PICU 小児集中治療室 #04【明らかになる綿貫の過去】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
PICU 小児集中治療室 #04【明らかになる綿貫の過去】[字][デ]
ウイルスに感染し運ばれてきた生後1週間の赤ちゃん。母親と連絡が取れず焦る志子田は…そして明らかになる綿貫の過去
番組内容
“しこちゃん先生”こと志子田武四郎(吉沢亮)は、植野元(安田顕)や綿貫りさ(木村文乃)らとともに、一般病棟に移ることになった佐渡理玖(中村羽叶)を見送る。するとその時、PICUにRSウイルスに感染し重症化した生後7日の赤ちゃんが運び込まれる。実はこの赤ちゃんは、乳児院の子だった。赤ちゃんの母親は20歳の大学生だったが、両親からの反対を受け、生まれてすぐに乳児院へ預けられたのだという。
番組内容2
それ故、まだ出生届も出されておらず、名前すらなかった。植野は、綿貫に武四郎と組んで、この赤ちゃんを担当するよう指示するが、綿貫は「自分一人で十分です」と答える。後輩の育成も仕事のうちだと植野になだめられ、渋々組むことになるが…。
出演者
吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、菊地凛子、松尾諭、正名僕蔵、甲本雅裕、イッセー尾形、大竹しのぶ
スタッフ
【主題歌】
中島みゆき『倶(とも)に』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
【脚本】
倉光泰子
【音楽】
眞鍋昭大
【医療監修(小児外科)】
浮山越史(杏林大学病院)、渡邉佳子(杏林大学病院)
【医療監修(PICU)】
植田育也(埼玉県立小児医療センター)
【取材協力】
宮城久之(旭川医科大学)
【プロデュース】
金城綾香
【演出】
平野眞、相沢秀幸、阿部雅和
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/PICU/
【公式Twitter】
https://twitter.com/PICU_cx
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/picu_cx/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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- 金麦
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- 全然
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- 河本
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(志子田)
うん 良くなってきてるね。
(淳之介)
お友達 いなくなっちゃった。
≪《頑張るんだぞ~》
《バイバ~イ!》
先生がいるじゃん。
(淳之介)そうだけど~。
でも お友達もいてほしいな。
誰か ケガしたり 病気に
なってほしいわけじゃないけど。
そうだね。 なってほしくないね。
(淳之介)あっ でも
みんな 元気になったら
先生のお仕事なくなっちゃうか。
だとしても なってほしくないよ。
(植野)生後7日目の赤ちゃんが
RSウィルスに感染し
それが 重症化。
結果 細気管支炎になり
緊急で こちらに搬送されました。
(植野)《モニター 付け替えよう》
≪《ストレッチャー 外します》
(河本)《気管挿管セット
持ってきました》
(植野)《ネーザルハイフローにしよう》
(東上)《はい》
(河本)《あっ すいません…》
(東上)《ちょっと 頭 上げるね》
(植野)
《酸素を鼻のやつにするよ》
(植野)先ほど PICUに収容し
ネーザルハイフローを装着しました。
生まれたときの体重は 2, 600g。
産後
RSウィルスに感染したようです。
細気管支炎 かなり悪化してます。
体力も免疫もない。 いつ
何が起こっても おかしくないよ。
お母さんに確認をとりながら
進めましょう。
(東上)
それが 乳児院の子なんです。
なるほど。
(羽生)母親の年齢は 二十歳か。
(東上)
大学生で 両親からの反対を受け
すぐに預けられたそうです。
本人も 養育の意思は
ないんですか?
なしです。
(今成)生後まだ1週間だろ。
親権は 母親にあるはずだよ。
(植野)権利はね おそらく。
(浮田)何かあったら
いつでも連絡してください。
河本 よく見ておいてくれ。
(河本)はい。
(植野)じゃあ 志子田先生。
はい。
この子を お願いします。
はい。
綿貫先生
志子田君と組んでもらえますか?
それなら 私一人で十分ですが。
(植野)後輩の育成も
われわれの仕事ですよ。
分かりました。
それで 赤ちゃんの名前は?
ありません。
お母さんが
まだ 出生届を出してないので。
♬~
君を 何て呼べばいいのかな?
初めまして 志子田 武四郎です。
♬~
♬~
ご連絡お待ちしております。
失礼します。
ちょっと 何回 電話してんのよ。
いや だって
治療方針を決めるには
お母さんに会わないと
始まらないじゃないですか。
(綿貫)乳児院や児相の方には
連絡したの?
はい。 電話で 深田 奈美さんに
病院に来ていただけるよう
お伝え願えませんかと。
電話だけ?
はい。
引き出したい情報は
ちゃんと向き合わないと
手に入れられないことがあるの。
何でもかんでも 電話じゃなくて。
佐々木さん。 乳児院の方。
志子田と申します。
(佐々木)よろしく お願いします。
お願いします。
お手元の資料を ご覧ください。
え~ ベビーが
RSウィルスに感染したのは
え~
乳児院でのことだと思われます。
いや そりゃそうだろ。
産科と乳児院しか
行ってねえんだから。
まあまあ…。
確かに…。
続けてください。
え~ 昨日から どんどん悪化して
努力呼吸の症状が出たので
救急車で 搬送されたと。
陰圧室は 不要です。
皆さん マスクと手袋とガウン
お願いしますね。
え~…。
治療計画。
はい。 ネーザルハイフローで
呼吸は いったん 安定しています。
このままでいければ え~…。
いけなかった場合。
綿貫先生が
いい指導をしてくださってますね。
ささやき女将。 フフフ…。
(羽生)確かに。
何ですか? それ。
(今成)
えっ 知らないの? しこちゃん。
すいません。
(植野)赤ちゃん 状態が
搬送時より少し悪化しています。
乳児は モニターのアラームが
鳴りやすいので
アラームに慣れないように。
(綿貫)はい。
(植野)無呼吸発作が 一番 怖い。
そうなると 命に関わりますから。
はい。
≪(希子)ふざけないでよ!
すいません。
こっちの時間を
何だと思ってんの!?
ごめんなさい。
これからは 気を付けます。
ちょっ… 何 見てるんですか!
仕事しなさいよ!
(希子)娘は 宅配じゃないのよ!
(志子田・今成)うん? 娘?
羽生 希子と申します。
羽生 仁子に 希子?
長女なんでね
希望の子って意味で。
何が 希望の子だよ! ちょっと
お母さん しっかりしてよ!
似てる~。
(綿貫)もう少しで
違うお部屋に移動できるからね。
ここでいい。
(綿貫)何で?
手術 怖い。 今度は
ここに 針金 入れるって聞いた。
(綿貫)そっか。
じゃあね…。
魔法のマントをあげよう。
特別だよ。
透明だからね 見えないけど
これがあれば 手術中
淳之介君は
時間を飛び越えられるんだよ。
タイムふろしきみたいに?
惜しいな~。 どこでもドアかな~。
これがあれば 手術なんか
あっという間に終わっちゃうよ。
(今成)俺の仕事がなくなるな。
頑張ろうね。
(淳之介)うん。
あのさ この100分の1だけでも
しこちゃんに
優しくしてやってくれよ。
先生 今日は 日勤でしょ?
帰らないの?
誰かさんと組んでるせいで
残務があるんです。
ああ…。 あっ 先生
そろそろでしょ? 例の日。
準備とか言いにくかったら
私に…。
しゃべり方 そっくりですね。
(羽生)えっ?
お嬢さん。
声 こっちまで聞こえてたんで。
あっ…。 ああ… すんません。
(今成)血液ガスの結果か?
☎
はい PICUです。
(今成)CO2が たまってきたな。
全然 良くならないんです。
はい。
志子田先生
深田 奈美さんから 電話です。
はい。 丘珠病院の志子田です。
お電話ありがとうございます。
☎(奈美)
もう 電話かけてこないで。
えっ?
☎会えない。
いや ご事情があるようでしたら
ぜひ
お話 聞かせていただけませんか?
☎母親になんかなれない!
☎(不通音)
来ないって。
えっ。
母親にはなれないってさ。
まあ 養育の意思なしだもんね。
母親は そうかもしんないけどさ
子供は お母さんに
会いたいんじゃないかな。
点滴のルートとるとさ
ちょっと嫌がるんだよ。
痛いとか苦しいとか
分かってんだよ。
そういうとき きっと 母親に
そばにいてほしいんだろうなって。
もし 万が一のことあったら
名前も付かないまま…。
もどかしい気持ちは 分かるよ。
私も あの赤ちゃんが
搬送されてきたとき
全然 太刀打ちできなくてさ。
でもさ
私たちじゃ どうもできないことって
あるじゃん。
落ち込んでるのに よく食べるな。
おう。
(東上)淳之介君 寝たかな?
はい。 ぐっすり眠ってます。
(嘔吐する音)
(アラーム)
(東上)嘔吐だ。 吸引しよう。
はい。
(アラーム)
はい。 分かりました。
すぐ戻ります。
(羽生)口腔内 吸引しました。
(植野)サチュレーションが
どんどん下がってる。
すぐに 気管挿管しよう。
はい。
(植野)無気肺を合併したね。
≪(足音)
植野先生 遅くなって すみません。
(植野)ああ いえ。
しこちゃん先生が
ちゃんと みてくれてましたから。
あの… やっぱり
お母さんに来てもらった方が
いいと思うんです。
(植野)お母さんが会いたくないと
言ってるそうですね。
はい。
でも この子
こんな苦しい状況なのに…。
この子の頑張ってる姿 見たら
きっと お母さんも
変わると思うんです。
(植野)しこちゃん先生。
はい。
いろんなお母さんがいますからね。
いろんな子供がいるように。
☎(呼び出し音)
お母さん やっぱり
来ていただけませんかね。
呼吸の状態が
どんどん悪化していて
ついに
人工呼吸器を取り付けました。
一目でいいんです。
会いに来てくれませんか?
お願いします。
☎(奈美のすすり泣き)
☎(飛行機の飛行音)
☎(奈美)ごめんなさい。
☎(不通音)
☎(飛行機の飛行音)
すいません!
深田さん?
深田 奈美さんですよね?
♬~ ≪(母)お父さん迎えに行った~
(黒木)はーい じゃあね~
≪帰れば 「金麦」 帰れば ワイワイ≫
あ~おかえり~
≪帰れば おでんと≫
(缶を開ける音)シュカッ
≪帰れば…!≫
(父)おっ
(泡の音)シュワー
<帰れば 幸せ 帰れば 「金麦」>
<さて 「金麦」は「金麦」でも
冬しか飲めない「金麦」は>
冬の味
ふ~ん
(柳楽)どーん!
<あつあつの鍋に ひえひえの「金麦」は>
冬の味
(妻)分かったよ~ あはは…
(泡の音)シュワー
<帰れば 晩酌 帰れば 「金麦」 冬の味です>
親には言わないでください。
あの子の父親には
何度も連絡したけど
連絡 取れなくて
どうしようって思ってるうちに
もう おろせない時期に…。
そうだったんですね。
産んだら もう会わないって
親に約束したんです。
深田さん自身は
どうなんでしょうか?
会いたくはないですか?
生まれてこないでって思った。
育てられるわけ
ないじゃないですか。
私は 母親になれない。
(すすり泣き)
ただいま~。
≪♬(南・桃子のハミング)
♬(南・桃子のハミング)
あっ おかえり。
何やってんの? 朝から。
自主練。 あたしたち
ホノルルの大会に出るから。
♬「出るから~」
♬(南・桃子のハミング)
(南)こっちも おいしいから。
(桃子)食べるね。
(南)うん。
もう お菓子休憩か?
ホノルルは いいのかよ。
赤ちゃんいるから
休み休み やってんのよ。
母ちゃんのは 脂肪だろ。
あっ 今のは
女性に言っちゃいけないよね。
禁句だったね。
最低!
(桃子)最悪!
何なの
いつも そうやって 二人してさ。
あっ ねえねえ
ついでに ポット 保温にしといて。
んだよ…。
そういえば この前さ
丘珠病院で 診察 受けてきたよ。
そっか。 もう 8カ月か。
うちに来たんだ?
そう。
(南)桃ちゃん
丘珠病院で産むんだ。
私もね 武四郎 丘珠病院だったの。
(桃子)そうなんだ。
うん。
(桃子)へぇ~。
何かさ 私だけ
全然 準備できてなくて
焦っちゃった。
(南)大丈夫 大丈夫。
何とかなるから。
(桃子)そうかなぁ…。
周り 見てるとさ 自分だけ
愛が足りてないんじゃないかって
思っちゃったんだよね。
うちなんて まだ
名前も決められてないんだよ。
大丈夫。
うちも 何にもしなかったけど
何となく
これくらいになったから。
(桃子)ああ そっか。
(南)うん。
ねえ 母親って やっぱりさ
無条件に 子供 カワイイもんだよね?
何? 自分のこと。
違うよ! 一般論だよ!
そうね~。
そうともいえないかな。
長年 不妊治療して
やっとのことで 武四郎 妊娠して
あんたのために 最高の母親に
なるんだって決めてたんだけどね。
へぇ~。
(南)でも このありさまよ。
母親なんて疲れたって
もう 何度も思ったもん。
えっ?
(南)頑張って作ったお弁当
捨てられたときとか
訳分かんない
ちょっと遅れた反抗期とか。
んっ…。
まあ いいや。 おやすみ。
おやすみ。
(桃子)あれ?
ふてくされちゃったかな?
たけちゃん
お母さん 大好きなのにな~。
でも 人間だもん
やっぱり そう思うとき あるよ。
桃ちゃんも
そんなとき くると思う。
母親から逃げだしたいなとか
自分には育てられないなとか。
そういうとき どうするの?
一番かわいかったときのこと
思い出す。
どんなとき?
遊園地で 迷子になったときかな。
それ 聞きたい。
あと 寝てるときは
今でも カワイイよ。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
失礼します。
先生
今朝 深田 奈美さんと 直接
お話しすることができました。
お母さんの事情も分かったので
これからは アプローチを変えて
どうにか
こっちに来てもらえるようにと
考えています。
しこちゃん先生
少しいいですか?
医者をやっていると
いろんなことがありますね。
どうしたんですか? 急に。
深田 奈美さんのお父さんから
訴える意思があると。
えっ 訴える?
深田さんを精神的に追い込んだと。
志子田先生宛てでした。
奈美さんは 産後間もない。
今は 少し 距離を置いた方が
いいかもしれません。
もちろん 悪気がないのは
分かっています。
志子田先生が 一生懸命なのも。
すいませんでした。
(綿貫)植野先生から聞いた。
すいません。
訴えるって言われて 何か
すとんと 力 抜けちゃいました。
もう 何するのも
怖くなっちゃって。
綿貫先生 裁判
抱えてらっしゃるんですもんね。
それでも 患者さんのために働いて
すごいと思います。
すごくないよ。
すごいです。
ハァ…。
ホントに ご迷惑おかけしました。
あの子のこと
よろしく お願いします。
(東上)ちょっと 目 見ますね。
意識レベルが低下してる。
気管挿管 準備して。
(看護師)はい。
(東上)頭部CT 撮りましょう。
(渡辺)《今以上に
周りを巻き込むことになっても
そう言ってられる?》
《ただでさえ 人が足りないのに
ここは存続できるかな?》
(今成)しこちゃん
俺の歓迎会 やって。
懇親会でもいいよ! フフフ…。
事務作業あるんで。
羽生さん。
(羽生)先生と さしは嫌だな~。
(今成)さしか。
(羽生)忘れないでくださいね。
土曜日 運動会なんで
金曜は 残業なしで。
(今成)大丈夫。
うちは ブラックじゃないから。
ほら ホワイトだから。 フフフ…。
全然 面白くない。
(今成)面白いよな!? しこちゃん!
うん。
(今成)うんって…。
な… 何だ それ。
何か カッコイイな お前。
(羽生)ラーメン 伸びますよ~。
(今成)ああ 伸びたのね 好きなの。
(今成)うん。 伸びたの 好き。
(綿貫)お疲れさまです。
お疲れさま。
植野先生。
(植野)はい。
お話があります。
辞めるつもりですか?
理由は?
私も 犠牲を払わないといけないと
思ったんです。
志子田先生 見て
かわいそうになっちゃったの?
綿貫先生の件とは違うでしょ。
羽生さん 見たでしょ?
私の手が震えてるの。
もう 潮時だと思う。
(受信音)
タブレットも使って
お母さんに 赤ちゃんの姿を
見せてあげるのは どうでしょう?
志子田君。
あっ お母さんと
距離を取った方がいいのは
分かってます。
ただ 何か できないかと。
あと 環境整備の面から見ても
やっぱり
お母さんと触れ合う時間を
とってあげてほしいんです。
その方が きっと 回復にも…。
綿貫先生。
あの赤ちゃんの担当
外れたっていうのは 本当ですか?
本当だけど。
こんな大変なときに
担当 外れるって
何があったんですか?
植野先生に お願いしたから。
無責任じゃないですか。
母親の神経 逆なでしたあなたは
無責任じゃないの?
産後のつらさもある。
母親の精神 乱して どうするの。
先生は 母親に優しいですよね。
(綿貫)はぁ?
甘いっていうんでしょうか。
違いますよ。
あの子 亡くなってしまうかも
しれないんですよ。
そんな言葉で
母親のこと 脅したの?
脅すって…。
母親の気持ちばかり考えて
子供に 何かあったら
どうするんですか?
母親だって
そんなこと分かってる。
あんたが分かってあげようと
してないだけでしょ!
分かりませんよ
母親の気持ちなんて!
母親じゃないんだから!
(植野)しこちゃん先生。
それは 綿貫先生だって
同じですよね?
すいません。
そうね。
言うとおり。
私が言い過ぎた。
(植野)勤務に戻りますよ。
やることが いっぱい あります。
はい。
≪(羽生)はい。
ありがとうございます。
ねえ 自分で思っているよりも
先輩たちは いっぱい いっぱいで
楽に 仕事をしてるわけじゃない。
楽なふりをするのが
うまく なるだけだと思うよ。
でも
途中で 担当 外れるなんて…。
綿貫先生が
患者のこと どうでもいいなんて
思ってるわけないでしょ。
人には人の事情があるのよ。
(南)この前 桃ちゃんにさ
あんたが 一番カワイイときは
何って聞かれてから
よ~く思い出すんだよね
遊園地のこと。 覚えてる?
何それ?
ほら 4歳ぐらいのとき。
絶対 手 離すなよって言ったのに
迷子になってさ。
お母さん 必死になって捜して
そしたら あんたのビービー泣く声が
聞こえてきて。
ビービー泣かねえよ。
泣くなが うちの家訓じゃん。
泣いてたから。
あのとき お母さんのこと
必死になって 捜してたでしょ?
覚えてない。
ずーっと お母さんを
捜し求めてましたっていう顔が
いいんだよね~。
今じゃ こんなん なっちゃってさ。
食べなよ。 冷める。
うちのギョーザって
何で ニンニク入ってないの?
また 文句?
一応 バスガイドだからね。
修学旅行生に 口臭すんぞって
言われたくないでしょ。
フッ。
違うよ。
母の愛だよ。
口臭 気にしてくれんのが?
あんたが ちっちゃいとき
ニンニク食べて 鼻血 出して
お母さん もう びっくりして
それから もう怖くて 入れてない。
そしたら 何か
自分も食べられなくなっちゃった。
母は強しっていうけど
同時に とっても怖がりで
繊細な生き物なんだよ。
俺は 好きだけどね~ ニンニク。
(泣き声)
(香取)
ごちそうさま!
♬~
今日は そのあとの話をします
飲み終わった後のボトル
正しく捨てれば 何度でも何度でも蘇る
君たちはゴミじゃない 資源だもんね
また会おうね
(ボトルをつぶす音)
<素晴らしい過去になろう>
(草)助かるわ~ (稲垣)すみませーん!
(3人) <サントリー>
≪手術室 準備できました。
先生 魔法のやつが 落ちた。
取って。
はい。
元通り。
≪淳之介君 行こうか。
≪じゃあ 行きましょうか。
≪はい。
何だったの? 今の。
(淳之介)秘密。
(亮平)何でよ。
当日の朝ぐらい
休めばよかったのに。
午後からなので。
(渡辺)君が
やろうとしていることは
過去の医者たちが心血を注いで
積み上げてきたものを
一切合切
無駄にすることなんだよ。
私は もう
医者ではなくなりますので。
しこちゃん先生。
行きますか。
ずいぶん 早いお昼ですね。
えっ?
えっ? ラーメン屋 こっちですよ。
乗りましょう。
しっかりと 見ていてくださいね。
はい。
♬~
(轟)あなたは 25歳のときに
札幌共立大学の医学部を卒業し
同大学の救命医として
働き始めましたね?
はい。
(轟)2019年に
第1子を妊娠された。
結婚して すぐに 自身の排卵に
難があることに気付き
2016年から 投薬治療を主とした
不妊治療を開始しました。
(轟)2019年の2月ごろから
産休に入ったと
記載されていますが。
3年の不妊治療の結果
娘を妊娠しました。
ですが 妊娠中も
体調不良は治らず
仕事に支障も出てきたため
早めに産休に入りました。
何度か 切迫流産の危機が
ありましたが
妊娠36週を迎えました。
(轟)陳述書には 9月20日に
激しい腹痛を覚えたとありますが。
はい。 妊娠初期にも
色々なことがあったため
入院したいと訴えましたが
胎児に異常はないということで
帰されました。
ですが その後
大量に出血しました。
その時点で 娘さんは
まだ生きていたのですか?
分かりません。
(轟)その後 開腹手術され
それと同時に
死亡が確認されたそうですね。
娘さんは いつ
息を引き取ったのでしょうか。
(綿貫)分かりません。
(綿貫)ですが… その晩…。
死亡が確認されました。
(轟)2, 510g
保育器なしでも
生存できた大きさですね。
(綿貫)はい。
私が異変を訴えた際
すぐに入院し
危険な状態になったら
すぐに帝王切開されていれば
娘は…。
娘は…。
生存できたかもしれない。
(轟)生存の可能性を
病院に つぶされたから
亡くなってしまった…。
(松本)異議あり!
それは 誘導です。
病院の対応には 落ち度はなく
緊急時には 開腹手術で
母体を優先するという
夫の同意書もあった。
病院に責任があるというのは
事実とは異なります。
どこが
事実とは異なりますか?
教えてください。
事実とは異なると
おっしゃるなら
あなた方が見た真実を
教えてください。
どの状態まで 娘は生きていて
死ぬときに 誰がいたのか。
1人ではなかったか。
死ぬ前に 一度でも
外の空気を吸ったのか。
私は知りたいんです。
あなた方は
すぐに示談の話で けむに巻いて
何一つ 私の欲しい情報を
与えてくれなかった。
医師としての良心はないのか!
(裁判長)静粛に。
私は
この件で 子宮をなくしました。
(綿貫)私が母親になることは
二度とありません。
娘の命を奪った病院に
1億円の損害賠償を請求します。
すいません。
来てしまいました。
(綿貫)気付いてました。
志子田先生に 綿貫先生のことを
誤解してほしくなかったので。
じゃあ 帰りましょうか。
金目当てだろ。
大丈夫。 無視しなさい。
無視しましょう。
ハァ…。
ハァー。
しこちゃん?
ちょっと すいません。
あの~ すいません。
すいません!
はっ?
あの~ ちょっと 僕には
関係ないんですけど
でもね
ちょっと よくないっすよ。
いや すげえ悪いっす。
最低だと思います。
何 やってるの!?
あのね
言ってることが
全然 分かんないっすよ。
何で そうなるんすかね。
お金のことと 命のことを
あなたが 勝手につなげて
話さないでくださいよ。
親が 自分の子供の命に
値段 つけるなんて
そんな発想になんの
あんたぐらいっすよ。
綿貫先生が
何も感じてないわけないでしょ。
母親が 自分の娘の最期
知りたくて 何が悪いんすかね。
何ですか? この人。
謝ってください。
もう いいから。
よくないっすよ。
全然 よくないっすよ。
謝ってください。 謝ってください。
もう いいから。
すいません。
おーい!
遅いぞ。
懇親会 行こう。
(植野)2時間ですよ。 飲み放題も
食べ放題も 2時間だし
われわれのシフト的にも
2時間ですからね。
(羽生)はい。
焼き鳥は たれ? 塩?
両方。
(羽生)ああ…。
ようやく このメンバーで
集まれましたね。
うん。
(羽生)まあ 余ったら
志子田君に あげればいっか。
(今成)余んないな。
裁判 どうだった?
疲れた?
自分で起こしたことなので。
(今成)でもさ
勝負事っちゅうか
こういうのは 疲れるよね。
勝ちたくて
始めたんじゃないんです。
私は 知りたかっただけなのに
裁判という形を取るしか
なかったんです。
そうでしたか。
色々 気を使っていただいて
すみませんでした。
志子田先生 言ったよね。
お母さんに甘いって。
あっ それは…。
ううん。
ごめん。
そうなのかも。
憧れてるんだと思う。
おなかに子供ができれば
誰でも母親になる。
でも…。
誰でも なれるわけじゃないから。
僕は…。
僕は 母親には なれないので
綿貫先生の気持ちも
深田さんの気持ちも
分かりません。
でも 子供の気持ちは分かります。
すっごい ちっちゃいころ
母親から離れて
すごく不安だった感覚を
今でも覚えてるんですよ。
会いたかった。
確か その前も
すっごいケンカして
大嫌いだって
思ってたんですけど
母親に会いたくて 捜して
見つけたときに…。
すっごい安心したのを
今でも覚えてるんですよ。
あ~ お母さんのにおいだ~って。
だから 綿貫先生のお子さんも…。
会いたかったと思う。
う~ん…。
そう思うと
かわいそう…
かわいそうというか…。
悲しいです。
(はなをすする音)
お前が泣くなよ。
♬~
お子さん 名前は?
沙耶でした。
すてきな名前ですね。
(泣き声)
戻ってきてよ。 綿貫先生。
先生… いないと寂しいよ。
(綿貫の泣き声)
(綿貫の泣き声)
ママに会いたいよな。
綿貫先生。
深田さんに
電話してもらえませんか?
僕じゃ 説得できません。
でも 綿貫先生なら
できると思います。
担当医だしね。
触ってもいいですか?
はい。
遅くなって ごめんね。
蒼。
蒼君。
いい名前ですね。
(奈美)生まれる前から
決めてたんです。
この名前にしようって。
ごめんね。
ホントに ごめんね。
謝らないでください。
ほら。
蒼君 喜んでますよ。
あなたは これから
お母さんになるんですから。
ゆっくり
お母さんになってください。
(泣き声)
綿貫先生
ありがとうございました。
いいえ。
あと…。
ごめんなさい。
本当に すいませんでした。
(綿貫)何が?
色々と 無神経でした。
申し訳ございません。
しょうがないでしょ。
知らなかったんだから。
いや でも 言い過ぎました。
そんなことない。
はい?
(綿貫)その…
動けない人を見ると いらっと…。
悪かった。
綿貫先生が 謝った。
あと あのさ あの資料
ひどかった~。
まともに 論文 書いたこと
ないのかなっていうぐらい
特に 国語力が ヤバい。
な… 何がっすか?
蒼君の計画表。
あっ…。
私なら OK 出さないね。
え~。
(植野)蒼君のご家族は
クレームを
撤回してくれたそうです。
危なっかしい先生たちだわ。
(今成)フフフ…。
あのさ いいかげん
帰ったら どうですか?
えっ?
(綿貫)あした 運動会なんでしょ?
また 娘さんに
怒られちゃいますよ。
覚えててくれてたの
綿貫先生だけだ。
ありがとね。
(今成)あっ 今 俺 ちょうど
それ言おうとしてた そこ。
羽生さん 帰って 帰って。
(羽生)忘れてましたよね。
覚えてた 覚えてた。
(綿貫)お疲れさまでした。
(羽生)お疲れさまでした。
(今成)お疲れさん。
≪すごいね。
(綿貫)普通です。
(今成)えっ? 俺ら普通じゃない。
桃子。
(河本)桃子 担当 何先生だった?
今日 女の先生だった。
あの すごい奇麗な。
ああ 武四郎が
連絡先 聞こうとして
断られた人だ。
違えよ。
あれは
同僚に聞けって言われたの。
そんなことよりさ 昨日
悠太 札幌で見掛けたんだけど。
えっ? 俺 何も
連絡 来てねえけど。
私も。
(桃子)気になったから
電話してみたんだけどさ
全然 出なくて。
≪(受付)27番の方。
(桃子)あっ 私だ。
ありがとう。
じゃ いってくるね。
じゃあね。
(桃子)うん。
(呼び出し音)
出ねえな。
(河本)仕事じゃない?
そっか。
救急。
はい。
意識も しっかりしてますね。
脱水症状なんで 点滴
しておきましょう。 お願いします。
はい。
(東上)すいません。
駆け付けてもらって。
もう 大丈夫です。
(植野)分かりました。 よかった。
≪ストレッチャー 入ります。
(救命医)聞こえますか?
病院ですよ。
(東上)意識 ないですね。
初療室 お願いします。
≪はい。
悠太?
[『PICU 小児集中治療室』の…]
[無料期間の終了後も…]