと。

えっ あの
ソンタクって あの超セレブの?

えっ だったら これ
ひょっとして地方にとっては

いいことなんじゃ…。
いづみさん。

はい。
あなた やっぱり底なしのバカね。

(若杉)ソンタク氏は 表向きは
IT企業の覇者ですが

裏の顔は マカオのカジノを仕切る
ドンという噂です。

知らなかった…。

っていうか 熊咲さん
いったい どういうツレから

聞いたんですか?

(熊咲)ああ 大森山君とは
家族ぐるみの付き合いですから。

大森山君って…
あの大手建設会社の?

そうよ。 そこが 幼稚園から
一貫教育のいいところよね。

どんなバカ息子も
ママ友のコネで仕事が見つかる。

熊咲も 大森山ママのおかげで
空間デザイナーの道が開けたのよね。

参ったな~。
《実力じゃないんかい!》

(大谷)コネだけじゃなく
才能があるから続いてるんですよ。

はい。
あの山に あんな大きなリゾートが。

しかも 肝心要の水源地に

ゴルフ場やら
地下室まで造る気とは。

地下水の流れが ストップでもしたら
どうするつもりなのかしら。

日本酒造りには
大量の水が必要だというのに。

(水を飲む音)

(若杉)しかし 1年足らずで
こんなに手際がいいのは

不可解です。

何か 闇の力が動いてるのでは?

「闇の力」?
闇…。

《大谷スイッチ きたー!》

よりにもよって
日本のど真ん中に目を付けるとは。

(テーブルをたたく音)
ソンタクめ!

(せき)
(熊咲)鼻が… 鼻が…。

フゥ~。

[数日後
ひょんなことから岐阜の名店へ]

(熊咲)友人が たまたま
来られなくなって

いづみさんに
お付き合いいただけて

助かりました。
前から一度来てみたかったんです。

実は ここ 桃次郎さんの桃泉
置いてまして。

残り少ない一合
出してもらったんです。

貴重なお酒 いただきます。

(熊咲・いづみ)献杯。

おいしい。

やっぱり 最後に
品を感じるんですよ。

だから また飲みたくなる。
分かります。

(熊咲)実は 僕
桃次郎さんのお酒のファンでして

それで 今回の酒蔵BARは
せめて お手伝いしたいと。

そうだったんですか。

正直 あの蔵が終わりかと思うと
ホント残念で…。

(はなをすする音)
ですよね。

ただ ハルコさん
実は このお酒だけは

何とか残そうとしてるんです。

えっ?
だから 私に

蔵付きのいい酵母を探せって。

大学の研究室や県の研究所に
協力を お願いしたりして。

なるほど。

いづみさん。
はい。

僕に任せてください。

えっ?

(春彦)まあな
おじさんに任せておけば

悪いようにはせんから。 なっ。

相続放棄に
サインしてくれたらな

おじさんが きちんと手続きして
ここを売って

住みやすいマンションと学費に
かえてやるから。 なっ。

お手数掛けます。

ほら。

サインなんかしんって
言っとるやろ!

私が この蔵を相続するんやで。

葉月!
(葉月)そもそも

おじさんには相続の権利はないって
弁護士が言っとるし。

弁護士?
お前 どこで そんな…。

いいかげんにしないよ!

あんたみたいなバカに
蔵の経営なんて

できるわけないやろうが!
(葉月)こんだけの人が

応援してくれるって
言っとるんやお!

(春彦)葉月
お前 こんなもん信じとったら

どえりゃあことになるぞ。

大人の世界の怖さも知らんくせに
何を…。

(桃香)そうよ。
あんたなんかにできるわけが。

みんな おじいちゃんのお酒に
ほれ込んどる人ばっかりなんやお。

孫のくせに 何で そのすごさが
分かんねえんだよ!

おい!

(葉月)何すんだよ!

(桃香)どうして現実が
分からんのよ!

(葉月)分かってねえのは
そっちやろ!

てか いつまでも
子供扱いしとんじゃねえよ!

(桃香)
だったら ちゃんとしないよ!

まあまあ まあまあ…。

うっ いて… うぅ~!

ハァ~。
(若杉・大谷)お疲れさまです。

えっ? ハハッ 何? その鼻。

あっ これは…。
どうしたの?

いや その…。

いい酵母は見つかった?
あっ いや まだ。

でも 熊咲さんが手伝ってくれる
っていうことになって。

今 みんなで頑張ってます。

(熊咲)よし。
私も調べたんですけど

この蔵とか木おけとか
契約農家の自然農法とか

下呂の自然の恵みの水とかも

全部 全部
絶滅危惧種なんですよね。

桃次郎さんは
それごと守りたかったんですよね。

ハルコさん
応援しなくていいんですか?

いづみさん
あなたが私を動かそうなんて

百年早いわ。

未成年の小娘には
無理だと言ってるでしょ。

どうしても やりたいと言うのなら
大学で最新の技術を勉強して

他の蔵で
修業してからにするべきよ。

そんなこと言っとる間に

おじきが この蔵
売ってまうんやってば!

そ… そ… そうなんです。
クソガキが どうしても 今

蔵を継ぎたいと言うのなら
自分の頭で考えて

誰もが納得するような
事業計画書を

作ってみてごらんなさい。
そしたら読んであげてもいいわ。

まっ 逆立ちしても フフッ
できっこないけど。

(通話の切れる音)

かぁ~ やっぱり駄目か~。

あのクソババア!

見とれよ!
事業計画書 作ってやっからよ!

おおっ そうか。

そうだね!

いづみさん。
うん!

事業計画書って 何?

だよね~。

(大谷)おお… 続々と反応が。

秒でバズってます。

さ~て そろそろ来るわね。

やっぱり しっかり者は
時間に正確ね。

(桃香)ハルコ先生

あのバカを止めてください。

先に あなたの話を聞くわ。

(桃香)あのバカ 事業計画書だの
蔵付き酵母だの

蔵を続けたところで
借金が膨らむだけだって

何も分かってないんです!

私だって 本当は おじいちゃんが
蔵を守りたかったこと知ってます。

私も聞いたことがあるわ。

あなたたちのご両親が
まだ生きてらしたもの。

当然よね。

(桃香)もし おじいちゃんが

あと5年…
いえ 3年 生きてくれたら

葉月が まともな大人になって
奇跡的に蔵は続いたかもしれない。

(桃香)でも 今は無理です。

分かるわ。

それが正論よね。

そういえば あなたは 確か
お酒が苦手なのよね?

はい。 すぐに頭が痛くなって。

桃次郎さんの血ね。

あれを出してあげて。
はい。

♬~

酒蔵は 地域に貢献しないと。

(春彦)あの橋の辺りが
あれがゴルフ場で その手前が

ゲストハウスになります。
で ええ… アハハッ。

で この辺りの家やら畑やらは
うちの仲間のもんですから。

すぐにでも壊せます。

≪(笛の音)
(春彦)ん?

(葉月)奥山酒造は 絶対売らん!

プライベートリゾート建設 反対!

葉月 よさんか! たんちんが…!
(笛の音)

うるさい!
(葉月)反対!

≪反対!
リゾート 聞いてないけど!

(住民たちの反対する声)
(葉月)反対!

≪どきなさい!
どきなさい!

(住民たちの反対する声)
聞いてないけど!

≪(ホラ貝の音)

(ホラ貝の音)

ハルコさん!

どくのは あんたたちよ。

庶民を足蹴にするとは
不届き千万!

大谷 若杉
やっておしまいなさい。

(2人)はっ!
≪あけてください。

≪どこ行くんだよ。 逃げる気か!

≪どきなさい! どきなさい!

放しなさい! うっ…。

菰野大臣!?

(若杉)《菰野地方創生大臣です》

(住民たち)えっ!?
(ざわめき)

どういうこっちゃ…。
あんた ここ 買うんか?

(菰野)い… い… いや~
こ… これは…。

闇…。

ここを買い取ろうという
幽霊会社が

あのカジノ王のソンタク氏の
子会社の一つよねぇ。

小物は小物らしく
大もうけする大物の

おこぼれに預かろうという腹ね。

やい 菰野!

元駐日大使のキャサリン・カーネディーを
知ってるかい?

まったね~。
バーイ!

お分かり?

何を!

皆さん たった今

元駐日大使 キャサリン・カーネディー氏の
働き掛けで

ソンタク氏のプライベートリゾートは
白紙となりました!

(住民たちの歓声)

岐阜の自然は守られましたぞ!

(住民たちの歓声)
(拍手)

やった!
よかった!

小物には やましい心があるから
変装なんかしたのよね。

地方創生大臣のくせに

地元の美しい自然と
大切な水源を

極秘で ぶっ壊そうとするなんて。

あんたは いいかげん

サルノコシカケから おりなさい!

(菰野)くそっ!

一件落着。

(大谷・若杉)はは~!
(住民たち)はは~!

笛 吹いて
叫んだだけだったわね。

ガキンチョ。

クソババア!

絶対ぎゃふんと言わしてやる!

それは 無理じゃないかなぁ。

(バイブレーターの音)

あの… これなんですけど。

あっ…。

(桃次郎)《この香り
よう覚えとけよ》

(葉月)《しつけえし》

(葉月)間違いない。
これならいける!

やったね! すごい すごい。
嗅いでみて。

(熊咲)実は 僕
ワインエキスパートと

利き酒師の資格 持ってるんで。
(葉月)よっしゃ!

これで 事業計画書の裏付けも
ばっちりだね。

よし。 いづみさん もう一個
大事な仕事があるんやけど。

えっ? ちょっ… えっ?
(葉月)早く。

どこ行くの?
ちょっと!

駄目だって。 怒られるよ。
(葉月)シーッ。 いいから。

えっ! あっ…。

駄目だって! ちょっ…。

いいの?

えっ…。

持って帰んの?

(葉月)もとは
うちの酒やからいいんやさ。

ど… ど… 泥棒!

すいません。
すいません すいません…。

無茶し過ぎ。
これを瓶に詰めて

みんなに送るんや。
えっ?

じいちゃんが この年が
最高傑作やって言っとった。

[倒れる直前に
神社に奉納した最高傑作]

やっぱり この香りや。

[葉月さんは
力を貸してほしい人たちに

この最高傑作と
事業計画書を送った]

♬~

[事業再開には
まずは杜氏さん 蔵人さんが

集まってくれないことには
どうにもならない… のだが]

(葉月)来ないね。

まだ分かんないよ。

(葉月)やっぱ
クソガキのざれ言扱いかなぁ。

≪(春彦)葉月。

(葉月)はいはい。
どうせ また諦めろって言うんやろ。

いや 事を急いだ
おじさんが悪かった。

葉月が
ここまで考えていたとはな。

どうしても この蔵 売ってくれと
金城さんに頼まれてな。

キンジョウさん?
地元の有力者です。

(春彦)いい金になるなら
葉月の学費にもなるし

桃香も楽になる。

ここが 酒蔵BARになるなら
兄貴も喜んでくれると思ってな。

それが 極秘リゾート計画ありきの
町づくりやったなんて!

せやで 酒蔵は必要やけど
酒造りは必要ないなんて

訳の分からんこと
言うとったんやなぁ。

そうだったんですね。

《てっきり
がめついだけの おじさんかと》

よう頑張った。

「シン桃泉」
よく思いつきましたね。

あたしが思いついたんじゃない。

じいちゃんが。
えっ?

じいちゃんが
ここを継いだばっかりんとき

傾いた蔵を立て直すために

何をしたか
書いとってくれたもんで。

それ パクっただけやお。

(熊咲)あのう
水を差すようでなんですけど…。

熊咲さん!
《いつから そこに?》

古い造り方だけで勝負するのは
難しいかと。

江戸時代の造り方も残しながら

最新の技術で挑戦していかないと。

スクラップアンドビルドって
いうんやおな。

もちろん シン桃次郎の酒に

チャレンジしてみせるって。

震災で 100年前の宮大工が
建てた家が

びくともしんかったり
昭和に建て替えた近代建築で

蔵のタンクが守られたり。

新旧両方 取り入れるのが
リスク管理っしょ。

≪(拍手)

あれこれ勉強したようね。

それが
伝統を受け継ぐということよ。

ハルコさん…。

(葉月)どうや オバハン!

参ったか!?

いいえ。 まだまだよ。

でも 葉月ちゃん
今日から あなたが

八代目 奥山酒造

代表取締役社長
ということかしら?

社長…?

≪(足音)

桃香さん。

杜氏さんたち
来週 戻ってくれるって。

えっ?
(桃香)毎年 最高傑作を

限定注文販売で売るなんて
いい思いつきやって。

みんな
この事業計画書 読んで

驚いとった。

葉月を応援してほしいって
頼みに行ったら

もう とっくに
話は まとまっとって。

姉は 何の役にも
立たんかったってこと。

何で?
あんなに反対しとったのに。

この前 ハルコ先生に

おじいちゃんの最高傑作を
飲んでみろって言われて。

♬~

(桃香)おじいちゃんのお酒
ホントに すごいと思った。

おじいちゃんは
あんたの才能 見抜いとったんやよ。

(桃香)だから ナースは辞めないけど
私も応援するよ。

♬~

社長 頑張れ!

お姉ちゃ~ん!

久しぶりに聞いたよ。

(春彦)わしもだ。

よかった…。

そうよ。

桃次郎の酒は
涙が出るほど すごいのよ。

新酒が出るたびに
この私が意見を言って

どんどんおいしくなって

ついに
たどりついた最高傑作だもの。

《出た! 自画自賛の涙》

あした 早速 融資の申し込みに
行ってきます。

よく分かってきたようね。

ただ それでも難しいかもよ。

見とれや オバハン!

お手並み拝見と
いこうじゃないの。

(菰野)あのクソババア
今度こそ 許せません!

ブラ~ ブラ~ ブラ~。

菰野君 君は ホントに使えないな。

その首 すげ替えてもいいんだよ。

えっ…。
次はないから。

(バイブレーターの音)
殺気!

ハルコ先生。

《今度は何!?》

はい。
お久しぶりです。

折り入って ハルコ先生に
ご相談したいことがありましてね。

あいにく 私は 体が幾つあっても
足りませんの。

まあ そう言わず。

(通話の切れる音)

そんな大物
ブチっていいんですか?

厄介なことになりそうですな。

フン…。

ハハハ… ハハハハ…。

ハハハハ…!

ハハハ…! ハハハハ…!

(天ぷらを食べる音)

(どんぎつね)
なんで きつねうどんじゃないんですか?

(青年)天ぷらそばの気分なので。
(天ぷらを食べる音)

裏切りの音!
そこが耳?

はっ…!
<「どん兵衛」は 売上No.1>

見なかったことに…。
東西だし比べ!

(もう中学生)はい どうも~。
お酒で~す。

いや~ 日本酒の「酒」って
シュッて感じがして カッコイイよね。