警視庁・捜査一課長 #7[解][字]…のネタバレ解析まとめ
出典:EPGの番組情報
警視庁・捜査一課長 #7[解][字]
シリーズ誕生10周年!
内藤剛志主演の超人気ミステリーが集大成に挑む!
度肝を抜く最新シーズンで、ひときわ大きな「ホシをあげる」!◇番組内容
“裸の王様”と揶揄されていた広告会社の女性社長が殺害され、容疑者として浮上したのは、忖度ばかりの社内で唯一、社長を批判した元デザイナー・土田一花(松井愛莉)だった!しかも一花は、大岩純一(内藤剛志)の妻・小春(床嶋佳子)と思いもよらぬつながりが…。大岩は“不都合な真実”から目をそらすことなく、ホシを上げることができるのか!?事件の奥底に潜む真相を掘り起こすため、泥まみれの一斉捜査に挑む!
◇出演者
内藤剛志、斉藤由貴、本田博太郎、鈴木裕樹、飯島寛騎、陽月華、菊池隆志、塙宣之(ナイツ)、床嶋佳子、金田明夫
【ゲスト】松井愛莉、秋本奈緒美、春海四方、酒井敏也、小林健
◇脚本
田辺満
◇監督
大山晃一郎
◇音楽
山本清香
◇主題歌
石崎ひゅーい『花束』(Sony Music Labels Inc.)
◇スタッフ
【ゼネラルプロデューサー】関拓也(テレビ朝日)
【プロデューサー】秋山貴人(テレビ朝日)、島田薫(東映)
◇おしらせ
☆番組HP
https://www.tv-asahi.co.jp/ichikacho6/
☆Twitter
https://twitter.com/sosaichikachoジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
福祉 – 文字(字幕)
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キーワード出現数ベスト20
- 社長
- 一花
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- 王様
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- 会社
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- 植木鉢
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- 土田
- デザイン
- 指紋
- 珠代社長
- 彼女
- 望子
- 忖度
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
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動物園の「ZOO」で寝てるわ。
かわいい。
オシャレな事 言うてるわ。
(大岩純一)
小春 そろそろ出かけるぞ。
(大岩小春)あっ ハンカチ
新しいの持ってって。
うん。
(あずきの鳴き声)
(花瓶の割れる音)
(小春)あっ! あずき もう…。
散らばっちゃったな。
あっ 大丈夫?
こんなに作って…。
(携帯電話の振動音)
一課長 大岩。
何!? 裸の王様のご遺体が?
わかった。 すぐに臨場する。
〈東京で発生する凶悪犯罪は
年間 約1000件〉
〈その全ての捜査を指揮するのが
警視庁 捜査一課長である〉
ご苦労さん。
ヤマさん。
(小山田大介)
はい こちらです。
ご苦労さん。
(板木望子)お疲れさまです。
被害者は
この近くに本社ビルがある
広告会社 アドバキングの社長
川瀬珠代さん 48歳です。
(古代 学)死因は 後頭部を
鈍器で殴打された事による脳挫傷。
死亡推定時刻は
昨夜の8時前後です。
(天笠一馬)周辺を捜索しましたが
凶器らしきものは
まだ見つかっていません。
(井上孝介)被害者は 社内で
裸の王様と呼ばれていたそうです。
(社員たち)
いってらっしゃいませ!
(望子)一課長 第一発見者は
社長秘書の波岡さんです。
捜査一課の大岩です。
(波岡英明)昨夜から
社長に連絡がつかなくて
今朝も
会社にいらっしゃらなかったので
近くを捜し回っていたら
こんな所で…。
川瀬珠代さんが
裸の王様と呼ばれていたのは
なぜなんでしょうか?
はい 珠代社長は4年前
夫で先代社長の正継さんから…。
(川瀬正継)よろしく頼む…。
(波岡の声)後継者に指名され
社長になられたんですが
就任早々
自分の手で会社を改革すると
言い出しまして…。
(川瀬珠代)アグレッシブ!
(社員たち)アグレッシブ…。
(珠代)そんなんじゃ変わらない!
アグレッシブ!
(社員たち)アグレッシブ!
そう。
(波岡の声)それからは
もう やりたい放題で…。
自分に逆らう者は クビか左遷。
(珠代)クビ。
(波岡の声)みんな 怖くて
ものが言えなくなりましてね。
いつの間にか 皆が
社長を忖度するようになりました。
それで 裸の王様ですか…。
(古代)ちなみに 『裸の王様』とは
アンデルセンの童話で
周囲に批判する者がなく
本当の自分をわかっていない
権力者の事を裸の王様って…。
みんな 知ってるよ。
(古代)えっ?
(平井真琴)うーん… 裸の王様ね。
まあ 確かに わかりやすく
ピアスもネックレスも
王様ですよね。
社長になって
なんか 気合が入りすぎて
空回りしちゃったのかな?
ちなみに 社長の昨日の動きを
教えて頂けませんか?
(波岡の声)昨日は
午後2時から5時まで社内で会議。
(社員たち)A案…。
A案でございます。
(波岡の声)
そのあと 社長室で過ごされ
いつも お帰りになる7時過ぎに
お迎えに上がったのですが
その時は もう…。
あれ?
いずれにしても
この格好で外出するとは
考えられませんね。
裸の王様だと
アピールするために
犯人が
上着を脱がせたんでしょうか?
ああ… だったら
社内の誰かの犯行の可能性
っていうのは高いな。
いや なんか もっと
ドロドロした理由が
あるんじゃないんですかね。
なんだよ? ドロドロって。
この傷口のところには
乾いた薄茶色の細かい土が
付いてます。
で この髪の毛の中には
乾いた茶色い土が
付いてるんですね。
あと 一課長 これ 見てください。
ちょっと失礼します。
スカートの裾と
このヒールの後ろ側に
湿った黒っぽい土が
付いてるんですよ。
もしかしたら 被害者は
黒っぽい土が付いたどこかで
殺害されて
で どこかで上着を脱がされて
ここに運ばれてきた。
違いますかね?
なんだよ また お前の勘か?
ヤマさん 大福の勘は特別だ。
はい 頭の隅っこに入れときます。
板木。
(望子)はい。
他に被害者が所持していたものは
ないのか?
ご遺体のそばに
このしおりが落ちてました。
ここにも「裸の王様」か…。
犯人の遺留品かもしれないな。
ん?
あれ?
なんか これ
この へのへのもへじって…。
おお~!
ホホホ…。
あっ!
おお~!
しかし 周りの景観から
完全に浮いてるわ。
あれも… 社長の一存ですか?
まあ そんなところでして。
ああ…。
あー…。
だけど
ああいうセンスの持ち主が
こんな素朴なしおり
持ちますかね?
ドライフラワー。
ドライフラワー…。
一課長 どうかされましたか?
いや なんでもない。
ヤマさん。
はい。
目黒中央署に
特別捜査本部を設置する。
承知しました。 かかるぞ。
(望子・天笠)はい。
(警察官)こちら 空けてください。
お疲れさまです。
お疲れさまです。
うわ~ 回ってるね。
あの… あなたも
アドバキングの方ですか?
(土田一花)ええ まあ…。
あの… これ
何してらっしゃるんですか?
カン… カンフーポーズとか?
(一花)こうしてると
イライラが静まってくるんです。
社長を殺害されて
怒りが込み上げてきたとか?
いいえ。
よどんだ空気を感じたもので。
失礼します。
ちょ ちょっと ちょっと…。
私… 私
特に よどんではいませんから!
(古代)頭部の傷口に付着していた
薄茶色の土は
一般的な植木鉢に使われる
テラコッタという粘土を
素焼きにしたもので
髪の毛の間の土は
植物を育てる腐葉土でした。
被害者は
この土が入った植木鉢で
頭部を複数回 殴打されたものと
考えられます。
また
靴とスカートに付いていたのは
それとは違う
湿った黒い土でしたが
場所を特定する事は
できませんでした。
被害者は
黒い土と植木鉢があった所で
殺害されたって事か…。
で 例のしおりから
指紋は出なかったのか?
(古代)被害者以外の指紋が
複数検出されましたが
データベースに
一致するものはありませんでした。
(望子)アドバキングの役員に
事件当日のアリバイを
聞いたところ…。
(谷水 潤)昨夜の8時なら
社長が戻ってこられると思い
会社の入り口で
社長を待っておりました。
会社の入り口で
社長を待っておりました。
会社の入り口で
社長を待っておりました。
(山堀甲介)会社の入り口で
社長を…。
待っていたんですね。
はい。
しかし 8時半頃 社長から…。
(山堀)社長から連絡がありました。
今日は
お戻りにならないそうです。
お疲れさまでした。
(山堀の声)それをみんなに告げ
解散しました。
他の社員は
みんな どうだったんだ?
それが たった一人だけ
急に社長批判を始めた
女性社員がいたそうです。
社長批判?
(望子)
土田一花 24歳。
4年前に入社し 商品開発部で
デザインを担当していた
女性社員です。
(波岡)以前は
目立たない人だったんですが
最近 急に反抗的になりましてね。
社長に言い放ったんです。
(一花の声)社長は裸の王様です!
その土田一花は?
彼女の言動が社長の逆鱗に触れ
プロジェクト支援センターに
左遷されたそうです。
土田一花が 社長に最も強い恨みを
抱いていたとしても
不思議じゃありませんね。
(天笠)一課長!
おい 会議中だぞ お前…。
現場周辺の防犯カメラを調べたところ
犯行時刻の30分前です。
珠代社長を追う不審な女性が…。
土田一花に似てますね。
まずは 土田一花への聴取。
並びに 被害者の怨恨関係を
徹底的に洗い出す。
同時に凶器の捜索と
目撃者捜しに全力を挙げる!
(捜査員たち)はい。
一課長 お願い致します。
被害者が 裸の王様と
呼ばれていた事については
組織のトップとして
何か考えがあったのかもしれない。
だが 我々は
あらゆる先入観を捨て
真相を究明し
被害者の無念を晴らすために
必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!
よし いくぞ!
(捜査員たち)はい!
(携帯電話の振動音)
(ため息)
平井 お前 今 どこにいるんだよ?
えっ いや アドバキングですよ。
あっ それだったらよ
土田一花っていう女性社員
ちょっと調べてくれ。
あっ いや… 今 この人
捜してる最中なんですよ。
♬~
ちょ… ちょっと!
ちょ… ちょっと…。
えっ?
「プロジェクト支援センター
電気室」…?
あの…。
また カンフー。
今度は なんで
心を静めてるんですか?
外した。
感じませんでした?
本社のよどんだ空気。
いや 別に。
やっぱり よどんだ組織にいると
平気なんですね。
なんか すごい部屋ですね。
通称 追い出し部屋。
みんな 私が辞めるの
待ってるんです。
へえ~。
じゃあ 辞めちゃうんですか?
いいえ。 そんな事したら
彼らの思うつぼですから。
彼らって 会社の上層部?
彼らは忖度だらけの腰巾着。
私は あんなふうに
汚れたくはないですから。
土田一花さん
どうして 左遷されたんですか?
ある企業のブランディングに使用する
キービジュアルを…。
(一花)どうしてなんですか!?
私の
このデザインじゃないんですか?
(珠代)会議 終わった?
例のキービジュアル
あれでいいわよね?
(山堀)はい もちろんです 社長。
(谷水)全員一致で決定しました。
(珠代)私の友人がデザインしたの。
センス 抜群でしょ?
はい…。
王様は裸だ…。
(山堀)土田くん!
(谷水)慎みなさい!
社長は裸の王様です!
(波岡)社長 どうぞ。
あなた 誰?
企画開発部
デザイン開発の土田です。
土田さん そのスカーフ
私への当てつけ?
いえ そんなつもりじゃ…。
悪いけど 全然似合ってないわよ。
あれから土田さんは あちこちで
社長の事を 裸の王様だって
言い回ってたようで…。
なあ? 海野さん。
(海野 翼)土田さんが
社長を一番恨んでたのは
間違いありません。
(天笠・小山田)…と言いますと?
彼女 左遷される前から
自分が出した企画を ことごとく
社長に却下されてたんです。
(翼)全部 土田さんの企画です。
これ…。
お借りできますか?
はい。
♬~
ドライフラワー?
(一花)
すいません 遅くなりました。
(女性たち)こんにちは。
リースの続きだって。
了解です。
あっ このお花を使ってって。
(雷鳴)
なんで 私 隠れてるんだろ…?
本当かよ? それ。
なんかね 2人きりで
親しそうに話してるんですよ。
小春さんと土田一花って
どういう関係なんだ?
知りませんよ! そんな事
聞けるわけないじゃないですか。
で どうするんだよ?
一課長に報告するのか?
小山田管理官だったら
どうします?
報告するのは当たり前だろ。
さすが 小山田管理官。
捜査一課は よどんでない。 うん。
キービジュアルの一件で
土田一花には 珠代社長に対する
強い恨みがあったようです。
そうか。
(奥野親道)彼女のアリバイは
どうなんでしょうか?
なんにも答えてくれない。
ただ 会社の空気が
よどんでるとか
なんか 組織に対する
相当 強い不満は
あったみたいです。
どうかしたのか?
何か言いたい事があるなら
遠慮せずに言ってくれ。
はい。 えー…
実はですね えっと…
土田一花に関してなんですが
ええ あの… はい あの…。
ヤマさん。
はい。
包み隠さず
なんでも報告してくれ。
はい。 えー…
ドライフラワー教室で
土田一花がですね…。
小春さんと とても楽しそうに
話をしていました。
小春と?
そういえば 一課長の自宅には
ドライフラワー たくさんありましたよね。
奥野!
構わん。
なんでも言ってくれと
言ったはずだ。
でも… 楽しそうに話してるように
見えただけかもしれません。
(ノック)
入れ。
失礼します。
一課長
しおりに付いていた指紋のうち
一つが
土田一花の指紋と一致しました。
それ以外の指紋は
現在 解析中です。
この中に 小春の指紋も
あるかもしれないな。
♬~
ただいま。
あっ おかえりなさい。
食事の用意できてますから。
うん。
小春。
小春に聞いておきたい事がある。
何よ? 改まって。
土田一花さんという女性は
知り合いか?
うん そうだけど… どうかした?
事件現場に残されていた
あるものに
土田一花の指紋が付いていた。
小春 俺は どんな事でも
受け止める覚悟でいる。
だから 全てを話してくれ。
何よ 大げさに。
それって ドライフラワーの
しおりの事でしょ?
うん。
それなら 当然
私の指紋も付いてると思うけど。
だって 私が
一花ちゃんにあげたんだもの。
この花瓶をもらったお礼に。
一花ちゃんとは
ドライフラワー教室で知り合って
仲良くなったの。
あずき
ほら ちゃんと食べなさい。
そうだったのか…。
でも 何かあったのかしら?
一花ちゃんは
疑われるような人じゃないと
思うんだけど。
珠代社長が持っていた このしおり
あなたのですよね?
ドライフラワー教室で
同じ生徒さんから もらいました。
でも どこかで
なくしてしまったんです。
「その方と あなたは
どんな関係なんですか?」
「ただのお友達です」
「上品で
優しそうな女性なんですよ」
「あっ でも そういう人が
意外と犯人かもしれないですね」
これ なんで書いたんですか?
ただのいたずら書きです。
(山堀)「社長の
おっしゃるとおりでございます」
「な? 風見くん」
「はい。 社長のご意見と
全く同じ事を考えておりました」
(男性社員)
「私も社長と同感であります」
袖口 汚れてますね。
会社の汚れた空気には
敏感なのに
服の汚れは
気にならないんですか?
もう帰っていいですよね?
なんか 楽しそう。
(小春)あっ ごめんなさい
遅くなって。
(一花)いえいえ。
小春さんまで!?
甘い!
フフ… ですよね。
ねえ これ いくつか
もらっていっても いいかしら?
もちろんです。
夫が喜んでくれると思うの。
急に畑仕事を手伝いたい
なんて言ったのは
自分のためじゃなかったんですね。
そうよ。 好きな人の喜ぶ顔って
見たいじゃない?
誰かのために
一生懸命 頑張るなんて
馬鹿馬鹿しい。
ねえ 一花ちゃん。
何かあった?
あっ いや… 小春さんとは
正反対だなって思って。
私は
ずっと自分のために生きてきた。
(一花の声)社長は裸の王様です!
(珠代の声)土田さん あなたには
自主退職してもらうわ。
(一花の声)
会社辞めないのも自分のため。
人間なんて
結局は みんな 一人なんだから。
だから 自分が一番大事。
フフ… みんな そうでしょ?
だったら どうして
お野菜 育ててるの?
それも自分のため?
土を触っていると
なぜだか心が落ち着くの。
(一花の声)
私 両親を早くに亡くして
育ててくれたおばあちゃんが
ずっと畑仕事してたから。
ばあばはさ なんで
そんな泥まみれになってまで
一生懸命 野菜作ってるの?
(土田蘭子)なんでって…。
一生懸命って かっこ悪い?
一花。
かかしのポーズ。
…かかし?
かかしってさ 偉いと思わない?
何があっても
じーっと一人で立ってる。
あんなふうに
生きられたらいいよね。
(一花の声)だから 私も
かかしみたいに
一人で生きようって思った。
自分だけのためなら
他人なんか気にしなくていいし
忖度もしなくていい。
ずっと楽に生きられるから。
かかしだったんだ…。
それで
土に汚れても平気だったんだ。
でね 調べてみたんですけど
土田一花が育ったのって
八王子なんですよ。
そりゃ八王子だって 畑あるだろ。
うん。
一課長 同僚の海野翼さんから
連絡を受け 会社へ行ったところ
土田一花のロッカーに
こんなものが。
(翼)これ…。
これは…?
(望子)はい。 割れた植木鉢です。
しかも ここ 見てください。
わずかですが
血痕が付着しています。
鑑識に回してくれ。
(望子)はい。
一課長
私も ちょっと 行ってきます。
おい おい おい!
お前 どこ行くんだよ!
ヤマさん。
はい。
明日 もう一度
土田一花を取り調べる。
土田一花さん。
あなたのロッカーから
凶器と見られる
割れた植木鉢が見つかりました。
この破片に付いている血痕は
珠代社長のものです。
知りません。
そんなもの 知りません!
はあ…。
平井 お前 どこ行ってたんだよ。
いや 行ってきたんです。
彼女が育った八王子に。
…ったく 自由だな。
うん…。
♬~
毎年 かかしのコンクールが
あるそうですね。
係の人にお願いして
毎年の入賞作の作品の写真を
見せてもらったんですね。
これ 10年前の入賞作です。
これ あなたの作品ですよね?
この かかしさんの顔
あなたの会社のロゴマークに
すごく似てますよね
この へのへのもへじ。
このロゴの
元のデザインを描いたのって
あなたなんじゃないですか?
あなたなんですね。
半年前 会社のロゴマークの
社内コンペがあったんです。
(一花の声)どうせ
私のデザインなんて
採用されないって思って
適当に描いて
当てつけで社長室に置いたんです。
そしたら…。
(山堀)これが
社長のデスクにあったのか?
(谷水)はい。
今度の新しいロゴマークに
これ使えって事なんじゃ
ないですかね。
えーっ? 嫌だよ こんなの…。
えっ だって これ…。
(山堀)嫌だよ こんなの。
(珠代)どうしたの?
さすが社長!
我が社の新しいロゴは
これでいきましょう。
ああ… 素晴らしい…
素晴らしいです!
(一花の声)あんな事に
なっちゃったんです…。
忖度の極みが
あの へのへのもへじか。
だから 私は
忖度しないで 自分のために
じっと一人で立っていよう
って思った。
(一花の声)
おばあちゃんが言ってた
かかしみたいに。
それ 勘違いですよ。
…えっ?
私ね 実は 八王子に行った時に
あなたのおばあちゃんに
会ってきたんです。
で 聞いてみたんです。
本当に 一花さんに
そんな事を言ったんですか?
って。
そしたら
おばあちゃん 言ってましたよ。
かかしが雨の日も風の日も
ああやって作物を守るために
じーっと
一人で立っていられるのは
その野菜を食べて
喜んでくれる人がいるからだって。
誰かのために頑張る。
そういう生き方ができたら
素敵よねって。
誰かのために…?
そう言いたかったんだそうですよ。
一花さん
本当の事 話してもらえませんか?
あの事件があった夜 あなた
珠代社長と会ってましたよね?
あの日
社長に呼び出されたんです。
…えっ?
用件 それだけ。
明日 退職願 持ってきて。
待ってください!
私は入社してから
ずっと頑張ってきたつもりです。
なのに 社長は 私のデザインを
見もせずに却下し続けた。
だから 私は…。
(珠代)何 言ってるの?
私は あなたのデザインなんて
見た事ないの。
そんなはずはありません!
これ 見てください。
このイラスト あなたのだったの。
知ってるくせに…。
私は忖度しませんから。
絶対に。
これ 預かっておくわ。
待ってください!
(一花)待ってください!
返して! 私…。
(珠代)離してよ!
(珠代)なんなの? これ…。
あなた 一体 なんなのよ これ!
ねえ!
ねえ あなた
一体 どうしろっていうの?
ねえ 私があなたのデザイン
盗んだとでも思ってる…。
(一花)やめてください!
(ぶつかる音)
あっ…! うう… ああっ…。
(一花の声)それで 怖くなって
その場から逃げました。
本当に… 本当に
殺す気なんてなかったんです。
ごめんなさい。
(一花)ごめんなさい…。
(いびき)
お疲れさん。
お疲れさまです。
(奧野)お疲れさまです。
差し入れだ。
いつもありがとうございます。
うん。
ああ~ いただきます。
どうした? 大福。
(ため息)
一課長 私
どうしても 彼女がやったって
やっぱり 思えないんですよ。
うん。
確かに
証拠はそろってますけれど
あの公園で
彼女が突き飛ばした事で
社長が亡くなったとしたら…。
なぜ靴に黒い土が付いていたのか
説明がつかない。
そうなんです。
それに あの公園には
植木鉢なかったんですよ。
殺害現場は 黒い土と
植木鉢がある場所だったな。
社長は まだ 生きていたんじゃ
ないんでしょうか?
うん…。 それで そのあと
土田一花に罪を着せようとして
再び ご遺体を
公園に移動させたんじゃ
ないでしょうか?
うん…。
んっ!
♬~
フルーツ大福! うわあ~!
(においを嗅ぐ音)
ん?
(においを嗅ぐ音)
なんか 土臭い。
えっ 俺じゃないよ。
(奧野)あっ…。
(笹川健志)
捜査が難航しているようだな
大岩純一捜査一課長。
笹川刑事部長 申し訳ありません!
ほれ
私の借りている田んぼで取れた
本物の東京米だ。 はい どうぞ!
(奧野)東京にも
田んぼってあるんですね。
わかっとらんな ポランコ。
プロ野球の助っ人外国人です。
選球眼がすごく…。
東京にだってね 田んぼはある。
捨てたもんじゃないのさ。
ビルの屋上にも
ありましたもんね。
さすが よく知ってるね
大福ちゃん。
どうぞ 食べてください。
ああっ いただきます。
ところでだ 大岩純一捜査一課長。
捜査一課の空気は
よどんではいないだろうな?
もちろんであります!
本当か?
ならば 自ら
泥まみれにならなければ
いけない時もある。
泥に まみれる…。
そうだ。
自分自身が泥まみれになって
捜査の先頭に立つ。
そうしてこそ
本物のリーダーとして
組織をまとめる事ができるのだ。
貴重なお言葉
ありがとうございます!
さてと 私は家に帰って
この… 泥を落としてくるか。
失礼します!
(奧野)失礼します!
田んぼ… じゃないですか?
えっ?
被害者の靴に付いていた
あの黒っぽい土も
あれ 田んぼからじゃないですか?
それで土臭いか…。
♬~
(古代)一課長!
おお。
血痕の付いた植木鉢の破片に
付着していた土を調べたところ
田んぼの肥料となる成分が
検出されました。
犯人は どこかの田んぼで
被害者を殺害して
目黒の現場に運んだという事か。
ヤマさん 明日の朝一番に
全捜査員を集めてくれ。
はい わかりました。
(あずきの鳴き声)
(あずきとビビの鳴き声)
以上の分析結果から
犯行現場は 東京23区内の
田んぼの可能性が高い。
これらの田んぼの中から
被害者の血痕の付いた
植木鉢の破片を見つけ出す。
見つけ出すって
どうやって捜し出すんですか?
「どうやって」?
現在 23区内に田んぼがあるのは
練馬区 板橋区 荒川区 文京区
世田谷区 そして 足立区。
これらの田んぼを掘り返せば
きっと
犯人の手掛かりがつかめるはず。
スーツ汚れちゃうな…。
(井上)絶対 泥まみれだ…。
まみれたいでしょ!
泥とか 土とか 汗とか!
(2人)まみれたいです!
いいか?
真相を解明するためには
決して
きれいなままではいられない。
不都合な真実から
目をそらす事なく…。
誰かのために泥にまみれる事も
覚悟の上で…。
被害者の無念を晴らすために…。
(2人)必ず ホシを挙げる!
(捜査員たち)はい!
よし いくぞ!
(捜査員たち)はい!
(望子)地図 配ります!
(天笠)ちょっと よろしいですか?
(男性)はい。
(井上)すいません
ちょっと よろしいですか?
黒い土の土地を発見したら
直ちに科捜研に連絡。 頼むぞ。
いやあ これ 違いますね。
うん。 よし いこう。
植木鉢の大小に惑わされるな。
広く視野を持って捜してくれ。
すいません
この方 見た事ありませんか?
すいませ~ん!
この方 最近 この辺りで…。
「ここを買いたい」
この人が そう言ったんですね?
はい。
お願いします。
この田んぼを掘らせてください。
お願いします!
いいか! この田んぼのどこかに
この凶器の破片が
残されている可能性が高い。
どこか…。
全員で見つけ出そう!
(捜査員たち)はい…。
みんな!
いつもいつも…
いつも いつもいつも
本当に ありがとう!
あと少しだ! 頑張ろう!
♬~
いくぞ!
(捜査員たち)はい!
♬~
(捜査員)ここに置きます。
どんどん持ってきてください。
♬~
(小春)皆さーん!
頑張ってください!
(捜査員たち)
ありがとうございます!
いくぞ!
(捜査員たち)はい!
ああ… はあ…。
(スコップに当たる音)
(スコップに当たる音)
ああっ…。
あったぞー!
(捜査員たち)わあーっ!
(井上)やったー!
(歯科医)歯ぐきが下がる原因は
磨くチカラが強いからかもしれません
(上戸)
そこで! チカラの入れすぎを 音でお知らせ
≪これなら チカラを気にせず 磨けますね≫
大人のための予防歯科
♬~クリニカ《NEXT STAGE》
(歯医者)ハブラシ選びのポイントは
(上戸)ズバリ ヘッドの薄さ!
《薄いハブラシなら奥まで届きやすいんです》
決めた!ハブラシは 薄さで選ぶ!
《歯垢除去率 1.4倍!》
♬~「クリニカ」《極薄ヘッド》
あなたは
土田一花さんのロッカーから
血痕の付いた
植木鉢の破片を発見し
通報しましたね? 海野翼さん。
そうですけど…。
なぜ 土田さんのロッカーを
開けたんですか?
それは
土田さんのロッカーを整理しろと
部長から言われたので…。
いや 私は ただ
専務に言われたからで…。
川瀬珠代さんを殺害したのは
あなたですね?
山堀専務。
(山堀)馬鹿な事
言わないでくださいよ。
これは 凶器の植木鉢の破片です。
この破片から 山堀専務
あなたの指紋が検出されました。
(望子)それから
あなたのマンションの
ゴミ集積所から
こんなものが見つかりました。
珠代社長が着ていた上着と
泥の付いた あなたのパンツ…
ですよね?
社長は裸の王様だ。
裸の王様のまま いれば
よかったんだ!
(珠代)あなた
一体 何がしたいの? ねえ!
ねえ…。
(一花)やめてください!
(ぶつかる音)
あっ…!
♬~
山堀さん ちょっと付き合って。
(山堀)社長…。
(珠代)どうして
教えてくれなかったの?
あのロゴマークの事。
なんの事でしょうか?
へのへのもへじ。
あのデザイン
土田さんのものだったのよね。
…えっ?
それを あなたたちが忖度して
私の手柄にしてしまった。
そんな…。
もう 裸の王様はおしまい。
これからは
みんなの意見を聞いて
風通しのいい会社にするわ。
どうして そんなに
土田一花の事を?
私に逆らったのは
あの子が初めてだった。
彼女が教えてくれたの
私が裸の王様だって事。
社長…。
彼女のような人材を このまま
埋もれさせてはいけないわ。
今さら きれい事ですか?
今までどおりで
いいじゃないですか。
今までどおりで…!
あなたがいけないんだ!
我々に忖度させたのは
お前なんだ!
(珠代)ああっ…!
(山堀の声)土田一花が
へのへのもへじなんか
描かなければ
こんな事にはならなかった!
だから
彼女に罪を着せるために…!
♬~
(山堀の声)私は許せなかった。
今まで 散々 忖度して
尽くしてきた私を否定するなんて
許せなかったんだよ!
谷水! 海野! おい お前もだろ!
なんだよ!
あの女が全部悪いんだ!
一花さんが
本音でぶつかったからこそ
珠代社長は 最後に
裸の王様から変わる事が
できたんだと思いますよ。
耳の痛い事でも ちゃんと伝える。
それがいかに大切か
我々も学ばせて頂きました。
一花さん。 珠代社長も
きっと あなたの活躍を
楽しみにしてるはずです。
前を向いて
生きていこうと思います。
社長の分まで。
ありがとうございました。
♬~
(小春)ねえ
まだ 誰かのために頑張るのって
馬鹿馬鹿しい?
かかしが一人で
じっと立ち続けているのは
自分のためじゃ
なかったんですよね。
誰かのために生きるのって
楽しいもんね。
フフッ…。
フフッ…。
あっ そうだ。
これ 猫ちゃんのご飯用に
使ってください。
うわあ…! アハハ… かわいい!
これなら子猫でも食べやすいわね。
ありがとう。
ぜひ。
ただいま。
(小春)あっ おかえりなさい。
あなた あずきが
ご飯食べてくれるようになったの。
えっ 今まで食べなかったのか?
ビビのお皿だと
あまり食べてくれなくて
一花ちゃんに相談してたの。
そしたら この器をくれて…。
へえ~ そうだったのか。
持つべきものは友達ね。
友達か…。 よかったな あずき。
(鳴き声)
(小春)あなた お疲れさまでした。
ド派手に点滅するご遺体!?
陽キャ?
(尾山田すずめ)
圧倒的に陰キャです。
ボンジョルノ!
(奥野)陽キャの中の陽キャですね。
(すずめ)陽キャなのか陰キャなのか
わからなくなってきました。
(甲斐節子)大岩一課長ワールドへ
ようこそ!
必ず ホシを挙げる!
『捜査一課長』の
TELASAでは
全話を一挙配信!
過去のシリーズもご覧頂けます。