土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #07[字]【嘘と仮面のシニア婚活を斬る!】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #07[字]【嘘と仮面のシニア婚活を斬る!】
シニア婚活は罠だらけ!?離婚・介護に疲れた還暦女子の悲哀と挑戦!婚活にハルコも参戦で大暴れ!老人たちの嘘と欺瞞をばっさり斬る!
詳細情報
番組内容
ハルコ(大地真央)がまさかの熟年婚活に参加!?ハルコは高校時代の後輩でクリニックの患者の朝桐ひろ子(藤吉久美子)から頼まれ、仕方なく40歳以上のシニア婚活に同行することに。ところがどっこい、ハルコがシニアたちの仮面を暴きまくって、婚活ツアーは大混乱。そんな中、ひろ子がバツイチのイケオジ・結城浩司(橋爪淳)、最若手の女子・吉原純玲(宮本真希)と泥沼の三角関係に!?
番組内容2
一方、いづみ(松本まりか)は熊咲(草野イニ)に頼まれなぜか熊咲の姉・凛(宍戸美和公)の誕生会に参加、なぜか気に入られてしまうことに!シニア婚活の行方はいかに!?いづみの運命やいかに!そして、ついにハルコと政財界のドン・海藤道三(佐野史郎)がご対面!?
出演者
大地真央
松本まりか
合田雅吏
蕨野友也
飯田基祐
今野浩喜
佐野史郎【7話ゲスト】
藤吉久美子
橋爪淳
宮本真希
宍戸美和公
スタッフ
【原作】
林 真理子『最高のオバハン』シリーズ(文春文庫刊)
(『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』)【脚本】
西荻弓絵【音楽】
鈴木ヤスヨシ【主題歌】
ENHYPEN「Make the change」(ユニバーサル ミュージック)【オープニング】
大橋ちっぽけ「ソリスト」(ユニバーサル ミュージック)【演出】
金子与志一
スタッフ2
【企画】
市野直親(東海テレビ)【プロデューサー】
松本圭右(東海テレビ)
古林都子(ジ・アイコン)【制作著作】
ジ・アイコン【制作】
東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
https://tk.tokai-tv.com/haruko2/【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitvジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
テキストマイニング結果
ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20
- 結城
- 熊咲
- 自分
- 純玲
- 若杉
- 人生
- ハルコ
- 相手
- 大谷
- シニア婚活
- 本当
- ハルコ先生
- 自信
- 結婚
- 大丈夫
- ハァ
- バイブレーター
- 先生
- 拍手
- 明子
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気の配信サービスで見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?
全て無料!民放各局の動画視聴ができるTVer(ティーバー)!まずはココから →
民放公式テレビポータル「TVer(ティーバー)」
他にも、無料お試し期間のある配信サービスがありますので、以下バナーなどからラインナップを調べてみるのもいいかもしれませんね。
(男性)故障…?
(高橋一生)問題!
この故障の修理費
一般的な自動車保険では 補償されませんが
そうなの?
故障も補償してくれる 自動車保険といえば?
え~
正解は
♪~
(三木)その土地に伝わる伝説を
知ってほしいんです!
(いづみ)
[下呂の幽霊騒ぎを解決し
セクハラヒヒジジイ監督を斬り
地方の伝説という
絶滅危惧種を救ったハルコさんに
意外な弱点が]
何かいる~!
お化け~! あ~!
「堪忍は無事長久の基
怒りは敵と思え」
次はないから。
なるほどね~。
リモートで仕事ができちゃう時代
人里離れた地方の伝説なんて
誰も見向きもしなくなるよね
そりゃあ。
ていうか 編集長
ハルコさんに くっついて回るのも
仕事とおっしゃるのなら
少しは 他に仕事を振ってくれても
いいのでは?
人手不足 知ってるくせに。
《いや お前がやれよ》
ハルコ先生 次は
どんな絶滅危惧種 救うのかね~。
さあ? 私は当分
締め切りに集中しますんで。
ハルコさんみたいに
妙な頼まれ事もないんで。
よし。 よし。
よし やるか。
(バイブレーターの音)
ん?
(バイブレーターの音)
たは…。
熊咲さん?
そのクマですぅ。
突然すみません。
(秒針の音)
(心臓の鼓動)
≪(ドアの開く音)
ハァ~。
(静香)朝っぱらから何ですか
この緊張感は。
(若杉)先生 そろそろ お時間です。
ご ご… ごき…。
ご… ごきげん…。
(せきばらい)
♬~
ご ご… ご… ごきげんよう。
ごめんなさい。
どうぞ どうぞ。
その後 いかが?
先生に
この顔にしていただいて…。
半年になるわ。
それでも なかなか
自分に自信が持てなくて。
えっ…。
でも 先生には
色々と気に掛けていただいて…。
還暦を過ぎたら
人生の残り時間を
どれだけ楽しく過ごすかを
まずは考えなきゃって。
ええ。
本当に そのとおりだと思って
やっと このごろ 前向きな
気持ちになってきたんです。
そう!
それで 当初の目的だった
婚活パーティーにも
申し込んだんです。
いいじゃない!
でも この顔でも
自信が持てなくて。
えっ… そんな…。
先生。
一緒に来てもらえませんか?
ん!? 何ですって?
んん… ええっ? ヘヘ…。
ああ… お忙しいところ
すいません。
あの… 大変お忙しいところ
すいません。
聞こえてるわよ。
とっとと しゃべりなさいよ。
熊咲が どうしたっていうの?
は… はい
あのう 熊咲さんが…。
《実は 折り入ってお願いが》
《どんなことでしょう?》
(熊咲)《来週の日曜日
姉の誕生日会がありまして》
《一緒に
出席してもらえないでしょうか?》
《えっ?》
《毎度 彼女を連れてこいと
うるさいんです》
《か…》
(熊咲)《うちは 皆
海外経験があるので
家族のイベントには
ガールフレンド同伴じゃないと
おかしいと思われる
変な文化がありまして》
《財閥一族 西洋かぶれ》
(熊咲)《それが うっとうしくて
僕も しばらく海外に赴任したり
逃げていたんですが
今回ばかりは 逃げられなくて》
《何とか お願いできませんか》
《えっ… あ~…》
(熊咲)《あっ あの…
プレゼントとか
そういうのは
全然なくて大丈夫なんで》
《一緒に来てくださればで
大丈夫なんですけど》
いや~ どうしましょう?
熊咲に 彼女のふりをしろとでも
言われたの?
いや まあ そこまでは…。
でしょうね。
だったら
何も困ることないじゃないの。
えっ いや でも…。
いづみさん程度の
何にもない
年増女を誘ってくれるだけでも
ありがたいと思いなさいよ。
ハルコ先生 さすがに それは。
そもそも
何もないから自信もない。
そんな女に 人は寄ってこない。
だから うちに来たんじゃないの。
私が あんなに
美しくしてあげたのに。
ハァ…。
えっ?
(若杉)患者さんのことです。
おかげで
まったく興味のない
シニア婚活に
この私が
行かなきゃならないなんて。
《シニア婚活!?》
ハルコさんが?
(大谷)
患者さんに頼まれて 仕方なく。
はあ… それだけで。
(若杉)複雑な事情がありまして。
もしや ホントは ハルコさんも
諦めてないんですか?
そのう 恋愛とか
け… け… 結婚とか!?
モテて モテて 困る私に
何という愚問!
私は 庶民のシニア婚活に
興味がないと言っているのよ。
あ~。
いづみさんも一緒にいらっしゃい
と言いたいところだけど
残念ながら 女は40以上なのよ。
男は50歳から80歳までなのにね。
あの…
女って 40からシニアなんですか?
ヒヒジジイは 幾つになっても
若い女が好きなのよ。
《もうすぐ あたしもお仲間…》
(大谷)どうぞ。
[そして ハルコさんの
シニア婚活 当日]
[聞けば その人は
ハルコさんが整形手術をして
唯一 自信が持てなかった
患者さんなのだそう]
[しかも 銀城の後輩だそうで]
ほうら
明るくなって かわいくなった。
ひろ子さん
もっと自分の顔に自信を持って。
婚活なんて 初めてなんで…。
還暦過ぎた女は おたおたしない。
はい!
はい!
(2人)フフフ…。
本日は ようこそ
スマイルシニアの会へ。
良いご縁がいただけますよう
私どもも 一生懸命
応援させていただきます。
では まず 自己紹介から
お願いいたします。
では 男性陣から席順で。
土屋です。
飲食店を経営しております。
健康だけが取りえ。
(拍手)
≪たくましい。
塚本です。 早期退職後は
投資が仕事のようなものです。
槙野です。
公務員だったんですが
今は 趣味は 小説を。
(拍手)
≪すごい才能。
結城です。
長年 雨宮物産に勤めてました。
今は あのう
趣味でギターをやってます。
(拍手)
≪すてき。
(司会)続いて 女性陣も席順で…。
中島ハルコです。
はっきり言って 私は こちらの
朝桐ひろ子さんの
応援にやってまいり…。
(ひろ子)あっ… ああ!
落ち着いて。
あ… ありがとうございます。
(結城)大丈夫 大丈夫。
ひろ子さん 自己紹介。
あっ… あっ…。
すみません。
(結城)いいえ。
あ… 朝桐… ひろ子といいます。
あの… ほそぼそと
マンションを経営しております。
(拍手)
(明子)三浦 明子でございます。
私は家業の手伝いを。
(拍手)
あっ… 吉原 純玲です。
私は
アパレル系の会社に勤めてます。
≪アパレル。
≪さすがに おしゃれだ。
いえ 私なんて…。
≪ご趣味は?
(明子)ジャンルは?
(結城)フォークソングとか。
(明子)
一度 聞かせていただきたいわ。
あの… お子さんは?
皆さん!
老い先短い われわれシニアの
パートナー探し。
気取ってしゃべっていても
何も始まらないわ。
本気で 老後の人生を
誰かと豊かに
暮らしたいと思うのなら
もっと 本当の自分を
さらけ出すべきよ。
いざ 出陣!
ジェットコースター 乗る人?
(明子たち)はい!
(土屋)ジェ… ジェットコースター!?
それだけは ちょっと…。
あら 健康だけが
取りえじゃなかったの?
お化け屋敷なら 何とか。
そんなところは行かないわよ。
(土屋)何で?
そんなことより
心臓の具合はどうなの?
あたしの目は ごまかせないわよ。
本当のことを言いなさい。
あなた 自分の老後を
介護してくれる人が
欲しいだけなんじゃないの?
(明子・塚本の叫び声)
銀行預金なんて
入れておくだけ無駄でね。
投資に回せば 配当金だけで
毎日 暮らせるわけですよ。
投資こそ シニアにふさわしい
ビジネスじゃないかな。
まあ 素晴らしい!
簡単に言うけど
投資で 月 幾らの収入があるの?
長期投資? 短期トレード?
どっち?
これまで 大損した経験は?
大損なんて そんな…。
嘘ね。
大して収入もないのに
自慢できるネタが
他にないってことかしら?
堂々と 本当のことを言うべきよ。
あっ… あのう…。
♬~
(鳴き声)
今どきの若い世代は
割り勘らしいけれど
女はメークやネイルに
お金がかかるのよ。
それを見て喜ぶんなら
食事代ぐらい出せっていうのよ。
ごちそうさま。
うちの娘は 逆に
おごられるのは嫌だって。
バリキャリ?
今日も 娘にちょうどいい
息子さんがいる人
いないかと思って。
親を見れば分かるじゃないですか。
(結城)えっ!
そういう目的で来てたんですか。
ああ そうか。 いや 僕は
真剣に いとしいと思える人に
出会いたいなと思って
来たんですけど。
あたしも…。
もっと堂々と 大きな声で。
(純玲)あたしもです。
えっと~…。
純玲です。
あぁ… いい名前ね。
あなた 幾つ?
40です。
だったら こんなジジイじゃなくて
もっと若い方がいいんじゃないの?
(純玲)よく言われるんですけど
私 早いうちに父を亡くして
おじいちゃん子だったんで
年上の方の方が。
(結城)それにしても懐かしいなぁ
遊園地。
(ひろ子)ええ。
日本の昔ながらの遊園地は
海外のネズミやら
大阪の魔法使いやらに
押され気味で
どこも風前の灯よね。
ここも一部閉園とはね。
(結城)昭和の思い出が消えるのは
寂しいな。
自信を持って
2人で話してごらんなさい。
戻ってきた。
さっ 行きましょう。
次 行くわよ。 ほら ほら ほら。
次 行くわよ。
みんなも早く ほら 次 行くわよ。
結城さん。
ひろ子さんはね
若いころ 一度結婚に失敗して
出戻ってから
長いこと お母さまの看病で
苦労したのよ。
人物は私が保証するから
話してみたら?
ちょうど戻ってきた。
(ひろ子)すいません。
もっと自分をさらけ出さなきゃ。
そんな中途半端な出し方じゃ
必ず失敗するわよ。
本気で相手を見つけたいなら
本気で ぶつかり合いなさい。
それができないなら
一生 婚活してろ。
ゆっくり座れば大丈夫。
(ひろ子)おし… お尻… お尻。
ぐっと入れたら大丈夫。
あとは 2人で ごゆっくり。
あっ あっ あっ…。
うまくいく。
うまくいく うまくいく
うまくいく うまくいく。
うまくいく。
フゥ…。
あ~ おなかすいた。
(店員)お待たせいたしました。
アカザエビうどんでございます。
これよ これ。
蒲郡に来たら アカザエビだがね。
あら。
気が利くじゃない。
あちらのお客さまからです。
(店員たち)失礼いたします。
鼻も利くようね。
私が ここにいると
調べたのかしら?
いえいえ 偶然ですよ。
いや 思いが通じたのかな。
あなたの相談とやらには
乗らないことにしてるの。
そう言わず
まあ 聞いてくださいよ。
ご存じのとおり 女性国会議員の
数が少ない現状を
何とかしたいと
われわれも腐心しておりましてね。
ハルコ先生 どうです?
次の国政に打って出ませんか?
はあ?
私に国会議員になれと?
いかにも。
きっぱり お断りします。
以上。
フッ これで あなたに
振られるのは何度目かな。
まあ 諦めませんよ。
マムシは しつこい。
アカザエビ~。
えっ?
(熊咲)さあ。
えっ?
いづみさんね。
弟から お噂は。
弟といっても
母親が違うんだけど。
雄介が離婚して以来だわ
こうしてGF同伴で
お祝いしてもらえるの。
GFじゃないって言ったでしょ。
(凛)そうでした。
今年も駄目だったか~。
残念 エ~ン エ~ン。
(熊咲)気にしないで。 さっ。
(凛)しょっぱい しょっぱいよ~。
(熊咲)ここの蒲郡みかんソース
ホントおいしいんですよ。
いや あの… 離婚?
(凛)
あら バツイチって知らなかった?
(凛)カワイイ嫁だったのに
ちょっと おかしかったのよね。
雄介が愛人の子だから
自分の肩身が狭いとか言いだして。
こんな あけすけな一族で
そんなわけないのにねえ。
(熊咲)本家のお母さんは
ホント器が大きい人で
おかげで 僕は
本家の凛さんたちに
かわいがってもらったんです。
(凛)そうよ。
雄介は18まで親戚の家だと
思ってたみたいだけど。
親戚…。
あたしたちは みんな
母から事情は聞いてたし。
昔なんて そんなこと
あるあるでしょ。
(由紀夫)今だったら大変だけどな。
(凛)ねえ。
(凛・由紀夫)ハハハハ…。
(凛)そういえば いづみさんは
ご結婚の経験は?
な… ないです。
あら!
そんなに かわいらしいのに?
いえいえ… とんでもない
とんでもない とんでもない。
もしかして
長年 不倫していたとか?
(由紀夫)おいおい。
(凛)「おいおい」って
不倫が恥ずかしかったら
あたしたちの親なんか
どうなるのよ。 ねえ~?
(熊咲)あ~ 確かに!
(熊咲・由紀夫・凛の笑い声)
《衝撃の あけすけっぷり!》
あ~ やっと落ち着いた。
《と思ってしまう庶民代表》
驚いたでしょう?
うちは 数カ月ごとに
あんな感じで近況報告しながら
何でも さらけ出して
しゃべるんです。
はあ…。
あんなに家庭の秘密を
ずけずけ言うセレブがいるなんて。
実は それも
ハルコさんのおかげなんですよ。
ハルコさんの?
(熊咲)18まで
僕に事実を隠してきた母と
三番町の母… あっ 本妻です。
2人に 「自分を さらけ出さないと
本当の人間関係は築けない」って
雷を落としたそうで。
そしたら 器の大きい本妻が
「私も そう思ってました」って
言ってくれて。
それで
僕は事実を知ったんです。
正直 受け入れられない時期も
ありましたけど
何だか 逆に感心してしまって。
おかげで 父が亡くなった今も
ずっと
いい関係ができているんです。
熊咲一族にも ハルコさんの雷が。
お互い
ハルコさんには鍛えられますね。
(いづみ・熊咲)フフ…。
《あなた ラッキーよね
私と話ができるなんて》
《私についてくれば
運気が上がるかもよ》
ホント お疲れさまです。
(熊咲)今日は…。
(2人)ありがとうございました。
食べましょっか。
何か こう
元気の出るものでも食べないと。
スッポンは いかがですか?
それだわ。
よし。
ハァ~。
先生。
通して。
(若杉)どうぞ。
あのとき ハルコ先生に
背中を押していただいた勢いで
勇気を出して
連絡先を交換したんです。
そしたら
結城さんから連絡があって
デートを申し込まれたんです。
よかったじゃない!
それはよかったんですけど…。
けど?
整形したこと
結城さんに言うべきでしょうか?
もちろん!
堂々と言うべきよ。
でも 中には嫌悪感を抱く方も…。
自分を さらけ出さないで
相手の考えが
分かるわけがないでしょう。
今こそ そのつまらない
自己保身の殻から
飛び出すべきなのよ。
残りの人生を楽しみたくて
婚活を始めた。
あと一歩じゃない。
顔を
きれいにするということは
心を きれいにする
手段にすぎないのよ。
そうですね。
うん。
ありがとうございました。
(アナウンス)ドアが閉まります。
うまくいくといいですな。
(若杉)念のため
相手の男性 調べましょうか?
外づらのいい男に限って
家庭内では問題がある場合も。
うん… あの結城という男
何か 陰があるのよね。
調べてちょうだい。
(大谷・若杉)はっ。
[よっぽど
ひろ子さんが心配らしく
ハルコさんは 再び 蒲郡に]
どうして そんなに
ひろ子さんに肩入れするんですか。
複雑な事情って?
そもそも 銀城の後輩とはいえ
よく知らなかったんですよね?
そうよ。
半年前 疲れた顔で うちに来てね。
若いころ 一度結婚したけど
相手が浮気して離婚して…。
(ひろ子)
《それっきり婚期を失って
母親の介護に明け暮れて》
《このままでは
失敗の人生で死んでしまいます》
《人生の最後に どうしても
花を咲かせたいんです》
《ハルコ先生
あたしを きれいにしてください》
思い切って
シニア婚活パーティーにも
申し込んだというのよ。
《あたしに任せて》
《ほうら きれいになったでしょ》
ところが 本人は
自信が持てないと言うのよ。
自分の顔とは思えないって。
え~。
美のスーパードクター
中島ハルコ
最大にして唯一の汚点よ。
屈辱よ。
分かる?
あの人以外は 全員が 100%が
人生を変えているのに。
このままじゃ
私のプロとしての
プライドが許せないわ。
《顧客満足度100%に傷!》
(飲む音)
ハァ…。
患者の人生を背負って立つのが
スーパードクターなのに
このままでは
メスを置くしかないわ。
(泣き声)
《そこまで!?》
(泣き声)
≪(ノック)
あっ は~い。
はい どうぞ。
(従業員)失礼し…。
(泣き声)
あ… あたしのせいじゃないですよ。
(おえつ)
で どうしたんですか?
ハァ…。
独身の世界的セレブ
アラン・ドロロンを紹介したわ。
えっ! すごっ!
えっ 絶世のイケメンじゃないですか。
でしょう?
それを ひろ子さんったら
会わずに帰ってしまったのよ!
信じらんない。
で それから?
毎月 フォローの電話を入れたり
ツレに命令して
食事に行かせたり
かれこれ半年かかって
やっと
前向きになってきたところなのよ。
あと一歩なんですね。
人生100年時代。
人生の後半を 誰かと共に
豊かに過ごしたいという
純粋な気持ちを
かなえてあげたいじゃないの。
そりゃあ 今どき
財産目当てとか
女の年金を
当てにする男もいれば
まあ 庶民の男は
家政婦的な役割を
女に求めがちだけど。
だから ハルコさんは
庶民の婚活に興味がないんですね。
そんなことは
どうだっていいのよ。
純粋に心の幸せを求める
まっとうな人たちだっていると
あたしだって信じたいのよ。
ほう~ 失礼しました。
ただ 人間 年を取ると
取り繕うのが うまくなるのよ。
自分さえ だましたりしてね。
そのよろいが邪魔して
うまくいかないのよ。
あれ? そもそも
整形とか アンチエイジングも
取り繕うってことなんじゃ?
それは違うわ。
違う。
整形は 心のマイナスを
プラスに変えて
自分を前進させるための
手段なのよ。
だから 自分を
本当に分かってほしい人には
堂々と言うべきなのよ。
なるほど。
そういえば
熊咲家との会食は どうだったの?
逆に 熊咲家は
本音のオンパレードで
聞いてるだけで ぐったりでした。
そこが熊咲家のいいところなのよ。
そういうオープンマインドに
人はついてくるのよ。
人がついてくるということは
お金もついてくる
ということなのよ。
はあ…。
ついでちょうだい。
気が利かないわねえ。
熊咲も 凛さんも
いづみさんに
洗いざらい話したということは
脈があるのかしらね。
はっ?
はっ?
ありがと。
いづみさん
あなたも取り繕ってばかりだと
男なんか できやしないし
一生 貧乏なままだわよ。
一生だなんて 縁起でもない!
まったく あなたという人は。
(バイブレーターの音)
誰?
(バイブレーターの音)
(バイブレーターの音)
やっぱり
男性の家に押し掛けるなんて…。
つべこべ言わずに 行け~!!
はい!
(通話の切れる音)
≪♬(ギターの演奏)
♬~
いや~
君が こんなに上手だなんて。
クラシカルギター部だったんです。
(結城)え~ そうなんだ。
僕は 適当にフォークしか。
教えてほしいな。
あっ… 私でよければ
ぜひ お付き合いを。
えっ?
♬~
あっ ああ~!
≪(転倒音)
♬~
(結城)肉じゃが…。
どうしよう。
(結城)何? どうしたの?
母が倒れたって!
(結城)大変だ!
ちょっと タクシー呼んでくるよ!
今日 私 現金…。
(結城)ちょっと待ってて。
(結城)はい。
でも…。
(結城)いいから 持ってって。
(角田)≪メンチに「翠ジンソーダ」 推せる…≫
(桜井)推せる…!!
いたの?
勝手に飲んでんじゃねぇ!
えっ何それ
ん~! んーじゃなくてさぁ
(店員)≪「翠ジンソーダ」の缶です!
それもしかして もう流行ってんの?
まだ
<缶だよ。サントリー>
(黒島)やっほ~ (柄本・渡邊)おっつ~
すみません「ビアボール」ひとつ! ≪「ビアボール」ひとつ…≫
(柄本)なにそれ ビール? (渡邊)ハイボール?
(店員)どうぞ~
(柄本・渡邊)「ビアボール」って なに?
<サントリー「ビアボール」>
飲みたい?
やっぱり あたしなんて
相手にされてなかったんです。
(泣き声)
あのクソジジイ。
≪(ノック)
はい。
(若杉)失礼します。
何か調べはついた?
途中経過ですが。
ひろ子さんも聞いておくといいわ。
結城 浩司 66歳
裕福な家庭で育つ。
長年 雨宮物産に勤め
昨年 退職。
現在は年金暮らしです。
ごく平凡なサラリーマンね。
(大谷)ただ 空手三段でして
離婚の原因にDVの噂が。
何ですって?
(大谷)元妻は
日常的に殴られていたと
離婚調停で
主張していたそうですが。
んまあ…。
(若杉)だとすると
不幸中の幸いかもしれません。
そう… ですね…。
う~ん。
何か?
私には
そんな男には見えなかったのよね。
《落ち着いて》
はあ。
むしろ 気になるのは…。
(ささやく声)
(大谷・若杉)はっ。
ひろ子さん。
痛い?
でも カワイイ。
(純玲)
これ こないだ お借りした…。
(結城)
そんなに急がなくてもいいのに。
やっぱり 君は誠実な人だ。
(純玲)当たり前のことです。
(結城)純玲さん
もし よかったら
僕と 結婚…。
(純玲)結婚してもいいです 私。
(純玲)結城さんとなら。
(結城)本当ですか?
(足音)
(物音)
(純玲)何するんですか!?
(鋭い音)
(純玲)やめて!
(結城)で… でも さっき
いいって言ったじゃない。
また DVの被害者が?
(鋭い音)
(純玲)あああああ~!
(大きな物音)
大変!
(結城)純玲さん! 大丈夫ですか!?
(純玲)あなたが
突き飛ばしたんじゃない!
助けてください!
≪(拍手)
≪ハハハハ…。
そんな猿芝居
この私には通用しないよ。
猿芝居?
プロポーズするのは勝手だけど
あんた
この女の正体 知ってるの?
えっ 正体って…。
この女は シニア婚活荒らしよ。
え~!?
年金生活者がターゲット。
結婚を ちらつかせて
毎月3万円を1年引っ張る
オッサンが100人いれば
300万みたいな
ケチな詐欺師よ。
(若杉)相手が金持ちと分かれば
わざと階段から落ちて
DV被害を訴えて まんまと
慰謝料を請求するのが手口。
こちらが 前回の成功例。
ハァ…。 フッ これじゃあ
別れた妻と おんなじじゃないか。
えっ?
(結城)いや 離婚したときに
DVを言いつのられて
裁判でもめるのが嫌で
お金で解決したことが。
僕 空手ができるから
それを逆に利用されて。
君も そのつもりだったの?
チッ。
その鼻
最初から気になってたのよね。
金もうけ主義のやぶ医者に
やられたんでしょ。
何すんだよ!
(ひろ子)くじいてない…。
うわっ!
純玲とやら その昔は
スタントウーマンだったって?
そのかいわいじゃ
階段落ちのスミレと
呼ばれていたそうじゃないの。
才能の使いどころを間違えたわね。
しかも 老人からむしり取った
大事なお金を
結局 つまらない男に貢いで
ドブに捨てているとは。
その鼻も 人生の変え方もミスった
愚か者が。
あんたに シニアの恋心を
踏みにじる資格はない!
(純玲)うう~!
うわ~! うう~!
チクショー!
ちょろいと思っていたのに!
すでに
被害者の会が立ち上がっている。
(大谷)詐欺罪で起訴されるはず。
実刑 間違いなし。
人生を変えたきゃ
今度は うちに来ることね。
(純玲)ううう~!
あたしは 魚じゃないんだよ!
さあて
あんたたちも あんたたちよ。
結城とやら。
あんたは 何事も
お金で解決できると思っている。
違う?
あ… いや そういうつもりでは…。
だったら どうして 前の妻と
とことん闘わなかったの?
そもそも
相手の本性を見抜けなかったのは
あんたが お金のよろいで
自分を隠していたからよ。
ひろ子さんが 自分を
さらけ出せないでいるのと同じ。
相手に嫌われるのが嫌で
自分を取り繕うのは
本当は 相手のことなんて
どうでもいい。
相手が 本当は
どういう人間なのか知るのが怖い。
つまり 相手をなめてかかっている
ということなのよ。
そんな根性で
人生を共にする
まともな相手を
探せるわけがないでしょう。
年々硬くなる
亀の甲羅じゃあるまいし
自分を取り繕うのが
シニア婚活 最大の闇よ。
人生 自分をさらして なんぼよ。
以上!
いっただっきま~す。
私が先。
♬「うずまきパン カボチャ味」
あたしは プレーン。
(若杉)そういえば
あの階段落ちのスミレ
鼻のケガで食い詰めたのが
詐欺に走るきっかけだったそうです。
哀れなもんですな。
ある意味
やりがい搾取の犠牲者みたいな。
業界も業界だけど
犯罪は犯罪よ。
拾いなさい。
(大谷・若杉)ごもっとも。
ごもっとも。
そういえば 今回は
絶滅危惧種はなかったんですね。
いづみさん
あたしを誰だと思ってるの?
熊咲に言われて
一つ 絶滅危惧種 救ったわよ。
いつの間に?
フフフ。
蒲郡の あの大きな遊園地
実は 閉園危機で
身売りの話が
熊咲産業に来てたそうで。
そうなんですか?
私の知ったことじゃないけれど
シニアに じゃんじゃん
来てもらう工夫をすれば
遊園地復活の可能性ありと
すでに 遊園地のトップと熊咲に
伝えたわよ。
(若杉)昭和レトロなアトラクション
ショップ 飲食店を増やし
医療設備を整え シニア婚活
お泊まり100人プランなどを
盛り込んだ企画書を提出しました。
へぇ~ 面白そう。
でしょう?
熊咲産業に買えと命令したから
必ず買うはずよ。
さすがです。
んっ そういえば
ひろ子さんの方も
一件落着したんですか?
(大谷)あ~ 報告は まだですな。
(若杉)ありません。
あ~ シニア婚活は
わなだらけっていいますもんね。
是非もなし!
シニア婚活で出会えたら
宝くじ6億円に当せんした
みたいに思うべきよ。
確かに。
一度や二度で
成功するはずないでしょ。
確かに。 確か~に!
そもそも
結婚が全てじゃないと思わない?
結婚していても 仲が悪くて
同じお墓には入りたくないとか
死後離婚する人だって
いるじゃないの。
悩みを ぶちまけたり
支え合う関係があれば
いいじゃない。
人生 必要なのは ツレよ。
はあ…。
《ツレ文化のツレ人生》
日本も もっと 事実婚とか
養子を独身でももらえるとか
制度と価値観を見直せば
もっと多様性のある
いい世の中になるのにね。
それこそ ダイバーシティですな。
(バイブレーターの音)
夫婦別姓ですら
ずっと棚上げですもんね。
先生
例のあの人から お電話です。
(大谷)おっ。
(若杉)ただ今 切り替えます。
(タップ音)
ハルコ先生。 あれから
いいことがあったんですよ。
えっ?
(ひろ子)結城さんが
新しいビジネスに
挑戦し始めたんです。
(結城)《地味な会社勤めしてきた
男をなめんなよ》
(ひろ子)
独身シニアの生存確認アプリを
喫茶店のモーニングと
セットにするとか何とか。
まっ とにかく これからの人生
お互い 支え合っていこう
ということになりまして。
(2人)え~!
(ひろ子)ハルコ先生に
叱っていただいて
あたし 思い切って 自分のこと
洗いざらい ぶちまけたんです。
そしたら 結城さんも
色々 話してくだすって。
《私は どうしても
自分に自信が持てなくて
怖くて仕方なかったんです》
《そうでしたか》
《僕も 離婚して以来
何か こう
女性が信じられなくて
自分が強くならなかったら
ひどい目に遭うんじゃないかって》
《ハハ…》
《あたしは
あなたが あたしみたいに
時々びくつくのが 好き》
《フフフ…》
《ハハハ…》
《ひろ子さんの前だったら
弱っちい じいさんでも
いられるかも》
(2人)《ハハハ…》
そう!
整形のことも話せました。
あっ フフ。
ハルコ先生。
ひろ子さんの肉じゃが
めちゃくちゃ おいしいです。
まあ。 フフフ…。
胃袋 めちゃめちゃ
つかんでるじゃないですか!
《年増女が
やってはいけない四カ条》
人によるのよ。
おめでとう。
(はなをすする音)
やっぱり 私の腕って確かだわ。
《そこ~!?》
(はなをかむ音)
ばんざーい!
(結城・ひろ子)ばんざーい!
おめでとう!
ここは遊園地。 これは いったい
何の乗り物だろう?
ハッ 分かった!
これは カーテンの気持ちになれる
カーテンマウンテン!
(仲間)いよいよ厳しい冬本番。
もう私 どうにかなってしまいそう。
では 失礼して。