土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」第7話[字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
土曜ドラマ9「最果てから、徒歩5分」第7話[字]
ギルダに居候する沙良。養父の膳に“親以上の愛情”を抱く沙良は、夕雨子を敵視する。そして、「人殺し…」と罵り夕雨子の秘密を暴露。ギルダメンバーの均衡が崩れだす…
詳細情報
番組内容
日本一の演歌歌手・金田金太郎(坂口涼太郎)が来店する。沙良(加藤小夏)は大学が夏休みの間、ギルダに居候することになった。すもも(岡田結実)は妹が出来たようだと喜び、仕事を教える。しかし、夕雨子(内山理名)に対しては冷たく当たる沙良。実は沙良は養父の膳(竹財輝之助)に“親以上の愛情”を抱いており、膳と親し気な夕雨子を敵視していたのだった。
番組内容続き
夕雨子の過去を調べる沙良。そして、「人殺し…」と罵り、皆の前で夕雨子の秘密を暴露する。互いの過去の傷に触れないように暮らしてきたギルダメンバーの均衡が崩れ始める…
番組概要
「生きること」も「死ぬこと」もできず、自殺の名所『志手の岬』から徒歩5分にあるオーベルジュ・ギルダを訪れた幸田すもも(岡田結実)。店主の白石夕雨子(内山理名)の言葉を受け、店員の是枝息吹(柳俊太郎)やシェフの大森膳(竹財輝之助)と共に、住み込みで働くことになる。最果ての地のオーベルジュだけに、訪れる客はそれぞれワケありで…『不倫でバッシングされている女優』『定年退職した日に離婚を突き付けられた男』ーー
番組概要続き
彼らは滞在を通して“生きること”を選び、再生してゆく。その様子を目の当たりにし、すももの心境にも変化が生まれる。しかし彼女は、夕雨子の秘密を知りーー!?崖っぷちのオーベルジュで紡がれる、悲劇と喜劇のヒューマンドラマ
出演者
幸田すもも … 岡田結実
是枝息吹 ギルダの従業員 … 柳俊太郎(※柳は旧字)
大森膳 ギルダのシェフ … 竹財輝之助
金田金太郎 演歌歌手 … 坂口涼太郎
金田光子 金太郎の母 … 越山深喜
テツ ギルダの前オーナーシェフ … 梨本謙次郎
大森沙良 膳の娘 … 加藤小夏
宇佐美海斗 警官 … 本田剛文
出演者続き
ユココ … 蛭田愛梨
マーガレット 『七人姉妹』の店主… 宮崎美子
白石夕雨子 ギルダのマネージャー … 内山理名
原作脚本
【原作】糸井のぞ「最果てから、徒歩5分」(新潮社バンチコミックス刊)
【脚本】川﨑いづみ
監督・演出
【監督】大内隆弘、小路紘史、祖山聡
音楽
【主題歌】Chara「A・O・U」(日本コロムビア)
制作
【制作】BSテレ東/PROTX
【製作著作】『最果てから、徒歩5分』製作委員会2022
4K制作番組
この番組は4Kで制作しています。BSテレ東4Kチャンネル(4K+7ch)では超高精細映像でお楽しみいただけます。ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
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(沙良)おかえり~ 膳!
< すもも:学校の休みを利用して
ここに来た 沙良さん>
久しぶり お父さん!
(すもも)え!? お父さん?
<彼女は
シェフの膳さんの娘さんだった>
(膳)娘だけど
血はつながってないんだ。
あぁ あぁ~!
(沙良)膳は 両親が心中したあと
私を引き取って育ててくれたから。
心中…。
あの マネジャーさん。
はい?
私 しばらく
ここにいてもいいですか?
(夕雨子)どうぞ。
お部屋は空いてますから
ゆっくり過ごしてください。
< そして…>
あのさ。
ん?
マネジャーさんのことなんだけど。
夕雨子さん?
あの人って…。
キレイだね。
もしかして つきあってるの?
膳と。
え。
フフフフッ… そんなわけないじゃん!
ない ない ない。
そうかな。
あの人キレイだし おしとやかだし
膳の好みな気がするけど。
確かに キレイでおしとやかだけど
夕雨子さんは特別な人だから。
特別な人?
あ そうだ。
ねぇこれ かわいいね。
アッハハ 一応美大生だし。
美大なの?
うん。 美大のデザイン科 2年生。
そうなんだ すごい。
何 絵とか好きなの?
好き。
好きだけど…。
じゃあ次 お姉ちゃんね。
うん
《私は これから絵を描くことが
できるんだろうか》
(沙良)どうかした?
ううん なんでもない。
ねぇ 私のポートフォリオ見てみる?
見る 見たい。
見たい! 見たい 見たい 見たい。
ありがと。
すっご。
《進みたかった未来を
手にしている人が 今ここにいた》
夕雨子:すももちゃんは
なんにでもなれる。
どんな人生も 選べるのよ
どうかした?
いえ。
やっぱり私はなれないのかな。
ハッ ハァ ハァ ハァ…。
あとちょっと…。
取れた! やった。
はいはい。
ねぇ大丈夫?
え 大丈夫だよ。
心配してるの?
いやだって
絶対替えたことないでしょ 電球。
いや あるから。 あれ。
おかしいな…。
え~ 合ってるよね これ。
ふ~。
あ 危ない!
え?
そこ そこ そこ そこ!
うわっ! いった~!
いったぁ…。
どんくさ。
あ~ 痛い…。
(沙良)大丈夫だから 休んでて。
いや
そういうわけにはいかないよ。
よいしょと。
ちょっと足手まといだし~。
え?
ちょっとっていうか かなり?
ウッフフフ ウッフフフフフ…。
え?
沙良ちゃんて ホントおもしろいよね。
その言い方とかさ ホント嫌みないし。
いや 嫌みたっぷりに
言ってるけど?
それ! あ 痛っ…
それ その その言い方。
そう 大丈夫?
いい…。
いいって。
(膳)ただいま~。
(沙良)お おかえり。
(息吹)ん?
なんだ えらいご機嫌だな。
いや 沙良ちゃんホントおもしろくて。
いいな~ 沙良ちゃんって思って。
こんな妹いたら
ホントおもしろかっただろうな。
あっ 嫌だよ 私
こんなどんくさいお姉ちゃん。
おい 沙良。
まあな 確かに
すももが お姉ちゃんは嫌かもな。
は?
あ それは怒るんだ。
行きましょう 膳さん。
うん。
よし だいたい終わったかな。
お疲れさま。
コーヒー淹れようか。
やった!
痛っ…
あの 腰に効くやつあります?
フフッ。
ん~ おいしい。
やっぱり夕雨子さんのコーヒーは
いつ飲んでもおいしい。
あのさ 夕雨子さんて…。
ん?
おしとやかで
とっても優しそうな人だよね。
うん。
でも…。
ん?
あ いや ごめん なんでもない。
あ やな感じ~。
言いかけといてやめるなんて。
やっぱ 私はよそ者扱いなんだ。
そうじゃなくて。
実はね…。
すももちゃん
かわいいお名前ね。
ユココちゃん。
フフッ
あの人が元アイドル。
うん。
もう20年前のことなんだけど。
ユココちゃんは
子ども番組で大人気だったの。
そうなんだ… あ。
(すもも)ん?
でもどうして その憧れの人が
ここにいるってわかったの?
あ それは
この髪をするために行った
美容室で…。
うん。
読んだ雑誌の中で
ある小説家のエッセイがあって。
そこにね
自殺の名所で有名な岬の近くに
不思議なオーベルジュがあるって
書いてあったの。
そのオーベルジュのマネジャーが
小説家に言ったんだって。
あなたは なんにでもなれる。
どんな人生も選べますよって。
それは
私がユココからもらった言葉と
おんなじだったの。
すももちゃんは
なんにでもなれる。
どんな人生も 選べるのよ
だから間違いない。
そのマネジャーがユココだって思った。
それで ここまで来ちゃったの?
うん。
すごっ。
いや ファンパワーすごいわ。
恐れ入った。
そうかな。
いや でも 私 全然わかんないや。
他人をそこまで 憧れるとか
崇拝するとか。
え~ これからあるかもよ?
いや ないない。
でも
憧れの人って実際に会ったらさ
結構違ったりしない?
うん 正直 ちょっと怖かった。
でもね 夕雨子さんは
思っていた以上の人だったの。
ありがとう。
あなたの 好き を分けてくれて。
あなたの才能は
あなたの命と共にある。
お二人の泣き顔 そっくりだわ
傷ついた人の気持ちに
寄り添ったり
優しく包み込んだり。
夕雨子さんはもう 私の中では
光とか星みたいなものだから。
光 星。
うん。
で ファンだっていうことを
夕雨子さんに話して
どうだったの?
ん~ それが…
まだ言えてないんだ。
え なんで? ここまで来たのに?
うん ちょっと 事情があって。
事情?
夕雨子さんは
アイドルしてたときの記憶がないの。
どういうこと?
不幸な交通事故に遭って…
それで。
そういう話
他人にペラペラ話すんじゃねえよ。
あ… でも 沙良ちゃんはさ。
おかわりいかが?
結構です。
コーヒーごちそうさまでした。
すもも ちょっといいか。
うん。
あれ? みんなは? どうかした?
ううん。
ねぇ ちょっと~。
沙良ちゃんは
膳さんの娘さんでしょ。
他人てことないじゃないですか。
いや 他人だろ?
だから!
ああいう感じの子
前の仕事で
ちょいちょい いたんだよ。
ああいう感じの子って
どういう感じの子ですか?
う~ん なんか こう
危なっかしいんだよ アイツ。
蔵人さんは
人を見る目があるっていう
ことですもんね。
おい すもも。
ふ~ん。
えっ。
♬~ (女子高生)先生
(養命先生)あ~
うちの親 大丈夫かな
え?どうしたの
お母さん最近 朝つらそうだし
なんか元気ない…
人生は つづく
え?
一歩一歩 健康になればいい
じっくりいきましょ~
じっくり~
《生薬の力で丈夫なからだへ》
《「薬用養命酒」》
(宇佐美)「海は広いな
大きいな 月…」
あっ どうも こんにちは!
(金田)こんにちは。
(宇佐美)ん? 今のって…
どうも お久しぶりです。
(金田)その節はどうも
お世話になりました。
ご活躍 拝見していますよ。
いやぁ。
あの人って…。
もしかして 演歌歌手の?
そう 金田金太郎さん。
ですよね。
年末の歌合戦 出てましたよね。
奇跡の初出場 超泣けました!
今日は 何になさいますか?
ありがとうございます。
あの もし可能でしたら…。
はい。
あのときのラーメン
お願いできますか?
ラーメン?
Oui, monsieur.
メルシー。
どんなラーメンなんですか?
あっ…。
膳 全然見えない。 フフッ。
膳さん…。
膳さんが ついにオヤジギャグ?
あのフランスかぶれのイケオジ膳さんが
ついに?
え ちょっと待って。
今 フランスかぶれって言った?
ずっとそう思ってたの?
そりゃあ まぁ。
そんな…。
え。
えぇ~。
シェフは フランスの方?
あ 違うんですよ。
あ そうなんですか。
少々お待ちください。
(金田)あ はい。
楽しみにしていてくださいね。
(金田)はい すごく楽しみです。
あ どっか行くの?
うん その辺 ひと回り。
へぇ。
お客さんも少ないし
手伝いもいらないでしょ。
まぁ お好きにどうぞ。
じゃ。
バッカみたい。
初出場のとき見てました!
握手してほしいです!
どうもありがとうございます!
いいですか! あぁうれしい。
夕雨子さ~ん! 離したくない!
あ~ 長い。
お待たせいたしました~。
これです。 このインスタントラーメンです。
え インスタントラーメン?
おいしい。
あのときの僕は どん底でした。
(金田)どんなに頑張っても
まったく売れず
地方巡業の途中で お金も尽きて
もう 死ぬしかないと
思っていました。
あの…。
何か食べさせてくれませんか。
何か… 温かいものを。
ええ。 どうぞ。
すみません
食材を切らしてまして
こんなものしか。
いただきます。
おいしい
(金田)このラーメンは
貧しいなかでも
僕にひもじい思いをさせまいと
必死に頑張っていた
亡き母を思い出させてくれました。
光子:金太郎
負けるんじゃないよ!
お前の歌は日本で一番!
いや 世界で一番なんだから!
母ちゃん 何言ってんだよ。
そんなわけないだろ。
そんなわけあるさぁ!
お前は私から生まれたんだ!
世界で一番の
母ちゃんから生まれたんだから!
だから間違いないさぁ!
うっ ゴホッ… 危ない!
ハハハハハハハ!
何笑ってんの。
どこからくるんだよ その自信。
アハハハハ…。
うぅ おいしい。
うっ…。
すみません 今これしか…。
あ いや これは僕らの夜食なので。
お代は結構ですよ。
いえ それでは申し訳ないです!
こんなによくしていただいて
何も払わないなんて。
では
お預かりさせてもらえますか?
はい?
あなたの いちばん大事なものを
ごちそうさまでした。
おいしかったです。
こちら
お預かりしていたものです。
あぁ。
アッハハ…。
大切に持っていてくれたんですね。
ええ。
ホントはもっと早く
来なければならなかったのに。
時間がかかってしまって
すみません。
いいえ。
ありがとうございました。
ごちそうさまでした。
あの…。
これ
もう一度 預かっていただくことは
できませんか?
え?
お支払いはいただいたのに
どうしてですか?
歌がヒットすれば
この不安は消えると
思っていました。
でも そうはならなかった。
人気なんて
上がれば あとは落ちるだけ。
僕の歌なんか すぐに
忘れられるんじゃないかって
怖くて 怖くて
今でも眠れない夜があります。
あれほどのヒット曲
そう簡単に忘れられるわけ
ないじゃありませんか。
そうっすよ。
浮き沈みの激しい業界です。
明日のことは誰にもわかりません。
また あの日のように
不安に
押しつぶされそうになったとき
生きる理由が欲しいんです。
これを
あなたに預けているうちは
何があっても
死んじゃいけないって思えるから。
金田さん。
承知いたしました。
確かに
お預かりさせていただきます。
ありがとうございます。
金田さん テレビで見たまんまの
優しい人でしたね ウフッ。
アイツと違うな。
アイツ?
柚月:あいにく不倫女優で
汚れた聖女でおなじみの
坂本柚月で~す!
あぁ~ 柚月さん。
今度 新しいドラマ
始まるみたいですよ。
次の役どころは
ライバルを次々蹴落としていく
主役の悪女。
なんだか役の幅が広がりましたね。
やっぱたくましいな。
でも 芸能界って 華やかだけど
大変な世界なんですね。
人に知られてるってだけで
あることないこと言われっからな。
今はネットもありますし
どこに行っても
監視されているみたいで
逃げ場がない。
確かに…。
あれ?
沙良ちゃん どこ行きました?
ん?
え?
ん?
さぁ。
え~?
不安に
押しつぶされそうになったとき
生きる理由が欲しいんです
生きる 理由。
おかえりなさい。
ただ今 帰りました。
今日はどちらまで?
知りたいですか?
ん?
人殺し。
夕雨子さん 大丈夫ですか?
あっ 花瓶割っちゃった。
ケガはありませんか?
大丈夫です。
沙良?
(膳)沙良!
(すもも)掃除機 取ってきます。
(膳)お願い。
ごめんなさい。
いいえ。
いただきます! ウフッ。
う~ん! おいしい~!
なんか恒例行事化してねえか?
すももが お客さんの料理を
もの珍しそうに見て
夜食に頼むの。
こんなものでよければ
いつでも作るよ。
ありがとうございます。
うちの この袋麺
醤油派だったんですよ 懐かしい。
うちは塩だったな。
バターと粒コーン入れて。
塩もいいですよね。
けど 味噌も捨てがたい。
いや 全部じゃんか。
あ 夕雨子さんちは何派ですか?
そうね うちは醤油だったかな。
ん~ うちとおんなじですね。
うちは味噌だったな~。
そうだよね 膳。
あぁ うん。
なのに なんで醤油になったの?
もしかして この人に合わせて?
いや 別に
合わせてってことはないけど。
夕雨子さん。
ん?
さっきの質問ですけど。
うん。
今日はどこに行ってたのかって。
あぁ。
図書館に行っていたんです。
図書館?
はい。
お勉強?
いいえ。
あなたについて調べていたんです。
あなた 昔 ユココって名前で
アイドルやっていたんですよね?
ちょっと沙良ちゃん。
私は ユココについて
全然知らなかったけど
結構人気あったみたいですね。
当時の動画も見たけど
確かにかわいかった。
すももさんが憧れるのも
まぁ わかるかなって。
そのアイドルが
突然 テレビに出なくなって
芸能界から消えた。
その理由は明かされなかった。
隠された引退の理由は…。
やめろ!
お前 いったい何がしたいんだ?
私は本当のことを
明らかにしたいだけ。
沙良。
何?
ここにはここのルールがあるんだ。
それに従えないのなら…。
ルールって何?
ホントのことを言わないのが
ここのルール?
いったい
何をどこまで知ってるの?
この人のこと。
どうぞ。
構いませんよ。
ちょっと 夕雨子さん。
いいね そうこなくっちゃ。
沙良。
アイドル ユココが芸能界から消えた理由。
それは不幸な交通事故だった。
狂ったファンが
あなたと あなたの両親が乗る車を
執拗に追いかけて
車は事故を起こした。
そして あなたの両親は亡くなり
あなただけが生き残った。
お父さん! お母さん!
ねぇ お父さん! ねぇ~!
ねぇ お父さん! お母さん!
もういいだろ。
沙良 もうやめよう。
だって
本人がいいって言ってんだから
いいじゃない。
あ すももさん。
この人に記憶がないって何情報?
それは…。
あの人 アイドルやってた頃の
記憶がないんだ。
アイドル ユココ 急に引退しただろ?
いろいろあったんだよ
あ 息吹さんに聞いたの?
それ ウソでしょ。
え。
だって このラーメン
うちは醤油だったとか言ってたし。
記憶喪失なんだったら
全部覚えてないんじゃないと
おかしいでしょ。
アイドルやってたときの
記憶だけないとか
そんな都合いい話ってある?
もしかして
息吹さんもだまされてたの?
うまいっす。
よかった。
(テツ)息吹 ここにいたいんなら
しっかり働くんだぞ。
わかってるよ じいちゃん。
お前に言っておくことがある。
夕雨子のことだ。
え?
あの人にはな
昔の記憶がないんだ
まぁ いいや。
そんなこと今 どうでもいいから。
私が確かめたいのは
ここからだから。
狂ったファンが
起こした事故によって
あなたの両親は亡くなり
あなただけが生き残った。
そのあとの あなたのことで
ネットに信じがたいことが
書いてあったから
図書館に行って
過去の新聞を調べてみたんです。
そしたら
白石夕雨子さん あなたは
ある人をナイフで殺した罪を負って
現在服役中とあった。
殺した? 服役中…。
そう。 それが今のユココ。
驚くわよね。
じゃあ 今 目の前にいるこの人は
誰ってことになっちゃう。
そんな…。
《すもも:夕雨子さんは
ずっと私の憧れだった
ユココじゃなかったの?》
マーガレット:あ… えぇ?
そろそろ 名前を教えて
ねぇテツ。 私たちのしたことは
正しかったのかしらね。
いったい 誰なんですか?
あなたは。
私は…。
痛い ちょっと!
来なさい!
(女性A)最近トイレが近くて
お出掛けするのが心配なの。
(キャシー)吸水パンツって どう思う?
(女性B)ゴワゴワした感じかなぁ。
(女性C)私には まだ早いなぁって。
布みたいに 柔らかい素材のものがあるのよ!
<「リリーフ まるで下着」>
ホントに薄くて 柔らかいの。
綿下着のような はき心地で
後ろ姿も すっきり!
もったいないわよ! はかないなんて!
<選べる3色。 綿下着のような はき心地>
♬「花王リリーフ まるで下着」
ねぇ ちょっと
どこまで行くの?
ちょっと!
どうしたんだ? 沙良。
膳こそ どうしたの?
沙良 いったいお前は
何がしたいんだ?
なんだと思う?
ちゃかすんじゃない。
だって バカみたいなんだもん。
何がだ?
光だの星だの
あの人のこと崇めまくって。
沙良。
みんなして
あの人のことかばって。
あのウソつき女に
だまされてたくせに。
ねぇ 膳はあの人のこと
どこまで知ってるの?
答えてよ 膳。
テツ:死ぬ前に
言っておきたいことが あるんだ。
(膳)そんな弱気なこと
言わないでください。
僕には まだまだ
テツさんに教えてもらいたいことが。
夕雨子のことだ。
夕雨子さんの?
夕雨子の
失われた記憶についてだ。
彼女の記憶を奪ったのは 私だ。
それは どういうことですか?
沙良には関係のないことだ。
え?
家に帰りなさい。
今日はもう遅いから
明日 僕が送っていくから。
ねぇ。
あの人と私と どっちが大事なの?
え?
どっち?
それは…。
なんで迷うの?
一緒に暮らすとき
言ってくれたよね。
これからは何があっても
私のことを優先するって。
膳は 私のいちばんの味方で
いてくれるって。
沙良 お前 何するんだ。
膳は 私の初恋の人だったの。
ずっと好きだった。
ずっと ずっと…。
膳…。
ねぇ 膳!
沙良!
君は 僕のことを何も知らない。
知らないわけないじゃない。
ずっと そばで見てきたんだよ。
膳のこと ずっとそばで…。
僕は! 僕はね
君のお母さんと…。
お母さん?
お母さんがどうしたの?
よし 片づけるぞ~。
すもも お盆持ってきて。
夕雨子さん。
沙良ちゃんの話が違うなら
違うって言ってください。
すもも。
ユココですよね。
夕雨子さんは
私がずっと ずっと憧れてた
私の光で 星だったユココですよね。
(物音)
膳さん!? 膳さん!
膳さん! 膳さん!
膳さん!
膳さん!
触んな!
もしもし 救急車をお願いします。
住所は 千葉県志出 229
オーベルジュ・ギルダです。
膳さん ねぇ膳さん! 膳さん!
(沙良)あなたのせいよ。
全部 あなたのせいよ。
《すもも:夕雨子さん
あなたは いったい誰?》