[新]<木曜劇場>silent #01【大切な人は音のない世界で生きていた】[字][解][デ]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]<木曜劇場>silent #01【大切な人は音のない世界で生きていた】[字][解][デ]

かつて本気で愛した彼は、音のない世界で生きていた…。二人がこの現実に向き合い、時に葛藤し、時に寄り添っていく姿を丁寧に描く切なくも温かいラブストーリー。

番組内容
高校時代に彼の声と紡ぐ言葉に惹かれた青羽紬(川口春奈)は3年の時に佐倉想(目黒蓮)と同じクラスになる。中学からの幼なじみである戸川湊斗(鈴鹿央士)の紹介もあり、二人は音楽という共通の趣味をきっかけに仲良くなり、愛おしいかけがえのない時間を過ごしていた。
大学進学というタイミングで東京と群馬で離れ離れになるも、何も心配することはないと思っていた紬だったが、紬は想から一方的に別れを告げられてしまう。
番組内容2
何が理由なのかもわからないまま振られた紬。8年という時が過ぎ、紬は心残りはありながらも、今は大型CDショップで大好きな音楽に囲まれて働きながら、湊斗と幸せな日々を送り、二人の将来を考えるようになっていた。
しかし、そんなある日、駅で想の姿を偶然見かける。思わず声をかける紬だったが、彼にはその声が届いていなかった。なぜなら彼は…。
出演者
川口春奈、目黒蓮(Snow Man)、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人 / 夏帆 / 風間俊介、篠原涼子 他
スタッフ
【脚本】
生方美久(第33回フジテレビヤングシナリオ大賞『踊り場にて』) 

【音楽】
得田真裕(『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『グッド・ドクター』、『監察医 朝顔』シリーズ、『アンナチュラル』、『MIU404』他) 

【プロデュース】
村瀬健(『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『信長協奏曲』、映画『キャラクター』、映画『約束のネバーランド』他)
スタッフ2
【演出】
風間太樹(『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、『うきわ ―友達以上、不倫未満―』、『脚本芸人』、映画『チア男子!!』、『チェリまほTHE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』他) 

髙野舞(『アライブ がん専門医のカルテ』、『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』、『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』他)
スタッフ3
品田俊介(『ミステリと言う勿れ』、『信長協奏曲』、『失恋ショコラティエ』、『隣の家族は青く見える』他) 

【制作・著作】
フジテレビ
ご案内
【番組公式HP】
https://www.fujitv.co.jp/silent/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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キーワード出現数ベスト20

  1. 湊斗
  2. 佐倉君
  3. 湊斗君
  4. 青羽
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  6. お兄ちゃん
  7. 佐倉
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  14. ホント
  15. 圭介
  16. 言葉
  17. 古賀
  18. 絶対
  19. 先生
  20. 卒業

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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ポニーキャニオン

(ドアの開く音)
(紬)いってきます。

♬~

あっ。

♬~

おはよう。

(想)おはよう。
雪だね。

雪だね。

積もるかな。

積もんないでしょ。
積もるな。

これ 絶対に積もるやつだ。

雪の中でサッカーしたら
あれだね。

どんどんボール大きくなるね。
ん?

えっ だって 雪だるまってさ

転がして大きくして 2つ作って
もう一個 載っけて ねっ。

ボールに 雪 付いて
大きくなるってこと?

なるでしょ 雪だるま的に。

なんないよ。
えっ なるよ。 絶対なるよ。

雪が どんどん こうさ
ボールにまとわり付いてさ。

なんないよ。
いやいや なるよ。

今日 外で部活してみ。
雪だるま作りたい放題だよ。

シーッ。
ん?

静かだね。

雪降ると静かだよね。

ねっ 静かだよね。

うるさい。
ん?

青羽の声 うるさい。

佐倉君…。

静かだねー!
うるさい。

シーッ。

♬~

♬~

(雨音)

(湊斗)雨 すごいね。
うん。

何時?

5時。

寝よう。

うん。

(雨音)

うるさい。

(湊斗)じゃあ
仕事終わったら連絡するね。

うん。 何か あれ

小奇麗な格好してないと
入居審査 響くとかある?

いつもどおりで大丈夫。
そっか。

じゃあ 靴下は奇麗なのはいてく。
うん。

ただいま。
おお 湊斗君いらっしゃい。

お邪魔してます。
おかえり。

じゃ いってらっしゃい。

いってきます。

(光)姉ちゃん 今日? 内見行くの。
うん。

ニヤニヤしてるよ。

してないよ。

(ゆかこ)つむつむちゃん。
はい?

ウェーイ。

何ですか?
えっ フリーター楽しい?

楽しくないです。

未来の不安におびえる日々です。

よかった。
よくないです。

はい。
ん?

「正社員」?

(ゆかこ)まあ こんな
CDの売れにくい時代だけどさ

うん バイトよりはさ。

この手があったか。

何とぞ ご検討
よろしくお願いします。

ご検討します。
(笑い声)

(アナウンス)2番ホームに…。
うん 今 電車待ってる。

(湊斗)じゃあ 気を付けてね。
はーい。

何か緊張する。
緊張?

不動産屋の人にさ 「こいつら
同棲するんだ」って思われるじゃん。

緊張する。

思われてもいいじゃん。

そうなんだけどさ。

えっ 待って。
こっちまで緊張してきた。

紬? 聞いてる?

佐倉君!

♬~

♬~

佐倉君!

♬~

あっ 電車…。

ごめん ホントごめん。
行こう。

あっ 不動産屋に
電話しといたから大丈夫。

まだ時間ある。
そっか ありがとう。

ごめんね。
ううん。

よいしょ。

(店員)失礼いたします。
あっ ありがとうございます。

何かあった?
ん?

何で乗り遅れたの? 電車。

佐倉君。

あっ あの 高校のサッカー部の。

うん 想がどうしたの?

見掛けて。
さっき 駅で ホームで。

何か びっくりして。
実在してたんだ的な。

ツチノコ的な。
ツチノコ。

同じ世界線にいたんだみたいな
ねっ。

話せた?
ううん 話せない 話せない。

声 掛けたけど
気付いてもらえなかった。

そっか。

人違いかも。

(湊斗)うん 人違いかもね。

想だったら 紬の声 気付くよ。

(圭介)どんぐらい待ってたの?
(尚也)3時間は待ってた。

いや そうじゃないと
だって いるはずなのよ。

ヤバいよね それ。

あのさ…。

(圭介)なっ 何? 結婚すんの?

しないけどさ。
あっ いや するかもだけどさ。

(尚也)
えっ ちょっと待って やだ!

「やだ」って何?
いいから聞いて。

青羽さんと結婚とか
お前 マジで来世 消しカスだわ!

ちょっと何言ってるか
分かんないし。 聞けし。

いいな~
絶対 子供カワイイじゃん。

お前に似ろ。
(湊斗)俺に似たってカワイイだろ。

違う 聞いて。

想。 想のことなんだけど。

(圭介)えっ
青羽さんからの想の話 大丈夫?

そもそも紬の話 してないし

想 今 どこで
何してるか知らない?

はぁ? 湊斗が知らないなら
誰も知らないっしょ。

だよね。

(真子)じゃあ
部屋 決めなかったんだ。

うん。

戸川君 慎重そうだもんな
そういうの ねっ。

紬?

(真子)おい!
(手をたたく音)

(真子)紬。
はい。

どうした?

ツチノコ。

見つけたの?

よかったね。

見掛けたの。
ツチノコ?

佐倉君。

ん? サクラ君?

えっ!?

あの佐倉 想君?
あの佐倉 想君。

上京して すぐ女つくって
即行で紬を振った

あの佐倉 想君?
うわっ 傷のえぐり方 エグい。

(真子)同じ世界線に存在してんだ。
懐かしい。

何 何か話したの?

ううん 見掛けただけ。
人違いかも。

佐倉君レベルのビジュアルの人の
人違い。 へぇ~。

いや… うん 分かってるよ。
私も確信あるよ。

察してよ。

(尚也)何でいまさら 想?

別に。 何となく思い出して。

(圭介)ほっとけよ。

古賀センの送別会すら
来なかったやつ。

(圭介)あっ 起きた。 おはよう。
(拓実)ん。

拓実 知らない? 想の連絡先。

いいじゃん 別に。

湊斗 ラッキーじゃん。

想がいたら 青羽さん
お前と付き合ってなくない?

(尚也)拓実。

再会とかされたら…。

ねっ ヤバいでしょ 普通に。

あるかもねぇ 再会。

元気にしてんのかな。

(真子)会って話せば?

もう時効でしょ。

見掛けた所で待ち伏せれば
会えんじゃん?

約束してなくても?

(真子)今日
約束してたわけじゃないでしょ。

(市原)
本日からお世話になる市原です。
(西島)君か 新人というのは。

俳優の道が どうしても諦められなくて。
それで社長が 僕に付けと…。

その社長からです。
新規の出演依頼だそうです。

…で 君も見たんだろ?
申し訳ありません!

…で 君はどう思った?
ちょっと面白いかと。

じゃあ やろう。
え?

僕は常に他人が見たい西島を
演じるべきだと考えてるんだ。

素晴らしい。

《なんだ これは…》
僕が ダイワマン?

<ダイワマン!>

(古賀)いらっしゃいませ~。

何だ お前か。

古賀先生。

もう先生ではございません。

ハハッ 古賀セン
想 何してるか知りません?

ソウ?

佐倉 想。 俺らと同級の。

覚えてるでしょ?
推薦で大学行った。

あ~ はいはい 佐倉ね。
はいはい。

えっ 知らないですか?

卒業後のことまで把握してないよ。
何百人 見てきたと思ってんだ。

そっか ですよね。

青羽 元気?
(湊斗)うん 元気 元気。

結婚するなら ちゃんと俺んとこに
先に挨拶に来いよ。

「紬さんを僕にください」って。

紬さんを僕にください。

あげませ~ん。
(湊斗)手厳しい。

あっ 今度 紬も連れてきますね。
(古賀)はいはい。

じゃあ また。
(古賀)おう。

フゥ…。

ただいま。
(光)おかえり。

チャーハンでいい?
うん。

(光)よいしょ。

ねえ 次いつ内見行くん?
いつ引っ越すん?

まだ決まってないけど。

えっ 光
そんなに1人暮らししたいの?

湊斗君と結婚してほしいの。

ほぉ~。

何 その反応。 キモいよ。
そっか。

そうなんだ。
そういうの考えるんだ。

考えるよ。 だって 姉ちゃんに
幸せになってほしいもん。

えー 何それ。 何か照れる。

違う違う。 俺は 別に
お兄ちゃんが欲しいだけ。

あっそ。

姉ちゃんとか飽きたし。 そろそろ
お兄ちゃんが欲しい年頃なの。

そうねぇ 二十歳って
そういう年頃だよねぇ。

卵 溶いて。

は~い。

(湊斗)びっくりした。

はい。
(光)お兄ちゃーん!

おっ! びっくりした。
やめてよ。

えっ?
(光)湊斗君を その気にさせる。

何言ってんの。
(光の笑い声)

紬?
はい 紬です。

光 どうしたの?
何か そういう年頃らしくて。

姉ちゃんに飽きちゃって。

そっか よく分かんないけど。

あっ 聞いて。 部屋ね
また いいの見つけちゃったの。

LINE 送っとく。

また悩んじゃうね。

ねっ。 ちょっと作戦会議しよう。
うん。

次のシフト出たら教えるから。
うん 分かった。

じゃあ またね。
うん。

(通話の切れる音)

早めに荷物整理しなよ。
いらないもの捨てたりさ。

湊斗君に迷惑かけないでよ。

はいはい。

♬~

(二宮)
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(新垣)
《「アロマリッチ」しよ》

《この瞬間が》

好きだ~ 離れられん

《好きな香り ずっと
そのままなのはただひとつ》

やっぱり離れられん

《「アロマリッチ」》ピンクのフローラル出た

よっ。

うわ。

♬~

♬~

『言葉』 佐倉 想。

言葉は何のためにあるのか。

なぜ生まれ 存在し続けるのか。

なぜ この1つの星に
複数の言語が存在するのか。

幼少期の僕は 言葉の遅い子で
母は ひどく心配したらしい。

僕がこうして 「言葉」への考えを
文章にするように

伝えたい相手によって…。

《好きな声だった》

《好きな声で
好きな言葉をつむぐ人だった》

♬~

♬~

佐倉君…。

《あの時から
あの声が ずっと耳の奥にいて

あの名前が忘れられなくて》

♬~

♬~

(湊斗)想。

(想・湊斗)おはよう。
(湊斗)一緒。

うい。
(湊斗)席どこだった?

ここ。

ん?
あっ ううん。

青羽。

あっ 佐倉です。

あっ 青羽です。

(セミの鳴き声)

ねえ 戸川君。

(湊斗)ん? 想?
彼女いないよ 今は。

青羽って彼氏いるの?
えっ?

って聞かれた 想に つい最近。

えっ 何て言ったの?

(湊斗)ん? 知らないって。
自分で確認すればって。

いないよ 彼氏いない
一人もいない 全然いない!

うん それ想に言ってやって。

佐倉君。

ん? 何?

何聴いてるの?

お前が何聞いてんだよ。

ああ これ?

じゃあ…。

はい。
あっ。

あー はいはい。

うん…。

えっ 何?

いいよね。
これ すごくいい。 うん。

知ってる?
知ってる。

ホントに?
知ってる。

今度CD貸すね。

うん。

≪青羽は何聴くの?

≪あー…。

《今 思うと 学校っていうのは
すごい場所だった》

《嫌でも週5で行く場所で

嫌でも週5で
好きな人に会える場所だった》

青羽。

はい!

いい返事。

取って。

取った。
新譜 入ってる。 貸す。

借りる。

♬~

《名前を呼びたくなる
後ろ姿だった》

《卒業まで あと何回
名前を呼べるだろう》

《このまま… 友達のままだったら
あと何回だろう》

好きです 付き合ってください。

ん? 何?

あっ あ…
「何聴いてんの?」って言ったの。

ああ スピッツ。

おお スピッツ。

スピッツは知ってる
本当に知ってる 本当に好き。

うん 好き。

あれ好き 『ハチクロ』のやつ。

うん 俺も好き。

ねっ。

うん。

うん。

青羽。
ん?

好き 付き合って。

ん?

好き。 付き合って!

えっ?

えっ? もっかい言う?

あっ ううん 大丈夫。

あっ 言ってくれてもいいけど。
言う? 言っとく?

どうぞ。

あっ ちょっと待って。
録音。 録音するから。

えっと…
これ どうやってやんだっけ。

あれ? 何か これ 答えるやつ?

うん 答えるやつ。

何て答えればいいの?

それ 俺が決めていいの?

いいよ。 決めていいよ。

じゃあ 「よろしくお願いします」
じゃない?

よろしくお願いします。
アハハハハ。

うん 分かった。

ん。
ん?

(♬『魔法のコトバ』)

ああ これ映画のやつ。

うん 好き。

《よく長電話をした》

えっ じゃあ その子
絶対 戸川君のこと好きじゃん。

協力してあげなよ。

お兄ちゃーん ご飯。
あっ ちょっと待って。

分かった 待ってる。
お兄ちゃん。

《時々 電話の奥から 家族の声が
聞こえるのが好きだった》

メリークリスマス。
メリークリスマス。

《クリスマスに プレゼント交換
しようって言って

予算だけ決めて
いざ交換したら

同じイヤホンの色違いで

ホントに交換しただけだね
って言って笑った》

《高校を卒業して進学して

そのころ まだ
イヤホンの調子は良かったのに》

《「好きな人がいる。 別れたい」》

《その文字を見せられて
終わった》

《あの声で
聞くことすらできなかった》

《イヤホンが壊れてしまったのは
3年くらい前》

《それから ずっと音が出ない》

♬~

《その好きな人とは
どうなりましたか?》

《好きだった人の好きな人って
どんな人ですか?》

(田畑)青羽さん。
ん?

(田畑)社員になるって
マジっすか?

えっ? いや まだ分かんないけど。
なれたらラッキーだけど。

(田畑)えー 新卒も採ってくれるか
聞いといてくださいよ。

田畑君 就活してんでしょ。

週3でスーツ着て電車乗ってたら
おかしくなりそうで。

週5で それしたら
俺 もう終わります。

うん おかしくなってからだと
遅いからね。

(田畑)ですよね。

聴いてみ。
(学生)うん。

(学生)あっ この曲 知ってる。

♬~ (新垣) 《雪肌精に

おすすめの年齢はありません》

《性別や年齢を問わず使える》

《自然の恵で作られているから》

<それは 地球生まれの透明感>

<「雪肌精」 Gift from the Earth>

♬~ (羽生) 《雪肌精に

男性用はありません》

《性別や年齢を問わず使える》

《自然の恵で作られているから》

<それは 地球生まれの透明感>

<「雪肌精」 Gift from the Earth>

(古賀)あ~ あ~ あ~ あ~。
よいしょ ハァ…。

見つかったか? 佐倉。

あっ そんな本気で
捜してないですよ。

そっか。

別に用があるとかじゃないんで。

紬が想っぽい人
見掛けたらしくて。

ちょっと思い出しただけです。

高校んとき 遊び行ったり
してないのか? 佐倉の家。

まあ よく行きましたけど。

ホントに会いたいなら
実家 行くとか

見掛けたとこで
待ち伏せするとか。

色々あんだろ。

行きましたよ 実家。
音信不通になったころ。

想のお母さんが
「元気だから気にしないで」って。

でも 気になって
想の大学まで行って

ちょっと話したんですけど。

うん。 ホントに元気だったから
もう しょうがないなって。

向こうが関係切りたいなら
どうにも。

(古賀)何言ってた? 佐倉。

想 「紬いらない」って。

「俺 もう青羽いらないから
やるよ」って。 「あげる」って。

悔しいから すぐには
もらわなかったんですけど

結果 もらいました。

紬に聞かれたら

「私は物じゃない!」って
キレられそうですけど。

♬(音楽)

つむちゃん。

♬(音楽)

(ゆかこ)つむつむ。

あっ!
えっ 「あっ!」じゃなくて。

時給 発生してるから。

すいません。
こら。

痛っ。 はーい ごめんなさい。
こらこら。 ほらほら。

行って 行って。

(チャイム)

≪はーい。

(湊斗)あっ…。

えっ 萌ちゃん?

はい。

あっ 分かる?
想の高校の同級生の。

あっ…
サッカー部の えっと

湊斗君?
(湊斗)うん 久しぶり。

どうしたの?

(湊斗)ああ あの
今 実家帰ってて

想 いるかなって
寄ってみたんだけど。

いないけど。

あっ うん だよね。

あっ 俺 連絡先
分かんなくなっちゃってさ。

えっ?
(湊斗)スマホ死んで

データ飛んじゃって。 想 いたら
聞こうと思って来たんだけど。

湊斗君ってさ…。
(湊斗)うん。

知ってるんだっけ?

ん?

あの だから お兄ちゃんのさ…
ねっ。

ああ 想のね。
うん 知ってる。

あっ そうなんだ。

なーんだ そっか
仲良かったもんね。

うん。
(萌)番号 教えるね。

スマホ スマホ。 よいしょ。

あっ ありがとう。
(萌)うん!

よかった。

お兄ちゃん 高校の友達
プッツンだったでしょ 卒業してから。

あっ プッツンされたね。

新しい友達も
なかなか つくらないからさ

耳 聞こえなくなってから。

これだ。

(萌)お兄ちゃんって

人に甘えられないのが
唯一の欠点だよね。

♬~

≪(ドアの開く音)
≪(律子)ただいま。

(萌)おかえり。

萌 誰か来た?
(萌)うん?

あー あの あれ 湊斗君。

(萌)えっ 覚えてない?
お兄ちゃんの友達。

何しに来たの?

(萌)お兄ちゃんの連絡先 聞きに。

何で?

湊斗君 知ってたんだね
耳のこと。

高校んときの友達は
みんな知らないと思ってた。

知らないよ。

知ってたよ。

(律子)知らないって。
(萌)知ってたって。

知ってる? って聞いたら
「知ってる」って。

何を知ってるって言われたの?

湊斗君から そう言われたの?

あ…。

(萌)ごめんなさい。

お兄ちゃんに
ちゃんと謝りなさい。

ハァ フゥ…。

(湊斗)ハァ ハァ ハァ…。

出ないや。

(ゆかこ)ふーん 彼氏?

はい。
えっ。

えっ 何 急用?

ただの 次 会う約束なんで
LINEでもいいんですけど

私 電話派で。
電話 好きなんです。

声で話す方が楽だし。
ふーん。

高校の同級生だっけ?
はい。

アハッ!
高校から ずっと付き合ってるの?

いいえ
同窓会で再会パターンです。

♬~

(ゆかこ)どんな人?

優しいです。

何か もう 「主成分 優しさ」
って感じの人で。

えっ 何それ。

怒んないんです。
怒ったとこ見たことなくて。

人のために
優しさ全力で使っちゃって

自分の分
残すの忘れちゃう人で。

ハァ~ 生きづらそうだね。

あっ その彼氏が
スピッツ好きなんだ。

ん?
言ってたじゃん 前に。

「好きな人が好きで」的なこと。

あっ 違います。
好きだった人です。

昔 好きだった人。

(ゆかこ)あっ 元彼?

昔 付き合ってた
好きだった人です。

《もう一度 話したかった》

《卒業した後 元気だったのか》

《それだけ知りたかった》

《私は元気だよって
伝えたかった》

《湊斗と付き合ってるんだよ
佐倉君は?

って
今なら笑って聞ける気がした》

《だから 会いたかった》

♬~

♬~

「大丈夫」って何?

(呼び出し音)

(光)はい。
(萌)どうも。

あっ どうも。

ごめん 何か急に。
あっ 久しぶり。

うん 久しぶり。

ねえ 聞きたいことあるんだけど。

何?

(萌)戸川 湊斗君って知ってる?
お兄ちゃんの同級生。

紬ちゃんとも
仲良かったと思うんだけど。

うん 湊斗君が何?

今でも 紬ちゃんと
連絡とってるか分かる?

同窓会 あったりとか。

(光)えっ 連絡っていうか…。

姉ちゃんと湊斗君
付き合ってるけど。

えっ?

ハァ…。

こんばんは。
(根津)ああ 先生。 どうぞ どうぞ。

「先生」やめてください。
(根津)何でですか。

あっ 先生
いらっしゃいませ ビール?

あっ 覚えましたね。
はい ビールで。

少々お待ちください。

ビール一丁。
(店員)はい。

いつも ありがとうございます。
(春尾)はーい。

(根津)はい ビールとお通し。

お待たせしました。

ありがとうございます。
(根津)ごゆっくりどうぞ。

あの 話し掛けていいですか?

はい。

何で できるんですか? あれ。

あれ?

ああ… 手話ですか?

はい それ。

手話の教室で教えてて。

だから 「先生」

ここ よく来るんで

接客に使えるの教えてくれって
言われて。

来るたび教えてて。
授業料 取らずに。

何なら お金払ってますね。

はい お金払って教えてます。

何か 人が良さそうですもんね。

そういう刷り込みがあるんですよ。
偏見っていうか。

手話。 耳が聞こえない。
障がい者。

それに携わる仕事。 奉仕の心。

優しい。 思いやりがある。

絶対いい人なんだろうなって
勝手に思い込むんですよ。

ヘラヘラ生きてる
聴者の皆さんは。

(春尾)僕も聴者なんですけどね。

すみません。

(春尾)いえ すみません。

何で気になったんですか?

えっ?

手話。
(湊斗)あっ。

友達…。

(春尾)友達?

友達っていうか
昔の友達なんですけど。

何か 分かんないんですけど
そういうことらしくて。

耳が聞こえ…。
(湊斗)いや!

何か あの 分かんないんですけど
何かの冗談とか。

そんな冗談ないか。
ないですよね。 はい。

別に
覚えなくてもいいんですけど。

うん。

これ もしよかったら。

できれば 覚えたくないですね。

また普通に話したいです。

(紬たち)お疲れさまでした。
お疲れさまです。

えっ どうしたの?

お疲れ。
俺も さっき仕事終わって

ご飯でも行こうかなって
紬と。

行こう 行こう。
おなか減った~。

(湊斗)晴れてるね。

夜に「晴れてる」って言う人
いるんだ。

晴れてるよ。 月 出てる。

そういうとこ好きだな。

想…。
ん?

会えたの?

会えないよ。
会えない 会えない。

会えたら どうすんの?

別に どうもしないよ。

だって 私ね
覚えてるでしょ?

高校卒業して
すぐ 振られてるし。

好きな人できたって。

いまさら 私も
何の未練もないし。

こっちこそ好きな人いますけど
って感じだし。

ただ 元気でいてくれたら
それでいいっていうか。

もう時効だしさ。

今なら
何もダメージなく聞けるもん。

その好きな人と どうなったの?
って。

うん 話したいよね。

ねっ。 私さ…。

あっ
これも時効ってことで許して。

(湊斗)ん?
私ね

佐倉君の声が好きだったんだ。

だから話したい
っていうのはある。

あっ 怒んないでね。

怒んないか そんなことで。

♬~

♬~

あっ 高校生のときの話だよ。

分かってる 分かってる。

あっ ごめん。
ちょっと 冗談っていうか…。

ううん 違う違う。
やいてるとかじゃないって。

ハァ… 怒ってないから。

ごめん 想の話とかして。

ううん。 全然 大丈夫。

あっ。

私 湊斗の声も大好きだよ。

もういいって。

ん。

すごっ。
(湊斗)あっ でっか。

どっか行くの?
うん 内見。 今日で決める予定。

湊斗君に 迷惑かけないようにね。
はいはい。

俺 結構 本気で
いいと思うんだよね。

姉ちゃんと湊斗君。

はいはい。

いってらっしゃい。
いってきます。

最悪。

佐倉君。

ちょっと…。

久しぶり。 分かる? 覚えてる?
高校のときの。

私ね 就職するとき上京したんだ。

佐倉君も
この辺に住んでんの?

ねえ 佐倉君だよね?

ねえ。

ハァ… 無視することないじゃん。

ハァ ハァ。

あの後… 卒業した後
すっごい心配したんだよ

何かあったのかと思って。

あっ 別に もう 全然
怒ってるとかじゃないんだけど。

ちょっと話そうよ。

今から… は 私 用事あるから
また今度。

あっ そうだ。 連絡先 教えて。
佐倉君 全部かえちゃったでしょ。

そんなに私と話したくない?

えっ?

えっ?

ちょっと待って。

ごめん 私 分かんない。

分かんないから…。

何か筆談とかで…
ちょっと待って。

待って!

♬~

♬~

佐倉君!

電話するね。

電話するね。

♬~

♬~

♬~

♬~

[そして…]