土曜ドラマ9「私(あたい)のエレガンス」第3話[字]…のネタバレ解析まとめ

出典:EPGの番組情報

土曜ドラマ9「私(あたい)のエレガンス」第3話[字]

ファーストサマーウイカ主演▼高級レストランに誘われた桃子がテーブルマナーを知らずに憧れの眞一(吉沢悠)の前で恥をかく大ピンチ!マダム(草刈民代)の秘策とは!?

詳細情報
番組内容
ママ友に高級レストランに誘われた桃子(ファーストサマーウイカ)は、マダム(草刈民代)にドレスコードを教わり、エレガンスなスマートカジュアルで現れる。しかし、テーブルマナーなど一切知らない桃子は、憧れの眞一(吉沢悠)の前で恥をかく大ピンチに!これはママ友たちが桃子を陥れる罠だったのだ!マダム(草刈民代)の秘策とは!?さらに、桃子と眞一は子供たちと一緒に動物園デートでまさかの展開に!
番組概要
ファーストサマーウイカ主演▼元暴走族のシングルマザー薬師寺桃子(ウイカ)は、超有名校に転入した娘のためにエレガンスになることを決意。令和版プリティウーマン!
出演者
薬師寺桃子…ファーストサマーウイカ
マダム・マリー…草刈民代
綾小路眞一…吉沢悠
ほか
原作・脚本・監督
【脚本】大谷洋介 本山久美子
【監督】西海謙一郎
音楽
【音楽】遠藤浩二
【主題歌】ファーストサマーウイカ
「Open the Door」 作詞・作曲・編曲:布袋寅泰(ユニバーサルミュージック/Virgin Music)
関連情報
【公式HP】https://www.bs-tvtokyo.co.jp/atai_elegance/
【Twitter】https://twitter.com/BS7ch_Elegance
【Instagram】https://www.instagram.com/atai_elegance/
4K制作番組
この番組は4Kで制作しています。BSテレ東4Kチャンネルでは超高精細映像でお楽しみいただけます。

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

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ポニーキャニオン

(桃子)姫香流
早く行かねえと遅刻すっぞ。

(姫香流)うん よいしょ。

はい。
ありがとう。

なあ 透くん 学校でどんな様子?

えっ どうして?

どうしてって それは…。

透:人が嫌がるようなことは
言うべきじゃない。

ホントうるせぇな。
出しゃばりやがって。

はい ごめんね。

テメエら ダセえんだよ!

バーカ!
ババアは家で寝てろ!

あの ありがとうございます。

大丈夫?
はい。

僕 ケンカとか苦手で。

ううん 本当に強い人は
ケンカなんかしないの。

透くんは 勇気もあるし優しいし

かっこいいよ。
えっ?

姫香流を守ってくれて
ありがとね。

はい

透くん
なんか最近 明るくなったよ。

そっか そりゃよかった。

エリカちゃんのお母さん。
えっ。

もしもし?

お世話になってます。

えっ 今日ですか?

(珠代)えぇ そう。
ママ友で集まるの。

薬師寺さんも ご一緒にランチ
いかがかしら?

はい 全然オッケーっす。

はい じゃあ 楽しみにしてます。

えぇ では後ほど。

いらっしゃるそうよ あの方。

(2人)ホホホ!

ハハハ!

どうしたの?
エリカちゃんのお母さんから

ママ友と一緒に
レストランでランチしませんかって

誘われちゃった。
えっ? レストランでランチ?

レストランなんか久々だなぁ。

茨城にいた頃は よく

朝までファミレスで
ダベってたもんなぁ。

ランチって どこのレストラン?

場所はメールで知らせるって…。
(受信音)

あぁ 来た来た。

えっ ここって…。

セレブの人が行く超高級レストランだよ。

えっ ファミレスじゃねえの?
ドリンクバーなしかよ。

あのね こういう店って
ちゃんとした服着ていかないと

ダメなんだよ。
そうなの?

それに ナイフとフォークの
使い方とか知らないと

恥かくんだよ? ママ 大丈夫?

大丈夫に決まってんだろ!

マナーがなんぼのもんじゃい。

飯くらい エレガンスに食ってやんよ!

(マダム)うん なるほど。

ドレスコードについて
知りたいというわけね。

そうなんです!

って なんすか そのコードって。

(楓)ドレスコードとは 場所や時間

場面に相応しい
服装の基準のことです。

要するに 場違いな格好は
ダメってことっすね。

一流のレストランのドレスコードは フォーマル。

カジュアルな服装だと
入店を断られることもあるわ。

店にも入れないんすか?

ヤベぇ そんないいドレス
お高いんじゃ…。

夜なら
フォーマルな服装が求められますが

ランチの場合なら そこまで
フォーマルである必要はありません。

そうなんすか?
フォーマルとカジュアルの中間的な

スマートカジュアルはどうかしら?

フォーマルよりは かしこまらず

しかし ふだん着よりは
きちんとした印象の服装。

楓。
ウィ マダム。

おぉ~!
シンプルで すてきな感じっすね。

(マダム)すがすがしい印象の
ワンピースね。

バッチリっす。 これなら
いけそうな気がしてきました。

ドレスコード 恐るるに足らず。

着飾るだけで
エレガントになれると思ったら

大間違い。
えっ?

(有希)楽しみですね。

今日で あの人の本性が
明らかになると思うと。

どうせ マナーのことなんて
知らないんでしょう。

盛大に恥をかくといいわ。

(桃子)お待たせしました。

2人とも すてきなお召し物。

エレガンス~。

薬師寺さんも。

あれ もう一人は
誰のママがいらっしゃるんですか?

(眞一)すみません
お待たせしました。

眞一さん…。

(眞一)本日は お誘いいただき
ありがとうございます。

さあ 眞一さん おかけになって。

こんにちは 桃子さん。

こんにちは。

《ヤベぇ…
眞一さんの前で恥かけねえ》

ありがとう。

お料理は もう注文してあります。
メインは魚介なんですけど

軽めの赤ワインなんて いかがかしら。

(眞一)いいですね 僕も好きです。

(珠代)まあ 眞一さん
気が合いますわ。

じゃあ お願いします。

桃子さんは
どんなワインがいいですか?

あぁ 私は…。

ところで あなた
お酒は召し上がる?

はい 召し上がります。

あっ でも すぐ酔っ払って

誰彼かまわず
絡んじゃうんすよね。

今日は お酒抜き。
えっ?

品のある所作と会話が
できるように集中しなさい。

いい?
はい

今日は車なんで
お水にしておきます。

ワインの知識が
ないだけだったりして。

お水は ガス入り ガスなし
どちらにしましょう?

あっ えっと じゃあ…。

その ガス入りってやつで。

かしこまりました。

《ガス入りって 炭酸水のことか》

《あっぶねえ
ゲップ出そうになっちゃったよ》

鶏むね肉のテリーヌです。

食事をするときは
一緒に食事をする人に

不快な思いをさせないように
決まりがあるの。

それが テーブルマナー。
ぜひ教えてください!

楓。

おぉ~ すげぇ!

それじゃ早速 レッスンお願いします。

ご覧のように 左右と正面に
カトラリーが何本も並べられているわ。

基本的には
左右の外側から取っていく。

前菜は ナイフで切ったあと

ソースをすくって 一緒に口に運ぶ

う~ん とってもおいしい。

マダム:ナプキンで口を拭く場合
二つ折りした内側で。

パンは 口に入る大きさに
小さくちぎって。

カトラリーの使い方は マスターしたわね。

でもこれは ほんの基本。

いちばん大切なのは 会話よ。

会話っすか?
しゃべるのなら得意ですよ。

しゃべれば
いいってもんじゃないの。

場違いな会話は エレガントじゃないわ。

話に困ったら そうね…。

お料理の感想を語り合いなさい。

えっ いや~ 私そんな

上品な食べ物の話とか
わかんないっすよ。

わからないことがあったら
お店の人に聞けばいいでしょ

この鶏肉は どこのお肉ですか?

宮崎県産でございます。

知ったかぶりをするよりも

素直に感じたままを
相手に伝えたほうがいいわ。

素直に… ですか

目を閉じると 大自然の緑と
鶏さんたちに囲まれて

踊ってる気分。

フッ 鶏と踊るですって。 いやだぁ。

すみません
私 場違いなこと言っちゃって。

いえ 鶏肉の新鮮さが
とてもよく伝わります。

なるほど 鶏とダンスですか。

桃子さんは エンターテイナーですね。

エンターテイナーだなんて
もったいないお言葉。

マダム:食事中に テーブルの下に
手を隠してはダメよ。

これは騎士道精神の名残で

テーブルの下に武器を隠してません
という意思表示なの。

両手を出すことで
姿勢もよくなるし

所作も美しくなっていくわ

桃子さんは よく
レストランには来られるんですか?

いえ レストランは…。

子どもがいると なかなか
こういうお店には来れないんで。

わかります。
私も仕事以外では久しぶりです。

ですから 誘っていただいて
感謝してます 珠代さん。

あっ えぇ… どういたしまして。

私 ちょっと お化粧直しに。

あらそう。 いってらっしゃい。
いってきます。

あら ごめんなさい。

大丈夫です 私拾います。

万が一 カトラリーを落としても
自分で拾ってはダメよ。

お店の人に
交換してもらうのがマナー

すみません
フォークを落としてしまって。

承知いたしました。

いいんですか? お化粧直し。

えっ… あぁ そうですね。

いってまいります。

お料理も すばらしいですけど

皆さんと一緒に食べると
より一層おいしいです。

本当にそうですね。
また食事会 開きましょう。

さあ いよいよメインディッシュですね。

えぇ 楽しみだわ。

オマール海老のポワレでございます。

《な な なんじゃこりゃ~!

どうやって食うんだ これ?

まさか手づかみで
しゃぶりつくのか?

さすがに それはマナー違反だろ。

あっ 割り箸。

ねえか そんなの》

どうかなさいました?
薬師寺さん。

あっ いえ あの…。

かわいい海老ちゃんだなと
思いまして。

《しかたない。

みんなの食べ方を見て
真似するしかない》

(珠代)そういえば眞一さんは

北海道に別荘をお持ちだとか?
(眞一)えぇ。

実は私も
購入を検討しているんです。

アドバイスいただけないかしら。

私も ぜひ聞きたいです。

私の別荘は ニセコにありまして

札幌からですと
車で2時間ほどで行けるんです。

スキーをなさるなら
最高の場所ですよ。

まぁ~ 家族全員
スキー大好きなんです!

近くに お買い物とかできる場所は
ございます?

《おいおい
なんで誰も食わねえんだよ?》

薬師寺さん
どうぞ お先に召し上がって。

いや でも…。
薬師寺さんも別荘購入なさるの?

いえ まさか。
でしたら お先にどうぞ。

どうぞどうぞ。

《ヤバい どうしよう…》

あっ トム・クルーズだ!

(珠代たち)えっ?
トム?

どこ? トムはどこなの?

あれ? 見える?
見えないです。

ごめんなさい 勘違いでした。

もう こんな所に
トムがいるわけないじゃない。

そうよ トムはね 今 ロンドンで
新作の撮影中のはずよね。

そうですか すみませんでした。

では いただきます。

とってもおいしい!

殻を外した海老の身は
左側から一口サイズにカットして。

海老の殻は
お皿の奥によけておいて。

焦らず 優雅にね。

そういえば 薬師寺さんは

会社を
経営なさってるんですよね?

あっ はい まあ…。

すごいわ。

私の夫も
会社を経営してるんですけどね

そちらの会社は社員は何名くらい
いらっしゃるのかしら?

んと そんな大したことは…。

資本金は おいくら?
株式は発行なさってるの?

えっと その…。

せっかく楽しい食事中ですから
ビジネスの話はやめませんか。

お二人が仕事熱心なのは
尊敬しますけど

今日は仕事を忘れて
羽を伸ばしましょう。

そ そ そうですね。

そうそう 息子の透が

桃子さんの大ファンなんです。
えっ。

あの人見知りの息子がと
驚いてます。

いったい
どんな魔法を使ったんですか?

実は私

茨城から来た魔女なんです。

やっぱり。 そうじゃないかと
思ってたんです。

もう!

眞一さんには隠し事できないや。

あら 眞一さん
グラスが空いてるじゃないですか。

お店の人に頼みますから。
あ~ 遠慮なさらないで。

(2人)あぁ~!

ちょっと!

ごめんなさい!

オーダーメードで
あつらえたばかりなのよ!

すぐ拭きます 拭きます。

どうするのよ もう!

あっ ちょっと!
ちょっと広がってるじゃない!

ごめんなさい。
ちょっと!

赤ワインのシミは こすっちゃダメです。

こうやって炭酸水でトントンたたけば
取れるんすよ。

あ…。

いい感じ。

ほら きれいになった。

はい。

ありがとう。

うん よかった。

あ~ よかった。

あの 電話鳴ってますよ。

あっ すみません。 失礼。

もしもし?

はい… えっ エリカが?

どうしたんですか?
学校から電話で

エリカが階段から落っこって
ケガをしたって。

えっ エリカちゃんが?
どうしましょう!

すぐに学校へ向かってください。

そうですね。
えっと 車… 私 車取ってきます。

珠代さん ダメです。
私たち お酒飲んじゃってます。

タクシー呼びましょう。
お店の人に頼みます。

(有希)お願いします。

桃子さん?
私 飲んでませんから。

それに車も近くに停めてあります。

急ぎましょう。

ビックリしました?

これ 私の愛車なんす。

えっ?

私 本当は社長なんかじゃなくて
トラックの運転手なんす。

あなた…。

親は田舎で
小さなクリーニング屋やってて

これまで エレガンスなんかとは
無縁に生きてきました。

実は テーブルマナーも
今日 急きょ教えてもらって。

あっ でも ワインのシミ抜き!

ああいう場所で
親に教えてもらったことが

初めて役に立ちました。

どうして
エレガントになろうと思ったの?

きっかけは 姫香流です。

姫香流が友達に自慢できるような
母親になりたいなと思って。

だったら
私のことなんて放っておいたら

バレずに済んだのに。

なに言ってんすか!
エリカちゃん ケガしてんすよ。

そんなこと
言ってる場合じゃないっしょ。

さあ エリカちゃんが待ってます。
飛ばしますよ。

(クラクション)

エリカ! エリカ!
(エリカ)ママ。

エリカ 大丈夫?
うん。

申し訳ありません。
エリカさん 階段を踏み外して

軽い捻挫をしただけでした。
えっ?

(エリカ)大したことないのに
教頭先生 パニックになって

ママに電話しちゃったんだって。

大切なお嬢様に
ケガをさせてしまったかと思うと

頭が真っ白になってしまいました。

ママ 私 全然平気だから。

そう。 よかった~!

もう ママ心配したのよ。

よいしょ… エリカちゃんは?

軽い捻挫みたいで。
ああそう よかった。

あなた!

さっき駐車場から
走っていくの見たけど

この派手なトラック 運転してたわね。
えぇ まあ。

やっぱり
会社経営なんてウソなんじゃない。

本当の仕事は何?

エレガントなフリしてるだけなんでしょ。
正直におっしゃったら?

(珠代)そのくらいになさったら?
有希さん。

はっ?

あまり個人的なことを
いろいろとお尋ねするのは

マナー違反なんじゃございません?

それに 桃子さんは

間違いなく
エレガントな方じゃないですか。

珠代さん。

さあ エリカ
おうちに帰りましょうね。

あっ よかったら
私 車で送っていきますよ。

よろしいの?
はい 乗ってください。

じゃあ お言葉に甘えましょうね。

ちょっと…。

(珠代)おじゃまいたします。

よし。 じゃあ 行きますよ。

すごいわねぇ。

(クラクション)

だからな 朱美には
絶対いい男ができる!

この アタイが保証するから!

(朱美)ちょっ 先輩 声でかいっす。
姫香流さん 起きちゃいますよ。

姫香流のために 東京に
引っ越してきたかいがあった。

姫香流さんのためって
どういうことっすか?

これだよ これ。

去年の七夕の短冊に

書いてたんだよ 姫香流が。

ちょ 待ってくださいよ。

姫香流さんと透くんって
東京来てから会ったんじゃ…。

ううん 実は会ってたんだな。

なんすか なんすか?
詳しく聞かせてくださいよ。

去年の春休み
姫香流 ばあちゃんと2人で

東京遊びにいってな。
それで それで?

そんときに
ばあちゃんとはぐれちゃって

迷子になったらしいんだよ。
あっ わかった。

それを助けてくれたのが
透くんだ?

そう!

アイツ 私に なんも言わねえからさ

ばあちゃんから聞いたとき
ビックリしたよ。

この話 姫香流にはナイショな。

(朱美)うっす。

でも よく同じ小学校に
転校できましたね。

(桃子)そうなんだよ。
それが ホントたまたまなんだよ。

偶然。
マジっすか?

大丈夫?
うん。 よいしょ。

僕 綾小路透。 よろしく。

よろしく

いや~ 先輩って
マジで姫香流さん愛してんすね。

当然だろ。

まあでも 見てのとおり
私は できた母親じゃねえしさ

こんなことくらいしか
してやれねえから。

(朱美)当たりっす それ。
(桃子)当たり?

当たりっす。
当たりか。

ママ…。

ほい。
あっ ありがとう。

じゃあ いってくる。
おう。

透くんと仲よくな。
(姫香流)うん。

(ドアの閉まる音)

(碇)おはようございます。
こら 廊下走るなよ。

(透)先生 おはようございます。

おはようございます。

先生 おはようございます。
おはよう。

あっ 透くん。

おはよう 姫香流ちゃん。
おはよう。

あのね
透くんに大事な話があるんだ。

ん?

えっ 透くんをデートに誘った?

積極的っすね 姫香流さん。
フフッ。

それでね
ママに協力してほしいんだ。

協力?
うん。

透くんに 告白しようと思ってて。

ついに 告白っすか。
(姫香流)うん。

姫香流 マジなのか?

私は本気だよ。

よし わかった。 私に任せときな。

エレガンスで アシストしてやんよ!

イエーイ 終わった!

本気と書いて マジ。
気品と書いて エレガンス。

マジでエレガンス
極めさせてもらいます!

(クラクション)

桃子さんが 恋のキューピッド?

なんだよ
似合わないって言いたいわけ?

そういうわけじゃ…。
で どこに行くんですか?

それがさ 動物園なんだよ。

一応 向こうのパパさんも来るしさ
エレガンス決めたいんだけど

何着てきゃいいか
わかんなくてさ。

動物園デート

楽しそうじゃない。

マダム いつから聞いてたんすか?

マダムは地獄耳ですから。
楓!

すみません。

だったら ジーンズはどうかしら?

えっ? マダム 今なんて?

ジーンズ。

いやいや いやいや…。

ジーパンで エレガンスって。
いや さすがの私も

ジーパンはダメだってことくらい
わかってますよ。

いや 私は
動物園でも エレガンス決めたいんす。

だから ジーンズなの!
えっ?

モードの帝王と言われた男
イヴ・サンローランは ご存じかしら?

(桃子)帝王 男前っすね。

(楓)イヴ・サンローランは
フランスの世界的ファッションデザイナー。

自身の名を冠する
ブランドの創設者で

エレガンスを創造する男
とも呼ばれた人物です。

エレガンスの初代総長ってことっすか?

それは飛躍が過ぎますが。

途中から
よくわかんなかったんすけど

まあ エレガンスの帝王が
言ってるってことは

間違いないっすね。

(マダム)始めは坑夫など
ハードワークの男性労働者が

穿いていたものだった。

その後 リーバイス リーなどが

ジーンズを作って
販売するようになり…。

(マダム)とはいえ

一般には
単なる作業着というイメージが

長く続いていたわね。

そんなジーンズの価値観を
一変したと言われる

ひとりの女性が現れた。
誰っすか?

20世紀を代表するスタイルアイコン

マリリン・モンロー。

知ってる!
あの スカート フワ~ッて人っすよね。

イグザクトリー。
彼女は 映画 『七年目の浮気』の

セクシーなドレス姿が
あまりにも有名ですね。

でも 彼女のジーンズ姿は

それに負けないほどセクシーだった。

モンローの影響はすさまじく

ジーンズが ファッションアイテムとして
広がるきっかけになったと

言われているわ。
すげぇ!

(楓)彼女が着用した リーバイス701は

のちに モンローデニムと
呼ばれるようになりました。

モンローデニム。

現在でも復刻版が出されるほど
人気が続いています。

えっ 今でも?
興味が出てきたようね。

楓。
ウィ マダム。

こちらに ご用意しております。

リーバイス701の特徴は
なんといっても このハイウエスト。

そして ヒップラインを
美しく見せてくれるシルエット。

飾らないエレガンスね。

お~ やっぱ ジーパン買うなら
本場のアメリカってことっすね。

あれ? 違うんすか?

確かに ジーンズといえば

アメリカという印象が
強いかもしれないけど

日本のデニムも世界に誇る逸品よ。

そうなんすね。

岡山や広島が デニム生地の
一大産地となっています。

なんで そんなところで?

(マダム)岡山 広島は
古くから綿織物が盛んで

藍染めの技術が
発達していた地域だったの。

その技術が生かされ

数々のトップブランドで
国産デニムが採用されているわ。

国産デニム 最強っすね~。

それでお願いします!

トレビアン!

でしたら
岡山産デニムにこだわっている

アッパーハイツはいかがでしょう?

生地 フィット感 デザインと

三拍子そろったジーンズを
作っているブランドです。

いいっすね 三拍子!

桃子さんには アッパーハイツ定番の
ガールフレンドデニムが最適かと。

ガールフレンド?

いかがですか?

確かに
ジーパンなのに シュッとしてます。

(楓)立体感のある自然な色落ちは
脚を美しく見せます。

(桃子)ますます いいっすね。

(楓)職人が手作業で
時間と手間をかけているんです。

ジーパンにも
職人さんがいるんすか?

いい服の裏には
必ず いい作り手がいるものよ。

これ 大切に穿きます。

では お買い上げで
よろしいでしょうか?

はい。
ところで

ジーンズには何を合わせる?

あっ それは
まだ考えてなかったっすね。

下がジーパンなら 上は
派手なほうがいいんすかね?

そうね。

ジーンズには何でも合うけど

彼女のように 白いシャツを
合わせるのはどうかしら。

(桃子)マリリン。

飾らない白いシャツと ブルージーンズは
永遠の定番。 そして王道。

あなたを引き立ててくれる。

ココ・シャネルも言ってるわ。

シンプルはエレガンスの鍵。

う~ん カピバラ見たい。
これね。

透くん!

お待たせしました。
今日は よろしくお願いします。

あっ みんな おそろい。
えっ?

ほら。
あっ ホントだ。

僕たち 家族みたいだね。

か… 家族?
うん。

あっ…。
あっ…。

あっ ヤギだ。
(透/桃子)ホントだ。

はい チーズ。

ヤバッ。
OK いいんじゃない?

完璧じゃない これ。

ねぇ 2人とも!

あそこで写真撮ろうよ。
いいよ。

撮ってあげる。
うん。

2人とも もっと近づいて。

うわっ。

(桃子)ほらほら。

手 つないじゃおうか。

《よしよし いい感じ》

いくよ~。 はい チーズ。

姫香流。

そろそろ胃袋作戦いくよ。
ラジャー。

透くん。
はい。

お腹 減ってきたんじゃない?
はい 少し。

私も お腹すいた。

すみません 気づかずに。

お昼にしましょうか。

たしか フードコートがあった…。

あの!
はい。

お弁当 あります。

えっ 桃子さん
作ってきていただいたんですか?

いいか? 姫香流。

男を落とすには 胃袋だよ 胃袋。

まずは透くんに
好きな食べ物を聞き出してこい。

さすが ママ! 聞いてみる!

(受信音)

ねぇ ママ!
ん?

透くん
いなり寿司が大好物なんだって。

OK 任せときな!

こう?
そう 力を入れすぎない。

そう。 お~ うまいじゃん。

うまそうっすね。
お前が食うなよ!

このおいなりさんは
姫香流の透くんへの思いが

こもってんだよ。 バカ!
ごめんね 朱美ちゃん。

で どうやって告白すんの?
もう決めてる。

ロマンチックで見晴らしがいい
展望台があるんだって。

さすが私の娘 抜かりないな。

じゃあ1個だけ いただきま…。
だから食うなって!

まず手洗え!
洗いましたよ

ジャーン!
透くん たくさん食べてね。

姫香流も一緒に手伝ったんだよ。
(透)いただきます。

あれ? 透くん いなり寿司は?

僕 サンドイッチのほうが好き。

あっ そう。

このいなり寿司
とてもおいしいです。

それはよかったです。

実は 私の大好物なんですよ。

えっ 眞一さんの?

透くんじゃなくて?
えぇ。

サンドイッチおいしいね 透くん。
うん おいしい。

何食べてる? 卵?
卵。

お~ いいじゃん。
姫香流ちゃん 何食べてるの?

ごちそうさま。

もう お腹いっぱい。
僕も。

ねぇ 先に透くんと
展望台行ってていい?

うん いいよ。
(透)よし 行こう。

じゃあママたちは あとから来てね。
はい。

気をつけるんだよ。
バイバーイ。

《いよいよ告白タイムだな。
頑張れよ 姫香流!》

うわ~ いい景色ですね。

《そろそろ告白 終わってっかな》

あれ? 透たち いませんね。

そんなはずは…。

もう下りてしまったんでしょうか。

(受信音)

はっ?

なんで私が…。

ハッ まさか!

どうやって告白すんの?
もう決めてる。

ロマンチックで見晴らしがいい
展望台があるんだって

《なにが ロマンチックな展望台だよ。

姫香流のヤツ ハメやがったな》

(姫香流)あれって家族かな?

仲よさそうだし
きっと家族だよ。

透くん。
うん?

今日は変なお願いして
ごめんね。

ううん
姫香流ちゃんのママ好きだし

僕も パパと仲よくしてほしい。

ありがとう 透くん。

《ママ 頑張れ》

《告白なんか
できるわけねえっつの》

桃子さん。
あっ はい。

どうかしました?
あっ いえ…。

何でも おっしゃってください。

ヤバい!

えっ?

眞一さん 手貸してください!

あっ はい!

眞一さん カバンを。
あっ。

あの…。

立ちくらみです。
妊娠中は よくあるんです。

僕が動物園行くって言ったから
僕のせいで…。

僕のせいじゃないよ。

お腹の中の赤ちゃんが
少し疲れちゃっただけ。

ホント?
うん。 あっ そうだ。

赤ちゃんが生まれて
お兄ちゃんになったら

お母さんのこと手伝ってあげて。
うん。

そしたら お母さん
すご~く喜ぶと思う。

うん。
うん!

本当に ありがとうございました。

バイバーイ。
(桃子)バイバーイ。

ありがとうございました。

桃子さん。
はい?

ジーンズが…。
えっ?

あぁ~。

まあ これくらい大丈夫です。

今日 ジーパンで来てよかった。

桃子さんは すてきですね。

僕には真似できません。
アハハッ…。

なんか
とっさに体が動いちゃって。

昔から おせっかいっていうか
ほっとけない性分で。

もしかして 透のことも
助けていただいたんでは?

えっ 透くん?

詳しいことは
言ってくれないんですが

博物館で…。

《ど ど… どうしてそれを!》

テメエら ダセえんだよ!

バーカ!

ババアは家で寝てろ!

実は透は 幼い頃に
母親を病気で亡くしていまして。

その影響なのか
少し気の弱いところがある子で。

でも あのあと
少し自信がついたような。

姫香流ちゃんのママって
かっこいいよね。

そうだね。

僕も もっともっと
かっこよくなるんだ

桃子さんのおかげではないかと。

い いやぁ そんな…。

本当に ありがとうございます。

いや いや そんな…。

桃子さん。
はい。

これまで何度かお会いして
今日 やっと気づきました。

桃子さんが好きです。

私と
おつきあいしてもらえませんか?

《本気と書いて マジかよ!》

ロボットとスポーツができると
どんな未来が

待っているのだろうか?