PICU 小児集中治療室 #09【最終章突入…志子田、人生の岐路へ】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
PICU 小児集中治療室 #09【最終章突入…志子田、人生の岐路へ】[字][デ]
癌の治療を拒む南を連れて、検査のために二人で東京まで来た志子田。植野先生に腫瘍内科の名医を紹介してもらったが、そこで聞かされた検査結果に志子田は…
詳細情報
番組内容
「俺が諦められる時間をください。母ちゃんと離れる覚悟ができるための時間を」
しこちゃん先生こと志子田武四郎(吉沢亮)は、膵臓ガンの治療を拒否している母・南(大竹しのぶ)にそう言って頭を下げ、一度、東京の病院で検査を受けることに同意してもらう。
羽田空港に降り立った武四郎と南が向かったのは、丘珠病院のPICU科長・植野元(安田顕)から紹介してもらった東京中央記念病院の腫瘍内科医・原口のもとだった。
番組内容2
そこで南はいくつかの検査を受ける。診察を終えた後、武四郎は、原口医師から南の検査の結果を聞かされて……。
出演者
吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、菊地凛子、松尾諭、正名僕蔵、野間口徹、甲本雅裕、イッセー尾形、大竹しのぶ
スタッフ
【主題歌】
中島みゆき『倶(とも)に』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ)
【脚本】
倉光泰子
【音楽】
眞鍋昭大
【医療監修(小児外科)】
浮山越史(杏林大学病院)、渡邉佳子(杏林大学病院)、川嶋寛(埼玉県立小児医療センター)
【医療監修(PICU)】
植田育也(埼玉県立小児医療センター)
【取材協力】
宮城久之(旭川医科大学)
【プロデュース】
金城綾香
スタッフ2
【演出】
平野眞、相沢秀幸、阿部雅和
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/PICU/
【公式Twitter】
https://twitter.com/PICU_cx
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/picu_cx/ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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(南)治療しないから。
はっ?
お母さん そう決めたの。
(圭吾)心臓移植したい。
(浮田)恐れていたことが
起きましたよ。
感染症が治るまで
補助人工心臓の植え込み手術
できませんよね。
一緒に考えたいんです。
圭吾君にとって 何が最適なのか。
(真美子)
函館に… 帰してやりたいです。
(植野)圭吾君のお母さんが
どうして
決心がついたと思いますか?
やれることは
全て やったからです。
はい。
お願いします。
俺が
諦められるだけの時間を下さい。
母ちゃん
一回だけ 東京の病院 行こう。
♬~
タクシー… タクシー…。
(店員)羽田空港限定販売ですので
いかがでしょうか?
よろしければ。
ったく。
何やってんだよ。
このクッキー
ここでしか売ってないんだって。
会社の人に買ってかないと。
いやいや お土産なんて
帰りに買やいいんだよ。
羽田限定だよ。
なくなっちゃったら どうすんのよ。
大丈夫…。 何かしら あるよ。
あっちだって。
え~っ…。
あっち。
そういうことを大事にしないから
モテないんだよ。
そういうのはね
だいたい 置いてあんだから。
それとモテないは 関係ねえから。
ほら 飛行機マークだよ。
11時から 原口先生で予約している
志子田 南です。
腫瘍内科の外来は
B棟になります。
ありがとうございます。
母ちゃん。
もし よろしければ
車椅子をお貸し出ししてますよ。
(南)行ってくるね。
うん。
(検査技師)失礼します。
(看護師)消毒します。
♬~
やっぱ 東京は違うね。 さすがだわ。
これ 非常にね システマティック。
あっ?
システマティック。
出た そういうの。 横文字。
カッコつけ。
フッ。
怖い先生じゃないといいなぁ。
何 ガキみてえなこと
言ってんだよ。
あのな 原口先生は
すっごい先生なんだよ。
日本で一番の先生で 予約なんて
なかなか とれないんだから。
どんだけ鬼みたいな先生でも
黙って 診察 受けとけ。
鬼?
大丈夫だよ。 優しいよ。
やめなさい。
それ たまに出てるよ。
小さいときよりは
ましになったけど 直しなさいよ。
分かったよ。
お母さんぐらいしか そういうこと
言ってあげる人 いないんだからね。
でも 体にはいいんだって。
いい運動になるんだって。
じゃあ 直さない方がいいじゃん。
う~ん… どうしようかね。
迷うね。
フッ。 フフッ。
(ドアの開く音)
≪(看護師)志子田さん
診察室に どうぞ。
はい。
結果は 武四郎が聞いてきて。
あんた お医者さんでしょ。
お母さん 難しいこと
よく分からないから。
分かった。
フゥ…。
(ドアの開閉音)
(原口)植野先生
寒がりだから 大騒ぎでしょ?
雪が降ったら
大喜びされてましたよ。
そうですか。
よろしく お伝えくださいね。
はい。
では 結果ですが…。
こちらが 今日の結果です。
進行のペースが 非常に はやく
痛みも強まってるでしょうね。
痛み止めに
モルヒネを飲んではいますが
3時間ぐらいで 薬がきれて
発作的に苦しむことがあります。
かかりつけの先生からも
申し送りを頂いてます。
転移された腰部と骨盤の
骨の痛みについてなんですが…。
あの… 先生 すいません。
あの… 先生 以前 こちらの症例
担当されてましたよね?
他にも 先生の担当された症例を
色々 調べてみたんですけど
こちらの症例のように
色々な治療法を
組み合わせていただけると…。
例えば これと同じように
ケモをして
もし がんが 切除可能なくらいに
ダウンステージしてから
手術をしてもらえれば
母のがんも 寛解に
向かうのではないでしょうか?
志子田先生
お母さまは多発転移されています。
これらとは まったく別の症例と
思っていただいた方がいいです。
残念ですが…。
あぁ… そうですか。
あの… 何か
ほ… 他に 方法ありますか?
お母さまのがんが
寛解する可能性は
かなり低いです。
そうですか。
寛解は 難しいですが
もちろん 治療をすれば
お別れまでのお時間を 少し
のばしてあげることができます。
ただ 体に負担がかかりますし
ご本人の意思を
尊重してあげてください。
せっかく ここまで
お越しくださったのに
ホントに すいません。
あっ いや 先生 あの…。
あの… 北海道でも
同じことは分かっていたので
それなのに
僕が どうしてもと思って…。
あの… ホント すいません。
おつらいと思いますが お母さまと
よく相談してください。
♬~
♬~
何か あれだな
東京も札幌も 変わんねえな。
さっきまでは
東京 すごいって言ってたのに。
次の病院 行こう。
次は 天下の東大病院よ。
フフッ。
フフッ。
さっきの先生も
悪くはないんだけど
植野先生の紹介だし
まあ 優秀なんだろうけどさ。
親切だったし いいんだけど
何かね。
やっぱ 次だなって。
もう一個 行かなきゃなの?
サプライズよ。 母ちゃんに内緒で
もう一個 予約してたんだよ。
(南)お母さん 菓子折り
1個しか持ってきてないからね。
いいんだよ 別に。
車椅子 返さなきゃ。
あっ ちょっと待って。
(南)東京は すごいね。
ビルばっかり。
札幌と変わんねえよ。
あっ また コンビニ。
あっ また同じ会社の…。
経営 大丈夫かね。
さっきの先生ぐらいなら
俺と変わんねえな。
次 東大だから。
喫茶店も 百貨店も また あるよ。
人が多いね。
あっ また コンビニ。
小児もね やっぱ すごい症例は
東大が やってんだよ。
移植とか もう 症例数
全然 違うからね。
最初っから
東大 行っときゃよかったよ。
失敗したわ。
まあ でも
植野先生の紹介だし
しょうがねえか。
止めて。
ここで止めてください。
(二階堂)生理だからこそ
できるだけ 気持ちいいものを
身につけたい。 うん。
<コットン 100%>
♬「しあわせ素肌」
<ボタニカルコットン 誕生>
うん。
♬「ロリエ」
何で こうなっちゃうんだよ。
いいじゃん。 東京だよ。
マジかよ。
イケメンね あなた!
息子なんです。
いい息子さんね~。
お母さんと旅行なんてね~。
まあ…。
そうなんです。
親孝行ものなんです。
お医者さまなんです。
母ちゃん。
小児科医 PICUって所で
頑張ってるんです。
P…。
(南)PICU。
P…。
PICU!
ハハ…。 まあ 何か すごそうね!
そうなんです。 すごいんです。
(女性)う… うらやましいわ。
(南)でしょ。
自慢かよ。
いいじゃない。
今まで ねたまれると思って
謙遜して 我慢してきたんだよ。
ここは 旅先だよ。
フフッ。
(桜)
さあ 出発のお時間となりました。
皆さま 準備は OK?
(南)OK!
(桜)本日 ガイドを
務めさせていただきます
スミス桜でございます。
(女性)スミスって!
本名なんですよ。 え~ 旦那が
オーストラリアなもんですから。
皆さん
桜ちゃんと呼んでくださいませ。
よっ 桜ちゃん!
(乗客たち)桜ちゃ~ん!
(桜)ありがとう!
「結構毛だらけ猫灰だらけ
尻の周りは くそだらけ」
「嫌なことが多い世の中ですから
今日は
パ~ッと まいりましょうや!」
「あたしの言うこと
しっかり聞くんだよ~!」
(拍手)
(桜)さあ 始まりました
柴又寅さんツアーでございます。
はい 皆さま
右手をご覧くださいませ。
一番高いのが
中指でございます。
(乗客たちの笑い声)
いやだぁ~!
(桜)あれ?
お兄さん 笑ってくれてない。
ハハハ…。
(桜)
さあ 左をご覧くださいませ。
皆さま あちらが かの有名な
スカイツリーでございます。
もう 本日は ぎゅっとタイトな
バスツアーでございますので
ここから お写真だけで
我慢してくださいませ。
まあ 正直 申しましてね
YouTubeの方が
奇麗なスカイツリーが見られます。
(乗客たちの笑い声)
(南)
すごいね 東京のガイドさんは。
YouTubeの…。
母ちゃん。 もうちょっと
バスガイド続けようよ。
俺の子供にもさ 母ちゃんのガイド
聞かしてやってよ。
フフッ。 奥さんもいないくせに。
近々するよ。
誰とよ?
何か… すごい人。
あっそう。
ハワイでさ
フラダンスの大会 出ようよ。
俺 ハワイに 別荘 買うからさ。
あっ
札幌駅のマンションも買おうよ。
床暖つきの最上階のさ。
昔 約束したよね。
先生に
駄目だって言われたんでしょ?
あんたの顔 見たら 分かったよ。
次の病院は きっと違う結果だよ。
予約なんて とってないでしょ?
あんたの嘘なんて
一瞬で分かんだから。
何年 あんたの母ちゃん
やってると思ってんのよ。
先生 ホントは 何て?
難しいけど 治療すれば
少しだけ 時間が手に入るって。
そう。
うん。 だからさ…。
もういいから。 旅行 楽しもう。
あっ 寅さん! ねえ 写真 撮って。
ハハッ。
「葛飾柴又よ」
もうちょい こっち。
「葛飾柴又よ」
(シャッター音)
(南)寅さんの銅像の足の左親指
触ると 幸せになれるんだって。
そんなん迷信だろ。
フフッ…。
ハハハッ!
これ できてるのかな?
♬~
うまっ。
うまっ。
うまっ。
おいしい!
ねっ!
うん。
熱っ。
着ねえよ。
(南)似合ってるよ。
着ねえって。
買ってあげる。
フッ。
じゃあ 俺 母ちゃんの買うわ。
ええ~っ!
じゃあ ペアルックじゃん。
恥ずかしい。
ハハハハッ。
(南)これも。
絶対 使わねえよ。
使う。
マジで!?
絶対 使わねえよ。
(店員)いらっしゃいませ。
使います。
(南)ずいぶん奮発したね。
医者だぞ 医者。
まあ そうね。
実家暮らしだしね
ため込んだよね。
何だよ
住んでちゃいけなかったのかよ。
ううん
いてくれて うれしかったよ。
だろ?
うん。
フフフ…。
幸せだね。
うん 幸せ過ぎてもったいないよ。
もっと幸せにしてやるよ。
クッ。
もう じゅうぶんだよ。
ううん。
俺は もっとしてやりたい。
まだまだ全然できてない。
だから頼むよ。
俺を一人にしないでくれよ。
フッ 武四郎が
もっと ちっちゃかったら
一人にしたくないって
思ったかもしれないなあ。
でも もうあんたは大丈夫。
立派な大人だよ。
そんなことないよ。
そんなことあるよ。
お母さん
もう何にも言うことない。
あんたは もう大丈夫。
勝手に決めんなよ。
母ちゃんは
何でも一人で決めてきたから。
そうやって
生きてきちゃったからさ。
俺のためでも 治療できない?
うん。 ごめんね。
(せきばらい)
何で治療できないか
教えてくれる?
あんたのお父さんね。
あんたのお父さんは
ものすごく優しい人だった。
あんたに ちょっと似てるかな。
情けないけど 人が好きでね
周りに いろんな人がいて
こんな優しい人がいるんだって
思った。
何とか この人の子供は
世の中に残さなくちゃいけないって
思って
子供が好きとか
子供が欲しいとかっていうより
この人の子供を産みたいって
思って
結構 不妊治療したんだけど
でも うまくいかなくてね。
あー あたしみたいなのが
結婚したばっかりにって思って
お父さんに謝ったことがあったの。
でも そのとき
お父さんが怒ったのよ。
「僕の好きな人のことを
そんなふうに言わないで」って。
それから不妊治療やめたら
何か ポンって
あんたが産まれたの。
うれしかったなあ。
ああ あたしは
この子を産むために
生きてきたんだって思って。
大好きな人と
これから大好きな人の子供を
一緒に育てていくんだって。
考えてみたら あのときが
お母さんの人生で一番
幸せな時だったのかもしれないね。
それからね
お父さんが急に職場で倒れたの。
うーん… せきがね
止まらないとは思ってたのよ。
でも まさか 若いからね
がんとは思わなかった。
肺がんって 苦しい病気だね。
苦しそうなのに
何にもしてあげられなくて。
「余命半年です」って言われて
母ちゃん
頭 真っ白になっちゃって。
だって ほら 中古だけど
あのうち買ったばっかりだったし。
あんたも ちっちゃいし
どうしようと思って。
自分のことばっかり。
抗がん剤治療が始まったら
ホントに苦しそうで。
吐き過ぎて
血 吐いたこともあった。
髪の毛が抜けて 痩せてきて
何にも食べられなくなって
お母さんに当たるようになったの。
あんなに優しい人が
人が変わったみたいになって。
そのまま…。
若かったからね。
死ぬのが すごく怖かったと思う。
あんたもカワイイ盛りだったし。
(はなをすする音)
それが理由?
(はなをすする音)
(せきばらい)
母ちゃん
今は昔ほど副作用もきつくない。
緩和ケアしながらやっていけば
それで寛解してる人もいるし
それに…。
お母さんは
それができないほど悪いでしょ?
色々分かってるよ。 何度も考えた。
先生にも色々聞いたよ。
お母さんだって
死にたいわけじゃないよ。
でもね お母さんはね
病院じゃなくて あの家で
武四郎のこと 頭に焼き付けながら
逝きたい…。
いつもどおりに…。
勝手過ぎるよ。
わがまま言って ごめんね。
でも自分の死に方は
自分で決めたい。
(はなをすする音)
♬~
分かった。
武四郎。
愛してるよ。
俺だって…。
大好きだよ 母ちゃん。
フフッ。
食べよう。
ハァ…。
泣くな。
ふざけんなよ。
泣くな。
母ちゃんも泣いてんぞ めっちゃ。
フフフ…。
「泣くな」が家訓だろうが。
ハァー…。
うまそ。
うまっ。
ただいま。
寒かったろ ちょっと待っててな。
♬~
♬~
[母ちゃんは 札幌に戻って
1週間もたたずに亡くなった]
♬~
(宮沢)<がんばった一年だもの。> (山田)あ
<きっと今 日本中が 同じ気持ちです。>
(川口)あ
(友人)あ 雪! (小栗)おっ
ごほうびごほうび~♪
結構がんばってんだよね
(父親)みたいだな 見てるぞ~
みんな よくやりました~!
2022年も ほんっとに
お疲れさまでした~!
<ごほうびプレモル いっちゃいましょう>
<サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」>
あ~!
<では宮沢も。> (缶を開ける音)
先生 お忙しいのに
本当にありがとうございます。
立派だったよ。
はい。
仕事は
後からゆっくりで大丈夫だからね。
あっ ずいぶん
休ませていただいたんで
あしたから行かせてください。
その方が気も紛れるんで。
♬~
♬~
ごちそうさま。
残してんじゃん。
ごめん。
まあ お骨の待ち時間に
すしも出たしな。
残ったら俺が食うよ。
ありがとな みんな。
そうだ。
桃子。
んっ?
これ。
♬~
たけちゃん ごめん。
ホントにごめんね。
分かってるよ。
母ちゃんに口止めされてたんだろ。
つらかったよな。 ごめんな。
♬~
しばらく俺 ここにいようか?
いいよ。
まあ 幽霊とか嫌いだけどさ
母ちゃんは
絶対 幽霊とかならねえだろ。
あんな好き勝手 生きたんだから。
何かあったら俺もいるし。
河本も 桃子… 植野先生も。
分かってるよ。
悠太 俺 大丈夫だから。
落ち込んでると
母ちゃんに怒られんだろ。
フゥー…。
おはようございます。
(綿貫・植野)おはようございます。
香典も お花も
ホントにありがとうございました。
あの…。
そんな いいのに。
看護師の皆さんも。
あっ すいません。
しこちゃん 無理すんな。
何でも代わるぞ。
俺 意外と何でもできちゃうから。
あっ 意外じゃねえか。
(志子田・今成)フフフ…。
ありがとうございます。
着替えてきます。
見て これ。
(大輝)光もだよ ほら。
(大輝・光)ハハハ…。
(大輝)もう1回やろうぜ。
(光)OK。
あっ。
(大輝・光)しこちゃん先生!
おはよう。
先生 久しぶり。
フフッ。
(光)もう飽きた~ 退院したい。
えぇ?
(大輝)先生。
(シャッター音)
(大輝の吹き出す音)
(大輝の笑い声)
何?
おっ… カッコ良く撮ってよ。
(光)何それ 俺にも送って。
(綿貫)志子田先生
大丈夫なんでしょうか?
こんな早く仕事 戻って。
フフ…。
はい PICUです。
ERに小児
患児の様子 教えてください。
はい。
(東上)代わります。
(救急隊員)奥野 紀來ちゃん 9歳。
(救急隊員)発熱と
ぜんそく発作を起こし
自宅近くで 倒れてました。
(矢野)紀來ちゃん 聞こえるかな。
移動しよう。 1 2 3!
すぐ ルート とって。
(矢野)はい。
≪ちょっと ごめんね。
(アラーム)
呼吸 止まってます。
(矢野)
サチュレーション 80 切ってます。
(東上)気管支ぜんそく重積が
急速に増悪してる。
Aライン 確保!
≪はい!
ありがとうございます。
メチルプレドニゾロン 静注します。
ルート とれました。
(アラーム)
(一同)エアジェットォ!
(寺島)おいおい 「エアジェット」
おまえ ホントに
こすらず30秒で 汚れ 落ちちゃうの?
(こする音)キュキュッ!
(千葉・子ども)落ちてるよ~!
マジ!?
(千葉)お義父さん!
おん!?
「エアジェット」は 細か~いミストが 汚れに密着。
そして 速効分解。
うわ! 汚れが溶けてる!
だから こすらず30秒で…。
(こする音)キュキュッ!
速効キュキュッ!じゃ~ん!
それが 「エアジェット」
♬「バスマジックリン」
「エアジェット」!
(炭治郎)
今年の汚れ、今年のうちに。
ぜんそくの発作が
かなり ひどかったようで
酸素飽和度も かなり低く 呼吸が
うまくできていない状態です。
(今成)レントゲンが 真っ黒だ。
肺が過膨張してる。
(植野)気管支ぜんそく重積は
命に関わります。
慎重に呼吸管理しましょう。
はい。
紀來ちゃん 分かる?
おうちの前に倒れてて
紀來ちゃん ここに
運ばれてきたんだよ。
パパ こっちに向かってるからね。
駄目! 絶対に駄目!
紀來ちゃん?
(紀來)帰る!
紀來ちゃん 駄目だよ。
(紀來)帰る。
紀來ちゃん 落ち着こう。
大丈夫だよ 紀來ちゃん。
今成先生に ミダゾラムを
静注していただき
眠ってもらってます。
お父さんに来てほしくないから
暴れちゃったってこと?
(綿貫)気管支ぜんそく重積に
なったってことは
少なくとも 24時間前から
発作が
始まってたってことですよね?
親は 何 やってたんだ?
(矢野)シングルファザーのようでして。
ネグレクトの可能性は?
体に虐待を疑わせるような所見は
ありませんでした。
児童相談所に
通告履歴があるかもしれません。
確認してみます。
(根岸)失礼します。
今 紀來ちゃんのお父さんが
いらっしゃいました。
紀來。
大丈夫か?
ゼ~ゼ~ 出ちゃったか?
(紀來)うん。
でも 大丈夫。
(奥野)大丈夫だったら
こんなことに ならないだろ?
(紀來)もう元気だよ。
すぐ おうち帰れる。
もう帰ろう。
(奥野)そんなこと言ったって…。
(植野)奥野さん。
少し いいでしょうか。
はい。
(紀來)もう パパ 来たから
帰らせて。
う~ん まだ ちょっと 難しいな。
もう少し しっかり休まないと。
(紀來)もう大丈夫。
(矢野)今 紀來ちゃんに
これと これが ついてるでしょ?
それが 取れないと
ここからは 出られないんだよ。
だから もう少し
我慢してくれるかな?
(紀來)分かった。
(奥野)俺が
一人親だからですよね。
虐待してるって
そう言いたいんですよね?
(植野)そうじゃありません。
(奥野)俺だって
仕事は 確かに大変ですけど
ちゃんと 朝と夜は あいつを
見てるつもりだったんです。
紀來ちゃんは
おそらく24時間近く
発作状態にありました。
ずっと ひどかったわけじゃ
ないでしょうが
それでも 苦しかったはずです。
お父さん 紀來ちゃんの顔を
しっかり 見てあげてましたか?
紀來ちゃん そろそろ 寝よっか。
(紀來)眠れない。
そっか。
カーテン 閉めて。
分かった。
何かあったら教えてね。
うん。
(羽生)紀來ちゃん
眠れないそうなので
カーテン 閉めてます。
モニターチェックしてくださいね。
(猿渡)分かりました。
(矢野)虐待なのかな。
どうだろうな。
まあ でも シングルだから
虐待って思われるのは
何か やだな。
そうだな。
ぜんそくの発作を
24時間も 我慢して
苦しかっただろうな。
はい。
はい!
(猿渡)先生 すぐ 来るからね。
落ち着いて
ゆっくり 息 吸って。
紀來ちゃん 大丈夫かな?
状況は?
(猿渡)自分で マスクと点滴を
外しちゃって。
マスク お願い。
分かった。
すぐに吸入を お願いします。
≪分かりました。
紀來ちゃん ちょっと
横になろうね。
(ヒューヒューという呼吸音)
胸の音 聞くよ。
♬~
人生には、 飲食店がいる。
♬~
今日もまた
笑って 語って。
サントリー
(紀來)《もう元気だよ》
《すぐ おうち帰れる。
もう帰ろう》
おはよう。
紀來ちゃん どう?
呼吸は 苦しくない?
うん。 よかった。
パパに 心配かけたくなかった?
どうして?
怒られたりする?
違う。
もしかして
迷惑かけたくなかったのかな?
うん。
パパはね 迷惑だって
思わないと思うよ。
だって お仕事 忙しいのに
パパは おうちのこと
全部やってる。
そっか。
パパ 優しいんだね。
いつも お仕事 行く前に
紀來の髪 結んでくれる。
大きいおかず くれる。
フフ。 最高のパパじゃん。
うらやましいな。
うん。
先生のパパは?
先生のパパはね
先生が ちっちゃいときに
亡くなっちゃってね
だから お母さんしか
いなかったんだけど
最高のお母さんだったよ。
そうなんだ。
うん。
紀來ちゃん。 もし また
苦しい発作が起きたら
もう 我慢しちゃ駄目だよ。
もし 先生が
紀來ちゃんのパパだったら
迷惑をかけられるより
紀來ちゃんが
自分の知らない所で倒れて
苦しい思いをしてる方が
悲しいと思うんだよ。
ちゃんと話してくれていれば
こんなことに
ならなかったのにとか
もっと早く
気付いてあげたかったとか
後悔することになるでしょ?
だから もう
我慢しちゃ駄目。
紀來ちゃんが
パパのことが大好きなら
なおさら ちゃんと
言ってあげて。
うん。
うん。
(奥野)ごめんな。
気付いてあげられなくて。
ホント ごめん。
(紀來)ううん。
早く元気になるね。
(今成)しこちゃん
紀來ちゃんの心を
よく 開かせたな。
表情が がら~っと変わったもんな
あの子。
(植野)彼は うちには
不可欠な人材です。
最初がマイナスから
入ってるから
余計 そう見えるのかも
しれないですけどね。
綿貫先生は
相変わらず厳しいな。
さすがに 一人前には
なったんじゃないですか?
(綿貫)まあ…
ぎりぎり 一人前ってことで。
(今成)きっつ~。
うう~。
(今成)おいしい。
♬~
♬~
おばちゃん。
優里ちゃん。 ありがとうね。
中 入ってあげて。
ん?
圭吾?
(真美子)ごめんね 優里ちゃん。
圭吾 もう しゃべれないの。
圭吾~。
優里ちゃん 来てくれたよ。
♬~
優里ちゃん?
どうして?
1人で来たの?
先生の嘘つき。
圭吾に会った。
函館に帰ってきたのは
元気になったからって
言ったじゃん。
圭吾…。
死んじゃうんでしょ?
(優里の泣き声)
何で 見捨てちゃったの?
お医者さんなら治してよ。
ごめんね。
(泣き声)
本当に ごめんなさい。
(優里の泣き声)
優里ちゃん 1人で
電車に乗ってきたそうです。
先ほど 札幌のおじいさんが
迎えにいらっしゃいました。
ありがとうございます。
圭吾君の病状
僕も 函館の先生から聞きました。
医者って 何なんですかね。
分からなくなってしまいました。
圭吾君 ホントに あのまま
函館に帰して
よかったんですかね?
僕たちにできることは
あれ以上 なかったと思うよ。
僕も 医者として
本当に情けないんだけど。
あっ いや すいません。
変な話 して。
ありがとうございます。
もう 大丈夫です。
あしたから
また しっかり 頑張ります。
♬~
♬~
(渡辺)鮫島知事から
話は聞いてますよね?
はい。
(渡辺)あなたは 東京に
戻る人です。
ここは われわれに任せるのが
賢明じゃないですか?
PICUを うちの人間に
譲ってくれさえすれば
丘珠にドクタージェットを
常駐させられるんですよ。
北海道の子供たちのことを
最優先に考えてくださいね。
(植野)はい。
[『PICU 小児集中治療室』の…]