土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #09[字]【ラスボス登場!裏切り者は誰!?】…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
土ドラ・最高のオバハン中島ハルコ #09[字]【ラスボス登場!裏切り者は誰!?】
最終章の舞台は飛騨!IR招致をめぐり暗躍する政治家とハルコがまさかの結託!?いづみは独身友達の裏切りの結婚でどん底に!まさかのラスボス!?いづみVSハルコ勃発!
番組内容
最終章の舞台は岐阜県飛騨市!自然豊かな山林に囲まれた飛騨でとある開発問題が浮上。ハルコ(大地真央)や若杉(蕨野友也)が愛してやまないアクティビティ・ガッタンゴーが消滅の危機だという。急ぎ飛騨市へ向かうハルコ一行。そこで飛騨がIR招致を進めていることが分かる。人口減少に悩む飛騨市長の植木進一(渡辺正行)は国が進めるIR招致を起爆剤にしたい思いだが、市役所職員で一児の母の桃田里恵(真飛聖)は
番組内容2
IRには反対の立場のようで…。
一方、衆議院議員の海藤(佐野史郎)は飛騨のIR招致を岐阜県改造の軸に定めていた。地方創生大臣の菰野(南圭介)、内閣府顧問の遊田(金剛地武志)、秘書の小早川(永田薫)らに指示を出し、植木を操ろうとする海藤。そんな中、ハルコもまた海藤派に取り込まれてしまい……!?
そんな中、最後の独身友達が結婚し落ち込んでいたいづみ(松本まりか)は、地域のために奮闘する里恵の姿に
番組内容3
次第に気力を取り戻し始めていた。里恵の後輩の加藤都(虹村かんな)らと共に飛騨のために奮闘するいづみ。IRを進めるハルコに反旗を翻し……!
クライマックス直前、最終章飛騨編開幕!
出演者
大地真央
松本まりか
合田雅吏
蕨野友也
飯田基祐
今野浩喜
佐野史郎【最終章ゲスト】
真飛聖
渡辺正行
スタッフ
【原作】
林真理子『最高のオバハン』シリーズ(文春文庫刊)
(『最高のオバハン 中島ハルコの恋愛相談室』
『最高のオバハン 中島ハルコはまだ懲りてない!』)【脚本】
西荻弓絵【音楽】
鈴木ヤスヨシ【主題歌】
ENHYPEN「Make the change」(ユニバーサル ミュージック)【オープニング】
大橋ちっぽけ「ソリスト」(ユニバーサル ミュージック)【演出】
山田信義
スタッフ2
【企画】
市野直親(東海テレビ)【プロデューサー】
松本圭右(東海テレビ)
古林都子(ジ・アイコン)【制作著作】
ジ・アイコン【制作】
東海テレビ
ご案内
【公式サイト】
https://tk.tokai-tv.com/haruko2/【公式ツイッター】
https://twitter.com/tokaitv_dodra【公式Instagram】
https://www.instagram.com/dodra_tokaitv/【公式TikTok】
https://www.tiktok.com/@dodra_tokaitvジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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♬~
♬~
≪(春)お母さ~ん!
(里恵)あっ 春。 気を付けて。
あっ。
(春)お花。
ありがとう。 カワイイね。
じゃあ 帰ろっか。
(春)うん。
(里恵)じゃあ 今日 何食べたい?
(遊田)ご覧のとおり
マカオもシンガポールも
IRで見事 国難とも言える状況を
乗り切ったわけでね。
(菰野)日本で招致を撤回する
地方自治体が出たのは
われわれの地元 岐阜にとって
起死回生のチャンスでしょう。
それは ええ…。
(遊田)IR事業には
公費を投じないという
触れ込みではあるが
このぐらいは
国から引っ張ってきますよ。
1億?
10億?
(遊田)1, 000億。
そんなに!?
(遊田)当然でしょう。
海藤先生が
ついておられるんですから。
(海藤)私は 美濃
菰野君は 岐阜市。
同じ岐阜県人として 戦国の昔から
鉱山で栄えた飛騨を
また復活させたいんですよ。
植木市長 お力を
貸していただけませんでしょうか。
岐阜のため! 日本のため!
このとおり!
うっ! かっ…。
海藤先生に そんな!
やめてください。
植木さん 市長選で勝てたのも
海藤先生 菰野先生
お二人のお力添えが
あったからこそでしょう?
も… もちろんでございます。
(ハルコ)はいはい。 私に任せて。
ハァ… それにしても
不穏な相談事が
これでもかというぐらい
続きますなぁ。
まったく。
体が 幾つあっても足りないわ。
あっ せめて 今夜は
ゆっくり休んでいただいて…。
ああーっ!
おお…。
はあっ!
(大谷)いづみさん!
よく そんな醜い顔で
街を歩いてこれたわね。
びっくりした。
ひどい… そんな言い方。
あんまりです。
あなたの美意識の方が
あんまりよ。
ねっ。 一度 座りましょう。
もう~。
ねっ。
先に その顔 何とかしなさい。
まずは一口。
うっ…。
最後の… 独身友達の
結婚式だったんです。
だから何?
あんなに結婚には興味がないって
言ってたのに
急に授かり婚だなんて。
うらやましくて…。
ハルコさん
あたし どうしたらいいですか?
このままだと もうすぐホントに
40になってしまう。
だから何?
だから何って…。
泣いてる暇があったら
その顔 直して
とっとと
相手 探しに歩きなさいよ。
これでも とっとと
相手 探しに歩いてました。
でも 仕事もやらなくちゃだし
ハルコさんには引っ張り回されるし
これ以上 あたし
何を どう頑張ればいいんですか!?
いづみさんが
いいと思う相手といえば
ロバートこそ
気骨のある好青年でしたが
あとは…。
見る目がないのが
いけないんでしょうが。
どえりゃあこと
思いついてまったがね。
DNA婚活… してみなさい。
うん。 それしかない。
DNA上の相性のいい相手を
AIが見つけてくれるなんて
手っ取り早くていいじゃない!
まっ 私の知ったことじゃ
ないけどね。
はっ!
若杉まで!
もう 驚かさないでよ!
真っ青な顔して どうした?
飛騨のガッタンゴーが
なくなるそうです。
何ですって!?
ガッタンゴー?
ガッタンゴーは
ハルコ先生の大好物でして。
《マンゴー的な?》
ガッタンゴーとは
廃線となった旧神岡鉄道の
レールの上を
自転車で走る
飛騨の人気アクティビティですな。
なるほど。 ガッタンゴー。
[旧神岡鉄道は
東洋一といわれる鉱山の町
神岡町を支え続けた
奥飛騨の生命線だったが
2006年 町の衰退に
あらがうことはできず
廃線の日を迎えた]
っていうか すでに
廃線になってるんですよね?
ってことは
ガッタンゴーがなくなるのは時間の問題。
是非もなし!
あなたという人は…。
地元の人々が どんな思いで
あれを残したと思ってるの!
最後の乗客である たった一人の
女子高生が卒業するまでは
何とか電車を
走らせようとした人たちの温かさ。
廃線となっても
せめてレールを生かし
自分たちの町を支えてくれた
鉄道の記憶を
残そうという思い!
ひいては
はるか いにしえの先人の努力
人類の欲望
栄枯盛衰の歴史に
思いをはせることができるのが
廃線をたどる醍醐味でしょうが!
中でも 風を切りながら
大自然の中を走るガッタンゴーは
全国人気廃線路トップ10の
堂々6位に入っています。
そうよ。
それが どうして…。
やはり飛騨市は
交通の便が悪過ぎて
今や ひと月 30人ずつ
人口が減っているそうで
このままだと
約20年後には人口が半減。
やがて消滅するのも 時間の問題。
そこで 植木市長が
国の意向もあって
IR招致に
舵を切ろうとしてるんです。
そのために 飛騨の広大な土地が
使われるそうです。
広大な土地?
ガッタンゴーのルートも
すでに廃校となった小学校も
漆山岳の森も
つぶされるという話です。
もはや ソンタク氏の
プライベートリゾートどころではなく
巨大なIR都市計画を
下呂ではなく
飛騨につくるということですか。
もちろん ソンタク氏の
カジノ運営会社が入る予定です。
諦めてなかったんですね。
っていうか もっと でかい話に
なってたとは…。
知ってるでしょ?
ニュートリノの研究で
ノーベル物理学賞をもたらした
スーパーカミオカンデは
飛騨市神岡町にあるのよ。
そのカミオカだったんですね。
富山 岐阜 愛知を結ぶ
国道41号線
すなわち 飛騨街道は
昔は ブリ街道。
今は ノーベル街道と
呼ばれておるんですな。
へぇ~。
あの喫茶店は
どうなるんでしょう?
神岡鉄道を愛してやまない
マスターとママは
私にとって
家族のような存在なんです。
《若杉さんにも
人の血が流れていたとは…》
(大谷)確か その お嬢さんが
飛騨市役所におりましたな。
(若杉)その里恵さんが
どうしてもハルコ先生に
相談したいと。
私にも IR招致が
地元のためになるとは
どうしても思えません!
ハルコ先生
ここは 飛騨のために
どうか お力を。
(大谷)
今回は また スケールの大きな…。
厄介事が舞い込んだようね。
こうしてはいられないわ。
大谷!
(大谷)はっ!
若杉!
(若杉)はっ!
(大谷)どうぞ。
へっ?
♬~
ハァ~。
(植木)
ハルコ先生のお噂は
幸田町の溝口町長から常々。
でしょうね。
下呂で大暴れしたSNSも
ご覧いただけたかしら?
はい。
フッ。 だったら 話が早いわ。
私の好きなガッタンゴーを
つぶして
飛騨に
IRを招致するという噂は
本当なの?
きっちり
説明してもらおうじゃないの。
(植木のせきばらい)
あー。
まず IRは
カジノだけではなく
国際イベント施設や宿泊施設
娯楽施設などをメインとした
総合型リゾートを
開発しようという計画でして。
飛騨市の未来を救う
起爆剤として
IR招致を 肝心の飛騨の人たちは
望んでいるの?
いえ それは…。
望んでないのに
勝手にハコをつくる政治は
政治ではない。
大きなごみをつくって
地球を破壊しているだけ。
このSDGsのご時世に
逆行する愚策よ!
もちろん 私も この古川町で
生まれて育った人間です。
この地方の魅力が何であるかは
分かっています。
ただ このままだと飛騨は
消滅するしかないんです。
ここで頭をひねっていても
何の足しにもならないわ。
どうせ人口が少ないんだから
市長自ら 一軒一軒 訪ね歩いて
地元民の意見を聞いてきなさい。
一軒一軒ですか?
政治家は
選挙のときだけ 握手すればいい
ってもんじゃないのよ。
(呼び出し音)
こんばんは 海藤先生。
これは これは ハルコ先生から
お電話を頂けるとは…。
確認だけど 政治家たるもの
民意に反することは
しないはずよね?
もちろんです。
だったら IRに関する
飛騨市民の意識調査を
徹底するのが先じゃないかしら。
それは いい考えですね。
私からも よく市長に
伝えておきますよ。
おっ。
たった今 市長に伝わったわ。
リモートは
こういうときは便利ね。
ただ 本来 顔を突き合わせて
熱量と熱量を ぶつけ合わないと
本当に いいものは
生まれないけどね。
なるほ…。
(若杉)里恵さん。
はい!
とはいえ 人手が足りないのでは?
(尾石)なるほど~。
レールの継ぎ目で
ガッタンゴットンが
体験できるわけだ~。
乗ってみたいな ガッタンゴー。
ともあれ DNA婚活体験レポ?
やってみたら?
取材費… 出るんですか?
出るんですか?
ええ… えっ?
ケチ!
(バイブレーターの音)
ハルコさん。
はい。
えっ? 編集長にですか?
あっ はい。
(尾石)はい 尾石でございます。
はい。 ええ。
アッハハ!
おっしゃるとおりでございます。
はい。 うん。
もう何か本人もノリノリで。
フフッ。 止めてるんですけどね。
[こうして またしても
ハルコさんの指令が]
[40歳目前の大事な2週間を
ハルコさんに
振り回されてしまうのか?]
(里恵)町づくり推進課の桃田です。
菊池です。
(里恵)お願いします。
お願いします。
(里恵)ハルコ先生と若杉君には
両親ともども お世話になってます。
それは… お疲れさまです。
えっ?
あ~ いえいえいえ。
あっ このたびは
IRに関する意識調査を
お手伝いいただけるそうで。
あの 毎度のことなんですけど
ハルコさんからは
とにかく急げと。
あっ じゃあ ご案内がてら
早速いいですか?
あっ はい。
(里恵)あっ いた。
こんにちは。
(一同)こんにちは。
(里恵)今ね
IRに関する意識調査を
してるんだけど。
IRって何や。
(里恵)IRっていうのは
カジノとか宿泊施設がある
リゾートのことなんだけど…。
[飛騨市は
鉱山として栄えた神岡町の他
江戸時代の町並みを残す
古川町など
大きく4つのエリアから成る]
すごくすてきな所があるんで…。
はい。
≪(植木)お~い ほいほい…。
待たせたな~!
アハハ…。
(植木)知らないの? これ。
あっ 市長です。
(植木)それ! ほい!
(植木・子供たち)1 2
3 4 5 6!
あっ 疲れたでしょう?
あっ いえいえいえ。
あの さっきから
気になってたんですけど
車が あんまり走ってないんですね。
ああ… 子供たちが
そこらで遊ぶの分かってるんで
車も道を選ぶんですよ。
何て優しい…。
「しゃばに あぐんだら古川へ」って
ご存じですか?
ん?
あっ 都会での生活に疲れたら
古川へ行ってみろって
昔から いわれるくらい
飛騨びとは人情に厚いんです。
そうなんですね。
うん。 もう一つは…。
(里恵)自然と共に
丁寧に生きる風土がある。
それが飛騨の魅力ですかね。
あっ ご苦労さんやで。
(男性)はい。 こんにちは。
頑張ってな。 そしゃね~。
あ~!
アハハ…。
(都)里恵さん 午前中の分です。
(里恵)あっ ありがとう。
ねえ きつね火まつりの
花嫁 花婿との打ち合わせ
詳細 決まってる?
すいません。 すぐ送ります。
(里恵)よろしくね。
はい。
ハァ…。
大丈夫ですか?
さすがに へとへと。
でも 頑張らないと。
よし。
ハルコさんから いづみさんが
飛騨にいるって聞いて
ここの おそばが
無性に食べたくなって。
実は 飛騨は
おそばも有名なんですってね。
知らなかった。
あっ あと 薬草の研究?
それも面白そうだなぁって。
飛騨ならではのものが
色々あるでしょ。
うんうんうん。
うん! あと 和ろうそく。
全て手作りなのは
飛騨の一軒だけなんですってね。
(熊咲)ふ~ん。
しかし 大変でしょ
IRに関する調査。
うちには
その関連の仕事が来なくて
ほっとしてるんですよ。
実は
また海外の有名デザイナーに
とんでもないものを
つくらせるんじゃないかって噂が。
また利権絡みですか?
はい~。
庶民の知らない所で
またしても巨額のお金が
動くんですかねぇ。
ん~!
この石造りの瀬戸川には
1, 000匹のコイが。
(熊咲)1, 000!?
白壁土蔵街は美しいし
水呼びの亀が守る円光寺も。
あれ。
あっ そうそう。
この軒下の雲は
飛騨の匠の紋章なんです。
だから 建てる人によって
全部 違うんですよ。
(熊咲)ずいぶん詳しいですね。
全部 飛騨市町づくり推進課の
桃田 里恵さんの受け売りです。
桃田 里恵さん?
この数日
一緒に地元の人たちの意見を
聞いて回ってたんで。
あたしより年上なのに
ホントにタフで 思わず
何で そんなに頑張れるんですか
って聞いちゃったんです。
《だって 飛騨って
ホントに いい所なんです》
《山の自然も 町並みも
雪景色も 古いお祭りも》
《それが
高山とか郡上の陰に隠れて
あまり知られてないのが
悔しくて…》
《子供がおるんですけど
あの子が大きくなって
この町で育ってよかったって
やっぱり思ってほしいし
そのためにも
飛騨を守りたいんです》
《正直 この町の発展のために
IRより 子育てにいい町づくりで
人が集まるようにならんかと
頑張ってはきたんですけど…》
《フッ…》
《そういえば ガッタンゴーって
どういう…》
《あっ まだ乗ってませんでしたね
一度 ぜひ》
《あっ…》
《うん》
(熊咲)で ガッタンゴー
どうだったんですか?
あー それが残念ながら
時間がなくて。
(熊咲)あ~。
でも ガッタンゴーは
神岡鉄道 最後の乗客だった
女子高生のお父さんが
事務局長を務めてらして。
卒業まではと走らせてくれた
神鉄への恩返しがしたいと
お父さんも娘さんも 地元のために
頑張ってるんだそうです。
いい話ですね。
あらあらあら…。
(熊咲)ありがとうございます。
(はなをすする音)
フフッ。
フフッ。
あーっ!
はぁ~。
あたし ここへ来るまでは
ぼろっぼろに
落ち込んでたんですよ。
でも 森へ入ると
焦って すさんで
ささくれてた心が
すーっとリセットされるんですよね。
それって
人間も自然の一部だからだと
思うんですよ。
(熊咲)うん。
天下の奇祭 古川祭とか
あとは
あっ 地元のお祭りの
おはやしの練習を
子供たちが大人たちに交じって
一生懸命 頑張ることも
子供の成長には大事だそうで。
里恵さんの言う
子育てにいい町と
IR都市とは どう考えても
食い合わせが悪い気が…。
んんっ!
(熊咲)ですよね。
その土地に根付いた
古き良き文化や風習は
都市計画のたびに失われてしまう。
われわれが心配しなくても
ハルコさんなら きっと
この飛騨の大自然も
ガッタンゴーも
守ってくれますよね きっと!
ですよね!
きつね火まつり 知ってます?
うん。
この御蔵稲荷神社で
きつねの嫁入りにちなんで
新婚さんを みこしに乗せ
みんなで きつねの行列をつくり
練り歩く。
(熊咲)噂では。
でも 地元では結婚するカップルが
少なくなって
一時は
存続の危機だったそうなんです。
そこで!
全国に募集をかけたら
今年も 1組 花嫁 花婿を
迎えられることになったんです。
おお~!
その取材も
する予定だったんですけど…。
けど?
いや ホントは取材じゃなくて
あたしが39歳のうちに
きつねの嫁入りしたかったなぁ
なんて。
いづみさんなら
きっと いい人 見つかりますよ。
ハルコさん!
(里恵)お疲れさまです。
集計結果を聞く前に
今の飛騨市の状況を
あらためて聞くわ。
えーっと… あっ すいません。
このとおり 人口は 年々
緩やかに減少しておりまして
月30人のペースで減っております。
飛騨市全体の人口
2万3, 000人のうち
生産年齢人口は 1万1, 000人。
観光業は
伸び悩んでいるのですが…。
ただ ガッタンゴーの集客数は
伸びておりまして
年間5万人を記録して
経済効果は 年間13億円に
上ったこともあります。
しかし 正直
今後も維持できるとは限りません。
現状は分かったわ。
それで
IR招致に関する調査結果は?
(里恵)有権者8割から
回答を得ました。
IR招致に賛成 52%
反対 48%。
賛成派が
やや優勢ということですか。
はい。 地元にIRができれば
雇用が生まれて
都会に出ていかなくても
地元が都会になる。
悪いことばかりではないという
意見も確かに多く聞きましたが
一方 絶対にカジノは
嫌だという人たちの意見も。
その理由は?
あっ えっと…。
「ギャンブル好きが集まる」
「治安も悪くなるかも」
「何より 子育てにいい環境として
ふさわしくない」と。
(植木)とはいえ 結果として
賛成派が
若干多いということから見ても
やはり飛騨市の起死回生は
IR事業に懸けるしかないのでは?
(植木)実は
先ほど菰野大臣より直々に…。
(菰野)《IR招致に
新たに名乗りを上げる自治体が
出てきてね》
《どういう意味か分かるよね?》
どういう意味ですか?
ここで手を引っ込めてしまうと
二度と飛騨に蘇るチャンスは
来ないということです。
確かに。
しかも 民意は ほぼ拮抗。
賛成が むしろ多いとは…。
この結果を どう見るか
考えさせてもらうわ。
いづみさん…。
大丈夫です。
ハルコさんなら きっと
あっと驚くような名案
ひねり出してくれるはずです。
(太鼓の音)
まさか… 占い!?
ひっ!
シーッ。
♬~
♬~
(太鼓の音)
(風の音)
(里恵)あっ お疲れさまです。
どうぞ。
結論。
IR招致。
♬~
(宮沢)<がんばった一年だもの。> (山田)あ
<きっと今 日本中が 同じ気持ちです。>
(川口)あ
(友人)あ 雪! (小栗)おっ
ごほうびごほうび~♪
結構がんばってんだよね
(父親)みたいだな 見てるぞ~
みんな よくやりました~!
2022年も ほんっとに
お疲れさまでした~!
<ごほうびプレモル いっちゃいましょう>
<サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」>
あ~!
<では宮沢も。> (缶を開ける音)
IR招致。
あ… ハルコさん 冗談ですよね?
フッ 冗談じゃないわ。
ど… どういうことですか?
だって ソンタク氏の
プライベートリゾートに
あんなに
反対してたじゃないですか。
いづみさん
それと これとは話が別よ。
そんな…。
じゃあ 飛騨の自然とガッタンゴーは
つぶしていいっていうんですか!?
だから あなたは
いつまでたっても貧乏人なのよ。
前から言ってるでしょ。
ガッタンゴーの経済効果なんて
IRに比べたら
すずめの涙じゃないの。
近視眼的に情だけで ものを見て
飛騨が絶滅するのを
よしとするか。
10年後 100年後の未来を
見据えて
飛騨を発展へと導くのか。
それを えいやっ!と決断するのが
政治というものよ。
ごもっともでございます。
でしょ?
飛騨が発展すれば
ガッタンゴーなんて
ケチな乗り物じゃなく
神岡鉄道復活どころか
新幹線が通る可能性だって
あるということよ。
おおっ! ハルコ先生 さすがです。
そういう問題じゃ…。
市長。
はい。
飛騨にIRを招致するためには
飛騨を 岐阜を
もっとアピールしないと
よそに持っていかれるのでは?
おっしゃるとおりです。
待ってください!
ガッタンゴーは
最後の乗客だった
たった一人の女子高生の
お父さんが
感謝の心をつなげようと
続けているんです。
そういう つなぐ心を失わないのが
飛騨の良さなんじゃないんですか?
(里恵)いづみさん 違うんです。
昨日 若杉君と
ガッタンゴー事務局に行って
確かめてきたんです。
そしたら…。
何より この町の発展が一番だと。
もともとガッタンゴーは
未来永劫 続くものとは
考えていないと。
それが 本当に故郷のためを思う
人の心というものよ。
でも 飛騨の良さは
都会と違う
ガラパゴスの良さみたいなもの
じゃないですか。
せっかくの環境を失うのは
本当は地元の人たちも
望んでないはずです。
つべこべ言っている暇はないわ。
何とかして
この飛騨の素晴らしさを
ソンタクたちに
アピールしなくては。
どうやって?
フッ。
今すぐ 岐阜の超絶技巧の名品を
集めなさい。
伝統工芸品 現代アート
日本刀 骨董 何でもいいわ。
日本のへそには
こんなに たくさん
日本人でも知らない宝物が
あるということを
日本全国 いえ 世界中のセレブたちに
知らしめるのよ。
そのためのチャリティーオークションを
開催するわ。
おお~!
チャリティーオークション?
岐阜の地味な宝物が
私の手にかかれば
超絶高値で売れるというものよ。
オークションは久しぶりですな。
えっ どういうことですか?
この飛騨が
話題になること間違いなし。
それに がっぽり もうかって
一石二鳥だがね。
はっ!
☎
(大谷)そうですか。
ご協力いただけますか。
(若杉)さようでございますか。
早速 そちらに伺います。
はい。 いってきます。
里恵さん ちょっと。
(里恵)ん?
あたし 考えたんです。
このオークションを成功させて
世界に岐阜を知ってもらった
その瞬間
配信をジャックして
IR反対を訴えたらどうかと。
でも…
私には正解が分からないです。
あたしもです! ただIRに対する
不安とか思いは
正直に ぶつけた方が
いいと思うんです!
ワンチャン 庶民の声が
世界に届くかも。
分かりました。
一人の母親として
思ってることを
言わせてもらえれば。
よっしゃ!
(話し声)
表紙は これなので。
まずは 清次郎さんの日本刀は
どうですかな?
岐阜提灯なんて
どうでしょうか?
あっ いいかも。
(大谷)あ~。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
若杉さん それは
いい値が付きそうですか?
ええ。
[どうにかカタログが完成し
下見会が行われた]
(植木)菰野大臣 遊田さん
お忙しいところ
本当に ありがとうございます。
市長 遠いのよ。 問題は そこよ。
分かってないな…。
ねえ 大臣。
(菰野)いや でも これは うまい。
飛騨の銘菓でございます。
(菰野)ふ~ん。
≪(ドアの開く音)
(足音)
ごきげんよう。
お眼鏡に かなうものが
あったかしら?
(菰野)いや~ 下呂で
大反対されたばっかりで
てっきり また
これ やられるかとばかり。
まさか IR招致に
ご理解いただけていたとは。
他に起爆剤がないのなら
IR招致を
成功させるしかないと
是々非々の判断をしただけよ。
さすが! 聡明な女性は違う!
よいしょ! フフフ…。
(遊田)その上 各所に
お顔が お広いと伺っております。
そうよ。
日本だけでなく 世界のセレブが
私のクリニックに来るんですもの。
おお~ それは すごい。
アハハ…!
ここは ひとつ ハルコ先生に
IR招致委員会の名誉総裁に
なっていただくより
ほかないでしょう。
ねえ 大臣。
ええ。 海藤先生も
お喜びになるでしょう。
名誉総裁ですって?
ハルコさんが?
それは 幾ら頂けるのかしら。
その資料は 私が。
お引き取りを。
ほう~。
あのオバハンが IR招致のために
オークションをねぇ。
ふ~ん…。
ブラ~ ブラ~ ブラ~。
ソンタク氏は 日本刀
奥さんは
茶道具のコレクターだからねぇ。
プレゼントするか。
分かった。
日本刀と茶道具は
何としても落とすぞ。
ハァ… 分かってないな~。
あのクソババアに
恥 かかせるチャンスでしょうが。
[運命のオークションを
あしたに控えながらも
準備は 後手後手]
[さすがのハルコさんにも
焦りの色が]
若手作家のものは
それを育ててる
師匠を呼ぶのが
大事だと言ったでしょう!
(大谷)何度か
お願いはしたのですが…。
もう~! リモートだらけなんて
最悪じゃないの!
(若杉・大谷)はっ。
(バイブレーターの音)
はい。
えっ!?
まだ何かあるの?
里恵さんから
きつね火まつりの主役が
急に結婚を取りやめたって…。
何ですって!?
このままじゃ
きつね火まつり できません!
何を たわけたことを言ってるの。
きつねの嫁入り行列は
海外に配信する予定なのよ。
ソンタク氏や
オークションのお客さまたちにも
飛騨の素晴らしさを知ってもらう
最高のエンディングのはずが…。
ハァ…。
カジノ王なんかより
きつねの行列を
楽しみにしている
地元の子供たちや お年寄りの方が
あたしは心配ですけど。
だったら いづみさん
あなたが花嫁をやってあげなさい。
はあ!? そんな無茶な!
第一 花婿がいません。
熊咲にやらせればいいじゃないの。
そんなインチキ…。
お稲荷さんの罰が
当たるんじゃないですか!?
これも人助けよ。
次に かえて。
(若杉・大谷)はっ。
ハルコさん… ちょっと
おかしいんじゃないですか?
そもそも IR招致
占いで決めたんですよね?
それが どうしたの?
卑弥呼の昔から
政治に占いは つきものでしょ?
そんな前時代的な理由で
動かされたら
庶民は
たまったもんじゃないです。
次に かえて。
IRの名誉総裁とやらの肩書も
占いで吉と出たから
もらうんですか?
いづみさん この私が
肩書に興味があると思う?
いいえ。 でも
お金には興味があると思ってます。
次 かえて。
「名誉総裁?
幾ら もらえるのかしら」って
聞いてたじゃないですか!
ねえ 大谷さん。
話の種に聞いただけよ。
かえて。
とにかく あたしは
飛騨の自然を壊して
IR招致なんて
間違ってると思います!
飛騨という
絶滅危惧種を救うには
IRを受け入れるしかないという
状況でしょ 今は!
ハァ…。
飛騨びとの義理と人情に
支えられた子育て環境は?
そもそも ガッタンゴーは
どうなるんですか?
そっちの方が よっぽど
日本の宝物だと思いますけど!
いづみさん
あなた 私を利用して
オークションを成功させてから
IR反対を
世間に訴える腹でしょ?
それを 浅知恵というのよ。
いつまでたっても
貧乏のガリガリちゃんの浅知恵娘ね。
ハハッ。 次 かえてちょうだい。
助さんも格さんも よくもこんな
めちゃくちゃなオバハンに
黙って従えてますね!
何か… な…。
見損ないました!
(都)大変です!
キャッ!
(都)すいません!
どうしたの?
(都)あの… オークションの品が
盗まれました!
何ですって!?
お?
盗まれたのは
土岐 清次郎さんの刀と
茶道具が5点。
それと
岐阜の伝統工芸品が何点か。
里恵さんも
こっちに向かっています。
いったい誰が…。
♬~
[ハルコさんが 初めて
知らない人に見えた]
≪(物音)
♬~
♬~
♬~
(アキ)♬~ く~るくる く~るくる
(トシ)♬~ぬるミノン~
♬~くるりとまわしてぬるミノン~
<繰り返しがちな
肌あれに>
<敏感肌を
守りながらうるおす>
<お風呂あがりも ミノン>
(トシ こどもたち)♬~くるりとまわして
ぬるミノン~
(もう中学生)やっほ~!
あれ? 全然かえってこないや。
あっ! 山びこ 本日お休みだ~。