[新]未来への10カウント #1[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

[新]未来への10カウント #1[字]

【主演・木村拓哉×脚本・福田靖】生きる希望を失った男が、高校ボクシング部のコーチになったことをきっかけに、再生していく…熱い青春スポーツドラマがついに開幕!!

◇番組内容
度重なる不運に見舞われ、生きる希望を失ってしまった桐沢祥吾(木村拓哉)は、親友(安田顕)と恩師(柄本明)からの依頼でボクシング部の“臨時コーチ”として母校に舞い戻ることに。ボクシングに関する知識が全くない顧問・折原葵(満島ひかり)と共に向かうと、そこには廃部寸前のボクシング部が…!更に、部長の伊庭(髙橋海人)が突然公開スパーリングを申し込み…!?この出会いが桐沢をどう変えるのかーこの春、最も熱いドラマが開幕!!
◇出演者
桐沢祥吾…木村拓哉
折原葵…満島ひかり
甲斐誠一郎…安田顕
伊庭海斗…髙橋海人(King & Prince)
水野あかり…山田杏奈
日比野雅也…馬場徹
坂巻勝夫…オラキオ

玉乃井竜也…坂東龍汰
友部陸…佐久本宝
西山愛…吉柳咲良
江戸川蓮…櫻井海音
天津大地…阿久津仁愛
森拓己…大朏岳優
◇出演者2
間地真実…八嶋智人
芦屋珠江…市毛良枝
大野倫子…富田靖子
大場麻琴…内田有紀
猫林はじめ…生瀬勝久
芦屋賢三…柄本明
◇脚本
福田靖
◇音楽
林ゆうき

【主題歌】
B’z『COMEBACK -愛しき破片-』(VERMILLION RECORDS)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英(テレビ朝日)
【チーフプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日)
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
◇監督
河合勇人
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/10count/
☆Twitter
 https://twitter.com/miraten_tvasahi
☆Instagram
 https://www.instagram.com/miraten_tvasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 伊庭
  2. ボクシング
  3. 桐沢
  4. コーチ
  5. ボクシング部
  6. 友部
  7. 玉乃井
  8. 年生
  9. お願い
  10. ファイオー
  11. お前
  12. 監督
  13. 本当
  14. スパーリング
  15. 芦屋
  16. 顧問
  17. 折原先生
  18. 大丈夫
  19. 麻琴
  20. 松高

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

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必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!

♬~

(甲斐誠一郎)あとね
俺が好きだったのは…

あれだな ジャッキー・チェンだな。

『スネーキーモンキー 蛇拳』だろ
『ドランクモンキー 酔拳』だろ

ほら… あと ほら
『プロジェクトA』。

(チャイム)
(男性)「はい」

Go to Pizzaです。

ジャッキー 強かったもんなあ。
あれはマジで強いよ。

あれは演技だから。
強えって。

お待たせしました。
ハワイアンピザ Lサイズと

ジンジャーエール
オレンジジュース 3120円です。

じゃあさ じゃあさ

ジャッキーとブルース・リー
どっち強いと思う?

ブルース・リーは
本物の武術家なんだから

勝てるわけねえだろ。
なんで決めつけるんだよ。

はあ…。
『ドラゴン怒りの鉄拳』で

ジャッキー ブルース・リーに
蹴り飛ばされてるの 知ってる?

えっ ジャッキー…
ジャッキー 出てたの?

『燃えよドラゴン』では

ブルース・リーに
首を折られてるから。

マジで!?

クワトロのMです。

2000と… 550円です。

ありがとうございます。

すいません。
これ 同じものをお願いします。

チューハイ。
(店員)わかりました。

お前さ…

もう ずっと
バイト続けるつもりなの?

いやさ ピザのデリバリーじゃ
家賃払えねえだろ。

そろそろ ちゃんと考えたほうが
いいんじゃねえのかなってさ…。

もう一個 バイト増やさないとな。
そうじゃねえだろ。

この先の人生 長いんだぞ。
これ まだまだ続くんだぞ。

まずそうだな これ。
桐沢!

(ため息)

俺 長生きなんかしたくない。

いつ死んでもいい。

なんなら 今日でもいい。

やめろよ お前…。

毎朝 目覚めて
一番最初に考える事は

いっつも同じなんだよな…。

ああ~ また なんにも希望もない
一日が始まるなあって。

やめろって。
冗談に聞こえねえんだから。

(店員)お待たせしました。
ありがとうございます。

ああ… このお皿
もう下げちゃってください。

そうだ…

お前さ あれ 知ってる?
監督の事。

監督?
うん。 あの… 芦屋先生。

ああ…

久々に聞いた 鬼の芦屋。
ハハハ…。

先生 監督 辞めたんだってさ
体 悪くして。

まだやってたんだ。

ずっと 松高ボクシング部監督
だったんだよ。

えっ うちらが現役の頃って
もう40過ぎてたよ。

うん。
だから 今 七十いくつか…。

マジか。

いやあ 懐かしいなあ。

(アラーム)

♬~

(携帯電話の着信音)

わかったよ… うるさい…。

(着信音)

なんだよ? こんな朝っぱらから。

「朝じゃねえだろ もう」

ほら ゆうべ
監督の話 したじゃん。

なんか 懐かしくなって
電話したんだよ。

そしたらな
2人で顔を見せに来いって。

誰が?

だから 芦屋監督だよ。

(舌打ち)
なんで電話するんだよ。

いや… だから 懐かしくなってさ。

余計な事しやがって…。

せっかくだから行こうぜ 桐沢。

(ため息)

(芦屋賢三)桐沢!
はい。

桐沢祥吾!
はい。

甲斐は プロになってから
ずっと俺を試合に呼んでくれた。

はい。

引退してジムを開いた時もだ。

その節は
ありがとうございました。

お前 音沙汰なしだったな 桐沢。

すいませんでした。

お体を悪くされたって聞き…。

がんだ。

胃 半分切った。

胃がんですか?
でも お元気そうに見えます。

甲斐誠一郎!
はい!

桐沢祥吾!
はい。

足 崩せ。

…はい。

(芦屋珠江)フフッ… 本当
そんな かしこまらないで。

楽にして。

ありがとうございます。
失礼します。

で どうしてたんだ?
ボクシングやめたあとは。

あのあとは…

自分は
ボクシング入学だったんで

これ以上 大学にいる必要は
ないかなと思ったんですけど…。

あっ すいません。

なんとか気持ちを切り替えて
卒業しました。

そう。

(芦屋)それで?

いろいろあって
今は ピザの配達して…。

ピザ!?
バイトです。

お前 いくつになった?
48です。

家族は?
いません。 独り者です。

ご結婚は?

一度しましたけど…。

これから どうするつもりだ?

ずっと
ピザの配達 続けるつもりか?

(お茶をすする音)
(芦屋)ああ…。

なんにも考えてません。

考えてない?

お茶 いただきます。
(珠江)どうぞ。

胃がんをやって ちょうど1年。

去年の4月からは
ボクシング部に出られなくなった。

46年 監督をやってきたが
復帰は もうない。

私はね もういいって言ってるの。

お疲れさまでした。
いや 46年は すごいです。

だが 後釜が見つからなくて
困ってるんだ。

ちょうどいい。 桐沢…。

お前 監督やれ。
いや…。

後輩たち 指導してやってくれ。

いいですね。
あら…。

いや…。
(芦屋)俺がいなくなって

ボクシング部は
どんどん弱くなってる。

まさに 存続の危機だ。

存続の危機?
だったら こいつに

やらせればいいじゃないですか。
いや 俺は

自分のジムで忙しいから。
なんだよ それ…。

桐沢!

松葉台高校ボクシング部が
潰れてもいいのか!?

それでもOBか!

なんで このお話に…。
(芦屋)わかった!

じゃあ 監督とは言わん。
コーチでいい。

同じ事じゃ…。

金も出してもらえるよう なっ
俺が学校に話つけてやる。

いい話じゃないか。

こいつ バイト もう一個 増やす
とか言ってたんですよ。

(珠江)だったら…。
やれよ 桐沢。

監督 俺は もう ボクシングは…。

高校生に教えるくらい
どうって事ないだろう。

いや まさか…
えっ? 監督に教わった事

全部 忘れたっていうのか?

いや 実は 俺 あの…

いや さっき
ボクシングをやめてから

いろいろあったって
言いましたけど

今も ちょっと ありまして
正直 きついっていうか…。

とにかく 俺にコーチ任せられても
とても…。

♬~

他人と関わるのが面倒なのか?

頼む! 桐沢…。

ボクシング部のために
一肌 脱いでくれ…!

監督…。
頼むー!

お前… お前 監督に こんな事…
お前…。

桐沢… 桐沢…!

桐沢祥吾…! 頼む…!

わ… わかりました。

わかった?
わかりました はい。

(芦屋)ありがとう! ありがとう!

やってくれる…。

ありがとう! ありがとう!
ありがとう!

♬~

(伊庭海斗)なあ 戻ってこいよ。
(水野あかり)加藤くん…。

(玉乃井竜也)松永もさあ…。
(友部 陸)やめなくていいじゃん。

(加藤真司)
だから もう無理ですって。

ずっと自主練ばっかで…。

(松永 俊)全然 面白くないし。

だから これから
面白くなるんだって。

新しいコーチ 来る事になったの。

そう! ちゃんとしたコーチ。
ちゃんとしたコーチ。

(友部)だからね 戻っておいでよ。
(玉乃井)頼む頼む… 考え直して。

(岡 雅人)何やってんの?
(長谷川克樹)ボクシング部だよ。

やめた2年生を 伊庭たちが
引き戻そうとしてるんだよ。

殴り合って
何が楽しいんだろうな あいつら。

だよな。

(ため息)

ボクシング? 私がですか?

(大場麻琴)そう。
ボクシング部の顧問。

お願いね 折原先生。

えっ… あそこは もう…。

(麻琴)なくなるわよ。

今年の新入部員はゼロだから。

5月中に
1年生が入らなければ

部活の承認に必要な人数に
達してないボクシング部は

6月には廃部。

じゃあ 顧問は必要ないんじゃ…。

コーチが来る事になったのよ。

芦屋監督が送り込んできたの。

送り込んできた?

(麻琴)自分が作った
ボクシング部だから

なんとかして
潰させないつもりなのよ あの人。

まったく もう 引退したんだから
おとなしくしてればいいのに。

あの… 私 ボクシングの事なんて
なんにも…。

ああ 知らなくていい
知らなくていい。

ええ~…!

(ノック)
はーい。

(猫林はじめ)いらっしゃいました。

お通しして。
(猫林)どうぞ。

失礼します。

はじめまして。 校長の大場と…。

えっ?

あれ? お前…。
(猫林)「お前」?

どうして 桐沢さんが?

監督に言われて 来たんだよ。

お父さんに!? 聞いてないわよ。
どういう事!?

そんな事 俺に言われたって…。

お知り合いなんですか?

知り合いっていうか…
私がこの学校にいた時の先輩で…。

っていうか
なんで言ってくれないの あの人。

俺がボクシング部だった時に
マネージャーだったんですよ

こいつ。
「こいつ」?

えっ… 校長は 芦屋監督の
娘さんだったんですか?

なんなのよ もう!

はあ~ 芦屋が校長…。

今は 結婚して 大場麻琴です。

で こちらが 古文の担当で
ボクシング部顧問の折原葵先生。

えっ…。
顧問…。

私は まだ 引き受けたわけじゃ…。

あっ 自己紹介が遅れました。
教頭の猫林はじめです。

桐沢祥吾です。

はあ…。 どうぞ おかけになって。

マジか…。

折原先生…。
はい。

言っておきますけど
あの頃と今の松高は全然違うの。

昔は 偏差値の低い
どうしようもない学校だったけど

今は立派な進学校なの。

大場先生が ここに赴任されて
進学担当になってから

怒濤の学校改革が始まり

校長になられてからは
偏差値 急上昇。

この春の東大合格者は10人。

東大?

今は 永南学園 宝明館
そして 我が松葉台高校が

新御三家といわれているんです。
ねっ 折原先生。

えっ? あっ… はい。

(麻琴)私は 10年以内には

この松高を
日本一の進学校にするつもりなの。

はあ…。

だから うちには ボクシング部は
ふさわしくないんです。

えっ?

頭 殴り合うんですもんね。
馬鹿になる。

そうなんですか?

なあ 芦屋…。

部長の伊庭くんは
東大も狙える優等生なの。

本当に ボクシング部なんか
やめてほしいんだけど。

私も
何度も言ってるんですけどね。

芦屋…。
芦屋じゃありません。 大場です。

なんで お前が
そんな事 言ってんの?

「お前」も やめて!

もう あの頃とは違うの。

♬~

わかりました。

桐沢さんでいいです。

でも コーチっていっても
本気で教えなくていいですから。

5月いっぱいまでだし。

えっ…?

この人がコーチ?
(麻琴)そうよ。 誰だと思ったの?

話の流れでわかるでしょ。

あっ すいません。
頭が混乱してて…。

5月いっぱいっていうのは…?

もう 部員も増えないだろうから
そこで終わり。

だからね 結果を出そうなんて
考えなくて結構。

だったら 俺 必要ないですよね?

私だって そう思うわ。

でも もう 嫌なのよ
あの人と言い合いになるのは。

芦屋監督ですか?

四十何年も前から
ここにいるから

自分が松高の主みたいなつもりで
いるのよ。

とにかく 桐沢さんは
臨時コーチという事で。

ああ… 折原先生は
適当にやってくれていいから。

適当って言われても…。

どうして こんな事に…。

ボクシングなんて… もう…!

あんな野蛮な…。

(走る音)
廊下走るな コラァ!

(生徒たち)すいません!

あっ…。

教科書 職員室に置いてきますから
先に行っててください。

あっ OBなら
練習場わかりますよね?

はい。
じゃあ…。

なんなんだよ…。

♬~

(息を吸う音)

♬~

(芦屋の声)ガード下げるな 桐沢!

足使って回れ!

桐沢 狙いすぎてる!

もっと打ち込め 甲斐!

詰めろ! もっと詰めろ!

上下 打ち分け!

打ち分け!

(ドアの開く音)

桐沢さんですか?
新しいコーチの。

ああ。

僕 部長の伊庭です!
よかった…。

本当に来てくれた…。

(伊庭)2年生 自己紹介。

はい。

2年の友部陸です。

2年の玉乃井竜也です。

2年生の水野あかりです。

2年生で
マネージャーの西山愛です。

間地先生に代わって

私が ボクシング部の
顧問になりました。

で こちらが
新しいコーチの桐沢さん。

臨時コーチの桐沢です。

臨時コーチ?

もしかして これで全員?

全員です。

1年は?
いません。

3年生は…。
僕だけです。

あっ…。
前は4人いたんですけど

芦屋監督が来れなくなって
みんな やめました。

そう…。

桐沢さん
ごあいさつ お願いします。

どうぞ。 はい。

俺は ここのOBで
芦屋監督の指導を受けてました。

えっ それだけ?

他には別に…。

芦屋監督から言われて
臨時コーチとして来ました。

♬~

芦屋監督がいなくなって
今まで どうやって練習してたの?

時々 OBが指導しに
来てくださってましたけど

基本的には 僕たちだけで。

走って ロープ跳びして

サンドバッグ ミット打ち
あと シャドーです。

あっ そう。
(伊庭)はい。

シャドーって なんですか?

シャドーボクシング。

シャドーボクシング…?

目の前に相手がいるのを
想像して

パンチしたり
こう ディフェンスしたり…。

1人で?
はい。

あっ エアボクシングか。

ミット打ちって なんですか?

なんで そんな ボクシング用語
知りたがるんですか?

私 知らない事があると
気持ち悪いんです。

でも 顧問
やりたくないんですよね?

やるからには
ちゃんとしたいです。

桐沢さんだって 校長先生に
ああ言われたからって

本当に適当にやるのは駄目ですよ。
ねっ?

わかってますよ。

とりあえず
今までどおりの練習して。

それ見て なんか考えるから。

はい。
(玉乃井・友部)はい。

でも 高校の部活ですからね。

桐沢さんの頃と違って
うちは もう進学校です。

野蛮な練習はやめてください。
わかってますよ。

怪我するような事は絶対駄目!

(ため息)

大丈夫。 きつい練習はしないんで。

でも 女の子がいるとは
思わなかった。

どうして ボクシングなんて
やろうと思ったの? 水野さん。

強くなりたいから。

それは 精神的にって事?

いざという時に
自分の身を守るためです。

あっ 護身術? だったらいいけど。

みんなは?
なんでボクシング部に入ったの?

僕は 『ボクシングの女神』が
好きだったから。

『ボクシングの女神』?

ボクシングの漫画です。
主人公の女の子が かわいくて。

そんな理由?

僕は 中学まで文芸部で…。

文芸部?

高校入ったら運動しろって
親から言われて。

ボクシング部だったら
みんな初心者だから

ついていけるかな~って…。

玉乃井くんは?

自分は 小学校から
空手やってたんですけど

松高には空手部がなかったんで。

あっ それでボクシング?

そうです ボクシング。
アハハ… へえ~…。

変わってるのね みんな。

サッカーとかテニスとか
普通の部活がたくさんあるのに。

本当だよ。

はあ…。

(間地真実)
ほーい 今日の授業は終了。

お疲れっした~。
(大野倫子)お疲れさまでした。

(坂巻勝夫)
お疲れさまです 間地先生。

(日比野雅也)3年2組の
授業だったんですよね。

(間地)うん。
(日比野)松原は どうでした?

あいつのモチベーション
すごいよ。

次の全国模試では 絶対
10位以内に入ってみせるだってさ。

(坂巻)おお…。
日比野先生の檄が効きましたね。

まあまあ… 進学担当ですから。
(坂巻)さすが!

(倫子)あんまり
プレッシャーかけちゃ駄目よ。

入試で結果出せばいいんだから。
(坂巻)ですよね。

(日比野)期待される事で
力を発揮するんですよ

高校生は。
(坂巻)言えてる!

(倫子)坂巻先生。
(坂巻)なんでしょう? 大野先生。

(倫子)なんでもない。

間地先生。
はいよ。

どうして 急に ボクシング部の顧問
お辞めになったんですか?

私がやる事になったんですよ。

あらら~。
「あらら~」じゃなくて…。

(間地)
だって コーチが来るんでしょ?

本格的な練習になっちゃったらさ
話 違うじゃん。

ボクシングなんか
全然興味ないもん 僕。

私だって…。

だって 僕
将棋部の顧問なんですから。

私だって 美術部の…。
「副」顧問。

王手飛車取り~。

お見事!
鮮やか。

じゃあ 部活行ってきま~す。
頑張ってください!

(日比野)僕もプログラミング部に。
(坂巻)目指せ 全国制覇!

(日比野)ハハハ…。
(坂巻)よし じゃあ 僕は体操部に。

(坂巻)
梅田先生 無理しちゃ駄目よ。

臨月なんだから。
わかってます。

えっ? 私
暇だと思われてるんですか?

副顧問だって やる事あるし
授業の準備だってあるし

進路指導とか
放課後の補習だって…。

文句言ったって 間地先生は
なんとも思わないから。

ああ…。 間~地~!

(友部)おおっ…!
(玉乃井)よっ…!

(友部)やあっ…!
(玉乃井)おお~… はいっ!

ハハハハハ…!
(愛)カウント カウント!

(愛)ワン ツー スリー!

(玉乃井)アハハハ…!
(友部)桐沢… なんていったっけ?

えっ? 祥吾。

なんか やる気なさそうだったよね
あの人。

本当だよ。

いちいち 僕は臨時コーチです
臨時コーチです ってな。

うっ!
仕方なく来たって感じ?

あの人 本当に ちゃんと
指導してくれるんですか?

伊庭さん。

くれると思うよ OBなんだし。

でも 全然OBらしくない。

ボクシング部なんか
どうでもいいって思ってる感じ。

すごい むかつく。

(友部)嘘!

(あかり)えっ?
(玉乃井)何?

「バンタム級優勝 桐沢祥吾」
(愛)えっ?

「平成3年 石川国体」
国体!?

国体…。
(玉乃井・愛)えーっ!

(玉乃井)ちょっと ちょっと
見せて 見せて 見せて 見せて…。

♬~

(友部)あった!
(愛)シーッ!

「桐沢祥吾くん
国体 少年の部 優勝!」

やっぱ あの人だ。

マジか…。

あった!
(伊庭)えっ?

(愛)「桐沢祥吾くん 四冠達成!」

4冠!?

(愛)「山形国体 少年の部で
優勝した桐沢くんは

去年10月の国体 3月の高校選抜
6月のインターハイに続く

四冠を達成しました」

やばい やばい やばい やばい…!
すごい! すごいよ…。

(女子生徒)うるさい!
(男子生徒)静かにしろよ!

(伊庭)ごめん。
(あかり)すいません。

だから 馬鹿にしてるのかな?
私たちの事。

ん?
えっ?

自分が強かったから

弱い奴の相手なんか
やってらんないって。

そんな…。

いや あるかもな。
玉ちゃん そうなの?

あの態度は
そういう事じゃないんですか?

(玉乃井)じゃあ 駄目じゃん。

高校4冠でも
やる気ねえんだったら意味ねえよ。

適当にあしらわれるだけ?
私たち。

えーっ…。
でも…。

利用しない手はないよ。

利用?

♬~

♬~(音楽)

(高梨美優)このあと どうする?
(石浜 薫)どうしようか。

あっ… 帰っちゃうの?

(薫)ありがとうございました。
大丈夫? 疲れたでしょ。

(美優)大丈夫です。
(薫)楽しかったです。

よかった。

ボクシングは
ストレス解消になるからね。

来週も また来てくださいね。

(薫)はい。
(美優)ありがとうございました。

はい お疲れさん。

お疲れさま!

気をつけてね~。
(ドアの開く音)

(ドアの閉まる音)

どうした?
なんだよ 今の。 気持ち悪い…。

練習生はお客様なんだよ。

特に 女の子が
たくさん来てくれないと

ジムの経営は
やっていけないの。

ちゃんとボクシングやってんのかよ?
あんなのが…。

俺が ちゃーんと教えてます。

一に楽しく 二に楽しく。

今どきの子はさ
プロ目指すって言ってる奴だって

いきなり きつい練習させたら
すぐやめちゃうの。

こっちが盛り上げてやらないと。
(音楽を止める音)

今日の営業は終了。

で どうだったんだ?
コーチ初日は。

今日は あいさつだけ。
でも あきれたわ。

何が?
(ため息)

うちらが
ボクシングを始めたきっかけって

大概
強くなりたかったからじゃん。

喧嘩にな。

はあ…。 今の子は

「漫画の主人公が
かわいかったから」だの

「なんでもいいから運動しろって
親から言われたから」だの…。

「強くなりたい」って言ったの
1人だけだったよ。

しかも 女子。

うちだって 似たようなもんだぜ。

理由なんて
どうだっていいじゃねえか。

ボクシングやろうって

思ってくれただけで嬉しいよ。
俺は 別に…。

ボクシングの面白さを
教えてやるのが

コーチの仕事だぞ。

臨時コーチに
そこまで要求されても 無理っす。

臨時だろうが コーチはコーチ。

ごちゃごちゃ言う前に
始めようぜ。

お前も 勘 取り戻さなきゃ。

(ため息)

じゃあ なんか貸せよ。

♬~

♬~

巻き方 忘れてなかったな。

リングに上がれ。

♬~

♬~

何年ぶりだ?

28年か?

気をつけろよ。

むきになって
手首 ポキッとやっちまったら

しゃれになんねえぞ。
わかってるよ。

よし! ジャブから打っていくか。

よし こい。

なんだよ お前
ぎこちねえな おい…。 おい!

もっと強く。

♬~

強くだよ お前。
なんだよ 痛えな。

お前 いつまで腐ってんだよ。

お前 今 立ってるの
リングの上だぞ。

リングの上で
腐ってんじゃねえぞ コラ!

はい ジャブ。 はい!

よし! はい ワンツー。

もっと強く。

強く!

よーし! ワンツースリー。

オーケー!

はい もっと!

よし!

(医師の声)残念ですが…。

網膜剥離です。

もう
ボクシングは諦めてください。

♬~

はい もっと!

ごめんね… 祥ちゃん。

♬~

よし!

(グローブを外す音)

どうした?

もういいよ。

もう やめんのか?

バイト。

♬~

(妻)どうした?
(夫)早く帰ってきてください。

シャンプーしてたら 後ろに気配が…。

そういうときあるから。

≪(猫の鳴き声)ニャーオ!

何かいる! 早く帰ってきてください!

無理だよ メキシコだし。

いつ帰ってきますか?
あした? あした? あしたとか?

No te preocupes!

え? 何ですか?
<部屋があなたを守ります>

<セキュリティ賃貸住宅 「D-room」>
おかえりなさい。

ニャーオ!
ひぃ!
ふふっ。 ただいま。

さすがに なまってたか。

「まあ 28年 ボクシングから
離れてたんですから…」

あんなもんでしょう。

あいつも
本気で打ってこなかったし。

少しは やる気に
なってるんじゃないのか?

いやあ…。

コーチは途中で投げ出すかも。

桐沢は そんな奴じゃない。

もう 監督が知ってる
高校生の桐沢じゃないですよ。

「いつ死んでもいい」なんて
言ってるんですから。

俺 長生きなんかしたくないわ。

いつ死んでもいい。

なんなら 今日でもいい。

(芦屋)「甲斐」
はい。

だから お前は あいつを

ボクシングに引き戻したいと
言ったんだろ?

…はい。

失礼します。

甲斐くんからですか?

厄介だな 桐沢は。

甲斐の気持ちは
わかってるんだろうが…。

人は そんなに簡単に
立ち直れませんよ。

(携帯電話の着信音)

なんだ?

「なんだ?」じゃないでしょ!

なんで言ってくれなかったのよ
桐沢さんの事!

誰がコーチでもいいじゃないか。

部活に指導者がいないほうが
おかしいんだ。

校長なら 生徒の気持ち 考えろ!

そういう事を
言ってるんじゃないのよ。

よりによって…。

何が よりによってだ。
お前と桐沢は

チームメートだろう。
(麻琴)「それは昔の事!」

桐沢さんは
5月いっぱいまでの

臨時コーチって事に
してもらいましたから。

5月いっぱい?

それまでに部員が増えなきゃ
もう おしまい!

麻琴!
(麻琴)もう いいじゃない。

いつまでも
ボクシング ボクシングって…。

本当 うんざり!

(ため息)

本気で ボクシング部 潰す気だ
あいつは…。

親子喧嘩を
学校に持ち込んじゃ駄目!

持ち込んでるのは
麻琴じゃないか!

誰のおかげで
校長になれたと思ってんだ!

あなたって… 実の娘より
教え子のほうがかわいいんですね。

当たり前だ! 何を言ってんだ!

なんだよ 屋上って…。

♬~

(リュウイチ)ウェーイ!
おい 飲めよ お前。

(荒い息)

(リュウイチ)おい 兄ちゃん!
こっち こっち。

(マサヤ)早く ピザ! こっち~!
(リュウイチ)うるせえ 馬鹿野郎。

(ヨウスケ)遅えよ 兄ちゃん。
すいません。

(シンジ)いつまで待たせんだよ。
(マサヤ)あっ…。

(マサヤ)兄ちゃんじゃねえぞ こいつ。

(シンジ)えっ? おっさんじゃん。

(リュウイチ)いい年こいてバイトなの?
(シンジ)なんで? なんで?

照り焼きチキンのLサイズと

ガーリックトマトのLサイズです。
どちらに置けば…。

はあ?
(ヨウスケ)そんなん 頼んでねえだろ。

えっ?
(マサヤ)頼んでねえって。

間違えてんじゃねえよ。

いや でも… 注文は…。

(シンジ)違うっつってんだろうが。

(リュウイチ)ああ いいよ いいよ。
許してやるよ。

その代わり 金は払わねえからな!

(4人の笑い声)

まあ それでいいから
置いて帰れよ。

いや そういうわけには
いかないんで。

帰れっつってんだよ おっさん。
でも 確かに

照り焼きチキンのLサイズと
ガーリックトマトのLサイズ

注文 もらってます。
合計7520円です。

ふざけんなよ コラ。

おう お前 こんなに待たせて
しかも間違えてんじゃねえか。

いや 20分前です 注文頂いたの。

ああ?

(マサヤ)ういっす。
(リュウイチ)ほい。

じゃあ 7520円 払ってください。

死にてえのか? おっさん。 あ?

(ヨウスケ)マジで殺すぞ コラ。

帰れよ。

何 よけてんだよ コラ!

やれ やれ やれ!

(ヨウスケ)オラ!
(シンジ・マサヤ)ハハハハハ!

(ヨウスケ)うい~!
(リュウイチ)だっせえ!

(ヨウスケ)帰れって!
ああ…!

ああ…
こういうパターンがあったんだ。

ああ?

いいですよ。
やっちゃってください。

やっちゃってください?
今 俺が死んでも

悲しんでくれる人は
いるかもしれないけど

困る人は まず いないと思うんで。

(ヨウスケ)はあ?
ああっ…。

まあ 甲斐って奴ぐらいは
悲しんでくれるかもしれないけど

困るわけじゃないし。

本当… 俺がいなくなっても

誰も困らないんで。

どうぞ。

おい…
なんなんだ このおっさん。

何 強がってんだよ てめえ。
ハハッ。

訳わかんねえ事
言ってんじゃねえよ!

ああ…。
なんで こっち使わないかな?

ああ?

足 蹴られても 死なねえよ。

これで… 拳で ここを思いっきり
ぶん殴りゃいいじゃん。

テンプルでもいいよ。

えっ… 殴られたいわけ?

殴れよ。

お前 調子にのんなよ!

殺すぞ!

こう。

人を殴る時は
これぐらい近づくんだよ。

わかった?

はあ…。 じゃあ どうぞ。

やれよ!

やばいっすよ こいつ。
(シンジ)どうかしてんだろ…。

はあ…。

あー あー あー あー
あー あー あー あーっ!

やってくんないんだったら
7520円 払ってもらえます?

七千… 五百… 二十円。

(リュウイチ)マサヤ!
(マサヤ)はい… はい!

はい。

はい…。

お… お釣り あります…?
あります。

(アラーム)

痛っ…。

頭 痛え…。

(玉乃井)ちょ ちょ ちょ ちょ…!
(友部)玉ちゃん!

ちょっと 君たち 君たち 君たち…
1年生?

どこかの部活 入ってる?

(天津大地)えっ? いえ…。

(友部)君も?
(江戸川 蓮)…はい。

よっしゃー!
じゃあさ 放課後さ

ボクシング部の練習場 来て。
(友部)イベントやるからさ。

(小野沙織)イベント?
(あかり)うちのOBでさ

高校4冠とった人がいるの。
(愛)めっちゃすごい人!

(吉村えれな)
4冠って なんですか?

4回 日本一になったんだよ。
やばいだろ。

(森 拓己)はあ…。

興味あるんじゃない?

あるんじゃない? あるよな!?

だから 放課後 来て!
お願い! うん。

♬~

桐沢さん!

今 いらっしゃったんですか。

はい。

あっ 折原先生も…。
いや 私は 朝から授業やってます。

いや そうじゃなくて
部室 行くんですか?

一応 顧問ですから。

これから 毎日
顔を出すんですか?

顧問なんだから ボクシングの事
わかっておかなきゃ。

真面目なんだ。

私 知らない事があると
気持ち悪いんです。

…でしたね。
(手をたたく音)

ミット打ちは ミットを着けて
構えた相手に向かって

ボクシンググローブを
着けたほうが バンバン打つ練習。

ネットで調べました。

ジャブは 構えた前のほうの手で
軽く打つパンチ。

まあ ざっくり言えば。
でしょ?

ジャブって どういう意味ですか?
はあ?

どうして ジャブっていうか
どこにも書いてないの。

そんな事 考えた事もないです。

知らないの!? ずっと
ボクシングやってたんでしょ?

高校から大学2年まで。
5年もボクシングやってて

どうしてジャブっていうか
知らない?

どうでもいいと思ってたんで。
どうでもいい!?

生徒から質問されたら
どうするんですか?

そんなんで
ちゃんとした指導できるの?

そんな質問する奴
いません 普通。

桐沢さんは 指導者としての勉強は
されたんですか?

してません。
ええ~っ!?

だから 俺は
いきなり 芦屋監督に言われて

ここに来てるんです。
もし 生徒に怪我させたら

どうするの?
駄目ですよ! 絶対 駄目!

大丈夫です。

桐沢さんって
何されてる方なんですか?

はあ?

こんな時間に
毎日 来られるって…。

ピザのデリバリーです。

…ん?

でも 時間の融通は利くんで。

ピザ屋さんの店長さん?
違います。

あっ 社長さん?

バイトです。
バイト…!?

(部員たち)こんにちは!

(伊庭)みんな
桐沢コーチです。

(1年生たち)こんにちは。

はあ?
何?

(玉乃井)見学の1年生です。
(あかり)みんな まだ

部活 決めてないっていうから。
(友部)ボクシング部 見てみたいって。

(愛)だよね?
(1年生たち)はい!

嘘… 物好き。

「公開スパーリング」…?

「伝説のOB」…?

僕とスパーリング お願いします
コーチ!

1年生にボクシングの魅力を
わかってもらうには

スパーリングが
一番いいと思います。

スパーリングって なんですか?

スパーリングを1年生に見せる
って約束したんです。 だよな?

駄目だ。
ちゃんと 基礎から始めないと。

基礎は ずっとやってきました!
(友部)だから お願いします!

(あかり・愛)お願いします!
(玉乃井)お願いします コーチ!

スパーリングって 何?

この1年
僕たちは ずっと自主練です。

だから スパーリングは
一度もできませんでした。

指導者がいないと
やっちゃいけない決まりだから。

(玉乃井)
だから 自分たち2年生も

まだ見た事ありません。
だからって 今…。

(あかり)私たち ちゃんとした
本物のボクシング 見たいんです!

ねえ…。
(愛)私も見たい!

(友部)お願いします!
(伊庭)お願いします コーチ!

スパーリングって 何!?

♬~

よし…。
(友部)右手です。

♬~

(伊庭)よし… ありがとう。

シュッ シュッ! シュッ シュッ!

本当にやんのかよ…。

(友部)玉ちゃん 玉ちゃん…!
やっぱり 強いのかな?

高校4冠だぞ!

(友部)でも うちの親父と
年 変わんないよ。

(玉乃井)えっ… そうなの?

(愛)だから スパーリングは

ヘッドギアを着けて
本気で打ち合うんです。

本気で打ち合う!?
はい。

あっ でも スパーリングは
試合とは違いますから。

(伊庭)シュッ シュッ!
シュッ シュッ!

シュッ…!

ヘッドギア 着けないんですか?
俺は これでいいよ。

桐沢さん
本気出しちゃ駄目ですよ。

伊庭くん
絶対 怪我させないでください。

わかってますよ。

なあ… イワくん?
伊庭です。

伊庭くん 軽くいこう。
俺は 基本 手ぇ出さないから。

軽く。

(愛)2分でいいですか?

1分でいいよ。
(伊庭)2分でお願いします。

ボクシング 3分じゃないの?

アマチュアの高校生は
1ラウンド 2分なんです。

そうなの!?
(愛)いきます!

(あかり)ちょっと待って!
なんだよ?

(あかり)では これから
公開スパーリングを始めます。

リングにいるのは

松葉台高校ボクシング部
伝説のOB。

2年生の時に 国体と高校選抜

3年生で
インターハイと国体に優勝して

高校4冠に輝いた 桐沢祥吾!

(拍手)
高校4冠って 何!?

対するは
現役の3年生 伊庭海斗!

(拍手)
ふう…。

スパーリングは 勝ち負けを
決めるものじゃないけど…。

長え…。
(あかり)ボクシングの迫力や魅力は

十分に伝わると思うから。

いいよ。

♬~

いきます!

(ゴング)

(伊庭)お願いします!
なんで 俺の事 知ってんだよ?

(愛)先輩 頑張って!
(友部)いけ!

(玉乃井)
現役の意地 見せてください!

負けるな!
勝ち負けじゃないでしょ!

♬~

コーチも手を出してください。
俺は受けるだけだよ。

打ってくれないと
スパーリングになりません。

いいだろ それで。
お願いします!

♬~

ジャブ 届いてないよ。

もっと踏み込んで。

こう!

桐沢さん!

軽く当てただけですよ。

おいおいおい…
ガード ガード ガード!

ガード! 打たれるぞ ほら!

♬~

もういいだろ 伊庭。

本気でやってください!

本気で指導してください!

僕たちは強くなりたいんです…。

強くなりたいんです!

だから… ああっ…。

だから… だから…!

そこを振っても 誰もいねえぞ。

真面目にやれよ!

伊庭くん!? 伊庭くん!
ううっ…!

本気でやらないでって
言ったじゃないですか!

本気でなんか打ってませんよ。
大丈夫か? 伊庭。

大丈夫? 伊庭くん!
(愛)伊庭先輩!

(玉乃井)すげえ…。
(友部)やばい…。

大丈夫!? ちょっと… 伊庭くん?

(伊庭)やっと…
やっと ボクシングできた…。

(伊庭)すげえ…!

みんな 見たろ?

すごいだろ? 今の!

みんなも練習すれば
コーチみたいになれるから…!

♬~

女の子も
痴漢とか ぶっ飛ばせるよ!

ねっ?
面白いから ボクシング! ねっ?

(ざわめき)

(伊庭)ああっ ああっ…!

伊庭くん 伊庭くん! 伊庭くん!
ちょっと どうしよう…。

えっ? 伊庭くん… ねえ…。

伊庭くん!
(伊庭)うっ…。

えっ? 痛い?
ちょっと… 伊庭くん 伊庭くん!

♬~

(戸の開く音)
(伊庭)ありがとうございました。

ありがとうございます。

肋骨にヒビが入ってました。
…そうですか。

でも 大した事じゃないです。
あります。

本当 すいませんでした。

これは大げさに見えるけど

コルセット巻いて
放っておくしかないって。

そのうち 自然に くっつくって…。

学校に報告してきます。

ちょっと待って 先生…!

伊庭くん
あなたは もう帰りなさい。

先生…!
その前に親御さんに報告しなきゃ。

家の電話番号 教えて 伊庭くん。

言わなくていいです。
そういうわけにはいかないでしょ。

僕が悪いんです!
悪くない!

怪我だけはさせないでって
言いましたよね? 私。

何度も言いました!
はい…。

どうして あんな事…!
だから それは 僕たちが…。

先に 校長先生に報告します。

(伊庭)待ってください!

(伊庭)先生… 折原先生!

だから あなたは
安静にしてなさいって…。

(あかり)伊庭さん…。

帰りなさいって言ったでしょ。

大丈夫。 ヒビ入っただけだから。

ヒビ!?

放っておけば治るよ。

(玉乃井)いや…。

(伊庭)それより 折原先生
学校に知らせるって…。

私は顧問です。

部活で起こった事故を報告する
義務があります。

申し訳ない。

でも コーチにスパーリングを
お願いしたのは 私たちです。

(伊庭)僕たちが悪いんです。
だから そういう問題じゃ…。

学校に報告したら コーチ
辞めさせられちゃうでしょ!?

(あかり)
私たち ずっと待ってたんです。

ボクシング ちゃんと
教えてくれる人が来てくれるの

ずっとずっと待ってたんです!

だから コーチのせいにしないで。

本当に… 勝手な事した私たちが
悪かったんだから!

水野さん…。

桐沢コーチがいてくれないと
困るんです 私たち!

指導者がいないと
1年生 入ってこないし

今の人数だと 部活成立しないから
6月には廃部なんです。

ボクシング 続けたいよな?
玉乃井。

ああ…。

友部くんも続けたいでしょ?

うん…。

学校には報告しないでください
折原先生。

(伊庭)僕の親にも…。
お願いします!

お願いします 先生!

♬~

…駄目です。

♬~

(女子生徒)松高!
(女子生徒たち)ファイオー ファイオー…!

(女子生徒)松高!
(女子生徒たち)ファイオー ファイオー…!

(猫林)折原先生。
…はい!

どうしたんですか?

ん…?
固まってましたよ。

いや 固まってたわけじゃ…。

固まってたって。 こうやって。

教頭先生。
はい?

あの… 校長先生は…?

校長室にいらっしゃると
思いますけど。

何かあったんですか?

実は…。
何?

まさか…
ボクシング部で何か問題が?

(アラーム)

(伊庭)
僕たちは強くなりたいんです…。

強くなりたいんです!

やっと ボクシングできた…。

(あかり)
私たち ずっと待ってたんです。

ボクシング ちゃんと
教えてくれる人が来てくれるの…。

桐沢コーチがいてくれないと
困るんです 私たち!

(放送チャイム)

(校内放送)
「ボクシング部の桐沢コーチ

いらっしゃいましたら
至急 校長室においでください」

(放送チャイム)

(ため息)

(坂巻)あれ?

あの人…

誰だっけ?

(ノック)

(猫林)どうぞ。

失礼します。

校長 桐沢さんです。

お話ししたい事があります。

はい。

コーチ料の事。

えっ…?

まだ
ちゃんと話してなかったから。

ボランティアってわけには
いかないでしょ。

ああ…。

非常勤講師の1コマ2500円と
同じでいいですか?

2500円?
何か不満でも?

いえ… 何も。

(麻琴)それだけです。 よろしく。

失礼します。

♬~

(伊庭)親指 巻いて… 巻いて

で 手首に通す。 そう 巻いて。

そうそうそう 完璧 完璧。

(伊庭)大丈夫 合ってる。
巻いて…。

昨日 見学に来てた1年生
ボクシング部に入部したんですって。

入部?
ねっ?

(手をたたく音)
(伊庭)集合!

♬~

コーチに あいさつ。
こんにちは!

(部員たち)こんにちは!
(伊庭)1年生 自己紹介。

今日から入部しました
天津大地です。

よろしくお願いします。

今日から入部しました
江戸川蓮です。

よろしくお願いします。
今日から入部しました森拓己です。

よろしくお願いします。

みんな 昨日のスパーリング見て

ボクシング 面白そう
って思ったそうです。

コーチが かっこよかったんだよな?
(天津)はい!

(森・江戸川)かっこよかったです!
(あかり)…だそうです。

折原先生。
はい?

昨日の事は 校長には?
ああ… 言ってません。

はあ?
お医者さんも 骨がくっつくまで

放っておくしかない
って言ってるし

伊庭くんもね
大丈夫だって言ってるし。

(伊庭)平気です!
大丈夫じゃないだろ。

あの… 治るまで
練習には参加しないんで。

だったら いいかなって。
ありがとうございます 折原先生。

はい!

じゃあ アップいくか。
ロープ跳び!

(玉乃井)ロープ跳び!
(友部)1年生 おいで。

(天津・江戸川・森)はい!
(あかり)教えてあげる。

本当に報告しなくて
よかったんですか?

水野さんが言ってたでしょ。

コーチが来るのを
ずっと待ってたって。

私だって 悩んだけど…
でも なんていうの?

あとになって だんだん
嬉しくなってきたんです。

あんな言葉
教師になって初めて聞いたから。

あんなキラッキラした言葉。

2分 始め!

(スタートの合図)

このまま コーチ続けてください
桐沢さん。

もう臨時コーチじゃないですよ。

えっ?

部員が3人 増えたんですよ。

部活の承認に必要な人数
クリアしたんだから

ボクシング部は 存続です!

存続? じゃあ 俺 ずっと…?

この子たちの熱い気持ちに
応えてあげるのがコーチでしょ!

高校生にとっては
今が一番大切な

二度と戻ってこない時間なの。
見て!

(伊庭)松高!

(部員たち)ファイオー
ファイオー ファイオー!

これが アオハルなんです!

(伊庭)松高!
(部員たち)ファイオー ファイオー!

青春?
青春。

(あかり)松高!
(部員たち)ファイオー ファイオー!

オー! ファイオー! オー!
合わせろ。

松高!

(葵・部員たち)ファイオー
ファイオー ファイオー!

(麻琴)コーチは
辞めてもらいます。

インターハイ予選に出るつもりなの?
(伊庭)出ます。

(あかり)早く強くなりたいです。
打倒 京明!

(麻琴)勝てるわけないでしょ
あんな弱小クラブが。

どうする? 私。 考えろ 考えろ!
俺 教員免許 持ってるんです。

マジで!?
勝つためには 練習だ。