PICU 小児集中治療室 #03【ヘリで緊急搬送!迫る命のタイムリミット!】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
PICU 小児集中治療室 #03【ヘリで緊急搬送!迫る命のタイムリミット!】[字][デ]
交通事故に遭った少年が矢野の病院に運ばれきた。何故かそこへ駆けつけたのは志子田。二人で少年の処置にあたるが…
番組内容
志子田武四郎(吉沢亮)のもとへ、網走総合病院で救命医をしている親友・矢野悠太(高杉真宙)から電話が入る。電話口の悠太の様子がどこかおかしいと感じた武四郎は「何があったんだよ?」と心配するが、悠太は「なんでもない」と電話を切る。
そんな悠太のもとに、7歳の少年がトラックにはねられて緊急搬送されてきた。少年は大腿骨(だいたいこつ)骨折のほか、第4肋骨と第5肋骨が折れ、
番組内容2
肺を損傷している可能性もあるほどの重症だった。外科医がオペ中だったため、悠太は少年を設備の整った大きな病院へ搬送しようと決断するが、濃霧がひどくヘリコプターを飛ばせないとの知らせが入る。悠太はこのまま救急車で釧路に向かうよう指示するが、釧路までは山あいの道を進むことになるため、3時間はかかるといわれてしまい…。
出演者
吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、菊地凛子、松尾諭、正名僕蔵、甲本雅裕、イッセー尾形、大竹しのぶ
スタッフ
【主題歌】
中島みゆき『倶(とも)に』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
【脚本】
倉光泰子
【音楽】
眞鍋昭大
【医療監修(小児外科)】
浮山越史(杏林大学病院)、渡邉佳子(杏林大学病院)
【医療監修(PICU)】
植田育也(埼玉県立小児医療センター)
【取材協力】
宮城久之(旭川医科大学)
【プロデュース】
金城綾香
【演出】
平野眞、相沢秀幸、阿部雅和
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/PICU/
【公式Twitter】
https://twitter.com/PICU_cx
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/picu_cx/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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♬(淳之介の鼻歌)
(淳之介)ヤー! ヤー!
カントキック! キック!
僕と出会ったことを
後悔するがよい!
ヤー!
♬(鼻歌)
(カント)僕と出会ったことを
後悔するがいい!
ねえ 湿布貼って。
今 忙しいの。
(南)へえ 戦隊物で忙しいねぇ。
うっさいな 自分でやれよ。
そうやって母親を見捨てるのね。
チッ も~!
よし。
あ… あっ 冷たっ!
暴れんなよ。 ちょちょ…。
はい! 診察料5万な。
違法な医療行為で
免許取り消しになりたいのかな?
チッ も~。
ここが俺のデスクか。
はい これ Wi-Fiのパスワードです。
(今成)う~ん。
広々として最高~!
何のんきなこと言ってるんですか。
この机を全部
お医者さんで埋めてください。
このままじゃ
正式に運営できないですよ!
俺に言うなよ。
(カーテンの開く音)
おはようございます。
できないですよ!
(植野)えっ?
えっ 何が?
(今成)頑張ろう。
おはよう。
はい これ 見逃してた分。
(理玖)えっ? やったぁ。
んっ? 何これ?
DVDプレーヤー。
えっ 知らない?
えっ DVDは分かる?
あんまり使ったことない。
おお…。
まあ 今 配信の時代だもんね。
このDVDをね ここ開けて
ここも開けて…。
≪(京子)何してるんですか!?
うちの子に近づかないでって
言いましたよね?
あの…。
(羽生)すいませーん ホントに。
もうっ 休みに わざわざ来て
他にやることないんですか?
すいません。
(矢野)《武四郎…》
《俺…》
《悠太? 何があった?》
《何でもない》
(通話の切れる音)
♬~
♬~
(クラクション)
(ブレーキ音)
(看護師)先生!
交通事故の急患の
受け入れ要請が来てるんですけど。
他の先生は?
(看護師)オペ中です。
先生 どうしますか?
受け入れましょう。
(看護師)はい。
悠太?
あっ?
武四郎? 何で…。
≪(看護師)到着しました!
(淳之介)うっ…。
手伝ってくれ。
えっ?
この人も医者です!
志子田と申します 小児科です。
(救急隊員)杉本 淳之介君 7歳。
道路を歩いていたところ
大型のトラックにひかれたようです。
体重25kgです。 意識レベル30。
右腹部から出血もみられます。
(一同)1 2 3。
(矢野)頭から外してください。
(救急隊員)はい。
ルートの確保 頼む。
分かった。
酸素の移し替えもお願いします。
(救急隊員)はい。
淳之介君 聞こえるかな?
ごめんね お洋服も切るよ。
これ…。
取りあえず止血しましょう。
(看護師)はい。
ちょっと チクッとするよ。
外科の先生 呼ばないの?
オペに入ってる。
ここには俺しかいない。
そっち終わったら止血も頼む。
分かった。
(矢野)大腿骨が骨折してる。
第4肋骨 第5肋骨が骨折して
肺が損傷してる可能性がある。
ひどい肺挫傷だな。
もっと大きい病院に
搬送しないと。
ここから一番近いのは北見の…。
(救急隊員)北見は
今日 キャパオーバーです。
(矢野)じゃあ 次は?
(救急隊員)釧路丹頂病院ですかね。
最寄りのヘリポートが
網走川小学校ですから
そこへ車で20分。
そこからはヘリで40分程度です。
(矢野)このままじゃ
車の移動すら危ない。
淳之介君の状態を安定させないと。
まずは 気管挿管と輸血か。
うん。
それと胸腔ドレーンも入れないと。
分かった。
(サイレン)
(アラーム)
サチュレーション低下してきてる。
(アラーム)
(救急隊員)
釧路からヘリが来れないそうです。
えっ?
(救急隊員)濃霧がひどくて
飛ばせないと。
他の受け入れ先を探します。
女満別空港から釧路に民間機は?
(救急隊員)飛んでないんです。
(矢野)このまま救急車で
釧路まで向かってください。
(救急隊員)車だと
山あいの道を
3時間はかかります。
3時間…。
悠太 ちょっと代わって。
(矢野)ああ。
しこちゃん先生?
今 トラックにひかれた子供と
救急車 乗ってるんですけど
ドクタージェット出せませんか?
今 網走です。
網走? 何で?
今はいいか。
網走のどこでしょうか?
はい。 はい 7歳。
分かりました。
ドクタージェット要請してみます。
ヘリでもジェットでも
空港なら対応可能です。
(植野)ひとまず
女満別空港 向かってください。
分かりました!
ありがとう。
(植野)
患児の様子 教えてください。
両側の肺挫傷と
右の外傷性血気胸があります。
輸血500ミリリットル
入れてます。
それと右の第4肋骨と第5肋骨
右の大腿骨に骨折があります。
分かりました。
傷の止血をしていますか?
(矢野)はい やってます。
(今成)今 血圧は?
90の60です。
(植野)輸血を 250ミリリットルほど
ポンピングしてもらえますか?
(矢野)はい 分かりました。
シリンジお願いします。
(救急隊員)はい。
お願いします。
(羽生)植野先生!
ドクタージェットは
今は名古屋の空港にありません。
別の搬送に使われていて
空港に戻ってくるのは3時間後
そこから うちに来るまで2時間。
つまり最低5時間かかるそうです。
(植野)旭川から
ドクターヘリを要請してもらえますか?
(救急隊員)富良野で
急病人が出てドクヘリが出払ってます。
(救急隊員)無理です!
そんな…。
(せき)
吸引します!
(救急隊員)はい!
(矢野)淳之介君…。
肺出血しました!
肺挫傷により
出血した可能性がありますね。
(植野)分かりました。
うちで受け入れます。
防災ヘリ こちらから要請します。
そんな長距離
山間部 迂回できるか?
ドクタージェットを飛ばせない中
これが最短の方法です。
引き続き
女満別に向かってください。
はい!
この人数で
ホンットに受けんのか?
他の先生 声掛けてきます。
今成先生もお願いします。
すいません 丘珠病院の植野です。
防災ヘリをですね…。
(今成)仕方ねえなあ!
防災ヘリ 1台要請したく…。
(今成)来い!
(植野)はい お願いいたします。
(サイレン)
(矢野)血圧が下がってきてる。
淳之介君
頑張ってね もうちょっとだ。
あとどれくらいで丘珠に?
あと10分くらいです。
頑張れ。
(救急車のサイレン)
(虎田)到着しました。
(矢野)血圧が低下してます。
搬送中に
血圧 72の30まで落ちました。
羽生さん 輸血 追加準備してる?
(羽生)はい してます。
(植野)淳之介君 手 握れる?
ちょっと傷 見るよ。
(東上)輸血 500ミリリットル
ポンピングお願いします。
(河本)はい。
淳之介君 もう着いたよ。
頑張れ。
(心電計の警告音)
(綿貫)心拍 低下してます。
(今成)心停止! 代われ。
(東上)アドレナリン 0.25mg
静注でお願いします!
≪はい 用意します。
(植野)先生。
(心電計の警告音)
(今成)左の呼吸が弱いな。
緊張性気胸の疑いがある。
(植野)綿貫先生 胸腔穿刺で
緊急脱気しましょう。
分かりました。
(心電計の警告音)
フゥー…。
(心電計の警告音)
穿刺します。
(植野)まだ大丈夫。 頑張れるよ。
(心電計の警告音)
(東上)心拍 戻った!
脈 触れてます。
(植野)左の胸腔ドレーン
入れてください。
(綿貫)はい。
(植野)今成先生
ECMO空いてますか?
(今成)確認する。
僕の力不足です すいません。
心停止してしまいましたし
ECMOまで…。
(浮田)これだけの肺挫傷と
重症血気胸があるのに
よく運んでこられたね。
ヘリに乗る前に心停止しても
おかしくなかったよ。
矢野先生のこちらへの連絡も
的確でしたね。
いえ。
(今成)問題は 肋骨が刺さった
こっちの肺だな。
(綿貫)右肺 持ちますかね…。
(浮田)確かに傷は相当深い。
全摘ですかね。
全摘…。
右肺 全部 取っちゃうんですか?
(浮田)
それが一番安全な方法だろうね。
ただね まだ7歳だ。
今後の生活を考えると
気管支を再形成して 右肺の下葉は
できるだけ温存してあげたい。
私は反対です。
温存に固執して
気管支を再形成するとなると
狭窄や
縫合不全のリスクが生まれます。
私も全摘の方です。
(今成)命あってこそだ。
じゃ 全摘で進めた方が
いいかもしれないね。
(河本)自宅から4km先って…。
小学校低学年の子が歩くには
結構な距離がありますよね。
≪だよね。
どうしたの?
カント 好きなんだね。
そうだね。
ねえねえ。
んっ?
この子が起きたら
カントのお話 したいな。
フフッ。
今は おしゃべりできないけど
きっと耳は聞こえてるよ。
理玖君のお隣で
一生懸命 闘ってるから。
≪(亮平)淳之介!
淳之介…。
危険な状態だったんですけど
淳之介君 すごく頑張ってくれて
今は だいぶ落ち着いてます。
先生。
助けてやってください。
お願いします!
(亮平)取り除くって…
右の肺を全部ですか?
(浮田)はい。
(亮平)そんなことして
大丈夫なんですか?
(浮田)リハビリは必要ですが
日常生活は問題なく送れますよ。
ただ… ハードな運動などは
難しいかもしれませんね。
えっ?
(植野)肺活量は落ちますので。
俺の肺をあげられませんかね?
(植野)
お父さんのお気持ちは分かります。
しかし 大人と子供だと
肺の大きさが違いますので。
すいません。 何も分かんなくて。
先生たちの言うとおりにします。
よろしくお願いします。
少し休んでいてください。
俺 バカで。
全然 頭が追い付かなくて。
いや… 受け入れるのは
大変なことだと思います。
肺を取るっていっても
取ってホントに大丈夫なんですかね?
まだ7歳なのに。
淳之介 朝まで
すげえ元気だったんですよ。
(カント)《僕と出会ったことを》
(淳之介)《僕と出会ったことを》
(カント)《後悔するがいい》
(淳之介)《後悔するがいい》
(淳之介)《ヤー! とりゃ!
えりゃ! おりゃー!》
《あっ 淳之介 淳之介。
朝ご飯 食べたのか?》
《食べたよ!》
(亮平)ホントうるさいくらいで。
だから俺…
言っちゃったんです。
下の子2人に手がかかって
そっちばっかりに
気がいっちゃって。
《ねえ パパ 遊ぼう!》
《じゃあ 後で行くから
先 1人で遊び行ってろ》
(亮平)何で あんな遠いとこまで
行ったんだか不思議だったんですよ。
(亮平)でも今 思えば
あいつ怒ってたんですね。
えっ?
(亮平)だから あんな所まで…。
うちの子でいるのが
嫌になったんだろうな。
そんなことないですよ。
親に1人で遊べって言われて
痛い思いして…。
こんな遠い病院で 肺 取るって…。
運動も
自由にできなくなるんですよね?
俺のせいで…。
(亮平の泣き声)
植野先生。
はい。
あの…
淳之介君のことなんですけど。
どうしました?
助かって良かったと思いました。
(植野)うん。
命さえ助かれば
それでいいんだと思ってました。
でも 事故に遭う前の
元気で健康な状態に
戻っていなければ
本人や親御さんにとっては
助かったとは言えないことも
あるんだと思いました。
あの… 本当に全摘以外
手段はないのでしょうか?
しこちゃん先生の気持ちは
痛いほど分かるよ。
できるなら
右肺の下葉を残してあげたいよね。
浮田先生も言ってましたよね。
気管支を再形成すれば
温存できるかもしれないって。
(植野)
浮田先生なら手術できると思う。
成功すると思うよ。
なら どうして?
僕はね…。
その後が心配なんだ。
(カーテンの開閉音)
(角田)≪居酒屋メシに「翠ジンソーダ」
1度やってみたかったのよねー…≫
≪推せる…≫
(桜井)推せる…!!
いたの?
勝手に飲んでんじゃねぇ!
いいでしょうよ
これ めちゃめちゃ合うね!
そう言ってんじゃん
…何それ 缶
いや缶はわかるわ
ん~! んーじゃなくてさぁ
何ですか
いや教えてくれ 何の缶だって
(店員)≪はい 「翠ジンソーダ」の缶です!
それ もしかして もう流行ってんの?
(氷の音)カラン
まだ
まだかぁ~
<缶だよ。 サントリー「翠」>
あの人 大丈夫かな?
(看護師)ねっ。 てか どこの先生?
分かんない。
(看護師)分かんないよね。
(寝息)
悠太。
(矢野)ごめん。
あ…。
俺 もう帰るけど。
ありがと。
俺 病院 戻るわ。
うち 人 少ないし。
朝一で帰りゃいいじゃん。
いや…。
んな格好で帰れねえだろ。
あっ…。
泊まってけよ。
すごい新鮮だね。
桃ちゃんからの差し入れだから。
(桃子)翔ちゃんから みんなにって。
(矢野)ありがとね。
うん。
(矢野)旦那さん 元気?
元気よ~。
(矢野)ふーん。
おっきくなったね。
(桃子)でしょ~?
あと2カ月で
お母さんになっちゃうよ。
親になるのか すごいな。
ねえ 悠太は
向こうに いい人いないの?
いやいや… 時間がなくて。
あたしの知り合いの娘さんが
いい人いないかって探してて。
どう?
いや 俺は?
ちゃんとした人を紹介しないと
駄目だから。
はっ?
(桃子)ねえねえ
しょうゆのお皿ってどこにあるの?
座っとけ 座っとけ。
いや 産婦人科の先生が
どんどん 体 動かせって。
そう?
うん。
じゃあ これ 持ってって。
はーい。
桃子は しゃぶしゃぶと照り焼き
どっちがいい?
えっ?
妊婦さんだから。
ああ。 しゃぶしゃぶかな。
ありがとね。
OK。
(南)うん。
(桃子)んっ! おいしい~!
うまっ。
フフ…。
何 ニヤニヤ笑ってんだよ。
いや また こうやって集まれて
うれしいなって。
なかなか会えないから。
あと何回
こういうことがあるのかなあって。
もうすぐ死ぬんですか?
失礼な ホントに。
≪(河本)お邪魔しまーす。
(南)あっ いらっしゃい。
(河本)何これ めっちゃおいしそう
ブリ?
カンパチ。
悠太 お疲れさまだったね。
ああ 河本も。
(河本)ねえ 悠太
看護師さんたちが
めっちゃカッコイイって言ってたよ。
えっ?
悠太だけ?
悠太だけに決まってんでしょ。
はっ? 俺は?
悠太だけに決まってんでしょ。
何で分かんだよ。
分かるよ お母さんは。
何でだよ 俺だって結構モテますけど。
はっ?
(河本)いいから いいから はい。
(河本)じゃ かんぱーい。
(一同)かんぱーい。
ありがとう。
3人ともすごいね。 今日も
子供の命 救ってきたんでしょ。
私は大したことしてないよ。
悠太が大活躍。
だな。
そんなことないって。
よっ。
(桃子)みんな 謙遜しちゃって。
私は3人みたいに
頑張ってるお医者さんがいるから
安心して子供育てられるなって
思えてるんだよ。
おわっ!
(桃子)はい 3万ね~。
はっ? 3万? 高過ぎだろ。
じゃ もっかいやろ。
次こそマジの3万。
嘘だよ やるわけないでしょ。
(矢野)ジェンガ 何年ぶりだろうな。
中3のときだよ 覚えてるもん。
たけちゃんが勝つまでさ
全然やめさせてくんないから
もうやめようってなったんだよ。
(矢野)あったわ。
(河本)何か思い出してきた。
やっぱ札幌はいいな。
どうしたの? 急に。
(矢野)いや…。
だってさ コンビニが近いしさ。
(河本)何だ そこ?
(矢野)ああ。
(桃子)何それ。
(渡辺)PICUはいいですね。
こんなに新品の機器がたくさん。
久しぶりだね。
何の用ですか?
君の旦那さん… ああ 元旦那さん
うちの病院 辞めたよ。
えっ?
上から聞いたけど
綿貫先生が原因だって。
そりゃあ
元嫁が厄介なことしてたら
元旦那さんの立場は悪くなって
居づらいよね。
私は間違ったことをしてません。
(渡辺)そうかな?
今以上に
周りを巻き込むことになっても
そう言ってられる?
君は ずぶとく
居続けられるかもしれないけど
周りの人間は?
裁判の渦中にある君が
ここにいることで
いろんな人間を
敵に回すことになる。
ただでさえ人が足りないのに
ここは存続できるかな?
裁判をやめろと
脅したいんですか?
私は忠告に来たんだ。
君は あんまり
周りが見えていないようだから。
ここの新品の機器たちが
君のせいで無駄にならないよう
祈ってるよ。
♬~
誰でもいいんですね
人さえ集まれば。
綿貫先生は
よくやってくれてます。
♬~
≪悠太!
帰んの?
おお。
病院から電話かかってきてさ
バスも まだあるし。
ハァ さすがだな。
患者のためなら
寝る間も惜しまずってか。
そういうことで。 じゃ。
ああ… この服 送るわ。
お前んち 置いといて。
俺が泊まったとき着る。
分かった。 じゃあな。
なあ。
お前さ この前 電話で
何か言おうとしてたよな?
あれ何?
何だっけ? 忘れちゃったわ。
何か酔っぱらってたのかも。
おい マジかよ!
俺 すげえ心配したんだけど。
それで網走 来たの?
そうだよ。
ありがとな。
でも もう大丈夫。
だな あんだけ頼もしければな。
フッ。
じゃあな。
体には気を付けろよ。
(理玖)
僕ね 『カント』全部見てるよ。
2回見逃しちゃったけど
しこちゃんっていう先生が
録画してくれるから
大丈夫だからね。
DVDもやってくれるよ。
(理玖)いいこと教えてあげる。
おひげの先生が
言ってたんだけどね
ここに来た子供は
カントになれるかもしれないんだって。
ここで闘う僕たちは
ヒーローぐらい最強だから!
優しいですね。
あの子も この前までは
話せないぐらいだったんです。
でも ようやく
ここまで きましたから。
あの子は
ひどいやけどだったんですけど
少しずつ回復してきました。
息子さん
きっと元気になりますよ。
(心電計の警告音)
(亮平)淳之介!
淳之介! 淳之介!
お父さん すいません。
ちょっとお待ちください。
(植野)淳之介君 大丈夫?
気管洗浄をしよう。
(虎田・羽生)はい。
(理玖)僕が いっぱい
しゃべりかけちゃったから…。
そんなことないよ。
もう遅いから ゆっくり休んで。
(虎田)ごめんね
ちょっと苦しいよ。
(千葉)エアジェットォ!
(寺島・子ども)のコツ!
♬「1秒1回 シューしまシュー」
(寺島)レバーを引き切る!
♬「ムラなく うすーく おおいまシュー」
(一同)うすづきで ムダなし!
♬「バスマジックリン」
(一同)「エアジェット」!
(こする音)キュキュッ!
(一同)エアジェットォ!
(寺島)お前 ホントに こすらず30秒?
(千葉)お義父さん! エアジェットは 細か~いミストが
汚れに密着!
うわ! 汚れが溶けてる!
こすらず30秒で…。
速攻キュキュッ!じゃ~ん!
♬「バスマジックリン」
「エアジェット」!
淳之介君は?
(虎田)数値 安定してます。
≪(亮平)分かってるって!
俺だって 右の肺
全部取っちゃうなんて怖いよ。
でも それが
一番安全なんだって。
これ以上
つらい思いさせられないだろ?
大丈夫ですか?
何か不安なこととかあれば
教えてくださいね。
もう大丈夫です。
覚悟は決まったんで。
ただ
色々してやりたかったこととか
頭に浮かんできちゃって。
でも 淳之介が生きてくれてたら
それだけで俺はありがたいんで。
それだけで…。
だから… 助けてやってください。
(浮田)やっぱ肺を安定させて
ECMO離脱しないと
また いつ急変するか。
(植野)そうですね。
手術に向けて
少しでも状態を安定させるよう
頑張りましょう。
(今成)了解。
あの…。
(今成)んっ?
本当に全摘ですか?
淳之介君のお父さん
やっぱり本心では
全摘ではなく 温存の可能性を
探りたいんだと思うんです。
彼を元に戻してあげられる
可能性があるのに…。
(今成)
しこちゃん まだ言ってんの?
ECMOからおりられないのに
トライできないだろ?
植野先生は…。
僕の判断は変わりません。
お父さんの気持ちは分かる。
だからこそ
リスクを避けてあげたいんです。
(今成)よしっ。
(今成のせきばらい)
(羽生)植野先生は
温存を選ぶと思ってた?
10年前
あたしたちが長野にいたころね
ちょうど立ち上げのころで
人が全然足りなくて。
そんなときに淳之介君と似た
損傷を負った子供が
運ばれてきたの。
左肺の全摘か温存か
意見が分かれた。
(植野)《気管支を再形成すれば
左肺の温存は可能です》
《うまくいけば
走り回れるようになります》
《親御さんも そう望んでいますし
試す価値はあるかと思います》
どうなったんですか?
(羽生)手術は成功したよ。
(植野)《どう? 調子は》
(男の子)《いいですぞ》
《えっ?》
《じゃーん》
《ハハハ… 何だい そりゃ?》
《だって先生のひげ カッコイイから》
《んっ?》
(男の子)《でも もっと
ゴチャゴチャしてるんだよなあ》
《ん~?》
《もうちょっと濃くしよ》
《フフフ…》
(男の子)《こう…》
ハハ…。
(羽生)でもね…。
(アラーム)
(植野)《蘇生するよ》
《はい》
《ジャクソンリースお願いします。
1 2 3…》
(羽生)
術後管理中に亡くなったの。
スタッフが少なくて
一瞬ERが混んで手薄になった
そんなときに急変して。
肺を一部温存した子供の
術後管理はホントに難しい。
24時間態勢で
子供を見る必要がある。
だから 植野先生は 温存を
無責任に選べないんだと思う。
誰だって全摘なんてしたくない。
(羽生)ひょっとしたら
植野先生が一番したくない。
(羽生)それでも 選択しなければ
いけないときもあるんだと
あたしは思う。
♬~ (着信音) (柳楽)≪帰れば 「金麦」≫
(妻)じゃーん ≪帰れば コタツで≫
≪帰れば 鍋と≫ よっ
≪帰れば…!≫ (泡の音)シュワー
<帰れば 幸せ 帰れば 「金麦」>
乾杯は?
かんぱーい!
<さて 「金麦」は「金麦」でも
冬しか飲めない「金麦」は>
(黒木)冬の味
(母)ふ~ん
どーん!
<あつあつの鍋に ひえひえの「金麦」は>
冬の味
分かったよ~ あはは…
(泡の音)シュワー
<帰れば 晩酌 帰れば 「金麦」 冬の味です>
≪(ノック)
(植野)はい。
失礼します。
植野先生 僕に
一度 チャンスをくれませんか?
3日間だけ時間を下さい。
先生が安心して術後管理を
行えるだけのスタッフを
集められないか
やってみたいんです。
お願いします。
お願いします!
(医師)呼吸器の集中管理だろ?
自信ないよ。
去年 気胸の患者さん
対応されてましたよね?
そう言われてもね…。
そこを何とかお願いします。
ERとPICUで勤務のローテーション
一緒に組めませんかね?
うちも 厳しいんだよ。
お願いします。
(医師)いやあ…。
あっ もしもし 志子田です。
急で申し訳ないんだけど
今 どこで働いてるんだっけ?
ちょっと相談があるんだけど…。
はい もしもし。
あっ 教授
お電話ありがとうございます。
そっか…。
ううん ごめんね 急に。
♬~
お願いします!
(医師)うちから人 出しても
専門外でしょ。
難しい患者さんなんです。
丁寧に管理したくて。
人はいたらいいってもんでも
ないんじゃないですか?
あの すいません
皆さんも ぜひ 資料だけでも。
いいですか? ごめんなさい。
あの ぜひ よろしくお願いします。
(植野)顔を上げてください。
もう少しだけ時間 下さい。
もう少しあれば
どうにか集められるような気が
するんです…。
3日間 よく頑張りました。
あと1日…。
そうしてあげたいけど
手術の日が迫ってますから。
これが現実なら
それを受け入れましょう。
淳之介君にとって
一番安全な方法を
選択するっていうのも
大切なことですから。
淳之介君の人生を
左右することじゃないですか。
彼は これから
何十年も生きてくのに…。
(植野)しこちゃん先生。
実を言うとね
人が集まってくれることを
僕も どこかで期待してました。
すいませんでした。
≪(今成)お疲れさま!
河本 どうして?
(今成)ああ 駄目 駄目
そこ 東上先生 使うって。
えっ?
じゃあ こっちはいいですか?
ええよ。
よいしょ。
(今成)あ~
とうとう席 埋まっちまったよ。
≪はい 診るよ。
(医師たちの話し声)
抗生剤 効いてるね。
(今成)うん 呼吸音 異常なし。
5本 追加してください。
常勤で看護師が
日勤5名 夜勤3名
医師5名と兼務で1名。
これで正式にPICUを運営できます。
何があったんですか?
皮膚科や整形外科に
頭 下げてる志子田先生を見かねて
みんなが集まってくれたんですよ。
(浮田)志子田君さ
手当たり次第が過ぎるんだよ。
うちからは河本と
看護師さんを何人か出すから。
私がERと兼務します。
♬~
ありがとうございます。
ありがとうございます…。
(植野)では
淳之介君の右肺を残せるよう
準備をお願いします。
(今成)あいよ!
(植野)じゃあ 早速
術前カンファレンスの準備
お願いできますか?
はい。
(浮田)これから右肺上葉切除術と
気管支形成術を始めます。
(河本)お願いします。
≪よろしくお願いします。
(浮田)メス。
≪はい。
(河本)鑷子。
はい。
(浮田)鑷子。
♬~
頑張ろうね。
点滴 交換します。
(看護師)お願いします。
ちょっとテープ替えるね。
手伝うよ。
ありがとうございます。
孝ちゃん 描いてくれたよ。
今日の採血 結果 良かったですよ。
(亮平)ありがとうございます。
これ プレゼントだよ。
はい よいしょ。
はい タオル入れてください。
≪はい。
≪淳之介君 気持ちいいよ~。
抜くよ。
≪はい。
(淳之介の呼吸音)
息してるぞ。
自発呼吸できてる!
♬~
♬~
ハァー…。
(亮平)
今日も ママ 手紙書いてくれたよ。
淳之介?
パパ?
淳之介…。
パパ…。
ごめんね。
(亮平)えっ?
危ない所 歩いて…。
ブレスレット
作りたかったんだ…。
ブレスレット?
(淳之介)僕のしかなかったから
パパの分も作ってあげたくて。
(赤ん坊の泣き声)
(淳之介)《よし》
♬~
(淳之介)戦いごっこしようって
約束してたのに…。
間に合わなくなっちゃった。
《パパ 早くやろう!》
(亮平)《パパ ブレスレットないもん》
《いいって!》
(亮平)《戦えないって》
《お願い! お願い お願い…》
(亮平)《分かった 分かった》
《じゃあ 次の土曜日 遊んでやる》
《2人で?》
《2人で戦いごっこだ。
どうだ?》
(亮平の泣き声)
土曜日… 過ぎちゃったね。
元気になったら 即行やるぞ。
絶対にやるぞ。
(淳之介)うん。
フフフ…。
(淳之介)あっ 隣のお友達とも
一緒にやるって 約束してたんだ。
約束… したよね?
聞こえてたの?
(淳之介)うん。
うるさかった?
(淳之介)ううん。
♬~
(亮平)頑張ったな。
(京子)あの…。
はい?
(京子)
DVDありがとうございました。
志子田先生のおかげで
理玖 ずいぶん良くなりました。
ありがとうございました。
ああ いや…。
(植野)
経験を重ねると臆病になる。
しこちゃん先生のような若手には
情けなく映ったろうね。
いや 僕は経験がないので
何も考えなしに
いろんなことを言いました。
先生が意見を変えられたのは
それだけ深いお考えが
あってのことなんだと思います。
僕はね すぐコロコロ
意見 変えちゃうんだ。
えっ?
治療方針に強い信念を持つのは
大事なことだと思う。
でもね
そういう意地を張り過ぎて
患者さんの治療の邪魔になるのは
違うと思う。
患者さんが
少しでも良くなるためなら
昨日は右って言ってても
今日は左って
恥ずかしげもなく言います。
僕 もっともっと勉強します。
今回 淳之介君が 一度
搬送直後に
心停止になってしまったことは
大きい反省点だと思っています。
ドクタージェットですよね。
(植野)
常に北海道にあるべきなんです。
住んでいる場所によって
命が助からない可能性が
あるというのは 絶対におかしい。
医療は 公平に
与えられなければなりませんから。
(轟)本当によろしいんですね?
つらい思いを きっとされますよ。
はい。 覚悟はできてます。
医者が医者を訴えてるんですから。
[『PICU 小児集中治療室』の…]
[無料期間の終了後も…]