ザ・トラベルナース #4[解][字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

ザ・トラベルナース #4[解][字]

<岡田将生×中井貴一>
熱き哲学を持った、さすらいの優秀&変人ナース2人が医療現場を改革!
『ドクターX』の中園ミホが手掛ける、新・痛快医療ドラマ開幕!!

詳細情報
◇番組内容
目上の医師たちから日々見下されている外科医・真都(菜々緒)は、自分では何も決断できず、ナースの歩(岡田将生)からも指示の遅さを指摘される始末…。そんな折、根治手術が困難な大腸がんを患った和子が入院。医師たちは緩和ケアに特化した病院への転院を決定するが、和子は手術を強く希望!患者の思いを汲んだ歩は、真都にオペ・プランを提案するが、「ナースのくせに外科医に意見しないで!」と一喝されてしまい…!?
◇出演者
岡田将生、中井貴一、菜々緒、安達祐実、恒松祐里、泉澤祐希、宮本茉由、野呂佳代、池谷のぶえ、吉田ウーロン太、前原瑞樹、六角精児、浅田美代子、寺島しのぶ、松平健
◇脚本
中園ミホ
◇演出
山田勇人(ザ・ワークス)
◇音楽
沢田完

【主題歌】DISH//『五明後日』(ソニー・ミュージックレーベルズ)
◇スタッフ
【エグゼクティブプロデューサー】内山聖子(テレビ朝日)
【プロデューサー】峰島あゆみ(テレビ朝日)、大垣一穂(ザ・ワークス)、山田勇人(ザ・ワークス)、多湖亮太(ザ・ワークス)
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/the_travelnurse/
☆Twitter
 https://twitter.com/the_travelnurse
☆Instagram
 https://www.instagram.com/thetravelnurse_ex/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

テキストマイニング結果

ワードクラウド

キーワード出現数ベスト20

  1. 患者
  2. 手術
  3. ナース
  4. 四方田
  5. 真都
  6. 福美
  7. 郡司先生
  8. 病院
  9. 先生
  10. オペ
  11. スミレ
  12. 大丈夫
  13. お菓子
  14. 古谷
  15. 失礼
  16. 家族
  17. 緩和ケア
  18. 息子
  19. 病気
  20. 本当

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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(那須田 歩)
郡司先生 大量吐血です。

上部消化管出血の疑い。
(郡司真都)緊急内視鏡。

輸血も準備して
胃洗浄もしましょう。

いや 洗浄するより なるべく早く
内視鏡したほうがいい。

ああ… そうですね。

1 2…。
(真都・歩)3!

郡司先生は
ミダゾラムで鎮静してください。

あと 咽頭麻酔は
十分にしたほうがいい。

(真都)わかってます。
はい。

どいてください!

(森口福美の声)歩ちゃんって

ドクターのメンツ
潰しまくってるよね。

ナースの立ち位置
わかってないっていうか…。

(金谷吉子)アメリカ帰りの
プライドだかなんだか知らないけど

コミュニケーションスキルに
問題あり。

(弘中スミレ)吉子さんに
言われたくないかもしれないけど。

(九鬼 静)福美さん
おしょうゆを取って頂けます?

(福美)はい。 歩ちゃんの気持ちも
わかるけどね。

なんでもかんでも
ドクターの指示ないと

動けないって きつすぎ!
この前なんか…。

急性膵炎の佐藤満さん

38度5分の発熱がありましたので
ご報告です。

(古谷 亘)「はあ? 熱?」
(福美)はい。

(古谷)
「今 何時だと思ってんだよ…」

「俺に どうしろっての!?」
(電話が切れる音)

(福美の声)どうするか
聞かなきゃいけないから

電話してるんだっての!
(スミレ)わかります。 私も この前…。

点滴の速度は
どうしたらいいでしょうか?

(新田 明)
たまには自分で考えたら?

容体も安定していたので
500ミリリットルを2時間で…。

(新田)安定してるって…
君に何がわかるの?

ナースの意見はいいから。
(スミレ)だって…。

考えろって言うから!

さっさと指示よこせって
言ってやればいいのよ。

あいつら
いい給料もらってんだから。

たま子さん 今日の肉じゃが
よく味が染み込んでますね。

(土井たま子)
本当に!? よかった…!

皆さん 食事中は
お行儀良く 静かに食べましょう。

(福美・スミレ)すみません…。
(吉子)しゅうとめかよ!

部長が
泊まりがけの管理者研修なので

最年長である私が
お目付け役を仰せつかっています。

みんな ストレスたまってるのは
わかるけど

人の悪口ばっかり言ってると
運気が下向くわよ。

はーい!

でも 静さんは 先生たちに
頭にきたりしないんですか?

ございません。

本当に!?

時々 目が笑ってないように
見えるんですけど。

この目が… ですか?

フフフッ…!

さあ 食べましょう。

先週手術した中山さん
抗菌薬は どうします?

えっと… 何日目でしたっけ?
術後3日目です。

そろそろ
内服に切り替えましょう。

古谷先生から
担当 代わったばかりなので

確認します。

郡司先生が
決めていいんじゃないですか?

えっ?

今は
郡司先生の担当患者なんだから。

患者さんに何かあったら困るから
確認すると言ってるんです。

確認 確認って…。

アメリカなら
僕が判断できるレベルですよ。

ここは日本です。
私の指示に従ってください。

指示の遅いドクターは

日本でも通用しないと
思いますけどね。

(携帯電話の振動音)

「もしもーし 真都?
あんた 早く来なさいよ!」

あっ ごめん。
ちょっと まだ…。

「えっ? 嘘! まだ仕事?」
「真都 遅すぎ!」

「お店 閉まっちゃうよ」
「ねえ ラストオーダーだって…」

(天乃太郎)おおっ!

相変わらず忙しそうだね。

部長がいない間は のびのび
ってわけにはいかないの?

(福美)部長がいなくても
患者は たくさんいるので。

働き方改革の時代に
これは まずいよね。

あれ? 今日も
向坂さんは いないんだっけ…?

しばらくICUに詰めてますよ。

(ナースコール)
(福美)ナースコール 岩野さん。

(スミレ)はい!
(太郎)あっ…!

(ナースコール)

(福美)はい。 岩野さん 今ね
弘中さんが行きましたからね。

なんか手伝ったほうがいい
雰囲気?

では おむつ交換と清拭
お願いします。

あっ 腕をかむ患者さん
いらっしゃいますから

気をつけてくださいね。

いや 社交辞令のつもりで
言ったんだけど…。

我々は社交してる暇ないので。

(太郎)あの おじさんナースに
頼めばいいじゃん!

お二人を見ていて

数年前に亡くなった兄を
思い出しました。

兄は若い頃 将来を約束した女性が
いたんですが

結婚を前に
重い病気を患ってしまいました。

このまま結婚しては 自分のせいで
負担をかけると考えた兄は

病気の事は隠し

他に好きな女性ができたと
別れを告げました。

その兄は
独身のまま 一生を終えました。

兄を苦しめたのは
病気ではなく 後悔でした。

あの時 本当の事を話していれば…
愛を信じていれば…。

俺… リハビリ頑張るよ。

2人で幸せになろう!

ごめんね…。
いいよ…!

ありがとう…
ありがとう…。

(2人の泣き声)

〈かのフローレンス・ナイチンゲールは言った〉

〈「天使とは 美しい花を
撒き散らす者ではなく

苦悩する者のために
戦う者である」〉

さっきのお兄さんの話
どうせ また嘘ですよね?

なんで そう決めつけるんです?

患者や家族に嘘は駄目ですよ。

ナースは白衣の天使と
いいますから

恋のキューピッドになっても
いいんではないでしょうか?

こんなおっさんの天使いるかよ…。

何か?
いや とにかく

患者のプライベートにまで
首 突っ込みすぎです。

それは
ナースの仕事じゃないでしょ。

ナイチンゲールも クリミア戦争時
兵士の看護だけではなく

家族への仕送りの手伝いや
手紙の代筆までなさったそうです。

人を見て 人を治すのが…。
ナースですね。

ナイチンゲールも合わせて
聞き飽きました。

フフフフ…!

〈これは 全ての患者と
ナースたちに捧げる

愛と戦いの物語である〉

〈世界では 彼らを こう呼ぶ〉

〈ザ・トラベルナース〉

(天乃隆之介)改善案は?
(西 千晶)はい。

治療を最速に行い 退院を早め

患者と病床の回転率を
上げる事のほうがよろしいかと。

治らないのに入院してるだけの
患者は 避けるって事ですね。

そのように動いてくれ。
(千晶)ただ 課題もございます。

人手不足の中 回転率を上げると
現場への負担が大きくなります。

なんの問題がある?

それに見合うだけの給料は
払っておる。

(太郎)医師たちはともかく

看護師は 少し待遇を上げたほうが
いいかもしれませんね。

あっ いや… 最近 そういうの
世間がうるさいから

病院の体裁として…。

病院の体裁?

誰が お前の考えを聞いた?

すみません…。

(福美)あっ 歩ちゃん
ちょっといい?

「歩ちゃん」は やめてください。
なんでよ…。

なんですか? それ。
(福美)えっ?

(四方田和子)こんにちは。

今日から入院する事になった
四方田です。

これ
どうぞ召し上がってください。

こんにちは~!

(福美)今日から入院する
四方田和子さん。

このお菓子を
病院中に配ってるみたい。

森口さんも
受け取っちゃ駄目でしょ。

おいしそうで つい…。

(和子)こんにちは~!
すみません。

他の患者さんにお菓子を渡すのは
困ります。

大丈夫よ! ここのは糖質少なめで
ヘルシーだから。

アハハハ…!
そういう問題じゃなくて

アレルギーを持ってる患者さんも
いらっしゃいますし。

あら。 じゃあ 先生 どうぞ。

あっ 男の人だから
1個じゃ足りないわね。

はい はい はい…。
いやいや…。

ここね クッキーもおいしいの。
だから 頂けませんって!

あっ 先生! 先生! ちょっと…。

先生! ちょっと ちょっと…。
先生 診察の時は…。

どんだけ持ってきてんだよ…。

さっき ナースステーションにも
大量に置いていった。

しばらく おやつには困らなそう。

先生 これ 召し上がってください。

お気持ちだけで…。
(和子)いいから!

新手の
モンスターペイシェントだな。

なんの入院ですか?

末期の大腸がん。

失礼します。

四方田です。 どうぞ どうぞ。
いいから いいから。

大丈夫 大丈夫 大丈夫。
行って 行って 行って…。

(真都)胆管がん ステージⅡで
来週 オペを予定しています。

執刀は 私がやらせて頂きます。

(古谷)あっ あっ
あっ あっ あっ…。

その患者は 内科に回す事にした。
(真都)えっ?

(太郎)化学療法に
方針変更となったので。

でも 私
何も聞いてないんですけど。

院長の指示です。

(神野博道)
その分 手術室が空くなら

私の患者を2人 入れてくれ。

(新田)2人を
この時間でいけますか?

(神野)全く問題ない。
まとめてやったほうが効率的だ。

(新田)さすが神野先生!

(神野)終わったのなら失礼するよ。
会合に行く予定があってね。

(新田)はい。
では 解散という事で…。

(真都)あの… もう一人 患者さん
いらっしゃいます。

(真都)四方田和子さん 62歳。
大腸がん ステージⅣ。

古谷先生の担当です。

(古谷)
これは話すまでもないだろう。

下行結腸に4センチ大の腫瘍。
すでに腹膜播種が認められる。

(神野)切除不能進行大腸がん。

このままだと全身に遠隔転移し
根治は難しい。

(古谷)緩和ケアに特化した病院に
移ってもらうのが一番だ。

えっ…。

(太郎)治る患者を優先しろと
院長のお達しもありましたしね。

(古谷)郡司
お前から話しておいてくれ。

(真都)えっ?
(古谷)えっ?

あのタイプなら
女同士のほうがいいだろう。

頼んだぞ。
(真都)いや あの…!

(医師たちが立ち上がる音)

♬~

ハーブティーです。

すっきりしますよ。

ありがとうございます。

四方田和子さん…。

結構なお菓子を頂きました。

大腸がんのステージⅣです。

根治手術はできそうになくて…。

そうですか。

本人に伝えてきます。

(真都の声)精密検査の結果

腫瘍が 下行結腸から腹膜にも
転移している事がわかりました。

全てを手術で取り除く事は
難しい状況です。

診察してくれた
ほら ちょっと太った男の先生

手術さえすれば なんとかなるかも
って言ってたんだけどね…。

なんとか手術できませんか?

あの…。

検討する余地はあると思います。

(和子)ほら! ほら!

手術以外の治療につきましても

有効性など 総合的に判断しますと
難しいかと思われます。

そう…。

四方田さん 今後の事を
ご相談したいのですが…。

私 手術します。

(真都)えっ?

手術してください。

あの… 四方田さん
先ほども申し上げたとおり…。

治らなくてもいいから…

なんとか手術してください。

(和子)お願いします…。

女のほうが稼いでるとか
今どき 気にする?

ねえ~!

私の周り むしろ 医者目当ての
チャラ男ばっかなんだけど。

じゃあさ 次の合コンは
真面目な霞が関でいこう!

いいね!
真都も来るよね?

ああ… 私はいいよ 忙しいから。
なかなか 休みも取れないし。

出た! 真都のいつもの言い訳。

真都の病院
マジでブラックだよね。

私も 最近

外科医 向いてないのかなって
思ったりしてる。

(女性)本当?
(女性)初めて聞いた。

じゃあ 転職?

いいじゃん!
なんなら 開業しちゃいなよ。

いや まだ そこまでは…。

じゃあ 私 相談のるからさ
今日ぐらい飲みなって~!

そうだよ。 飲もう!
ねっ?

すいませーん!
(店員)はい。

(携帯電話の着信音)

ちょっと ごめん。

郡司先生 夜分にすいません。

四方田和子さんに
38度の発熱がありましたので

念のため ご報告です。

ナプロキセンを投与して
クーリングしてください。

様子を見て
また連絡もらえますか?

はい お願いします。

熱が下がってよかったですね。

具合は いかがですか?
大丈夫。

(男の子)ママ!

ママ もうすぐ手術なんでしょ?
痛いの?

大丈夫。 眠ってるうちに
治っちゃうんだよ。

えっ?
おいで。

よいしょ。

♬~

四方田さん
痛いところとかないですか?

(和子)うん。

先生 優しいわね。
しょっちゅう見に来てくれて。

僕は先生じゃないんです。
ナースです。

ナース? 男の看護師さん?

…です。

あっ 他の患者さんにあげたら
駄目なんでしょ?

まだ いっぱいあるから
あなたにあげるわ。 はい。

いや
もう たくさんもらったので…。

いいから。 若いんだから
いくらでも食べなさいよ!

ありがとうございます。
(和子)ハハハ…。

ここのお菓子 好きなんですね。

♬~

あっ…
私の手術は いつできるのかな?

えっ?

あの美人の先生
なんか言ってなかった?

聞いておきます。

(母親)あっ!
おいしいお菓子もらったんだよ。

(男の子)何? それ。
(母親)食べる?

食べる 食べる。
(母親)クッキーもあるよ。

(男の子)クッキー? これ クッキー?
(母親)クッキー。

(古谷の声)手術?
(真都の声)はい。

四方田さん
なんとか手術をしてほしいと…。

「なんとか」って なんだよ!

緩和ケアの病院を勧める前に

うちの外科でできる事を もう一度
検討できないでしょうか?

オペで治る見込みがないのに

入院だけが
どんどん延びるんだぞ。

わかりますが
ご本人の強い希望も…。

(古谷)病院の決定なんだよ!

お前さ
なんも決断できないんだから

言われた事くらい
ちゃんと 患者に伝えてくれよ!!

四方田さんが転院?
どうしてですか?

緩和ケアに移るのがベストという
判断になりました。

本人は知ってるんですか?

これから ちゃんと説明します。

僕 四方田さんと同じ症例を

アメリカで
経験した事があるんです。

腹膜切除を伴った
完全減量手術をやれば

大部分の腫瘍切除が
可能なはずです。

その後の治療で
転移した部分の進行を抑え…。

アメリカで経験したって

ナースのあなたが
執刀したんですか?

…違いますけど。

なら 口出さないでください。

患者だけじゃなく
病院全体の事を考えるのも

外科医の仕事なんです。

そう 上が言ってたんですか?

治療方針を考えるのが
医師の仕事じゃないんですか?

何も検討しないで
患者を追い出すなんて

おかしいですよ!

ナースのくせに
外科医に意見しないで!

♬~

♬~

(菅田)おっ!
(村上)おかえり~!

(長男)汚れ。
(次男)ニオイ。
(三男)菌。

(4人)これぞ 洗濯悩み!
トモ姉ちゃんち まとまってるね~。
でしょ~!

そんな姉ちゃんちには 「アタック抗菌EX」!
(4人)「抗菌EX」?

汚れ ニオイ 菌 まとめて 「抗菌EX」!
(4人)おぉ…。

息子たち いくわよ。
(4人)汚れ ニオイ 菌 まとめて 「抗菌EX」!

まとめて 「抗菌EX」!
(4人)まとめて 「抗菌EX」!

すげえ まとまってる。

<汚れ ニオイ 菌のエサを まとめて根本洗浄!>

<「アタック抗菌EX」>

♬~

(松坂)
<大きな間口によって切り取られた外界>

<内に広がる空間は 曖昧な境界線によって

つながりながら広がっている>

<日本の伝統的な空間の捉え方だ>

<その中に人は身を置き
移ろいゆく豊かな時間に身を浸す>

<日本の美意識を宿す邸宅 「MARE」>

<家は 生きる場所へ>

(たま子)歩ちゃん すごい食欲ね。

いっぱい食べてくれるのは
嬉しいけど なんかあった?

歩ちゃんは 怒ると
おなかがすくタイプのようです。

「歩ちゃん」は やめてください!

どうなってるんですか?
あの病院も医師も。

「病院の決定です。
治療はしません」って

仕事放棄ですよ あんなの。

あら 本当
このフィナンシェ おいしいわ!

でしょ?
クッキーもいけますよ その店。

どうせ ああいう病院は

経営とか 患者の回転率しか
考えてないんでしょうね。

熱いね 相変わらず。
(スミレ)やっぱり 面倒くさい。

しらふで このウザさ。
お酒入ったらどうなるか興味ある。

ちょっと失礼。

おいしいフィナンシェ
食後のデザートにどうぞ。

多すぎでしょ。
一晩かけても食べられませんよ。

楽しい食事の時間を

ネガティブオーラで
台無しにしている事を

一晩かけて反省してください。

(スミレ・たま子)ハハハハハ…!
何が おかしいんですか!

「ナースのくせに」とか言われて
みんな 悔しくないんですか!?

全く悔しくありません。

僕は悔しいです。
誰も 患者の事を考えてない。

でも 実際
オペは難しい状態なんでしょ?

だったら 郡司先生の言う事は
間違ってないんじゃない…?

だとしても…!

患者は 見捨てられるのが
一番つらいんです。

ごちそうさまでした。
部屋に戻ります。

歩ちゃん。
だから 「歩ちゃん」は やめて…!

忘れ物です。

はい。

はい。

(福美)歩ちゃん
いつも以上に激熱?

(ため息)

先生! お母さんを助けて!

(那須田ゆかり)歩… ごめんね…。

(泣き声)

♬~

(歩の声)ここのお菓子
好きなんですね。

手術してください。

治らなくてもいいから…
手術してください。

♬~

「四方田」…?

♬~

やはり 当院で手術をする事は
できません。

えっ!?

「治らなくてもいいから」って
言ったじゃない!

なんとかなりませんか?

病院としては

緩和ケアに特化した施設に
移って頂くのが

四方田さんのお体にとって
一番だと考えています。

(真都)四方田さん?

(和子)あのね 郡司先生…。

(真都)はい。

あっ いや… なんでもないです。

わかりました。

(和子)お世話になりました。

♬~

♬~

郡司先生は以前
テイクアウトの牛丼に

大量の紅しょうがを
のせておられたので

それでは足りないんじゃないかと
思いましてね。

ストーカーですか?

ハハハハハッ…!

ナースは 患者さんだけでなく
医者の事もよーく見ていますから。

四方田さん
転院が決まったそうですね。

はい。 納得して頂きました。

そうですか。

はい。

ありがとうございます。
いいえ。

私 ここに来る前は
大学病院にいたんです。

いつも
上の顔色 うかがって

派閥とかも
気にしなきゃいけなくて…。

そういうのが嫌で

個人病院だったら
医療に集中できると思って

ここに来たんです。

でも ここでも院長は絶対だし

上司も 私の話なんか
聞こうともしません。

結局 どこに行っても同じですね。

どこに行っても同じなのは
あなた自身ではないですか?

えっ…?

医者は
病気を見つけて 病気を治す。

時に
それが無理な事もあるでしょう。

四方田さんには

緩和ケアに移って頂かなければ
ならないのかもしれません。

でも それは本当に
あなたの判断ですか?

あなたは
納得をしてるんですか?

自分の考えを貫かず

患者さんから逃げようとする
ドクターは 無責任な…

ただの馬鹿ドクターです。

失礼な事を申し上げました。

短い休憩時間ですが

食後にどうぞ。

最高に おいしいですよ。

これ。

お菓子 おいしく頂きました。

ご家族か親戚の方の
お店なんですか?

お店のSNSを見て

パティシエの方のお名前が
同じだったので。

息子よ。

もう 10年近く会ってないけど。

えっ?
じゃあ あのお菓子は…。

近所に
飲み仲間のおっちゃんがいてね

お金 渡して
買いに行ってもらってるの。

病気の事
知らせなくていいんですか?

連絡したほうがいいと思います…。

できないの。
えっ?

一人息子だったから
干渉しすぎたのかもね。

息子も反抗期で
毎日 親子喧嘩。

それで 結婚して大学辞めるって
言い出してね。

せっかく 私が働いて
入れてあげた大学なのにって

もう 怒鳴りつけて
大反対して。

結局 別れたらしいんだけど

それが私のせいだって
責められて…。

「二度と
あんたの顔を見る事はない」。

そう言われたわ。

手術したら
家族に連絡がいくのよね?

手術したかったのは

病院が息子さんに連絡を取ると
思ったからなんですね?

家族に承諾を得るって
聞いたから…。

情けないでしょう?

自分でする勇気がないの…。

ごめんなさいね
治らないのに手術なんて…。

そりゃ できないわよね。
フフフ…。

郡司先生にも
むちゃ言って困らせたわ 本当に。

謝っておいて。

♬~

♬~
≪(観客の拍手)

(女の子A・女の子B)久しぶり~!

(女の子A)大丈夫。
(女の子B)うん。

(男性)ただいま。
(女性)おかえり。

(母)ありがとうございます。

(娘)頑張った人~?
(父)は~い!

(新婦)おばあちゃん!
(祖母)来たよ。

♬~

治らないのわかってて

息子さんに会うために
手術したいって言ってたんだ…。

そういう場合って

私たちから息子さんに
連絡するものなんですか?

連絡先がわかってるなら

できるだけ
家族には伝えておくかな。

手術は
何があるかわからないから。

会わせてあげたいわね。
連絡してあげたら?

珍しく 歩ちゃんが
さっき連絡をしてました。 ねっ?

(スミレ)えっ… 息子さん
なんて言ってましたか?

会う気はないそうです。
「もう 縁を切ったから」と。

(たま子)きついわ
そんな事 子供に言われたら…。

家族の問題は 私たちが
口を出すものではないって事ね。

歩ちゃん コーヒーのおかわり
お願いします。

(ため息)

フフフ…。

(真都)失礼します。

(スミレ)あれ? 郡司先生。

(福美)どうしたんですか?
こんな所に…。

那須田さん
先日は すみませんでした。

言いすぎました。 反省してます。

四方田さんの治療方針について
もう一度 検討したいんです。

那須田さんが
アメリカで経験した時の話を

詳しく
聞かせてもらえませんか?

ナースの意見を
聞きに来たんですか?

緩和ケアに移る前に

何か できる治療が
あるかもしれないので。

♬~

待っててください。

その時のデータが
タブレットにあるので

持ってきます。

ありがとうございます。

郡司先生 さあ どうぞ。

こちらへ。 はい どうぞ。

お邪魔します。

医者が きちんと考えて
決めた事なら

何があろうと
我々ナースは従います。

(吉子)従わない事のほうが
多い気がするんですけど。

(たま子)先生にお茶入れるわね。

さあ。

(福美)
お菓子も いっぱいありますよ。

(スミレ)こっちにも
いっぱいありますよ 郡司先生。

上下腹神経叢を
傷つけないように

腹膜のみ
正中から背側に剥離して…。

でも 直腸背側の場合

骨盤神経叢損傷の危険も
ありますよね。

なので その時は 直腸を
十分に授動すれば温存できます。

(真都)なるほど…。

神野先生!
えっ?

これ 見て頂けませんか?
えっ…。

♬~

なるほど… これなら確かに

広範な腹膜播種も
切除できるかもしれない。

だが 問題がある。
はい。

いずれにしても
根治にはならない。

ただ 何もせず
緩和ケアに移すよりは

QOLを向上させる事が
できるのではないかと…。

可能性はある。
だが もう一つ問題がある。

そのオペができるのは
この病院じゃ 私ぐらいだろう。

それでお願いに来たんです。

神野先生
執刀して頂けませんか?

君は 自信のないオペから
逃げるわけ?

逃げてません。

神野先生にやって頂くのが

患者さんにとってベストだと
判断したんです。

いいだろう。 日程を決めてくれ。

本当ですか?
ありがとうございます!

♬~

(ナースコール)

(福美)どこ?
(スミレ)315号室の四方田さんです。

うっ…! うう…。

四方田さん! 大丈夫ですか?
四方田さん!

郡司先生 呼んで。
はい!

大丈夫ですか?

腫瘍破裂 腹腔内出血の恐れ。
すぐに修復しないと…。

検査後すぐ 緊急オペします。
(福美)はい。

弘中 オペ室 確認して。
(スミレ)はい!

うっ! うう…。

九鬼さん…。

歩くんが不在のため
私がオペに入らせて頂きます。

よろしくお願い致します。
お… お願いします。

容体が急変したと聞きました。
助かる見込みはあるんですか?

今すぐオペしないと助かりません。
急ぎますので。

ありがとうございます。

(千晶)ちょっと…!

♬~

(ドアの開く音)
(四方田啓介)いらっしゃいませ。

先日 お電話しました

天乃総合メディカルセンターの
那須田です。

(心電図モニターのアラーム)

急ぎます。 メッツェン。

モノポ…。

ありがとうございます。

♬~

出血点が見つからない…
どこなの?

落ち着いてください 郡司先生。

吸引しますね。
お願いします。

(歩の声)
電話でお話ししたとおり

仮に 手術をしても
完全に治る事は難しい状態です。

(啓介)それで? 僕にどうしろと?

会いに来てほしいんです。
四方田さんの願いは

あなたが会いに来てくれる事
だけなんです。

ずっと
あなたの事を思っていたんです。

看護師さんに
母の何がわかるんですか?

看護師だから わかるんです。

僕たちは 医者よりも

患者さんと接する時間が
長いんです。

病気を治す手伝いを
するだけじゃなくて

安心して病院で過ごせるように
あらゆる事をします。

だから 四方田さんの事も
よく見てきたつもりです。

お母さんは
あなたに会いに来てほしくて

それだけのために
手術を受けようとしていました。

(心電図モニターのアラーム)

弘中さん 汗 お願いします。

(スミレ)はい。 失礼します。

やっぱり 会えません。

どうしてですか?

病気になって弱ってる母なんて
見たくないですよ。

10年ぶりに会って
いきなり もうすぐ死ぬなんて

何を話せばいいのか…。

何も話さなくていいんです。

黙って
そばにいてあげてください。

どんな治療や手術よりも
あなたに会う事が

お母さんにとって
何よりの薬になるんです。

やっぱり 無理です。
だから どうして…。

ご覧のとおり 店だって忙しいし
お客様も…。

皆さん 今日は もう閉店です。
何 言ってんだ? あんた…。

売り上げが心配なら
僕が全部 買いますから。

いいから行きましょう!

♬~

あった…。
出血箇所 見つかりました。

ガーゼ ください。

(心電図モニターのアラーム)

(心電図モニターの音)

次は…。
腸間膜の凝固切断です。

エネルギーデバイスです。
ありがとうございます。

お疲れさまでした。
頑張られましたね。

ありがとうございました。

次のオペまでの間 術後管理を
しっかり していきましょう。

はい お任せください。
失礼します。

♬~

よし…。

♬~

(ドアの開く音)

啓介…?

啓介…。

来てくれたの…?

うん。

ありがとう…。

手術したんだよ。

そう…。

じゃあ 長生きできるわね…。

大丈夫だよ。

お店は…? いいの?

うん。

いつも たくさん買ってくれて
ありがとう。

お母さん。

啓介…。

け… 啓介…。

ごめんね…。

ごめんね…。

ごめんね…。

いいんだよ。

ごめんね…。
お母さん…。

ごめんね 啓介…。

♬~

オペ 代わりに入ってもらって
ありがとうございました。

息子さん 説得及ばずですか?

忙しいらしくて… 駄目でした。

そうですか…。

聞いてました?

何をですか?

いや…
聞いてないなら いいです。

ああ…
307号室へ行ってください。

偽啓介くん。

嘘つき。

やっぱり
聞いてたじゃないですか。

っていうか あなたにだけは
言われたくないんですけど!

♬~

すみません。

看護師の那須田さんは
いらっしゃいますか?

四方田さん いかがですか?

手術して頂いたから
なんですかね

僕が会いに行った時には
すごく元気になってて…。

会えてよかったです。

緩和ケアを受けながら
元気に死を待ってます。

それで これ

母が また 看護師さんたちに
渡してほしいというので

よかったら。

また すごい量…。

ありがとうございます。

失礼します。

(天乃の声)
久しぶりにオペに入って

喜々としていたそうじゃないか。

患者さんの命が懸かっているのに
「喜々と」だなんて

言葉が過ぎます。

ナースとしての仕事を
したまでです。

フフ…。
ああ…。

お茶菓子にどうぞ。

あなたが追い出そうとした
患者さんの ご家族からです。

口を慎んでくれ。

昔は 共に働いた仲だが

今は 私が院長で
君は いちナースだ。

ああ… 失礼を致しました。

私は 経営第一に考えている。

病院がなければ
患者の居場所もなくなる。

君たちナースの居場所もな。

変わりませんね。

人は 過去の過ちから学ぶものだと
思っていましたが…。

その事は口にしない約束だ。

他言無用… でしたね。

ご心配なく。

失礼致します。

(ドアの開閉音)

♬~

ああ 那須田さん。

来週 膵がんのオペが
入ってるんですけど

入ってもらってもいいですか?
えっ?

あのオペ
郡司先生がやるんですか?

何か問題でも?
いや あれ かなり難しいし…。

まあ 僕が入るんで大丈夫ですよ。
何? その上から目線。

ナースのくせに
わきまえてもらえますか?

「ナースのくせに」って
どっちが上からなんですか?

ドクターのくせに。
「ドクターのくせに」って…。

また喧嘩してる。
(吉子)じゃれ合ってるんでしょ。

岩野さんが転倒したそうです!

行きます!
頭 打ってないといいけど…。

〈これは 全ての患者と
ナースたちに捧げる

愛と戦いの物語である〉

〈世界では 彼らを こう呼ぶ〉

〈ザ・トラベルナース〉

(吉子)失敗なんかしたら
大ごとですものね。

(五反田宝山)あの看護師だけは…
チェンジしてもらえませんか?

チェンジ?
何か 訳がおありなんでしょ。

(五反田)余命半年…。
(たたく音)

(吉子)
早く どっかで野垂れ死んでよ!

逆ギレですか?
出ていけ!