[終]PICU 小児集中治療室 #11【命の物語、完結!試されるPICUの意義】[字][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[終]PICU 小児集中治療室 #11【命の物語、完結!試されるPICUの意義】[字][デ]

地震で手術が中止になってしまった圭吾。一方、小学生が乗るバスがトンネル崩落事故に遭い、搬送先を探しているとの連絡が。緊急事態に、PICUが今立ち向かう

詳細情報
番組内容
北海道で大きな地震が発生し、徐々に各地の被害が明らかになってきた。志子田武四郎(吉沢亮)は、地震の影響で直前になって手術が中止・延期になってしまった小松圭吾(柊木陽太)くんのことが心配でならない。

一方、北海道庁では知事の鮫島立希(菊地凛子)を中心に、情報の収集が続けられていた。鮫島知事は、各市区町村に地域の病院と連携をとるよう通達を出す。
番組内容2
そんな中、丘珠病院のPICU科長・植野元(安田顕)のもとへ、道東総合病院のERから連絡が入る。地震の影響でトンネルが崩壊し、スキー旅行に来ていた小学生グループが巻き込まれたというのだ。植野は、この緊急事態に対応するべく体制を整えようとするが……。
出演者
吉沢亮、安田顕、木村文乃、高杉真宙、高梨臨、菅野莉央、生田絵梨花、中尾明慶、菊地凛子、松尾諭、正名僕蔵、野間口徹、甲本雅裕、イッセー尾形、大竹しのぶ
スタッフ
【主題歌】
中島みゆき『倶(とも)に』(ヤマハミュージックコミュニケーションズ) 
【脚本】
倉光泰子 
【音楽】
眞鍋昭大 
【医療監修(小児外科)】
浮山越史(杏林大学病院)、渡邉佳子(杏林大学病院)、川嶋寛(埼玉県立小児医療センター) 
【医療監修(PICU)】
植田育也(埼玉県立小児医療センター) 
【取材協力】
宮城久之(旭川医科大学) 
【プロデュース】
金城綾香
スタッフ2
【演出】
平野眞、相沢秀幸、阿部雅和
ご案内
【公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/PICU/ 
【公式Twitter】
https://twitter.com/PICU_cx  
【公式Instagram】
https://www.instagram.com/picu_cx/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

植野先生。 圭吾君の手術は
中止になりました。

(東上)余震があるし
手術の続行は難しい。

次の手術日は?

立て続けの全身麻酔は
彼の体に負担をかけるので

3日後…。
3日?

大丈夫。 待てるさ。

大丈夫。
はい。

≪移動します。 1 2 3!

(真美子)目が覚めて
手術できなかったって知ったら

あの子 どう思うんでしょうか。

(今成)本当に
申し訳ありません。

(看護師)福田先生 お願いします。

はい。

12歳。

(看護師)先生 どうしましょう。

(植野)はい。 丘珠病院 PICUです。

(植野)はい。 ああ… はい。

はい。

え~ 山琶白別町の
白別トンネル付近で

バス事故ですね。

小学生のスキー旅行。
30から40人規模想定ですね。

分かりました。 体制を整えて
ご連絡いたします。 はい。

(植野)道東総合病院のERの
福田先生からでした。

ああ。
あの 俺の講演会に来てくれた。

(植野)はい。
え~ 震源地に近い

白別トンネルが崩落し

小児のケガ人が
多数 出たもようです。

小学5年生のクラスだそうです。
11歳前後となると

体格差が 相当 ありますね。
矢野先生と 綿貫先生が

体重あたりの薬の量を
計算しなくていいように

一覧表にしていたのでは?

あの表の活躍のときだな。

(東上)現場に送った方がいい。
すぐ データ 下さい。

分かりました。
(綿貫)バス事故というと

重傷者が多そうですね。
(植野)福田先生も

そのことを懸念されてました。

近隣の病院も 混乱している。

搬送先に苦慮されているので
うちに患者を送れないかと。

そんなの もちろん
イエスだろ!

今 うちには 大切な手術を控えた
圭吾君もいます。

決して手薄にならないように
注意しながら

救急の患者さんを
受け入れていきましょう。

(一同)はい!

皆さん 現場の先生からです。

(福田)こちら 道東第2小学校の
体育館です。

(福田)道東総合の福田です。

(福田)軽傷者も多いのですが…。

(福田)この男児なのですが
右の第4肋骨が折れています。

皮膚から飛び出ている
開放骨折です。

(福田)内臓への損傷も
あるかもしれません。

(植野)すぐに
うちに搬送してください。

丘珠のPICUが 受け入れます。

(フライトドクター)鈴木 希君 11歳。
右に外傷性血気胸が見られます。

(今成)痛かったな! 頑張れよ!

切り返します。
まずは 人工呼吸器に乗せて

アセスメントしましょう。
(東上)Aライン とります。

O型血ノンクロスです。
希君 レントゲン とるね。

(アラーム)
(植野)ショックだ。

気管出血です。
吸引します。

はい。
(植野)輸血ポンピングしよう。

輸血 2単位 入れてます。
搬入後 すぐにショックになり

レントゲンも とれていません。

(浮田)ドレーンからの出血が
すごいな。 触るよ。

ん? 大量血胸で
コントロール不能だ。

ここで 開胸しよう。
初療室に運んでください。

はい。

頑張れよ。

これから
こんな重傷度の子供が…。

(羽生)植野先生
新たな受け入れ要請です。

(フライトナース)
ありがとうございます。

野口 朔太君 腹腔内出血が
見られます。 お願いします。

(植野)分かりました。
(一同)1 2 3!

朔太君 分かるかな?
病院 着いたよ。

腹部エコー 持ってきました。
ありがとうございます。

腹腔内に出血があります。
CT 撮って 手術でしょうか?

カテーテル治療の選択肢を
考えましょう。

分かりました。
(今成)希君 入るよ。

≪はい。
(今成)しこちゃん 圭吾君

そろそろ 目 覚ますよ。
はい。

圭吾君 分かる?

あれ?

実はね 手術中に
地震が起きたんだよ。

それで そのまま続けるのが
危険だから

延期することになった。

いつ?

3日後かな。

神様は どうやっても
俺に生きてほしくないんだ。

何 言ってんだ。
そんなわけ ないだろ。

もうちょっとっていうところで
邪魔される。

死んでほしいんだよ。 俺に。

そんなことない。
大丈夫だから。

次は 先生たち 万全の体制で
手術するからね。

♬~

フゥー。

(植野)現場の要請がありまして
綿貫先生と 東上先生と

矢野先生が 現場に
行ってくれることになりました。

(今成)ジェットもないからな。

(植野)事故現場では
救助活動が進んでいます。

応急処置をしてもらった後

旭川 釧路の病院と連携して
搬送先を決めていますが

うちが 率先して
受け入れていこうと考えています。

あと 5床ですね。

(植野)いえ。 あと4床かと。

院内から PICUへの
転送希望があります。

立花 日菜ちゃん。

(鈴木)《立花 日菜ちゃん 10歳
急性リンパ性白血病で

7歳の頃から
うちの小児科で診ています》

日菜ちゃん。
(今成)戻ってきちゃったか。

今度こそって頑張ってたのに。

(植野)造血幹細胞移植は
成功したんですが

今度は GVHDを
発症してしまいました。

肺障害が ひどいです。
小児科の鈴木先生から

再度 こちらで観察しよう
ということになりました。

小児科に戻っても頑張っていたと
聞きました。

ホントに 急に悪くなったと。

前回以上に 厳しい状況です。

日菜ちゃんは あらためて
僕が担当します。

日菜ちゃんの管理も
しっかり 行っていきましょう。

はい。
≪はい。

(羽生)立花 日菜ちゃん
入室します。

ハァー ハァー。

すぐに 気管挿管しましょう。
(羽生たち)はい。

♬~

♬~

♬~

(地鳴り)

(ボトルを回収する音)

♬~

(香取)ごちそうさま!

(稲垣)はぁ~ ごちそうさま!

今日は そのあとの話をします

飲み終わった後のボトル

正しく捨てれば 何度でも何度でも蘇る

君たちは ゴミじゃない

資源だもんね

また会おうね

(ボトルをつぶす音)

また会おうね

(ボトルをつぶす音)

おっ おっ

(2人) <素晴らしい過去になろう>

(草)助かるわ~

(3人) <ずっとずっと水と生きる サントリー>

(東上)やはり どこも 満床ですか。
(消防隊員)小児の重傷を

受け入れられる病院も
限られますから。

(東上)重傷者4名。
全て うちが 受け入れます。

圭吾君が 戻ってきたのは
うれしかったけど

日菜ちゃんが戻ってきたのは
すごく つらいです。

抜本的な治療が難しくても

亡くならないように
命をつなぐ。

それが 僕たちの
最低限の仕事だから。

はい。
(植野)圭吾君は VFに

日菜ちゃんは 気胸が怖いから
よく見ておきましょう。

ハァー ハァー ハァー…。

どうしたの?

ハァー ハァー ハァー…。

ちょっと 胸の音 聞くね。

ストレッチャー お願いします。

≪下ろします。 1 2 3!
(東上)どうした?

(矢野)軽傷者ゾーンで
ぐったりしてることに気付き

聴診したところ 心音が微弱で
脈のふれも悪いです。

心タンポナーデ。
(矢野)その可能性が高いです。

名前は?
(矢野)木下 沙耶ちゃん。

(綿貫)《沙耶でした》

沙耶ちゃん 分かる?

先生 来たからね。

もう 大丈夫だからね。

ポータブルエコー 持ってきます。

(綿貫)あと
心嚢穿刺できるセット お願い。

はい。
(東上)消毒の準備する。

(綿貫)お願いします。
沙耶ちゃん しっかりしてね。

(沙耶)ママ… ハァー ハァー。

ママ…。

ママ すぐ 来るからね。

沙耶ちゃんも
すぐ元気になるから。

だから
もうちょっとだけ頑張ろう。

穿刺します。

血圧 上がってます。

うちのPICUに搬送しましょう。

それは…。

先生方 すいません
ちょっと いいですか。

羽生さん。

あっ ちょっと待ってね。

(植野)今 現場から 5人目の
搬送希望者が出ました。

しかし われわれは これ以上は
受け入れないことにしました。

その子たちは どうなるんですか?

成人のICUで
ケアしてもらいます。

でも 他も満床だって
聞きましたが。

どこかは 空いているでしょう。
たらい回しじゃないですか。

言葉に気を付けろ。
うちが満床になった。

仕方ないことなんだ。

仕方ないじゃ
済まされませんよ。

北海道内の いろんな病院が
力を貸してくれています。

(河本)でも 小児を断る病院が
ないとは

言い切れないじゃないですか。
(浮田)河本。

私は 納得できません。

管理できないと諦めるのは
子供を見捨てたことに

なるのではないでしょうか。

私は ここは そういう場所では
ないと思ってます。

この人数で回ると思いますか?

次に VFが起これば

命に関わる
拡張型心筋症の患者と

移植後に危険な状態にある
白血病患者を

最重症の外傷患者を
受け入れ続ける合間に

簡単に治療できると
そう思うんですか?

全員の命がかかってる。

そういう場所です ここは。

(植野)現場で救われても
ここで 命が絶たれてしまったら

何の意味もないじゃないですか。

(浮田)私も同じ意見だ。

これ以上 危険な状態の子供を
預かって オペしても

術後管理ができない。

俺は 受け入れてやりたいよ。

でも 8床までしか
管理できないと思うな。

私たち看護師は
医師の決めたことに従って

最善を尽くすだけです。

植野先生。

僕たちは

医者や看護師は 結局 最後には
何もできないと思うんです。

どうにか うまくいってくれと
お願いすることしかできない。

限られた時間
限られた人や物の中で

できる限りのことをするしかない。

でも 病気やケガは
悪魔みたいに 患者さんに襲って

容赦なく 命
持ってこうとするじゃないですか。

僕は 人の命を預かる医者なので

何もできなくても

たとえ 目の前で命が失われるのを
見ることになったとしても

それでも
他に 受け入れ先がないなら

僕は その瞬間まで
何か したいです。

悪あがきでも
あがいて あがいて

どうにか 命を この世界に
つなぎ留めておきたい。

ちょっとした違いで 助かったり
助からなかったりするってのが

もう ホントに悔しいです。

僕たちが 患者さんたちが
どれだけ頑張っても

そんなこと関係ない
世界かもしれない。

でも 子供が

神様が意地悪だから 仕方ないと
諦めるような

そんな悲しいことだけは
どうしても 避けたいです。

僕は それを
先生から学んだと思ってます。

最後まで 何かするべきだと。

(植野)僕は…。

君に分かったとは言えない。

圭吾君のことを考えろ。

彼は あと3日
耐えないといけないんだ。

ここまで持ってこれたことが
奇跡なのに あと3日だ。

(植野)
私が ここに もっともっと

大きなPICUを
作るべきだったんです。

北海道中の子供を救うなんて
大きな夢を掲げて…。

(綿貫)分かりました。

えっ 何?

こんな感じになると
思ってなかったから

東上先生に
電話つないじゃってた…。

私 知ってます。

PICUを作る準備をしていた
もう一つの病院。

君が 電話をかけてくることなんて
一生ないと思ってましたが。

先生。

力を貸してください。

札幌共立大 ベッド
相当 空けてくれたんでしょ?

心タンポナーデの女の子と

頭部外傷の男の子も
受け入れてくれたって聞いたよ。

よく頼んでくれたね。

あそこのICUのスタッフが

PICUを作りたくて
何年も準備してたのは事実だから。

裁判 負けちゃったんでしょ…。
聞いたよ。

終わって 本当によかった。

あんたは すごい。
ホントに偉い!

そうなのよね~。
意外と偉いのよ 私。 さあ 働こう。

はい。

現場の医療従事者 消防
警察の皆さん

それぞれ 力を合わせて
作業に当たっています。

その皆さんが 子供たちの命を

一人残らず救ってくださると
信じています。

断定的な表現は
避けた方が よろしいかと。

何かあったときに 道民から
バッシングを受けます。

私は 道民に 正しい情報を
与える必要もあります。

それと同時に 現場の人間を
鼓舞する必要もある。

何をかけても 命を救わないと。

私たちがやってきた今までを
無駄にしないためにも。

かたっ…。 まあ いいか。

♬~

♬~

♬~

ごちそうさま。

ごちそうさま。

ごちそうさま。

ごちそうさま。

フゥ…。 頑張るぞ。

おう。

頑張れ 私たち。

うん。

(通話を切る音)
(通話を切る音)

(通話を切る音)

ナノカちゃん 入ります。

≪アヤト君 入ります。

(虎田)朔太君? 先生!

おお 気分は どうだ?

ここ 札幌の病院だよ。

先生…。

本当に寒かった…。

(消防隊員)
隊長! 要救助者 発見!

≪大丈夫? よく頑張ったね。
お名前 言える?

こっちに お願いします。
≪はい!

(矢野)頑張れ! 頑張れよ!

名前 言えるかな?

当間… ふき。

ゆきちゃん! しっかり!

(ヘリのローター音)

(矢野)あの子は
札幌共立大が受け入れてくれる。

これで 1床 空いた。
ゆきちゃんも 危険な状態です。

分かってる。 次の便で
ゆきちゃんを搬送しよう。

(矢野)
この天気 持つんでしょうか…。

(アナウンサー)道東地方には
暴風雪警報が出ています。

(綿貫)志子田先生。

(アナウンサー)雪や風に
じゅうぶん 注意が必要です。

8mから10mの風速を
予想しています。

ドクターヘリが飛べない…。

(二階堂)生理だからこそ
できるだけ 気持ちいいものを

身につけたい。 うん。
<コットン 100%>

♬「しあわせ素肌」
<ボタニカルコットン 誕生>

うん。
♬「ロリエ」

(東上)この雪がやむまで
ドクターヘリを飛ばすことができない。

そうなると
さっきのドクターヘリが

札幌から こちらに入ることが
できなくなる。

でも そもそも ドクターヘリは
日没までですよね。

持ちますかね。

植野先生 道東空港に
ゆきちゃんを運びましょう。

ドクタージェットを
要請してもらえませんか?

われわれには
もうそれしか 手がありません。

分かりました。
知事に要請してみます。

全力で調整します。
道東空港に向かってください。

(道庁職員)ドクタージェット
確か 予約があったのでは?

空けるんです 何としても。

そもそも ドクタージェットが

公費で 専用機として
確保されていないことが

問題なんです。
だから 大切なときに

プライベートジェットとして
使われていたりする。

もめたら 言ってください。
私が 直接 交渉します。

頑張れ ゆきちゃん。

先生…。

今 空港に向かってるからね。

お母さんと… お父さんに
伝えてください…。

2人のこと… 大好きだよって…。

伝えない。

ゆきちゃんは
死んだりしないから。

だから それは
2人に 直接 伝えて。

生きてるとね
絶対 いいことがあるから。

君には もっともっと楽しいことが
待ってるから。

そうだ。
弱気になるな! 頑張れ!

頑張れ!

間に合った!

よし 準備しよう。
(矢野)はい!

≪おろします。
≪はい。

(矢野)
当間ゆきちゃん 10歳です。

かなり 長時間
低体温症になっており

体温が戻りません。
ゆきちゃん 病院 着いたよ。

(一同)1 2 3!

≪ストレッチャー 外します。

胸の音 聞くね。

(アラーム)
(矢野)血圧が低下してます。

アドレナリン 持続静注を開始しよう。
心エコーも。

分かりました。
徐脈です!

心臓マッサージします!

持続静注するより先に
ワンショット 打とう。

(羽生)はい。

1 2 3 4 5 6…。

気管挿管の準備 お願いします。
(今成)代わるよ。

≪お願いします。
≪はい。

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10…。

挿管します。
14 15。

声門 見えました。 チューブ下さい。
(矢野)はい。

胸骨圧迫 止めて。

(植野)声門 通りました。
胸骨圧迫 再開してください。

はい。

(アラーム)

(植野)スタイレット 抜いて。
≪はい。

(植野)換気して。

(アラーム)

2分 たちました。

(アラーム)

脈 触れてます。

戻りました。

(植野)よし。
アドレナリン 持続静注を開始しよう。

(河本)はい。

体温 上げるぞ。 持ってきて。
はい。

(道庁職員)知事!

搬送された子供の生存は
確認されました。

では 今回は
被害がなかったってことですね?

それが…。

≪(ドアの開く音)

おかえりなさい。
大変 お疲れさまでした。

早速で申し訳ないんですが
ミーティングしましょうか。

はい。

(植野)今回の事故に遭った小児が
総勢37名。

軽症者が18名 重症者が14名。

彼らは今 それぞれのICUで
管理されています。

そして… 死亡者が1名。

石川 蛍ちゃん 11歳です。

余震による二次災害で
崩落事故が起きてしまい

彼女の発見が
遅れてしまいました。

ここから考えたいと思います。

どうやったら 彼女を救えたのか。

(矢野)あの…。

現場に行って感じたのですが

他の土地でも
災害が起きていたので

人手が足りていなかったように
思いました。

医療機関と行政が
大規模災害について

訓練を
行うべきではないでしょうか。

いい意見ですね。
(浮田)現場に

小児外科が行ってもいいのかなと
思ったよ。

現場で これは手術
手術じゃないを判断できるし

もしかしたら簡単なものだったら
その場で処置できるから。

でも そのために
貴重な小児外科医が1人

現場に出て こっちで
手術できないってなったら

本末転倒だろ。
(綿貫)内科と外科と救命医で

時々 勉強会をするのは
どうでしょう。

(植野)議論の価値がありますね。

石川 蛍ちゃんには
外傷はあったのでしょうか?

大きな外傷はありませんでした。

発見が遅れたことによる
低体温症です。

全てが簡単に解決するとは
思いませんが

もし ドクタージェットが

丘珠に常駐して
そのジェットが

医療物資や医師や看護師を

現地に どんどん
送ることができていれば…。

もし うちに
もっとベッドがあって

ドクタージェットで子供たちを
どんどん迅速に搬送して。

そんな環境が成立していれば
現場に もっと余裕が生まれて

石川 蛍ちゃんは もっと早く
ひょっとすると…。

生存した状態で
発見されたかもしれません。

(植野)もし こうだったら

そう思うのは
本当に悔しいことだけど

そうだね。
そうだったかもしれない。

皆さんに お話があります。

丘珠空港に ドクタージェットが
常駐されることになると思います。

(植野)最速でも 来年度ですが。

そして ここのPICUの科長に

札幌共立大の野々村先生が
就任されることになります。

先生 それって…。

私は ここを退職します。

どうしてですか?
訳を話してください。

水くせえぞ 一人で決めて。

ドクタージェットを
丘珠に常駐させるために

道が国から言われていた課題は

うちと近隣の病院の
連携の悪さでした。

丘珠空港にドクタージェットを
常駐させるということは

24時間いつでも飛べるように
医師と看護師が

うちの病院 または丘珠空港に
常に控えている必要があります。

その人員を捻出するには
うちの病院だけじゃ駄目だ。

近隣の病院の理解が必要で

札幌共立大の方にお願いするのが
一番だと。

そういうことです。

それを 先生がやることは
できないんですか?

北海道のことは
北海道の人間がやるべきだと

そういうことですか?

だから お辞めになるんですか?

はい。
嫌です。

先生 ここの仕事が
最後の仕事だって

おっしゃってましたよね?
ここが最後の場所だって。

まだ
先生もおっしゃっていたように

問題が たくさんあるのに

また… 救えなかった命が
あったのに

そんな くだらない事情で

くだらないと言っては
いけないのかもしれませんけど

やっぱり くだらない事情で

先生がいなくなるのは
おかしいです。

僕も嫌です。
(今成)植ちゃんはさ

いっつも
自分で抱えちゃうけどさ

分け合ってよ その荷物をさ。

先生。

僕たちのPICUは
まだまだ これからなんです。

もう少し 先生の下で
やらせてください。

お願いします。

♬~

(渡辺)うちから医者を出すのは
やめました。

(綿貫)渡辺先生。
(渡辺)今回の件で確信しました。

ここだけじゃ不十分です。

(渡辺)私たちは
自分のPICUを作ります。

丘珠空港は 冬に路面が凍結して
使えない日があるでしょう。

私たちは関連病院が千歳にある。

新千歳空港の近くに PICUを作って
冬季のジェット運用に備える。

それって 協力関係に
なってくれるってこと?

あなたたちは あなたたちで
好きにしていてください。

♬~

フフッ…。

フフッ。
フッ フフフ…。

(一同の笑い声)

(今成)
ホンットに素直じゃないよね。

いや 素直じゃないというかね
もう分かりづらい。

何言ってるか
ポカーンとしちゃったもんね ハハハッ。

あっ あれさ
自分たちがPICU作って

ベッドが足りないときは
フォローするよってことでしょ?

丘珠空港が使えない冬は
特にフォローするよってことでしょ?

何で そう言えないかな
あの なべちゃんは。 ハハハ…。

知事も喜んでたでしょ この状況。

よかったじゃない
色々 こうウィンウィンっていうかさ。

何だろ おけ屋がもうかる 違う
えー 割れ鍋にとじぶた…。

よかった。
(今成)んっ?

よかったです。

辞めたくなかったんだろ?
バカ野郎 フフフ…。

しこちゃんに
すんごい言われようだったぞ。

情けないですね。
(今成)大丈夫。

俺は おじさんの味方をする
おじさんだから。 フフフ…。

でも あんときは しこちゃんの
味方しそうになったかな。

だって
残ってほしかったんだもん。

先生には もっとやれること
あると思うよ。

ありますかねぇ。

あるよ。
(植野)ハハハ…。

あるね。

ハァー…。

面白いなぁ 医者って仕事は。

だね。

あぁー…。
(今成)フフ…。

日菜ちゃん 気分はどう?

もう ここには来ないって
思ったのに。

急がなくていいから。

先生たちは
いっつも ここにいるからさ。

うん。

うん。

あっ ごめんなさい ごめんなさい。
(綿貫)どうした?

最後に搬送された女の子

ゆきちゃんじゃなくて
ふきちゃんだったんですよ。

もう すっごい
「ゆきちゃん!」って励ましちゃって。

(矢野)あっ 綿貫先生。

先生の手 震えてませんでした。
沙耶ちゃんのとき。

おっ。

俺が言うのもあれですけど
きっと大丈夫ですよ。

かなり あれだけど。

ありがとう。

いいな~ 若いって。

職場に楽しみがあるっていいよ。

あっ 東上先生も
職場恋愛 経験あり?

フッ。
(羽生)今… 今 笑った?

笑ってない。
(羽生)えっ 笑いましたよね?

笑ってない。
(羽生)今 笑ってましたよね?

えっ ちょちょちょ…。

(圭吾)
じゃあ 今度こそ行ってくるね。

うん 待ってる。

頑張ってね。

お願いします。

♬~

♬~

♬~

♬~

う~。
寒いね。

寒いよ。

はい。
あっ。

補助人工心臓の具合は どう?

(圭吾)
すごく楽になった。 いい感じ。

うん よかった。

でも あんまり無理しちゃ駄目だよ。
うん。

俺 ちゃんと この補助人工心臓を
大切にして

心臓移植して しこちゃんみたいな
お医者さんになる。

フフッ いや うれしいけどさ

世の中には
いろんな仕事があるよ。

何?
うーん。

パイロットとか 学校の先生とか
コックさんとか。

バスガイドとか いい仕事だよ。

じゃあ しこちゃんは
もし生まれ変わったら

どんな仕事したい?
うーん…。

うーん…。

まあ やっぱり医者かな。

そうなんだ。
うん フフッ。

まあね
わりと いい仕事なのよ これ。

ふーん。
おう。

♬~

(桃子)南々子
いい子にしてくれて助かるわ。

何か南ちゃんに似てる気がする。
どこがだよ。

まったくの他人じゃねえか なっ?
他人じゃないでしょ。

「南」の漢字もらってんだから
もう孫みたいなもんだろ。

よかったな 母ちゃん
初孫だってよ。

(河本)まあ 実際の孫は
ちょっとできるか

分かんないですもんね。
分かります できます。

勝手に決め付けないでください。
いいやつなんだけどね。

分かる~。

じゃーん!
(河本)え~ 嘘~!

全然気付かなかった。
泣いちゃう。

おめでとうございまーす!
(桃子・矢野)おめでとう。

(河本)ありがとうございまーす。
(拍手)

はい じゃあ 28歳の抱負は?

そうだなぁ 仕事かな。
(矢野)お~。

海外でも仕事できるように
英語をきわめる。

カッコイイね。
(河本)誕生日じゃないですけど

そんな悠太の抱負は?

やっぱり都会じゃない地域の医療は
今でも気になってて。

地域との取り組みも
あるみたいだから

参加して連携取って 少しでも
サポートできたらなと思ってる。

すげえな。
悠太ならできると思う。

桃子は?
(桃子)あたしは やっぱり

この子 ちゃんと育てることかな。
あっ それとマッサージ行きたいわ。

それ 目標じゃなくて欲求だから。
いいじゃん。

じゃあ そんな たけちゃんは
どうですか?

えー… うーん 何だろう。

父ちゃんみたいな男に
なりたいかな。

全然覚えてないんだけど。

何かね
すげえいい男だったんだって。

優しくて。
母ちゃんが すげえ褒めてたからさ。

それで まあ 父ちゃんにとっての
母ちゃんみたいな

そういう人 見つけて
子供は分かんないけど

家族になって
ここで医者やりながら

暮らしていけたらなって
感じかな。

頑張れよ!
あっ?

(桃子)フフフ…。
何だよ。

(一同)フフ…。

あっ。

もしもし 志子田です。

はい。

分かりました すぐ行きます。

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[『PICU 小児集中治療室』の…]