未来への10カウント #2[字] …のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

未来への10カウント #2[字]

【主演・木村拓哉×脚本・福田靖】
希望を失った男が、高校ボクシング部のコーチに!就任早々、いきなりクビに…!?
熱い青春スポーツドラマ、急展開の第2話拡大SP!!

◇番組内容
公開スパーリングで、ボクシング部の部長・伊庭海斗(髙橋海人)に怪我を負わせてしまった桐沢祥吾(木村拓哉)。校長の大場麻琴(内田有紀)からコーチ辞任を迫られた桐沢を守ろうと、ボクシング部顧問の折原葵(満島ひかり)と伊庭は、全力で麻琴と交渉するが…!?その矢先、ボクシング部の生徒たちがインターハイ予選に出場したいと言い出した!予選までの時間は、たった2カ月ーー桐沢を待ち受ける“未来”とは一体…!?
◇出演者
桐沢祥吾…木村拓哉
折原葵…満島ひかり
甲斐誠一郎…安田顕
伊庭海斗…髙橋海人(King & Prince)
水野あかり…山田杏奈
日比野雅也…馬場徹
坂巻勝夫…オラキオ

玉乃井竜也…坂東龍汰
友部陸…佐久本宝
西山愛…吉柳咲良
江戸川蓮…櫻井海音
天津大地…阿久津仁愛
森拓己…大朏岳優
◇出演者2
間地真実…八嶋智人
矢代智香…山口まゆ
野崎太一…三浦りょう太
槙浩介…富樫慧士
大野倫子…富田靖子
大場麻琴…内田有紀
猫林はじめ…生瀬勝久
芦屋賢三…柄本明
◇脚本
福田靖
◇音楽
林ゆうき

【主題歌】
B’z『COMEBACK -愛しき破片-』(VERMILLION RECORDS)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】横地郁英(テレビ朝日)
【チーフプロデューサー】黒田徹也(テレビ朝日)
【プロデューサー】川島誠史(テレビ朝日)、都築歩(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)、岡美鶴(アズバーズ)
◇監督
河合勇人
◇おしらせ
☆番組HP
 https://www.tv-asahi.co.jp/10count/
☆Twitter
 https://twitter.com/miraten_tvasahi
☆Instagram
 https://www.instagram.com/miraten_tvasahi/

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)

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キーワード出現数ベスト20

  1. 桐沢
  2. ジャブ
  3. ボクシング部
  4. コーチ
  5. 伊庭
  6. シュッ
  7. ボクシング
  8. 部員
  9. 猫林
  10. 間地
  11. 麻琴
  12. 折原先生
  13. 校長
  14. 京明
  15. 玉乃井
  16. 試合
  17. 授業
  18. 駄目
  19. 大丈夫
  20. パンチ

解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)

   ごあんない

解析用ソースを読めば、番組内容の簡易チェックくらいはできるかもしれませんが…、やはり番組の面白さは映像や音声がなければ味わえません。ためしに、人気のVOD(ビデオオンデマンド)サービスで、見逃し番組を探してみてはいかがでしょうか?

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(桐沢祥吾)俺がいなくなっても
誰も困らないんで。

人を殴る時は
これぐらい近づくんだよ。

(甲斐誠一郎)もう 監督が知ってる
高校生の桐沢じゃないですよ。

(芦屋賢三)だから あいつを

ボクシングに引き戻したいと
言ったんだろ?

いつ死んでもいい。
なんなら 今日でもいい。

(芦屋)ちょうどいい。
桐沢… お前 監督やれ。

俺は もう ボクシングは…。

(芦屋)じゃあ 監督とは言わん。
コーチでいい。 頼む! 桐沢…。

(折原 葵)私がですか?
(大場麻琴)そう。 ボクシング部の顧問。

あそこは もう…。
(芦屋)5月いっぱい?

(麻琴)
それまでに部員が増えなきゃ

もう おしまい!
(伊庭海斗)本当に来てくれた…。

臨時コーチの桐沢です。

(伊庭)利用しない手はないよ。
(水野あかり)利用?

「公開スパーリング」…?

おいおいおい…
ガード ガード ガード!

ガード! 打たれるぞ ほら!

そこを振っても 誰もいねえぞ。

(伊庭)真面目にやれよ!

桐沢さん!

怪我だけはさせないでって
言いましたよね? 私。

(あかり)
学校には報告しないでください。

コーチ料の事。

非常勤講師の1コマ2500円と
同じでいいですか?

2500円?

(葵の声)
昨日 見学に来てた1年生

ボクシング部に入部したんです…。

ボクシング部は 存続です!

(伊庭の声)
僕たちは強くなりたいんです…。

強くなりたいんです!

(あかりの声)
私たち ずっと待ってたんです。

ボクシング ちゃんと
教えてくれる人が来てくれるの…。

(葵の声)
この子たちの熱い気持ちに

応えてあげるのがコーチでしょ!

高校生にとっては
今が一番大切な

二度と戻ってこない時間なの。

これが アオハルなんです!

よーし…。

要するに
腹決めて コーチやるんだな?

仕方ねえだろ。
あそこまで言われたら。

桐沢!

危ねえよ。

「いつ死んでもいい」なんて
もう 言うんじゃねえぞ。

♬~

♬~

一歩前進か。
「ええ」

これが 立ち直るきっかけに
なってくれれば…。

これで解決するほど
甘いもんじゃないだろうが。

桐沢を信じろって
おっしゃったのは 監督ですよ。

ああ… そうだった。

(チャイム)
(男性)「はい」

Go to Pizzaです。

(チャイム)

(放送チャイム)

(校内放送)
「ボクシング部の桐沢コーチ

いらっしゃいましたら
至急 校長室においでください」

(放送チャイム)

(舌打ち)

(坂巻勝夫)誰だっけ?

どっかで見たんだよ…。

誰だっけ?

(麻琴)桐沢さん
部員に怪我させたんですって?

(猫林はじめ)今朝 登校してきた
伊庭海斗が

脇腹を押さえて
痛そうにしているのを

間地先生が見かけて
問い詰めたんです。

伊庭くんが
「怪我した」って言ったんですか?

言いません。

でも 怪しいと思った間地先生は

ボクシング部の
友部陸を捕まえて…。

何かあったのか?

(間地)フフフフ…。

友部くんが言ったんですか?

…言いません。

(間地)大丈夫 大丈夫。 どうした?
(友部)な… なんでもないです。

(猫林)でも 間地先生は
おとといの練習を

たくさんの1年生が
見学していた事を突き止めました。

(野見山理一)コーチのパンチで
部長さんが倒れて…。

それで どこに当たったの?

(野見山)ここ…?

やっぱり…!

ありがとう。

スパーリングをやったそうですね
桐沢さん。

伊庭くんと殴り合ったの?
殴り合ったって…。

そうなんでしょ?

…はい。

でも 伊庭くんが
一方的にパンチを出して

桐沢さんは
ずっとガードしてました。

(猫林)本当に?
本当です。

桐沢さんは 手を出してないのね?
出してません。

一度だけ 打ち込みました。

桐沢さん…。
(猫林)どこに?

伊庭の右脇腹です。

それで?

折原先生と病院に連れていって…。
大した事はありませんでした。

肋骨にヒビが入ってました。

校長…。

(麻琴)折原先生。

…桐沢さんの言うとおりです。

申し訳ありませんでした。

申し訳ありませんでした。

(麻琴)「申し訳ありません」じゃ
済まないわ!

これは大変な事よ!
(猫林)大変な事ですよ 桐沢さん。

わかってます。

伊庭くんは
東大も狙える優等生なのに…。

だから ボクシング部なんか
やめなさいって…。

(猫林)まったくです。

桐沢さんは どうなるんですか?

「どうなる」!? もちろん
コーチは辞めてもらいます。

当然でしょう!

待ってください 校長。
あれはアクシデントなんです。

桐沢さんの左ボディーが
たまたま当たって…。

俺が悪いんです。
伊庭くんも「悪いのは自分だ」って。

俺が悪いんです。

そもそも 部員たちが
公開スパーリングなんて企画するから…。

俺が…。
悪くない!

いや… 悪いかもしれないけど…。

でも 桐沢さんが
全部の責任を負うのは…。

折原先生…。

みんな コーチに
辞めてほしくないんです!

あの子たちの気持ちも
考えてあげてください!

折原先生 いつから ボクシング部に
肩入れするようになったの?

あなた 顧問になるの
嫌がってたじゃない。

そうですけど…。

(ため息)
芦屋さあ…。

じゃなくて お… 大場校長。

悪いのは 俺なんで。

だから 折原先生とか
部員の奴らを悪く言うのは

やめて… ください。

(麻琴)じゃあ… 桐沢さんは
辞めてくれるんですね?

…はい。

桐沢さん! 校長先生!

お二人は ボクシング部の
チームメートだったんでしょ?

それなのに どうして そんな…。
折原先生。

私には わかりません。
校長先生が どうして そんなに

ボクシング部を
潰したがってらっしゃるのか。

桐沢さんが OBなのに

どうして そんなに
ボクシング部に愛情がないのか!

そんな事 折原先生に…。

あの子たちが かわいそうです!

生徒たちが頑張っているのを
応援してあげるのが

私たちの仕事じゃないんですか?
校長。

桐沢さんも…。 水野さん
言ってたじゃないですか。

「ボクシング
ちゃんと教えてくれる人を

ずっと待ってた」って。

(あかり)コーチのせいにしないで。

勝手な事した私たちが
悪かったんだから!

桐沢コーチがいてくれないと
困るんです 私たち!

ねえ! それなのに
どうして そんな簡単に

辞めるなんて
おっしゃるんですか?

そんなに
ムキにならなくても…。

(ノック)

(ため息)
どうぞ。

失礼します。

伊庭くん…。

僕の事で
コーチが呼ばれたって聞いて…。

駄目でしょ 伊庭くん。
君は 安静にしてなきゃ。

僕… 怪我してませんけど。

(猫林)えっ?

(伊庭)なんで
そんな話になってるんですか?

全然 大丈夫ですよ 僕。
(麻琴)大丈夫って?

右の脇腹を殴られて あばらに
ヒビが入っちゃったんだろ。

脇腹?

(たたく音)

ほら。 ヒビなんて入ってません。

(たたく音)

全然 痛くないです!
(麻琴)やめなさい!

桐沢さんを かばってるつもりかも
しれないけど…。

もう 白状しちゃったんだよ
桐沢さんは。

自分が
君を怪我させちゃったって…。

それは コーチの勘違いです。

折原先生も
そう思ってるんですか?

伊庭くん…。

いや… 骨にヒビ入ってたら
こんな事できませんって。

こんな事…。

もう よせ。 何やってんだ…!

♬~

校長先生…。

コーチをクビにしないでください。

1年生 3人も入ってきたんです。

みんな ずっと 部活が…
ボクシングができるって

喜んでるんです。

だから よろしくお願いします。

(猫林)でもねえ…。

(伊庭)僕なら 絶対 大丈夫です!

勉強だってやります!
絶対に 東大 入りますから!

だから… よろしくお願いします
校長先生!

♬~

うわっ…!
なんで あんな むちゃな事…。

ヒビが広がったら
どうするのよ もう!

大丈夫です 大丈夫です…。

コルセットの下に
教科書 入れてたので…。

でも 痛いんでしょう?
どうって事ないよ。

これで コーチ
クビにならずに済んだんだから。

ありがとうございます!
(玉乃井)かっけえ…。

ほら みんなも お礼!

(3人)ありがとうございます!

僕の事はいいから 練習して。
(あかり)よし! アップしよう。

ロープ跳び!
(部員たち)はい!

コーチ… コーチ…。

松高ボクシング部
よろしくお願いします。

伊庭くん 体を張って
コーチとボクシング部

守ってくれたんですよ 桐沢さん。
わかってますよ。

なのに 簡単に
辞めるなんて言って。

いや 俺は 責任取らなきゃって…。
コーチだったら みんなと一緒に

頑張ろうって気に
なってください!

(ため息)

…はい。

2分 始め!
(スタートの合図)

(玉乃井)松高!

(部員たち)ファイオー
ファイオー ファイオー!

(友部)松高!
(部員たち)ファイオー!

ファイオー ファイオー!

(森)松高!

(麻琴)なんで ボクシングに
こだわるのかしら 伊庭くん。

あんな芝居までして。

芝居?

わからなかったの?
見え見えじゃない。

本当は あばらに
ヒビ入ってるのよ。

ええっ!?

いや… じゃあ それをわかってて
どうして 校長は…?

頭ごなしに否定したら
ひねくれちゃうでしょ。

伊庭くんの
勉強のモチベーションが

下がっちゃうじゃない。
(猫林)ああ…。

でも ボクシングやりながら
東大 入ろうなんて 甘すぎる。

やっぱり あんな部
うちには いらないわ。

ですね。

探して 猫林教頭。

何を…?

桐沢さんを辞めさせる口実よ。

かしこまりました。

(麻琴)はい。

あっ… でも 校長

ボクシング部を
廃部にしたいんでしたら

校長の一存で どうにでも
できるんじゃないですか?

猫林教頭。
はい。

♬~

そんな事したら
私が悪者になっちゃうでしょ。

今のは
なかった事にしてください。

ありがとう。

(愛)残り10秒!
(伊庭)落ち着いて 落ち着いて!

10秒! ラスト!

ラスト!

終わり!
終了!

(部員たち)はい!

(伊庭)よし… 並んで。

コーチ アップ終わりました。

ボクシング 教えてください。

(あかり)昨日は コーチ

私たちの いつもの練習
見てただけじゃないですか。

桐沢さん…。
ガードポジション。

(友部)えっ…?

聞こえなかった?
ガードポジション。

はい!
(部員たち)はい!

ガードポジションって何?

基本の構えです。
ああ…。

足は肩幅。

右拳… あっ ここって
サウスポー いなかったよな?

はい。
右拳は あご。

左も上げて。

どうして あごなんですか?

両手で顔 守ればいいのに。

グローブはめて 前 見えます?

あっ… そっか。

パンチをもらうと どうして
ダウンしてしまうのか わかる?

…痛いから。

脳震盪を起こすからです。
脳震盪?

強いパンチが頭部に当たると
脳が激しく揺れて

脳震盪を起こすから
ダウンします。

そうなの!?

一番効率良く 脳を揺らすのは
どこへのパンチ?

あごです。
あご。

あごを打たれると てこの原理で
頭が大きく振られます。

それが一番ダメージが大きいです。

そう。 だから
あごと頭をしっかり守る。

前傾姿勢。
(伊庭)はい!

もうちょっと もうちょっと前傾。
はい。

で 右ひじを
脇腹に触るぐらいまで寄せる。

これ なんでだ?

ボディーをガードするためです。
そう。

右脇腹にあるレバーを
しっかり守る。

レバー?
肝臓です。

あっ 肝臓。

肝臓を打たれると
急速にスタミナをなくします。

他の場所と違って
ダメージが消えないので…

打たれる度に
痛みが蓄積していくんです。

今の松高って
本当に進学校なんですね。

うちらの頃は こんな説明
誰もできなかったです。

頭だけはいいんだな。

「頭だけは」って…。

ほら だから もうちょっと前傾。
(天津)はい!

ひじで しっかり ここを守る。
(天津)はい!

コーチ。

今日 ずっと これ やるんですか?

パンチの練習
いつ やるんですか?

ジャブとか ストレートとか。

ガードポジションが
しっかり身についたら。

そんなんじゃ間に合いません。
試合は6月です。

試合?
インターハイの予選です。

何? お前ら インターハイ予選に
出るつもりなの?

出ます!
(玉乃井)出たいです。

友部くんだって出たいよね?

いや… うん…。

無理だろ。

1年間 自主練だけだったんだろ?
そんな奴らが試合に…。

そういうルールでも
あるんですか?

いや うちらの頃は
指導者がいないと 出場資格…。

OBが指導に来てくれてました。
時々だろ。

甘くねえぞ ボクシングは
そこまで。

技術が身についてない奴を

リングに上げるわけには
いかねえし。

(ため息)

何やってんだ?

私は 家でも
一人で練習してました。

ネットの動画見て
毎日 シャドーして…。

水野さん…。

水野…。
すごい…。

(サンドバッグを打つ音)

うっ! ああっ…!

もうやめろ。

(荒い息)

そんなに試合に出たいのか。

私は… 早く強くなりたいです。

目標がないと 強くなれません。

駄目なんですか? 桐沢さん。

(ため息)

玉乃井は 空手やってたんだよな?
はい!

打って。
(玉乃井)はい。

友部 支度しろ。

いや でも 僕…。
早く。

(友部)はい…。

ちょっと ちょっと…
何 考えてんの?

(愛)わからないです。

♬~

準備できました。
打って。

はい。

♬~

おお…。

オッケー。

はい 次。

いや でも 僕 2人みたいには…。
いいから。

はい…。

♬~

オッケー。

伊庭は… あっ そっか。

しばらくしないと
練習再開できないもんな。

はい。

駄目ですか?

水野は 確かに よく動けてる。

でも パンチもステップも
ボクシングじゃない。

玉乃井は 空手の癖が抜けてない。
すぐにガードが下がる。

友部は…

きついな。

はい…。

♬~

2カ月後か…。

2カ月…。

えっ?

今日は ガードポジション。

(部員たち)はい!

♬~

足は肩幅。
(部員たち)はい!

右ひじは レバー。

♬~

♬~ <私たちは考えました>

<家や仕事場以外に
もうひとつ居場所があれば

暮らしはもっと豊かになる>

<第三の居場所 DAIHATSU NEW Atrai>

<RVキャンペーン実施中>

<思いきり楽しむ場所>

<ゆっくり休む場所 自分をみつめる場所>

<これぜんぶ「アトレー」で叶います>

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♬~

(松坂)
<大きな間口によって切り取られた外界>

<内に広がる空間は 曖昧な境界線によって

つながりながら広がっている>

<日本の伝統的な空間の捉え方だ>

<その中に人は身を置き
移ろいゆく豊かな時間に身を浸す>

<日本の美意識を宿す邸宅 「MARE」>

<家は 生きる場所へ>

2カ月じゃ
間に合わないんですか?

普通に考えたら 全然。

(ため息)

でも 出させてあげたい。

出させて 試合でボコボコに
殴られてもいいんですか?

えっ?
怪我させたくないんでしょ?

絶対 駄目!

でも 水野さんの気迫には
ちょっと驚きました。

玉乃井くんもすごかった。
友部くんはわかんないけど…。

伊庭くんだって 3年生なんだから
試合に出たいのは当然です。

…あっ!

ああ お疲れさまです 折原先生。
あれ? 部活あったの?

ありましたよ。
残念でしたね 間地先生。

「マジ」?
(間地)なんの話?

とぼけても駄目。

伊庭くんが怪我したって
教頭先生にチクったくせに。

チクった?

ボクシング 興味ないんでしょ?
なら ほっといてください。

あれはね…

嘘。
嘘?

(間地)興味がないんじゃなくて

僕は ボクシングが大っ嫌いなの。

はあ?

僕はね 高校生の時に

ボクシング部の奴らに
死ぬほどカツアゲされてさ。

あの恨みは 一生 忘れないな。

なら なんで
ボクシング部の顧問に?

目の前で
ボクシング部が潰れていくのを

見たかっただけです! フフフ…!
ええっ…!?

意味がわからない~!
えっ なんで なんで?

えっ どちら様?

桐沢です。
えっ?

この人がボクシング部のコーチ。
えっ?

高校時代は 無敵の4冠。
あだ名は「人間クラッシャー」。

なんすか? それ。
人間クラッシャー!?

にん… ああっ!

ああっ…!

カツアゲなんてしてませんよ。

なんすか? 人間クラッシャーって。
いいんです いいんです。

あれくらい言っておかないと
図にのるから あの人は。

勘弁してくれよ 本当…。

2カ月か…。

あっ すいません!
あっ!

こんなとこでボール遊びするの
やめろよ。

だって
うまくなりたいんだもん。

だったら もっと広いとこでやれよ
公園とか。

…はーい。
車道だぞ ここ。

(ブレーキ音)

♬~

なんだ こいつ…。

♬~

(大野倫子)あっ 折原先生

桐沢さんって 何してる人なの?
えっ?

毎日 3時半から5時半まで
学校に来るんでしょ?

普通のサラリーマンじゃ
できないよね。

ああ…。
(間地)カタギじゃありませんよ。

目 見たら わかるじゃないですか。

ピザのデリバリー
やってるそうです。

ピザ!?
(日比野雅也)デリバリーって…。

バイトって言ってた。
だから 時間の融通 利くって。

そんな若い人なの?

いやあ…。
(間地)いや 見た目 若いけど

あれ 45ぐらいですよ。 下手したら
僕より上かもしれない。

そんな年で バイトですか?
(間地)そうなんでちゅね~。

人に言えない とんでもない悪い事
したんですね~。

そんなわけないでしょ!

(間地)なんで言い切れるのさ?
(坂巻)あっ!!

(日比野・間地)びっくりした!
(倫子)何?

思い出した。 あの人だ!
(倫子)あの人って?

駅の近くに
焼き鳥屋 あったじゃないですか。

前に 間地先生と日比野先生と
3人で行った事ある…。

焼き鳥屋?
(日比野)ああ~ 「やきとり大将」。

あそこの大将ですよ 桐沢さん。
桐沢さん!?

大将!?
(坂巻)はい。

ああ…。

(間地の声)目がギョロッとしてね
一瞬 強そうに見えるけど

中身 なんにもないから。
(坂巻)確かにね なんか あの…

自分の考えがないですよね。
(間地)ない ない。 なんもない。

中身ない。 しかも…。
ハツ 上がった。

あのさ 大将さ
手羽 ちょうだい 1本。

あっ つくねも!
あっ 僕 砂肝。

手羽 つくね 砂肝。
少々お待ちください。

(戸の開く音)
いらっしゃいませ!

あっ 奥か手前のどちらか
お好きなほうで…。

奥で よろしいですか?

お隣 よろしいですか?
すいません。

そうかも…。
(日比野)あそこの大将?

(坂巻)ああ… やっと思い出した。
すっきりした。

焼き鳥?
じゃあ 桐沢さん

昼は ピザのデリバリーやって
配達して 夜は…。

いやいや…
あの店は もう潰れちゃいました。

えっ… 潰れた!?
(間地)確か 半年ぐらい前だよね?

結構 繁盛してたんですけどね。
コロナだよ 多分。

律義にルール守ってたからな
あそこは。

ああ よかった~。
(倫子)「よかった」じゃないでしょ。

いやいや… やっと思い出せた
って意味ですよ。

(間地)そっち?
(坂巻)そっちでしょ。

♬~

♬~

さようなら。

圭太!?

あっ 来た!
どうしたの?

ママの事 待ってたの?
うん!

どうしてよ?
先に帰ってればよかったのに。

別にいいじゃん。

ちょっと待って…。
オーケー。 はい。

ねえ さっきさ
おじさんに にらまれた。

おじさん?
うん。 自転車に乗ったおじさん。

どうして にらまれたの?

うーん… わかんない。

えっ 駄目よ 変な人に関わっちゃ。
(圭太)うん。

(3兄弟)ただいま。
(村上)おかえり。

(菅田)姉ちゃんち にぎやかだね~。
はい ニオイ。 はい 汚れ。 はい 菌。

これ まとめて なんとかなる洗剤ないかしら?

そんな姉ちゃんちには 「アタック3X」
3X?

ニオイ・汚れ・菌 3つまとめて「アタック3X」!

うわ~!
いいリアクション 息子たち!

<ニオイ・汚れ・菌 3つまとめて

「アタック3X」>

<部分汚れに狙い撃ち!>

<「アタック泡スプレー」 新登場>

2カ月後?

あいつら
めちゃめちゃ本気なんだよな…。

でも 2カ月で
試合に出られるわけねえじゃん。

それは ずっと勝ってきた奴の
考え方だな。

とにかく
リングに上がりたいんだよ。

チャレンジしたいんだ。
偉いじゃねえかよ。

チャレンジって…。
勝ち負けなんか考えずに

試合が成立する技術を
身につけさせてやりゃいいんだよ。

お前の教え方の問題だよ。

俺が何を教えるんだよ…。

(ため息)

♬~

(桐沢の声)インターハイ予選に
出るつもりなの?

出ます!
(玉乃井)出たいです。

♬~

(あかり)私は…
早く強くなりたいです。

うっ! ああっ…!

♬~

はあ…。

上がれ 上がれ 上がれ…。

♬~

(圭太)何? 何?
何?

(折原 楓)
今 ホタルイカ 届いたよ。

お母さんから?
(楓)そう。

「富山名物 ホタルイカ」!
圭太 全部 食べていいよ。

私たちね 子供の頃から
散々 食べたから。

(圭太)えっ! これ 全部?
うん。

じゃあ 明日 天ぷらにしよっか。
(圭太)賛成!

お母さんに電話した?
した。

また言われちゃったよ…。
早く結婚しろって?

お姉ちゃんはシングルマザー
私は男っ気なし。

そりゃ
いろいろ言ってくる人いるよね

田舎なんだから。
そんな事 言われても 無理~。

折原家の女は
男運ないんだよ。

圭太~。
やめてよ 小学生に そんな話。

僕が いくらでも
愚痴聞いてあげるよ 楓ちゃん。

お前は女心がわかってるね。
やめなさい!

楓ちゃんに仕込まれてるから
僕は。

やめて! 将来 ジゴロになったら
どうするの?

ジゴロって何?

モテモテくん。
女ったらしの事。

もう いいから 寝なさい。
おやすみ 圭太。

おやすみなさい。

ジゴロか…。
そんな言葉 覚えなくていいの!

(圭太)フフッ… おやすみなさい。

圭太が 女の子に優しい子に
なってくれたら 嬉しいじゃない。

お姉ちゃんは 優しくない男に
散々 振り回されてきたんだから。

やめて。 ビール飲む?
(楓)いただきます。

(ため息)

(日比野の声)あの店は
もう潰れちゃいました。

(坂巻の声)
結構 繁盛してたんですけどね。

桐沢さんが OBなのに

どうして そんなに
ボクシング部に愛情がないのか!

(楓)どうした?
また 学校で なんかあったの?

申し訳ない事しちゃったなあ…。
何が?

人には
いろいろな事情があるのよ。

教師やってて いろんな生徒の家庭
見てきたつもりだったけど…。

だから なんの話よ?

もっと親切にしなきゃな…。

ああ~。

(猫林)校長! 校長! 校長…!

(麻琴)なんなの?
ノックぐらいしなさいよ!

見てください。
松葉台高校管理運営規定 第33条。

えっ!?

校長…!

でかした 猫林。
(猫林)ありがとうございます!

(放送チャイム)

(校内放送)
「ボクシング部の桐沢コーチ

いらっしゃいましたら
至急 校長室においでください」

(放送チャイム)

どっかで見てんの…?

実は 松葉台高校には
創立時に作られた

管理運営規定というものが
あったの。

(猫林)昭和60年度改訂版が
我が校の現在のルールブックです。

その中の第33条。

(猫林)「部活動の指導は
本校教職員が行うこととする」

えっ?
(麻琴)つまり 部活のコーチは

松葉台高校の
教職員じゃなきゃいけないの。

桐沢さんじゃ駄目なんです。

駄目?
どういう事ですか?

桐沢さんが ボクシング部の
指導をする事はできません。

コーチは辞めてもらわなくちゃ。
えっ!?

(麻琴)ごめんなさい。
もっと早く気づけばよかった。

ちょっと待ってください!
昭和60年の規定なんて…。

今は 外部コーチが
部活を指導する事は

珍しくないんじゃないですか?
他の学校はそうかもしれないけど。

(猫林)うちは うちですから。
えーっ?

あの…

校長と2人で
話 させてもらえませんか?

えっ?

5分でいいんで。
(猫林)2人で?

多分 あの事でしょうね。

あの事って?

コーチ料ですよ。

一日2500円が
入ってこなくなるわけだから

それは困るって…。
違うと思います。

じゃあ なんですか?
どうして また蒸し返すのよ?

校長先生は!

なあ…。
何を話したいの? 桐沢さん。

どうして 私が桐沢さんを
ここまでクビにしたいのか

知りたいの?
それもある。

あの頃は
桐沢さんは1つ上の先輩。

しかも 私はマネージャー。

今 こんなタメ口で
しゃべってるなんて

考えられないわよね。

でもね

私は 好きでマネージャーを
やってたわけじゃないの。

むしろ ボクシングが嫌いだった。

嫌いだった?

そう。 いろいろあったのよ…

桐沢さんには関係ない理由が。

あっ 桐沢さんにフラれた事も
全然 関係ないから。

はあ…
私の事は どうでもいいのよ。

で? どうぞ。 なんの話?

俺も… いや 俺もっていうか

なりたくて
コーチになったわけじゃないし。

お父さんに頼まれて
仕方なくでしょ?

だったら
辞めたらいいじゃない。

折原先生は 生徒たちの事を
いろいろ言ってたけど

本当に 今の松高には
ボクシング部は いらないの。

もし 俺が辞めて
ボクシング部が廃部になったら…。

何?

だから あいつらは…。
だから 何よ?

もう 情が移っちゃったの?

何十年前のルール
持ち出したって

あいつらが
納得するわけないだろ。

せめて 一度ぐらい
試合 経験させてやんないと…。

コーチを続けたいっていうの?

駄目よ。
ルールはルールなんだから。

あそこは
今までも ずっと自主練だったの。

元に戻るだけの話でしょう?

♬~

まあ いきなり今日でおしまい
っていうのも かわいそうだから

1日 2日は
いらっしゃってもらって結構。

ああ…
部員たちとのお別れの時間を

作ってあげるという事でね。

5分。

「いらねえ」とか
「元に戻るだけ」とか…。

すげえ校長だな。

♬~

ごめんなさい…
本当にごめんなさい…。

折原先生が謝る事じゃ
ないですよ。

でも 桐沢さんには

嫌な思いばっかり
させてしまって…。

でも まだ 辞めるって
決まったわけじゃないですし。

(舌を鳴らす音)
えっ?

どういう意味ですか?

いや 実は

俺 教員免許 持ってるんです。

…えっ?
実は。

誰が?
俺です。

ええっ!?

高校の教師だったんです。
公民 教えてました。

マジで?
マジです。

どうして
それ 校長に言わなかったの!?

そんな事 言ったって
ここの教員に空きがなかったら

意味ないじゃないですか。

えっ… あれ?

ちょっと待って…
ちょっと待って ちょっと待って。

あの 桐沢さんは

焼き鳥屋さん
やってたんじゃ…?

えっ?

間地先生たちが
お店に行った事があるって…。

まあ そうですけど… その前に
高校の教師 やってました。

大学卒業してから8年間。

教師辞めて 焼き鳥屋…。

どうして?

どうして?

(桐沢史織の声)
ごめんね… 祥ちゃん。

いろいろ あったんです。
いろいろ…。

すいません 余計な事を…。
いえいえ。

えっ? ちょっと待って待って…
待って… えっ?

公民を教えられるっていう事は

政治経済も教えられるんですか?
桐沢さん。

まあ でも 教壇に立つのは
十何年ぶりなんで

また 勉強し直さないと
いけないですけど…。

教えられるんですね?
まあ…。

っしゃあ!
っしゃあ?

実は 今
政治経済の梅田先生が

もうすぐ
産休を取られるんですよ。

それで 校長先生たちが 今
代わりの非常勤講師 探してるの!

はあ…。 でも どうしよう?

ここは どうする? さあ 考えろ。
何を?

だから その非常勤講師を
桐沢さんにするよう

校長先生を説得する
方法をですよ!

ああ…。
はあ…。

この事を打ち明けてくれたのって

ボクシング部のコーチ
続けたいからですか?

まだ 3日しかやってませんけど。

ありがとうございます!
桐沢さん。

ありがとうございます!
ありがとう…。

さあ どうする? 私。
考えろ 考えろ… 考えろ!

こい… こい!

折原先生? 速えな ちょっと…。

(携帯電話の着信音)

どうした? 桐沢。
「あっ 監督」

ちょっと
お願いがあるんですけど…。

なんだ?
「あっ すいません」

今 ちょっと 代わります。

あっ… はじめまして。
私 松葉台高校で

ボクシング部の顧問を
しております 折原葵と申します。

ああっ?

どうして 桐沢さんを
雇わなきゃいけないの?

非常勤講師のなり手なら
他にいくらでもあるのに!

理由は わかってるだろう。
わかってます。

その頭の中にあるのは
ボクシング部の事だけだもの。

監督を連れてくるなんて
折原先生…。

私が この人に言われて

桐沢さんを雇うとでも
思ってるの? わかってない!

でも 桐沢さんは
政治経済を教えられます。

8年間 教師 やってました。

だからね 桐沢さん
あなたじゃなくてもね…。

(芦屋)麻琴。
「麻琴」じゃない 「校長」。

お前が ここを進学校にしたいのは
よくわかってる。

うちは もう進学校です。

永南学園 宝明館と並ぶ
新御三家っていわれてる…。

新御三家か…。

永南学園は 盛大な体育祭と
自由な校風で有名だ。

宝明館は ベンチャー起業家を
次々と輩出してる。

しかし 松葉台高校は?

勉強以外に何がある?

いろいろ あるじゃない…。
(芦屋)例えば?

教えてあげて 猫林教頭。

えっ? あっ…。

あっ 文武両道?

そう 文武両道。
それが うちの校訓よ。

強い運動部なんて
一つもないじゃない。

だから 何よ? それが桐沢さんと
どう関係あるの?

大いにある。

あります!
ボクシング部が強くなれば

まさに文武両道!
そうです!

ハッ… 何 言ってんのよ。

進学校で 野球が強い
サッカーが強い 柔道が強い

そういったところは
いっぱいあるが

ボクシングは京明高校だけだ!

京明?

新御三家なぞ足元にも及ばん
超進学校だぞ。

京明のボクシング部は強いです!
昔から強いです。

(芦屋)ボクシングは
頭を殴られて馬鹿になるなんて

お前は言うが それは逆だ。

ボクシングほど
頭を使うスポーツは他にはない!

スウィートサイエンスって
聞いた事ありますか?

スウィートサイエンス?

ボクシングの緻密さや
戦略の奥深さを

科学に例えた言葉です。

修練を要すボクシングの技
という意味だ。

だから?

ボクシングは リング上のチェス
ともいわれています。

一発で倒すんじゃなくて
チェスのように追い詰めていって

最後に王手をかけるから!

チェス?
だから?

(机をたたく音)
(芦屋)だから!

ボクシングは
馬鹿じゃできんのだ!

京明が それを証明してるんです。

そんな詭弁で
私を丸め込もうったってね…。

(芦屋)新御三家なんて言われて
喜んでるようじゃな…。

京明に東大合格者数で勝ち

ボクシングでも勝って

初めて
本物の文武両道と言えるんだ!

えっ?
ボクシングで勝つ?

勝てるわけないでしょ
あんな弱小クラブが。

去年は監督不在で
全部の大会 棄権したんですよ。

出たところで
1勝もできなかったわよ。

ボクシングは
競技人口が少ないだけに

逸材が出やすい。

コーチがセンスを見抜いて
正しく指導すれば

いきなり
全国レベルの選手が作れる。

勉強で京明に勝つには
10年かかるが

ボクシングなら
3年で勝てるんだ!

また そんな事 言って…。

インターハイ予選は6月。

そこで勝て 桐沢。

6月…?

京明に勝て。

はあ…?
ええ…?

監督
そんな簡単な話じゃないと…。

(麻琴)本当に…
何を言ってんのよ お父さん。

2カ月で京明に勝てだなんて
お父さん!

無理か? 桐沢。
絶対に勝てないか?

♬~

絶対とは…。

俺が出場資格証明書を出してやる。

お前は
すぐにセコンドの資格を取れ。

打倒 京明!
それがボクシング部の存在意義だ。

(猫林)打倒 京明?

桐沢を非常勤講師にする理由が
できたじゃないか 麻琴。

(電話)

はい こちら 校長室。

はい。

…えっ!?

梅田先生が産気づいたそうです!

産気づいた!?

(間地)呼吸 呼吸!
呼吸を… あれする?

どうするの?
ここは やっちゃ駄目!

(間地)危ないから どきなさい!
(涼子)ああ 産まれる…!

(間地)大丈夫か!? どきなさい!
見るな ほら! 見るな…!

持ってるな 桐沢。 ハハハハ…!

桐沢さん…!

いやいや いやいや…。

♬~

(猫林)
はい 皆さん 注目してください。

梅田先生がいらっしゃらない間

政治経済の授業を
受け持ってもらう事になりました

桐沢さんです。

桐沢です。
(間地・日比野)えっ!?

桐沢さんって デリバリーの?
はい。

教員免許をお持ちだったんです。
(間地)あの人間クラッシャーが!?

やきとり大将の…?
大将が?

よろしくお願いします。

松高は 国公立志望で

政治経済を選択しようと
思っている生徒だけが

授業を受けます。
はい。

でも 政治経済を選ぶ子は
少ないですし

今日は2年生の授業だから

10…。
15人 います。

15人くらいかな?
はい。

緊張してるんですか?
いや いきなり授業って…。

大丈夫 私が見守ってますから。
頑張れ! 桐沢先生。

先生…。

どうして こんな事に…。

(チャイム)

(チャイム)

(ドアの閉まる音)

誰?

(ドアの開く音)

(ドアの閉まる音)
(猫林)はい。

梅田先生が産気づかれたので

代わりの先生… えー…
桐沢先生が授業を受け持たれます。

桐沢といいます。

今日から 自分が 政治経済…。

あっ…。

コーチ…?

じゃあ…。
(槙)起立。

(槙)礼。

(槙)着席。

始めてください。
頑張って。

♬~

でも やっぱり 自己紹介します。

自分は 松高のOBで

高校から 大学2年まで
ボクシングをやっていました。

今週から ここのボクシング部の
コーチになりました。

ボクシング部?

実は… 教壇に立つのは
久しぶりなんですけど

なんとかなると思うので
よろしくお願いします。

今日は… 122ページから…。

どうしようかな…。

「生産の仕組みと企業」

(槙)先生…。
はい。

本当に大丈夫ですか?
えっ?

僕たちは 受験の選択科目として
政治経済を選んだんです。

教壇に立ってるのが
久しぶりって…。

ちゃんとした授業
してもらえるんでしょうか?

そりゃ そうだ。

まあ… なんとかなるでしょ。

「なんとかなる」って…。

いいじゃん 別に。

面倒くせえよ 槙。

(槙)俺 当たり前の事
言ってると思うけど…。

「企業は 財やサービスを生産して
利潤を得る」

「利潤とは
一定の期間における売上高から

その期間に発生した様々な経費を
差し引いた残額である」

どうした?
桐沢さん…。

「経費には
原材料費 従業員の人件費の他

広告・宣伝費
借入金に対する利子支払い

設備を刷新するために取っておく
減価償却費なども含まれる」

こんなの教えてたな…。

これ 具体的にどういう事か
わかる人?

具体的に?

借入金とか 減価償却費とか。

(智香)わかりません。

だよね。 どうしようかな…。

「どうしようかな」?

♬~

何…?

♬~

これ 焼き鳥。 ねぎま1本160円。

ここで使われているのが…。

ねぎま?

ええ。 ねぎまのもも肉と
ネギの原価がいくらで

タレだの 串だのが
いくらいくらで

人件費にいくらかかってという…。
(麻琴)なんの事よ?

要するに ねぎま1本160円で

どれだけの利益が出るか
っていう話を

まあ 桐沢さん…
あっ 桐沢先生が…。

それが 政治経済の授業なの?
経済の授業です。

大丈夫? 非常勤講師でも

うちのレベルに合った授業を
してもらわないと困るんです。

ですよね…。 でも 生徒は
意外に食いついてましたけどね。

食いついてた?

焼き鳥だけに。 フフッ…!

…すいませんでした。

面白い。
(猫林)申し訳ありませんでした!

面白かったですけど…
最初だけですよね? あんな授業。

駄目ですか?

いや… いちいち 例え話 してたら
受験に間に合いません。

あの… 覚えなきゃいけない事
たくさんあるんだから。

でも
意味もわからずに覚えたって

なんの役にも立ちませんよ
社会に出て。

そうなんですけど…。

役に立たない勉強って
意味あんのかな?

いや おっしゃりたい事は
わかりますよ。

桐沢さんは
いろんな経験されてる人だし

そういうところは
かなわないし…。

それは違います。

俺みたいな人生
誰にも勧めません。

ああ… 授業内容は考えます。

考えますけど…。 考えます。

あの… 授業は面白かったですよ。

試合に出れるんですか?

伊庭 水野 玉乃井 友部。
この4人を

6月のインターハイ予選に
出す事にした。

…えっ!?
(江戸川)マジか!

(天津)すげえ!
(森)やばい…。

(伊庭)ありがとうございます!
(玉乃井)ありがとうございます!

(愛)あかり…!
(あかり)うん。

でも
出るからには 勝ちにいきます。

京明に勝って
インターハイに出るの!

えっ… 京明?
打倒 京明!

折原先生 何 言ってるの?
わかんない…。

勝つためには 練習だ。

お願いします!

今日は ジャブを教える。
(玉乃井)ジャブ…!

ジャブだけですか?
今日は ジャブだけ。

(愛)1年生も覚えなよ。
(森・天津・江戸川)はい!

えー では まず ジャブの定義を。

定義?
うん。 えー ジャブとは…。

シュッ!
速い…。

構えた時に前にくる拳で打つ
軽いパンチ。

正解。
正解って…。

では まず
えー… ジャブの役割から。

水野さん
玉乃井くん相手に やってみて。

いくよ。
まず 「相手との距離を掴む」。

そう そう…。

「相手の攻撃を食い止める」

うん。

うん。 よし。

「速いジャブを
連続して当てることで

相手のバランスを崩して
次の攻撃に持っていける」

おお おお…。 いいね。

「グローブで
相手の視界を遮ることもできる」

合ってますか?
合ってます。

ガードポジション。

えー ジャブとは…。
あっ もう 自分がやるので。

ああ… すいません。

ジャブは…

直線上 打つ時も 引く時も

ここを通す。

これを 速く。 シュッ!

打つ時に

力まないように
打つ瞬間に息を吐く。 シュッ!

(一同)シュッ!

打ったら すぐに
ガードポジションに戻す。

シュッ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

お前 無理するなよ。
(伊庭)はい!

ジャブ!
シュッ!

ジャブ!
シュッ!

肩の力 抜いて。

ジャブ。
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

♬~

(今宮智明)
開けろ! いるんだろ? 響子!

(あかり)お母さん…!

(今宮の声)おい なんだ?
その反抗的な目は!

(たたく音)

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
シュッ!

ジャブ。
シュッ!

ジャブ。
シュッ!

ジャブ。
シュッ!

ジャブ。
シュッ!

遅い。 戻しは 速く。

ひじ。

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ!
(部員たち)シュッ!

ジャブ。
(部員たち)シュッ!

ジャブ。
(一同)シュッ!

ジャブ。
(部員たち)シュッ!

ジャブ。
(部員たち)シュッ!

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

♬~

(伊庭)予選に勝って
インターハイ出ようって決めたんだろ。

(あかり)試合なんか出なくていい。
覚えたパンチを

正しく使わせるのが
俺の役目だと思ってる。

勝手な事 しないで。
こいよ。

プロのパンチだからな。
水野さん!

口出し しない! 生きてかなきゃ
いけないんですから。